JP2012113774A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体記憶装置において、メインワード線の断線故障が起きた場合に、断線箇所から先がフローティング状態になることにより、正常なワード線の信号に影響を及ぼすことを防止する。
【解決手段】メインワード線の遠端にラッチ回路を設け、断線箇所から先に電位が、ハイ電位に固定されるようにし、正常なワード線に影響しないようにする。
【選択図】図1
【解決手段】メインワード線の遠端にラッチ回路を設け、断線箇所から先に電位が、ハイ電位に固定されるようにし、正常なワード線に影響しないようにする。
【選択図】図1
Description
本発明は半導体記憶装置に関する。特に、本発明は、ワード線断線の救済のため、冗長メモリと置換を行う半導体記憶装置に関する。
近年、DRAM等の半導体記憶装置の記憶容量は、微細加工技術の進歩により増大し、微細化が進むにつれて、1チップ当たりに含まれる欠陥メモリセルの数が増大しているのが現状である。また、配線は、アルミや銅などの金属により形成されるが、近年、配線の微細化により、ワード線断線が生じやすくなってきている。このような欠陥メモリセルやワード線断線があった場合には、半導体記憶装置は、不良品となり、歩留まりが低下する。そこで、半導体記憶装置の歩留まりを向上させるため、冗長メモリを設けて、欠陥メモリセルやワード線断線が生じているアドレスを冗長メモリのアドレスに代替アクセスするようにして、救済することが行われている。
図6は、従来の半導体記憶装置のブロック図を示す。図6に示すように、各々のワード線の一端は、メインワード線ドライバ89と接続している。断線したワード線8があった場合、冗長メモリのメインワード線86がアクセスされるようにし、冗長メモリのメインワード線86に属する冗長メモリに代替される。欠陥メモリセルやワード線断線があるアドレスは、ウェハ状態で行われる試験により検出され、図6における置換アドレス記憶回路80に書き込まれる。一般に、置換アドレス記憶回路80は、複数のプログラムヒューズを含むヒューズ回路で構成される。検出された欠陥アドレスに対応するプログラムヒューズがレーザービームの照射により切断され、欠陥アドレスが記憶される。
図6に示すように、読み出すアドレスADDが指定されると、アドレス置換回路82は、置換アドレス記憶回路80からの情報を参照して、置換アドレス記憶回路80に記憶されたアドレスであった場合には、代替するアドレスADD1への置換を行う。そして、図6に示すように、断線したワード線に対応するアドレスは、行単位で、冗長メモリに代替アクセスされる。
一方、パッケージング時に熱ストレスなどで不良ビットが散発的に発生することがある。このような不良に対しては、パッケージング後に、救済することが必要である。この種の不良は、数が少数であるため、ワード線単位やビット線単位の代替アクセスではなく、メモリセル単位での代替アクセスが望ましい。特許文献1には、ワード線単位やビット線単位の代替アクセスだけではなく、メモリセル単位での代替アクセスが可能な半導体記憶装置が開示されている。
以下の分析は、本発明により与えられる。
図6に示したワード線単位で冗長メモリに代替アクセスする救済方法や、特許文献1に開示されたメモリセル単位で冗長メモリに代替アクセスする救済方法が提案されている。しかしながら、メインワード線断線による不良の場合は、断線したメインワード線を、メインワード線単位で冗長メモリに代替アクセスしたとしても、断線箇所からメインワード線ドライバに対して他端の側のメインワード線が、フローティング状態になり、フローティング状態のメインワード線に、インバータを介して接続されるサブワード線の電位を完全にローレベル(非選択電位)に固定できない虞が生じ、非選択サブワード線の電位が完全にローレベル(非選択電位)にならないと、他の選択ビットの読み出しマージンが低下するという問題が生ずる。なお、本明細書において、ワード断線箇所からワード線ドライバに対して他端の側のワード線を、単に、断線箇所から他端の側のワード線と言うこともある。
本発明の第1の視点による半導体記憶装置は、行列状に複数のメモリセルが配置されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの行に対応して設けられた複数のワード線と、前記複数のワード線の一端に接続されたワード線ドライバであって、対応する前記ワード線に選択状態と非選択状態とで異なる電位を出力するワード線ドライバと、前記複数のワード線の他端に接続されたワード線電位保持回路であって、前記ワード線が断線した場合に、前記断線箇所から前記他端までの前記ワード線の電位を前記非選択状態の電位に固定するワード線電位保持回路を備える。
本発明の半導体記憶装置によれば、ワード線断線が発生した場合に、断線箇所から他端の側のワード線の電位を非選択電位に保持することが可能になり、選択ビットの読み出しマージンが低下するという問題が解消されるため、十分な読み出しマージンが確保された半導体記憶装置を提供することができる。
本発明の実施形態について、必要に応じて図面を参照して説明する。なお、実施形態の説明において引用する図面及び図面の符号は実施形態の一例として示すものであり、それにより本発明による実施形態のバリエーションを制限するものではない。
図7は、本発明による一実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイ及びその周辺を示した図であり、図1は、図7における複数のワード線のうち、1つのワード線MWL0に関連した部分をより詳細に示した図である。
本発明による一実施形態の半導体記憶装置は、図1、図7に示すように、行列状に複数のメモリセルが配置されたメモリセルアレイ84と、メモリセルアレイ84の行に対応して設けられた複数のワード線(図7のMWL0、MWL1、MWLZ、図1の8)と、複数のワード線の一端に接続されたワード線ドライバであって、対応するワード線に選択状態と非選択状態とで異なる電位を出力するワード線ドライバ12と、複数のワード線の他端に接続されたワード線電位保持回路であって、ワード線が断線した場合に、断線箇所(図1及び図7の20)から他端までのワード線の電位を非選択状態の電位に固定するワード線電位保持回路(図7の10、96、97、図1の10)を備える。
以下、実施例について、図面を参照して詳しく説明する。なお、実施例1から実施例4において同一の符号が付された構成要素は、その符号が付された他の実施例の構成要素と対応している。
[実施例1の構成]
実施例1による半導体記憶装置は、メインワード線とサブワード線からなる階層ワード構造を採用している。図7は、本発明の実施例1による半導体記憶装置を示すブロック図であり、メインワード線に関連する部分のみを示している。尚、階層ワード構造の詳細については、図9に示しており、詳細は後述する。図7に示すように、メインワード線ドライバ99に、複数のメインワード線(図7のMWL0、MWL1、MWLZ)が接続されている。また、各々のメインワード線の他端には、ワード線電位保持回路(図7の10、96、97)が接続されている。また、メモリセルアレイ84の内部には、不図示の冗長メモリが確保されており、その冗長メモリは、メインワード線WLZに属している。ここで、図7では、冗長メモリがメモリセルアレイ84の内部にある場合を示しているが、それに限定されるものではなく、冗長メモリは外部にあってもよい。また、図7においては、冗長メモリが1行のメインワード線MWLZに属している場合を示しているが、実際には、歩留まり向上に必要とされる複数のメインワード線分の冗長メモリが配置される。
実施例1による半導体記憶装置は、メインワード線とサブワード線からなる階層ワード構造を採用している。図7は、本発明の実施例1による半導体記憶装置を示すブロック図であり、メインワード線に関連する部分のみを示している。尚、階層ワード構造の詳細については、図9に示しており、詳細は後述する。図7に示すように、メインワード線ドライバ99に、複数のメインワード線(図7のMWL0、MWL1、MWLZ)が接続されている。また、各々のメインワード線の他端には、ワード線電位保持回路(図7の10、96、97)が接続されている。また、メモリセルアレイ84の内部には、不図示の冗長メモリが確保されており、その冗長メモリは、メインワード線WLZに属している。ここで、図7では、冗長メモリがメモリセルアレイ84の内部にある場合を示しているが、それに限定されるものではなく、冗長メモリは外部にあってもよい。また、図7においては、冗長メモリが1行のメインワード線MWLZに属している場合を示しているが、実際には、歩留まり向上に必要とされる複数のメインワード線分の冗長メモリが配置される。
また、図1は、図7における1つのメインワード線8に関連した部分を、より詳細に示した回路図である。図1において、メインワード線ドライバ12は、図7におけるメインワード線ドライバ99の内部に配置され、1つのメインワード線8に接続されるメインワード線ドライバである。メインワード線ドライバ12は、インバータで構成され、Xデコーダ88が出力したメインワード線ドライバ選択信号6を受け、論理を反転して出力する。すなわち、メインワード線ドライバ12は、メインワード線ドライバ選択信号6がハイレベルで選択されている場合には、メインワード線8の電位をローレベル(選択電位)、メインワード線ドライバ選択信号6がローレベルで非選択の場合には、メインワード線8の電位をハイレベル(非選択電位)になるように駆動する。
図1を参照すると、メインワードワード線8の他端には、ワード線電位保持回路10が接続される。ワード線電位保持回路10は、インバータ14、16をたすきがけに接続したラッチ回路で構成される。ワード線電位保持回路10には、電圧切替回路2から電圧が供給される。電圧切替回路2は、電圧VPP(第1の電圧)と電圧VPM(第2の電圧)が、切替可能に構成されている。ここで、2つの電圧は、VPP>VPMの関係になっている。
また、メインワード線ドライバ12に対して、ワード線ドライバ電圧供給回路19により、電圧VPPが供給される。ここで、図1では、ワード線ドライバ電圧供給回路19が供給する電圧が、電圧切替回路2の第1の電圧と同じ場合について例示しているが、それに限定されるものではない。また、マット選択信号4がワード線ドライバ電圧供給回路19におけるPMOSトランジスタ18のゲートと、電圧切替回路2に供給される。
次に、図2は、図1におけるワード線電位保持回路10を、具体的にMOSトランジスタで構成したワード線電位保持回路24で示している。ここで、NMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)26及びPMOSトランジスタ(第2のトランジスタ)28は、CMOSインバータを構成している。また、NMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)30及びPMOSトランジスタ(第4のトランジスタ)32は、もう1つのCMOSインバータを構成している。2つのCMOSインバータが、図2に示すように、たすきがけ接続されて、ラッチ回路を構成している。
次に、マット選択信号4について、以下に説明する。図7に示すメモリセルアレイ84は、実際には、図10に示すように、マット0〜マットN−1のN個のマットに分割配置されている。図10に示すように、N個のマットは、行列状にメモリセルが配置されたメモリセルアレイ84の列方向、すなわち、ワード線と直交する方向に並べて配置される。各々のマットには、複数のワード線が含まれる。メインワード線124、125、126はマット0に属し、メインワード線127、128、129はマット1に属し、メインワード線130、131、132はマットN−1に属している。マット選択信号4は、各々のマットに対して、1つ供給され、選択されたメインワード線が属しているマットのマット選択信号4はローレベル(選択電位)になり、選択されたメインワード線が属さないマットのマット選択信号4はハイレベル(非選択電位)になる。
次に、図9は、図1における1本のメインワード線MWL0と、それに属する4本のサブワード線(図9のSWL0、SWL1、SWL2、SWL3)及び各サブワード線に接続されるメモリセルMCの構成について示した図である。図9では、1本のメインワード線に対して、4本のサブワード線が属する場合を例示しているが、4本に限定されるものではない。図9において、各々のサブワード線155〜158の一端には、サブワード線ドライバSWLD170〜173が接続されている。また、各々のサブワード線155〜158には、メモリセルMCが接続される。また、サブワード線と直交する方向に、各列のメモリセルMCに対して一対のビット線BLT、BLBが配され、各々のメモリセルは、ビット線BLT、BLBのいずれかと接続されている。また、各々のビット線は、センスアンプSAと接続され、ビット線BLT、BLBの電位差が出力される。ここで、図9に示すように、センスアンプは、メモリセルアレイに対して、上下に交互配置される。このような配置をとることにより、センスアンプSA間のピッチが緩和されるため、センスアンプのレイアウトが容易となり、微細化が可能となる。
次に、図9は、メインワード線とサブワード線による階層ワード構造を示している。以下に、図9におけるサブワード線ドライバ170〜173の構成について、説明する。サブワード線ドライバには、メインワード線MWL0、サブワード線ドライバ選択信号FX0、FX1、FX2、FX3、反転サブワード線ドライバ選択信号FXB0、FXB1、FXB2、FXB3が供給される。サブワード線ドライバ選択信号FX0、FX1、FX2、FX3は、図7におけるXデコーダ88の出力に対応して供給される信号であり、図9に示す4行のメモリセルのうち、選択する行に対応する信号がハイレベル(選択電位)になるように供給される。また、反転サブワード線ドライバ選択信号FXB0、FXB1、FXB2、FXB3は、それぞれ対応するサブワード線ドライバ選択信号FX0、FX1、FX2、FX3の論理を反転した信号であり、サブワード線ドライバ選択信号を反転し、サブワード線ドライバ170〜173に供給される。
また、図9において、1つのサブワード線ドライバ170の内部の回路図が詳細に示されている。サブワード線ドライバ170は、NMOSトランジスタ212とPMOSトランジスタ210によるCMOSインバータと、NMOSトランジスタ214で構成されている。NMOSトランジスタ212とPMOSトランジスタ210のゲートは、共にメインワード線MWL0と接続されている。また、PMOSトランジスタ210のソースは、サブワード線ドライバ選択信号FX0と接続されている。また、NMOSトランジスタ212のドレイン、PMOSトランジスタ210のドレインが、共にサブワード線SWL0に接続されている。また、NMOSトランジスタ214のゲートは、反転サブワード線ドライバ選択信号FXB0と接続され、NMOSトランジスタ214のドレインは、サブワード線SWL0に接続されている。また、NMOSトランジスタ212、214のソースは、共に接地電位に接続されている。
[実施例1の動作]
以下に、実施例1の動作について説明する。図7における実施例1の半導体記憶装置のブロック図における置換アドレス記憶回路80、アドレス置換回路82の動作は、前述した図6における従来技術の半導体記憶装置と同様である。前述のように、読み出しアドレスADDが指定されると、アドレス置換回路82は、置換アドレス記憶回路80からの情報を参照して、置換アドレス記憶回路80に記憶されたアドレスであった場合には、代替するアドレスADD1への置換を行う。次に、置換されたアドレスADD1は、行アドレスと列アドレスに分離されて、行アドレスは図7のXデコーダ88に入力され、列アドレスはカラムデコーダ92に入力される。そして、Xデコーダ88の出力に基づいて、メインワード線ドライバ選択信号6とサブワード線ドライバ選択信号159、161、163、165が出力される。また、サブワード線ドライバ選択信号159、161、163、165を反転した反転サブワード線ドライバ選択信号160、162、164、166が出力される。また、カラムデコーダ92の出力に基づいてビット線対BLT、BLBが選択される。このようにして読み出すメモリセルMCが指定され、メモリセルMCの読み出しが行われる。
以下に、実施例1の動作について説明する。図7における実施例1の半導体記憶装置のブロック図における置換アドレス記憶回路80、アドレス置換回路82の動作は、前述した図6における従来技術の半導体記憶装置と同様である。前述のように、読み出しアドレスADDが指定されると、アドレス置換回路82は、置換アドレス記憶回路80からの情報を参照して、置換アドレス記憶回路80に記憶されたアドレスであった場合には、代替するアドレスADD1への置換を行う。次に、置換されたアドレスADD1は、行アドレスと列アドレスに分離されて、行アドレスは図7のXデコーダ88に入力され、列アドレスはカラムデコーダ92に入力される。そして、Xデコーダ88の出力に基づいて、メインワード線ドライバ選択信号6とサブワード線ドライバ選択信号159、161、163、165が出力される。また、サブワード線ドライバ選択信号159、161、163、165を反転した反転サブワード線ドライバ選択信号160、162、164、166が出力される。また、カラムデコーダ92の出力に基づいてビット線対BLT、BLBが選択される。このようにして読み出すメモリセルMCが指定され、メモリセルMCの読み出しが行われる。
次に、図9を参照し、サブワード線ドライバの動作について、説明する。メインワード線MWL0153がローレベル(選択電位)で、サブワード線ドライバ選択信号FX0がハイレベル(選択電位)、サブワード線ドライバ選択信号FX1、FX2、FX3がローレベル(非選択電位)の場合、サブワード線ドライバ170の内部の回路を参照すると、FX0がハイレベル(選択電位)であるため、NMOSトランジスタ212及びPMOSトランジスタ210で構成される回路は、CMOSインバータとして機能し、メインワード線MWL0の電位を反転出力する。また、反転サブワード線選択信号FXB0は、ローレベルになるため、NMOSトランジスタ214は非導通となる。従って、サブワード線SWL0は、ハイレベル(選択電位)になる。以上のように、メインワード線MWL0と、選択されたサブワード線SWL0では、電位が反転している。以上のようにして選択されたSWL0において、選択されたビット線対BLT、BLBの交点に位置するメモリセルMCが選択され、読み出される。
一方、図9において、サブワード線選択信号FXB0がローレベル、反転サブワード線選択信号FXB0がハイレベルの場合には、NMOSトランジスタ210、PMOSトランジスタ212は共に非導通となるが、NMOSトランジスタ214が導通し、サブワード線SWL0は、フローティング状態にならずに、ローレベル(非選択電位)に保持される。
次に、メモリセルMCの詳細について、図8を参照して説明する。図8は、図9のサブワード線SWL0に接続されているDRAMのメモリセルMC100を示す。ビット線BLT、BLBは、予め、ビット線の最大電圧VDDの半分であるVDD/2にプリチャージされる。選択されたサブワード線SWL0が、非選択電位から選択電位に変化すると、メモリセルMC100からの記憶情報に応じてVDD/2を中心に正負の微小信号が、BLT上に出力される。ビット線対BLT、BLBに生じた電位差は、図9におけるセンスアンプSA167、168、169のうち、選択されたビット線対に接続されているセンスアンプで増幅された後、図7におけるデータアンプ94で増幅され、I/O線を介して、読み出したデータが出力される。
次に、メインワード線に断線が生じた場合、フローティング状態となった断線箇所から他端の側のメインワード線が、選択ビットの読み出しマージンを低下させる問題について、説明しておく。図7において、メインワード線MWL0が、断線箇所20で断線したとする。メインワード線断線は検出され、図7の置換アドレス記憶回路80に断線が発生したメインワード線に対応するアドレスが書き込まれる。それにより、メインワード線MWL0に属するメモリセルMCは、メインワード線MWLZに属する冗長メモリのメモリセルMCに代替アクセスされる。しかしながら、断線箇所20から他端の側(図7で、太線で示した部分)のメインワード線電位は、フローティング状態となる。このフローティング状態のメインワード線にインバータを介して接続されたサブワード線の電位を完全にローレベル(非選択電位)に固定できない虞が生じ、非選択サブワード線の電位が完全にローレベル(非選択電位)にならないと、他の選択ビットの読み出しマージンが低下する。
次に、ワード線電位保持回路が、MOSトランジスタで構成された図2に示す回路の動作について、説明する。まず、メインワード線8に断線が起きていない場合について説明する。メインワード線ドライバ選択信号6がハイレベル(選択電位)で、メインワード線8が選択の場合、ワード線8の電位は、メインワード線ドライバ12により、ローレベル(選択電位)になる。一方、メインワード線ドライバ選択信号6がローレベル(非選択電位)で、メインワード線8が非選択の場合、メインワード線8の電位は、メインワード線ドライバ12により、ハイレベル(非選択電位)になる。ここで、メインワード線の他端に接続されているワード線電位保持回路24で使用されているNMOSトランジスタ26、30、PMOSトランジスタ28、32の電流駆動能力は、メインワード線ドライバ12の電流駆動能力に比べて、十分低くし、ワード線電位保持回路24が、メインワード線ドライバ12の動作に影響を与えないようにする。
次に、メインワード線8に断線が起きている場合について説明する。断線箇所20から他端の側のメインワード線8の電位は、ワード線電位保持回路24のノードN11の電位になるので、以下に、ワード線電位保持回路24の動作について、説明する。ワード線電位保持回路24における4つのMOSトランジスタにおいて、PMOSトランジスタ(第2のトランジスタ)28の電流駆動能力は、NMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)26の電流駆動能力より高くする。また、NMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)30の電流駆動能力はPMOSトランジスタ(第4のトランジスタ)32の電流駆動能力よりも高くする。ここで、一般に、MOSトランジスタにおいて、ドレイン−ソース間の電流IDSと、ゲート−ソース間の電圧VGSとの関係は、飽和領域において、式(1)で表される。
IDS=K(VGS−VTH)2 式(1)
ここで、VTHは、しきい値電圧である。前述の電流駆動能力は、式(1)におけるKの値で表される。Kが大きいと、ドレイン−ソース間の電流IDSは大きくなり、電流駆動能力は高くなる。一方、Kが小さいと、ドレイン−ソース間の電流IDSは小さくなり、電流駆動能力は低くなる。Kの値は、MOSトランジスタを構成するチャネル幅に比例するので、前述した4つのトランジスタの電流駆動能力の大小関係を実現するには、例えば、PMOSトランジスタ(第2のトランジタ)28のチャネル幅をNMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)26のチャネル幅よりも大きくし、NMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)30のチャネル幅をPMOSトランジスタ(第4のトランジスタ)32のチャネル幅よりも大きくすればよい。但し、前述したように、メインワード線が断線していない場合に、ワード線電位保持回路24がメインワード線ドライバ12の動作に影響を与えないように、4つのトランジスタのKの値は、全体的に小さくしておく。
IDS=K(VGS−VTH)2 式(1)
ここで、VTHは、しきい値電圧である。前述の電流駆動能力は、式(1)におけるKの値で表される。Kが大きいと、ドレイン−ソース間の電流IDSは大きくなり、電流駆動能力は高くなる。一方、Kが小さいと、ドレイン−ソース間の電流IDSは小さくなり、電流駆動能力は低くなる。Kの値は、MOSトランジスタを構成するチャネル幅に比例するので、前述した4つのトランジスタの電流駆動能力の大小関係を実現するには、例えば、PMOSトランジスタ(第2のトランジタ)28のチャネル幅をNMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)26のチャネル幅よりも大きくし、NMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)30のチャネル幅をPMOSトランジスタ(第4のトランジスタ)32のチャネル幅よりも大きくすればよい。但し、前述したように、メインワード線が断線していない場合に、ワード線電位保持回路24がメインワード線ドライバ12の動作に影響を与えないように、4つのトランジスタのKの値は、全体的に小さくしておく。
次に、電源立ち上げ時のワード線電位保持回路24の動作について、説明する。電源電圧が立ち上げ時に高くなっていくと、NMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)26と、PMOSトランジスタ(第2のトランジスタ)28で構成されるCMOSインバータ回路において、PMOSトランジスタ28のほうが、電流駆動能力が高いため、PMOSトランジスタ28が導通、NMOSトランジスタ26が非導通となり、ノードN11がハイレベルになる傾向がある。一方、NMOSトランジスタ(第3のトランジスタ)30と、PMOSトランジスタ(第4のトランジスタ)32で構成されるCMOSインバータ回路において、NMOSトランジスタ30のほうが、電流駆動能力が高いため、NMOSトランジスタ30が導通、PMOSトランジスタ32が非導通となり、ノードN12がローレベルになる傾向がある。以上により、電源立ち上げ時に、ノードN11がハイレベル、ノードN12がローレベルで保持され、ノードN11に接続されたメインワード線8の電位はハイレベルとなる。メインワード線8が、断線箇所20で断線した場合は、電源立ち上げ後に、断線箇所から他端の側のワード線8の電位は、ハイレベル(非選択電位)に保持される。従って、メインワード線断線によるフローティング状態が選択ビットの読み出しマージンを低下させるという問題が解消され、十分な読み出しマージンが確保された読み出しが可能となるという効果が得られる。
次に、電圧切替回路2及びワード線ドライバ電圧供給回路19の動作を説明する前に、MOSトランジスタにおけるリーク電流のうち、GIDL(Gate Induced DrainLeakage)電流について説明する。図11は、NMOSトランジスタの断面図であり、基板電位、ソース電位をグランドに接続し、ドレインには電圧VPPを供給している。図11に示すように、ゲート電極下のドレイン端に高い電界がかかることにより、ドレインから基板に流れるGIDL電流IGIDLが存在する。GIDL電流は、電圧VPPによりゲート酸化膜182に発生する電界が大きくなるにつれて、増加する。GIDL電流を抑えるには電界を抑える必要があり、電圧VPPを低く設定することが望ましい。図11は、NMOSトランジスタについて説明した図であるが、PMOSトランジスタにおいても同様に、GIDL電流が発生する。特に、モバイル用途で使用されるDRAMなどにおいては、消費電力の低下は重要課題であり、GIDL電流を抑制することが望まれている。実施例1では、各メインワード線に、ワード線電位保持回路24を設ける必要があるため、使用するMOSトランジスタの数も増加する。また、メインワード線ドライバ12においてもMOSトランジスタが使用されており、これらのGIDL電流を抑制することが望まれている。
実施例1において、GIDL電流を抑制するため、電圧切替回路2及びワード線ドライバ電圧供給回路19を、マット選択信号4により抑制している。以下に、マット選択信号4により抑制する電圧切替回路2の動作について説明する。マット選択信号がローレベル(選択電位)の場合には、電圧切替回路は電圧VPP(第1の電圧)を出力するように制御される。一方、マット選択信号4がハイレベル(非選択電位)の場合には、電圧切替回路2は電圧VPM(第2の電圧)を出力するように制御される。選択されたメインワード線が属さないマットにおいては、断線箇所20から他端の側のメインワード線の電位は問題にならない。そこで、非選択マットのワード線電位保持回路(図1の10、図2の24)に供給する電圧を、電圧切替回路2によって電圧VPP(第1の電圧)よりも低い電圧であるVPM(第2の電圧)に切り替える。これにより、選択されたメインワード線が属さないマットにおいては、ワード線電位保持回路(図1の10、図2の24)に供給する電圧がVPMに下がるため、GIDL電流を抑制することができる。なお、この状態でも、断線箇所20から他端の側のメインワード線の電位は正常に保持されている。ここで、GIDL電流の完全な抑制という観点からは、非選択マットにおける断線箇所20から他端のメインワード線の電位は、VPMよりも更に低く、グランド電位とするように電圧切替回路2を設定するのが好ましいように推察し得る。しかしながら、本発明者の検討によれば、電圧切替回路2では、非選択マットにおける断線箇所20から他端のメインワード線の電位をグランド電位とするのではなく、上述のようにグランド電位よりも高くVPPよりも低い電圧VPMとするのが好適である。これにより、マット選択/非選択の際に、マット内の全てのメインワード線を、グランド電位とVPP電位の間で充放電する必要がなく、VPM電位とVPP電位との間で充放電すれば良いため、当該半導体装置の動作をより高速化できる。なお、断線箇所20から他端の側のメインワード線の電位を固定するという本実施例の効果においては、必ずしも電圧切替回路2を備えている必要は無い。その場合、ワード線電位保持回路(図1の10、図2の24)には、常に電圧VPPを供給すれば良い。
次に、マット選択信号4により制御するワード線ドライバ電圧供給回路19の動作について説明する。マット選択信号4がローレベル(選択電位)の場合には、PMOSトランジスタ18は導通し、メインワード線ドライバ12に電圧が供給される。一方、マット選択信号4がハイレベル(非選択電位)の場合には、PMOSトランジスタ18は非導通となり、メインワード線ドライバ12に電圧は供給されない。以上により、選択されたワード線が属さないマットにおいては、ワード線ドライバ12に電圧を供給しないため、GIDL電流を抑制する効果が得られる。
以上に説明した実施例1において、電圧切替回路2は、十分な読み出しマージンを確保するという課題に対しては、必須ではない。但し、マット非選択時のGIDL電流を抑制するという観点から備えているほうがより好ましい。
実施例2による半導体記憶装置は、実施例1におけるワード線電位保持回路10を、図3に示すワード線電位保持回路44に置き換えたものである。図3に示すワード線電位保持回路44において、電源立ち上げ信号52、ワード線リセット信号54が、不図示の上位システムから供給されている。電源立ち上げ信号52は、半導体記憶装置を駆動している上位システムの電源部から供給されるようにすればよく、また、ワード線リセット信号54は、上位システムが、半導体記憶装置を制御するリセット信号等を使用すればよい。図3において、電源立ち上げ信号52、ワード線リセット信号54はNOR回路50に入力され、NOR回路の出力は、NAND回路48に一方の入力端子に入力される。また、インバータ46は、NAND回路48の他方の入力端子とたすきがけ接続され、ラッチ回路を構成している。電源立ち上げ信号52とワード線リセット信号54は、どちらか一方だけ供給するようにしてもよい。その場合には、NOR回路50の代わりに、インバータ回路を使用すればよい。
次に、図3のワード線電位保持回路44の動作について説明する。電源立ち上げ信号52とワード線リセット信号54の少なくとも一方が、ローレベルからハイレベルになった場合、NOR回路50の出力はローレベルになり、その結果、NAND回路48の出力は、ハイレベルになる。従って、電源立ち上げ信号52とワード線リセット信号54のどちらか一方がハイレベルになるタイミングで、ノードN4の電位をハイレベル(非選択電位)にすることができる。実施例1においては、図2のワード線電位保持回路24を構成するMOSトランジスタ間で電流駆動能力に差を設けて、電源立ち上げ時にメインワード線8がハイレベル(非選択電位)になるようにしていたが、実施例2では、その必要がなくなる利点が得られる。また、電源立ち上げ信号52とワード線リセット信号54が、共にローレベルの場合には、NOR回路の出力はハイレベルになり、NAND回路48は、インバータ回路として機能することになるため、図1におけるワード線電位保持回路10と等価になり、ラッチ回路として動作する。以上に説明したように、実施例2の半導体記憶装置によると、メインワード線断線が生じた場合、断線箇所20から他端の側のメインワード線8の電位をハイレベル(非選択電位)に保持することができ、実施例1と同様の効果が得られる。また、実施例1と同様に、マットが非選択の場合は、ワード線電位保持回路44に供給する電圧を低下させて、GIDL電流を抑制し、かつ、次にマットが選択されるまでの間、ワード線電位保持回路44のデータを保持することができる。
以上に説明した実施例2において、電圧切替回路2は、十分な読み出しマージンを確保するという課題に対しては、必須ではない。但し、マット非選択時のGIDL電流を抑制するという観点から備えているほうがより好ましい。
実施例3による半導体記憶装置は、図4に示すように、図1で示した実施例1におけるワード線電位保持回路10を、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64で構成されるワード線電位保持回路63に置き換えた構成になっている。PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64のソースは、電圧切替回路2の出力と接続され、第1の電圧VPPまたは第2の電圧VPMが供給される。また、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64のドレインは、メインワード線8と接続される。また、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64のゲートは、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64のソースの電位より十分に低い電位であるグランドに接続され、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64は、常時、導通状態になっている。また、PMOSトランジスタ64(第5のトランジスタ)の電流駆動能力は、メインワード線ドライバ12の動作に影響が出ない程度に、小さくなるようにする。電流駆動能力を小さくするには、例えば、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64のチャネル幅を小さくすることにより実現することができる。なお、PMOSトランジスタ64は、メインワード線8と電圧切替回路2の出力との間に接続された抵抗素子として機能する。
次に、実施例3の動作について説明する。メインワード線8が断線していない場合、メインワード線ドライバ選択信号6がハイレベル(選択電位)の場合には、メインワード線8の電位はローレベル(選択電位)となる。一方、メインワード線ドライバ選択信号6がローレベル(非選択電位)の場合には、メインワード線8の電位はハイレベル(非選択電位)となる。次に、メインワード線8が断線箇所20で断線した場合、断線箇所20から他端の側のメインワード線8の電位は、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)64で構成されるワード線電位保持回路63で、ハイレベル(非選択電位)に保持される。以上により、メインワード線8が断線した場合、断線箇所20から他端の側のメインワード線8の電位をハイレベル(非選択電位)に保持できるので、メインワード線断線によるフローティング状態が選択ビットの読み出しマージンを低下させるという問題が解消され、十分な読み出しマージンが確保された読み出しが可能となるという効果が得られる。また、電圧切替回路2及びワード線ドライバ電圧供給回路19をマット選択信号4で制御する点に関しては、実施例1、2と同じ構成であるため、実施例1、2と同様に、GIDL電流を抑制する効果が得られる。
以上に説明した実施例3において、電圧切替回路2は、十分な読み出しマージンを確保するという課題に対しては、必須ではない。但し、マット非選択時のGIDL電流を抑制するという観点から備えているほうがより好ましい。
実施例4による半導体記憶装置は、図5に示すように、図4に示した実施例3の回路におけるワード線電位保持回路63を、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)66で構成されるワード線電位保持回路65とし、メインワード線8の選択/非選択の情報により制御するようにしている。図5に示す回路において、ワード線電位保持回路65を構成するPMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)66のゲートは、メインワード線ドライバ12の出力とインバータ68を介して接続される。
次に、実施例4の動作について、説明する。メインワード線8が断線していない場合で、メインワード線ドライバ選択信号6がハイレベル(選択電位)の場合には、メインワード線8の電位はローレベル(選択電位)となる。このとき、インバータ68の出力は、ハイレベルになり、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)66は非導通になって、ワード線電位保持回路65は、メインワード線8に電圧を供給しない。そのため、実施例3では、ワード線電位保持回路63がメインワード線ドライバ12の動作に影響を与えないようにMOSトランジスタの電流駆動能力を小さくすることが必要であったが、実施例4では、メインワード線8の電位がローレベルのときに、ワード線電位保持回路65は電圧を供給しないようにすることができるので、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)66の電流駆動能力をメインワード線ドライバに対して小さくしなければならないという制約がなくなる。一方、メインワード線8が断線していない場合で、メインワード線ドライバ選択信号6がローレベル(非選択電位)の場合には、メインワード線8の電位はハイレベル(非選択電位)となる。また、メインワード線8が断線箇所20で断線した場合、メインワードドライバ選択信号6は、通常、ローレベル(非選択電位)に設定されるので、メインワード線ドライバ12の出力は、ハイレベル(非選択電位)になり、インバータ回路68の出力はローレベルになって、PMOSトランジスタ(第5のトランジスタ)66は導通状態になり、第2の電圧供給回路65から断線箇所20から他端の側のメインワード線8に対して、電圧が供給されて、ハイレベル(非選択電位)に保持される。従って、実施例4による半導体記憶装置は実施例3と同様な効果が得られる。
以上に説明した実施例4において、電圧切替回路2は、十分な読み出しマージンを確保するという課題に対しては、必須ではない。但し、マット非選択時のGIDL電流を抑制するという観点から備えているほうがより好ましい。
以上に説明した各々の実施例において、メインワード線の電位が、選択時にローレベル、非選択時にハイレベルとなる場合について、例示したが、例えば、メインワード線ドライバが、論理を反転しない場合で、メインワード線の電位が、選択時にハイレベル、非選択時にローレベルとなる場合についても、前述のワード線電位保持回路、電圧切替回路、ワード線ドライバ電圧供給回路等を適用することが可能である。また、以上に説明した各々の実施例において、ワード線電位保持回路、電圧切替回路、ワード線ドライバ電圧供給回路等を、メインワード線に対して適用する構成について説明したが、それに限定されず、サブワード線に対して適用してもよく、また、メインワード線、サブワード線の両方に適用してもよい。いずれの場合においても、断線した箇所から他端の側を非選択電位に保持することができ、メインワード線断線によるフローティング状態が選択ビットの読み出しマージンを低下させるいう問題が解消され、十分な読み出しマージンが確保された読み出しが可能となるという効果が得られる。また、同時に、GIDL電流を抑制する効果が得られる。
本発明の半導体記憶装置は、DRAM、SRAM、EEPROM等が搭載されるメモリセルモジュールに適用可能である。
なお、本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
2:電圧切替回路
4:マット選択信号
6:メインワード線ドライバ選択信号
8:メインワード線(ワード線)
10、24、44、63、65、96、97:ワード線電位保持回路
12:メインワード線ドライバ(ワード線ドライバ)
14、16、46、68:インバータ
18、28、32、64、66、210:PMOSトランジスタ
19:ワード線ドライバ電圧供給回路
20:断線箇所
26、30、102、180、212、214:NMOSトランジスタ
48:NAND回路
50:NOR回路
52:電源立ち上げ信号
54:ワード線リセット信号
80:置換アドレス記憶回路
82:アドレス置換回路
84:メモリセルアレイ
86:冗長メモリのメインワード線
88、120:Xデコーダ
89、99、122:メインワード線ドライバ
90:センスアンプ
92:カラムデコーダ
94:データアンプ
100:メモリセル
104:メモリセル容量
106、108:ビット線容量
124〜132、153、154:メインワード線
155〜158:サブワード線
159、161、163、165:サブワード線ドライバ選択信号
160、162、164、166:反転サブワード線ドライバ選択信号
167、168、169:センスアンプ
170、171、172、173:サブワード線ドライバ
182:ゲート酸化膜
202、204、206、208:センスアンプ群
4:マット選択信号
6:メインワード線ドライバ選択信号
8:メインワード線(ワード線)
10、24、44、63、65、96、97:ワード線電位保持回路
12:メインワード線ドライバ(ワード線ドライバ)
14、16、46、68:インバータ
18、28、32、64、66、210:PMOSトランジスタ
19:ワード線ドライバ電圧供給回路
20:断線箇所
26、30、102、180、212、214:NMOSトランジスタ
48:NAND回路
50:NOR回路
52:電源立ち上げ信号
54:ワード線リセット信号
80:置換アドレス記憶回路
82:アドレス置換回路
84:メモリセルアレイ
86:冗長メモリのメインワード線
88、120:Xデコーダ
89、99、122:メインワード線ドライバ
90:センスアンプ
92:カラムデコーダ
94:データアンプ
100:メモリセル
104:メモリセル容量
106、108:ビット線容量
124〜132、153、154:メインワード線
155〜158:サブワード線
159、161、163、165:サブワード線ドライバ選択信号
160、162、164、166:反転サブワード線ドライバ選択信号
167、168、169:センスアンプ
170、171、172、173:サブワード線ドライバ
182:ゲート酸化膜
202、204、206、208:センスアンプ群
Claims (11)
- 行列状に複数のメモリセルが配置されたメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイの行に対応して設けられた複数のワード線と、
前記複数のワード線の一端に接続されたワード線ドライバであって、対応する前記ワード線に選択状態と非選択状態とで異なる電位を出力するワード線ドライバと、
前記複数のワード線の他端に接続されたワード線電位保持回路であって、前記ワード線が断線した場合に、前記断線箇所から前記他端までの前記ワード線の電位を前記非選択状態の電位に固定するワード線電位保持回路を備えることを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記ワード線電位保持回路は、ラッチ回路で構成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記ラッチ回路に、電源立ち上げ信号と、ワード線リセット信号のうち、少なくとも1つが供給され、
前記断線箇所から前記他端の側の前記ワード線の電位は、前記電源立ち上げ信号、前記ワード線リセット信号の少なくとも一方がオンになるタイミングで、非選択電位に設定されることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 前記ラッチ回路は、第1導電型の第1のトランジスタ、前記第1導電型とは逆導電型である第2導電型の第2のトランジスタ、第1導電型の第3のトランジスタ、第2導電型の第4のトランジスタを含み、
第1のトランジスタのドレインと、第2のトランジスタのドレインが共に、前記ワード線の他端に接続され、
第3のトランジスタのドレインと、第4のトランジスタのドレインが接続され、
第2のトランジスタのソース及び第4のトランジスタのソースは、前記電圧切替回路の出力に接続され、
第1のトランジスタのソース及び第3のトランジスタのソースは、前記電圧切替回路が供給する電圧より低い電位の電源に接続され、
第1及び第2のトランジスタのゲートは、第3及び第4のトランジスタのドレインと接続され、
第3及び第4のトランジスタのゲートは、第1及び第2のトランジスタのドレインと接続され、
前記第2のトランジスタの電流駆動能力は、前記第1のトランジスタの電流駆動能力より高く、
前記第3のトランジスタの電流駆動能力は、前記第4のトランジスタの電流駆動能力より高くなるように構成されることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第2のトランジスタのチャネル幅を、前記第1のトランジスタのチャネル幅よりも大きくすることにより、前記第2のトランジスタの電流駆動能力を、前記第1のトランジスタの電流駆動能力より高くし、
前記第3のトランジスタのチャネル幅を、前記第4のトランジスタのチャネル幅よりも大きくすることにより、前記第3のトランジスタの電流駆動能力を、前記第4のトランジスタの電流駆動能力より高くすることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置。 - 前記ワード線電位保持回路は、第5のトランジスタを含み、
前記第5のトランジスタのドレインは、前記ワード線の他端に接続され、
前記第5のトランジスタのソースは、前記電圧切替回路の出力に接続され、
前記第5のトランジスタのゲートは、前記第5のトランジスタが、導通状態になるように、前記第5のトランジスタのソースの電位より低い電位の電源に接続されることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記ワード線電位保持回路は、第5のトランジスタを含み、
前記第5のトランジスタのドレインは、前記ワード線の他端に接続され、
前記第5のトランジスタのソースは、前記電圧切替回路の出力に接続され、
前記第5のトランジスタのゲートの電位は、前記ワード線電位が非選択電位のとき、前記第5のトランジスタが導通状態になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記ワード線電位保持回路は、前記ワード線の他端と前記電圧切替回路の出力との間に接続された抵抗素子であることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 階層ワード構造であって、前記複数のワード線はメインワード線であり、前記ワード線ドライバはメインワード線ドライバであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記メモリセルは列方向に複数のマットに分割されて配置され、
前記ワード線電位保持回路に電圧を供給する電圧切替回路と、
前記ワード線ドライバに電圧を供給するワード線ドライバ電圧供給回路と、をさらに備え、
前記電圧切替回路は、第1の電圧と、前記第1の電圧より低い第2の電圧に切替可能に構成され、
選択された前記ワード線が属するマット内において、前記ワード線ドライバ電圧供給回路は、前記ワード線ドライバに電圧を供給し、前記電圧切替回路は、前記第1の電圧を出力し、前記ワード線電位保持回路に前記第1の電圧を供給し、
選択された前記ワード線が属さないマット内において、前記ワード線ドライバ電圧供給回路は、前記ワード線ドライバに電圧を供給せず、前記電圧切替回路は、前記第2の電圧を出力し、前記ワード線電位保持回路に前記第2の電圧を供給することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルをワード線に対応した行単位で置き換える冗長メモリと、置き換える行アドレスを格納する置換アドレス記憶回路と、前記置換アドレス記憶回路に格納された置換アドレスの情報に基づいてアドレスの置換を行うアドレス置換回路と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
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