JP2012121059A - ピアサーガイドシューの冷却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガイドシューの内部に冷却水を通す細孔を設けることなく、安価でかつ簡易に継目無鋼管製造用ガイドシューの寿命を延長させるガイドシューの冷却方法を提供する。
【解決手段】 左右にロール1、1を設置し、左右のロール1、1の間に設けた上下のガイドホルダー3、3の間に上下のガイドシュー2、2を固定しているマンネスマン穿孔機のガイドシュー2の冷却法として、圧延材7のパスラインより下側の下ガイドシュー2bと圧延材7との接触面より下側かつ下ガイドホルダーの下面より上側に高圧ノズルを配置して、左右のロール2、2の間隔の最も狭い位置から見て入口側又は出口側もしくは入口側および出口側に生じたロール2と下ガイドシュー2bとの間の空間に上ガイドシュー2aと圧延材7との接触面に向けてトール冷却水4を噴出する高圧ノズル5を配置し、上ガイドシュー2aと圧延材7との接触面に確実に冷却水を掛けるガイドシュー2の冷却方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、継目無鋼管製造用のピアサーガイドシューの冷却方法に関する。
継目無鋼管製造過程において用いられるマンネスマン穿孔機は、丸鋼片の圧延材の左右両側から圧接変動する一対のロールを備え、これに直交する上下方向にガイドシューが設けられている。このガイドシューは穿孔中の圧延材をガイドし、素管の必要以上の膨出を防止する。上ガイドシューはスクリューにより駆動可能で、これによってガイドシュー間隔の調整が可能である。下ガイドシューは、ガイドホルダーに固定されている。
このガイドシューは、使用経過に伴って圧延材との接触面が高温になり、焼付きが発生し、圧延材の外表面にシューマーク疵と呼ばれる掻き疵が発生しやすい。また、ガイドシューに焼付いた地金が、今度は圧延材に付着し、その後の圧延材の外表面に被さり疵が発生し、管材の品質の劣化を招く。この焼付きの発生を抑えるため、圧延材の左右両側のロールの上部から多量の冷却水をロールに掛けている。これにより、ガイドシューの寿命が延び、ガイドシューの交換頻度は下がるが、圧延材の長さや穿孔条件により焼付き発生頻度がばらつくため、早期に焼付きが発生する場合がある。そして、ガイドシューの表面に焼付きが生じた場合は、生産ラインを一時停止し、ガイドシューの交換を行わなければならず、ラインの生産性が大きく低下する。従って、生産ラインが停止しないように、焼付き防止に取組むことが重要な課題になっている。
このような課題の解決策として、ガイドシュー内部に冷却水を通す細孔を設け、冷却水を通すことによってガイドシューを冷却するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭62−212005号公報
しかしながら、前述したようなガイドシュー冷却方法では、細孔を設ける加工が複雑であり、コストが掛かることや孔が細いため、冷却水の目詰りを引き起こし、それを解消するためのメンテナンスが必要などといった解決しなければならない問題がある。したがって、本発明が解決し用とする課題は、ガイドシューの内部に冷却水を通す細孔を設けることなく、安価でかつ簡易に継目無鋼管製造用ガイドシューの寿命を延長させるガイドシューの冷却方法を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の手段では、請求項1の手段は、左右両側にロールを設置し、その左右のロールの間に設けた上下のガイドホルダーの間に上下のガイドシューを固定しているマンネスマン穿孔機のガイドシューの冷却方法として、先ず、圧延材のパスラインより下側に高圧ノズルを配置する。次いで、この配置した高圧ノズルから、上ガイドシューと圧延材との接触面に向けて冷却水を噴出してガイドシューを冷却する方法からなる、ガイドシューの冷却方法である。
請求項2の手段では、圧延材のパスラインより下側に高圧ノズルを配置する方法は、下ガイドシューと圧延材との接触面より下側でかつ下ガイドホルダーの下面より上側に高圧ノズルを配置する方法からなる、請求項1の手段のガイドシューを冷却方法である。
請求項3の手段では、下ガイドシューと圧延材との接触面より下側でかつ下ガイドホルダーの下面より上側に高圧ノズルを配置する方法は、左右のロール間隔の最も狭い位置から見て入口側又は出口側もしくは入口側および出口側に生じたロールと下ガイドシューとの間の空間に上ガイドシューと圧延材との接触面に向けて冷却水を噴出する高圧ノズルを配置する方法からなる、請求項2の手段のガイドシューの冷却方法である。
本発明の請求項1の手段の方法とすることで、上ガイドシューと圧延材との接触面に確実に冷却水を掛けることができる。
本発明の請求項2の手段の方法とすることで、上ガイドシューの圧延材との接触面に確実に冷却水をかけることができかつ圧延材の熱による影響で高圧ノズルの寿命の低下を防ぐことができる。
本発明の請求項3の手段の方法とすることで、高圧ノズル〜噴出する冷却水がロールに当たることなく、上ガイドシューの圧延材との接触面により確実に冷却水をかけることができ、さらにパスライン方向に生じる下ガイドシューとロールとの間の空間を有効に利用できる。
継目無鋼管製造用のマンネスマン穿孔機におけるガイドシューの正面断面図である。 図1に示すガイドシューをX−Xで切断して矢視方向に上から見た端面図で、圧延材は省略している。
本発明について第1図を参照しながら詳細に説明する。図1は、継目無鋼管製造用のマンネスマン穿孔機におけるガイドシューの正面断面図である。2つのロール1は図1において左右に移動が可能な水平に設置され、その間に上下にガイドシュー2が設けられている。また、ガイドシュー2の上ガイドシュー2aは上下に移動できるが、一方、ガイドシュー2の下ガイドシュー2bは下ガイドホルダー3bに固定されている。ロール1の上部には、それぞれロール冷却水4が設置され、多量の冷却水がロール1に掛けられる。工場内の工業用水の配管から冷却水の噴出角度を任意に変えられるようにホース6を配し、ロール1の上部からロール1に流れてくるロール冷却水4に押し返されずに上ガイドシュー2aの圧延材7との接触面に確実に冷却水がかかるように、図2に示すようにホース6の先端に高圧ノズル5を取付けている。
以下、本発明のガイドシューの冷却方法の詳細な実施例の1例について、図1および図2に基いて説明する。マンネスマン穿孔機により、外径が110mmの軸受鋼の丸鋼片700本を外径が115mm、肉厚14.5mmの中空素管に圧延する際に、従来から設置の上部からロール1を冷却するロール冷却水4に加え、工場内の工業用水から外径16.5mmのホース6を、下ガイドホルダー3bの左右の両側に配し、ホース6の先端には高圧ノズル5を取付けた。高圧ノズル5の取付位置は、下ガイドホルダー3bの下面より100mm上側で、かつ、下ガイドシュー2bの側面からロール1側に70mmの位置に取り付けた。圧延材7の外径により上ガイドシュー2aが上下するので、上ガイドシュー2aの圧延材7との接触面に冷却水が確実に掛かるように、作業者がホースを曲げ、冷却水の噴出角度を調整し、高圧ノズル5の先端からの冷却水を0.3L/sの割合で連続的に供給した。一方、従来は、ロール1の上部から冷却水をロール1に掛けて、ロール1の表面に沿って水が流れ落ち、ガイドシュー2に水を掛ける様にした。その結果、従来のロール冷却水4のみでは、上ガイドシュー2aと圧延材7との接触面の温度は370℃で、上ガイドシュー2aの表面に焼付きが発生していたのに対し、この発明による方法では、上ガイドシュー2aの圧延材7との接触面の温度は310℃で、従来に比べて60℃も低くなり、また上ガイドシュー2aの表面に焼付きは発生しなかった。かくして、この発明によれば、従来のガイドシューの冷却方法に比較して格段に焼付き防止の効果があることが判明した。
1 ロール
2 ガイドシュー
2a 上ガイドシュー
2b 下ガイドシュー
3 ガイドホルダー
3a 上ガイドホルダー
3b 下ガイドホルダー
4 ロール冷却水
5 高圧ノズル
6 ホース
7 圧延材

Claims (3)

  1. 左右両側にロールを設置し、その左右のロールの間に設けた上下のガイドホルダーの間に上下のガイドシューを固定しているマンネスマン穿孔機のガイドシューの冷却方法おいて、圧延材のパスラインより下側に高圧ノズルを配置し、この配置した高圧ノズルから、上ガイドシューと圧延材との接触面に向けて冷却水を噴出してガイドシューを冷却する方法を特徴とするガイドシューの冷却方法。
  2. 圧延材のパスラインより下側に高圧ノズルを配置する方法は、下ガイドシューと圧延材との接触面より下側でかつ下ガイドホルダーの下面より上側に高圧ノズルを配置する方法を特徴とする請求項1に記載のガイドシューを冷却方法。
  3. 下ガイドシューと圧延材との接触面より下側でかつ下ガイドホルダーの下面より上側に高圧ノズルを配置する方法は、左右のロール間隔の最も狭い位置から見て入口側又は出口側もしくは入口側および出口側に生じたロールと下ガイドシューとの間の空間に上ガイドシューと圧延材との接触面に向けて冷却水を噴出する高圧ノズルを配置する方法を特徴とする請求項2に記載のガイドシューの冷却方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108405639A (zh) * 2018-04-09 2018-08-17 北京科技大学 一种二辊斜轧管机大减壁量轧制用导板的设计方法

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CN108405639A (zh) * 2018-04-09 2018-08-17 北京科技大学 一种二辊斜轧管机大减壁量轧制用导板的设计方法
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