JP2012116181A - ライトガイド部材及びこれを用いる装飾造形物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動物などを模した装飾造形物の美観の向上に寄与する。
【解決手段】 フクロウ置物7であって、透明成形体の体内には、外部から到来する光Liの明るさ変化又は外部光源との位置方位関係に応じて出力光Loの強弱を変え、フクロウ置物7の瞳10を輝かせる光ファイバ(ライトガイド部材)9が埋設されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ライトガイド部材及びこれを用いる装飾造形物に関する。
例えば、この種の装飾置物としては、特許文献1に記載のものが知られている。この装飾置物は、図15に示すように、ホタルの形態を模した擬似ホタル発光体1と、この擬似ホタル発光体1の尾部を発光させるための専用光源2と、基端部3aが専用光源2に結合され、先端部3bが擬似ホタル発光体1の体内に埋設された光ファイバ3と、光ファイバ3にテープで巻かれて結合される疑似植物の枝葉4とから概略構成されている。ここで、光ファイバ3は、疑似植物の幹部を構成している。また、枝葉は天然のものが用いられても良い。この構成において、専用光源2が点灯すると、光ファイバ3に導かれて、擬似ホタル発光体1の体内の尾部に到達した専用光源2の光は、光ファイバ3の先端部3b及び先端部近傍の側面から擬似ホタル発光体1の外部に漏洩する。この構成によれば、植物の枝葉にとまる天然のホタルが、尾部から、あたかも実際に発光しているかのような、幻想的な印象又は臨場感を与えることを期待できる。
特開2006−244893号公報
ところで、ホタルには植物の枝葉が付き物であるとしても、枝葉が付き物でない動物、自然物、建造物、又は乗り物も多数存在するので、特許文献1の発明は、装飾造形物に対する適用範囲が限られる、という不都合がある。
何故なら、特許文献1の発明を、枝葉との関連性に乏しい装飾置物に適用すれば、長尺の光ファイバが、置物本体からはみ出る構成となるため、不恰好である。この不恰好さを隠すために、光ファイバを枝葉植物に扮装させても、ホタルではないので、不自然である。
また、置物本体の特徴部から外部に延伸する光ファイバは、装飾置物を設置する際、運搬する際、邪魔であり、不便である。加えて、置物本体の特徴部から外部に延伸する光ファイバが不注意な取扱いによって破損する虞もある。
一方、動物を模した従来のガラス置物では、不透明な着色ガラスで、模様や特徴部位を表現することが多く、例えば、図16に示すフクロウを模したガラス置物5では、着色ガラスで目玉6が形成される。なお、植物の花芯を表現する際にも、様々の色彩の着色ガラスが用いられる。この種のガラス置物も、他の物品と同様に、周囲照明光の明暗変化や自然光の強弱、光が到来する方向の推移などに応じて、それにふさわしい陰陽感(輝きや陰り)を漂わせることができる。しかしながら、それは、ガラス置物全体としての陰陽感であり、目元などの代表的な特徴部位が、まわりの部位に較べて、ひときわ陰陽感を漂わせる訳ではない。それゆえ、この種のガラス置物は、美観の変化性多様性に乏しい、という美的限界がある。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、室内照明光や自然光を含む外部光の明るさや到来方向に応じた、造形物の美観を創出することができるライトガイド部材及びこれを用いる装飾造形物を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明の構成は、所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分を模した装飾造形物に係り、当該装飾造形物の体内には、外部から入射した光を所定の経路に沿って伝播させ、前記所定の特徴部位の印象を強める印象光として再び外部に出射するための単数又は複数のライトガイド部材が埋設されていることを特徴としている。
この発明の構成によれば、周囲照明光や自然光を含む外部光の明るさや到来方向(この発明の装飾造形物と光源との位置方位関係)に応じて、美観を動的に変化させることができる。また、ライトガイド部材が装飾造形物の中に埋設されるので、装飾造形物の外観美が損なわれない上、設置時、及び運搬時の取扱いが容易である。また、専用光源を必要としないので、省電力の点でも好ましい。
この発明の第1の実施例である装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。 この発明の第2の実施例である装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。 この発明の第3の実施例である装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。 この発明の第4の実施例である装飾造形物(樹上フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。 この発明の第5の実施例である装飾造形物(キョウリュウ置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第6の実施例である装飾造形物(ゾウ置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第7の実施例である装飾造形物(自動車置物)の概略構成を示す斜視図及び側面である。 この発明の第8の実施例である装飾造形物(トナカイ置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第9の実施例である装飾造形物(エイ置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第10の実施例である装飾造形物(天道虫置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第11の実施例である装飾造形物(花置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第12の実施例である装飾造形物(イチゴ置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第13の実施例である装飾造形物(カタツムリ置物)の概略構成を示す斜視図である。 この発明の第14の実施例である装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成を示す斜視図である。 第1の関連技術を説明するためのである。 第2の関連技術を説明するための図である。
この発明は、架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分(例えば、動物の頭部)を模した装飾造形物に広く適用できる。この明細書において、装飾造形物とは、完全なる立体造形物に限る意味ではなく、レリーフ状の造形物はもちろんのこと、プレート状の造形物も含む概念である。また、全体の一部として動物などが模されている造形物も、この発明の対象となる装飾造形物である。
実施形態1
以下、この発明の好適な一実施形態について説明する。
この発明の一実施形態である装飾造形物は、所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、又は乗り物(以下、簡単に、動物などとも言う)を模した透光性又は半透光性の成形体(以下、簡単に、透明成形体とも言う)と、動物などの特徴部位の美感を高めるための発光要素として、上記成形体の体内に、所定の曲線経路を描いて埋設された単数又は複数のライトガイド部材とから概略構成されている。このライトガイド部材は、外部からの光を入射させる光入射端面と、所定の曲線経路を形成する光ガイド部と、印象光を出射させる光出射部とからなると共に、その何れの部位も成形体の輪郭表面からはみ出ることなく、成形体の体内に埋設されているのが好ましい。なお、例外として、ライトガイド部材の一部が、成形体の表面から露出又は突出する場合であっても、この露出又は突出部分が、装飾造形物の部分を構成するときは、この露出又は突出部分は、装飾造形物の美観を損なう余計物ではなく、美感を生み出すものであるので、この発明の範囲内である。
装飾造形物の体内では、ライトガイド部材の光入射端面は、外部光を取り込み易い部位(例えば、上向き又は下向き)に配置され、光出射部は、動物などの所定の特徴部位の構成要素として配置され、あるいは、特徴部位を内側から照らせる位置に配置される。光ガイド部は、光入射端面及び光出射部の位置や向きが特定されると、その長さと曲線形状が定まる。
上記構成において、光入射端面から入射した外部光は、光ガイド部に導かれ、光出射部から、動物などを模した装飾造形物の所定の特徴部位を美的に印象つける印象光(意匠光)、あるいは、表示標識機能を高める表示標識光として外部に出射する。ここで、光出射部には、光を出射する端面に限らず、美観上機能上の要望に応じて、所望の光を出射する(所定の長さを持つ)側面も含まれる。
ここで、「特徴部位」とは、動物などが本来的に又は固有に備える部分のうち、装飾造形物を創作する者が表現したい外観部分を言う。動物の目元や植物の花部を好適な特徴部位として挙げることができるが、これらに限定されない。例えば、動物の角部、毛皮や羽毛の模様、植物の茎や穂や葉なども特徴部位となり得る。
また、外部光には、例えば、自然光や、室内照明灯などの各種光源からの照明光が含まれるが、これらに限らず、例えば、鏡面体などの二次光源からの反射光も含まれる。また、この発明は、外部光源としての専用光源を排除するものではない。
また、実現したい美観表現に応じて、ライトガイド部材、とくに光入射端面や光出射部の構造形状や配置状態を設定変更することで、例えば、輪郭が鮮明な輝き、ぼんやりとした輝き、やわらかな輝き、眩しい輝きなど、多様な輝き(印象光、機能光)を実現でき、また、輝きを発散させたり、輝きに階調性をもたせることもできる。
ライトガイド部材の光入射端面は、常に上方を向く配置とは限らず、可能な限り、外部光の到来方向に向けて配置されるのが好ましい。同様に、光出射端面は、看る者の目線や視野方向を考慮して、看る者の側に向けて配置されるのが好ましい。一般に、外部光の到来方向と視認される方向とは異なるので、原則として、ライトガイド部材の光入射端面の光軸方向と、光出射端面の光軸方向とは一致しない。ライトガイド部材の光入射端面及び光出射端面を、上記のような配置構成とすれば、装飾造形物の物品色(受けた外部光のうち表面で反射散乱する光により人間の網膜を刺激する物体の性質)や裏面側から入射して表面側に抜ける背後透過光に較べて、一段と明るい印象光を光出射端面から出射できるので、薄暗い室内でも、明るい室内でも、動物などの所定の特徴部位を輝かせることができる。
ここで、透明成形体もライトガイド部材も透明なら、透明成形体の体内に埋設されたライトガイド部材は、透明成形体から容易には識別できないので、装飾造形物の透明美観性が損なわれることはない。しかしながら、例えば、透明成形体とライトガイド部材との屈折率差を可能な限り小さくしたり、透明成形体の表面をフロスト面、凹凸面、レンズ面、又は波面にしたり、着色や模様付けするなどの工夫をすれば、装飾造形物の透明美観性をさらに高めることができる。このようにすれば、特徴部位での光反射による輝きとは異なる、特徴部位の孤立的な輝きが、看る者に神秘的な美感を引き起こす。なお、透明成形体とライトガイド部材(コア部)との屈折率差は、任意であるが、0.4以下に設定されるのが好ましく、0.2以下であれば、さらに好適である。また、ライトガイド部材に反射防止膜を施すようにしても良い。
また、好適なライトガイド部材としては、ステップインデックス形の光ファイバ又はグレーデッドインデックス形の光ファイバ、又は、側面に単数又は複数の光出射部(光出射側面)を有する側面放射型の光ファイバを挙げることができるが、これらに限定されない。例えば、コア部とクラッド部とからなる通常の光ファイバに代えて、成形体素材のそれよりも高い屈折率を有するコア部のみからなる光ファイバを用いても良い。また、美的ライトガイド部材として機能する限り、光ファイバに代えて、例えば、平板状の導波路でも良く、波板状や各種曲面板状の導波路でも良い。
透明成形体の材料としては、低融点ガラスやクリスタルガラスを含む公知の各種ガラス素材及び各種プラスチック素材を好適に挙げることができるが、これに限定されない。同様に、ライトガイド部材(光ファイバ)としても、公知の各種ガラス素材及び各種プラスチック素材を好適に挙げることができるが、これに限定されない。ここで、透明成形体の材料とライトガイド部材との組み合わせは、同質の材質同士の組み合わせに限らず、異質の材質間の組み合せでも良い。しかしながら、いずれの組み合せでも、ライトガイド部材が溶融状態の透明成形体の体内で溶融損壊しないように、透明成形体の材料に対して、(少なくともコア部の)融点又は軟化点が高いライトガイド部材を用いるのが好ましい。
ここで、ライトガイド部材としてガラスの光ファイバが用いられるなら、例えば、太さ10μm−10mmの光ファイバを所定の断面形状に束ねて光出射端面を得るようにしても良く、必要に応じて、単一線を用いても良い。これに対して、ライトガイド部材としてプラスチックの光ファイバが用いられるなら、例えば、太さ50μm−20mmの単一線を好適に用いることができるが、必要に応じて、所定の断面形状に束ねて用いることもできる。また、所定の断面形状を得るために、光出射端面側のみ複数の光ファイバ(単一線)を束ねる構成とし、一方、光入射端面側では、異なる方向から到来する外部光を採光するために、複数の光ファイバ(単一線)を束ねずに、個々の光ファイバが別々の方向を向く構成としても良い。また、様々な美観表現を実現するために、ライトガイド部材(光ファイバ)の光出射端面を、点状、粒状、真円形、半円形、楕円形、半楕円形、矩形、三角形、円筒形、スター形、三ヶ月形の形状とすることができ、不規則で無秩序な形状とすることもできる。
この実施形態の装飾造形物は、例えば、次のようにして、作られる。
まず、所定の寸法の光ファイバに所望の曲線形状(例えば、C字状又はL字状)を与えて、ライトガイド部材を作成する。ここで、ライトガイド部材が太径のため、光ガイド部を曲げるのが困難なときは、曲率の大きな曲線部の断面形状を他の部位よりも細径とすると、曲げるのが容易となる。なお、ライトガイド部材(光ファイバ)の両端面は、予め研磨しておくのが好ましい。次に、左右一対のライトガイド部材を、装飾造形物を形成するための金型内の、所定の特徴部位が形成される空間領域に配置する。具体的には、ライトガイド部材の光入射端面を、想定される外部光の到来方向に向けて、空間領域内の所定の位置に配置し、また、光出射面を、空間領域内の所定の特徴部位形成領域又はその近傍に配置する。
ここで、左右一対のライトガイド部材を上記空間領域に安定的に配置するためには、透明な成形体材料と同質の(又は融点又は軟化点が透明な成形体材料よりも高い)透明な結合部材を用いて、左右一対のライトガイド部材同士を、互いの位置関係と全体の姿態を保持する態様で固定し、この後、結合部材ごと、金型内に配置するようにしても良い。その際、結合部材に、一対のライトガイド部材同士を金型内に安定的に配置する機能を持たせるようにしても良い。次に、溶融又は軟化状態の透明な成形体材料(ガラス又はプラスチック)を型内に注入充填する。なお、溶融又は軟化状態の透明成形体の材料を型内に注入充填する際には、ライトガイド部材を、透明成形体の材料の溶融温度又は軟化温度又はその近傍の温度(結合部材を用いるときは、結合部材が溶融又は軟化しない程度の温度)にまで予熱しておくのが好ましい。この後、金型内の透明成形体を冷却すると、ライトガイド部材(及び結合部材)が埋設された一体成形型の装飾造形物が完成する。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について、詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成及び外観形状を示す斜視図である。
この例のフクロウ置物7は、同図に示すように、フクロウを模した透明成形体8と、透明成形体8の頭部に、美的発光要素として埋め込まれた左右一対の光ファイバ(ライトガイド部材)9とから構成されている。
各光ファイバ9は、フクロウ置物7の上頭部内で、上方又は斜め上方を向く態様で配置された光入射端面9aと、C字状又はL字状に湾曲する光ガイド部9bと、フクロウ置物7の特徴部位である瞳10の部位に配置された光出射端面9cとから構成されている(同図(a))。なお、光ファイバの形状は、C字状又はL字状に限らず、フクロウ置物7の上頭部から正面顔部の瞳10の部位に亘る限り、任意の湾曲形状とすることができる。また、光入射端面9aが配置される部位は、フクロウ置物7の上頭部に限らず、外部光Liを取り込める部位である限り、任意である。
この例では、光出射端面9cは、フクロウ置物7の正面顔部の前方を向く態様で、半球状に突出した瞳10の輪郭の内側に配置されて、瞳10の一部を構成している。半球状の瞳10は、そのレンズ作用により、印象光Loを発散させ、視野角を広げ、瞳10を大きく見せる機能を備えている。
上記構成によれば、光入出射端面9aから入射した外部光Liは、光ガイド部9bに導かれて、光入出射端面9cから印象光Loとして再び出射するので、看る者に美感を引き起こすことができる。加えて、看る者は、フクロウ置物7の瞳10の輝きLoをフクロウ置物7の正面側からは視認できるが、フクロウ置物7が透明体でありながら、背後からは輝きLoを視認できないので、看る者に不思議な美感を引き起こすことができる。その理由は、光出射端面9cが、フクロウ置物7の正面側外方を向いているため、光出射端面9cからは、印象光Loは正面側外方に出射するが、わずかながら、一部の光は、光出射端面9cで反射して後側に向かう。しかしながら、後方側に向かう光は、フクロウ置物7の裏面側には抜けずに、光ファイバ9の導波特性により、光ガイド部9bを経由して、光入射端面9aに戻るためである。
図2は、この発明の第2の実施例であるライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。
このフクロウ置物11は、フクロウを模した透明成形体12と、この透明成形体12の体内にライトガイド部材として埋設された左右1対の光ファイバ13(もしあれば、結合部材も。以下の実施例において同様)とから概略構成されている。
この実施例の光ファイバ13は、図2に示すように、平坦で広口の光入射端面13aを有するテーパ状の光入射部と、例えばC字状又はL字状に湾曲する光ガイド部13bと、半球状又は略球状の凸曲面で広口の光出射端面13cを有するテーパ状の光出射部とから構成されている。この例の光出射端面13cは、同図(b)に示すように、フクロウ置物11の表面輪郭を構成している。
この実施例では、光入射端面13aは、透明成形体12の上頭部に上向きの態様で、光出射端面13cは、透明成形体12の顔正面に瞳14の輪郭面をなす態様で、それぞれ配置されている。
この例の構成によれば、光入射端面13aが広口のため、外部光Liの入射量を増やすことができ、それゆえ、フクロウ置物11の瞳14を一段と強く輝かせることができる。加えて、光出射端面13cが半球状又は略球状であるため、印象光Loを拡散させることができ、それゆえ、フクロウ置物11の瞳14を大きく輝かせることができる。なお、光入射端面の断面積を光出射端面のそれよりも大きくすれば、瞳14の輝度を一段と高くすることができる。また、光入射端面13aも平坦面に限らず、レンズ曲面としても良い。
図3は、この発明の第3の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。
この実施例のフクロウ置物15は、図3に示すように、フクロウを模した透明成形体16の体内に、光出射端面17cが瞳18の部位に配置され、光ガイド部17bが、基底部Bに向けて垂下することで、光入射端面17aが、下向きに配置される態様で、光ファイバ(ライトガイド部材)17が埋め込まれて構成されている。それゆえ、この例の構成によれば、光入射端面17aが下方から到来する外部光を受けると、瞳18を輝かせることができる。
この例のフクロウ置物15が、下方から到来する外部光を受けるためには、例えば、図3に示すように、フクロウ置物15を、散乱光Lsを上方に放射する光散乱台STなどの上に載置すると良い。ここで、好適な光散乱台STとしては、例えば、下面や内部に光散乱性の反射面を有する透明な肉厚ガラスプレートや、裏面側から照明光を受ける光拡散性又は光透過性の載置台などに載置して好適である。
図4は、この発明の第4の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(樹上フクロウ置物)の概略構成及び外観を示す斜視図である。この樹上フクロウ置物19は、同図に示すように、樹木上に並んだ複数のフクロウを模した透明成形体20と、この透明成形体20の体内に美的発光要素として埋め込まれた6本の光ファイバ21(ライトガイド部材)とから構成されている。この透明成形体20は、樹木を模した樹木成形体20aと3匹のフクロウを模したフクロウ成形体20bとから構成されている。光ファイバ21は、樹木成形体20aの側端部22に配置された光入射端面21a(光ファイバ21の基端部)と、樹木成形体20aの体内からフクロウ成形体20bの体内にまで延びる光ガイド部21bと、フクロウ成形体20bの瞳23の部位に配置された光出射端面21c(光ファイバ21の先端部)とから構成されている。
この例の構成によれば、樹木成形体20aの側端部22に、例えば、LED照明灯24や照明スタンドなどの外部光源を近づけ、樹木成形体20aの側端部22を照らすと、各光入射端面21aから入射した外部光Liが、各光ガイド部21bに導かれて、各フクロウ成形体20bの光出射端面21cから印象光Loとして再び出射するので、フクロウを模したフクロウ成形体20bの瞳23が輝いて見える。
図5は、この発明の第5の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(キョウリュウ置物)の概略構成を示す斜視図である。
このキョウリュウ置物25は、図5に示すように、キョウリュウの形状を模した透明成形体26の中に、左右1対の光ファイバ27が埋設されて構成されている。光入射端面27a(光ファイバ基端部)は、キョウリュウ置物25の背中の部位にて上向きに配置され、光出射端面27c(光ファイバ先端部)はキョウリュウ置物25の瞳28の部位又はその近傍に配置されている。なお、図5のキョウリュウ置物25では、長尺の光ファイバ27を用いたが、適宜、短尺の光ファイバを用いて、光入射端面27aも頭部に配置するようにしても良い。
上記構成によれば、室内照明光などの外部光Liが、キョウリュウ置物25の背中を照らすと、光入射端面27aから入射した外部光Liは、光ガイド部27bに導かれて、光出射端面27cから印象光Loとして再び出射するので、キョウリュウ置物25の瞳28が鋭く光る。それゆえ、看る者に美感を引き起こすことができる。なお、光入射端面27aは、キョウリュウ置物25の背中に限らず、外部光を受け得る部位である限り、どのような部位に配置されても良く、例えば、キョウリュウ置物25の頭部に配置されても良い。
図6は、この発明の第6の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(ゾウ置物)の概略構成を示す斜視図である。
このゾウ置物29は、同図(a)に示すように、ゾウを模した透明成形体30の頭部及び鼻内に、左右一対の長めの光ファイバ31が美的発光要素として埋設されて構成されている。この例では、光入射端面31a(光ファイバ基端部)が、ゾウ置物29の斜め上方を向く鼻先32の部位に配置され、光ガイド部31bが、長尺の鼻内に埋設され、光出射端面31c(光ファイバ先端部)が、瞳33の部位に配置されている。ここで、ゾウ置物29の鼻を、ゲル部材や軟質プラスチックなどの材質を用いて構成すれば、鼻先32(光入射端部31a)を外部光Liの到来方向に向けることができるので、周囲の照明状況に応じて、外部光Liを効率良く取り込むことができる。なお、長めの光ファイバ31に代えて、図6(b)に示すように、光ファイバ34の光入射部34aを、像置物35を構成する透明成形体36の頭部37の体内に設けても良い。
図7は、この発明の第7の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(自動車置物)の概略構成を示す斜視図及び側面図である。この自動車置物38は、同図に示すように、自動車の形状を模した透明成形体39の体内に、2本の光ファイバ40が埋設されて構成され、光ファイバ基端部である光入射端面40aは、自動車置物38の天井部に配置され、先端部である光出射端面40cはヘッドライト41の部位に配置されている。
上記構成によれば、室内照明光などの外部光Liが、自動車置物38の天井部を照らすと、光入射端面40aから入射した外部光Liが、光ガイド部40bに導かれ、光出射端面40cから印象光Loとして再び出射するので、自動車置物38のヘッドライト41が光る。それゆえ、看る者に美感を引き起こすことができる。
図8は、この発明の第8の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(トナカイ置物)の概略構成を示す斜視図である。このトナカイ置物42は、トナカイを模した透明成形体43と、トナカイ置物42の分岐状の角部44を実質的に構成する光合流型の光ファイバ45とから構成されている。各光ファイバ45は、同図に示すように、分岐状の角部44に合わせて、複数の光入射端面(光ファイバ45の基端部)45aと、各光入射端面45aにつながる複数の光ガイド部45bと、これらの光ガイド部45bが合流結合して1本化した後の単一の光出射部45cとから構成されている。光出射部45cは、トナカイを模した透明成形体43の瞳46の部位に配置されている。
上記構成によれば、周囲照明光などの外部光Liが分岐状の角部44を照らすと、各光入射端面45aから入射した外部光Liは、合流点で合波して強めながら光ガイド部45bに導かれ、光出射部45cから、強い印象光Loとなって外部に出射するので、トナカイ置物42の瞳46を眩しく輝かせることができる。それゆえ、看る者に美感を引き起こすことができる。なお、この光合流型の光ファイバ45として、側面放射型の光ファイバを用いて、角部44に沿って光が漏れ出るようにすれば、一段と幻想的な角部44を演出できる。また、光ファイバ自体が角部である構成に代えて、光ファイバを角部成形体の体内に埋設する構成としても良い。
図9は、この発明の第9の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(エイ置物)の概略構成を示す斜視図である。
このエイ置物47では、同図に示すように、エイを模した透明成形体48の中に左右一対の光ファイバ49が埋設されていて、光入射端面49aは、背中に上向きに配置され、光出射部49cはエイ置物47の瞳50の部位に配置されている。上記構成によれば、外部光Liが、光入射端面49aから入射すると、光ガイド部49bに導かれ、光出射部49cから印象光Loとして再び出射するので、エイ置物47の瞳50が輝き、美感を引き起こすことができる。
図10は、この発明の第10の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(天道虫置物)の概略構成を示す斜視図である。
この例の天道虫置物51は、同図(a)に示すように、天道虫を模した透明成形体52の体内に、双方向型の光伝送路として使用する3本のU字状の光ファイバ53が埋め込まれて構成されている。光ファイバ53の一方の光入出射端面53aは、天道虫の右側の斑点模様形成部位に外向きの態様で配置され、他方の光入出射端面53cは、天道虫の左側の斑点模様形成部位に外向きの態様で配置されている。
上記構成によれば、同図(b)に示すように、図中右側の光入出射端面53aから入射した外部光Liは、光ガイド部53bに導かれて、図中左側の光入出射端面53cから印象光Loとして再び出射するので、図中左側の斑点模様の美観を高めることができる。一方、図中左側の光入出射端面53cから入射した外部光Liは、光ガイド部53bに導かれて、図中右側の光入出射端面53aから印象光Loとして出射するので、図中右側の斑点模様の美観も高めることができる。なお、斑点模様形成部位には、透明性が損なわれない限り、着色を施しても良い。
図11は、この発明の第11の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(花置物)の概略構成を示す斜視図である。この花置物54は、花を模した透明成形体55の体内に、複数本の光ファイバ56が美的発光要素として埋め込まれて構成されている。光ガイド部56bは、台座57の体内から、花置物54の花軸Kの体内を通り、花びらの中心部である半球状又は略球状の花芯S又はその近傍にまで延設されている。かくして、光入射端面56a(光ファイバ基端部)は、台座57の体内で下向きに配置され、光出射端面56c(光ファイバ先端部)が、半球状又は略球状の花芯Sに配置されて、印象光Loを出射する。なお、光出射端面56cは、それ自身が、半球状又は略球状の花芯S又はその一部を構成しても良い。
なお、光ファイバ56として、側面放射型の光ファイバを用いて、花軸Kからも光が漏れ出るようにすれば、異なる美感を引き起こすこともできる。また、台座57に着脱自在の植付け穴を設け、必要に応じて、花の個数を増減できる構成とすることもできる。この花置物54は、光入射部56aが下向き配置であるので、裏面側から照明光を受ける光透過性の載置台などに載置して好適である。
図12は、この発明の第12の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(イチゴ置物)の概略構成を示す斜視図である。
この例のイチゴ置物58は、イチゴを模した透明成形体59と、この透明成形体59の体内にランダムに埋め込まれた多数のU字型の微細な光ファイバ60とから構成されている(同図(a))。この例の光ガイド部60bは、双方向型の光伝送路としての役割を担い、各光ファイバ60の両端面は、ともに、光入出射端面60a、60cとして外向きに配置されることで、つぶつぶ模様61の光斑点が形成される(同図(b))。
図13は、この発明の第13の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(カタツムリ置物)の概略構成を示す斜視図である。
このカタツムリ置物62は、図13に示すように、カタツムリを模した透明成形体63と、この透明成形体63の体内に美的発光要素として埋め込まれた左右一対の光ファイバ64とから構成されている。各光ファイバ64は、光入射端面64aと、光ガイド部64bと、光出射端面64cとから構成されていて、カタツムリの背中(光入射端面64a)で受けた外部光Liを目玉65までガイドして、光入射端面64aから印象光Loを出射して、カタツムリ置物のマッチ状に飛び出した目玉65を輝かせる。
この例では、図13に示すように、光ガイド部64bの先端軸部64dが、透明成形体63から飛び出して、カタツムリ置物のマッチ状の目66を形成して美的外観を構成する。この場合の光ガイド部64bの先端軸部64dは、透明成形体63からはみ出すことで、美観を損なう余計物ではない。なお、図13(a)のカタツムリ置物62と、図13(b)のカタツムリ置物67との違いは、外部光Liを受ける向きが異なるだけである。
図14は、この発明の第14の実施例であるライトガイド発光要素を備える装飾造形物(フクロウ置物)の概略構成を示す斜視図である。
この例のフクロウ置物68は、フクロウを模した透明成形体69と、この透明成形体69の頭部に、美的発光要素として埋め込まれた輪帯状の光ファイバ70とから構成されている。この輪帯状の光ファイバ70は、例えば、ガラス(又はプラスチック)からなる透明な心材71の外周回りを細線の光ファイバ束72で被覆することで形成され、光入射端面70a、例えばC字状又はL字状に湾曲する光ガイド部70b、及び光出射端面70cのいずれも、輪帯状に形成されている。
この例の構成によれば、輪帯状の光出射端面70cから印象光Loが出射するので、瞳10Cが輪帯状に輝く美観を得ることができる。なお、輪帯状の光ファイバ70の形状は、円形や楕円形や多角形に限らず、半円形や半楕円形でも良く、要するに、美観を表現できる限り、任意の形状とすることができる。また、輪帯状の光出射端面70cの中心部に相当する瞳の部位は、図14に示すように、着色73を施すようにしても良い。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあってもこの発明に含まれる。例えば、この発明は、装飾造形物に限らず、装飾壁掛けなどにも適用できる。また、所定の特徴部位及び光入射端面以外の部位(例えば、台座など)又は輪郭表面は、不透光性材料から形成されていても良く、着色剤により、不透光性の輪郭表面であっても良い。また、本願発明は、一体成形型の装飾造形物に限定されない。
この発明は、装飾置物に限らず、例えば、壁掛け、ストラップ用チャーム、装飾マグネットなどにも適用でき、さらには、例えば、表示機能を備える装飾造形物にも適用できる。
7、11、15、68 フクロウ置物(装飾造形物)
19 樹上フクロウ置物(装飾造形物)
25 キョウリュウ置物(装飾造形物)
29、35 ゾウ置物(装飾造形物)
42 トナカイ置物(装飾造形物)
51 天道虫置物(装飾造形物)
54 花置物(装飾造形物)
58 イチゴ置物(装飾造形物)
62 カタツムリ置物(装飾造形物)
9、13、17、21、27、70 光ファイバ(ライトガイド部材)
9a、13a、17a、21a、27a 光入射部(光入射端面)
9b、13b、17b、21b、27b 光ガイド部
9c、13c、17c、21c、27c 光出射部(光出射端面)
10、14、18、23、28 瞳(所定の特徴部位)
Li 外部光(外部から到来する光)
Lo 輝き(意匠光)
上記課題を解決するために、この発明の構成は、所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分を模した装飾造形物に係り、透光性又は半透光性の成形材料からなり、当該装飾造形物を形作る成形体の体内には、単数又は複数の透光性のライトガイド部材が配設され、該ライトガイド部材は、外部の光を入射させる光入射端部と、該光入射部から入射した前記光を所定の非直線経路に沿ってその進路を曲げて進行させる光ガイド部と、前記所定の特徴部位又はその近傍に配されて、前記光ガイド部内を、進路を曲げて進行してきた前記光を、前記所定の特徴部位の印象を強める印象光又は前記所定の特徴部位を表示する表示光として再び外部に出射させる光出射部とからなると共に、前記光入射端部、前記光ガイド部、及び前記光出射部の何れの部位も、当該装飾造形物の輪郭表面の一部を構成する場合を除き、前記成形体の輪郭表面からはみ出ることなく、その体内に埋設されていて、前記ライトガイド部材は、前記装飾造形物の製作過程の中で、前記成形体が冷却固化して完成する前の溶融状態又は軟化状態の前記成形材料内に埋設されることを特徴としている。
上記課題を解決するために、この発明の構成は、所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分を模した装飾造形物に係り、透光性又は半透光性の成形材料からなり、当該装飾造形物を形作る成形体の体内には、単数又は複数の透光性のライトガイド部材が配設され、該ライトガイド部材は、外部の光を入射させる光入射端部と、該光入射部から入射した前記光を所定の非直線経路に沿ってその進路を曲げて進行させる光ガイド部と、前記所定の特徴部位又はその近傍に配されて、前記光ガイド部内を、進路を曲げて進行してきた前記光を、前記所定の特徴部位の印象を強める印象光又は前記所定の特徴部位を表示する表示光として再び外部に出射させる光出射部とからなると共に、前記光入射端部、前記光ガイド部、及び前記光出射部の何れの部位も、当該装飾造形物の輪郭表面の一部を構成する場合を除き、前記成形体の輪郭表面からはみ出ることなく、その体内に埋設されていて、前記ライトガイド部材は、前記装飾造形物の製作過程の中で、固化前の前記成形材料内に埋設されることを特徴としている。
上記課題を解決するために、この発明の構成は、所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分を模した装飾造形物に係り、透光性又は半透光性の成形材料からなり、当該装飾造形物を形作る成形体の体内には、単数又は複数の透光性のライトガイド部材が配設され、該ライトガイド部材は、外部の光を入射させる光入射端部と、前記所定の特徴部位又はその近傍に配されて、前記光入射部から入射した前記光を、前記所定の特徴部位の印象を強める印象光又は前記所定の特徴部位を表示する表示光として再び外部に出射させる光出射部と、前記光入射部から入射した前記光を、進路の向きを変えて前記光出射部に導く光ガイド部とからなると共に、前記光入射端部、前記光ガイド部、及び前記光出射部の何れの部位も、当該装飾造形物の輪郭表面の一部を構成する場合を除き、前記成形体の輪郭表面からはみ出ることなく、その体内に埋設されていて、かつ、前記ライトガイド部材は、前記成形材料と較べて屈折率が高い素材、又は、屈折率が相対的に高いコア材と屈折率が相対的に低いクラッド材との複合素材から形成され、前記装飾造形物の製作過程の中で、固化前の前記成形材料内に埋設されることを特徴としている。
上記構成によれば、光入射端面9aから入射した外部光Liは、光ガイド部9bに導かれて、光出射端面9cから印象光Loとして再び出射するので、看る者に美感を引き起こすことができる。加えて、看る者は、フクロウ置物7の瞳10の輝きLoをフクロウ置物7の正面側からは視認できるが、フクロウ置物7が透明体でありながら、背後からは輝きLoを視認できないので、看る者に不思議な美感を引き起こすことができる。その理由は、光出射端面9cが、フクロウ置物7の正面側外方を向いているため、光出射端面9cからは、印象光Loは正面側外方に出射するが、わずかながら、一部の光は、光出射端面9cで反射して後側に向かう。しかしながら、後方側に向かう光は、フクロウ置物7の裏面側には抜けずに、光ファイバ9の導波特性により、光ガイド部9bを経由して、光入射端面9aに戻るためである。

Claims (8)

  1. 所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分を模した装飾造形物であって、
    当該装飾造形物の体内には、
    外部から入射した光を所定の経路に沿って伝播させ、前記所定の特徴部位の印象を強める印象光として再び外部に出射するための単数又は複数のライトガイド部材が埋設されていることを特徴とするライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  2. 所定の特徴部位を有する架空又は実在の動物、植物、自然物、建造物、乗り物又はこれらの部分を模した一体成形型の装飾造形物であって、
    当該装飾造形物を構成すると共に、透光性又は半透光性の材料からなる当該成形体の体内には、
    外部から入射した光を所定の経路に沿って伝播させ、前記所定の特徴部位の印象を強める印象光として再び外部に出射するための単数又は複数のライトガイド部材が埋設されていることを特徴とするライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  3. 前記ライトガイド部材が、外部からの前記光を入射させる光入射端面と、前記所定の経路を形成する曲線状の光ガイド部と、前記印象光を出射させる光出射部とからなると共に、前記ライトガイド部材が、当該装飾造形物の輪郭表面の一部を構成する場合を除き、前記光入射端面、前記光ガイド部、及び前記光出射部の何れの部位も、該装飾造形物の輪郭表面からはみ出ることなく、該装飾造形物の体内に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2記載のライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  4. 外部から前記光入射端面に入射し、前記ライトガイド部材に導かれる光は、前記所定の特徴部位又はその近傍に配された前記光出射部から、前記所定の特徴部位の印象を強める前記印象光として外部に出射することを特徴とする請求項3記載のライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  5. 前記光出射部が、前記所定の特徴部位の全部又は一部を構成していることを特徴とする請求項3又は4記載のライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  6. 前記所定の特徴部位は、少なくとも、前記動物の目元であることを特徴とする請求項1記載のライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  7. 前記所定の特徴部位は、少なくとも、前記植物の花部であることを特徴とする請求項1記載のライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物。
  8. 請求項1ないし7の何れか一に記載のライトガイド美的発光要素を備える装飾造形物のみに用いられるライトガイド部材。
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