JP5821326B2 - 液体供給機構及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給機構及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、液体吐出ヘッドと液体貯留タンクとの間でインクを循環する循環経路内にダンパ機構を備えた構成が開示されている。
特開2010−137397号公報
本発明は、吐出部から液体が吐出されることで生じる液体流路内の液体の圧力変動を緩和すると共に、メンテナンスの際に必要な圧力を液体流路内の液体に付与できるようにすることを課題とする。
請求項1の発明は、ノズルから液体を吐出する吐出部に当該液体を供給する供給経路と、前記供給経路から分岐し、前記液体が流通する分岐経路と、前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、を備え、前記供給経路は、複数の前記吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、を備えて構成され、前記緩衝器は、前記共通供給経路から分岐する前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路は、前記共通供給経路における液体流通方向の最下流側で当該共通供給経路に接続された前記個別供給経路の接続部よりも下流側で当該共通供給経路から分岐している。
請求項2の発明は、ノズルから液体を吐出する複数の吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、前記複数の吐出部の各々に接続され、前記個別供給経路から供給された前記液体が当該吐出部の各々から排出される個別排出経路と、複数の前記個別排出経路から液体が排出される共通排出経路と、前記共通供給経路と前記共通排出経路との間で液体を流通させる第1流通路と、前記共通供給経路と前記共通排出経路との間で液体を流通させる第2流通路と、前記第2流通路に設けられ、前記第2流通路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、を備える。
請求項3の発明は、ノズルから液体を吐出する複数の吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、前記複数の吐出部の各々に接続され、前記個別供給経路から供給された前記液体が当該吐出部の各々から排出される個別排出経路と、複数の前記個別排出経路から液体が排出される共通排出経路と、前記共通供給経路及び前記共通排出経路の少なくとも一方から分岐し、前記液体が流通する分岐経路と、前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、を備え、前記分岐経路は、前記共通供給経路における液体流通方向の最下流側で当該共通供給経路に接続された前記個別供給経路の接続部よりも下流側で当該共通供給経路から分岐する。
請求項4の発明は、ノズルから液体を吐出する複数の吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、前記複数の吐出部の各々に接続され、前記個別供給経路から供給された前記液体が当該吐出部の各々から排出される個別排出経路と、複数の前記個別排出経路から液体が排出される共通排出経路と、前記共通供給経路及び前記共通排出経路の少なくとも一方から分岐し、前記液体が流通する分岐経路と、前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、を備え、前記分岐経路は、前記共通排出経路における液体流通方向の最上流側で当該共通排出経路に接続された前記個別排出経路の接続部よりも上流側で当該共通排出経路から分岐している。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体供給機構と、記録媒体へ液滴を吐出して画像を形成する前記複数の吐出部と、を備える画像形成装置である。
本発明の請求項1の構成によれば、非作用手段を備えない構成に比べ、吐出部から液体が吐出されることで生じる液体流路内の液体の圧力変動を緩和すると共に、メンテナンスの際に必要な圧力を液体流路内の液体に付与できる。
本発明の請求項1の構成によれば、本構成を備えない構成に比べ、吐出部から液体が吐出されることで生じる複数の個別供給経路内の液体の圧力変動をまとめて緩和できると共に、メンテナンスの際に必要な圧力を共通供給経路内の液体に付与できる。
本発明の請求項1の構成によれば、本構成を備えない構成に比べ、圧力変動の影響が大きくなりやすい共通供給経路における液体流通方向の下流側において、液体の圧力変動を緩和できる。
本発明の請求項2の構成によれば、非作用手段を備えない構成に比べ、吐出部から液体が吐出されることで生じる液体流路(共通供給経路及び共通排出経路の少なくとも一方)内の液体の圧力変動を緩和すると共に、メンテナンスの際に必要な圧力を液体流路内の液体に付与できる。
本発明の請求項2の構成によれば、本構成を備えない構成に比べ、第2流通路で液体を流通させて吐出部から液体が吐出されることで生じる第2流通路内の液体の圧力変動を緩和すると共に、第1流通路で液体を流通させて行うメンテナンスの際に必要な圧力を液体流路内の液体に付与できる。
本発明の請求項3の構成によれば、本構成を備えない構成に比べ、圧力変動の影響が大きくなりやすい共通供給経路における液体流通方向の下流側において、液体の圧力変動を緩和できる。
本発明の請求項4の構成によれば、本構成を備えない構成に比べ、圧力変動の影響が大きくなりやすい共通排出経路における液体流通方向の上流側において、液体の圧力変動を緩和できる。できる。
本発明の請求項5の構成によれば、本構成を備えない構成に比べ、液体の圧力変動やメンテナンス不良に起因する画像劣化を抑制できる。
インクジェット記録装置の構成を示す概略図である。 インク供給機構の構成を示す概略図である。 インクジェットヘッドの動作を制御する制御部のブロック図である。 緩衝器の構成を示す概略図である。 第1変形例に係るインク供給機構の構成を示す概略図である。 第1変形例に係るインク供給機構における緩衝器の斜視図及び断面図である。 図6に示す緩衝器の作用を示す断面図である。 第2変形例に係るインク供給機構の構成を示す概略図である。 第3変形例に係るインク供給機構の構成を示す概略図である。 第4変形例に係るインク供給機構の構成を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
本実施形態では、画像形成装置の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置について説明する。
なお、画像形成装置としては、インクジェット記録装置に限定されるものではない。画像形成装置としては、例えば、フィルムやガラス上にインク等を吐出してカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機EL溶液を基板上に吐出してELディスプレイパネルを形成する装置、溶解状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成する装置、金属を含む液体を吐出して配線パターンを形成する装置及び液滴を吐出して膜を形成する各種の成膜装置であってもよく、液体によって画像を形成する画像形成装置であればよい。
(インクジェット記録装置の構成)
まず、インクジェット記録装置の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置10は、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部12と、記録媒体Pに画像を記録する画像記録部(画像形成部の一例)14と、記録媒体収容部12から画像記録部14へ記録媒体Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部18と、を備えている。
画像記録部14は、液体を吐出する吐出部の一例として、インク滴を吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録ヘッド20Y、20M、20C、20K(以下、20Y〜20Kと示す)を備えている。
また、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、ノズル(図示省略)が形成されたノズル面22Y〜22Kをそれぞれ有している。このノズル面22Y〜22Kは、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録媒体Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。なお、記録媒体Pの幅は、記録媒体Pの搬送方向Hと直交する方向(図1における紙面の奥行き方向)の長さである。
さらに、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、記録媒体Pの搬送方向Hの下流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色の順で並列に並べられており、その各色に対応したインク滴を、圧電方式によって、複数のノズルから吐出し、画像を記録する構成となっている。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにおいて、インク滴を吐出させる構成は、サーマル方式等の他の方式によって吐出させる構成であっても良い。
インクジェット記録装置10には、液体を貯留する貯留部として、各色のインクを貯留するインクタンク21Y、21M、21C、21K(以下、21Y〜21Kと示す)が設けられている。このインクタンク21Y〜21Kから、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへインクが供給される。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへ供給されるインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクの使用が可能である。
搬送手段16は、記録媒体収容部12内の記録媒体Pを1枚ずつ取り出す取出ドラム23と、画像記録部14のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへ記録媒体Pを搬送しその記録面(表面)をインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対面させる搬送体としての搬送ドラム26と、画像が記録された記録媒体Pを記録媒体排出部18へ送り出す送出ドラム28と、を有している。そして、取出ドラム23、搬送ドラム26、送出ドラム28は、それぞれ記録媒体Pがその周面に静電的吸着手段、或いは吸引や粘着などの非静電的吸着手段によって保持されるように構成されている。
また、取出ドラム23、搬送ドラム26、送出ドラム28には、それぞれ記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持する保持手段としてのグリッパー30が、例えば2組ずつ備えられており、これら3個のドラム23、26、28は、それぞれその周面に記録媒体Pを、グリッパー30によってこの場合は2枚まで保持可能に構成されている。そして、グリッパー30は、各ドラム23、26、28の周面に2つずつ形成された凹部23A、26A、28A内に設けられている。
具体的には、各ドラム23、26、28の凹部23A、26A、28A内の予め定められた位置に、各ドラム23、26、28の回転軸32に沿って回転軸34が支持されており、この回転軸34には、その軸方向に間隔をおいて複数のグリッパー30が固定されている。したがって、回転軸34が、図示しないアクチュエーターによって正逆両方向に回転することにより、グリッパー30が各ドラム23、26、28の周方向に沿って正逆両方向に回転し、記録媒体Pの搬送方向下流側端部を挟んで保持したり、離したりするようになっている。
つまり、グリッパー30は、その先端部が各ドラム23、26、28の周面から若干突出するように回転することで、取出ドラム23の周面と搬送ドラム26の周面とが対面する受渡位置36において、取出ドラム23のグリッパー30から搬送ドラム26のグリッパー30へ記録媒体Pを受け渡すようになっており、搬送ドラム26の周面と送出ドラム28の周面とが対面する受渡位置38において、搬送ドラム26のグリッパー30から送出ドラム28のグリッパー30へ記録媒体Pを受け渡すようになっている。
また、インクジェット記録装置10は、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスするメンテナンスユニット150を備えている(図2参照)。メンテナンスユニット150は、インクジェット記録ヘッド20Y〜20K(後述の吐出モジュール50)のノズル面を覆うキャップ150A、予備吐出(空吐出)された液滴を受ける受け部材、ノズル面を清掃する清掃部材、ノズル内のインクを吸引するための吸引装置150B等を有しており、メンテナンスユニット150がインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対向する対向位置に移動し、各種のメンテナンスを行う。
次に、インクジェット記録装置10の画像記録動作(画像形成動作の一例)について説明する。
記録媒体収容部12から取出ドラム23のグリッパー30により1枚ずつ取り出されて保持された記録媒体Pは、取出ドラム23の周面に吸着されつつ搬送され、受渡位置36において、取出ドラム23のグリッパー30から搬送ドラム26のグリッパー30へ受け渡される。
搬送ドラム26のグリッパー30により保持された記録媒体Pは、その搬送ドラム26に吸着されつつインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの画像記録位置まで搬送され、そのインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kから吐出されるインク滴により、記録面に画像が記録される。
記録面に画像が記録された記録媒体Pは、受渡位置38において、搬送ドラム26のグリッパー30から送出ドラム28のグリッパー30へ受け渡される。そして、送出ドラム28のグリッパー30により保持された記録媒体Pは、その送出ドラム28に吸着されつつ搬送され、記録媒体排出部18へ排出される。以上のように、一連の画像記録動作が行われる。
(インク供給機構の構成)
次に、画像記録部14のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kへインクを供給する、液体供給機構の一例としてのインク供給機構の構成について説明する。なお、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kの各々に対応するインク供給機構は、互いに同一の構成であるので、以下ではインクジェット記録ヘッド20Yに対応するインク供給機構を例に挙げて説明する。図2は、インクジェット記録ヘッド20Yへインクを供給するインク供給機構39を示す概略図である。
図2に示すように、インクジェット記録ヘッド20Yは、ノズル24からインクを吐出する吐出部の一例としての吐出モジュール50を複数備えている。吐出モジュール50の各々には、吐出モジュール50の外部から内部へインクを供給可能な供給口52Aと、供給口52Aを通じて供給されたインクを吐出モジュール50の内部から外部へ排出可能な排出口52Bと、が設けられている。
複数の吐出モジュール50の供給口52Aの各々には、インクが流通可能な個別供給路62の一端部が接続されている。複数の個別供給路62の他端部は、インクが流通可能な供給側マニホールド58の異なる位置に各々接続されている。
複数の吐出モジュール50の排出口52Bの各々には、インクが流通可能な個別排出路66の一端部が接続されている。複数の個別排出路66の他端部は、インクが流通可能な排出側マニホールド64の異なる位置に各々接続されている。
個別供給路62には、個別供給路62を開閉可能な第1開閉機構としての供給側バルブ68が各々設けられている。この供給側バルブ68が開放状態の場合、個別供給路62はインクが流通可能であるが、供給側バルブ68が閉鎖状態に切り替わると個別供給路62のインクの流通が遮断されるようになっている。
また、個別供給路62には、個別供給路62内のインクに生じた圧力変動を緩和する緩衝器100が、供給側バルブ68と吐出モジュール50との間に設けられている。
個別排出路66には、個別排出路66を開閉可能な第2開閉機構としての排出側バルブ72が各々設けられている。この排出側バルブ72が開放状態の場合、個別排出路66はインクが流通可能であるが、排出側バルブ72が閉鎖状態に切り替わると個別排出路66のインクの流通が遮断されるようになっている。
また、個別排出路66には、個別排出路66内のインクに生じた圧力変動を緩和する緩衝器100が、排出側バルブ72と吐出モジュール50との間に設けられている。
インク供給機構39では、供給側マニホールド58に供給されるインクは、予め定められた圧力(以後P1と記載する)かつ予め定められた流量で、供給側マニホールド58から個別供給路62を通じて各吐出モジュール50へ供給され、吐出モジュール50へ供給されたインクは、予め定められた圧力(以後P2と記載する)かつ予め定められた流量で、各吐出モジュール50から個別排出路66を通じて排出側マニホールド64へ排出される構造となっている。
ここで、吐出モジュール50内では、供給側の圧力P1と排出側の圧力P2との間で差圧ΔP(=P1−P2)を発生させることにより、ノズル面22に対して、圧力P1と圧力P2との総和の平均の圧力である背圧P3を付与している。この背圧P3によって、吐出モジュール50の複数のノズル24にインクが保持されるようになっている。そして、インク吐出の為のエネルギー発生素子(図示省略)により、画像情報に応じたインクの吐出が実行されるようになっている。
供給側マニホールド58には、図2に示すように、長手方向の一端部(図2の右端部)に供給管74の一端部(図2の左端部)が取り付けられており、排出側マニホールド64には、長手方向の一端部(図2の右端部)に排出管76の一端部(図2の左端部)が取り付けられている。
さらに、供給側マニホールド58の他端部(図2の左端部)には、供給側マニホールド58内を流通するインクの圧力を検出する供給側圧力センサ88が設けられ、排出側マニホールド64の他端部(図2の左端部)には、排出側マニホールド64内を流通するインクの圧力を検出する排出側圧力センサ92が設けられている。
また、供給側マニホールド58に連結された供給管74の他端部は、供給側サブタンク94に連結されている。供給側サブタンク94は、弾性力を有する膜部材96によって内部が仕切られた二室構造となっており、下側がインク用サブタンク室94A、上側が空気室94Bとなっている。インク用サブタンク室94Aには、インクタンク21Yに連結されたバッファタンク132からインクを引き込むための供給側主管98の一端部が連結されている。そして、供給側主管98の他端部は、バッファタンク132に連結されている。空気室94Bには、開放管95が連結され、開放管95に供給側エアバルブ97が設けられている。
供給側主管98には、バッファタンク132から供給側サブタンク94まで順番に、脱気モジュール134、一方向弁136、インクを加圧する供給側ポンプ138、供給側フィルタ142、インク温度調整器144が設けられている。これにより、供給側ポンプ138の駆動力でバッファタンク132に貯留されているインクを供給側サブタンク94へ供給する途中において、インク内から気泡を取り除くと共にインクの温度を管理している。なお、供給側ポンプ138の入口側には、供給側主管98とは別に分岐管146の一端部が連結されており、分岐管146の他端部は、一方向弁148を通ってバッファタンク132に連結されている。
インク用サブタンク室94Aには、ドレイン管152の一端部が連結されており、ドレイン管152の他端部は、バッファタンク132に連結されている。そして、ドレイン管152には、供給側ドレインバルブ154が設けられている。
供給側サブタンク94は、インクを循環することによって流路内の気泡がトラップされる構造になっているので、供給側ドレインバルブ154を開き、供給側ポンプ138の駆動力で供給側サブタンク94内の気泡がバッファタンク132へ送られることにより、大気開放されているバッファタンク132から気泡が排出されるようになっている。
次に、排出側マニホールド64に連結された排出管76の他端部は、排出側サブタンク162に連結されている。排出側サブタンク162は、弾性力を有する膜部材164によって内部が仕切られた二室構造となっており、下側がインク用サブタンク室166A、上側が空気室166Bとなっている。インク用サブタンク室166Aには、バッファタンク132へインクを引き込むための排出側主管168の一端部が連結されている。そして、排出側主管168の他端部は、バッファタンク132に連結されている。空気室166Bには、開放管172が連結され、開放管172に排出側エアバルブ174が設けられている。
排出側主管168には、排出側サブタンク162に向けて順番に一方向弁176と排出側ポンプ178が設けられており、排出側ポンプ178の駆動力により、排出側サブタンク162内のインクをバッファタンク132へ排出するようになっている。また、インク用サブタンク室166Aには、ドレイン管182の一端部が連結されており、ドレイン管182の他端部は、排出側ドレインバルブ184を通ってドレイン管152と繋がっている。
排出側サブタンク162は、インクを循環することによって流路内の気泡がトラップされる構造になっているので、排出側ドレインバルブ184を開く事により、排出側ポンプ178の逆回転による駆動力で排出側サブタンク162内の気泡がバッファタンク132へ送られ、大気開放されているバッファタンク132から気泡が排出されるようになっている。
ここで、本実施形態では、供給側マニホールド58の圧力P1と排出側マニホールド64の圧力P2が、P1>P2の関係となっているが、それぞれ負圧供給となっている。すなわち、供給側ポンプ138の供給圧力が負圧であるが、排出側ポンプ178の排出圧力がさらに負圧であるため、インクは、供給側マニホールド58から排出側マニホールド64へ流れ、かつ吐出モジュール50のノズル24の背圧P3が負圧((P1+P2)/2)に維持されるようになっている。なお、厳密には、背圧P3の要素として、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64の高さ位置、インク流量や流路抵抗などが関与するので、入力側の圧力P1と出力側の圧力P2を設定する際に考慮する必要がある。
なお、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178は、一例として、ステッピングモータ(図示省略)を用いたチューブポンプ(弾性力を持つチューブをステッピングモータによる回転駆動でしごきながらチューブ内のインクを供給する)で構成されているが、特にこのようなポンプに限定されるものではない。また、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178は、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64に対して、正圧を付与するように駆動することが可能とされている。
一方、排出側ポンプ178の入口側と、供給側主管98における脱気モジュール134の出口側との間には、加圧パージ用配管186が設けられている。加圧パージ用配管186には、脱気モジュール134から排出側ポンプ178まで順番に、一方向弁188、排出フィルタ190が設けられている。すなわち、吐出モジュール50内を加圧して、一気にインクを排出することで気泡などを排除するとき、供給側ポンプ138の駆動に加え、排出側ポンプ178の駆動方向を通常時に対して逆転させることで、バッファタンク132から排出側マニホールド64へ脱気されたインクを供給するようにしている。
バッファタンク132は、補充ポンプ196が設けられた補充管192によって、インクタンク21Y(メインタンク)とインクが流通可能となっている。そして、バッファタンク132には、インクを循環させるために必要なインク量が貯留されており、インク消費に応じて、インクタンク21Yからインクが補充される構成となっている。補充管192の一端部(インクタンク21Y内)には、フィルタ194が取り付けられている。なお、バッファタンク132とインクタンク21Yとの間にはオーバーフロー管198が設けられており、インクの過剰補充時に、インクがインクタンク21Yへ戻されるようになっている。
ここで、インク供給機構39では、供給側マニホールド58に対してそのインク流通方向の最下流側(図2の左側)で接続された個別供給路62の接続部62Bから見てインク流通方向の下流側には、インクが流通可能とされた第1流通路78の一端部が接続されている。第1流通路78の他端部は、排出側マニホールド64に対してそのインク流通方向の最上流側(図2の左側)で接続された個別排出路66の接続部66Bから見てインク流通方向の上流側に接続されている。これにより、供給側マニホールド58と排出側マニホールド64との間で各吐出モジュール50と並列に、第1流通路78がインクを流通させるようになっている。
第1流通路78には、第1流通路78を開閉可能な第3開閉機構としての第1流通バルブ84が設けられている。第1流通バルブ84が開放状態の場合、第1流通路78はインクが流通可能であるが、第1流通バルブ84が閉鎖状態に切り替わると、第1流通路78、すなわち供給側マニホールド58と排出側マニホールド64との間のインクの流通が遮断される。
また、供給側マニホールド58に対して、個別供給路62の接続部62Bよりもインク流通方向の下流側(図2の左側)であって、第1流通路78の供給側マニホールド58への接続部58Bよりもインク流通方向の上流側(図2の右側)で、インクが流通可能とされた第2流通路82の一端部が接続されている。第2流通路82の他端部は、第1流通路78の排出側マニホールド64への接続部64Bよりも、インク流通方向の上流側(図2の左側)で排出側マニホールド64に接続されている。これにより、供給側マニホールド58と排出側マニホールド64との間で各吐出モジュール50及び第1流通路78と並列に第2流通路82がインクを流通させるようになっている。
なお、第2流通路82の上流端部は、第1流通路78の接続部58Bよりもインク流通方向の下流側(図2の左側)で接続されていてもよく、また、個別供給路62の接続部62Bよりもインク流通方向の上流側(図2の右側)で接続されていてもよく、供給側マニホールド58のいずれの箇所に接続されていてもよい。また、第2流通路82の下流端部は、第1流通路78の接続部64Bよりもインク流通方向の下流側(図2の右側)で接続されていてもよい。
第2流通路82には、第2流通路82を開閉可能な第4開閉機構としての第2流通バルブ86が設けられている。第2流通バルブ86が開放状態の場合、第2流通路82はインクが流通可能であるが、第2流通バルブ86が閉鎖状態に切り替わると、第2流通路82、すなわち供給側マニホールド58と排出側マニホールド64との間のインクの流通が遮断される。
なお、第2流通バルブ86としては、例えばソレノイドで発生した力によってバルブを開閉するソレノイドバルブ(電磁弁)が好適であるが、モータの駆動力によってバルブを開閉する構成等、他の構成であってもよい。前述の供給側バルブ68、排出側バルブ72、第1流通バルブ84においても同様である。
ここで、本実施形態では、インク供給機構39は、供給側マニホールド58から分岐する供給側分岐路40及び排出側マニホールド64から分岐する排出側分岐路41を有している。供給側分岐路40は、供給側マニホールド58における個別供給路62の接続部62Bから見てインク流通方向の下流側(図2の左側)で分岐している。排出側分岐路41は、排出側マニホールド64における個別排出路66の接続部66Bから見てインク流通方向の上流側(図2の左側)で分岐している。
なお、供給側分岐路40は、個別供給路62の接続部62Bのインク流通方向の上流側(図2の右側)で分岐していてもよく、また、第1流通路78の接続部58B及び第2流通路82の供給側マニホールド58への接続部82Aに対して、インク流通方向の上流側又は下流側のいずれ分岐していてもよく、供給側マニホールド58のいずれの箇所で分岐していてもよい。また、排出側分岐路41は、個別排出路66の接続部66Bのインク流通方向の下流側(図2の右側)で分岐していてもよく、また、第1流通路78の接続部64B及び第2流通路82の排出側マニホールド64への接続部82Bに対して、インク流通方向の上流側又は下流側のいずれ分岐していてもよく、排出側マニホールド64のいずれの箇所で分岐していてもよい。
供給側分岐路40には、供給側分岐路40内のインクに生じた圧力変動を緩和する緩衝器42が設けられている。供給側分岐路40における緩衝器42よりも供給側マニホールド58側(吐出モジュール50側)には、緩衝器42と供給側マニホールド58(詳細には、後述の供給経路)とを圧力的に遮断可能な遮断手段としての供給側分岐路バルブ44が設けられている。この供給側分岐路バルブ44が開放状態の場合、供給側分岐路40はインクが流通可能(圧力伝播が可能)であるが、供給側分岐路バルブ44が閉鎖状態に切り替わると供給側分岐路40のインクの流通が遮断され、緩衝器42と供給側マニホールド58(詳細には、後述の供給経路)とを圧力的に遮断するようになっている。
排出側分岐路41には、排出側分岐路41内のインクに生じた圧力変動を緩和する緩衝器42が設けられている。排出側分岐路41における緩衝器42よりも排出側マニホールド64側(吐出モジュール50側)には、緩衝器42と排出側マニホールド64(詳細には、後述の排出経路)とを圧力的に遮断可能な遮断手段としての排出側分岐路バルブ45が設けられている。この排出側分岐路バルブ45が開放状態の場合、排出側分岐路41はインクが流通可能(圧力伝播が可能)であるが、排出側分岐路バルブ45が閉鎖状態に切り替わると排出側分岐路41のインクの流通が遮断され、緩衝器42と排出側マニホールド64(詳細には、後述の排出経路)と、を圧力的に遮断するようになっている。
このように遮断することにより、緩衝器42は、圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態となる。すなわち、排出側分岐路バルブ45及び供給側分岐路バルブ44は、圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に緩衝器をさせる非作用手段として機能する。
緩衝器42は、図4に示すように、空気室424がインク室422を間に挟むように空気室424及びインク室422が内部に形成された箱状の筐体420を備えている。筐体420の内部には、インク室422と空気室424とを仕切るための一対の仕切り板428が設けられている。仕切り板428の各々には、開口426が形成されている。この開口426を塞ぐように、弾性膜429が仕切り板428の各々に取り付けられている。筐体420には、インク室422にインクを流入させるインク流入口427と、空気室424に空気を流入させる空気流入口425と、が設けられている。空気室424は、空気流入口425を通じて大気に開放される構成であってもよいし、空気室424は密閉されていてもよい。また、空気流入口425にポンプを接続して空気流入口425を通じて空気室424に空気を流入又は流出させて、空気室424を加圧又は減圧させて緩衝レベルを可変とする構成であってもよい。なお、緩衝器42の構成は、図4に示す構成に限られず、他の構成を用いてもよく、圧力変動を緩和するできるものであればよい。
各緩衝器42のインクの容量は、個別供給路62及び個別排出路66に設けられた各緩衝器100の容量よりも少なくとも大きくされており、具体的には、例えば、個別供給路62(個別排出路66)に設けられた緩衝器100の全てをあわせた容量よりも大きくされており、圧力変動を緩和する緩和能力が、緩衝器100よりも高くされている。緩衝器100の緩和能力は、吐出モジュール50単体での吐出量変化による圧力変動を緩和可能な程度であり、後述のメンテナンス動作に影響をしない程度とされる。つまり、メンテナンス動作においては、緩衝器100の緩和能力の上限を超える圧力が作用する。これに対して、緩衝器42の緩和能力は、画像記録の際に複数の吐出モジュール50から同時期に吐出されることで生じる供給側マニホールド58(排出側マニホールド64)で生じる圧力変動を緩和可能な程度であり、結果として、後述の加圧方式によるメンテナンス動作に影響する程度とされる。影響する程度とは、後述の加圧方式によるメンテナンス動作の昇圧時に圧力を緩和してしまい、所望の圧力への上昇時間が長くなったり、必要な圧力を供給できなくなったりする程度をいう。
供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45としては、例えば、ソレノイドで発生した力によってバルブを開閉するソレノイドバルブ(電磁弁)が好適であるが、これに限られず、例えば、カムを回転させて、供給側分岐路40(排出側分岐路41)を構成するチューブを押しつぶして遮断するような機構であっても良い。
また、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45としては、供給側分岐路40及び排出側分岐路41を開閉するのではなく、緩衝器42のインク流入口427を開閉する開閉弁であってもよい。
また、圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に緩衝器をさせる非作用手段としては、緩衝器42及び緩衝器42の圧力変動を緩和する緩和作用を停止する構成であってもよい。具体的には、例えば、空気流入口425から加圧又は減圧することにより弾性膜429をインクの圧力変動に対して固定する構成や、弾性膜429を固定する可動壁面を追加する構成がある。
なお、インク供給機構39では、供給側サブタンク94(貯留部の一例)のインクが個別供給路62の各々に供給される共通供給路が、供給側マニホールド58及び供給管74によって構成される。当該共通供給路と個別供給路62とによって、供給側サブタンク94のインクが吐出モジュール50に供給される供給路が形成される。
また、供給側サブタンク94のインクが個別供給路62の各々に供給される共通供給経路は、供給管74及び、インク流通方向の最下流側(図2の左側)で供給側マニホールド58に接続された個別供給路62の接続部62Bから見てインク流通方向の上流側(図2の右側)の部分となる。当該共通供給経路からのインクが吐出モジュール50の各々へ供給される個別供給経路は、個別供給路62によって構成される。そして、当該個別供給経路及び当該共通供給経路によって、供給側サブタンク94のインクが吐出モジュール50の各々へ供給される供給経路が構成される。
また、当該共通供給経路から分岐する分岐経路は、供給側分岐路40及び、個別供給路62の接続部62Bから見てインク流通方向の下流側(図2の左側)の部分となる。すなわち、当該分岐経路は、個別供給路62の接続部62Bよりもインク流通方向の下流側で当該共通供給経路から分岐している。なお、緩衝器42は、当該分岐経路に設けられていればよいので、供給側マニホールド58における個別供給路62の接続部62Bから見てインク流通方向の下流側(図2の左側)の部分に設けられる構成であってもよい。
なお、バッファタンク132(貯留部の一例)を起点としてみた場合の共通供給路は、供給側マニホールド58、供給管74、供給側サブタンク94及び供給側主管98で構成され、インクタンク21Y(貯留部の一例)を起点としてみた場合の共通供給路は、供給側マニホールド58、供給管74、供給側サブタンク94、供給側主管98、バッファタンク132及び補充管192で構成される。
また、インク供給機構39では、個別排出路66の各々から排出側サブタンク162(貯留部の一例)へインクが排出される共通排出路が、排出側マニホールド64及び排出管76によって構成される。当該共通排出路と個別排出路66とによって、吐出モジュール50から排出側サブタンク162へインクが排出される排出路が形成される。
また、個別排出路66の各々から排出側サブタンク162へインクが排出される共通排出経路は、排出管76及び、インク流通方向の最上流側(図2の左側)で排出側マニホールド64に接続された個別排出路66の接続部66Bから見てインク流通方向の下流側(図2の右側)の部分となる。吐出モジュール50の各々から当該共通排出経路にインクを排出する個別排出経路は、個別排出路66によって構成される。そして、当該個別排出経路及び当該共通排出経路によって、吐出モジュール50の各々から排出側サブタンク162へインクが排出される排出経路が構成される。
また、当該共通排出経路から分岐する分岐経路は、排出側分岐路41及び、個別排出路66の接続部66Bから見てインク流通方向の上流側(図2の左側)の部分となる。すなわち、当該分岐経路は、個別排出路66の接続部66Bよりもインク流通方向の上流側で当該共通排出経路から分岐している。なお、緩衝器42は、当該分岐経路に設けられていればよいので、排出側マニホールド64における個別排出路66の接続部66Bから見てインク流通方向の上流側(図2の左側)の部分に設けられる構成であってもよい。
なお、バッファタンク132(貯留部の一例)を終点としてみた場合の共通排出路は、排出側マニホールド64、排出管76、排出側サブタンク162及び排出側主管168で構成され、インクタンク21Y(貯留部の一例)を終点としてみた場合の共通排出路は、排出側マニホールド64、排出管76、排出側サブタンク162、排出側主管168、バッファタンク132及びオーバーフロー管198で構成される。
また、インク供給機構39では、バッファタンク132、供給側主管98、供給側サブタンク94、供給管74、供給側マニホールド58、個別供給路62、吐出モジュール50、個別排出路66、排出側マニホールド64、排出管76、排出側サブタンク162及び排出側主管168によって、この順でインクを循環させるための循環経路が形成される。
なお、インクの一部は、個別供給路62、吐出モジュール50及び個別排出路66を経由せず、供給側マニホールド58から第2流通路82を通じて排出側マニホールド64へ循環するようになっている。
次に、インクジェット記録装置10の制御部200について説明する。
図3に示すように、インクジェット記録装置10は、入力される信号に基づいて、吐出モジュール50からインクを吐出させる吐出動作と、該吐出動作よりも高い圧力で吐出モジュール50からインクを吐出させる回復動作と、切り替える制御を行う制御部200を有している。
制御部200は、マイクロコンピュータ202と、マイクロコンピュータ202に接続された吐出モジュール制御部204、圧力制御部206、ドレイン制御部208、ポンプ制御部212、及び温度制御部214と、を含んで構成されている。マイクロコンピュータ202は、CPU216、RAM218、ROM222、I/O部224、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス226を有している。
I/O部224には、ハードディスクドライブ(HDD)228が接続されている。また、I/O部224には、供給側圧力センサ88、排出側圧力センサ92が接続されている。さらに、I/O部224には、吐出モジュール50のノズル24(図2参照)からインクを吐出して画像形成する際の画像データが外部から入力されるようになっている。なお、画像データは、インク吐出位置や吐出量が定められたデータであってもよいし、JPEGなどの圧縮されたデータであってもよい。そして、CPU216では、ROM222に記憶されたインク循環系プログラムが読み出されて実行されるようになっている。
インク循環系プログラムは、一例として、バッファタンク132内のインクを供給側マニホールド58から排出側マニホールド64へ流動させると共に循環させる循環制御プログラムと、画像データに応じてインク滴をノズル24から吐出させる制御プログラムと、吐出モジュール50内に発生する気泡を排出する(パージする)ためのパージ制御プログラムとがある。なお、インク循環系プログラムは、ROM222に限らず、HDD228或いは外部記憶媒体(図示省略)に記憶しておき、当該外部記憶媒体を装填することで情報を読み取るリーダーやLANなどのネットワーク(図示省略)から取得するようにしてもよい。
CPU216は、読み出したインク循環制御プログラムに基づいて、I/O部224に接続された吐出モジュール制御部204、圧力制御部206、ドレイン制御部208、ポンプ制御部212、及び温度制御部214の動作を制御する。吐出モジュール制御部204には、吐出モジュール50に内蔵されたノズル吐出デバイス51(例えば、圧電素子などへの通電制御による圧力室の振動でインク滴をノズルから吐出する動作をするデバイス)、供給側バルブ68、排出側バルブ72、第1流通バルブ84、第2流通バルブ86、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45が接続されている。これらのバルブの開閉制御が、吐出モジュール制御部204によって行われるようになっている。
圧力制御部206には、供給側エアバルブ97、排出側エアバルブ174が接続されており、これらのバルブの開閉制御が、圧力制御部206によって行われるようになっている。ドレイン制御部208には、供給側ドレインバルブ154、排出側ドレインバルブ184が接続されており、これらのバルブの開閉制御が、ドレイン制御部208によって行われるようになっている。また、ポンプ制御部212には、供給側ポンプ138、排出側ポンプ178、及び補充ポンプ196が接続されており、これらのポンプの駆動制御がポンプ制御部212によって行われるようになっている。さらに、温度制御部214には、インク温度調整器144が接続されており、インク温度調整器144の駆動制御が温度制御部214によって行われるようになっている。
(本実施形態に係るインク供給機構39の作用)
次に、本実施形態に係るインク供給機構39の作用を説明する。
(画像記録動作)
まず、記録媒体Pへ画像記録をする画像記録動作におけるインク供給機構39の作用について説明する。
記録媒体Pへ画像記録をする画像記録動作においては、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、インクを循環させる圧力を発生させる。このとき、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て開放し、第2流通バルブ86、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45を開放し、第1流通バルブ84を閉鎖する。
これにより、バッファタンク132のインクは、供給側主管98、供給側サブタンク94、供給管74、供給側マニホールド58及び個別供給路62を通じて、吐出モジュール50の各々へ供給される。吐出モジュール50の各々へ供給されるインクは、供給側主管98を流通する際には、温度調整器144で温度が調整される。
吐出モジュール50へ供給されたインクは、個別排出路66、排出側マニホールド64、排出管76、排出側サブタンク162及び排出側主管168を通じて、バッファタンク132へ戻される。供給側マニホールド58を流通するインクの一部は、第2流通路82を通って排出側マニホールド64へ流通し、排出管76、排出側サブタンク162及び排出側主管168を通じてバッファタンク132へ戻される。
このように、インクが循環する。なお、供給側圧力センサ88及び排出側圧力センサ92が検出する圧力値が指定値になるように、ポンプ制御部212によって、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178が制御されて、インクが循環するようになっている。
本実施形態では、供給側マニホールド58を流通するインクの一部が、第2流通路82を通って排出側マニホールド64へ流通するため、第2流通路82でインクが流通しない場合に比べて、供給側マニホールド58の下流側においてインク流量が増加する。これにより、第2流通路82でインクが流通しない場合に比べて、供給側マニホールド58内のインク温度のばらつきが抑制され、吐出モジュール50間におけるインク温度のばらつきが抑制される。
ここで、本実施形態では、例えば、インクの吐出により複数の吐出モジュール50から急激にインクが消費されて、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクに圧力変動が生じた場合でも、供給側マニホールド58から分岐する供給側分岐路40に設けられた緩衝器42及び、排出側マニホールド64から分岐する排出側分岐路41に設けられた緩衝器42において、一対の弾性膜429がインク室422側へ凸状になるように(図4の二点鎖線429A参照)変形してインク室422の容積が小さくなり、インク室422から供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64へインクが流出するので、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクの圧力変動が低減される。
また、例えば、複数の吐出モジュール50におけるインクの消費量が急激に減少して、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクに圧力変動が生じた場合でも、供給側マニホールド58から分岐する供給側分岐路40に設けられた緩衝器42及び、排出側マニホールド64から分岐する排出側分岐路41に設けられた緩衝器42において、一対の弾性膜429が空気室424側へ凸状になるように(図4の二点鎖線429B参照)変形してインク室422の容積が大きくなり、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64からインク室422へインクが流入するので、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクの圧力変動が低減される。
なお、インクの圧力変動は、特に、インクの消費状態とインクの非消費状態とが切り替わる際、すなわち、画像記録開始時(吐出開始時)及び画像記録終了時(吐出終了時)に生じやすく、このときに、緩衝器42の圧力変動を緩和する緩和作用が生じる。
また、本実施形態では、供給側分岐路40が、供給側マニホールド58における個別供給路62の接続部62Bから見てインク流通方向の下流側(図2の左側)で分岐しているので、圧力変動の影響が大きくなりやすい供給側マニホールド58におけるインク流通方向の下流側において、インクの圧力変動が緩和される。
また、本実施形態では、排出側分岐路41が、排出側マニホールド64における個別排出路66の接続部66Bから見てインク流通方向の上流側(図2の左側)で分岐しているので、圧力変動の影響が大きくなりやすい排出側マニホールド64におけるインク流通方向の上流側においてインクの圧力変動が緩和される。
本実施形態では、供給側マニホールド58から分岐する供給側分岐路40に緩衝器42が設けられているので、複数の個別供給路62で生じた圧力変動が一括で緩和される。また、排出側マニホールド64から分岐する排出側分岐路41に緩衝器42が設けられているので、複数の個別排出路66で生じた圧力変動が一括で緩和される。
なお、当該圧力変動が低減された後も、ポンプ制御部212が追従して、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178の駆動を制御するので、緩衝器42のインク室422の容積は定常状態に回復する。
(メンテナンス動作)
次に、吐出モジュール50からインクを排出するメンテナンス動作におけるインク供給機構39の作用について説明する。
メンテナンス動作としては、供給側マニホールド58を加圧して吐出モジュール50からインクを排出する加圧方式と、吐出モジュール50のノズルからインクを吸引して吐出モジュール50からインクを排出する吸引方式(減圧方式)と、がある。このメンテナンスに動作により、気泡を含むインクや増粘したインクが吐出モジュール50から排出される。
まず、加圧方式について説明する。
加圧方式のメンテナンス動作においては、まず、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て閉鎖し、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45を閉鎖する。
次に、吐出モジュール制御部204は、第1流通バルブ84及び第2流通バルブ86を開放し、メンテナンス対象となる吐出モジュール50における供給側バルブ68及び排出側バルブ72を開放する。
次に、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64を加圧し、所定圧に昇圧させる。所定圧は、少なくとも画像記録動作時(通常動作時)に供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64に作用する圧力よりも絶対値が高い圧力であり、例えば、大気圧に対し、30〜50kPaとされる。これにより、供給側マニホールド58及び個別供給路62を通じて、吐出モジュール50からインクと共に気泡(増粘したインク)が排出される。このとき、インクは、液柱状に排出され、画像記録動作のときよりも多量にインクが排出される。
所定圧に昇圧した後は、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178による加圧力を下げ、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64内の圧力が緩やかに低下する状態を維持する。
吐出モジュール50からの気泡(増粘したインク)の排出が完了すると、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を停止し、第1流通バルブ84及び第2流通バルブ86を閉鎖する。供給側マニホールド58内の残圧は、供給側サブタンク94及びドレイン管152を通じて開放される。
本実施形態では、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45が閉鎖されており、緩衝器42は機能しないので、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178によって生成される圧力が減衰されずに、インクに付与される。
次に、吸引方式(減圧方式)について説明する。
吸引方式のメンテナンス動作においては、まず、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て閉鎖し、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45を閉鎖する。
次に、吐出モジュール制御部204は、第1流通バルブ84及び第2流通バルブ86を開放し、メンテナンス対象となる吐出モジュール50における供給側バルブ68及び排出側バルブ72を開放する。
次に、吐出モジュール50のノズル24(ノズル面)をキャップ150Aで覆い、キャップ150A内を吸引装置150Bにより予め定められた時間内減圧する。これにより、供給側マニホールド58及び個別供給路62を通じて、吐出モジュール50からインクと共に気泡(増粘したインク)が排出される。このとき、インクは、液柱状に排出され、画像記録動作のときよりも多量にインクが排出される。なお、このときの圧力は、大気圧に対し−40kPa〜−60kPaであり、メンテナンス対象である吐出モジュール50のノズル24内に気泡を排出させる為の充分なインクの流速を発生させる。また、キャップ150Aは、吐出モジュール50を個別に覆ってもよいし、複数の吐出モジュール50を一括で覆う構成であってもよい。
本実施形態では、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45が閉鎖されており、緩衝器42は機能しないので、吸引装置150Bによって生成される圧力(負圧)が減衰されずに、インクに付与される。また、緩衝器42が機能する場合では、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64において、緩衝器42が設けられた側(図2において左側)からのインクの気泡が排出されやすく、その反対側(図2において右側)からのインクの気泡が排出されにくくなるが、本実施形態では、緩衝器42は機能しないので、そのような事態が生じない。
以上のように、本実施形態では、画像記録動作の際には、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクの圧力変動が低減されると共に、メンテナンス動作においては、必要な圧力が、減衰されずにインクに付与される。
(気泡回収動作)
なお、インクジェット記録装置10が長期に停止している場合などには、気泡回収動作が行われる。気泡回収動作では、吐出モジュール制御部204は、第1流通バルブ84を開放し、他の全てのバルブ(供給側バルブ68、排出側バルブ72、第2流通バルブ86、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45)を閉鎖する。
次に、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、インクを循環させる圧力を発生させる。このとき、画像記録動作における流速より速い流速で循環させ、気泡をバッファタンク132に回収する。バッファタンク132に回収された気泡は、大気に開放されるようになっている。
気泡回収動作では、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45が閉鎖されており、緩衝器42は機能しないので、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178によって生成される圧力を減衰させずに、インクに付与される。
(第1変形例)
第1変形例に係るインク供給機構391について説明する。ここでは、前述のインク供給機構39と異なる点について説明する。
インク供給機構391では、図5に示すように、インク供給機構39における第2流通路82に対して、緩衝器42が2つ設けられている。2つの緩衝器42のうち、一方の緩衝器42Aが第2流通路82における供給側マニホールド58側に配置され、他方の緩衝器42Bが第2流通路82における排出側マニホールド64側に配置されている。
すなわち、第2流通路82が、インク供給機構39における供給側分岐路40及び排出側分岐路41として機能し、緩衝器42Aが、供給側分岐路40に設けられた緩衝器42として機能し、緩衝器42Bが、排出側分岐路41に設けられた緩衝器42として機能するようになっている。インク供給機構391における緩衝器42の構成は、後述する。
第2流通路82には、インク供給機構39における供給側分岐路バルブ44が、緩衝器42よりも供給側マニホールド58側(吐出モジュール50側)に設けられ、インク供給機構39における排出側分岐路バルブ45が、緩衝器42よりも排出側マニホールド64側(吐出モジュール50側)に設けられている。
インク供給機構391では、インク供給機構39に比べて、供給側分岐路40及び排出側分岐路41がなくなり、バルブの数も1つ減ることになる。
インク供給機構391では、記録媒体Pへ画像記録をする画像記録動作において、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、インクを循環させる圧力を発生させる。このとき、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て開放し、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45を開放し、第1流通バルブ84を閉鎖する。
加圧方式及び吸引方式のメンテナンス動作においては、まず、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て閉鎖し、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45を閉鎖する。
次に、吐出モジュール制御部204は、第1流通バルブ84を開放し、メンテナンス対象となる吐出モジュール50における供給側バルブ68及び排出側バルブ72を開放する。そして、インク供給機構39の場合と同様に、加圧動作又は吸引動作がなされる。
インク供給機構391においても、以上の動作により、インク供給機構39の場合と同様に、画像記録動作の際には、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクの圧力変動が低減されると共に、メンテナンス動作においては、必要な圧力が、減衰されずにインクに付与される。
気泡回収動作では、吐出モジュール制御部204は、第1流通バルブ84を開放し、他の全てのバルブ(供給側バルブ68、排出側バルブ72、供給側分岐路バルブ44及び排出側分岐路バルブ45)を閉鎖する。次に、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、インクを循環させる圧力を発生させる。
(緩衝器42の構成)
インク供給機構391における緩衝器42の構成の一例について説明する。
図6(A)、(B)に示すように、緩衝器42は、平面視で楕円形状に形成された筒体である側壁で構成される本体部102と、本体部102の両側の開口部を塞ぐ壁部の一例としての上カバー104及び下カバー106とを有している。
本体部102は、楕円の長軸方向の一端から外側へ突出した円筒状の接続部108が形成されており、楕円の長軸方向の他端から外側へ突出した円筒状の接続部112が形成されている。そして、接続部108及び接続部112の内側は、本体部102の内部と繋がっている。また、接続部108及び接続部112は、第2流通路82に接続されるようになっている。
図7(A)に示すように、上カバー104は、本体部102の上側開口縁102A上に立設された側壁104Aと、側壁104Aの上端から水平方向で且つ本体部102の内側へ向けて広がる天壁104Bとで構成されている。側壁104Aの内周面には、本体部102の内周面よりも内側へ突出されて環状の支持部105Aが形成されており、支持部105Aの下端には、平面視で楕円形状の弾性膜114Aの外周縁が超音波溶着により取り付けられている。
また、平面視で天壁104Bの中央には、貫通された孔部の一例としての孔壁部107Aが形成されており、孔壁部107Aの上端の周縁には、弾性膜114A側に凹んだ段差部109Aが形成されている。段差部109Aには、孔壁部107Aを塞ぐと共に空気(気体)を通過してインク(液体)を通過させない気液分離膜116Aが、熱溶着により取り付けられている。この孔壁部107Aと気液分離膜116Aとで、抵抗手段の一例としての抵抗部120Aが形成されている。
ここで、弾性膜114Aは、第2流通路82の壁を形成し、本体部102の内側のインクLが外側へ流出するのを防いでいる。また、上カバー104は、本体部102の外側に設けられ弾性膜114Aとの間に気体室の一例としての空気室118Aを形成している。即ち、弾性膜114Aと気液分離膜116Aとの間に空気室118Aが設けられている。
同様にして、下カバー106は、本体部102の下側開口縁102B下に設けられた側壁106Aと、側壁106Aの下端から水平方向で且つ本体部102の内側へ向けて広がる底壁106Bとで構成されている。側壁106Aの内周面には、本体部102の内周面よりも内側へ突出されて支持部105Bが形成されており、支持部105Bの上端には、平面視で楕円形状の弾性膜114Bの外周縁が接着により取り付けられている。
また、平面視で底壁106Bの中央には、貫通された孔部の一例としての孔壁部107Bが形成されており、孔壁部107Bの下端の周縁には、弾性膜114B側に凹んだ段差部109Bが形成されている。段差部109Bには、孔壁部107Bを塞ぐと共に空気(気体)を通過してインク(液体)を通過させない気液分離膜116Bが貼り付けられている。この孔壁部107Bと気液分離膜116Bとで、抵抗手段の一例としての抵抗部120Bが形成されている。
ここで、弾性膜114Bは、第2流通路82の壁を形成し、本体部102の内側のインクLが外側へ流出するのを防いでいる。また、下カバー106は、本体部102の外側に設けられ弾性膜114Bとの間に気体室の一例としての空気室118Bを形成している。即ち、弾性膜114Bと気液分離膜116Bとの間に空気室118Bが設けられている。
なお、緩衝器42において、上カバー104と下カバー106、弾性膜114Aと弾性膜114B、気液分離膜116Aと気液分離膜116Bは、それぞれ同じ材質、形状、寸法となっており、孔壁部107Aと孔壁部107Bの内径は同じとなっている。即ち、緩衝器42は、インクLの流路を挟んで上下が対称な構造となっている。また、気液分離膜116A、116Bは、弾性膜114A、114Bに比べて変形量が少ない膜となっている。
この緩衝器42では、図7(B)に示すように、矢印A方向に流れるインクLに負圧が作用した場合には、弾性膜114A、114Bが内側(矢印B方向)へ変形してインクLの流路の容積が減少することで圧力変動が低減(吸収)される。また、図示を省略するが、正圧の場合は、弾性膜114A、114Bが外側(矢印B方向とは反対側)へ膨張してインクLの流路の容積が拡大することで圧力変動が低減(吸収)される。
(第2変形例)
第2変形例に係るインク供給機構392について説明する。ここでは、前述のインク供給機構391と異なる点について説明する。
インク供給機構392では、図8に示すように、インク供給機構391に対して、緩衝器42B及び排出側分岐路バルブ45を削減した構成となっている。
インク供給機構392では、記録媒体Pへ画像記録をする画像記録動作において、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、インクを循環させる圧力を発生させる。このとき、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て開放し、供給側分岐路バルブ44を開放し、第1流通バルブ84を閉鎖する。
加圧方式のメンテナンス動作においては、まず、吐出モジュール制御部204は、供給側バルブ68及び排出側バルブ72を全て閉鎖し、供給側分岐路バルブ44及び第1流通バルブ84を閉鎖する。
次に、ポンプ制御部212が、排出側ポンプ178を作動させて、排出側マニホールド64を加圧し、所定圧(例えば、30〜50kPa)に昇圧する。このとき、緩衝器42も加圧されて内容積が最大化し、圧力変動を緩和する緩和作用が生じないようになる。
次に、吐出モジュール制御部204は、メンテナンス対象となる吐出モジュール50における供給側バルブ68を開放する。次に、第1流通バルブ84を開放すると共に、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64を加圧する。これにより、排出側マニホールド64から第1流通路78、供給側マニホールド58、個別供給路62を通じて、吐出モジュール50からインクと共に気泡(増粘したインク)が排出される。
次に、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178による加圧力を下げ、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64内の圧力が緩やかに低下する状態を維持する。
吐出モジュール50からの気泡(増粘したインク)の排出が完了すると、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を停止し、供給側分岐路バルブ44及び第1流通バルブ84を閉鎖する。供給側マニホールド58内の残圧は、供給側サブタンク94及びドレイン管152を通じて開放される。
インク供給機構392においても、以上の動作により、インク供給機構39の場合と同様に、画像記録動作の際には、供給側マニホールド58及び排出側マニホールド64のインクの圧力変動が低減されると共に、メンテナンス動作においては、必要な圧力が、減衰されずにインクに付与される。
気泡回収動作では、吐出モジュール制御部204は、第1流通バルブ84を開放し、他の全てのバルブ(供給側バルブ68、排出側バルブ72、供給側分岐路バルブ44)を閉鎖する。次に、ポンプ制御部212が、供給側ポンプ138及び排出側ポンプ178を作動させて、インクを循環させる圧力を発生させる。
(第3変形例)
第3変形例に係るインク供給機構393について説明する。インク供給機構393では、図9に示すように、インク供給機構39における排出経路を有さず、インクが循環しない構成とされている。
インク供給機構393では、インクタンク21Yが、流路330によって供給側マニホールド58と通じている。流路330には、圧力制御手段としての供給側ポンプ138が設けられている。このポンプは、例えば、供給側圧力センサ88の値に応じて精密に流量をコントロールできるチューブポンプである。
インク供給機構393では、記録媒体Pへ画像記録をする画像記録動作において、供給側ポンプ138を作動させて、インクを供給する圧力(負圧)を発生させる。このとき、供給側バルブ68を全て開放し、供給側分岐路バルブ44を開放する。
加圧方式のメンテナンス動作においては、まず、供給側バルブ68を全て閉鎖し、供給側分岐路バルブ44を閉鎖する。次に、供給側ポンプ138を作動させて、供給側マニホールド58を加圧し、所定圧(例えば、30〜50kPa)に昇圧する。
次に、メンテナンス対象となる吐出モジュール50における供給側バルブ68を開放する。これにより、吐出モジュール50からインクと共に気泡が排出される。吐出モジュール50からの気泡(増粘したインク)の排出が完了すると、供給側ポンプ138を画像記録用の供給圧に戻し、供給側分岐路バルブ44を開放する。
吸引方式のメンテナンス動作においては、供給側分岐路バルブ44を閉鎖した後、吐出モジュール50のノズル24(ノズル面)をキャップ150Aで覆い、キャップ150A内を吸引装置150Bにより予め定められた時間内減圧する。なお、キャップ150Aは、吐出モジュール50を個別に覆ってもよいし、複数の吐出モジュール50を一括で覆う構成であってもよい。
インク供給機構393においても、以上の動作により、インク供給機構39の場合と同様に、画像記録動作の際には、供給側マニホールド58のインクの圧力変動が低減されると共に、メンテナンス動作においては、必要な圧力が、減衰されずにインクに付与される。
なお、インクを吐出モジュール50へ供給する供給圧の制御は、水頭差、空気圧を用いたものであってもよく、どのような方法であってもよい。
(第4変形例)
第4変形例に係るインク供給機構394について説明する。インク供給機構394では、図10に示すように、共通供給路を有さない構成とされる。この構成では、インクジェット記録ヘッド20Yが、単独のヘッドで構成されており、インクタンク21Yが、供給路400によってインクジェット記録ヘッド20Yと通じている。供給路400には、加圧手段としての供給側ポンプ138が設けられている。供給路400から分岐する分岐路402に対して、供給側分岐路バルブ44及び緩衝器42が設けられている。
この構成においても、前述のように、記録媒体Pへ画像記録をする画像記録動作では、供給側分岐路バルブ44を開放し、加圧方式及び吸引方式のメンテナンス動作では、供給側分岐路バルブ44を閉鎖し、加圧動作又は吸引動作がなされる。
インク供給機構394においても、以上の動作により、インク供給機構39の場合と同様に、画像記録動作の際には、供給側マニホールド58のインクの圧力変動が低減されると共に、メンテナンス動作においては、必要な圧力が、減衰されずにインクに付与される。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 インクジェット記録装置
24 ノズル
39 インク供給機構
40 供給側分岐路(分岐経路の一例)
41 排出側分岐路(分岐経路の一例)
42 緩衝器
44 供給側分岐路バルブ(非作用手段の一例)
45 排出側分岐路バルブ(非作用手段の一例)
50 吐出モジュール(吐出部の一例)
58 供給側マニホールド(供給経路の一例、共通供給経路の一例)
62 個別供給路(個別供給経路の一例)
62B 接続部
64 排出側マニホールド(共通排出経路の一例)
66 個別排出路(個別排出経路の一例)
66B 接続部
78 第1流通路
82 第2流通路
391 インク供給機構
392 インク供給機構
393 インク供給機構
394 インク供給機構

Claims (5)

  1. ノズルから液体を吐出する吐出部に当該液体を供給する供給経路と、
    前記供給経路から分岐し、前記液体が流通する分岐経路と、
    前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、
    前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、
    を備え、
    前記供給経路は、
    複数の前記吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、
    複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、
    を備えて構成され、
    前記緩衝器は、前記共通供給経路から分岐する前記分岐経路に設けられ、
    前記分岐経路は、前記共通供給経路における液体流通方向の最下流側で当該共通供給経路に接続された前記個別供給経路の接続部よりも下流側で当該共通供給経路から分岐している液体供給機構。
  2. ノズルから液体を吐出する複数の吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、
    複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、
    前記複数の吐出部の各々に接続され、前記個別供給経路から供給された前記液体が当該吐出部の各々から排出される個別排出経路と、
    複数の前記個別排出経路から液体が排出される共通排出経路と、
    前記共通供給経路と前記共通排出経路との間で液体を流通させる第1流通路と、
    前記共通供給経路と前記共通排出経路との間で液体を流通させる第2流通路と、
    前記第2流通路に設けられ、前記第2流通路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、
    前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、
    を備える液体供給機構。
  3. ノズルから液体を吐出する複数の吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、
    複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、
    前記複数の吐出部の各々に接続され、前記個別供給経路から供給された前記液体が当該吐出部の各々から排出される個別排出経路と、
    複数の前記個別排出経路から液体が排出される共通排出経路と、
    前記共通供給経路及び前記共通排出経路の少なくとも一方から分岐し、前記液体が流通する分岐経路と、
    前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、
    前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、
    を備え、
    前記分岐経路は、前記共通供給経路における液体流通方向の最下流側で当該共通供給経路に接続された前記個別供給経路の接続部よりも下流側で当該共通供給経路から分岐する液体供給機構。
  4. ノズルから液体を吐出する複数の吐出部の各々に接続され、当該吐出部の各々へ液体を供給する個別供給経路と、
    複数の前記個別供給経路に液体を供給する共通供給経路と、
    前記複数の吐出部の各々に接続され、前記個別供給経路から供給された前記液体が当該吐出部の各々から排出される個別排出経路と、
    複数の前記個別排出経路から液体が排出される共通排出経路と、
    前記共通供給経路及び前記共通排出経路の少なくとも一方から分岐し、前記液体が流通する分岐経路と、
    前記分岐経路に設けられ、前記分岐経路内の液体に生じた圧力変動を緩和する緩衝器と、
    前記吐出部のノズルから前記液体を排出するメンテナンスの際に、前記圧力変動を緩和する緩和作用が生じない非作用状態に前記緩衝器をさせる非作用手段と、
    を備え、
    前記分岐経路は、前記共通排出経路における液体流通方向の最上流側で当該共通排出経路に接続された前記個別排出経路の接続部よりも上流側で当該共通排出経路から分岐している液体供給機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体供給機構と、
    記録媒体へ液滴を吐出して画像を形成する前記複数の吐出部と、
    を備える画像形成装置。
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