JP2012117619A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の制御装置において、内燃機関への燃料供給停止時の回転数低下によるトルク変動を抑制すると共に作動流体の供給不足を抑制する。
【解決手段】エンジン11と、ロックアップ機構19を有するトルクコンバータ12と、自動変速機14とを駆動連結し、自動変速機14の駆動に同期して作動するオイルポンプ43を設け、ECU31は、エンジン11への燃料供給が停止しているとき、自動変速機14の出力軸回転数がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
車両の制御装置において、車両における所定の運転条件下で、エンジンを自動的に停止してエコラン運転を可能とするものが各種提案されている。このエコラン運転では、燃料の供給を停止することから、燃費の向上を可能とすることができる。
このようなエコラン運転を可能とする従来のエンジン制御装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された動力伝達装置では、車両の減速過程で、エンジンに対して燃料カットした状態とされて車速が所定値以下となったとき、オイルポンプによるトルクコンバータに対するオイルの供給量を制限または禁止し、クラッチ手段及び無段変速機に対するオイルの供給を優先させるようにしている。
特開2010−216625号公報
上述した従来の動力伝達装置にあっては、エンジンに対して燃料カットした状態で、車速が所定値以下となったときに、この燃料カットをやめずに、オイルポンプによる吐出流量をトルクコンバータではなく、クラッチ手段や無段変速機に対して確保している。しかし、この場合、エンジンが燃料カット状態で、且つ、車速が低下していることから、オイルポンプによる吐出流量は低下しており、オイル不足が発生する可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、内燃機関への燃料供給停止時の回転数低下によるトルク変動を抑制すると共に作動流体の供給不足を抑制する車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の車両の制御装置は、内燃機関と、該内燃機関の出力軸に連結されてロックアップ機構を有するトルクコンバータと、該トルクコンバータの出力軸に連結されると共に駆動輪が連結される変速機と、該変速機の出力軸の回転に同期して駆動可能な作動油供給ポンプと、予め設定された所定の条件が成立したときに前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料供給停止手段と、該燃料供給停止手段の作動時に前記変速機の入力軸回転数または出力軸回転数が前記内燃機関のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときに前記ロックアップ機構を開放するロックアップ機構制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記車両の制御装置にて、前記ロックアップ機構制御手段は、前記変速機の出力軸回転数が前記燃料供給停止手段の作動を停止するための下限回転数を下回ったときに前記ロックアップ機構を開放することが好ましい。
上記車両の制御装置にて、前記ロックアップ機構制御手段は、予め設定された内燃機関停止条件が成立し、且つ、前記変速機の入力軸回転数または出力軸回転数が所定回転数を下回ったときに前記ロックアップ機構を開放することが好ましい。
上記車両の制御装置にて、前記ロックアップ機構制御手段は、内燃機関停止条件が成立したとき、前記内燃機関の回転数を低下させると共に、内燃機関停止条件が成立したとき、前記燃料供給停止手段の作動を停止するための下限回転数を低下させることが好ましい。
上記車両の制御装置にて、前記燃料供給停止手段が前記内燃機関への燃料供給を停止すると共に、前記ロックアップ機構制御手段が前記ロックアップ機構を開放することで、前記内燃機関が停止状態にあるとき、アクセル操作が行われたときに前記燃料供給停止手段の作動を停止して前記内燃機関を始動することが好ましい。
本発明に係る車両の制御装置は、内燃機関への燃料供給が停止されているとき、変速機の入力軸回転数または出力軸回転数が内燃機関のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときにトルクコンバータのロックアップ機構を開放するので、内燃機関のトルク変動が発生するまでロックアップ機構を締結することで、変速機側に伝達するトルク変動を抑制することができると共に、できるだけ作動油供給ポンプを駆動することで作動流体の供給不足を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係る車両の制御装置を表すブロック構成図である。 図2は、実施形態1の車両の制御装置によるエンジン停止制御の処理の流れを表すフローチャートである。 図3は、実施形態1の車両の制御装置による各種パラメータの変化状態を表すタイムチャートである。 図4は、本発明の実施形態2に係る車両の制御装置によるエンジン停止制御の処理の流れを表すフローチャートである。 図5は、実施形態2の車両の制御装置による各種パラメータの変化状態を表すタイムチャートである。
以下に、本発明に係る車両の制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る車両の制御装置を表すブロック構成図、図2は、実施形態1の車両の制御装置によるエンジン停止制御の処理の流れを表すフローチャート、図3は、実施形態1の車両の制御装置による各種パラメータの変化状態を表すタイムチャートである。
実施形態1の車両の制御装置において、図1に示すように、内燃機関としてのエンジン11は、クランクシャフトにトルクコンバータ12が連結され、このトルクコンバータ12の駆動軸13に自動変速機(例えば、無段変速機、CVT:Continuously Variable Transmission)14が連結されている。そして、自動変速機14にプロペラシャフト15が連結され、このプロペラシャフト15にデファレンシャルギア16を介して左右のドライブシャフト17が連結され、このドライブシャフト17に左右の駆動輪18が連結されている。
このトルクコンバータ12は、エンジン11の回転を、オイルを介して自動変速機14に伝達する流体クラッチであり、エンジン11と自動変速機14とを直結状態にするロックアップ機構(ロックアップクラッチ)19を有している。このロックアップ機構19は、アクチュエータ20を有しており、このアクチュエータ20により、エンジン11と自動変速機14とを直結状態とすることができる。また、トルクコンバータ12と自動変速機14との間には、クラッチ21が介装されている。このクラッチ21は、アクチュエータ22を有しており、このアクチュエータ22により、エンジン11側と駆動輪18側との間で、駆動力及び制動力の伝達を不能とすることができる。
従って、エンジン11が駆動すると、その駆動力がクランクシャフトから出力され、トルクコンバータ12を介して自動変速機14の入力軸(駆動軸13)に入力され、この自動変速機14により所定の変速比に減速される。そして、減速後の駆動力が自動変速機14の出力軸からプロペラシャフト15に出力され、このプロペラシャフト15からデファレンシャルギア16を介して左右のドライブシャフト17に伝達され、左右の駆動輪18を駆動回転することができる。
車両には、エンジンコントロールユニット(ECU)31が搭載されており、このECU31は、エンジン11の駆動を制御することができる。即ち、吸入空気量を計測するエアフローセンサ32、アクセルペダル33の踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ34、電子スロットル装置におけるスロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ35、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ36などが設けられている。ECU31は、各センサ32,34,35,36が検出した検出結果に基づいて、インジェクタによる燃料噴射量、燃料噴射タイミング、点火プラグによる点火時期などを制御する。
また、ECU31は、トルクコンバータ12のロックアップ機構19の駆動(開放/連結)を制御することができる。即ち、車両の速度を検出する車速センサ37が設けられており、ECU31は、検出した車速が予め設定された所定車速以上になると、ロックアップ機構19を制御して連結状態とする。
また、自動変速機14は、変速機油圧制御部38により油圧制御される。ECU31は、変速機油圧制御部38を制御して自動変速機14を油圧制御することで、変速制御することができる。即ち、自動変速機14への入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサ39、出力軸回転数を検出する出力軸回転数センサ40、ドライバが操作するシフトレバー装置41によるシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ42が設けられている。また、プロペラシャフト15に同期して駆動するオイルポンプ(作動油供給ポンプ)43が設けられている。ECU31は、各センサ34,39,40,42が検出した検出結果に基づいて、変速機油圧制御部38を制御し、オイルポンプ43から供給される油圧により自動変速機14を油圧制御することで、変速タイミングなどを制御する。この場合、ECU31は、エンジン11と自動変速機14を制御することで、車両の駆動力を制御している。
また、車両には、駆動輪18に対応して油圧ブレーキ装置(制動装置)44が設けられている。ECU31は、ブレーキ油圧制御部45を制御して油圧ブレーキ装置44を油圧制御することで、ブレーキ(制動)制御することができる。即ち、ブレーキペダル(制動操作部材)46の踏込み量(ブレーキペダルストローク)を検出するブレーキペダルストロークセンサ47が設けられている。ECU31は、このセンサ47が検出した検出結果に基づいて、ブレーキ油圧制御部45を制御し、油圧ブレーキ装置44を油圧制御することで、駆動輪18に所定のブレーキ力(制動油圧力)を付与する。
この場合、油圧ブレーキ装置44は、ディスクブレーキユニットであれば、ブレーキディスクにブレーキキャリパを押圧するためのホイールシリンダを有しており、ブレーキ油圧制御部45は、ホイールシリンダに所定の制動油圧を供給することで、このホイールシリンダが作動して駆動輪18に所定の制動力を付与することができる。
このように構成された実施形態1の車両の制御装置では、ECU31は、予め設定された所定の条件が成立したときにエンジン11への燃料供給を停止する燃料供給停止手段として機能する。この燃料供給停止(燃料カット)条件とは、例えば、現在のエンジン回転数が予め設定されている所定回転数(例えば、アイドル回転数)以上で、且つ、運転者によりアクセルペダル33が操作されていない(アクセル開度が0)ことである。この場合、ECU31は、燃料供給停止条件が成立したとき、エンジン11への燃料供給を停止すると共に、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19を直結状態とする。
また、ECU31は、エンジン11への燃料供給が停止されているとき、自動変速機14の出力軸回転数がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放するロックアップ機構制御手段として機能する。具体的に、ECU31は、自動変速機14の出力軸回転数がエンジン11への燃料供給を開始するための下限回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放する。
更に、ECU31は、予め設定されたエンジン自動停止条件が成立し、且つ、自動変速機14の出力軸回転数が所定回転数(下限回転数)を下回ったときにロックアップ機構19を開放する。このエンジン自動停止条件とは、車両が走行中(車速が0より大きい)であり、例えば、運転者によりアクセルペダル33が所定時間以上操作されていない(アクセル開度が0)ことである。この場合、バッテリの充電量やエンジン冷却水温などを考慮してもよい。
以下、実施形態1の車両の制御装置によるエンジン停止制御について、図2のフローチャートを用いて詳細に説明する。
実施形態1の車両の制御装置によるエンジン停止制御において、図2に示すように、ステップS11にて、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止状態(燃料カット減速制御中)であるかどうかを判定する。ここで、ECU31がエンジン11への燃料供給停止状態(燃料カット制御中)でないと判定したら、何もしないでこのルーチンを抜ける。
ステップS11にて、ECU31がエンジン11への燃料供給停止状態(燃料カット制御中)であると判定したら、ステップS12にて、ECU31は、自動変速機14の出力軸回転数(出力軸回転数センサ40の検出値)が下限回転数(燃料カット復帰回転数)を下回ったかどうかを判定する。この燃料カット制御中であるとき、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19は、直結状態となっている。ここで、自動変速機14の出力軸回転数が下限回転数を下回っていないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。即ち、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止(燃料カット制御)を継続する。
ステップS12にて、自動変速機14の出力軸回転数が下限回転数を下回っていると判定されたら、ステップS13にて、ECU31は、エンジン自動停止条件(減速エコラン許可条件)が成立したかどうかを判定する。ここで、エンジン自動停止条件が成立していないと判定されたら、ステップS15にて、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止をやめる。つまり、エンジン11への燃料供給を開始(燃料カット復帰)する。
ステップS13にて、エンジン自動停止条件が成立したと判定されたら、ステップS14にて、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止(燃料カット制御)を継続すると共に、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19を開放する。すると、ここで、エンジン11と自動変速機14との直結状態が解除されることから、エンジン11の駆動が停止する。
ここで、上述した実施形態1の車両の制御装置によるエンジン停止制御において、各パラメータの変化状態を図3のタイムチャートを用いて詳細に説明する。ここで、実線で表すNeは、従来のエンジン回転数であり、同じく実線で表すTは、従来の駆動力である。一方、点線で表すNeは、実施形態1のエンジン回転数であり、点線で表すTは、実施形態1の駆動力である。なお、Noは、自動変速機14の出力軸回転数(車速に相当)であり、Nsは、下限回転数(燃料カット復帰回転数)である。
実施形態1の車両の制御装置によるエンジン停止制御において、図3に示すように、エンジン11が燃料供給停止状態(燃料カット制御中)であるとき、自動変速機14の変速制御によりエンジン回転数Ne,Neは、ほぼ一定の回転数に維持されるものの、出力軸回転数Noが低下することから、駆動力T,Tも低下する。そして、時間t1にて、自動変速機14の出力軸回転数Noが下限回転数(燃料カット復帰回転数)Nsを下回り、且つ、エンジン自動停止条件が成立したら、エンジン11への燃料供給停止(燃料カット制御)を継続したままで、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19を開放する。そのため、時間的な制御遅れをもってエンジン回転数Neが低下してエンジン11の駆動が停止する。
このとき、ロックアップ機構19が開放されるので、エンジン11と自動変速機14とが直結しておらず、エンジン回転数Neが低下する。そのため、エンジン11にトルク変動が発生したとしても、このトルク変動が自動変速機14側に伝達されにくく、実施形態1の駆動力Tは、安定して減少する。一方、従来は、ロックアップ機構19が開放されないので、エンジン11と自動変速機14とが直結しており、エンジン11にトルク変動が発生すると、このトルク変動が自動変速機14側に伝達され、従来の駆動力Tは、安定せずに変動する。
また、早期にエンジン11を停止することで、燃費を向上させることが可能となり、また、エンジン停止とエンジン再始動との頻繁な動作を回避することでも、燃費を向上させることが可能となる。
更に、エンジン11への燃料供給が停止していることから、ロックアップ機構19を開放するだけで、エンジン11を停止することができ、ドライバビリティを悪化させることがない。この場合、クラッチ21を別途切断することはなく、スムースにエンジン11を停止することが可能となる。
このように実施形態1の車両の制御装置にあっては、エンジン11と、ロックアップ機構19を有するトルクコンバータ12と、自動変速機14とを駆動連結し、自動変速機14の駆動に同期して作動するオイルポンプ43を設け、ECU31は、エンジン11への燃料供給が停止しているとき、自動変速機14の出力軸回転数がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放するようにしている。
従って、エンジン11への燃料供給が停止しているときに、自動変速機14の出力軸回転数が所定回転数を下回るとロックアップ機構19を開放する。即ち、エンジン11の回転数が低下してトルク変動が発生するまでは、ロックアップ機構19を直結状態とすることで、自動変速機14に伝達するトルク変動を抑制することができると共に、できるだけ長い時間にわたってオイルポンプ43を駆動することで、オイルの供給不足を抑制することができる。
また、実施形態1の車両の制御装置では、ECU31は、自動変速機14の出力軸回転数がエンジン11への燃料供給を開始する下限回転数を下回ったときに、ロックアップ機構19を開放している。従って、自動変速機14の出力軸回転数と下限回転数とを比較することで、エンジン11への燃料供給の開始とエンジン11の停止を選択することとなり、燃料カット復帰制御とエンジン自動停止制御とをほぼ同様な車両特性とすることで、ドライバビリティを向上することができる。
また、実施形態1の車両の制御装置では、ECU31は、エンジン自動停止条件が成立し、且つ、自動変速機14の出力軸回転数が下限回転数を下回ったときに、ロックアップ機構19を開放している。従って、走行する車両の適正なタイミングでエンジン11を停止することができる。
〔実施形態2〕
図4は、本発明の実施形態2に係る車両の制御装置によるエンジン停止制御の処理の流れを表すフローチャート、図5は、実施形態2の車両の制御装置による各種パラメータの変化状態を表すタイムチャートである。なお、本実施形態の車両の制御装置の基本的な構成は、上述した実施形態1とほぼ同様の構成であり、図1を用いて説明すると共に、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の記号を付して詳細な説明は省略する。
実施形態2の車両の制御装置では、図1に示すように、ECU31は、実施形態1と同様に、エンジン11への燃料供給が停止されているとき、自動変速機14の出力軸回転数がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数、具体的には、エンジン11への燃料供給を開始するための下限回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放するロックアップ機構制御手段として機能する。
この場合、ECU31は、予め設定されたエンジン自動停止条件が成立したとき、エンジン11の回転数を低下させると共に、エンジン11への燃料供給を開始するための下限回転数を低下させる。
また、ECU31は、エンジン11への燃料供給が停止されているとき、自動変速機14の入力軸回転数がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放するロックアップ機構制御手段として機能する。
以下、実施形態2の車両の制御装置によるエンジン停止制御について、図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。
実施形態2の車両の制御装置によるエンジン停止制御において、図4に示すように、ステップS21にて、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止状態(燃料カット制御中)であるかどうかを判定する。ここで、ECU31がエンジン11への燃料供給停止状態(燃料カット制御中)でないと判定したら、何もしないでこのルーチンを抜ける。
ステップS21にて、ECU31がエンジン11への燃料供給停止状態(燃料カット制御中)であると判定したら、ステップS22にて、ECU31は、エンジン自動停止条件(減速エコラン許可条件)が成立したかどうかを判定する。ここで、エンジン自動停止条件が成立していないと判定されたら、ステップS26にて、ECU31は、自動変速機14の出力軸回転数(出力軸回転数センサ40の検出値)が下限回転数(燃料カット復帰回転数)を下回ったかどうかを判定する。この燃料カット制御中であるとき、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19は、直結状態となっている。
ここで、自動変速機14の出力軸回転数が下限回転数を下回っていないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。即ち、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止(燃料カット制御)を継続する。一方、ステップS26にて、自動変速機14の出力軸回転数が下限回転数を下回っていると判定されたら、ステップS27にて、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止をやめる。つまり、エンジン11への燃料供給を開始(燃料カット復帰)する。
また、ステップS22にて、エンジン自動停止条件が成立したと判定されたら、現在のエンジン11の回転数を低下させると共に、エンジン11への燃料供給を開始するための下限回転数(燃料カット復帰回転数)を低下させる。このとき、ECU31は、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19を制御し、直結状態のままでそのスリップ量を調整する。そして、ステップS24にて、ECU31は、自動変速機14の入力軸回転数(入力軸回転数センサ39の検出値)がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったかどうかを判定する。ここで、自動変速機14の入力軸回転数が所定回転数を下回っていないと判定されたら、何もしないでこのルーチンを抜ける。
一方、ステップS24にて、自動変速機14の入力軸回転数が所定回転数を下回ったと判定されたら、ステップS25にて、ECU31は、エンジン11への燃料供給停止(燃料カット制御)を継続すると共に、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19を開放する。すると、ここで、エンジン11と自動変速機14との直結状態が解除されることから、エンジン11の駆動が停止する。
ここで、上述した実施形態2の車両の制御装置によるエンジン停止制御において、各パラメータの変化状態を図5のタイムチャートを用いて詳細に説明する。ここで、実線で表すNeは、従来のエンジン回転数であり、同じく実線で表すTは、従来の駆動力である。一方、点線で表すNeは、実施形態2のエンジン回転数であり、点線で表すTは、実施形態2の駆動力である。なお、Noは、自動変速機14の出力軸回転数(車速に相当)であり、Ns1,Ns2は、下限回転数(燃料カット復帰回転数)である。また、一点鎖線で表すNtは、自動変速機14の入力軸回転数である。
実施形態2の車両の制御装置によるエンジン停止制御において、図5に示すように、エンジン11が燃料供給停止状態(燃料カット制御中)であるとき、自動変速機14の変速制御によりエンジン回転数Ne,Neは、ほぼ一定の回転数に維持されるものの、出力軸回転数Noが低下することから、駆動力T,Tも低下する。そして、時間t11にて、エンジン自動停止条件が成立すると、エンジン回転数Neが低下すると共に、エンジン11への燃料供給を開始するための下限回転数(燃料カット復帰回転数)をNs1からNs2に低下させる。
そして、時間t13にて、自動変速機14の入力軸回転数Ntが所定回転数Ntを下回ったら、エンジン11への燃料供給停止(燃料カット制御)を継続したままで、トルクコンバータ12におけるロックアップ機構19を開放する。そのため、エンジン回転数Neが低下してエンジン11の駆動が停止する。
このとき、ロックアップ機構19が開放されるので、エンジン11と自動変速機14とが直結しておらず、エンジン回転数Neが低下する。そのため、エンジン11にトルク変動が発生したとしても、このトルク変動が自動変速機14側に伝達されにくく、実施形態2の駆動力Tは、安定して減少する。一方、従来は、ロックアップ機構19が開放されないので、エンジン11と自動変速機14とが直結しており、時間t12にて、エンジン11にトルク変動が発生すると、このトルク変動が自動変速機14側に伝達され、従来の駆動力Tは、安定せずに変動する。
また、エンジン11への燃料供給を停止して車両が減速しているときに、エンジン11の回転数を低下させることで、オイルポンプ43の作動している期間を長くし、電力損失を防止できる。この場合、エンジン11を停止しても、すぐに再始動することができることから、エンスト回避のために設定していた減速時のエンジン回転数の下限値を下げることが可能となるからである。
このように実施形態2の車両の制御装置にあっては、ECU31は、エンジン11への燃料供給が停止しているとき、自動変速機14の入力軸回転数がエンジン11のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときにロックアップ機構19を開放するようにしている。
従って、エンジン11への燃料供給が停止しているときに、自動変速機14の入力軸回転数が所定回転数を下回るとロックアップ機構19を開放する。即ち、エンジン11の回転数が低下してトルク変動が発生するまでは、ロックアップ機構19を直結状態とすることで、自動変速機14に伝達するトルク変動を抑制することができると共に、できるだけ長い時間にわたってオイルポンプ43を駆動することで、オイルの供給不足を抑制することができる。
また、実施形態2の車両の制御装置では、ECU31は、エンジン11の回転数を低下させると共に、エンジン停止条件が成立したときにエンジン11への燃料供給復帰のための下限回転数を低下させる。従って、エンジン11の回転数を低下させることで、オイルポンプ43の長い作動時間を確保し、電力損失を防止することができると共に、エンジン11への燃料供給復帰のための下限回転数を低下させることで、頻繁なエンジン停止とエンジン始動の繰り返しによる燃費の悪化を防止することができる。
なお、本発明の車両の制御装置は、所定のエンジン自動停止条件が成立したら、エンジン11への燃料供給を停止してロックアップ機構19を開放したり、クラッチ21を遮断(開放)したりすることで、エンジン11を停止するようにしている。一方、所定のエンジン自動始動条件が成立したら、エンジン11への燃料供給を開始してロックアップ機構19を接続したり、クラッチ21を接続したりすることで、エンジン11を再始動するようにしている。
この場合、エンジン自動停止条件は、アクセルペダル33の所定時間以上の非操作としたが、ブレーキペダル46の操作としてもよい。一方、エンジン自動始動条件は、ブレーキペダル46の非操作としてもよいが、アクセルペダル33の操作とすることが好ましい。即ち、運転者がブレーキペダル46の踏込みを戻したときにエンジン11を始動すると、エンジン11の停止時間が短くなって燃費低減の効果が低下する。そのため、運転者によるアクセルペダル33の踏込みんだときにエンジン11を始動することで、エンジン11の停止時間を長くして燃費低減の効果が確保される。
なお、このとき、ロックアップ機構19を開放していることから、クラッチ21は接続状態を維持してもよく、ブレーキペダル46の非操作で接続状態としてもよい。クラッチ21は接続状態のままでエンジン11を始動すると、駆動力が急激に大きくなることから、アクセルペダル33を踏込みんだときにエンジン11を始動すると、駆動力が徐々に大きくなって操作フィーリングが向上する。
以上のように、本発明にかかる車両の制御装置は、燃料供給停止時に変速機回転数が所定回転数を下回ったときにロックアップ機構を開放することで、内燃機関への燃料供給停止時の回転数低下によるトルク変動を抑制すると共に作動流体の供給不足を抑制するものであり、内燃機関を停止する制御を行う装置に有用である。
11 エンジン(内燃機関)
12 トルクコンバータ
14 自動変速機
18 駆動輪
19 ロックアップ機構
21 クラッチ
31 ECU(燃料供給停止手段、ロックアップ機構制御手段)
36 エンジン回転数センサ
37 車速センサ
38 変速機油圧制御部
39 入力軸回転数センサ
40 出力軸回転数センサ
43 オイルポンプ(作動油供給ポンプ)

Claims (5)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸に連結されてロックアップ機構を有するトルクコンバータと、
    該トルクコンバータの出力軸に連結されると共に駆動輪が連結される変速機と、
    該変速機の出力軸の回転に同期して駆動可能な作動油供給ポンプと、
    予め設定された所定の条件が成立したときに前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料供給停止手段と、
    該燃料供給停止手段の作動時に前記変速機の入力軸回転数または出力軸回転数が前記内燃機関のトルク変動を考慮して設定された所定回転数を下回ったときに前記ロックアップ機構を開放するロックアップ機構制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記ロックアップ機構制御手段は、前記変速機の出力軸回転数が前記燃料供給停止手段の作動を停止するための下限回転数を下回ったときに前記ロックアップ機構を開放することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記ロックアップ機構制御手段は、予め設定された内燃機関停止条件が成立し、且つ、前記変速機の入力軸回転数または出力軸回転数が所定回転数を下回ったときに前記ロックアップ機構を開放することを特徴とする請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記ロックアップ機構制御手段は、内燃機関停止条件が成立したとき、前記内燃機関の回転数を低下させると共に、前記燃料供給停止手段の作動を停止するための下限回転数を低下させることを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記燃料供給停止手段が前記内燃機関への燃料供給を停止すると共に、前記ロックアップ機構制御手段が前記ロックアップ機構を開放することで、前記内燃機関が停止状態にあるとき、アクセル操作が行われたときに前記燃料供給停止手段の作動を停止して前記内燃機関を始動することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014181648A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置

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