JP2012120720A - 空気清浄方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体Aを収容した容器本体2内に取り入れた空気PAを送風機4により加圧し、この空気PAを、上下に開口を有して上下方向に延び、下部開口3Bが液体Aの液面から離間する筒状体3内に上部開口3Aから吹き込んで螺旋状に回転させながら下降させ、液体Aに衝突させて混合攪拌させ、浄化された空気CAを筒状体3の外側を上昇させて容器本体2外へ排出する。送風機4の羽根の回転及び筒状体3の内壁面との接触により螺旋状に回転しながら下降する空気PAは、液体Aに衝突して混合攪拌され、あたかも空気を液体で洗濯しているような状態となるため、空気PAを非常に効率的に液体Aに接触させることができる。
【選択図】図2
Description
特許文献2の空気清浄装置は、送風機の下端から洗浄水中に延在するガイドを送風機の回転軸に固定しており、このように洗浄水中に延在するガイドも回転させる構成であることから、送風機のファン及びガイドを回転させる大容量のモータが必要になることや回転軸の支持構造が複雑になるため、その分、消費電力などのエネルギー消費量や製造コストが上昇する。
その上、特許文献2の空気清浄装置において、下方に拡径し、しかも洗浄水中に延在するガイドを回転させずに送風機のファンのみを回転させる構成を採用したとしても、汚染空気を吹き出すガイドの下部開口が洗浄水中に位置していることから、洗浄水の抵抗が大きく大容量の送風機が必要とされるため、その分、消費電力などのエネルギー消費量や製造コストが上昇する。
よって、ホコリ、ゴミ、カビ、ダニ、花粉などの汚染物質の他、液体が殺菌液である場合には、ウイルス、細菌などの汚染物質を効率的に殺菌・除去することができ、液体が消臭液である場合には、タバコやホルマリンなどの悪臭を効率的に消臭することができ、液体が水である場合には、工事現場や工場などのホコリを効率的に除去することができる。
その上、特許文献1のようなポンプ及びノズルが不要であり、特許文献2のように送風機の回転軸に固定されて洗浄水中に延在するガイドを回転させる構成とは異なり、送風機の下方に配置した筒状体は駆動されないとともに筒状体の吹き出し口としての下部開口が液体の液面から離間していることから、大容量の送風機やモータが必要になることや構造が複雑になることがないため、消費電力などのエネルギー消費量や製造コストの上昇を抑制することができる。
このような構成によれば、空気が液体と混合して攪拌された後に上昇して排出される途中で除液された後に容器本体外へ排出されることから、排出される空気中の液分量を抑制して容器本体内の液体の減少量を少なくすることができるため、液体を補充する間隔を長くすることができる。
よって、ホコリ、ゴミ、カビ、ダニ、花粉などの汚染物質の他、液体が殺菌液である場合には、ウイルス、細菌などの汚染物質を効率的に殺菌・除去することができ、液体が消臭液である場合には、タバコやホルマリンなどの悪臭を効率的に消臭することができ、液体が水である場合には、工事現場や工場などのホコリを効率的に除去することができる。
その上、特許文献1のようなポンプ及びノズルが不要であり、特許文献2のように送風機の回転軸に固定されて洗浄水中に延在するガイドを回転させる構成とは異なり、送風機の下方に配置した筒状体は駆動されないとともに筒状体の吹き出し口としての下部開口が液体の液面から離間していることから、大容量の送風機やモータが必要になることや構造が複雑になることがないため、消費電力などのエネルギー消費量や製造コストの上昇を抑制することができる。
このような構成によれば、棒状体により筒状体内から吹き出されて液体に衝突する空気の通過断面積が小さくなることから、螺旋状に回転しながら下降する空気の圧力が強くなるため、空気と液体との混合攪拌が促進される。
よって、空気取入口から取り入れた空気をさらに効率的に液体に接触させることができる。
このような構成によれば、邪魔板による攪拌促進効果により螺旋状に回転しながら下降する空気と液体との混合攪拌が促進されるため、空気取入口から取り入れた空気をさらに効率的に液体に接触させることができる。
このような構成によれば、攪拌機による攪拌促進効果により螺旋状に回転しながら下降する空気と液体との混合攪拌が促進されるため、空気取入口から取り入れた空気をさらに効率的に液体に接触させることができる。
このような構成によれば、空気が液体と混合して攪拌された後に上昇して排出される途中で除液手段により除液された後に空気排出口から排出されることから、排出される空気中の液分量を抑制して容器本体内の液体の減少量を少なくすることができるため、液体を補充する間隔を長くすることができる。
ここで、空気排出口6,6,…の上縁部分に、下方傾斜したルーバー7,7,…が設けられていることから、空気排出口6,6,…から清浄空気CAが下向きに排出されるため、空気取入口5,5,…から清浄空気CAを吸い込むことが抑制される。
また、容器本体2内の液体Aの上方で送風機4の下方には、吹き出し口である下部開口3Bが液体Aの液面から離間するように、上下に開口を有して上下方向に延びる筒状体3が配置され、筒状体3の外側には、除液手段である上下の水切り金網8,9が配置される。
なお、除液手段は、水切り金網ではなく、フィルタ又はインペラー、あるいはサイクロン式遠心分離手段等であってもよい。
なお、送風機4の羽根の下側に渦巻状のグリル等を配置することにより、さらに螺旋状の回転力を強くすることができる。
また、汚染空気PAと液体Aとの混合攪拌の程度は、送風機4の風量及び風圧、筒状体3の形状及び上下方向長さ並びに液体Aの量(深さ)等の諸元によって異なるものとなり、例えば筒状体3の上下方向長さが短か過ぎると下降する汚染空気PAが螺旋状にならなかったり、あるいは螺旋の程度が弱くなり、筒状体3の上下方向長さが長過ぎると摩擦損失が大きくなって風圧が低下するため、汚染空気PAと液体Aとの混合攪拌の程度が弱くなる傾向がある。
したがって、空気清浄装置1に要求される空気浄化能力等の仕様に応じて、送風機4により加圧されて筒状体3内へ吹き込まれた汚染空気PAが螺旋状に回転しながら下降して液体Aに衝突して所要の程度に混合攪拌されるように、実験又はシミュレーション等により前記諸元を決定する。
筒状体3の形状を変化させた表1の結果から、下方へ縮径又は拡径するものよりも、上下の開口3A,3Bの直径が等しい円筒状のものの方が前記混合状態が良いこと、筒状体3の上下長さを変化させた表2の結果から、筒状体3の上下長さが長くなるにつれて前記混合状態が弱くなる傾向があること、液量・液深を変化させた表3の結果から、液量・液深が大きくなるにつれて前記混合状態が弱くなる傾向があることがわかる。
よって、ホコリ、ゴミ、カビ、ダニ、花粉などの汚染物質の他、液体Aが殺菌液である場合には、ウイルス、細菌などの汚染物質を効率的に殺菌・除去することができ、液体Aが消臭液である場合には、タバコやホルマリンなどの悪臭を効率的に消臭することができ、液体Aが水である場合には、工事現場や工場などのホコリを効率的に除去することができる。
さらに、螺旋状に回転しながら下降して液体Aに衝突して混合攪拌された後の清浄空気CAが筒状体3の外側を上昇して空気排出口6,6,…から排出される流路の途中には、除液手段である上下の水切り金網8,9が配置されているため、除液手段により除液された後に空気排出口6,6,…からから排出されることから、排出される清浄空気CA中の液分量を抑制して容器本体2内の液体Aの減少量を少なくすることができるため、液体Aを補充する間隔を長くすることができる。
なお、邪魔板11は液体収容容器2Aの側部の液体Aに浸漬されている部分に突設してもよい。
また、空気取入口5,5,…及び空気排出口6,6,…の形状も、本実施の形態に限定されるものではなく、丸穴、スリット又は長穴等の適宜大きさの穴を空気取入口及び空気排出口として採用することができる。
さらに、空気取入口は、送風機組立体2B(容器本体2)の上面の天板に形成してもよく、送風機組立体2Bの側面の空気取入口5,5,…と併用してもよい。
さらにまた、液体収容容器2Aと送風機組立体2Bとの間の連結部材2Cをなくしてもよく、容器本体2を上下に分割する範囲及び分割構造についても、本実施の形態に限定されるものではない。
CA 清浄空気
PA 汚染空気
1 空気清浄装置
2 容器本体
2A 液体収容容器(液体収容部)
2B 送風機組立体
2C 連結部材
3 筒状体
3A 上部開口(吹き込み口)
3B 下部開口(吹き出し口)
4 送風機
5 空気取入口
6 空気排出口
7 ルーバー
8,9 金網(除液手段)
10 棒状体
11 邪魔板
12 攪拌機
13 モータ
14 攪拌翼
15 電源コード
16 電源プラグ
17 スイッチ
Claims (7)
- 殺菌液、消臭液又は水である液体を収容した容器本体内に取り入れた空気を送風機により加圧し、
前記送風機により加圧された空気を、上下に開口を有して上下方向に延び、吹き出し口としての下部開口が前記液体の液面から離間する筒状体内に上部開口から吹き込み、
前記上部開口から前記筒状体内に吹き込まれて螺旋状に回転しながら下降する空気を前記下部開口から吹き出して前記液体に衝突させて混合攪拌し、
前記液体と混合攪拌された空気を前記筒状体の外側を上昇させて容器本体外へ排出することを特徴とする空気清浄方法。 - 前記空気を前記筒状体の外側を上昇させて容器本体外へ排出する流路の途中で除液をする請求項1記載の空気清浄方法。
- 殺菌液、消臭液又は水である液体を収容した容器本体と、
下部開口が前記液体の液面から離間するように前記容器本体内に配置された、上下に開口を有して上下方向に延びる筒状体と、
前記筒状体の上方に位置するように前記容器本体内に配置された、前記容器本体の空気取入口から取り入れた空気を加圧して吹き込み口としての上部開口から前記筒状体内へ吹き込む送風機と、
前記容器本体の前記筒状体の外方に形成された空気排出口とを備え、
前記送風機により前記上部開口から前記筒状体内へ吹き込まれた空気は、螺旋状に回転しながら下降して吹き出し口としての前記下部開口から吹き出され、前記液体に衝突して混合攪拌され、前記筒状体の外側を上昇して前記空気排出口から排出されることを特徴とする空気清浄装置。 - 前記容器本体の前記液体を収容する液体収容部の底部に棒状体を立設して前記筒状体内の略中央へ延ばしてなる請求項3記載の空気清浄装置。
- 前記容器本体の前記液体を収容する液体収容部の底部又は側部に邪魔板を突設してなる請求項3記載の空気清浄装置。
- 前記容器本体の前記液体を収容する液体収容部の底部に攪拌機を配置してなる請求項3記載の空気清浄装置。
- 前記空気を前記筒状体の外側を上昇させて前記空気排出口から排出する流路の途中に除液手段を設けてなる請求項3〜6の何れか1項に記載の空気清浄装置。
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