JP2012120748A - ゴルフクラブ - Google Patents

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Abstract

【課題】異音の発生を抑制できゴルフクラブの商品価値を高める上で有利なゴルフクラブを提供する。
【解決手段】ホーゼル14には、シャフト取り付け孔22およびこのシャフト取り付け孔22よりも内径が大きいソケット取り付け孔2204が同軸上に形成されている。ソケット16は、ソケット取り付け孔2204に挿入される挿入部28と、挿入部28よりも大径でホーゼル14の先端部24から突出する突出部26とを有している。ソケット16にはシャフト取り付け孔30が貫通形成されている。挿入部28の先部の外周面に、周方向に連続する外周面溝32が設けられている。ソケット16の内周面でソケット16の軸方向の中央よりもホーゼル14から離れた端部寄りの箇所に、内周面の全周にわたって延在する内周面溝36が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャフトがソケットと共にクラブヘッドのホーゼルに固定されるゴルフクラブに関する。
ゴルフクラブは、シャフトとホーゼルとの接触部で応力集中が発生しやすく、そのため、繰り返してゴルフクラブを使用していると、前記接触部でゴルフクラブシャフトが折れ易いという問題がある。
そこで、シャフトとホーゼルとの間にソケットを設け、このソケットにより応力集中を緩和し耐久性を向上したゴルフクラブが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−158477号公報
しかしながら、従来のゴルフクラブでは、シャフトを鉛直にし、そのクラブヘッドを上にし、グリップを下にしてゴルフクラブを床面に落下させると、ゴルファにとって不快な異音(びびり音)が発生する場合がある。
異音が発生するメカニズムは明らかではないが、例えば、落下による衝撃によってシャフト、ソケット、ホーゼルの間で微振動が生じ、シャフト、ソケット、ホーゼルの間の微細な隙間で摩擦や干渉が発生することが原因の一つとして考えられる。
このような異音を発生するゴルフクラブによりゴルフボールを打撃する際の悪影響は特に無いと考えられるものの、ゴルフクラブの商品価値を高める上で不利となる。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、異音の発生を抑制できゴルフクラブの商品価値を高める上で有利なゴルフクラブを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、クラブヘッドに設けられシャフト取り付け孔およびこのシャフト取り付け孔よりも内径が大きいソケット取り付け孔が同軸上に形成されソケット取り付け孔が位置する先端部が前記クラブヘッドから突出するホーゼルと、前記ソケット取り付け孔に挿入されて配置されシャフト取り付け孔が形成されたソケットと、前記ソケットおよび前記ホーゼルの各シャフト取り付け孔に挿入され前記ソケットと共に前記ホーゼルに固定されるシャフトとを備えたゴルフクラブであって、前記ソケットは、前記ソケット取り付け孔に挿入される挿入部と、前記挿入部よりも大径で前記ホーゼルの先端部から突出する突出部とを有し、前記ソケットは、前記挿入部と前記突出部との境の箇所が前記ホーゼルの先端部に当接して配置され、前記突出部の内側に位置するシャフト取り付け孔の内周面に、前記内周面の全周にわたって延在する内周面溝が設けられ、前記挿入部の外周面に、前記外周面の全周にわたって延在する外周面溝が設けられ、前記内周面溝および前記外周面溝の断面積はともに0.2mm以上であり、前記ソケットの軸方向において前記突出部の先端から前記内周面溝までの距離Aは1.0mm以上であり、前記ソケットの軸方向において前記挿入部と前記突出部との境の箇所から前記内周面溝までの距離Bは3.0mm以上であり、前記シャフト取り付け孔の直径方向において前記突出部の外周面と前記内周面溝との距離Cは0.6mm以上であることを特徴とする。
本発明によれば、ゴルフクラブを、シャフトを鉛直にし、そのクラブヘッドを上にし、グリップを下にしてゴルフクラブを床面に落下させた際に不快な異音(びびり音)の発生を抑制することができ、ゴルフクラブの商品価値を高める上で有利となる。
本実施の形態におけるゴルフクラブ10のクラブヘッド12、ソケット16、シャフト18の取り付け構造を説明する断面図である。 ソケット16の断面図である。 本実施の形態におけるゴルフクラブ10における実験結果を示す図である。 従来例および各実験例におけるソケット16の外径寸法を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施の形態では、ゴルフクラブ10はウッドであり、中空状のクラブヘッド12と、ホーゼル14と、ソケット16と、シャフト18とを含んで構成されている。
クラブヘッド12は、上下の高さを有して左右に延在する不図示のフェース部と、フェース部の上部から後方に延在しクラブヘッド12の上部を構成するクラウン部1202と、フェース部の下部とクラウン部1202の下部とを接続しクラブヘッド12の下部を構成するソール部1204とを備えている。
ホーゼル14は、このようなクラブヘッド12の内部でヒール側に設けられている。
ホーゼル14は、クラブヘッド12に支持された筒部20を有し、筒部20には、シャフト取り付け孔22およびこのシャフト取り付け孔22よりも内径が大きいソケット取り付け孔2204が同軸上に形成されている。
筒部20(ホーゼル14)の先端部24はクラウン部1202から上方に突出しており、この上方に突出した部分の内側にソケット取り付け孔2204が位置しており、ソケット取り付け孔2204の開口部はシャフト取り付け孔22の開口部ともなっている。
ソケット16は、図1に示すように、ホーゼル14の先端部24に隣接して配置される。
ソケット16は、図1、図2に示すように、ソケット取り付け孔2204に挿入される挿入部28と、挿入部28よりも大径でホーゼル14の先端部24から突出する突出部26とを有している。
ソケット16にはシャフト取り付け孔30が貫通形成されている。
ソケット16は、挿入部28がソケット取り付け孔2204に挿入され、挿入部28と突出部26との境の箇所がホーゼル14の先端部24に当接されてホーゼル14に固定されている。
挿入部28の先部の外周面に、周方向に連続する外周面溝32が設けられている。挿入部28がホーゼル14のソケット取り付け孔2204に挿入された状態で、外周面溝32のエッジ部分がソケット取り付け孔2204の内周面に当接することでエッジ効果を発揮し、これにより挿入部28のソケット取り付け孔2204からの脱落の抑制が図られている。
挿入部28と突出部26との境の箇所に、挿入部28の周囲に延在する環状面34が形成されている。この環状面34は、内周部が外周部よりも突出部26方向に偏位している。挿入部28と突出部26との境の箇所がホーゼル14の先端部24に当接された状態で、環状面34によりホーゼル14の先端部24が覆われ、これにより先端部24と突出部26との隙間が隠されることにより、美観の向上が図られている。
突出部26の外周面は、挿入部28から離れた側の端部が最も小さい寸法の半径で形成され、かつ、挿入部28側に近づくにつれて次第に寸法が大きくなる半径で形成された曲面(テーパー面)で形成され、外周面の挿入部28側の端部は、ホーゼル14の先端部24の外径と同一の寸法で形成されている。
ソケット16の内周面でソケット16の軸方向の中央よりもホーゼル14から離れた端部寄りの箇所に、内周面の全周にわたって延在する内周面溝36が設けられている。
本実施の形態では、先部寄りの突出部26の内周面の箇所に内周面溝36が設けられている。
内周面溝36および外周面溝32の断面積はともに0.2mm以上である。
内周面溝36および外周面溝32の断面積が0.2mm未満であると、接着時の内周面溝36のシャフト18に対するアンカー効果と、外周面溝32のホーゼル16に対するアンカー効果等が十分に発現しない。
なお、内周面溝36および外周面溝32の断面積は、特に上限の規定は無く、突出部26の長さ、太さ等によって適宜決定される。
ソケット16の軸方向において突出部26の先端から内周面溝36までの距離Aは1.0mm以上である。
距離Aが1.0mm未満であると、図2に示すソケット16上端部の破損のおそれがある。また、組立作業時に接着剤が前記上端部より溢れ出る事があり、接着剤の拭き取など組立作業性が低下するおそれがある。
なお、距離Aは、特に上限の規定は無く、突出部26の長さ、太さ等によって適宜決定される。
ソケット16の軸方向において挿入部28と突出部26との境の箇所から内周面溝36までの距離Bは3.0mm以上である。
距離Bが3.0mm未満であると、内周面溝36と、挿入部28と突出部26との境の箇所との距離が近くなり挿入部28と突出部26との境の箇所付近に亀裂が生じ、ソケット16のずれ及び破損のおそれがある。
なお、距離Bは、特に上限の規定は無く、突出部26の長さ、太さ等によって適宜決定される。
シャフト取り付け孔30の直径方向において突出部26の外周面と内周面溝36との距離Cは0.6mm以上である。
距離Cが0.6mm未満であると、内周面溝36と突出部26の外周面との距離が近くなり突出部26の外周面の亀裂による破損のおそれがある。
なお、距離Cは、特に上限の規定は無く、突出部26の長さ、太さ等によって適宜決定される。
ソケット16の軸方向において挿入部28と突出部26との境の箇所から外周面溝32までの距離Dは5.0mm以上であることが好ましい。
距離Dが5.0mm以上であると、内周面溝36のシャフト18に対するアンカー効果と、外周面溝32のホーゼル16に対するアンカー効果の両方を利用することができる。そのため、打球時にシャフト18とホーゼル16が離れようとする力に対して、ソケット14の各アンカー効果によって抵抗する方向に力が働き、ソケット14のずれや破損に対して有効に働く。
シャフト取り付け孔30の直径方向においてシャフト取り付け孔30の内周面と外周面溝32との距離Eは0.4mm以上であることが好ましい。
距離Eが0.4mm以上であると、挿入部28の耐久性を高くして、前記したアンカー効果により挿入部28が引っ張られる事による亀裂の発生を抑制する事が可能になる。結果として、ソケット16のずれや破損に対して有効に働く。
なお、ソケット16の材料として、セルロイド、アセチルセルロース、ABS樹脂、ポリアセタールなどの従来公知のさまざまな材料が使用可能である。
また、本発明におけるソケット16の寸法については特に限定しないが、一般的には突出部26の最大外径は、φ8〜20mm、突出部26の最小外径は、φ6〜16mm、シャフト取り付け孔30の内径は、5〜15mm、突出部26の軸方向の長さは、4.5〜50mm、好ましくは8〜50mm、挿入部28の外径は、φ6〜18mm、挿入部28の軸方向の長さは、6〜60mm、好ましくは8〜60mmである。
シャフト18は、図1に示すように、ソケット16およびホーゼル14の各シャフト取り付け孔22に挿入されソケット16と共にホーゼル14に固定される。
具体的には、ソケット16およびホーゼル14の各シャフト取り付け孔22の内周面とシャフト18の外周面との間には接着剤が介在しており、それら接着剤によりシャフト18がソケット16と共にホーゼル14に接着される。
また、ホーゼル14のソケット16取り付け孔2204の内周面とソケット16の挿入部28の外周面との間、ホーゼル14の先端部24の縁部とソケット16の環状面34との間にも接着剤が介在しており、それら接着剤によりソケット16がホーゼル14に接着される。
より詳細に説明すると、シャフト18のうち、ソケット16に挿入する外周面の部分と、ソケット16のシャフト取り付け孔30の内周面とに接着剤を塗布する。
そして、シャフト18をソケット16のシャフト取り付け孔30に挿入し、ソケット16をシャフト18の軸方向の予め定められた箇所に位置させ、接着剤を硬化させる。
次に、シャフト18のうち、ソケット16の先部から露出する部分と、ソケット16の挿入部28の外周面と、ホーゼル14のシャフト取り付け孔22の内周面と、ホーゼル14の先端部24の縁部と、ソケット16の環状面34とに接着剤を塗布する。
次いで、シャフト18をソケット16と共にホーゼル14のシャフト取り付け孔22に挿入し、挿入部28と突出部26との境の箇所をホーゼル14の先端部24に当接させ、その状態で接着剤を硬化させる。
これにより、シャフト18がソケット16と共にホーゼル14に固定される。
本実施の形態のゴルフクラブ10によれば、ソケット16のシャフト取り付け孔の内周面に内周溝36を設け、ソケット16の挿入部28の外周面に外周面溝32を設け、内周面溝36および外周面溝32の断面積はともに0.2mm以上であり、ソケット16の軸方向において突出部26の先端から内周面溝36までの距離Aは1.0mm以上であり、ソケット16の軸方向において挿入部28と突出部26との境の箇所から内周面溝36までの距離Bは3.0mm以上であり、シャフト取り付け孔30の直径方向において突出部26の外周面と内周面溝36との距離Cは0.6mm以上としたので、ゴルフクラブ10を、そのクラブヘッド12を上、グリップを下にしてグリップを床面に落下させた際に不快な異音(びびり音)の発生を抑制することができ、ゴルフクラブ10の商品価値を高める上で有利となる。
なお、内周面溝36および外周面溝32による異音抑制のメカニズムは明らかではないが、内周面溝36および外周面溝32をそれぞれソケットの特定の位置に設けて、かつ、内周面溝36および外周面溝32内に接着剤が流れ込むことにより、シャフト18の外周面とソケット16の内周面との間の隙間に、あるいは、ソケット16の外周面とホーゼル14のソケット取り付け孔2204の内周面との間の隙間に、円滑に接着剤が流れ込み、前記隙間における摩擦や干渉が抑制されることが考えられる。
あるいは、ソケット16の内周面のうち、内周面溝36の部分がシャフト18の外周面から離間することにより、シャフト18の外周面とソケット16の内周面との間の隙間における摩擦や干渉が抑制され、ソケット16の外周面のうち、外周面溝32の部分がホーゼル14のソケット取り付け孔2204の内周面から離間することにより、ソケット16とホーゼル14のソケット取り付け孔2204の内周面との間の隙間における摩擦や干渉が抑制されることが考えられる。
また、ソケット16をシャフト18に取り付ける場合、ソケット16の内周面に塗布した接着剤、あるいは、シャフト18の外周面に塗布した接着剤がソケット16の内周面とシャフト18の外周面との隙間からソケット16の外に溢れ出た場合、その接着剤を拭き取らなくてはならない。
本実施の形態では、ソケット16の内周面の特定の位置に内周面溝36を設けることにより、接着剤が内周面溝36に流れ込むため、接着剤がソケット16の内周面とシャフト18の外周面との隙間から溢れ出ることを抑制でき、接着剤の拭き取り作業を省くことができ、あるいは、接着剤の拭き取り作業を簡単化でき、ゴルフクラブ10の組み立て作業の効率化を図る上で有利となる。
また、ソケット16に内周面溝36および外周面溝32を設けることにより、シャフト18がソケット16の内周面に挿入され、ソケット16がホーゼル14のソケット取り付け孔2204に挿入された状態で、内周面溝36のエッジ部分がシャフト18の外周面に当接することでアンカー効果を発揮し、また、外周面溝32のエッジ部分がソケット取り付け孔2204の内周面に当接することでアンカー効果を発揮し、これによりソケット16の軸方向における位置ズレの抑制が図られている。
また、シャフト18がソケット16のシャフト取り付け孔30に固定された状態で、シャフト18がソケット16と共に、ホーゼル14のシャフト取り付け孔22に固定されることから、打球時にシャフト18に加わる応力集中がソケット16により緩和され耐久性が確保されることはいうまでもない。
なお、本実施の形態では、内周面溝36および外周面溝32がそれぞれ1本形成されている場合について説明したが、内周面溝36および外周面溝32は、複数本形成されていてもよく、あるいは、スパイラル状に形成されていてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
図3に示すように、ゴルフクラブ10の評価方法は以下の通りとした。
(1)異音:ゴルフクラブを各実験例毎に5本組み立て、ゴルフクラブを、シャフトを鉛直にし、そのクラブヘッドを上にし、グリップを下にしてゴルフクラブを床面に落下させることにより異音テストを実施した。
5本全ての異音無しを○、1、2本が異音を△、3本以上が異音を×とした。
(2)組立作業性:ゴルフクラブを各実験例毎に5本組み立てた際の所要時間を計測し、所定時間以内に組み立てた場合は100、超過した場合には所要時間との割合を指数で表示した。例えば所要時間が4分に対して5分要した場合の指数は、100×(4/5)=80と求められる。指数は大きいほど良好である。
(3)ソケットずれ:グリップ部分を固定したゴルフクラブのフェースにエアキャノンにてボールを所定回数当て、ソケット16とシャフト18又はゴルフクラブヘッドとの位置関係の変化、所謂ソケットのずれを確認した。
所定回数当ててずれなかった場合には100、所定回数以内にずれた場合には、ずれるまでの回数との割合を指数で表示した。例えば所定回数が10000発に対して8500発でずれた場合の指数は、100×(8500/10000)=85と求められる。指数は大きいほど良好である。
ソケットずれに関して、本評価方法は一般使用よりも過酷な条件で行なっている。よって指数として75以上であれば実際の使用においては問題が無いと考えられる。指数が大きいほどソケットの軽量化などの設計の自由度が大きくなり、より好ましいと考えられる。
(4)ソケット破損:グリップ部分を固定したゴルフクラブのフェースにエアキャノンにてボールを所定回数当て、ソケット本体の変形や割れ、所謂ソケットの破損を確認した。
所定回数当てて破損しなかった場合には100、所定回数以内に破損した場合には、破損までの回数との割合を指数で表示した。例えば所定回数が10000発に対して9000発で破損した場合の指数は、100×(9000/10000)=90と求められる。指数は大きいほど良好である。
なお、従来例および各実験例のソケット14の外形寸法は図4および以下に示すとおりである。なお、従来例については内周面溝36および外周面溝32は設けられていない。
突出部26の最大外径:φ14.3mm
突出部26の最小外径:φ10.3mm
シャフト取り付け孔30の内径:φ8.8mm
突出部26の軸方向の長さ:8.5mm
挿入部28の外径:φ11.0mm
挿入部28の軸方向の長さ:10.0mm
ソケット破損に関して、本評価方法は一般使用よりも過酷な条件で行なっている。よって指数として80以上であれば実際の使用においては問題が無いと考えられる。指数が大きいほどソケットの軽量化などの設計の自由度が大きくなり、より好ましいと考えられる。
実験例1〜10の実験パラメータは以下のとおりである。
1)内周面溝36および外周面溝32の断面積(mm
2)内周面溝36および外周面溝32の溝形態
3)距離Amm
4)距離Bmm
5)距離Cmm
6)距離Dmm
7)距離Emm
従来例:内周面溝36および外周面溝32が形成されていないソケット16を用いたものである。
実験例1〜実験例10:内周面溝36および外周面溝32が形成されているソケット16を用いたものである。
図3から以下のことが明らかである。
1)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm以上、距離Dが5.0mm以上、距離Eが0.4mm以上である実験例2、3、4、8は、異音が○であり従来例に比べて十分に抑制されている。
組立作業性は、93〜100であり、従来例に比べて改善されている。
ソケットずれは、95〜100であり、従来例に比べて改善されている。
ソケット破損は、100であり、従来例と同程度である。
指数の合計は、288〜300であり、従来例の253を大幅に上回っている。
また、実験例2、3、4、8は、距離Dが5.0mm未満、又は距離Eが0.4mm未満である実験例9、10の指数の合計281、284に比べて高く更に良好である。すなわち、指数の合計が高いほど、異音、組立作業性、ソケットずれ、ソケット破損の4つの評価の全てのバランスを満たしており良好であると評価することができる。したがって、実験例2、3、4、8は、実験例9、10に比較すると、4つの評価の全てのバランスが取れているため、さらに良好であると評価することができる。
2)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm以上であるが、距離Dが5.0mm未満、距離Eが0.4mm以上である実験例9は、異音が○であり従来例に比べて十分に抑制されている。
組立作業性は、100であり、従来例に比べて改善されている。
ソケットずれは、91であり、従来例に比べて改善されている。
ソケット破損は、90であり、実使用上は問題の無い程度である。
指数の合計は、281であり、従来例の253を大幅に上回っている。
3)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm以上であるが、距離Dが5.0mm以上、距離Eが0.4mm未満である実験例10は、異音が○であり従来例に比べて十分に抑制されている。
組立作業性は、100であり、従来例に比べて改善されている。
ソケットずれは、93であり、従来例に比べて改善されている。
ソケット破損は、91であり、実使用上は問題の無い程度である。
指数の合計は、284であり、従来例の253を大幅に上回っている。
4)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm未満、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm以上、距離Dが5.0mm以上、距離Eが0.4mm以上である実験例1は、異音は△であり従来例に比較して改善されているもの抑制は不十分である。
組立作業性は、78であり、従来例と同程度である。
ソケットずれは、80であり、従来例と同程度である。
ソケット破損は、100であり、従来例と同程度である。
指数の合計は、258であり、従来例と同程度である。
5)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm未満、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm以上、距離Dが5.0mm以上、距離Eが0.4mm以上である実験例5は、異音は△であり従来例に比較して改善されているもの抑制は不十分である。
組立作業性は、67であり、従来例よりも劣っている。
ソケットずれは、84であり、従来例に比べてやや改善されている。
ソケット破損は、87であり、従来例よりも劣っている。
指数の合計は、238であり、従来例よりも劣っている。
6)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm未満、距離Cが0.6mm以上、距離Dが5.0mm以上、距離Eが0.4mm以上である実験例6は、異音が○であり従来例に比べて十分に抑制されている。
組立作業性は、100であり、従来例に比べて改善されている。
ソケットずれは、86であり、従来例に比べてやや改善されている。
ソケット破損は、82であり、従来例よりも劣っている。
指数の合計は、268であり、従来例よりもやや改善されている。
7)内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm未満、距離Dが5.0mm以上、距離Eが0.4mm以上である実験例7は、異音が○であり従来例に比べて十分に抑制されている。
組立作業性は、74であり、従来例よりも劣っている。
ソケットずれは、100であり、従来例に比べて改善されている。
ソケット破損は、86であり、従来例よりも劣っている。
指数の合計は、260であり、従来例よりもやや改善されている。
以上の実験結果から、内周面溝36および外周面溝32の断面積がともに0.2mm以上、距離Aが1.0mm以上、距離Bが3.0mm以上、距離Cが0.6mm以上であることが、異音の抑制を図る上で好ましいことが明らかである。また、従来例と同様の耐久性を確保しつつ、組立作業性およびソケットずれの改善を図る上で好ましいことが明らかである。
10……ゴルフクラブ、12……クラブヘッド、14……ホーゼル、16……ソケット、18……シャフト、22……シャフト取り付け孔、2204……ソケット取り付け孔、24……先端部、26……突出部、28……挿入部、30……シャフト取り付け孔、32……外周面溝、34……環状面、36……内周面溝。

Claims (5)

  1. クラブヘッドに設けられシャフト取り付け孔およびこのシャフト取り付け孔よりも内径が大きいソケット取り付け孔が同軸上に形成されソケット取り付け孔が位置する先端部が前記クラブヘッドから突出するホーゼルと、
    前記ソケット取り付け孔に挿入されて配置されシャフト取り付け孔が形成されたソケットと、
    前記ソケットおよび前記ホーゼルの各シャフト取り付け孔に挿入され前記ソケットと共に前記ホーゼルに固定されるシャフトとを備えたゴルフクラブであって、
    前記ソケットは、前記ソケット取り付け孔に挿入される挿入部と、前記挿入部よりも大径で前記ホーゼルの先端部から突出する突出部とを有し、
    前記ソケットは、前記挿入部と前記突出部との境の箇所が前記ホーゼルの先端部に当接して配置され、
    前記突出部の内側に位置するシャフト取り付け孔の内周面に、前記内周面の全周にわたって延在する内周面溝が設けられ、
    前記挿入部の外周面に、前記外周面の全周にわたって延在する外周面溝が設けられ、
    前記内周面溝および前記外周面溝の断面積はともに0.2mm以上であり、
    前記ソケットの軸方向において前記突出部の先端から前記内周面溝までの距離Aは1.0mm以上であり、
    前記ソケットの軸方向において前記挿入部と前記突出部との境の箇所から前記内周面溝までの距離Bは3.0mm以上であり、
    前記シャフト取り付け孔の直径方向において前記突出部の外周面と前記内周面溝との距離Cは0.6mm以上である、
    ことを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 前記ソケットの軸方向において前記挿入部と前記突出部との境の箇所から前記外周面溝までの距離Dは5.0mm以上である、
    ことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブ。
  3. 前記シャフト取り付け孔の直径方向において前記シャフト取り付け孔の内周面と前記外周面溝との距離Eは0.4mm以上である、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のゴルフクラブ。
  4. 前記ソケットおよび前記ホーゼルの各シャフト取り付け孔の内周面と前記シャフトの外周面との間には接着剤が介在している、
    ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載のゴルフクラブ。
  5. 前記挿入部と前記突出部との境の箇所に、前記挿入部の周囲に延在する環状面が形成され、
    前記環状面は、内周部が外周部よりも前記突出部方向に偏位している、
    ことを特徴とする請求項1乃至4に何れか1項記載のゴルフクラブ。
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