JP2012116171A - 緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置 - Google Patents

緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】供給路の液体の圧力変動を吸収すると共に、通常の液滴吐出よりも高い圧力により液体吐出部から液体の排出動作を行う際の、供給路の下流側への伝達圧力の低下を抑える。
【解決手段】ダンパー100は、インクLの供給路30の壁を形成する弾性膜114A、114Bと、弾性膜114A、114Bとで仕切って空気室118A、118Bを形成する上カバー104、下カバー106と、上カバー104、下カバー106に設けられ弾性膜114A、114Bの変動による圧力変動に抵抗する気液分離膜116A、116Bと、を有している。ここで、インクLに作用する圧力が変動したとき、弾性膜114A、114Bが変動(変形)することでインクLに作用する加圧力を吸収する。このとき、気液分離膜116A、116Bの通気抵抗により弾性膜114A、114Bの変動が抑えられるため、供給路30の下流側への圧力伝達の低下を抑えることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置に関する。
特許文献1のインクジェット式記録装置は、1つのダンパーに対して複数のインク流路を設けている。
特許文献2のインクジェットプリンタは、インクが流入する通路孔が形成された底壁と、底壁と対向配置された可撓性膜とでダンパー室が形成されており、インクの圧力は、可撓性膜の変形により吸収されると共に通路孔で緩和されている。
特許文献3のインクジェット記録装置は、インク貯留部を複数のフィルムで形成したダンパー機構を有している。
特開平09−277561号 特許第4284516号 特開2009−184183号
本発明は、供給路の液体の圧力変動を吸収すると共に、通常の液滴吐出よりも高い圧力により液体吐出部から液体の排出動作を行う際の、供給路の下流側への伝達圧力の低下を抑えることができる緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る緩衝装置は、液体が貯留される貯留部と液体を液滴として吐出する液滴吐出部との間の供給路の一部の壁となる弾性膜と、前記供給路の外側に設けられ前記弾性膜との間に気体室を形成する壁部と、前記壁部に設けられ通気が行われると共に前記弾性膜の変動に対する抵抗力を生じる抵抗手段と、を有する。
本発明において、「液体が貯留される貯留部と液体を液滴として吐出する液滴吐出部との間」には、「液滴吐出部」自身も含む。
本発明の請求項2に係る緩衝装置は、前記抵抗手段は、前記壁部に形成された孔部と、該孔部を塞ぐと共に気体を通過して液体を通過させない気液分離膜と、を有する。
本発明の請求項3に係る液体供給装置は、液体が貯留される貯留部と液体を液滴として吐出する液滴吐出部との間の供給路と、前記供給路に設けられた請求項1又は2に記載の緩衝装置と、を有する。
本発明の請求項4に係る液体供給装置は、さらに前記供給路に設けられた流路開閉手段を有し、前記緩衝装置は、前記供給路における前記流路開閉手段と前記液滴吐出部の間に設けられている。
本発明の請求項5に係る液滴吐出装置は、請求項3又は4に記載の液体供給装置と、前記供給路で前記緩衝装置よりも下流側に設けられ液体を液滴として吐出する吐出口を備えた液滴吐出部と、を有し、入力される信号に基づく前記液滴吐出部からの液滴の吐出動作と、前記供給路内の加圧により該吐出動作よりも高い圧力で液体を前記吐出口から排出させる排出動作とを行う。
本発明の請求項6に係る液滴吐出装置は、さらに、前記液滴吐出部に供給した液体を前記貯留部へ回収する液体回収路を有し、当該液体回収路に請求項1又は2に記載の緩衝装置が設けられている。
請求項1に記載の発明は、抵抗手段の無いものに比べて、供給路の液体の圧力変動を吸収すると共に、通常の液滴吐出よりも高い圧力により液体吐出部から液体の排出動作を行う際の、供給路の下流側への伝達圧力の低下を抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、弾性膜が傷ついて気体室内に液体が流入したときに、液体が空気室の外側に流出するのを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の緩衝装置が無いものに比べて、供給路の液体の圧力変動を吸収すると共に、通常の液滴吐出よりも高い圧力により液体吐出部から液体の排出動作を行う際の、供給路の下流側への伝達圧力の低下を抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の緩衝装置が無いものに比べて、流路開閉手段の開閉による液体の圧力変動を抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の緩衝装置が無いものに比べて、供給路の液体の圧力変動を吸収すると共に、通常の液滴吐出よりも高い圧力により液体吐出部から液体の排出動作を行う際の、供給路の下流側への伝達圧力の低下を抑えることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の緩衝装置が無いものに比べて、液体の回収に伴う圧力変動を吸収すると共に、通常の液滴吐出よりも高い圧力により液体吐出部から液体の排出動作を行う際の、供給路の下流側への伝達圧力の低下を抑えることができる。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態に係るインクジェットヘッドの配管図である。 第1実施形態に係るインクジェットヘッドの動作を制御する制御部のブロック図である。 第1実施形態に係るダンパーを供給路に設けた状態を示す模式図である。 (A)、(B)第1実施形態に係るダンパーの斜視図及び断面図である。 (A)、(B)第1実施形態に係るダンパーの作用を示す断面図である。 (A)ダンパーが無い比較例を用いたときの供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。(B)第1実施形態に係るダンパーを設けた構成において供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。 (A)ダンパーの空気室を密閉した比較例を用いたときの供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。(B)第1実施形態に係るダンパーを設けた構成において供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。 (A)第1実施形態に係るダンパーを設けた構成でインクを加圧した状態において、供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。(B)気液分離膜を設けていない比較例でインクを加圧した状態において、供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。 (A)図9(A)の一部を拡大したグラフである。(B)図9(B)の一部を拡大したグラフである。 (A)、(B)第1実施形態に係るダンパーにおいて、通気度の異なる気液分離膜を用いたときの供給路内のインクに作用する圧力の変化を示すグラフである。 第2実施形態に係るダンパーの断面図である。 (A)、(B)第3実施形態に係るダンパーの斜視図及び断面図である。 (A)、(B)第4実施形態に係るダンパーの斜視図及び断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置の一例について説明する。
図1には、液滴の一例としてのインク滴を吐出して記録媒体Pに画像を記録する液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置10が示されている。インクジェット記録装置10は、記録媒体Pが収容される収容部12と、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部14と、収容部12から画像記録部14へ記録媒体Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録媒体Pが排出される排出部18と、を含んで構成されている。
画像記録部14は、液体供給装置の一例としてのインクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kを有している。また、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kは、吐出口の一例としてのノズル24(図2参照)が形成されたノズル面22Y、22M、22C、22Kをそれぞれ有している。ノズル面22Y、22M、22C、22Kは、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録媒体Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。
さらに、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kは、記録媒体Pの搬送方向の下流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色の順で並列に並べられており、その各色に対応したインク滴を、圧電方式によって、複数のノズル24(図2参照)から吐出し、記録媒体Pに画像を記録する構成となっている。なお、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kにおいて、インク滴を吐出させる構成は、サーマル方式などの他の方式によって吐出させる構成であっても良い。また、以後の説明では、インクの色を区別する必要が場合にY、M、C、Kの英字を省略することがある。
インクジェット記録装置10には、液体の一例としてのインクを貯留する貯留部としてのメインタンク56が、各色ごとに設けられており、各色ごとのメインタンク56Y、56M、56C、56Kから、各インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kへインクが供給される。なお、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kへ供給されるインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インクなど、各種インクの使用が可能である。
搬送手段16は、収容部12内の記録媒体Pを1枚ずつ取り出す取出ドラム28と、画像記録部14のインクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kへ記録媒体Pを搬送し、その記録面(表面)をインクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kに対面させる搬送体としての搬送ドラム32と、画像が記録された記録媒体Pを排出部18へ送り出す送出ドラム34と、を有している。そして、取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34は、静電的吸着手段、或いは吸引や粘着などの非静電的吸着手段によって、外周面に記録媒体Pを保持するように構成されている。
また、取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34には、それぞれ記録媒体Pの搬送方向の下流側端部を挟んで保持するグリッパー36が、周方向に間隔をあけて2組ずつ設けられている。そして、取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34は、グリッパー36によって、それぞれの外周面に記録媒体Pを2枚まで保持可能に構成されている。なお、グリッパー36は、取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34の外周面に2つずつ形成された凹部28A、32A、34A内に設けられている。
具体的には、凹部28A、32A、34A内の予め定められた位置に、取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34の回転軸38に沿って回転軸42が支持されており、この回転軸42には、その軸方向に間隔をおいて複数のグリッパー36が固定されている。したがって、回転軸42が、図示しないアクチュエーターによって正方向(例えば図示の時計回り方向)又は逆方向(例えば図示の反時計回り方向)に回転することにより、グリッパー36が取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34の周方向に沿って正方向又は逆方向に回転し、記録媒体Pの搬送方向の下流側端部を挟んで保持したり、離したりするようになっている。
つまり、グリッパー36は、その先端部が、取出ドラム28、搬送ドラム32、及び送出ドラム34の外周面から若干突出するように回転することで、取出ドラム28の外周面と搬送ドラム32の外周面とが対面する受渡位置44において、取出ドラム28のグリッパー36から搬送ドラム32のグリッパー36へ記録媒体Pを受け渡すようになっており、搬送ドラム32の外周面と送出ドラム34の外周面とが対面する受渡位置46において、搬送ドラム32のグリッパー36から送出ドラム34のグリッパー36へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。
また、インクジェット記録装置10は、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kをメンテナンスするメンテナンスユニット(図示省略)を備えている。メンテナンスユニットは、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kのノズル面22Y、22M、22C、22Kを覆うキャップ、予備吐出(空吐出)されたインク滴を受ける受け部材、ノズル面22Y、22M、22C、22Kを清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置などを有している。そして、このメンテナンスユニットがインクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kに対向する対向位置に移動することで、各種のメンテナンス動作が行われる。
次に、インクジェット記録装置10の画像記録動作について説明する。
収容部12から取出ドラム28のグリッパー36により1枚ずつ取り出され、取出ドラム28の外周面に保持された記録媒体Pは、取出ドラム28の外周面に吸着されつつ搬送され、受渡位置44において、取出ドラム28のグリッパー36から搬送ドラム32のグリッパー36へ受け渡される。そして、搬送ドラム32のグリッパー36により保持された記録媒体Pは、搬送ドラム32の外周面に吸着されつつインクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kの画像記録位置まで搬送され、インクジェットヘッド20Y、20M、20C、20Kから吐出されるインク滴により記録面に画像が記録される。
続いて、記録面に画像が記録された記録媒体Pは、受渡位置46において、搬送ドラム32のグリッパー36から送出ドラム34のグリッパー36へ受け渡される。そして、送出ドラム34のグリッパー36により保持された記録媒体Pは、送出ドラム34の外周面に吸着されつつ搬送され、排出部18へ排出される。以上のようにして、一連の画像記録動作が行われる。
次に、インクジェット記録装置10の配管構成について説明する。
図2には、第1実施形態に係るインクを貯留するメインタンク56からインクジェットヘッド20までの配管図が示されており、インクを貯留する貯留部の一例としてのメインタンク56と、液滴吐出部の一例としての複数のヘッドモジュール50と、メインタンク56から各ヘッドモジュール50へインクを供給するための供給路30と、を含んで構成されている。また、各ヘッドモジュール50には、インク滴が吐出される複数のノズル24が形成されている。なお、供給路30は、後述する供給側主管98、供給管74、及び供給側分岐路62を含んで構成されている。
図2に示すように、各ヘッドモジュール50には、インクが流入する入力ポート52Aと、インクが抽出される出力ポート52Bとが設けられている。入力ポート52Aには、供給側マニホールド58から分岐した供給側分岐路62の先端が取り付けられ、出力ポート52Bには、回収側マニホールド64から分岐した液体回収路の一例としての回収側分岐路66の先端が取り付けられている。
すなわち、供給側マニホールド58及び回収側マニホールド64には、前記ヘッドモジュール50の設置数分の分岐管(供給側分岐路62及び回収側分岐路66)が設けられ、供給側マニホールド58に供給されるインクを予め定められた圧力(以後P1と記載する)かつ予め定められた流量で各ヘッドモジュール50へ供給し、さらには、ヘッドモジュール50へ供給されたインクを予め定められた圧力(以後P2と記載する)かつ予め定められた流量で、各ヘッドモジュール50から回収側マニホールド64へ回収する構造となっている。
ここで、ヘッドモジュール50内では、供給側の圧力P1と回収側の圧力P2との間で差圧ΔP(=P1−P2)を発生させることにより、ノズル面22に対して、圧力P1と圧力P2との総和の平均の圧力である背圧P3を付与している。この背圧P3によって、ヘッドモジュール50の複数のノズル24にインクが保持されるようになっている。そして、インク吐出の為のエネルギー発生素子(図示省略)により、画像情報に応じたインクの吐出が実行されるようになっている。
図4に示すように、供給側分岐路62には、それぞれ流路開閉手段の一例としての供給側バルブ68と緩衝装置の一例としてのダンパー100とが設けられている。また、回収側分岐路66には、それぞれ回収側バルブ72とダンパー100とが設けられている。供給側バルブ68及び回収側バルブ72は、ヘッドモジュール50を個別に動作させる必要があるときに開閉操作されるものであり、ダンパー100は、供給側マニホールド58から供給されるインク、或いは回収側マニホールド64へ回収されるインクの流動時の圧力変動などを緩和する役目を有している。なお、ダンパー100の詳細な構成については後述する。
図2に示すように、供給側マニホールド58には、長手方向の一端(図2の右端部)に供給路30の一部を構成する供給管74の一端が取り付けられており、回収側マニホールド64には、長手方向の一端(図2の右端部)にインク循環のための配管系の一部を構成する回収管76の一端が取り付けられている。また、供給側マニホールド58の他端と回収側マニホールド64の他端との間には、第1流路78と第2流路82とが設けられている。
第1流路78には、第1バルブ84が設けられている。また、第2流路82には、第2バルブ86が設けられている。第1流路78及び第2流路82は、供給側マニホールド58と回収側マニホールド64との間の圧力調整やインクの流量調整などに用いられる。例えば、通常のインクの循環(供給側マニホールド58から回収側マニホールド64へのインクの流れ)では、第1バルブ84が閉止、第2バルブ86が開放され、第2流路82のみが流通可能となっている。
さらに、供給側マニホールド58の他端と回収側マニホールド64の他端には、それぞれ、供給側圧力センサ88及び回収側圧力センサ92が取り付けられており、供給側圧力センサ88及び回収側圧力センサ92によって、供給側マニホールド58内及び回収側マニホールド64内を流れるインクの圧力が監視されている。
また、供給側マニホールド58に連結された供給管74の他端は、供給側サブタンク94に連結されている。供給側サブタンク94は、弾性力を有する膜部材96によって内部が仕切られた二室構造となっており、下側がインク用サブタンク室94A、上側が空気室94Bとなっている。インク用サブタンク室94Aには、メインタンク56に連結されたバッファタンク132からインクを引き込むための供給側主管98の一端が連結されている。そして、供給側主管98の他端は、バッファタンク132に連結されている。空気室94Bには、開放管95が連結され、開放管95に供給側エアバルブ97が設けられている。
供給側主管98には、バッファタンク132から供給側サブタンク94まで順番に、脱気モジュール134、一方向弁136、インクを加圧する供給側ポンプ138、供給側フィルタ142、インク温度調整器144が設けられている。これにより、供給側ポンプ138の駆動力でバッファタンク132に貯留されているインクを供給側サブタンク94へ供給する途中において、インク内から気泡を取り除くと共にインクの温度を管理している。なお、供給側ポンプ138の入口側には、供給側主管98とは別に分岐管146の一端が連結されており、分岐管146の他端は、一方向弁148を通ってバッファタンク132に連結されている。
供給側ポンプ138は、一例として、ステッピングモータ(図示省略)を用いたチューブポンプ(弾性力を持つチューブをステッピングモータによる回転駆動でしごきながらチューブ内のインクを供給する)で構成されているが、特にこのようなポンプに限定されるものではない。また、インク用サブタンク室94Aには、ドレイン管152の一端が連結されており、ドレイン管152の他端は、バッファタンク132に連結されている。そして、ドレイン管152には、供給側ドレインバルブ154が設けられている。
供給側サブタンク94は、インクを循環することによって流路内の気泡がトラップされる構造になっているので、供給側ドレインバルブ154を開き、供給側ポンプ138の駆動力で供給側サブタンク94内の気泡がバッファタンク132へ送られることにより、大気開放されているバッファタンク132から気泡が排出されるようになっている。
次に、回収側マニホールド64に連結された回収管76の他端は、回収側サブタンク162に連結されている。回収側サブタンク162は、弾性力を有する膜部材164によって内部が仕切られた二室構造となっており、下側がインク用サブタンク室166A、上側が空気室166Bとなっている。インク用サブタンク室166Aには、バッファタンク132へインクを引き込むための回収側主管168の一端が連結されている。そして、回収側主管168の他端は、バッファタンク132に連結されている。空気室166Bには、開放管172が連結され、開放管172に回収側エアバルブ174が設けられている。
回収側主管168には、回収側サブタンク162に向けて順番に一方向弁176と回収側ポンプ178が設けられており、回収側ポンプ178の駆動力により、回収側サブタンク162内のインクをバッファタンク132へ回収するようになっている。また、インク用サブタンク室166Aには、ドレイン管182の一端が連結されており、ドレイン管182の他端は、回収側ドレインバルブ184を通ってドレイン管152と繋がっている。
回収側サブタンク162は、インクを循環することによって流路内の気泡がトラップされる構造になっているので、回収側ドレインバルブ184を開く事により、回収側ポンプ178の逆回転による駆動力で回収側サブタンク162内の気泡がバッファタンク132へ送られ、大気開放されているバッファタンク132から気泡が排出されるようになっている。
ここで、本実施形態では、供給側マニホールド58の圧力P1と回収側マニホールド64の圧力P2が、P1>P2の関係となっているが、それぞれ負圧供給となっている。すなわち、供給側ポンプ138の供給圧力が負圧であるが、回収側ポンプ178の回収圧力がさらに負圧であるため、インクは、供給側マニホールド58から回収側マニホールド64へ流れ、かつヘッドモジュール50のノズル24の背圧P3が負圧((P1+P2)/2)に維持されるようになっている。なお、厳密には、背圧P3の要素として、供給側マニホールド58及び回収側マニホールド64の高さ位置、インク流量や流路抵抗などが関与するので、入力側の圧力P1と出力側の圧力P2を設定する際に考慮する必要がある。
一方、回収側ポンプ178の入口側と、供給側主管98における脱気モジュール134の出口側との間には、加圧パージ用配管186が設けられている。加圧パージ用配管186には、脱気モジュール134から回収側ポンプ178まで順番に、一方向弁188、回収フィルタ190が設けられている。すなわち、ヘッドモジュール50内を加圧して、一気にインクを排出することで気泡などを排除するとき、供給側ポンプ138の駆動に加え、回収側ポンプ178の駆動方向を通常時に対して逆転させることで、バッファタンク132から回収側マニホールド64へ脱気されたインクを供給するようにしている。
バッファタンク132は、補充ポンプ196が設けられた補充管192によって、メインタンク56とインクが流通可能となっている。そして、バッファタンク132には、インクを循環させるために必要なインク量が貯留されており、インク消費に応じて、メインタンク56からインクが補充される構成となっている。補充管192の一端(メインタンク56内)には、フィルタ194が取り付けられている。なお、バッファタンク132とメインタンク56との間にはオーバーフロー管198が設けられており、インクの過剰補充時に、インクがメインタンク56へ戻されるようになっている。
次に、インクジェット記録装置10の制御部200について説明する。
図3に示すように、インクジェット記録装置10は、入力される信号に基づいて、ヘッドモジュール50からインクを吐出させる吐出動作と、該吐出動作よりも高い圧力でヘッドモジュール50からインクを吐出させる回復動作と、切り替える制御を行う制御部200を有している。
制御部200は、マイクロコンピュータ202と、マイクロコンピュータ202に接続されたヘッドモジュール制御部204、圧力制御部206、ドレイン制御部208、ポンプ制御部212、及び温度制御部214と、を含んで構成されている。マイクロコンピュータ202は、CPU216、RAM218、ROM222、I/O部224、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス226を有している。
I/O部224には、ハードディスクドライブ(HDD)228が接続されている。また、I/O部224には、供給側圧力センサ88、回収側圧力センサ92が接続されている。さらに、I/O部224には、ヘッドモジュール50のノズル24(図2参照)からインクを吐出して画像形成する際の画像データが外部から入力されるようになっている。なお、画像データは、インク吐出位置や吐出量が定められたデータであってもよいし、JPEGなどの圧縮されたデータであってもよい。そして、CPU216では、ROM222に記憶されたインク循環系プログラムが読み出されて実行されるようになっている。
インク循環系プログラムは、一例として、バッファタンク132内のインクを供給側マニホールド58から回収側マニホールド64へ流動させると共に循環させる循環制御プログラムと、画像データに応じてインク滴をノズル24から吐出させる制御プログラムと、ヘッドモジュール50内に発生する気泡を排出する(パージする)ためのパージ制御プログラムとがある。なお、インク循環系プログラムは、ROM222に限らず、HDD228或いは外部記憶媒体(図示省略)に記憶しておき、当該外部記憶媒体を装填することで情報を読み取るリーダーやLANなどのネットワーク(図示省略)から取得するようにしてもよい。
CPU216は、読み出したインク循環制御プログラムに基づいて、I/O部224に接続されたヘッドモジュール制御部204、圧力制御部206、ドレイン制御部208、ポンプ制御部212、及び温度制御部214の動作を制御する。ヘッドモジュール制御部204には、ヘッドモジュール50に内蔵されたノズル吐出デバイス51(例えば、圧電素子などへの通電制御による圧力室の振動でインク滴をノズルから吐出する動作をするデバイス)、供給側バルブ68、回収側バルブ72、第1バルブ84、及び第2バルブ86が接続されている。
圧力制御部206には、供給側エアバルブ97、回収側エアバルブ174が接続されており、ドレイン制御部208には、供給側ドレインバルブ154、回収側ドレインバルブ184が接続されている。また、ポンプ制御部212には、供給側ポンプ138、回収側ポンプ178、及び補充ポンプ196が接続されている。さらに、温度制御部214には、インク温度調整器144が接続されている。
次に、ダンパー100について説明する。
供給側分岐路62に設けられているダンパー100と回収側分岐路66に設けられているダンパー100は同じ構成となっているため、ここでは供給側分岐路62に設けられているダンパー100について説明し、回収側分岐路66に設けられているダンパー100の説明を省略する。
図5(A)、(B)に示すように、ダンパー100は、平面視で楕円形状に形成された筒体である側壁で構成される本体部102と、本体部102の両側の開口部を塞ぐ壁部の一例としての上カバー104及び下カバー106とを有している。
本体部102は、楕円の長軸方向の一端から外側へ突出した円筒状の接続部108が形成されており、楕円の長軸方向の他端から外側へ突出した円筒状の接続部112が形成されている。そして、接続部108及び接続部112の内側は、本体部102の内部と繋がっている。また、接続部108は、供給側分岐路62のヘッドモジュール50(図4参照)側に接続されるようになっており、接続部112は、供給側分岐路62の供給側バルブ68側に接続されるようになっている。
図6(A)に示すように、上カバー104は、本体部102の上側開口縁102A上に立設された側壁104Aと、側壁104Aの上端から水平方向で且つ本体部102の内側へ向けて広がる天壁104Bとで構成されている。側壁104Aの内周面には、本体部102の内周面よりも内側へ突出されて環状の支持部105Aが形成されており、支持部105Aの下端には、平面視で楕円形状の弾性膜114Aの外周縁が超音波溶着により取り付けられている。
また、平面視で天壁104Bの中央には、貫通された孔部の一例としての孔壁部107Aが形成されており、孔壁部107Aの上端の周縁には、弾性膜114A側に凹んだ段差部109Aが形成されている。段差部109Aには、孔壁部107Aを塞ぐと共に空気(気体)を通過してインク(液体)を通過させない気液分離膜116Aが、熱溶着により取り付けられている。この孔壁部107Aと気液分離膜116Aとで、抵抗手段の一例としての抵抗部120Aが形成されている。気液分離膜116Aは、一例として、JIS P 8117のガーレー試験法による通気度(ガーレー数)が5secから7secとなる材料で形成されている。
ここで、弾性膜114Aは、供給側分岐路62の壁を形成しており、本体部102の内側(供給側分岐路62の内側に相当)のインクLが外側へ流出するのを防いでいる。また、上カバー104は、本体部102の外側に設けられ弾性膜114Aとの間に気体室の一例としての空気室118Aを形成している。即ち、弾性膜114Aと気液分離膜116Aとの間に空気室118Aが設けられている。
同様にして、下カバー106は、本体部102の下側開口縁102B下に設けられた側壁106Aと、側壁106Aの下端から水平方向で且つ本体部102の内側へ向けて広がる底壁106Bとで構成されている。側壁106Aの内周面には、本体部102の内周面よりも内側へ突出されて支持部105Bが形成されており、支持部105Bの上端には、平面視で楕円形状の弾性膜114Bの外周縁が接着により取り付けられている。
また、平面視で底壁106Bの中央には、貫通された孔部の一例としての孔壁部107Bが形成されており、孔壁部107Bの下端の周縁には、弾性膜114B側に凹んだ段差部109Bが形成されている。段差部109Bには、孔壁部107Bを塞ぐと共に空気(気体)を通過してインク(液体)を通過させない気液分離膜116Bが貼り付けられている。この孔壁部107Bと気液分離膜116Bとで、抵抗手段の一例としての抵抗部120Bが形成されている。
ここで、弾性膜114Bは、供給側分岐路62の壁を形成しており、本体部102の内側(供給側分岐路62の内側に相当)のインクLが外側へ流出するのを防いでいる。また、下カバー106は、本体部102の外側に設けられ弾性膜114Bとの間に気体室の一例としての空気室118Bを形成している。即ち、弾性膜114Bと気液分離膜116Bとの間に空気室118Bが設けられている。
なお、ダンパー100において、上カバー104と下カバー106、弾性膜114Aと弾性膜114B、気液分離膜116Aと気液分離膜116Bは、それぞれ同じ材質、形状、寸法となっており、孔壁部107Aと孔壁部107Bの内径は同じとなっている。即ち、ダンパー100は、インクLの流路を挟んで上下が対称な構造となっている。また、気液分離膜116A、116Bは、弾性膜114A、114Bに比べて変形量が少ない膜となっている。
(作用)
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図2に示すインクジェットヘッド20において、供給側バルブ68の開放動作又はヘッドモジュール50による印字動作時に起こる急激なインク消費によって、供給側分岐路62中のインクに作用する圧力が変動したものとする。このとき、図6(B)に示すように、矢印A方向に流れるインクLに作用する圧力は負圧となり、弾性膜114A、114Bが内側(矢印B方向)へ変形してインクLの流路(供給側分岐路62内)の容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。また、図示を省略するが、正圧の場合は、弾性膜114A、114Bが外側(矢印B方向とは反対側)へ膨張してインクLの流路(供給側分岐路62内)の容積が拡大することで圧力変動が低減(吸収)される。
印字品質回復のため高い圧力を加えてヘッドモジュール50のノズルからインクを排出させる回復動作を行なう場合、比較例のダンパー(図示は省略する)として、気液分離膜116A、116Bが無い構成では、弾性膜114A、114Bが変形しすぎると、供給側分岐路62内のインクLに作用する圧力が低下しすぎてしまい、インクLにおける供給側分岐路62の下流側への圧力伝達が不十分となってしまう。
一方、本実施形態のダンパー100では、例えば、弾性膜114A、114Bが膨張しようとしたとき、気液分離膜116A、116Bによる、矢印C方向とは逆方向(ダンパー100の外側方向)への通気を制限する作用(抵抗)により空気室118A、118Bの圧力が高くなり、弾性膜114A、114Bの動きが抑制される。これにより、供給側分岐路62内のインクLに作用する下流側への伝達圧力の低下が抑制される。
さらに、本実施形態のダンパー100では、弾性膜114A、114Bの膨張時に、空気室118A、118B内の空気が気液分離膜116A、116Bを通ってダンパー100の外側へ流出するため、空気室118A、118B内の過度の圧力上昇は低減される。これにより、弾性膜114A、114Bの膨張を過度に抑制することがなくなる。なお、弾性膜114A、114Bが内側へ凹む場合については説明を省略する。また、弾性膜114A、114Bが破損するようなことがあっても、気液分離膜116A、116Bがあるため、ダンパー100の外側にインクLが流出することがなくなる。
次に、ダンパー100の有無による作用の違いについて、比較例を用いて説明する。
なお、以後の説明において、流路内のインクLに作用する圧力変動の測定結果のグラフは、比較例、本実施形態共に、図4に示すように、供給側分岐路62におけるヘッドモジュール50とダンパー100との間に圧力センサ111を設けて測定した結果を相対的に図示したものである。
図7に、バルブ開閉により発生した不必要な圧力について、本実施形態のダンパー100を設けない場合と設けた場合の比較を示す。図7(A)には、供給側分岐路62及び回収側分岐路66(図2参照)にダンパー100を設けていない構成における時間に対する圧力の変化が示されており、図7(B)には、本実施形態の供給側分岐路62にダンパー100を設けた構成における時間に対する圧力の変化が示されている。なお、図7(A)、(B)共に、回収側バルブ72を閉じた状態で、時間t2からt3までの間に供給側バルブ68を開放し、時間t5からt6までの間に供給側バルブ68を閉止している。このため、時間t2からt3までの間では供給側バルブ68の開放で負圧状態となり、圧力の符号は負となる。また、時間t5からt6までの間では、供給側バルブ68の閉止により圧縮状態となり、圧力の符号は正となる。この様にバルブの開閉によりインク供給及び回収路内に短時間の圧変動が発生し、印字品質低下の原因となることがある。
図7(A)、(B)に示すように、ダンパー100の無い比較例における時間t2からt3までの間の圧力の最大値を−P1、時間t5からt6までの間の圧力の最大値を+P2、本実施形態における時間t2からt3までの間の圧力の最大値を−P3、時間t5からt6までの間の圧力の最大値を+P4とすると、P1>P3、P2>P4であり、本実施形態のダンパー100を用いたことによる圧力の低減作用が確認された。
次に、孔壁部107A、107B及び気液分離膜116A、116Bの有無によるダンパー作用の違いについて、比較例を用いて説明する。
図8(A)には、比較例として、孔壁部107A、107B及び気液分離膜116A、116B(図6(A)参照)を設けずに空気室118A、118Bを密閉している構成における時間に対する圧力の変化が示されており、図8(B)には、本実施形態のダンパー100における時間に対する圧力の変化が示されている。なお、図8(A)、(B)共に、供給側バルブ68(図2参照)を閉じた状態で、時間t2からt3までの間に回収側バルブ72(図2参照)を開放し、時間t5からt6までの間に回収側バルブ72を閉止している。
図8(A)、(B)に示すように、空気室118A、118Bを密閉した比較例における時間t2からt3までの間の圧力の最大値を−P5、時間t5からt6までの間の圧力の最大値を+P6とすると、P5>P3、P6>P4であり、本実施形態のダンパー100を用いたことによる圧力の低減作用が確認された。この結果から、空気室118A、118Bを密閉した構成では、弾性膜114A、114Bの変形が不十分となり、ダンパー作用が生じにくいことが分かる。また、気液分離膜116A、116Bを用いて通気を行う構成では、空気室118A、118B内の過度の圧力上昇が低減され弾性膜114A、114Bの変形性能が確保されるため、よりダンパー作用が得られる。
次に、インクLに強制的に圧力を作用させてノズル24(図2参照)からインクを排出させ、ノズル24の詰まりを回復する回復動作を行う場合について、ダンパー100における気液分離膜116A、116Bの有無によるダンパー作用の違いを比較例を用いて説明する。なお、回復動作は、図2において、回収側バルブ72を閉止し供給側バルブ68を開放した状態で、供給側ポンプ138を作動させることで行っている。回復動作後は、供給側バルブ68を閉止する。
図9(A)には、本実施形態のダンパー100における回復動作時の時間に対する圧力の変化が示されている。また、図9(B)には、比較例として、気液分離膜116A、116B(図6(A)参照)を設けず、孔壁部107A、107Bによって空気室118A、118Bが開放されている構成における回復動作時の時間に対する圧力の変化が示されている。なお、図9(A)、(B)共に、回収側バルブを閉止した状態で供給側を加圧して時間t2からt3までの間に供給側バルブ72(図2参照)を開放し、時間t5からt6までの間に供給側バルブ72を閉止している。なお、時間t2からt3は加圧による圧力変動値、時間t5からt6は供給側バルブ68の閉止による圧力変動値である。
図9(A)、(B)に示すように、本実施形態における時間t2からt3までの間の圧力の最大値を+P7、空気室118A、118Bを開放した比較例における時間t2からt3までの間の圧力の最大値を+P9とすると、P9<P7となっている。なお、供給側バルブ72を閉止したときの本実施形態の圧力の最大値P8と、比較例の圧力の最大値P10の説明は省略する。
この結果から、空気室118A、118Bを開放した構成では、弾性膜114A、114Bの過大な変形を抑制することができず、供給側分岐路62内のインクLに作用する下流側への回復動作圧力(伝達圧力)が低下してしまうことが分かる。一方、気液分離膜116A、116Bを用いて通気による抵抗を弾性膜114A、114Bに作用させる構成では、空気室118A、118B内の圧力が上がって弾性膜114A、114Bの過大な変形が抑制されるため、供給側分岐路62内のインクLに作用する下流側への伝達圧力の低下が抑制される。
図10(A)、(B)には、図9(A)、(B)の時間t2からt3までの拡大図が示されている。なお、図10(A)、(B)では、時間t2からt3までを時間tA、tB、tC、tD、tEで区切って図示している。ここで、図10(A)、(B)における圧力が増加し始めてから減少し終わるまでの経過時間について、本実施形態をΔt1、比較例をΔt2とすると、Δt1>Δt2となっている。つまり、本実施形態のダンパー100では、比較例よりも長い時間加圧されており、本実施形態のダンパー100の方が比較例に比べて、回復動作のための下流側への伝達圧力の低下が抑制されることが分かる。なお、本実施形態のダンパー100で吸収する圧力変動は、バルブ開閉及び印字動作時に起こる急激なインク消費などによって起こる数百msecの変動であり、伝達圧力の低下を抑制したいのは、印字品質回復のために数秒単位で与えられる圧力である。
図11(A)、(B)には、ダンパー100に用いる気液分離膜116A、116B(図6(A)参照)の通気度(JIS P8117に規定されたガーレー試験機法より得られるガーレー数)が小さい場合のグラフをGB、大きい場合のグラフをGAとして、時間に対する圧力変化(図4の圧力センサ111で測定)のグラフが示されている。ここで、図11(A)、(B)に示すように、グラフGAにおける圧力の最大値を−PA、+PC、グラフGBにおける圧力の最大値を−PB、+PDとすると、PA>PB、PC>PDとなっている。即ち、気液分離膜116A、116Bの通気度が大きい方が、下流側への伝達圧力が低下することが分かる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置の一例について説明する。
第2実施形態の緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置は、前述した第1実施形態のインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10と機械的には同様の構成とされており、ダンパーの構成が異なっている。このため、第2実施形態においてもインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10として記載し、前述した第1実施形態のインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図12には、第2実施形態のダンパー240が示されている。ダンパー240は、ダンパー100の上カバー104、下カバー106(図6(A)参照)に換えて、上カバー242、下カバー244が設けられた構成となっている。上カバー242は、本体部102の上側開口縁102A上に立設された側壁242Aと、側壁242Aの上端から水平方向で且つ本体部102の内側へ向けて広がる天壁242Bとで構成されている。
側壁242Aの内周面には、本体部102の内周面よりも内側へ突出されて支持部242Cが形成されており、支持部242Cの下端には、弾性膜114Aの外周縁が接着により取り付けられている。そして、上カバー242は、本体部102の外側に設けられ弾性膜114Aとの間に気体室の一例としての空気室248Aを形成している。また、平面視で天壁242Bの中央には、貫通された抵抗手段の一例としての複数の孔部246Aが形成されている。なお、孔部246Aは、空気室248A内が加圧されたときに空気室248A内の空気が外側へ流出する程度の細い貫通孔であるが、図12では孔径を大きくして表示している。
同様に、下カバー244は、本体部102の下側開口縁102B下に立設された側壁244Aと、側壁244Aの下端から水平方向で且つ本体部102の内側へ向けて広がる底壁244Bとで構成されている。側壁244Aの内周面には、本体部102の内周面よりも内側へ突出されて支持部244Cが形成されており、支持部244Cの上端には、弾性膜114Bの外周縁が接着により取り付けられている。
そして、下カバー244は、本体部102の外側に設けられ弾性膜114Bとの間に気体室の一例としての空気室248Bを形成している。また、平面視で底壁244Bの中央には、貫通された抵抗手段の一例としての複数の孔部246Bが形成されている。なお、孔部246Bは、空気室248B内が加圧されたときに空気室248B内の空気が外側へ流出する程度の細い貫通孔であるが、図12では孔径を大きくして表示している。
(作用)
次に、第2実施形態の作用について説明する。
図2に示すインクジェットヘッド20において、図12に示すダンパー240では、バルブ閉止動作時に起こるような正圧の場合は、弾性膜114A、114Bが外側(空気室側)へ膨張してインクLの流路(供給側分岐路62内)の容積が拡大することで圧力変動が低減(吸収)される。また、供給側バルブ68の開放動作又はヘッドモジュール50による印字動作時に起こる急激なインク消費によって、供給側分岐路62中のインクに作用する圧力が変動したものとする。このとき、インクLに作用する圧力は、負圧となり弾性膜114A、114Bが内側(インク側)へ変形してインクLの流路(供給側分岐路62内)の容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。さらに、印字品質回復のため高い圧力を加えてヘッドモジュール50のノズルからインクを排出させる回復動作を行なう場合、弾性膜114A、114Bが膨張しようとしたとき、孔部246A、246Bから矢印C方向に通気する際の抵抗により空気室248A、248Bの圧力が高くなり、弾性膜114A、114Bの動きが抑制される。これにより、供給側分岐路62内のインクLに作用する下流側への伝達圧力の低下が抑制される。
さらに、ダンパー240では、弾性膜114A、114Bの膨張時に、空気室248A、248B内の空気が孔部246A、246Bを通ってダンパー240の外側へ流出するため、空気室248A、248B内の圧力は低減される。これにより、弾性膜114A、114Bの膨張を過度に抑制することがなくなる。また、各バルブ開放動作時又は印字時では弾性膜114Aが内側へ変形してインクLの流路の容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置の一例について説明する。
第3実施形態の緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置は、前述した第1実施形態のインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10と機械的には同様の構成とされており、ダンパーの構成が異なっている。このため、第3実施形態においてもインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10として記載し、前述した第1実施形態のインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図13(A)、(B)には、第3実施形態のダンパー250が示されている。ダンパー250は、第1実施形態のヘッドモジュール50とダンパー100(図4参照)が一体となった構成となっており、内側にインクLの流路254が形成された箱状の本体部252と、本体部252の上面に設けられ流路254の上流端と内部が繋がった接続部256と、本体部252の上面に設けられ流路254の下流端と内部が繋がった接続部258とを有している。接続部256は、供給側分岐路62に接続され、接続部258は、回収側分岐路66に接続される。
本体部252は、内側で鉛直方向に広がる仕切壁262によって仕切られることで、流路254がU字状に形成されており、流路254の底壁となる部位には、複数のノズルおよび液滴吐出のための複数の圧電素子が設けられたヘッドチップ部264が設けられている。また、本体部252は、接続部256側の流路254を形成すると共に仕切壁262と対向する側壁266を有しており、側壁266には、流路254に向けて開口する凹部266Aが形成されている。
さらに、凹部266Aの中央には、流路254側から本体部252の外側へ貫通した貫通孔268が形成されている。そして、凹部266Aの開口周縁に弾性膜114Aが接着されており、貫通孔268の開口周縁で側壁266の外側に気液分離膜116Aが接着されている。これにより凹部266A内が弾性膜114A及び気液分離膜116Aで密閉され、気体室の一例としての空気室272が形成されている。
(作用)
次に、第3実施形態の作用について説明する。
図13(B)に示すダンパー250では、バルブ閉止動作時に起こるような正圧の場合は、弾性膜114Aが外側(空気室側)へ膨張して流路254内のインクLの容積が拡大することで圧力変動が低減(吸収)される。また、供給側バルブ68の開放動作又は印字動作時に起こる急激なインク消費によって、インクに作用する圧力が変動したものとする。このとき、インクLに作用する圧力は、負圧となり弾性膜114Aが内側(インク側)へ変形して流路254内インクLの容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。さらに、印字品質回復のため高い圧力を加えてヘッドモジュール50のノズルからインクを排出させる回復動作を行なう場合、弾性膜114Aが膨張しようとしたとき、気液分離膜116Aの通気抵抗により空気室272の圧力が高くなり、弾性膜114Aの動きが抑制される。これにより、供給側分岐路62内のインクLに作用するノズルへの伝達圧力の低下が抑制される。
さらに、ダンパー250では、弾性膜114Aの膨張時に、空気室272内の空気が気液分離膜116Aを通ってダンパー250の外側へ流出するため、空気室272内の圧力上昇は低減される。これにより、弾性膜114Aの膨張を過度に抑制することがなくなる。また、各バルブ開放動作時又は印字時では弾性膜114Aが内側へ変形してインクLの流路の容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。また、弾性膜114Aが破損するようなことがあっても、気液分離膜116Aがあるため、ダンパー250の外側にインクLが流出することがなくなる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置の一例について説明する。
第4実施形態の緩衝装置、液体供給装置、及び液滴吐出装置は、前述した第1実施形態のインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10と機械的には同様の構成とされており、ダンパーの構成が異なっている。このため、第4実施形態においてもインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10として記載し、前述した第1実施形態のインクジェットヘッド20、インクジェット記録装置10と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図14(A)、(B)には、第4実施形態のダンパー280が示されている。ダンパー280は、第1実施形態のダンパー100と供給側バルブ68(図4参照)が一体となった構成となっており、内側にインクLが流れる流路282と、流路282に設けられソレノイド(図示省略)が作動することで流路282の開放又は閉止が行われる開閉部284とを有している。流路282は供給側分岐路62の一部を構成している。
また、流路282は、開閉部284が設けられた部位においてクランク状に折れ曲がった仕切壁286によって仕切られることで、開閉部284の上流側と下流側に分けられている。そして、流路282における開閉部284よりも下流側の底壁には、流路282に向けて開口する凹部288が形成されている。凹部288の中央には、流路282内から外側へ向けて貫通した貫通孔292が形成されている。そして、凹部288の開口周縁(流路282の内側)には、弾性膜114Aが接着されており、貫通孔292の開口周縁(流路282の外側)には、気液分離膜116Aが接着されている。これにより、凹部288内が弾性膜114A及び気液分離膜116Aで密閉され、気体室の一例としての空気室294が形成されている。
(作用)
次に、第4実施形態の作用について説明する。
図14(B)に示すダンパー280では、バルブ閉止動作時に起こるような正圧の場合は、弾性膜114Aが外側(空気室側)へ膨張して流路282内のインクLの容積が拡大することで圧力変動が低減(吸収)される。また、バルブ開放動作又はヘッドモジュール50による印字動作時に起こる急激なインク消費によって、インクに作用する圧力が変動したものとする。このとき、インクLに作用する圧力は、負圧となり弾性膜114Aが内側(インク側)へ変形して流路282内のインクLの容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。さらに、印字品質回復のため高い圧力を加えてヘッドモジュール50のノズルからインクを排出させる回復動作を行なう場合、弾性膜114Aが膨張しようとしたとき、大気連通穴292に貼り付けられた気液分離膜116Aにおける通気抵抗により、空気室294の圧力が高くなり、弾性膜114Aの動きが抑制される。これにより、流路282内のインクLに作用する下流側への伝達圧力の低下が抑制される。
さらに、ダンパー280では、弾性膜114Aの膨張時に、空気室294内の空気が気液分離膜116Aを通ってダンパー280の外側へ流出するため、空気室294内の圧力上昇は低減される。これにより、弾性膜114Aの膨張を過度に抑制することがなくなる。また、各バルブ開放動作時又は印字時では弾性膜114Aが内側へ変形してインクLの流路の容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。さらに、弾性膜114Aが破損するようなことがあっても、気液分離膜116Aがあるため、ダンパー280の外側にインクLが流出することがなくなる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
液滴吐出装置としては、インクジェット記録装置に限定されるものではない。液滴吐出装置としては、例えば、フィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機EL溶液を基板上に吐出してELディスプレイパネルを形成する装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液滴を吐出するものであればよい。
また、ダンパー100では、上下対称に弾性膜114A、114B、気液分離膜116A、116Bが設けられていたが、これに限らず、上下いずれか一方に設けられていてもよい。さらに、弾性膜114A、114Bの数は、例えば、厚さ方向に複数枚設けていてもよく、形状は楕円形の他に円形や多角形状であってもよい。そして、気液分離膜116A、116Bの形状は、楕円形の他に円形や多角形状であってもよい。
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置の一例)
20Y インクジェットヘッド(液体供給装置の一例)
20M インクジェットヘッド(液体供給装置の一例)
20C インクジェットヘッド(液体供給装置の一例)
20K インクジェットヘッド(液体供給装置の一例)
24 ノズル(吐出口の一例)
30 供給路
50 ヘッドモジュール(液滴吐出部の一例)
56 メインタンク(貯留部の一例)
66 回収側分岐路(液体回収路の一例)
68 供給側バルブ(流路開閉手段の一例)
100 ダンパー(緩衝装置の一例)
104 上カバー(壁部の一例)
106 下カバー(壁部の一例)
107A 孔壁部(孔部の一例)
107B 孔壁部(孔部の一例)
114A 弾性膜
114B 弾性膜
116A 気液分離膜
116B 気液分離膜
118A 空気室(気体室の一例)
118B 空気室(気体室の一例)
120B 抵抗部(抵抗手段の一例)
240 ダンパー(緩衝装置の一例)
246A 孔部(抵抗手段の一例)
246B 孔部(抵抗手段の一例)
248A 空気室(気体室の一例)
248B 空気室(気体室の一例)
250 ダンパー(緩衝装置の一例)
272 空気室(気体室の一例)
280 ダンパー(緩衝装置の一例)
294 空気室(気体室の一例)

Claims (6)

  1. 液体が貯留される貯留部と液体を液滴として吐出する液滴吐出部との間の供給路の一部の壁となる弾性膜と、
    前記供給路の外側に設けられ前記弾性膜との間に気体室を形成する壁部と、
    前記壁部に設けられ通気が行われると共に前記弾性膜の変動に対する抵抗力を生じる抵抗手段と、
    を有する緩衝装置。
  2. 前記抵抗手段は、前記壁部に形成された孔部と、該孔部を塞ぐと共に気体を通過して液体を通過させない気液分離膜と、を有する請求項1に記載の緩衝装置。
  3. 液体が貯留される貯留部と液体を液滴として吐出する液滴吐出部との間の供給路と、
    前記供給路に設けられた請求項1又は2に記載の緩衝装置と、
    を有する液体供給装置。
  4. さらに前記供給路に設けられた流路開閉手段を有し、
    前記緩衝装置は、前記供給路における前記流路開閉手段と前記液滴吐出部の間に設けられている請求項3に記載の液体供給装置。
  5. 請求項3又は4に記載の液体供給装置と、
    前記供給路で前記緩衝装置よりも下流側に設けられ液体を液滴として吐出する吐出口を備えた液滴吐出部と、
    を有し、
    入力される信号に基づく前記液滴吐出部からの液滴の吐出動作と、前記供給路内の加圧により該吐出動作よりも高い圧力で液体を前記吐出口から排出させる排出動作とを行う液滴吐出装置。
  6. さらに、前記液滴吐出部に供給した液体を前記貯留部へ回収する液体回収路を有し、当該液体回収路に請求項1又は2に記載の緩衝装置が設けられている請求項5に記載の液滴吐出装置。
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