JP2012116650A - 給紙トレイ - Google Patents

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Tetsuo Asada
哲男 浅田
Satoru Nakakita
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Abstract

【課題】上下2段構成の給紙トレイにおいて、どのトレイから被記録媒体Pが給送されるかがユーザにとって理解しやすい給紙トレイを提供する。
【解決手段】セカンドトレイ43の後方載置板79の後方載置面71Aが前方載置板73の上面と対向する姿勢においては、後方載置板79が前方載置板73よりも上方に配置されることとなる。この状態では、載置姿勢で形成されていた載置面が折れ曲がった状態となっており、載置姿勢で形成された載置面が分割され、セカンドトレイ43上で載置面が形成されず、セカンドトレイ43上には被記録媒体Pが載置できない。この姿勢を非載置姿勢とする。セカンドトレイ43が非載置姿勢の状態で画像記録装置1に装着されると、給紙ローラ39は、メイントレイ41の第1載置板45の上面と対向する位置に配置されることとなる。従って、メイントレイ41の第1載置板45に載置された被記録媒体Pが記録部17に向かって給送される。
【選択図】図4

Description

本発明は、被記録媒体を載置できる給紙トレイに関する。
従来より、プリンタや、印刷機能・スキャン機能・コピー機能・ファックス機能を備えた複合機などの画像記録装置が提供されている。この種の画像記録装置には、被記録媒体を載置する給紙トレイが備えられている。給紙トレイに載置された被記録媒体は、給送部により給紙搬送路に送り出され、記録部によって記録される。
上述の給紙トレイとしては、特許文献1のように、第1トレイと第1トレイの上方にてスライド移動可能な第2トレイとを備えるものがある。
特開2007−230777号公報
特許文献1に記載の上下2段構成の給紙トレイにおいて、第1トレイに載置された被記録媒体Pが給紙されるには、給送部の給送ローラと第1トレイに載置された被記録媒体と対向及び当接するよう、第2トレイが非給紙位置にスライドする。第2トレイに載置された被記録媒体が給紙されるには、給送部の給送ローラと第2トレイに載置された被記録媒体と対向及び当接するよう、第2トレイが給紙位置にスライドする。
しかしながら、前記のような構成では、第2トレイが常に被記録媒体を載置可能となっている。従って、ユーザは、第1トレイから被記録媒体が給送されるか、第2トレイから被記録媒体が給送されるかを判断しづらかった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、上下2段構成の給紙トレイにおいて、どのトレイから被記録媒体が給送されるかがユーザにとって理解しやすい給紙トレイを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の給紙トレイは、被記録媒体に画像を記録する記録部と、被記録媒体を前記記録部へ向かって送り出す給送部と、を有する画像記録装置に備えられた給紙トレイであって、前記給紙トレイは、前記記録部に向かって給送される被記録媒体を載置する第1トレイと、第1トレイの上方にて前記第1トレイに支持され、前記記録部に向かって給送される被記録媒体を載置する第2トレイと、を有し、前記第2トレイは、被記録媒体を載置する第1面を有する第1載置部と、被記録媒体を載置する第2面を有する第2載置部と、を有し、前記第2トレイは、前記第1載置部の前記第1面と前記第2載置部の前記第2面とが協働し被記録媒体を載置する載置面を形成する載置姿勢と、前記第1載置部の前記第1面と前記第2載置部の前記第2面とが対向し被記録媒体を載置不能な非載置姿勢と、に姿勢変化可能であり、前記第2トレイが前記載置姿勢であると、前記第2トレイが前記給送部と対向し、前記第2トレイが非載置姿勢であると、前記第1トレイが前記給送部と対向することを特徴としている。
前記構成を有することにより、第1トレイに載置された被記録媒体を給送したい場合には、第2トレイは非載置姿勢となり第2トレイに用紙が載置できない状態をとる。また、第2トレイに載置された被記録媒体を給送したい場合には、第2トレイが用紙を載置可能な姿勢となる。すなわち、第2トレイが被記録媒体を載置可能な姿勢か載置不能な姿勢かに応じて、給送対象のトレイが変わるため、どのトレイから被記録媒体が給送されるかがユーザにとって理解しやすい。
また、前記非載置姿勢にある第2トレイは、前記給送部による被記録媒体の給送向きにおいて前記給送部よりも上流側に位置することが望ましい。第1トレイに載置された被記録媒体の給送を、第2トレイが妨げることがない。
また、前記載置姿勢において、前記第1載置部は、前記第2載置部よりも、前記給送向きの下流側に配置され、前記非載置姿勢においては、前記第1載置部が前記第2載置部の上方となる位置にて前記第1面と前記第2面とが対向することが望ましい。この構成により、非載置姿勢となる第2トレイを、給送部よりも上流側に配置しやすくなる。
また、前記第2トレイは、前記被載置姿勢において前記第1面の反対面にて、記録部によって記録された被記録媒体を受けることが望ましい。この構成により、記録された被記録媒体がより確実に給紙トレイに保持される。
また、前記第1面には、被記録媒体Pの給送向きと交差する方向に移動可能に形成され、被記録媒体Pの給送向きに沿った端縁の位置を規定する側縁規定部材が形成され、前記第2面には、被記録媒体Pの給送向きに沿った方向に移動可能に形成され、被記録媒体Pの給送向きに交差する端縁のうち、給送向き上流側の端縁の位置を規定する端縁規定部材が形成されることが望ましい。この構成により、側縁規定部材と端縁規定部材とが干渉することなく第2トレイに形成可能となる。
また、前記第2トレイは、前記載置姿勢及び前記非載置姿勢に姿勢変化可能とする回動部を有することが望ましい。第1載置部と第2載置部とが回動することで姿勢変化可能であることから、ユーザにとって操作しやすい。
また、前記第2トレイの前記給送向き上流側には、前記記録部にて記録された被記録媒体Pを受ける受け部が形成され、前記受け部は、前記メイントレイに支持されることが望ましい。第2トレイがどの姿勢であっても、受け部によって、被記録媒体Pを確実に受け止められる。
また、前記載置姿勢における前記第2トレイは、前記第1トレイよりも、前記給送向きにおいて短く形成されることが望ましい。これにより、第2トレイが小さくなり、その分ユーザにとっては姿勢変化のための操作がしやすくなる。
また、前記第2トレイは、前記非載置姿勢にて前記第1トレイに対して着脱可能に形成されることが望ましい。これにより、前記第2トレイが不要の場合に、載置面を保護した非載置姿勢で外されることとなり、載置面に傷がつきにくい。
上述のように、本発明にかかる給紙トレイによれば、ユーザにとって、どのトレイから被記録媒体が給送されるかが理解しやすくなる。
画像記録装置の外観斜視図を示す。 画像記録装置内の画像記録部周辺の側面模式図を示す。 セカンドトレイが載置姿勢における給紙トレイの斜視図を示す。 セカンドトレイが非載置姿勢における給紙トレイの斜視図を示す。 給紙トレイの側断面図を示す。 セカンドトレイが載置姿勢における給紙トレイの斜視図を示す。 セカンドトレイが非載置姿勢における給紙トレイの斜視図を示す。
以下に、本発明を、多機能型の画像記録装置1に適用した実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。この画像記録装置1は、いわゆる多機能装置であり、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などの各種機能を有した、インクジェットプリンタである。本実施形態では、プリンタ機能以外の機能は、任意のものである。つまり、本発明は、スキャナ機能やコピー機能を有さない、単機能のプリンタとして実施されてもよい。なお、以下の説明において、図1の画像記録装置1の手前側を前側とし、左右方向10、前後方向20、および上下方向30と規定する。
<画像記録装置1の全体構成>
図1に示されるように、画像記録装置1は、下部に画像記録部3を、画像記録部3の上部に、スキャナ部5を備えたものである。
画像記録装置1は、略直方体のケーシング7を備え、ケーシング7の前面には開口部9が形成されている。その開口部9には、給紙トレイ11が、前後方向20に沿って挿入及び抜き出し可能に装着される。給紙トレイ11内には、画像が記録される被記録媒体Pが収納されている。画像記録部3はケーシング7内に設けられており、本実施例ではインクジェット方式に適用した例を説明しているが、レーザ方式やサーマル方式などの公知の手法が採用されうる。給紙トレイ11は、本発明における給紙トレイに相当する。
スキャナ部5は、コピー機能やファクシミリ機能において原稿の画像を読み取るものである。スキャナ部5は、ケーシング7の後端側に回動可能に支持され、その後端側を中心として上下開閉可能となっている。スキャナ部5は、図示しない原稿載置用のガラス板と原稿カバー体とを備え、原稿カバー体はガラス板を覆うよう上下開閉可能に構成されている。図示しない原稿読取用スキャナはガラス板の下方に配置される。この構成により、ユーザが原稿カバー体を上方に開けてガラス板上に原稿を載置した状態で、原稿読取用スキャナが原稿を読み取る。
画像記録装置1の前面には記録や読み取りなど動作を指令するための操作部12が形成されている。操作部12には、タッチパネルやキーが配置されている。
<画像記録部3>
次に、図2を参照して、画像記録部3の内部構成の詳細について説明する。なお、図2に示す給紙トレイ11は、装置本体に装着された状態となっている。
画像記録部3には、給紙トレイ11内に収納された被記録媒体Pを給送する給送部13と、給送部から給送された被記録媒体Pを搬送する搬送部15と、搬送部15によって搬送された被記録媒体Pに画像を記録する記録部17と、が形成されている。
搬送部15は、湾曲したガイド部材21,23を備えており、給送部13によって給送された被記録媒体Pを略U字状となるよう、図2の一点鎖線で示す搬送向きBに沿って搬送する。ガイド部材21,23の搬送方向Bにおける下流側には、搬送ローラ対25が形成されている。搬送ローラ対25は、不図示の駆動モータによって回転される搬送駆動ローラ25Aと、搬送駆動ローラ25Aの回転に従動する搬送従動ローラ25Bとによって構成されている。給送部13によって給送された被記録媒体Pは、搬送ローラ対25によって挟持され、搬送ローラ対25の回転によって搬送向きB下流側に向かって搬送される。
搬送ローラ対25の搬送方向B下流側には、記録部17が設けられている。記録部17には、キャリッジ27が左右方向10(図2における紙面に直交する方向)に沿って移動可能に設けられている。キャリッジ27はその下面に、インクを吐出するヘッド29が形成されている。記録部17には、ヘッド29及びキャリッジ27と対向し、被記録媒体Pを下方から支持するプラテン31が設けられている。搬送ローラ対25によって搬送される被記録媒体Pは、プラテン31によって支持されながら、ヘッド29の下方に搬送される。キャリッジ27が不図示の移動機構によって左右方向10に沿って移動しながら、ヘッド29がインクを吐出することによって、被記録媒体Pに画像が記録される。記録部17は、本発明における記録部に相当する。
搬送部15は、キャリッジ27及びプラテン31の搬送向きBにおける下流側に、排出ローラ対33を備えている。排出ローラ対33は、不図示の駆動モータによって駆動される排出駆動ローラ33Aと、排出駆動ローラ33Aの回転に従動する排出従動ローラ33Bとによって構成されている。搬送ローラ対25によって搬送され、記録部17によって記録された被記録媒体Pは、排出ローラ対33によって挟持され、排出ローラ対33の回転によって搬送向きB下流側に排出され、下方に落とされる。
排出ローラ対33は、給紙トレイ11の前後方向20における中央部よりも前方側に形成されており、排出ローラ対33によって排出された被記録媒体Pは、給紙トレイ11上に排出される。
<給送部13の構成>
次に、給紙トレイ11及び給送部13の構成について説明する。
図2に示すように、給送部13は、駆動軸35と、ホルダ部37と、給紙ローラ39と、を有し、給紙トレイ11の前後方向20における中央よりも後方側の上方であって、記録部17の下方に配置される。不図示の駆動モータによって駆動される。駆動軸35は、画像記録装置1の内部に設けられた図示しない本体フレームに回転可能に支持されている。駆動軸35の一端側には図示しないギヤが取り付けられており、画像記録装置1本体に設けられたギヤ列などの公知の連結駆動機構を介して図示しない駆動モータと連結している。給紙ローラ39は、本発明における給送部に相当する。
ホルダ部37は、駆動軸35を中心に斜め後方側に向かって揺動可能に駆動軸35に支持されている。ホルダ部37の駆動軸35に対して他端側には、給紙ローラ39が形成されている。従って、画像記録装置1に対する給紙トレイ11の挿抜時や、被記録媒体Pの堆積高さに応じて、給紙ローラ39の持ち上げが可能となっている。
ホルダ部37及び給紙ローラ39は、給紙トレイ11の幅方向である左右方向10において略中央に位置し、給紙ローラ39は、左右方向10に並んだ2つのローラで構成されている。また、給紙ローラ39の前後方向20における位置は、給紙トレイ11が装着された状態で、給紙トレイ11の中央部よりも後方側に配置されている。ホルダ部37内には、ギヤ列からなる駆動伝達機構(不図示)が設けられ、駆動軸35と給紙ローラ39とを連結している。駆動モータからの駆動は、連結駆動機構、駆動軸35、駆動伝達機構を介して、給紙ローラ39まで伝達される。
ホルダ部37は、図示しないバネによって下方向に付勢され、給紙ローラ39は、給紙トレイ11内に積載された被記録媒体Pの最上面に圧着している。給紙ローラ39は、駆動モータからの動力が伝達されることによって、被記録媒体Pに圧着しながら図2において時計回りに回転し、前後方向20における後ろ向きである給送向きAに沿った方向への力を被記録媒体Pに作用させる。なお、ホルダ部37には、給紙トレイ11に形成されたカム部と接触することによって上方へ持ち上げられるカムフォロア部が形成されている。給紙トレイ11が前後方向20に沿って引き出し及び挿入される際に、ホルダ部37のカムフォロア部が給紙トレイ11のカム部と当接することによって給送部13が上下動し、給送部13が給紙トレイ11と干渉しないよう構成されている。給紙トレイ11のカム部は、例えば後述する第1側壁49に形成される。給送向きAは本発明における給送向きに相当する。
<給紙トレイ11の構成>
[第1実施例]
図3及び図4に示すように、給紙トレイ11は、メイントレイ41と、メイントレイ41の上方に形成されたセカンドトレイ43と、を備えている。図4に示されるように、メイントレイ41は、被記録媒体Pを載置する第1載置板45と、第1載置板45の後部に配置され、上端が下端よりも後方となるよう傾斜した傾斜板47と、第1載置板の左右両側から前後方向20に沿って立設した第1側壁49と、第1載置板45の前部に配置され、ユーザによって把持される把持部50が設けられた第1前壁52と、が形成されている。第1載置板45と、傾斜板47と、第1側壁49と、第1前壁52と、によって、被記録媒体Pを収容する第1収容部51が形成されている。給紙トレイ11は、例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ等のサイズにカットされた被記録媒体Pを、その短辺が図3における傾斜板47に沿って多数枚積層させて収容できる形態とする。給紙トレイ11の収容部51への被記録媒体Pの最大堆積量は、普通紙で100枚程度、積載高さは約10mm程度とする。メイントレイ41は本発明における第1トレイに相当し、セカンドトレイ43は本発明における第2トレイに相当する。
傾斜板47は、左右方向における略中央部表面に、給紙ローラ39によって給紙される被記録媒体Pの先端縁と当接し、被記録媒体Pを1枚ずつに分離する分離部材53が傾斜板47の表面に沿うように設けられている。
第1載置板45は、前後方向20に長い略矩形状に形成されており、被記録媒体Pがその上面に載置される。第1載置板45には、被記録媒体Pの前後方向20に沿う側縁と当接することで、給送時や収容時に被記録媒体Pの側縁を案内する第1サイドガイド機構55が形成されており、左右方向10に沿って移動可能となっている。
第1サイドガイド機構55は、第1載置板45と平行状の第1スライダ57と、この第1スライダ57から垂直に立設する第1当接板59と、を備えている。各第1スライダ57は、それぞれ互いに他方の第1スライダ57に向かうように延びる第1ラック61を有する。第1ラック61は、第1載置板45に貫通形成された平行状の第1ガイド溝63に沿い、それぞれ片面にラック歯(図示しない)が形成されている。そして、第1載置板45の左右方向10の中心線位置に配置された回転自在な第1ピニオン67が、第1ラック歯に噛み合うよう構成されている。この構成により、一方の第1当接板59に形成された操作部65を内側に倒すことで操作部65に形成されたロック部をロック溝65Aから外し、第1当接板59を左右方向10に沿って動かす。一方の第1当接板の第1スライダ57に形成された第1ラック61のラック歯と第1ピニオン67とが係合しているため、各第1スライダ57が同時に第1載置板45の上面に沿ってスライドする。従って、給紙トレイ11の左右方向10の中心線と、各第1当接板59間の中心線、すなわち、給紙トレイ11に収容される被記録媒体Pの左右方向10の中心線とを一致させた、いわゆるセンター位置合わせが可能となる。
セカンドトレイ43は、図3に示すように、2部材で構成されている。すなわち、セカンドトレイ43は、図3の状態においてメイントレイ41の前方側の上方に配置される前方トレイ69と、メイントレイ41の後方側の上方に配置される後方トレイ71と、を備えている。前方トレイ69は、本発明の第2載置部に相当し、後方トレイ71は、本発明の第1載置部に相当する。
図3及び図5に示すように、前方トレイ69には、第1載置板45に略平行な前方載置板73と、前方載置板73の上面である前方載置面69Aの前部から立設した第2前壁75と、前後方向20に沿って前方載置板73の左右両側から立設した第2前方側壁77と、が形成されている。第2前壁75と第2前方側壁77とは端部同士が連結しており、前方載置板73のうち、後部以外の端縁は第2前壁75または第2前方側壁77とによって塞がれている。第2前方側壁77は、前方載置板73よりも後方側の位置まで延びており、一部後ろ方向に突出した形状となっている。また、第2前壁75は、下方が上方よりも後ろとなるよう傾斜した傾斜面75Aが形成されている。前方載置面69Aは、本発明の第2面に相当する。
前方トレイ69は、左右方向10においてメイントレイ41と同じ大きさに形成されており、前方載置板73または第2前方側壁77は、メイントレイ41の第1側壁49によって下方から支持されている。また、前方トレイ69は、前後方向20において、メイントレイ41の略中央付近から第1前壁52の位置まで形成されており、前方載置板73または第2前壁75は、第1前壁52によって下方から支持されている。
前方載置板73の前方載置面69Aの左右方向10における中央部には、前後方向20に沿った貫通溝111が形成されている。そして、貫通溝111に嵌り、前方載置板73の両面に渡るよう形成されたリヤガイド113が、貫通溝111に沿って移動可能となっている。リヤガイド113は、セカンドトレイ43に載置された被記録媒体Pの後端と当接することで、被記録媒体Pの前後方向20における位置決めや、被記録媒体Pの載置時のガイドとして機能する。リヤガイド113は、本発明における端縁規定部材に相当する。
図3及び図5(A)に示すように、後方トレイ71には、第1載置板45に略平行な後方載置板79と、前後方向20に沿って後方載置板79の左右両側から立設した第2後方側壁81と、が形成されている。後方トレイ71は、第2後方側壁81が突出する後方載置面71Aと、後方載置面71Aの裏側の第2面71Bとを有している。図3における後方載置板79の上面が後方載置面71Aであり、図4における後方載置板79の上面が第2面71Bである。後方載置面71Aが、本発明における第1面に相当する。
後方トレイ71の後方載置板79の後方載置面71Aには、メイントレイ41と同様に被記録媒体Pの左右方向10における端縁を案内する第2サイドガイド機構95が形成されている。第2サイドガイド機構95は、第1サイドガイド機構と同じく、前後方向20と略直交する左右方向10に沿って移動可能となっている。第2サイドガイド機構95は、本発明における側縁規定部材に相当する。
第2サイドガイド機構95は、後方載置板79と平行状の第2スライダ97と、この第2スライダ97から垂直に立設する第2当接板99と、を備えている。各第2スライダ97は、それぞれ互いに他方の第2スライダ97に向かうように延びる第2ラック101を有する。第2ラック101は、後方載置板79に貫通形成された平行状の第2ガイド溝103に沿い、それぞれ片面に第2ラック歯105が形成されている。そして、後方載置板45の左右方向10の中心線位置に配置された回転自在な第2ピニオン107が、第2ラック歯105に噛み合うよう構成されている。この構成により、第2サイドガイド機構95の第2当接板99の移動を行う際には、どちらか一方の当接板99を左右方向10に向かって動かすことで、各第2ラック101の第2ラック歯105と第2ピニオン107とが係合し、各第2スライダ97が同時に後方載置板79の上面に沿ってスライドする。従って、給紙トレイ11の左右方向10の中心線と、各第2当接板97間の中心線、すなわち、給紙トレイ11に収容される被記録媒体Pの左右方向10の中心線とを一致させた、センター位置合わせが可能となる。
後方トレイ71の一方の第2後方側壁81から他方の第2後方側壁81までの長さは、前方トレイ69の一方の第2前方側壁73から他方の第2前方側壁73までの長さよりも短く形成されている。また、それぞれの第2後方側壁81は、それぞれの第2前方側壁73よりも左右方向10における中央側に配置されている。そして、第2後方側壁81の上下方向30における長さは、第2前方側壁77よりも短く形成されている。
また、第2前方側壁77と第2後方側壁81とは、メイントレイ41の前後方向20における略中央位置にて、重なる位置まで双方が延びている。なお、この重なる位置では、後方載置板79が形成されているが、前方載置板73は形成されていない。さらに、メイントレイ41の第1側壁49は、前後方向20における略中央位置であって第2前方側壁73と第2後方側壁81とが重なっている位置のみ、第2前方側壁73の高さまで延びて形成されている。すなわち、第1側壁49と第2前方側壁73と第2後方側壁81とが、左右方向10において積層した状態となっている。なお、この第1側壁49が第2前方側壁73の位置まで延びている箇所のみ、第2前方側壁73は他の箇所より薄肉に形成されている。
そして、第2前方側壁73と第2後方側壁81と第1側壁49とが重なった位置において、第2後方側壁81には、第2後方側壁81から左右外側に第2前方側壁73の位置まで突出する円柱状の突部87が、左右両側のそれぞれに形成されている。また、第2前方側壁73には、突部87が嵌まる第2嵌合孔88が左右両側のそれぞれに形成されている。さらに、第1側壁49には、突部87が嵌まる第1嵌合孔89が左右両側のそれぞれに形成されている。なお、突部87と第2嵌合孔88との間には、突部87が第2嵌合孔88に対して回動可能な程度に隙間が形成されている。また、突部87と第1嵌合孔89との間にも、突部87が第1嵌合孔89に対して回動可能な程度に隙間が形成されている。突部87と第2嵌合孔88とは、本発明における回動部に相当する。
すなわち、突部87が形成されている後方トレイ71は、第1嵌合孔89が形成されているメイントレイ41及び前方トレイ69に対して、突部87を中心として相対的に回動可能となっている。なお、突部87が第2後方側壁81を貫通し第1側壁49の位置まで到達していることから、前方トレイ69もメイントレイ41に対して相対的に回動可能となっている。
後方載置板79の後部には、後方に突出した左右一組の突出部83が形成されている。突出部83は、後方載置板79側(基端側)が後方載置板79と同一面となる面を有する水平部91と、先端側が斜め上方に傾斜した傾斜部93と、を有する鉤形状となっている。
メイントレイ41の傾斜板47は、左右方向10において、突出部83と同じ位置に、上方が切り欠かれた左右一組の切欠部85を備えている。切欠部85は、突出部83が嵌まることができるよう、左右方向10において突出部83の水平部91及び傾斜部93より大きく形成されているが、突出部83の左右方向10の位置が規制できる程度の大きさとなっている。また、切欠部85の下端部は、後方載置板79が略水平となる位置にて水平部91の底面を支持するよう、形成されている。
また、図5に示すように、上下方向30における突部87の回動中心から後方載置板79の第2面までの上下方向30における長さと、突部87の回動中心から第2前方側壁73までの上下方向30における長さとが同じとなるよう、前方トレイ69及び後方トレイ71とが形成されている。なお、第2後方側壁81は、突部87が形成されている箇所以外は、突部87が形成されている箇所よりも上下方向30における長さが短く形成されている。また、第2前方側壁73は、第2後方側壁81よりも上下方向30における長さが長く形成されている。
第2前方側壁73の第2前壁75側には、その内側面から突出し、左右方向10における中央側に向かって突出し、前後方向20に沿ったリブ109が左右両側に形成されている。このリブ109の上端から第2前方側壁73の上端までの上下方向30における長さは、第2後方側壁79の上端から後方載置板79の第2面71Bまでの上下方向30における長さと同じとなるよう形成されている。リブ109の突出長さは、図4の姿勢において後方トレイ71の第2後方側壁81を下方から支持可能な程度に設定されている。
このように構成されていることから、後方トレイ71は、突部87を中心に回動することによって、後方トレイ71が姿勢変化可能となっている。つまり、図3のように、後方載置板79と前方載置板73とが同じ高さ位置に配置された姿勢であって、後方載置板79と前方載置板73との両方によって被記録媒体Pを載置可能な載置面が形成される姿勢と、図4のように、後方トレイ71が給紙姿勢から180度回動し、後方載置板79の第2面71Bが上面となり、後方載置面71Aが前方載置板73の前方載置面69Aと対向する姿勢と、に姿勢変化可能となっている。
後方載置板79の後方載置面71Aと前方載置板73の前方載置面69Aとの両方によって被記録媒体Pを載置可能な載置面が形成される姿勢においては、後方載置板79の後方載置面71Aと前方載置板73の上面とが同じ高さでそれぞれの面が沿って前後方向20に並んだ状態となっている。これにより、後方載置板79の後方載置面71Aと前方載置板73の前方載置面69Aとが同一面を形成するため、後方載置板79と前方載置板73との両方で、被記録媒体Pを載置可能となる。これにより、前方載置板73と後方載置板79と第2前方側壁77、第2前壁75、第2後方側壁81とによって、上部が開口した、被記録媒体Pの収容部が形成される。この状態で画像記録装置1に装着されると、給紙ローラ39は給紙トレイ11の中央寄り後方側に位置しているため、後方載置板79の後方載置面71Aと対向する位置に配置されることとなる。従って、セカンドトレイ43の後方載置板79と前方載置板73とによって載置された被記録媒体Pが、記録部17に向かって給送される。この状態のセカンドトレイ43の姿勢を載置姿勢とする。この姿勢においては、傾斜板47の切欠部85に突出部83が嵌まることによって、後方トレイ71の左右方向10及び上下方向30の位置が決められる。なお、載置姿勢において、後方載置板79の後方載置面71Aと前方載置板73の前方載置面69Aとが同一面を形成しなくても良く、被記録媒体Pを載置可能な載置面を形成していればよい。また、前方載置面69Aと後方載置面71Aとは、被記録媒体Pを載置可能な面であればよく、凹凸や傾斜等が適宜形成されている。
後方載置板79の後方載置面71Aが前方載置板73の上面と対向する姿勢においては、後方載置板79が前方載置板73よりも上方に配置されることとなる。この状態では、載置姿勢で形成されていた載置面が折れ曲がった状態となっており、載置姿勢で形成された載置面が分割される。従って、セカンドトレイ43上で載置面が形成されず、セカンドトレイ43上には被記録媒体Pが載置できない。この状態のセカンドトレイ43の姿勢を非載置姿勢とする。セカンドトレイ43が非載置姿勢態で画像記録装置1に装着されると、給紙ローラ39は、メイントレイ41の第1載置板45の上面と対向する位置に配置されることとなる。従って、メイントレイ41の第1載置板45に載置された被記録媒体Pが記録部17に向かって給送される。
この姿勢においては、後方トレイ71の左右両側の第2後方側壁81がリブ109によって支持される。このリブ109の上端から第2前方側壁73の上端までの上下方向30における長さは、第2後方側壁79の上端から後方載置板79の第2面71Bまでの上下方向30における長さと同じとなるよう形成されているため、第2前方側壁73の上端と後方載置板の第2面71Bとが略同一の面となる。そのため、非載置姿勢では、セカンドトレイ43がコンパクトになる。
また、図5(B)に示す通り、前方載置板73と後方載置板79とは、前後方向20における長さが同じに設定されており、非載置姿勢において前方載置板73と後方載置板79とは、前後方向20における後端部が一致した位置となっている。しかしながら、第2前壁75は、傾斜面75Aが形成されていることから、前後方向20において前方トレイと後方トレイとの間に隙間が設けられる。従って、載置姿勢から非載置姿勢への姿勢変化の際に、ユーザが隙間から手を差し入れることができるため、後方載置板を回動させやすい。
(給紙トレイ11への被記録媒体Pの収容動作)
メイントレイ41から被記録媒体Pが給送されるよう、メイントレイ41に被記録媒体Pを載置するには、前方トレイ69を第2嵌合孔88に嵌った突部87を中心に第2前壁側を上方へ持ち上げるよう回動する。この動作によって、メイントレイ41の第1載置板45の上方が開くこととなり、第1載置板45上に被記録媒体Pを載置できるため、メイントレイ41の収容部51に被記録媒体Pを収容することとなる。このとき、セカンドトレイ43が載置姿勢であれば、前方トレイ69のみを回動する。そして、セカンドトレイ43が非載置姿勢となるよう後方トレイ71を回動させることで前方トレイ69の上方に位置するよう回動させる。なお、前方トレイ69を回動する際にセカンドトレイ43が非載置姿勢であれば、前方トレイ69とともに後方トレイ71を一緒に回動する。この状態で給紙トレイ11が画像記録装置1の所定位置に装着されると、給紙ローラ39は給紙トレイ11の前後方向20における中央部よりも後方側に形成されているため、給紙ローラ39は第1載置板45に対向し、第1載置板45上に載置された被記録媒体Pと当接する。その結果、画像記録の開始が指令されると、給紙ローラ39が回転し、メイントレイ41の第1載置板45上に載置された被記録媒体Pが給送される。
メイントレイ41から給送された被記録媒体Pは、記録部17によって画像が記録され、排出ローラ対33によって被記録媒体Pが排出される。排出ローラ対33は、前後方向20において給紙トレイ11の中央部よりも前方側に形成されている。そのため、排出された被記録媒体Pは、後方載置板79の第2面71B上に載置される。
セカンドトレイ43に被記録媒体Pが給送されるよう、セカンドトレイ43に被記録媒体Pを載置するには、セカンドトレイ43を載置姿勢にし、前方トレイ69と後方トレイ71とで形成される載置面に被記録媒体Pを載置する。その状態で給紙トレイ11を画像記録装置1の所定位置に装着すると、後方トレイ71の第2後方載置板79の後方載置面71Aと給紙ローラ39が対向し、セカンドトレイ43に載置された被記録媒体Pと当接する。その結果、画像記録の開始が指令されると、給紙ローラ39が回転し、セカンドトレイ43上に載置された被記録媒体Pが給送される。
セカンドトレイ43から給送された被記録媒体Pは、記録部17によって画像が記録され、排出ローラ対33によって被記録媒体Pが排出される。排出された被記録媒体Pは、前方トレイ69上に載置される。
給紙トレイ11が上述した構成であると、メイントレイ41から被記録媒体Pを給送したい場合には、ユーザはセカンドトレイ43を非載置姿勢とする。この場合、セカンドトレイ43の載置面が形成されないため、セカンドトレイ43には被記録媒体Pが収容及び載置できない。セカンドトレイ43に被記録媒体Pが載置できないため、セカンドトレイ43から給紙されずメイントレイ41から被記録媒体Pが給送されることがユーザにとって理解しやすい。逆に、セカンドトレイ43が載置姿勢であると、セカンドトレイ43に被記録媒体Pを載置可能となる。セカンドトレイ43に被記録媒体Pを載置できるため、セカンドトレイ43から被記録媒体Pが給送されることがユーザにとって理解しやすい。
つまり、セカンドトレイ43が被記録媒体Pを載置可能な姿勢か載置不能な姿勢かに応じて、給送される被記録媒体Pを収容したトレイが変わるため、ユーザにとって、どのトレイから被記録媒体Pが給送されるかが理解しやすい。
また、セカンドトレイ43の姿勢変化が回動によって行われるため、ユーザが操作しやすい。セカンドトレイ43の姿勢変化は、被記録媒体Pを載置する載置面を形成する載置姿勢と、載置面を形成せず被記録媒体Pを載置できない非載置姿勢と、になればよいが、載置面が分割されかつ分割した面が対向することで、メイントレイ41から給紙されることが、ユーザにとって理解しやすくなる。なお、載置面が分割される方向としては、本実施形態では前後方向20としたが、もちろんその限りではない。例えば、左右方向10に分割された2部材によってセカンドトレイ43が形成されても良い。ただし、給送向きに沿った前後方向20に分割することで、被記録媒体Pの給送を妨害することなくセカンドトレイ43を形成できる。
また、前方トレイ69にリヤガイド113を形成し、後方トレイに第2サイドガイド機構95を形成したことから、それぞれの機構が干渉せずに形成される。なお、セカンドトレイ43が前後方向20において分割された形状に形成されることで、より簡易にサイドガイド機構とリヤガイド機構とを形成できる。
[第2実施例]
図6及び図7を用いて、給紙トレイの第2実施例について説明する。給紙トレイ115は、メイントレイ117と、その上方に配置されたセカンドトレイ119とによって構成されている。本実施例において第1実施例と同じものは同じ符号を振り、異なる部分のみ詳細に説明する。給紙トレイ115は、本発明における給紙トレイに相当し、メイントレイ117は、本発明における第1トレイに相当し、セカンドトレイ119は、本発明における第2トレイに相当する。
メイントレイ117は、被記録媒体Pを載置する第1載置板145と、第1載置板145の後部に配置され、上方が下方よりも後部となるよう傾斜した傾斜板147と、第1載置板の左右両側から前後方向20に沿って立設した第1側壁149と、第1載置板145の前部に配置され、ユーザによって把持される把持部150が設けられた第1前壁152と、が形成されている。第1載置板145と、傾斜板147と、第1側壁149と、第1前壁152と、によって、被記録媒体Pを収容する第1収容部151が形成されている。
メイントレイの117の上方には、セカンドトレイ119が形成されている。図6に示すように、セカンドトレイ119は、前後方向20に対して分割された、前方トレイ123と後方トレイ125とから形成されている。前方トレイ123と後方トレイ125とは、図示しないヒンジによって相対的に回動可能に形成されている。すなわち、前方トレイ123の後端側と後方トレイ125の前端側とが、ヒンジによって結合されている。
前方トレイ123は、その前端がメイントレイ117の前後方向20における略中央部の位置にあり、その後端が、メイントレイ117の前後方向20における略中央部から後端まで間の中間の位置にある。後方トレイ125は、その前端が、メイントレイ117の前後方向20における略中央部から後端まで間の中間の位置にあり、その後端がメイントレイ117の前後方向20における後端の位置まで形成されている。前方トレイ123は、本発明における第2載置部に相当し、後方トレイ125は、本発明における第1載置部に相当する。
前方トレイ123には、図6に示すように、上面が凹んだ前方凹部127が前方側から後端の位置まで形成されている。すなわち、前方凹部127は、前端側と左右両側は壁があり、後端側は壁がなく切り欠かれた状態となっている。前方凹部127の底面に被記録媒体Pを載置できる前方載置面123Aが形成されている。第1側壁149の内側面のうち前方トレイ123がある位置には、支持リブ149が左右両側から中央に向かって形成されている。前方トレイ123は、その支持リブ149に下方から当接されることにより、支持されている。
また、前方載置面123Aには、リヤガイド113が設けられている。そして、前方載置面123Aには、リヤガイド113が前後方向20に移動可能なように、貫通溝111が前後方向20に沿って形成されている。前方載置面123Aは、本発明における第2面に相当する。
後方トレイ125には、図6に示すように、その上面が凹んだ後方凹部131が前端の位置から後端の位置まで形成されている。すなわち、左右両側は壁があり前端側と後端側は切り欠かれた状態となっている。後方凹部131の底面には、被記録媒体Pを載置できる後方載置面125Aが形成されている。後方載置面125Aは、本発明における第1面に相当する。
前方トレイ123の前方載置面123Aと後方トレイ125の後方載置面125Aとは、左右方向10において、同じ長さであり同じ位置に配置されている。そのため、図6のように、前方載置面123Aと後方載置面125Aとが沿うように同じ高さ位置で前後方向20に沿って配置されると、前方載置面123Aと後方載置面125Aとによって、被記録媒体Pを載置可能な載置面が形成されることとなる。セカンドトレイ119のこの姿勢を載置姿勢とする。
また、図7のように、後方トレイ125が前方トレイ123に対して上方となるようヒンジを介して回動すると、前方載置面123Aと後方載置面125Aとが対向し、載置姿勢にて形成された被記録媒体Pの載置面を分割する。この結果、被記録媒体Pが載置できなくなる。この姿勢を非載置姿勢とする。なお、この非載置姿勢の状態でメイントレイ117からセカンドトレイ119を取り外せるよう着脱可能に構成されても良い。非載置姿勢の場合、載置面を形成する前方載置面123Aと後方載置面125Aとが対向した状態となるため、取り外した状態であっても載置面が傷つくことなく保護できる。
給送部13は、第1実施例と同様に、給紙ローラ39がメイントレイ117及びセカンドトレイ119に載置された被記録媒体Pを給送可能なよう配置されている。すなわち、給紙ローラ39が給紙トレイ115の前後方向20における中央部よりも後方側であって、後方トレイ125の前後方向20における中間位置に配置されている。従って、セカンドトレイ119が載置姿勢である場合には、給紙ローラ39は、セカンドトレイ119の被記録媒体Pの載置面の一部である後方載置面125Aと対向する。また、セカンドトレイ119が非載置姿勢である場合には、給紙ローラ39は、メイントレイ117の第1載置板145の上面と対向する。
後方トレイ125は、第1実施例の後方トレイ71と同様に、後方に突出した左右一組の突出部83が形成されている。メイントレイ117の傾斜板147は、左右方向10において、突出部183と同じ位置に、上方が切り欠かれた左右一組の切欠部185を備えている。セカンドトレイ119が載置姿勢である場合には、切欠部185に突出部183が嵌まることで、後方トレイ125が傾斜板147に下方から支持される。
また、後方トレイ125は、第2サイドガイド機構153が形成されている。第2サイドガイド機構153は、ラック155及びピニオン157により、ラック155と一体に形成された第2当接板が左右方向10に同じ量動くよう形成され、被記録媒体Pがセンターレジとなるよう第2当接板159が被記録媒体Pの側縁に当接する。これにより、第2サイドガイド機構153は、被記録媒体Pをセカンドトレイ119に載置する時や給紙時に被記録媒体Pを給送方向Aに沿って案内する。
メイントレイ117の上方であって前方トレイ123の前方には、排紙受け部133が形成されている。排紙受け部133は、排出ローラ対33の下方に配置されている。排紙受け部133は、上面に被記録媒体Pを載置することができるよう、板状の排紙載置板135と排紙載置板135から下方に立設し、前後方向20に沿う左右1組の排紙側壁137と、排紙載置板135の前方の縁から下方に立設した排紙前壁139と、から形成されている。排紙受け部133は、排紙側壁137が第1側壁149と当接することにより支持され、排紙前壁139が第1前壁152と当接することにより支持される。排紙受け部133が壁を有する箱形状に形成されることにより、メイントレイ117内にホコリが進入するのを防止できる。排紙受け部133は、本発明における受け部に相当する。
排紙受け部133の排紙側壁137からは、左右外側にそれぞれ突出した軸突部141が形成されている。メイントレイ117の第1側壁149は、軸突部141が形成されている箇所の近傍だけ、排紙受け部133の排紙載置板135の高さまで延びて形成されている。第1側壁149には、軸突部141が回動可能に嵌る軸受け部143が形成されている。この構成により、排紙受け部133は、メイントレイ117に対して回動可能となっている。
なお、第1側壁149が排紙載置板135の高さまで形成されていることから、排紙側壁137は、軸突部141が形成されている箇所の近傍だけ、それ以外の部分よりも薄肉に形成されている。また、排紙載置板135の左右方向10における長さも、軸突部141が形成されている箇所の近傍だけ、それ以外の部分よりも短く形成されている。
また、排紙側壁137の前端側には、排紙受け部133を回動する際にユーザが手をかけるための切り欠き154が形成されている。
(給紙トレイ115への被記録媒体Pの収容動作)
上述のように構成された給紙トレイ115に被記録媒体Pを載置する際の動作について以下に説明する。
メイントレイ117から被記録媒体Pを給紙する際には、給紙トレイ115が画像記録装置1から引き出された状態で、排紙受け部133に形成された切り欠き143に手を掛け、前端側を持ち上げるように回動する。その結果、排紙受け部133が軸突部141を中心に回動し、メイントレイ117の前端側の上方が開放される。その状態で、被記録媒体Pを第1載置板45上に被記録媒体Pが載置される。その後、セカンドトレイ119が非載置姿勢であればそのままの状態で画像記録装置1に装着される。また、セカンドトレイ119が載置姿勢であれば、非載置姿勢へ姿勢変化させ、画像記録装置1の所定位置に装着される。給紙ローラ39は給紙トレイ115の前後方向20における中央部よりも後方側に形成されているため、給紙ローラ39は第1載置板145に対向し、第1載置板145上に載置された被記録媒体Pと当接する。その結果、画像記録の開始が指令されると、給紙ローラ39が回転し、メイントレイ117の第1載置板145上に載置された被記録媒体Pが給送される。
メイントレイ117から給送された被記録媒体Pは、記録部17によって表面に画像が記録され、排出ローラ対33によって被記録媒体Pが排出される。排出された被記録媒体Pは、排紙受け部133上に載置される。
セカンドトレイ119から被記録媒体Pを給紙する際には、給紙トレイ115が画像記録装置1から引き出された状態で、載置姿勢にセカンドトレイ119を姿勢変化させる。その状態でセカンドトレイ119の載置面上に被記録媒体Pを載置し、給紙トレイ115を画像記録装置1の所定位置に装着する。
セカンドトレイ119が載置姿勢であるため、給紙トレイ115が画像記録装置1に装着されると、給紙ローラ39はセカンドトレイ119の後方載置面125Aと対向し、セカンドトレイ119の載置面上に載置された被記録媒体Pと当接する。その結果、画像記録の開始が指令されると、給紙ローラ39が回転し、セカンドトレイ119の載置面上に載置された被記録媒体Pが給送される。
セカンドトレイ119から給送された被記録媒体Pは、記録部17によって表面に画像が記録され、記録済の被記録媒体Pは、排出ローラ対33によって被記録媒体Pが排出される。排出された被記録媒体Pは、排紙受け部133上に載置される。
給紙トレイ115が上述した構成であると、第1実施例と同様に、メイントレイ117から被記録媒体Pを給送したい場合には、ユーザはセカンドトレイ119を非載置姿勢とする。この場合、セカンドトレイ43の載置面が形成されないため、セカンドトレイ119には被記録媒体Pが載置できない。セカンドトレイ119に被記録媒体Pが載置できないため、セカンドトレイ119から給紙されずメイントレイ117から被記録媒体Pが給送されることがユーザにとって理解しやすい。逆に、セカンドトレイ119が載置姿勢であると、セカンドトレイ119に被記録媒体Pを載置可能となる。セカンドトレイ119に被記録媒体Pを載置できるため、セカンドトレイ119から被記録媒体Pが給送されることがユーザにとって理解しやすい。
つまり、セカンドトレイ119が被記録媒体Pを載置可能な姿勢か載置不能な姿勢かに応じて、給送対象のトレイが変わるため、ユーザにとって、どのトレイから被記録媒体Pが給送されるかが理解しやすい。
また、本実施例においては、セカンドトレイ119がメイントレイ117よりも前後方向20において短く形成されている。これにより、セカンドトレイ119を回動させるためのユーザの動作が小さくて済み、姿勢変化のための操作が容易となる。
また、本実施例においては、排紙受け部133がセカンドトレイ119と別体で設けられたため、排出される被記録媒体Pを確実に載置できる。
11、115…給紙トレイ、17…記録部、39…給紙ローラ、41,117…メイントレイ、43,119…セカンドトレイ、69,123…前方トレイ、71,125…後方トレイ、69A,123A…前方載置面、71A,125A…後方載置面、133…排紙受け部

Claims (9)

  1. 被記録媒体Pに画像を記録する記録部と、被記録媒体Pを前記記録部へ向かって送り出す給送部と、を有する画像記録装置に備えられた給紙トレイであって、
    前記給紙トレイは、
    前記記録部に向かって給送される被記録媒体Pを載置する第1トレイと、
    第1トレイの上方にて前記第1トレイに支持され、前記記録部に向かって給送される被記録媒体Pを載置する第2トレイと、を有し、
    前記第2トレイは、被記録媒体Pを載置する第1面を有する第1載置部と、被記録媒体Pを載置する第2面を有する第2載置部と、を有し、
    前記第2トレイは、前記第1載置部の前記第1面と前記第2載置部の前記第2面とが協働し被記録媒体Pを載置する載置面を形成する載置姿勢と、前記第1載置部の前記第1面と前記第2載置部の前記第2面とが対向し被記録媒体Pを載置不能な非載置姿勢と、に姿勢変化可能であり、
    前記第2トレイが前記載置姿勢であると、前記第2トレイが前記給送部と対向し、前記第2トレイが非載置姿勢であると、前記第1トレイが前記給送部と対向することを特徴とする給紙トレイ。
  2. 前記非載置姿勢にある第2トレイは、前記給送部による被記録媒体Pの給送向きにおいて前記給送部よりも上流側に位置することを特徴とする給紙トレイ。
  3. 前記載置姿勢において、前記第1載置部は、前記第2載置部よりも、前記給送向きの下流側に配置され、
    前記非載置姿勢においては、前記第1載置部が前記第2載置部の上方となる位置にて前記第1面と前記第2面とが対向することを特徴とする請求項2に記載の給紙トレイ。
  4. 前記第2トレイは、前記被載置姿勢において前記第1面の反対面にて、記録部によって記録された被記録媒体Pを受けることを特徴とする請求項3に記載の給紙トレイ。
  5. 前記第1面には、被記録媒体Pの給送向きと交差する方向に移動可能に形成され、被記録媒体Pの給送向きに沿った端縁の位置を規定する側縁規定部材が形成され、
    前記第2面には、被記録媒体Pの給送向きに沿った方向に移動可能に形成され、被記録媒体Pの給送向きに交差する端縁のうち、給送向き上流側の端縁の位置を規定する端縁規定部材が形成されることを特徴とする請求項3または4に記載の給紙トレイ。
  6. 前記第2トレイは、前記載置姿勢及び前記非載置姿勢に姿勢変化可能とする回動部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の給紙トレイ。
  7. 前記第2トレイの前記給送向き上流側には、前記記録部にて記録された被記録媒体Pを受ける受け部が形成され、前記受け部は、前記メイントレイに支持されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の給紙トレイ。
  8. 前記載置姿勢における前記第2トレイは、前記第1トレイよりも、前記給送向きにおいて短く形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の給紙トレイ。
  9. 前記第2トレイの前記給送向き上流側には、前記記録部にて記録された被記録媒体Pを受ける受け部が形成され、前記受け部は、前記メイントレイに支持されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の給紙トレイ。
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