JP3214363B2 - 発光装飾体 - Google Patents

発光装飾体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光装飾体に関し、
より詳細には光ファイバーを利用してなる発光装飾体で
あって、長尺あるいは広面積の発光であっても、又は光
度の高い発光であっても制限されることなく自由に形成
することが可能な発光装飾体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバーを利用した発光装飾
体は、光ファイバーの一端から光を入射させ、この入射
された光が光ファイバー内を伝送されて他端から出射さ
れることで光ファイバーの端部を発光させるものであっ
た。
【0003】しかし、このように光ファイバーの一端か
ら入射させた光を他端から出射させて発光させるもので
は、発光部が点であるために、広い範囲にわたって発光
させようとする場合には非常に多くの光ファイバーを必
要とするといった問題がある。また、発光部の光度に強
弱をつけることは困難であり、自由かつ微妙な発光を実
現させることは困難であるといった問題があった。
【0004】そこで、少数の光ファイバーでより広範囲
にわたって発光させることができるよう、光ファイバー
の側面に傷をつける等してここから漏光させたり、ある
いは例えば特開昭62-125202 号公報、特開昭63-61206号
公報等に開示されているように光ファイバーをコイル状
に成形して屈曲部から漏光させて発光するようにしたも
のが知られている。
【0005】上記のように光ファイバーの側面に傷を付
けてここから漏光させる場合には、光ファイバーに傷を
付けるための面倒な作業が必要であるだけでなく、漏光
させようとする光ファイバーを所定の長さに渡って均一
に傷を付ける必要があるため技術的困難を伴い、作業時
に光ファイバー自体を破損させてしまうおそれがあるだ
けでなく、出来上がったものの強度にも問題が残る。こ
の点、光ファイバーをコイル状に成形することによって
光ファイバーの屈曲部から漏光させる場合には、前記の
光ファイバーに傷を付ける場合のような問題はない。し
かし、この場合には光ファイバーをコイル状に固定する
手段が別途必要であり、また、外観デザインも変化が少
なく、意匠性に乏しいものであった。
【0006】そこで、本発明者は、実公平6-38720 号公
報や実公平6-44720 号公報に開示されているように、光
ファイバーをマクラメ結びを利用して湾曲させ、該湾曲
部からの漏光により発光する装飾部を構成してなる発光
装飾装置を提案している。これによれば、前記の光ファ
イバーに傷を付ける場合のような問題がないばかりでな
く、自由かつ微妙な発光による表現が可能であり、強弱
の変化に富んだ発光状態を現出させることができる。ま
た、比較的少ない光ファイバーで複雑な造形物、文字、
図柄等も表現できる。
【0007】この他、本発明者は、実公平7-14404 号公
報や特公平8-160228号公報に開示されたロープ状発光材
や発光紐体において、光透過性を有する繊維を光ファイ
バーと組み合わせることにより、少ない本数の光ファイ
バーで太く、広い範囲を発光させることができる発光装
飾体を提案している。
【0008】例えば実公平7-14404 号公報記載のロープ
状発光材によれば、光ファイバーの長さ方向の一部に、
光透過性を有する繊維あるいは糸条をダミーとして撚り
合わせて下撚り部を形成し更に複数組の下撚り部を撚り
合わせたロープ状部分を発光部としてなることから、こ
のロープ状発光材を構成する光ファイバーの端部から入
射された光は光ファイバーを伝送されて前記発光部にお
いて他の繊維等と共に撚り合わされることにより湾曲し
た部分から漏光し、この光ファイバー側面から漏光され
た光は、単に光ファイバーのみでなく、これと撚り合わ
された他のダミー繊維を透過してこれらのダミー繊維を
発光させるので、発光部の全体径が大きく、広い範囲を
発光させることができる。また、光ファイバーの一部の
み、例えば発光部から光源に至るリード部を除き必要な
部分のみに他の繊維を撚り合わせて発光部とすること
で、発光部においては全体に繊維の本数が多くて径が太
く、広い範囲を発光させることができるにも係わらず、
リード部においては繊維の本数が少なく配線処理が容易
であると同時に光源も小型のものとすることができる。
しかも、前記発光部においては光ファイバーが他のダミ
ー繊維と撚り合わされることによって補強されているの
で、このロープ状の発光部によって結び目を作る等の加
工も容易であり、前記結び目における湾曲部からの漏光
によってより一層明るさを増した発光部とすることもで
きるのである。
【0009】このように、本発明者は、光ファイバーを
マクラメ結びを利用して湾曲させて発光する装飾部を構
成することにより、上記した様々の利点を有する発光装
飾体を提案してきた。
【0010】ここで、光ファイバーを発光させる原理に
ついて以下に説明する。そもそも光ファイバーとは、第
11図の模式的斜視図に示すように、無機ガラス、プラ
スチック等にて作成され、屈折率の異なる芯材112 及び
鞘材113 とから構成されるものであり、例えばプラスチ
ック繊維の場合には、芯材112 に光の屈折率の高い樹脂
が用いられるとともに鞘材113 として光の屈折率の低い
樹脂が用いられて構成される。上記のような光ファイバ
ー110 は、光ファイバー110 の一方の端面115 から光C
を入射すると、光Cは芯材112 と鞘材113 との界面114
で全反射をくり返して進み、光ファイバー110 内を進ん
だ光Cは他方の端面116 から出射される。このようにし
て光ファイバー110 は光Cを伝達することができる。
【0011】よって例えば第12図の模式的部分断面図
に示すように、コイル状に成形された、あるいは結ばれ
た光ファイバー110 の湾曲部分118 から漏光させる場
合、リード部117 における光ファイバー110 の端面115
から入射した光Cはリード部117 内の光ファイバー110
における芯材112 と鞘材113 との界面114 にて全反射を
繰り返して進み、発光部へ達する。前記発光部における
湾曲部分118 では光Cの界面114 への入射角は変化し、
光Cは界面114 にて全反射することなくその一部C1
2 、C3 …が光ファイバー110 外に漏光して湾曲部分
118 を発光させる。
【0012】上記したように光ファイバーは光をその長
さ方向に向かって通す繊維であり、光ファイバー外に光
が漏光しない限り、光源から湾曲部までの距離が遠くな
ろうと漏光し得る光の光量が減衰することは原理的にな
いといえる。しかしながら、図12で説明したように光
Cの一部が湾曲部分118 で連続的かつ漸次繊維外に漏光
する場合は漏光する光Cの一部C1 、C2 、C3 …の光
量の合計が入射した光と等しくなった時点で、それ以降
の光ファイバー110 部分においては湾曲部分118 が形成
されていようとも発光が観察されなくなる。
【0013】このように、光ファイバーから漏光する光
量には限りがあり、光ファイバーを利用してなる発光装
飾体において発光が観察される範囲は、光が漏光する湾
曲部の湾曲程度及び個数に依存するものである。例えば
1本の光ファイバーによる発光装飾体であって、発光装
飾体の装飾性を向上させるべく湾曲部の湾曲程度を激し
くした場合は、一つの湾曲部において多量の光が出射さ
れてしまうため、発光し得る湾曲部個数は限られてしま
い、発光面積(又は長さ)は狭まる。一方、例えば1本
の光ファイバーによる発光装飾体であって、広範囲にわ
たる面発光、あるいは長尺の線発光を呈するべく、発光
し得る湾曲部個数を増大させる場合には、個々の湾曲部
の湾曲程度をある程度緩くする必要があるため、装飾性
に欠けると共に、単位面積当たりの発光量が低下して所
望の光度が得られにくい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、実際に光
ファイバーを用いて発光装飾体を制作するに当たって
は、上記のいずれの手法を用いた場合であっても、少数
の光ファイバーによって発光させ得る発光装飾体面積
(又は長さ)は自ずと制限される。
【0015】本発明者が提案してきた上記数々の発光装
飾体によっても、残念ながら少数の光ファイバーで長尺
の、あるいは広面積の装飾部を制限なく形成することは
困難であり、また、少数の光ファイバーで複雑な造形
物、文字、図柄等を表現しようとするとその表現が制約
されてしまうといった課題があった。
【0016】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、装飾性を低下させることなく、また、光度を低下さ
せることなく、広範囲の面発光あるいは長尺の線発光
を、発光面積又は発光長さを制限することなく連続して
形成することが可能な発光装飾体を提供することを目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために、本発明の請求項1に係る発光装飾体
(1)は、複数の光ファイバーにより構成された、広面
積又は長尺の連続した発光を呈する発光装飾体であっ
て、複数の単位発光部が相互に連結され、前記各単位発
光部に対応する複数のリード部を有した構成となってい
ると共に、前記単位発光部が、単又は複数の光ファイバ
ーをマクラメ結びにより湾曲させた湾曲部によって構成
されており、前記各単位発光部に対応するリード部が前
記単又は複数の光ファイバーの湾曲部以外の部分により
構成されていて、前記各単位発光部が、他の単位発光部
のリード部を芯として形成され、これら同一芯を有する
複数の単位発光部の端部同士が各光ファイバーの絡みつ
きにより相互に連結されることによって前記各単位発光
部が相互に連結されており、光源からの光導入時に前記
複数の単位発光部が連続した一つの線状又は面状の発光
を呈することを特徴としている。
【0018】上記発光装飾体(1)によれば、複数の単
位発光部が相互に連結されて構成されており、これら単
位発光部のいわば集合体である発光装飾体においては、
例えその長さが長尺であったりその面積が広面積であっ
ても余すところなく発光を得ることができる。
【0019】また、各光ファイバーを絡ませて前記各単
位発光部同士が連結されているため、発光装飾体自体を
連続した一体物であるかの如く発光させることができ
る。これに対し、単なる紐体を結んでゆく通常のマクラ
メ結びの場合は、上記した光ファイバーにおける発光の
問題を考慮する必要がないため、わざわざ複数の紐体を
連結させるといったことは全く必要とされず、1本の紐
体を連結して結んでゆけばよいのである。
【0020】また、前記発光装飾体の発光範囲及び光度
は前記発光部の連結数及び前記発光部における湾曲部の
湾曲の程度等によって容易に加減することができ、限定
されることがない。このため、発光の形態を自由に創造
することができると共に、部分的に微妙な発光を呈する
こともできる。
【0021】また、前記発光部がマクラメ結びを利用し
て形成されるため、極めて高度な装飾性を有し得る。し
かもこのマクラメ結び部分においては、その湾曲によっ
て光ファイバー内から外部へ光が漏光するので、光ファ
イバー表面に傷を付けたり、あるいは光ファイバー表面
部分を除去するといった特別な加工を必要とせず、かつ
マクラメ結びの形状に応じて線状あるいは面状の発光部
を形成することができるため、発光装飾体の形状として
は様々の形状を形成することができる。また、結び方に
より自由かつ微妙な発光を表現することが可能であり、
マクラメ結びが本来有する美麗な外観と湾曲部からの発
光とにより一層美麗な装飾性を表現することができる。
又、光ファイバーの湾曲状態はマクラメ結びにより確実
に維持されるため発光状態を安定、且つ確実なものとす
ることができる。
【0022】
【0023】更に、上記発光装飾体(1)によれば、単
位発光部が他の単位発光部のリード部を芯として形成さ
れているため、同一芯上に形成され、しかも連結された
複数の単位発光部は、あたかも同一位置から結び始めら
れ、同一位置にて結び終わった単一の単位発光部である
かの如く連続した線状又は面状の発光を呈することがで
きる。
【0024】また、各単位発光部から発生する複数のリ
ード部を所望の箇所に集束することができるため、発光
や装飾性を損なうことなく整然とした発光装飾体とする
ことができる。
【0025】また、本発明の請求項2に係る発光装飾体
(2)は、複数の光ファイバーにより構成された、広面
積又は長尺の連続した発光を呈する発光装飾体であっ
て、複数の単位発光部が相互に連結され、前記各単位発
光部に対応する複数のリード部を有した構成となってい
ると共に、前記単位発光部が、単又は複数の光ファイバ
ーをマクラメ結びにより湾曲させた湾曲部によって構成
されており、前記各単位発光部に対応するリード部が前
記単又は複数の光ファイバーの湾曲部以外の部分により
構成されていて、前記各単位発光部に他の単位発光部の
リード部を絡ませ、前記リード部の前記単位発光部に対
する絡みつきにより複数の単位発光部が相互に連結され
ており、光源からの光導入時に前記複数の単位発光部が
連続した一つの線状又は面状の発光を呈することを特徴
としている。
【0026】上記発光装飾体(2)によれば、単位発光
部に他の単位発光部のリード部を絡ませてなるため、複
数の前記リード部が互いの単位発光部に保持された状態
となり、さらには複数の単位発光部が連結された状態を
形成することができる。よって、あたかも同一位置から
結び始められ、同一位置で結び終わった単一の単位発光
部であるかの如く連続した線状あるいは面状の発光を呈
することができる。また、絡められた前記リード部にお
ける湾曲が光源からの光りを漏光させない程度である場
合は、前記リード部の絡み付きによって各単位発光部の
装飾性が阻害されることはない。
【0027】また、本発明の請求項3に係る発光装飾体
(3)は、複数の光ファイバーにより構成された、広面
積又は長尺の連続した発光を呈する発光装飾体であっ
て、複数の単位発光部が相互に連結され、前記各単位発
光部に対応する複数のリード部を有した構成となってい
ると共に、前記単位発光部が、単又は複数の光ファイバ
ーをマクラメ結びにより湾曲させた湾曲部によって構成
されており、前記各単位発光部に対応するリード部が前
記単又は複数の光ファイバーの湾曲部以外の部分により
構成されていて、前記各単位発光部が、別途用意された
光透過性部材を芯として形成され、同一芯に形成された
複数の単位発光部の端部同士が各光ファイバーの絡みつ
きにより相互に連結されることによって前記各単位発光
部が相互に連結されており、光源からの光導入時に前記
複数の単位発光部が連続した一つの線状又は面状の発光
を呈することを特徴としている。
【0028】上記発光装飾体(3)によれば、各単位発
光部のリード部を芯とするのではなく、別途用意された
光透過性部材を芯とするため、前記光透過性部材の配置
及び形状を基にして個々の単位発光部を配列すればよ
く、設計を容易化することができる。また前記光透過性
部材により発光装飾体の強度を補強することができる。
さらに前記光透過性部材として有色のものを用いた場合
には、複数の単位発光部の発光に微妙な色合いを持たせ
ることができるため、より美麗な発光を得ることができ
る。
【0029】また、本発明の上記発光装飾体(1)〜
(3)においては、光ファイバーとして、アクリル系プ
ラスチック光ファイバーを用いることが好ましい。
【0030】上記発光装飾体(1)〜(3)の光ファイ
バーとして、アクリル系プラスチック光ファイバーを用
いた場合には、温水や熱風等によって適度に加熱しなが
ら加工を行うことにより、容易に加工作業を行うことが
出来るとともに、加工後の形状維持を容易にすることが
できる。一方、光ファイバーとして例えば無機ガラス製
のものを用いた場合には単位発光部を形成する時に破損
し易く加工が困難で、取り扱いが面倒である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
発光装飾体を図面に基づいて説明する。 <第1実施例>図1は第1実施例に係る発光装飾体を説
明するために示した模式的部分平面図である。発光装飾
体10は例えば二つの単位発光部11a、12aが例え
ば硬質の棒材13を芯としてその先端部13aから下端
部13bに向かって順次連結されてなっている。単位発
光部11a、12aはそれぞれ例えば2本の光ファイバ
ー110、110 を一組とした光ファイバー組11、12が
例えばマクラメ結びの手法であるねじり結びされること
によってなっている。すなわち、2本の光ファイバー11
0 、110 からなる光ファイバー組11が棒材13の上部
に結び付けられて単位発光部11aが構成され、同じく
2本の光ファイバー110 、110 からなる光ファイバー組
12が棒材13の下部及び単位発光部11aからのリー
ド部11bに結び付けられて単位発光部12aが構成さ
れている。単位発光部12aもリード部12bを有して
おり、リード部11bの端部11c、リード部12bの
端部12cは図示しない光源に面していて、端部11
c、12cから導入された光Cが単位発光部11a、1
2aにおける湾曲部18で漏光することにより単位発光
部11a、12aが発光するようになっている。単位発
光部11a、12aを構成する湾曲部18の湾曲程度及
び個数は、光ファイバー組11、12内を伝送される光
量が単位発光部11a、12aから漏光する光量を十分
まかない得る程度に設定されている。単位発光部12a
における光ファイバー組12の結び始まりは単位発光部
11bにおける光ファイバー組11の結び終わりに絡み
合った状態で連結されており、これによって単位発光部
11aの下部と単位発光部12aの上部とが連続するよ
うになっている。なお、図例においては光ファイバー組
11と光ファイバー組12との区別を付け易いよう、光
ファイバー組11を白抜きで示し、光ファイバー組12
とは色違いとなるよう示しているが、これは説明上わか
りやすくするためであって、実際に色違いの光ファイバ
ー組が用いられているわけではない。これは以下に示す
図面に関しても同様である。
【0032】このように構成された発光装飾体10を発
光させるには、まずリード部11bの端部11c、リー
ド部12bの端部12cから光Cを光ファイバー組1
1、12内に入射させる。端部11cから入射された光
Cはリード部11bを伝送されて棒材13の上部に位置
する単位発光部11aに至り、ねじり結びされることに
よって形成された光ファイバー組11の湾曲部18から
外部へ漏光する。湾曲部18は棒材13の周囲にその長
さ方向に沿って配列されているため、漏光する光は棒材
13に沿った略直線形状の発光を呈することとなる。ま
た、リード部12bの端部12cから入射された光Cは
リード部12bを伝送されて棒材13の下部に位置する
単位発光部12aに至り、ねじり結びされることによっ
て形成された光ファイバー組12の湾曲部18から外部
へ漏光する。この湾曲部18も棒材13の周囲にその長
さ方向に沿って配列されているため、漏光する光は棒材
13に沿った略直線形状の発光を呈することとなる。こ
こで、単位発光部11aの結び終わりと単位発光部12
aの結び始めとは上記したように光ファイバー組11、
12同士が絡み合った状態で結ばれているため、発光装
飾体10としても連続した一つの略直線形状を呈するこ
ととなる。
【0033】このように、上記発光装飾体10によれ
ば、光ファイバー組11、12といった複数の光ファイ
バーを用いて複数の単位発光部11a、12aが形成さ
れており、単位発光部11a、12aを構成する湾曲部
18の湾曲程度及び個数は、光ファイバー組11、12
内を伝送される光量が単位単位発光部11a、12aか
ら漏光する光量を十分まかない得る程度に設定されてい
るため、光ファイバー110 内を伝送される光Cが、湾曲
部18における漏光によって、先端部に到達する以前に
所定量以下に減衰するといったことがない。よって、単
位発光部11a、12aの光度を保持することができ、
これら単位発光部11a、12aの集合体である発光装
飾体10全体を余すところなく発光させることができ
る。
【0034】また、各光ファイバー組11、12を絡ま
せて各単位発光部11a、12a同士が連結されている
ため、発光装飾体10自体を連続した一体物であるかの
如く発光させることができる。
【0035】また、発光装飾体10の発光範囲及び光度
は単位発光部11a、12aの連結数(第1実施例では
二つ)及び単位発光部11a、12aにおける湾曲部1
8の湾曲の程度等によって容易に加減することができ、
限定されることがないため、発光を自由に創造すること
ができると共に、微妙な発光状態を形成することもでき
る。
【0036】また、単位発光部11a、12aがマクラ
メ結びを利用して形成されるため、極めて高度な装飾性
を有し得る。しかもこのマクラメ結び部分においては、
その湾曲によって光ファイバー組11、12内から外部
へ光が漏光するので、光ファイバー表面に傷を付けた
り、あるいは光ファイバー表面部分を除去するといった
特別な加工を必要とせず、かつマクラメ結びの形状に応
じて線状の単位発光部11a、12aを形成することが
できるため、発光装飾体10の形状としては棒材13の
形状に伴って様々の形状を形成することができる。ま
た、結び方により自由かつ微妙な発光を表現することが
可能である。また、光ファイバー組11、12の湾曲状
態はマクラメ結びにより確実に維持されるため発光状態
を安定、且つ確実なものとすることができる。
【0037】これに対し、仮に光ファイバー組11のみ
からなる単一の単位発光部11aによって上記した発光
装飾体10と同一の湾曲程度を有する湾曲部18を上記
した発光装飾体10と同一個数形成した場合は、光源か
ら遠い部分に関してはその先端部までの発光が困難とな
り易い。すなわち、光ファイバー組11のリード部11
bを介して入射された光Cは光源に近い方の湾曲部18
から順に漏光するため、光源から遠い方の湾曲部18に
おいては漏光すべき光がすでに所定量以下にまで減衰し
てしまった後であり、光の漏光が観察されない場合が生
じるのである。このことからも、別個の光ファイバー組
11、12がそれぞれのリード部11b、12bを介し
て光Cを伝送する上記発光装飾体10の効果は明らかで
ある。
【0038】また、前記ねじり結びの手法を用いるた
め、光ファイバー組11、12が一箇所で不自然に折曲
したりまたは折損したりすることがなく、光源から入射
した光Cの全てが一点から漏光してしまうといったこと
がない。
【0039】また、光ファイバー組11、12によって
形成される単位発光部11a、12aのうちリード部1
1b、12bに近接した部分の湾曲程度を激しくする
と、該湾曲部にて下端部1bからの入射光Cの大半が漏
光してその部分を強く発光させるものの、光ファイバー
110 内部を伝送される光が減衰し過ぎてそれ以降の光フ
ァイバー部分に届かなくなるといった事態が発生する。
従って、上記の如く光ファイバー組11、12をマクラ
メ結びを利用して湾曲させる場合は、リード部11b、
12bに近い部分においては湾曲程度を比較的穏やかに
し、リード部11b、12bから遠くなるに従って湾曲
程度を激しくすれば、光を分散することにより単位発光
部11a、12a全体を比較的均一に発光させることが
できる。
【0040】また、上記した発光装飾体10と共に、従
来から公知の光ファイバー先端面による発光を組み合わ
せることにより、より多彩な発光装飾に利用することが
できる。
【0041】さらに第1実施例に係る発光装飾体10は
硬質の棒材13を使用しているため、その下端部13b
を固定すれば空中においても略直線状の形状を保持しつ
つ発光させることができる。
【0042】光ファイバー110 としては、例えばアクリ
ル系プラスラック光ファイバーを用いるのが好ましい。
これは、無機ガラス等にて作成した光ファイバーを用い
た場合には、装飾部として発光させる部分を湾曲加工す
るときに破損しやすく加工が困難で、また取り扱いも面
倒であるので、上記のようなプラスチック製の光ファイ
バーが採用されるのである。又、この光ファイバーを湾
曲させて加工する際は、光ファイバーを温水、熱風等に
て適度に加熱しながら加工を行えば、光ファイバーが曲
げやすくなって加工作業が容易であるだけでなく、加工
後の光ファイバーの形状を維持することも容易となる。
【0043】光ファイバー110 の太さは特に限定される
ものではなく、発光装飾体10の規模、用途等により適
宜選択しうるものであるが、通常0.1mm〜3.0mm程度の
直径の光ファイバーが用いられる。
【0044】また、光ファイバー110 の長さは特に限定
されるものでなく、光源まで十分に届き得るリード部長
さと、単位発光部において所望の発光を呈するに足りる
ファイバー長さの合計長さが確保されていればよい。
【0045】光源としては、パネル状の装飾品等、装飾
体が静物の場合には、例えば第2図に示した如く、電源
に接続した電球131 の周囲に反射板134 を設けて電球13
1 からの光を効率よく光ファイバー組11、12のリー
ド部端部11c、12cに入射し得るようになし、又、
必要に応じてモータ132 等の動力手段に関係付け回転可
能に支持してなる回転カラーフィルター133 を前記電球
131 とリード部端面11c、12cとの間に配置するこ
とにより、電球131 の光を前記回転カラーフィルター13
3 により着色してリード部端面11c、12cから入射
される光の色を変化させ、発光装飾体10における発光
状態に変化をつけることもできる。
【0046】棒材13としては透明な材料を用いた方が
単位発光部から漏光する光同士が透過し易く、より美麗
な発光を得ることができるため好ましい。
【0047】第1実施例では棒材13を芯として光ファ
イバー110 を結び付けたが、何らこれに限定されるもの
でなく、別の実施例では湾曲した形状の部材を芯として
用いてもよい。
【0048】<第2実施例>図3は第2実施例に係る発
光装飾体20を示した模式的部分平面図である。発光装
飾体20においては、発光装飾体10の場合と同様にね
じり結びの手法を用いているが、棒材13(図1)を用
いるのではなく、光ファイバー組11、12から漏光す
る光を透過して光ファイバー組11、12と共に発光し
得る複数の紐体23を芯として用いている。前記紐体2
3としては例えばテグス、ナイロン製その他のプラスチ
ック製繊維、透明チューブ、透明テープ等を用いること
ができ、更に場合によっては別途用意した光ファイバー
を用いてもよい。これらの場合には、紐体23の形状を
自由に変形させることが可能であることから、複数の紐
体23の周囲に単位発光部11a、12aを有する発光
装飾体20自体の変形をも自在とすることができる。ま
た、芯となるのが紐体23であるため、光ファイバー11
0 が有する繊維としての風合いを損なうことがない。ま
た、芯となる紐体23は単数であってもよい。
【0049】第2実施例では光ファイバー組11の結び
始まりから延びるリード部11bを単位発光部11aの
外方に露出させた場合について示したが、何らこれに限
定されるものでなく、別の実施例においてはリード部1
1bを単位発光部11aの内方に収容し、紐体23と同
様に発光装飾体20の芯としてもよい。
【0050】<第3実施例>図4は第3実施例に係る発
光装飾体40を示した模式的部分平面図である。発光装
飾体40においては、第1実施例、第2実施例の場合と
同様にねじり結びの手法を用いるが、棒材13(図1)
や紐体23(図3)等、芯となる部材は用いない。この
場合、図例のようにリード部11b、12bが単位発光
部11a、12aの外方に露出していてもよいし、図示
しないがリード部11b、12bを軸として光ファイバ
ー組12の単位発光部12aが結び始められていてもよ
い。この発光装飾体40によれば棒材13や紐体23を
別個用意しなくともよいため、コストを削減することが
できる。
【0051】また、光ファイバー組11、12のリード
部11b、12bは必ずしも全てを一束に纏める必要は
なく、複数に分割して異なる光源に接続して各光源から
入射される光に色の変化をつけたり、又、光ファイバー
組11、12の結び始まりと結び終わりとを別の光源へ
接続して光ファイバー組11、12の両端から別々の光
を入射することにより、単位発光部11a、12aにお
ける発光に多彩な変化を付けることも可能である。
【0052】第1実施例〜第3実施例では光ファイバー
組11、12を用い、2つの単位発光部を連結させて一
つの連続した発光を呈する場合について示したが、何ら
これに限定されるものでなく、連結する単位発光部数を
増加させてより長尺の発光装飾体を形成できることは無
論である。
【0053】<第4実施例>図5は第4実施例に係る発
光装飾体50を示した模式的部分平面図である。発光装
飾体50においては、第1実施例〜第3実施例に示した
ようにマクラメ結びの手法としてねじり結びを用いるの
ではなく、平結びの手法を用いる。
【0054】発光装飾体50は例えば二つの単位発光部
21a、22aが例えば硬質の棒材43を芯としてその
先端部43aから下端部43bに向かって順次連結され
てなっている。単位発光部21a、22aはそれぞれ例
えば2本の光ファイバー110、110 を一組とした光ファ
イバー組11、12が例えばマクラメ結びの手法である
平結びされることによってなっている。すなわち、2本
の光ファイバー110 、110 からなる光ファイバー組11
が棒材43の上部に結び付けられて単位発光部21aが
構成され、同じく2本の光ファイバー110 、110 からな
る光ファイバー組12が棒材43の下部及び単位発光部
21aからのリード部21bに結び付けられて単位発光
部22aが構成されている。単位発光部22aもリード
部22bを有しており、リード部21bの端部21c、
リード部22bの端部22cは図示しない光源に面して
いて、端部21c、22cから導入された光Cが単位発
光部21a、22aにおける湾曲部18で漏光すること
により単位発光部21a、22aが発光するようになっ
ている。単位発光部21a、22aを構成する湾曲部1
8の湾曲程度及び個数は、光ファイバー組11、12内
を伝送される光量が単位発光部21a、22aから漏光
する光量を十分まかない得る程度に設定されている。単
位発光部22aにおける光ファイバー組12の結び始ま
りは単位発光部21bにおける光ファイバー組11の結
び終わりに絡み合った状態で連結されており、これによ
って単位発光部21aの下部と単位発光部22aの上部
とが連続するようになっている。
【0055】このように構成された発光装飾体50にお
いても第1実施例〜第3実施例の場合と略同様に、連続
した一つの線発光を呈することができ、また第1実施例
〜第3実施例場合と略同様の効果を得ることができる。
【0056】<第5実施例>図6は第5実施例に係る発
光装飾体60を示した模式的部分平面図である。発光装
飾体60においては、第4実施例の場合と同様に平結び
の手法を用いるが、棒材43(図5)等、芯となる部材
は用いない。この場合、図例のようにリード部21b、
22bが単位発光部21a、22aの外方に露出してい
てもよいし、図示しないがリード部21b及びリード部
22bの一部を軸として光ファイバー組12の単位発光
部22aが結び始められていてもよい。この発光装飾体
60によれば、第3実施例の場合と同様、コストを削減
することができる。
【0057】<第6実施例>図7は第6実施例に係る発
光装飾体70を示した模式的平面図である。第6実施例
においては、マクラメ結びのうち七宝結びを用いて各単
位発光部を形成してある。発光装飾体70は例えば大別
して二つの単位発光部31a、32aと単位発光部31
aに対応する複数のリード部31b、単位発光部32a
に対応する複数のリード部32bとから構成されてい
る。
【0058】単位発光部31aは光ファイバー組11が
例えば5組組み合わされることによって構成されてお
り、単位発光部32aは光ファイバー組12が例えば5
組組み合わされることによって構成されていて、各々の
光ファイバー組11、12はそれぞれ例えば2本の光フ
ァイバー110 、110 が一組となって構成されている。
【0059】単位発光部31a、32aはいずれも上記
した光ファイバー群が七宝結びされることによって面状
に形成されたものであり、単位発光部31a、32aを
構成する各々の光ファイバー組11、12の湾曲部18
の湾曲程度及び個数は、前記光ファイバー組11、12
内を伝送される光量によって十分まかなわれる程度に設
定されている。
【0060】単位発光部32aにおける光ファイバー組
12の結び始まりは、それぞれ単位発光部31aにおけ
る光ファイバー組11の結び終わりに絡み合った状態で
結ばれており、これによって単位発光部31aの下部と
単位発光部32aの上部とが連続するようになってい
る。また、単位発光部31aに対応する複数のリード部
31bは単位発光部32aに、単位発光部32aに対応
する複数のリード部32bは単位発光部31aにそれぞ
れ適当に絡みつくことにより、発光面の端部側に集束さ
れている。
【0061】その際、各リード部31b、32bの前記
絡みつく際の湾曲の程度を、光ファイバー組11、12
内を伝送される光が漏光する程度よりも緩く設定するこ
とにより、七宝結びの装飾的美しさを損なうことなく、
前記集束を行うことができる。
【0062】第6実施例に係る発光装飾体70によれ
ば、単位発光部31a、32aのいずれをも端部まで十
分に発光させ得ると共に、単位発光部31a、32aが
あたかも一つの光ファイバー組で連続して形成された面
体であるかの如く発光させることができる。すなわち、
複数の光ファイバー組を用いて、しかも七宝結びのよう
に結び目量を略均一とし得る手法を用いて発光装飾体7
0を構成することにより、連続した一つの面発光全体を
略均一の光度で発光させることが可能となると共に、所
望の箇所における前記結び目量を調整することにより、
微妙な発光強弱をつけることも可能とすることができ
る。
【0063】第6実施例では光ファイバー組11、12
が5組づつ結び合わされることによってそれぞれの単位
発光部31a、32aが面状に形成されている場合につ
いて示したが、何らこれに限定されるものでなく、発光
面積を増減させるために、光ファイバー組11、12の
図中横並び組数を5組に限らず増減させてもよいし、例
えば単位発光部31a、32a以外の単位発光部を連続
させ、例えば発光面積を増加させてもよい。
【0064】<第7実施例>図8は第7実施例に係る発
光装飾体80を示した模式的部分平面図である。発光装
飾体80においては、光ファイバー組11、12のみな
らず、光ファイバー組14、15を用い、しかも図7で
説明した発光装飾体70の場合と違って、光ファイバー
組11、12、14、15を図中縦方向に所定組数づつ
順に七宝結びにより結びあわせることによって形成され
た発光装飾体80を示した模式的部分平面図である。
【0065】図8中aの段、A〜Cの列から結び始めら
れる光ファイバー組11を実線で示すと、a−b間、d
−f間が湾曲部を有した単位発光部41aとなり、b−
d間、f−g間はリード部41bとなる。また、同じく
aの段、A〜Cの列から結び始められる光ファイバー1
2を破線で示すと、a−c間、f−g間が単位発光部4
2aとなり、c−f間はリード部42bとなる。また、
bの段、D〜Gの列から結び始められる光ファイバー1
4を一点鎖線で示すと、b−d間、e−g間が単位発光
部43aとなり、d−e間はリード部43bとなる。さ
らに、cの段、A〜Cの列から結び始められる光ファイ
バー15を点線で示すと、図中c−e間が単位発光部4
4aとなり、e−g間はリード部44bとなる。
【0066】このように、光ファイバー組11、12、
14、15がそれぞれ単位発光部41a、42a、43
a、44aを有し、また、それぞれのリード部41b、
42b、43b、44bが互いの単位発光部41a、4
2a、43a、44a間に絡められた状態で発光装飾体
80が構成されている。
【0067】上記発光装飾体80によれば、上記発光装
飾体70の場合と同様に単位発光部41a、42a、4
3a、44aがあたかも同一の光ファイバー組で連続し
て形成された面体であるかの如く発光させることができ
ると共に、多様な箇所から光ファイバー組11、12、
14、15が結び始められているため、例えばいずれか
の光ファイバー組が切断、又は極端に屈曲されること等
によってそれ以降の湾曲部に光が伝送されなくなった場
合であっても、発光装飾体80のうちの所定の箇所が全
く発光しなくなってしまうといった事態を回避すること
ができる。
【0068】第1実施例〜第7実施例においては各単位
発光部が同一の結び方で連続的に形成されている発光装
飾体について示したが、何らこれに限定されるものでな
く、別の実施の形態においては例えば装飾体上部と装飾
体下部とを異なる手法のマクラメ結びにて構成すること
によりコントラストをつけた発光装飾体としてもよい。
その際用いられる手法としては第1実施例〜第7実施例
にて説明した手法の他、図9(イ)に示す左右結びや、
図9(ロ)に示す斜め巻き結び等が挙げられる。
【0069】本発明に係る発光装飾体は、パネル状の装
飾品の他、箱体の外側に光ファイバーにて装飾部を形成
したり、又、例えば看板等のネオンサイン、ショウウイ
ンド等における装飾を兼ねた照明、ビル壁面の装飾照
明、更には結婚式場の装飾、衣装の装飾等、種々の用途
に用いることが可能である。
【0070】図10は上記の発光装飾体の使用例の一例
を示す模式的部分拡大平面図であり、本発明に係る発光
装飾体を利用して妖精の装飾具を創作した例を示したも
のである。例えばドレス80の腰部分Aには図7にて説
明した七宝結びによる発光装飾体が配設されており、こ
れに図示しない光源からの光が導入されることにより前
記発光装飾体の各単位発光部が連続した一つの面状に発
光して、ドレス80の腰部分Aが光り輝くようになって
いる。一方、ドレス80の背には妖精の羽を模した造形
物81が取り付けられていて、この輪郭Bは図5にて説
明した平結びによる発光装飾体によって形づくられてい
る。これに図示しない光源からの光が導入されることに
より前記平結びによる発光装飾体の単位発光部が連続し
た一つの線状に発光して、造形物81の輪郭が光り輝く
ようになっている。さらに着用者が頭に乗せている冠8
2には一端から入射させた光を他端から出射させて発光
させる光ファイバー110 の一端が取り付けられており、
該一端に入射された光源からの光が伝送されて他端116
が発光するようになっている。また例えばこの光ファイ
バー110 は自らの重みにより他端116 が下方に垂れた状
態となっており、この垂れに伴う湾曲部が多少発光する
ようになっている。
【0071】なお、このような装飾具や衣装の場合に
は、光源としては軽量、小型の携帯用のものが採用され
る。
【0072】このように、例えば線状の発光を形成した
い場合はねじり結びや平結び等を、例えば面状の発光を
形成したい場合は七宝結び等を採用することにより、ま
た、必要に応じた組数の光ファイバー組を用いることに
より、所望の箇所に所望の発光強度を有する発光を呈す
ることができる。なお、各光ファイバー組は2本の光フ
ァイバーによって形成されるものに限られないことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る発光装飾体を説明するた
めに示した模式的部分平面図。
【図2】光源装置の説明用一部断面斜視図
【図3】別の実施例に係る発光装飾体を説明するために
示した模式的部分平面図。
【図4】さらに別の実施例に係る発光装飾体を説明する
ために示した模式的部分平面図。
【図5】さらに別の実施例に係る発光装飾体を説明する
ために示した模式的部分平面図。
【図6】さらに別の実施例に係る発光装飾体を説明する
ために示した模式的部分平面図。
【図7】さらに別の実施例に係る発光装飾体を説明する
ために示した模式的部分平面図。
【図8】さらに別の実施例に係る発光装飾体を説明する
ために示した模式的部分平面図。
【図9】(イ)、(ロ)は、マクラメ結びのうち、別の
手法を説明するために示した模式的部分平面図。
【図10】実施例に係る発光装飾体の使用例の一例を示
した模式的平面図。
【図11】光ファイバーにおける光の伝達の様子を説明
するために示した模式的部分断面図。
【図12】光ファイバーの湾曲部が発光する様子を説明
するために示した模式的部分断面図。
【符号の説明】
11、12、14、15、110 光ファイバー 11a、12a、21a、22a、31a、32a単位
発光部 41a、42a、43a、44a 単位
発光部 11b、12b、21b、22b、31b、32bリー
ド部 41b、42b、43b、44b、117 リー
ド部 13、43 棒材 23 紐体 18、118 湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−270630(JP,A) 特開 平2−108007(JP,A) 実開 平1−64498(JP,U) 実開 昭62−179706(JP,U) 実開 平8−160228(JP,U) 実開 昭63−80504(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 13/00 - 13/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバーにより構成された、
    広面積又は長尺の連続した発光を呈する発光装飾体であ
    って、複数の単位発光部が相互に連結され、前記各単位
    発光部に対応する複数のリード部を有した構成となって
    いると共に、前記単位発光部が、単又は複数の光ファイ
    バーをマクラメ結びにより湾曲させた湾曲部によって構
    成されており、前記各単位発光部に対応するリード部が
    前記単又は複数の光ファイバーの湾曲部以外の部分によ
    り構成されていて、前記各単位発光部が、他の単位発光
    部のリード部を芯として形成され、これら同一芯を有す
    る複数の単位発光部の端部同士が各光ファイバーの絡み
    つきにより相互に連結されることによって前記各単位発
    光部が相互に連結されており、光源からの光導入時に前
    記複数の単位発光部が連続した一つの線状又は面状の発
    光を呈することを特徴とする発光装飾体。
  2. 【請求項2】 複数の光ファイバーにより構成された、
    広面積又は長尺の連続した発光を呈する発光装飾体であ
    って、複数の単位発光部が相互に連結され、前記各単位
    発光部に対応する複数のリード部を有した構成となって
    いると共に、前記単位発光部が、単又は複数の光ファイ
    バーをマクラメ結びにより湾曲させた湾曲部によって構
    成されており、前記各単位発光部に対応するリード部が
    前記単又は複数の光ファイバーの湾曲部以外の部分によ
    り構成されていて、前記各単位発光部に他の単位発光部
    のリード部を絡ませ、前記リード部の前記単位発光部に
    対する絡みつきにより複数の単位発光部が相互に連結さ
    れており、光源からの光導入時に前記複数の単位発光部
    が連続した一つの線状又は面状の発光を呈することを特
    徴とする発光装飾体。
  3. 【請求項3】 複数の光ファイバーにより構成された、
    広面積又は長尺の連続した発光を呈する発光装飾体であ
    って、複数の単位発光部が相互に連結され、前記各単位
    発光部に対応する複数のリード部を有した構成となって
    いると共に、前記単位発光部が、単又は複数の光ファイ
    バーをマクラメ結びにより湾曲させた湾曲部によって構
    成されており、前記各単位発光部に対応するリード部が
    前記単又は複数の光ファイバーの湾曲部以外の部分によ
    り構成されていて、前記各単位発光部が、別途用意され
    た光透過性部材を芯として形成され、同一芯に形成され
    た複数の単位発光部の端部同士が各光ファイバーの絡み
    つきにより相互に連結されることによって前記各単位発
    光部が相互に連結されており、光源からの光導入時に前
    記複数の単位発光部が連続した一つの線状又は面状の発
    光を呈することを特徴とする発光装飾体。
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