JP2007317316A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】しきい値電圧等の各種ばらつきや低電圧化に伴って起こるディスターブに対する耐性向上と書き込み特性の改善を両立し、そのためのパワー増やスピード特性悪化を抑制することができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、SRAMセルを構成し、入力端と出力端とがクロスに接続してなる第1、第2のインバータと、第1のインバータに電源を供給する第1の電源制御回路11と、第2のインバータに電源を供給する第2の電源制御回路12とを具備する。第1、第2の電源制御回路11,12は、書き込み動作において、選択されたメモリセル内の第1、第2のインバータに供給する電源を、書き込みデータに応じて制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体記憶装置に関するものであり、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(以下、SRAM)に関するものである。
現在のSRAMのメモリセルは、6個のMOSトランジスタから構成されたCMOS型の6トランジスタセルが主流である。これは、2つのCMOSインバータからなるフリップフロップと、フリップフロップの両ノードを、ビット線対に接続する2つのトランスファーゲートからなる。SRAMは、データ記憶を、フリップフロップにより静的(Static)に行うので、データ保持が安定的にできることを特徴としている。
しかし、LSI(大規模集積回路)の性能向上、搭載素子数の増大を図るために、素子の微細化が進み、それに伴い電源電圧がスケーリングされてきている。また、素子の微細化に伴い、均一に制御されるべきトランジスタのしきい値電圧Vthが、素子毎にランダムにばらつく現象が顕著になってきた。
SRAMの動作マージンを示す指標のひとつとして、スタティックノイズマージン(Static Noise Margin(SNM))がある。SNMとは、セルのワード線が選択状態にあり、つまり、トランスファーゲートのトランジスタがオンしている状態における、フリップフロップを構成する二つのインバータの入出力特性を重ねた、所謂、SRAMセルのメガネ特性としてよく知られるものであり、動作時における電圧マージンのことである。ノイズによって、入出力特性がずれても、メガネ特性がつぶれてデータ破壊するまでにSNM分余裕があるということになる。このSNMが大きければ大きいほど、セルのデータ保持特性は安定していることとなる。通常のインバータ特性との違いは、ワード線がオンすると、ロウ(“L”)レベル側の電位が、トランスファーゲートを介してつながるビット線のレベル(通常、ハイ(“H”)レベル)により吊り上げられ、トランスファーゲートとドライバ(インバータを構成するNチャネルMOSトランジスタ)との駆動力の比で決まる中間電位になることである。
先に述べたように、電源電圧がスケーリングされれば、メガネ特性も全体としてスケーリングされることとなり、当然、SNMも小さくなる。さらに、ランダムなしきい値電圧Vthのばらつきにより、セルを構成する6つのトランジスタの特性がばらつくと、フリップフロップを構成する2つのインバータ特性が互いにずれることとなる。これにより、メガネ特性が非対称となり、SRAMセルのSNMは、メガネ特性の左右の小さいほうで決まることとなる。電源電圧がスケーリングされ、また、しきい値電圧Vthのばらつきがある程度以上に大きくなり分布をもってばらつくと、結果としてSNMが確保されない、つまり、メガネ特性がかけなくなるセルが確率的に存在することとなり、SRAMの大容量化、つまりSRAMセルの数が多くなればなるほど、その確率は増すことなる。そのようなセルは、ワード線が選択状態にあり、トランスファーゲートがオンすると、それだけで記憶されているデータが破壊されるおそれがあり、メモリとしての正常動作ができなくなるという問題を生じる。
SRAMにおけるアレイのアーキテクチャは各種考えられるが、ASICなどで混載される、ビット数や構成に自由度があるコンパイラブルのSRAMでは、I/O幅の自由度を持たせるために、図11に示すように、アレイはI/O毎にまとめられる構成をとることが、面積効率や、スピードやパワーの性能を考えると一般的である。このような場合、あるロウが選択されたときに、I/O毎にひとつ選択されるカラムとのクロスポイントにあるセルが、実際に選択されたセルとなり、データの書き込み、読み出しが実行される。よって、選択されたセルと同じロウにありながら、カラムが非選択のセルは、ワード線はオンするが、データの読み書きは行われずに、データは保持されていることが必要である。
今、先に述べたようなSNMが破綻しているセルがある場合を考える。まず、書き込み時は、選択されたカラムにある選択セルには、新たなデータが書き込まれるために、元のデータは不要となり、結果としてデータ破壊について心配することはない。しかし、ワード線はオンするが非選択のカラムにある全てのセルは、データ破壊のおそれがある。一方、読み出し時は、カラムの選択・非選択にかかわらず、選択されたロウにあり、ワード線がオンする全てのセルにおいて、データが破壊されるおそれがある。これらをディスターブ不良とよぶ。
これらの問題を回避するために、セル関連の電圧を制御する提案がなされている。例えば、非特許文献1で提案している案を紹介する。この提案は、セルのフリップフロップを構成するインバータの電源電圧VDDCをモードやカラム選択状態で変化させるというものである。リード時においては、インバータの電源電圧VDDCを、標準供給電圧VDDよりも高くする。これにより、“0”ノード側を“L”固定し、オンしているドライバ(NチャネルMOSトランジスタ)の駆動力が増す。これは、ゲート電位レベルが電源電圧VDDCとなり電圧VDDよりも高くなるためである。一方で、ワード線のレベルや、ビット線のプリチャージは電圧VDDレベルのままであるので、トランスファーゲートの駆動力が変わらない。よって、メガネ特性おける“L”側ノードの浮きが小さく抑えられることになり、SNMが改善されることとなる。よって、読み出し時、書き込み時を含めたディスターブ耐性は改善される。
しかし、このように電源電圧VDDCを電圧VDDよりも高くすると、書き込み特性が悪化することとなる。SRAMセルのデータ書き換えは、主に“1”側の“H”ノードを、トランスファーゲートを介してビット線の“L”レベルで引き落とすことで行われるが、電源電圧VDDCが上がることにより“H”ノードをキープしようとするPMOSトランジスタの駆動力が改善されるためである。書き込み特性の向上は、SNMの向上と相反するものであるため、電源電圧VDDCを逆に電圧VDDより下げることで達成される。先に説明したように、書き込み時には、非選択カラムについてはディスターブを考慮しなくてはならないため、電源電圧VDDCを電圧VDDより上げることには変わりなく、書き込みを行う選択カラムに関してのみ電源電圧VDDCを下げることとなる。
これらをまとめたのが、図12である。この場合、書き込み時に、カラムの選択/非選択に応じてセル電源電圧VDDCの電圧レベルを制御する必要があるが、このカラム毎の電源電圧VDDCの充放電のためのパワーが必要となるだけでなく、セルのアクセスに応じた十分なスピードを持って充電あるいは放電が完了する必要がある。また、ディスターブ回避のために十分に高い電源電圧VDDC(>VDD)と、書き込み改善のために十分に低い電源VDDC(<VDD)の差が大きいほど、先の充放電電流が増え、また、充放電スピードが遅くなる。よって、なるべく、電源電圧VDDCの電圧レベルを変化させる場合において、充放電するノードの容量を減らすこと、さらには、その変化させる電圧レベル差を小さくすることが、パワー削減およびスピード性能維持のためには、望ましい。
先に紹介した非特許文献1では、ディスターブ回避のために電源電圧VDDCを電圧VDDより高くしている例を上げたが、ディスターブ特性が問題なく、書き込み特性が厳しいような場合は、読み出し時および、書き込み時の非選択カラムは、電源電圧VDDCを電圧VDDレベルにしておき、書き込み時のみ、選択カラムの電源電圧VDDCを下げることも考えられる。このような例としては、非特許文献2により提案されたものがあり、この場合、書き込み時に、選択カラムの電源電圧VDDCをオープンとする。書き込みセルによって、電源電圧VDDCから電流が放電されるために、電圧レベルが下がり書き込み特性が改善されることになる。但し、この場合、書き込み後、“1”レベルにするノード側のインバータの電源電圧VDDCについても、電源供給がされなくなるために、書き込みのためのデータ反転は容易になる半面、セルのラッチが不安定になるという懸念がある。また、書き込みの際に電源電圧VDDCが下がる際において、充放電するノードの容量を減らすこと、さらには、その変化させる電圧レベル差を小さくすることが、パワー削減およびスピード性能維持のためには、望ましいことは、先の例と同様である。
K. Zhang et al.,"A 3-GHz 70Mb SRAM in 65nm CMOS Technology with Integrated Column-Based Dynamic Power Supply,"ISSCC 2005 Digest of Technical Papers, pp.474-475, 611. Masanao Yamaoka et al.,"Low-Power Embedded SRAM Modules with Expanded Margins for Writing,"ISSCC 2005 Digest of Technical Papers, pp.480-481, 611.
この発明は、しきい値電圧等の各種ばらつきや低電圧化に伴って起こるディスターブに対する耐性向上と書き込み特性の改善を両立し、そのためのパワー増やスピード特性悪化を抑制することができる半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明の一実施態様の半導体記憶装置は、メモリセルを構成し、入力端と出力端とがクロスに接続してなる第1、第2のインバータと、前記第1のインバータに電源を供給する第1の電源制御回路と、前記第2のインバータに電源を供給する第2の電源制御回路とを具備し、前記第1、第2の電源制御回路は、書き込み動作において、選択されたメモリセル内の第1、第2のインバータに供給する電源を、書き込みデータに応じて制御することを特徴とする。
この発明の他の実施態様の半導体記憶装置は、入力端と出力端とがクロスに接続してなる第1、第2のインバータを有するメモリセルが行列状に配列されたメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイ内で列方向に配列された複数のメモリセルの第1のインバータ群に共通に接続された第1の電源線と、前記メモリセルアレイ内で列方向に配列された前記複数のメモリセルの第2のインバータ群に共通に接続された第2の電源線と、書き込み時において、前記メモリセルアレイ内の選択されたメモリセルへの書き込みデータに応じて前記第1の電源線及び第2の電源線に電圧を供給する電源制御回路とを具備し、前記選択されたメモリセルに“1”を書き込むとき、前記第1のインバータ群は出力ノードがハイレベルとなり、前記選択されたメモリセルに“0”を書き込むとき、前記第2のインバータ群は出力ノードがハイレベルとなり、前記電源制御回路は、“1”の書き込み時に、前記第1の電源線に前記第2の電源線より高い電圧を供給し、“0”の書き込み時に、前記第2の電源線に前記第1の電源線より高い電圧を供給することを特徴とする。
この発明によれば、しきい値電圧等の各種ばらつきや低電圧化に伴って起こるディスターブに対する耐性向上と書き込み特性の改善を両立し、そのためのパワー増やスピード特性悪化を抑制することができる半導体記憶装置を提供できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
前述した従来例においては、ディスターブ回避のために電源電圧VDDCを標準供給電圧VDDよりも上げる場合と、電圧VDDよりも上げない場合を示したが、この発明の実施形態においては、それはいずれの場合でもよい。ここでは、書き込み時において選択カラムに供給する電源の下げ方に注目する。簡単化のため、以下の例では、後者のVDDC=VDDとする例を挙げるが、VDDC>VDDとする場合も、全く同様に適用できる。
[第1実施形態]
まず、この発明の第1実施形態のSRAMセルを有する半導体記憶装置について説明する。図1は、第1実施形態のSRAMセルの構成を示す回路図である。
このSRAMセルは、第1,第2のインバータ回路、トランスファーゲートトランジスタPL,PR、及び第1,第2の電源制御回路11,12を備えている。第1のインバータ回路は、PチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタ)からなるロードトランジスタLL、及びNチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタ)からなるドライバトランジスタDLから構成される。ロードトランジスタLLのドレインは、ドライバトランジスタDLのドレインに接続されている。ロードトランジスタLLのソースには第1の電源制御回路11から電源電圧VDDCLが供給され、ドライバトランジスタDLのソースには基準電圧(例えば、接地電圧)VSSCが供給されている。
第2のインバータ回路は、PMOSトランジスタからなるロードトランジスタLR、及びNMOSトランジスタからなるドライバトランジスタDRから構成される。ロードトランジスタLRのドレインは、ドライバトランジスタDRのドレインに接続されている。ロードトランジスタLRのソースには第2の電源制御回路12から電源電圧VDDCRが供給され、ドライバトランジスタDRのソースには基準電圧VSSCが供給されている。
トランジスタLL,トランジスタDLから構成された第1のインバータの出力ノードは、トランジスタLR,トランジスタDRから構成された第2のインバータの入力ノードに接続されると共に、トランスファーゲートトランジスタPLの電流通路を介してビット線BLに接続されている。第2のインバータの出力ノードは、第1のインバータの入力ノードに接続されると共に、トランスファーゲートトランジスタPRの電流通路を介して、前記ビット線BLの信号に対して相補な信号が供給されるビット線/BLに接続されている。さらに、トランスファーゲートトランジスタPL,PRのゲートには、ワード線WLが接続されている。
次に、第1実施形態のSRAMセルの動作について説明する。
前述した従来例の読み出し及び書き込み動作において、SRAMセルのインバータに供給する電源電圧VDDCを下げるのは、書き込み対象の選択カラムに対してのみでよい。そしてこれは、書き込み特性を改善することが目的であった。さらに、従来例では、SRAMセルの左右両方のインバータに供給する電源電圧VDDCを共通にレベル制御しているが、書き込み特性を改善するだけであれば、その必要はない。つまり、1→0とデータを反転するノードにおいては、電源電圧VDDCは低下している方がノードの書き換えには有利であり、前述したようにその必要がある。しかし、他方のノード、つまり0→1と変化する側においては、電源電圧VDDCを下げる必要はない。というよりも、むしろ電源電圧VDDCは高いままの方がデータ変化には有利である。よって、左右のインバータの電源電圧を両方とも下げる必要はなく、一方のみを下げればよいことになり、どちらを下げるかは、そのカラムに書かれるデータによって決めることができる。
第1実施形態では、図2に示すように、“1”を書き込むノード側の第2のインバータ回路に供給する電源電圧VDDCRは下げずに標準供給電圧VDDと同じにする。一方、“0”を書き込むノード側の第1のインバータ回路に供給する電源電圧VDDCLは電圧VDDより下げる。このように、書き込みカラムにおいてデータに応じて、セルの左右のインバータに供給する電源のうち、一方の電源電圧VDDCLのみを制御することにより、“1”を書き込むノード側の電源電圧VDDCRが、電源電圧VDDCLよりも高いままとなるので、従来例で述べた両方のインバータの電源電圧VDDCを下げる場合に比べて書き込み特性を改善することができる。
このように、書き込み特性が改善することで、電源電圧VDDCLあるいはVDDCRにおいて低下させる電圧レベルを小さくすることができる。よって、電圧変化が小さくなる分、書き込みカラムにおいて電源電圧VDDCLあるいはVDDCRの充放電に要するパワーを削減することができる。また、変化する電圧レベルが小さければ、充放電に要する時間も当然短くなり、スピード特性の改善につながる。書き込み時には、選択カラムのみでの電圧レベル変化が必要となるため、この充放電時間の短縮によるスピード特性の改善は、書き込み動作そのもののSRAMセルの動作速度に大きく影響する。また、当然ながら、書き込みのスピード特性がチップ(半導体記憶装置)のスピード性能向上に対して障害となっている場合には、書き込み特性が改善されることで、チップとしてのスピード特性が向上することとなる。
さらには、左右両方のインバータの電源を充放電する場合に比べて、片方のインバータの電源の充放電で済むことから、充放電する電源ノードの寄生容量も小さくて済み、パワー削減につながる。後述するように、左右のインバータに電源を供給する電源配線が電源電圧VDDCRと電源電圧VDDCLに元々分離されている場合は、それぞれの電源配線の上下配線や、他ノードとの間の寄生容量は半減することとなる。これらの半導体記憶装置の構成例を図3に示す。
図3は、第1実施形態の半導体記憶装置の詳細な構成を示す回路図である。この図3は、電源電圧VDDC(電源電圧VDDCLあるいはVDDCR)を、読み出し時の高電圧VDDH(この例では、=VDD)と書き込み時の低電圧VDDLとにそれぞれのスイッチ回路、例えばPMOSトランジスタで切り替える例を示す。なお、低電圧VDDLは電圧VDDより低い電圧である。
図3に示すように、NAND回路ND1の第1入力端にはデータ信号Dが入力され、NAND回路ND1の第2入力端には書き込み選択信号Waddが入力されている。NAND回路ND2の第1入力端にはデータ信号Dの相補信号であるデータ信号/Dが入力され、NAND回路ND2の第2入力端には書き込み選択信号Waddが入力されている。NAND回路ND1の出力信号は、PMOSトランジスタPT1のゲートに入力されると共に、インバータIV1を介してPMOSトランジスタPT2のゲートに入力される。NAND回路ND2の出力信号は、PMOSトランジスタPT3のゲートに入力されると共に、インバータIV2を介してPMOSトランジスタPT4のゲートに入力される。
PMOSトランジスタPT1の電流通路の一端と、PMOSトランジスタPT2の電流通路の一端とが接続され、この接続点には電源配線VDDCLが接続されている。SRAMセルMCはカラム方向及びロウ方向に行列状に配列されており、この電源配線VDDCLはカラム方向に配列された複数のSRAMセルMCの一方のインバータに接続されている。また、PMOSトランジスタPT3の電流通路の一端と、PMOSトランジスタPT4の電流通路の一端とが接続され、この接続点には電源配線VDDCRが接続されている。この電源配線VDDCRは、カラム方向に配列された複数のSRAMセルMCの他方のインバータに接続されている。
書き込み選択信号Waddは、書き込み時に、そのカラムが選択されたときに“H”となる、すなわち書き込み信号により書き込みがイネーブルとなり、アドレス信号によりそのカラムが選択されたときに“H”となる。書き込み選択信号Waddが“H”、かつデータ信号Dが“H”、データ信号/Dが“L”になると、NAND回路ND1の出力信号は“L”、NAND回路ND2の出力信号は“H”となる。NAND回路ND1の出力信号が“L”になると、PMOSトランジスタPT1はオンし、PMOSトランジスタPT2はオフする。これにより、低電圧VDDLが、電源配線VDDCLに供給されて、SRAMセルMCの一方のインバータに電源として供給される。また、NAND回路ND2の出力信号が“H”になると、PMOSトランジスタPT3はオフし、PMOSトランジスタPT4はオンする。これにより、高電圧VDDHが、電源配線VDDCRに供給されて、SRAMセルMCの他方のインバータに電源として供給される。
図4は、第1実施形態の第1変形例における半導体記憶装置の詳細な構成を示す回路図であり、SRAMセルMCの左右のインバータへ供給する高電圧VDDHを、スイッチ回路、すなわちPMOSトランジスタPT5,PT6で切断する例を示す。
図4に示すように、AND回路AD1の第1入力端にはデータ信号Dが入力され、AND回路AD1の第2入力端には書き込み選択信号Waddが入力されている。AND回路AD2の第1入力端にはデータ信号/Dが入力され、AND回路AD2の第2入力端には書き込み選択信号Waddが入力されている。AND回路AD1の出力信号はPMOSトランジスタPT5のゲートに入力され、AND回路AD2の出力信号はPMOSトランジスタPT6のゲートに入力される。
PMOSトランジスタPT5の電流通路の一端と、PMOSトランジスタPT6の電流通路の一端とが接続され、この接続点には高電圧VDDHが供給されている。PMOSトランジスタPT5の電流通路の他端には電源配線VDDCLが接続され、PMOSトランジスタPT6の電流通路の他端には電源配線VDDCRが接続されている。電源配線VDDCLは、カラム方向に配列された複数のSRAMセルMCの一方のインバータに接続されている。さらに、電源配線VDDCRは、カラム方向に配列された複数のSRAMセルMCの他方のインバータに接続されている。
このように構成された回路において、書き込み選択信号Waddが“H”、かつデータ信号Dが“H”、データ信号/Dが“L”になると、AND回路AD1の出力信号は“H”、AND回路AD2の出力信号は“L”となる。これにより、PMOSトランジスタPT5はオフし、PMOSトランジスタPT6はオンする。これにより、高電圧VDDHが、電源配線VDDCRに供給され、SRAMセルMCの他方のインバータに電源として供給される。一方、電源配線VDDCLには高電圧VDDHの供給が遮断される。
この場合、高電圧VDDHの供給がオープンとなった側のセルノードは、“L”レベルに変化するようにビット線から、“L”レベルに引き落とされるために、最初に“H”を与えていた高電圧VDDHは放電されることとなり下がっていく。よって、書き込み特性を改善する方向に電圧レベルがシフトする。但し、電源配線の寄生容量があるため、オープンとなった高電圧VDDHが供給されていた電源配線VDDCLの電圧レベルは、ワード線が開いている程度の期間であれば下がりながらも中間電位を保っており、セルのラッチが壊れるわけではない。高電圧VDDHは、セルの基準電圧VSSCと異なり、読み出し電流パスとなるわけではなく、セルにおいて“H”ノードのキープに使われるだけである。このため、高電圧VDDHの電源パスの寄生抵抗の影響は少ないため、高電圧VDDHの切り替えに図3で示したような制御スイッチをつけることのSRAM性能に対する影響は微々たるものである。
左右の電源電圧VDDCを共通にレベル変化させる場合に比べて、書き込みデータに応じて一方の電源のみを切り替えるための制御が必要となる分のパワー増はある。しかし、従来例でも、元々ある電源電圧VDDCのスイッチに、ビット線制御のために、カラム制御部まできているデータ信号による制御を追加するだけであり、そのスイッチのためのゲート容量駆動のためのパワー増や面積増はわずかである。一方、電源電圧VDDCの電源配線は、セルアレイ内のカラム方向に配列されたSRAMセルに共通接続されるものであり、その容量の充放電のほうが、一般的にははるかに大きい。高電圧VDDHが標準供給電圧VDDよりも高い電圧レベルの場合、図3のカラム制御部のインバータに高電圧VDDHへのレベルシフト機能を持たせればよい。
図4に示した第1変形例では、図3に示した回路に比べて、制御用の回路規模が縮小できるというメリットがある。
さらに、図5は、第1実施形態の第2変形例における半導体記憶装置の詳細な構成を示す回路図であり、図4に示した構成に、高電圧VDDHの低下する電圧レベルをクランプする機能を追加した例を挙げる。
PMOSトランジスタPT5,PT6からなるスイッチに並列にNMOSトランジスタNT1,NT2からなるスイッチを設けている。一方のPMOSトランジスタがオフとなった場合、ゲート入力レベル(H)からNMOSトランジスタのしきい値分以上に電源配線VDDCLあるいはVDDCRの電圧が下がると、NMOSトランジスタがオンして、電源配線VDDCLあるいはVDDCRの電圧がそれ以上下がらないようにクランプする。電源配線VDDCLあるいはVDDCRの電圧が下がり過ぎることで、高電圧VDDHの充放電のパワーや時間が問題となる場合に有効となる。
セルアレイにおいて同一カラム内の電源配線は、左右のインバータについて異なる配線となっている場合と、同一の配線となっている場合とがある。本実施形態では、同一カラム内の電源配線が、左右のインバータについて異なる配線となっていることが前提となる。
図6に、SRAMセルの下地レイアウトとアレイ配線の接続例を示す。図6中、中央部に、左右のインバータのPMOSトランジスタ(ロードトランジスタLL,LR)があり、それらのソースには電源配線VDDCが接続されている。そこで、従来例では、左右の電源配線VDDCが同一ノードであるため、電源配線VDDCを共通に接続することが可能である。
この接続について考えると、微細化されたセルにおいては、電源配線VDDCとして中央の1本の2層目メタルに枝配線をつくり、この枝配線を左右に伸ばしてソースに接続することとなる。これは、PMOSトランジスタのソースから中央の2層目メタル直下まで1層目メタルで接続しようとすると、図6中のAで示す部分で、1層目メタルと、ゲート上のコンタクトとの距離が非常に接近することとなり、不具合が生じるためである。この場合、2層目メタルのレイアウトは図7(a)に示すようになる。しかし、この場合、2層目メタルの電源配線VDDCが、左右のPMOSトランジスタの各ソースに接続をとるために、でこぼこのある配線となる。微細化が進み、特にセルアレイのようにピッチが厳しく、複数の配線が一方向に配線される場合、図7(a)に示したようなでこぼこ配線を加工するのは難しくなる。露光の際の近接効果で、凸部のショートや凹部のオープンが起こったり、凸部が短く加工され、PMOSトランジスタのソース部と電源配線とのコンタクト不良を起こしたりする危険が増すなど、正確に加工することが難しくなるためである。よって、最小デザインルールよりも、線間隔を広めにとるなどの制約が課せられることがあり得る。
したがって、微細な配線を狭ピッチで並べるには、図7(b)に示すように、左右の電源配線VDDCを独立に配置し、他のビット線BL,/BLや基準電圧配線VSSCと併せて規則的な縦配線で配した方が、加工が容易であり、最小ピッチで配線が形成できることとなる。このため、図7(b)に示した配線では、図7(a)に比べて1本配線が多いにも関わらず、トータルのセル幅を小さくすることが可能となる場合があり、微細化に伴い、その傾向が大きくなってきている。よって、図7(b)に示したように、左右のインバータの電源配線VDDCが、元々分離されているようなSRAMセルにおいては、セル面積やアレイ内の配線を特別に変えることなく、本実施形態が実現できる。
[第2実施形態]
次に、この発明の第2実施形態のSRAMセルを有する半導体記憶装置について説明する。前記第1実施形態における構成と同様の部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
第1実施形態では、SRAMセルにおける2つのインバータの電源配線VDDCL及び電源配線VDDCRを独立に制御する例を述べたが、この第2実施形態では2つのインバータの基準電圧VSSCの独立制御について述べる。図7(a)及び図7(b)に示したセルレイアウトでは、1つのセルの左右のインバータに接続される基準電圧配線VSSCは別配線となっているが、一方で基準電圧配線VSSCは左右の隣接するセル間で共有されている。
しかし、セル電流を確保するために、NMOSトランジスタからなるドライバトランジスタやトランスファーゲートトランジスタのトランジスタ幅(W)を大きめにとるようなセルもある。つまり、これは、図6における、ドライバトランジスタDR,DL、トランスファーゲートトランジスタPR,PLの拡散領域幅が太くなることに相当する。このような場合、トランジスタ幅(W)を大きくとった分、セルの幅は大きくなり、図8(a)及び図8(b)に示すように、基準電圧配線VSSCを隣接するセル間で分離するようなレイアウトを取る場合がある。
図9は、第2実施形態の半導体記憶装置の構成を示す回路図であり、選択カラムのSRAMセルにおける2つのインバータの基準電圧VSSCL,VSSCRを独立に制御する構成を示している。
図9に示すように、NAND回路ND1の第1入力端にはデータ信号/Dが入力され、NAND回路ND1の第2入力端には書き込み選択信号Waddが入力されている。NAND回路ND2の第1入力端にはデータ信号Dが入力され、NAND回路ND2の第2入力端には書き込み選択信号Waddが入力されている。NAND回路ND1の出力信号は、NMOSトランジスタNT3のゲートに入力されると共に、インバータIV1を介してNMOSトランジスタNT4のゲートに入力されている。NAND回路ND2の出力信号は、NMOSトランジスタNT5のゲートに入力されると共に、インバータIV2を介してNMOSトランジスタNT6のゲートに入力されている。
NMOSトランジスタNT3の電流通路の一端と、NMOSトランジスタNT4の電流通路の一端とが接続され、この接続点には基準電圧配線VSSCLが接続されている。SRAMセルMCはカラム方向及びロウ方向に行列状に配列されており、基準電圧配線VSSCLはカラム方向に配列された複数のSRAMセルMCの一方のインバータに接続されている。また、NMOSトランジスタNT5の電流通路の一端と、NMOSトランジスタNT6の電流通路の一端とが接続され、この接続点には基準電圧配線VSSCRが接続されている。この基準電圧配線VSSCRは、カラム方向に配列された複数のSRAMセルMCの他方のインバータに接続されている。
このように構成された回路において、書き込み選択信号Waddが“H”、かつデータ信号/Dが“L”、データ信号Dが“H”になると、NAND回路ND1の出力信号は“H”となり、NAND回路ND2の出力信号は“L”となる。NAND回路ND1の出力信号が“H”になると、NMOSトランジスタNT3はオンし、NMOSトランジスタNT4はオフする。これにより、基準電圧VSSCが、基準電圧配線VSSCLに供給され、SRAMセルMCの一方のインバータに電源として供給される。また、NAND回路ND2の出力信号が“L”になると、NMOSトランジスタNT5はオフし、NMOSトランジスタNT6はオンする。これにより、基準電圧VSSHが、基準電圧配線VSSCRに供給され、SRAMセルMCの他方のインバータに電源として供給される。なお、基準電圧VSSHは、基準電圧VSSCより高い電圧である。
この場合、第1実施形態と同様に、電源電圧VDDCL,VDDCRによりディスターブ耐性は確保しておき、選択カラムにおける左右のインバータに接続される基準電圧配線VSSCLとVSSCRの電圧を書き込みデータに応じて独立制御できるようになる。すなわち、0→1とデータを反転するほうのみ基準電圧の電圧レベルを上げることにより、選択カラムのSRAMセルのみ書き込み特性を改善することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、この発明の第3実施形態のSRAMセルを有する半導体記憶装置について説明する。前記第1実施形態における構成と同様の部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
第2実施形態では、隣接するセル間で基準電圧VSSCを分離した場合における基準電圧VSSCの制御について述べたが、ここでは、図7に示したように、隣接するセル間で基準電圧配線VSSCを共有する場合において、基準電圧VSSCをデータ信号で制御する例について述べる。前述した第1,第2実施形態では、電源電圧VDDCLあるいはVDDCRを上げることでディスターブ耐性を改善しつつ、それにより悪化する書き込み特性の改善をセル電源制御で行う場合を想定していた。しかし、電源レベルや、SRAMセルを構成するトランジスタの特性およびディメンジョンによって、ディスターブ耐性は十分であっても、書き込み特性が悪く、書き込み特性の改善が必要となるSRAMセルも存在する。この第3実施形態は、このようなSRAMセルを考慮したものであり、隣接セルと共有していても、その共有する基準電圧配線VSSCを書き込みデータに応じて制御する例を示す。この制御により、選択カラムについては、書き込み特性が改善される効果がある。
今、非選択カラムにおいて基準電圧VSSCの一方上がった状態で、ワード線が選択状態にある場合を考える。この状態では、基準電圧VSSCが上がる分だけ、ディスターブ耐性が低下することにはなるが、先に述べたように、SRAMセルを構成するトランジスタの特性およびディメンジョンによって、このような状態でも、ディスターブ耐性の悪化は問題ないレベルにあるとする。つまり、ビット線は“H”にプリチャージされているので、“0”レベルノード側の基準電圧VSSCが上がった状態で、トランスファーゲートトランジスタがオンするが、それにより、“0”レベルが“1”レベルに反転しないということである。そのような場合、非選択カラムの基準電圧VSSCを、選択カラムと同様にレベル制御しても問題ないことになる。
図10は、第3実施形態の半導体記憶装置の構成を示す回路図であり、選択カラム及び非選択カラムの基準電圧VSSCを同様に制御する構成を示している。
図10に示すように、NAND回路ND1の第1入力端にはデータ信号/Dが入力され、NAND回路ND1の第2入力端には書き込み信号Wが入力されている。NAND回路ND2の第1入力端にはデータ信号Dが入力され、NAND回路ND2の第2入力端には書き込み信号Wが入力されている。NAND回路ND1の出力信号は、NMOSトランジスタNT3のゲートに入力されると共に、インバータIV1を介してNMOSトランジスタNT4のゲートに入力されている。NAND回路ND2の出力信号は、NMOSトランジスタNT5のゲートに入力されると共に、インバータIV2を介してNMOSトランジスタNT6のゲートに入力されている。
セルアレイ内には、SRAMセルMCがカラム方向及びロウ方向に行列状に複数配列されている。同一のカラムに配列された複数のSRAMセルMCの一方のインバータには、基準電圧配線VSSCLがそれぞれ接続され、これら基準電圧配線VSSCLは、NMOSトランジスタNT3の電流通路の一端と、NMOSトランジスタNT4の電流通路の一端との接続点に接続されている。また、同一のカラムに配列された複数のSRAMセルMCの他方のインバータには、基準電圧配線VSSCRがそれぞれ接続され、これら基準電圧配線VSSCRは、NMOSトランジスタNT5の電流通路の一端と、NMOSトランジスタNT6の電流通路の一端との接続点に接続されている。さらに、NMOSトランジスタNT3及びNT5の他端には基準電圧VSSCが供給され、NMOSトランジスタN4及びNT6の他端には基準電圧VSSHが供給されている。
このように構成された回路において、書き込み信号Wが“H”、かつデータ信号/Dが“L”、データ信号Dが“H”になると、NAND回路ND1の出力信号は“H”となり、NAND回路ND2の出力信号は“L”となる。NAND回路ND1の出力信号が“H”になると、NMOSトランジスタNT3はオンし、NMOSトランジスタNT4はオフする。これにより、基準電圧VSSCが、基準電源配線VSSCLに供給されて、SRAMセルMCの一方のインバータに電源として供給される。また、NAND回路ND2の出力信号が“L”になると、NMOSトランジスタNT5はオフし、NMOSトランジスタNT6はオンする。これにより、基準電圧VSSHが、基準電源配線VSSCRに供給されて、SRAMセルMCの他方のインバータに電源として供給される。
前述したように、図10に示したような構成を用いれば、カラム選択のアドレス信号に関係なく、書き込みデータ(データ信号D,/D)に応じて全カラムの基準電圧VSSCを制御するだけでよいことになり、セルアレイ内のカラム間で、基準電圧配線VSSCL,VSSCRをそれぞれ共通接続して、書き込み時に書き込みデータに応じて基準電圧VSSCL,VSSCRを制御すればよく、制御回路が簡単となる。選択カラムにおいては、書き込みが改善するように、基準電圧VSSCLあるいはVSSCRの一方がレベル変化するので、書き込み特性は改善されることとなる。よって、基準電圧配線VSSCL,VSSCRを隣接するカラムのセルと共有したセルにおいても、基準電圧VSSCLあるいはVSSCRの一方を書き込みデータに応じてレベル制御することが有用な効果をもたらす。
以上説明したようにこの発明の実施形態は、SRAMセルにおいて、微細化や低電圧化によって悪化が懸念されている、読み出しおよび書き込み動作時におけるノイズマージンやディスターブ耐性の向上と、それに対し対極にある書き込み特性改善を、両立させるために、セルアレイ関連の電圧制御によりこれらを実現する手法を提案した。すなわち、低電圧化および微細化に伴うしきい値電圧Vthなどのばらつき増大に伴い問題となっている、SRAMセルにおけるスタティックノイズマージンのばらつきによるデータ破壊を招くディスターブ不良対策を行いつつ、それによる書き込み特性悪化を回避する解決策を提供できる。具体的には、例えば、書き込み時に、選択カラムについて、SRAMセル内の左右のインバータに供給する電源レベルを、書き込みデータに応じて左右独立に制御する。
また、前述した各実施形態はそれぞれ、単独で実施できるばかりでなく、適宜組み合わせて実施することも可能である。さらに、前述した各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、各実施形態において開示した複数の構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発明を抽出することも可能である。
この発明の第1実施形態のSRAMセルの構成を示す回路図である。 第1実施形態のSRAMセルにおける電圧制御例を示す回路図である。 第1実施形態の半導体記憶装置の詳細な構成を示す回路図である。 第1実施形態の第1変形例における半導体記憶装置の詳細な構成を示す回路図である。 第1実施形態の第2変形例における半導体記憶装置の詳細な構成を示す回路図である。 SRAMセルの下地レイアウトとアレイ配線の接続例を示す図である。 (a)はセルアレイにおいて同一カラム内の左右のインバータの電源配線を同一にした場合のレイアウトを示す図であり、(b)は左右のインバータの電源配線を異なる配線にした場合のレイアウトを示す図である。 セルアレイにおいてカラム内の左右のインバータの基準電圧配線を隣接するセル間で分離した場合のレイアウトを示す図である。 この発明の第2実施形態の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 この発明の第3実施形態の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 SRAMにおけるセルアレイの構成を示す図である。 読み出し時及び書き込み時における選択カラム及び非選択カラムの電圧制御を示す図表である。
符号の説明
11…第1の電源制御回路、12…第2の電源制御回路、BL,/BL…ビット線、DL,DR…ドライバトランジスタ、LL,LR…ロードトランジスタ、PL,PR…トランスファーゲートトランジスタ、VDD…標準供給電圧、VDDCL,VDDCR…電源電圧、VDDH…高電圧、VDDL…低電圧、VSSC…基準電圧、WL…ワード線。

Claims (5)

  1. メモリセルを構成し、入力端と出力端とがクロスに接続してなる第1、第2のインバータと、
    前記第1のインバータに電源を供給する第1の電源制御回路と、
    前記第2のインバータに電源を供給する第2の電源制御回路とを具備し、
    前記第1、第2の電源制御回路は、書き込み動作において、選択されたメモリセル内の第1、第2のインバータに供給する電源を、書き込みデータに応じて制御することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第1のインバータの出力ノードがロウレベルに書き込まれるとき、前記第1の電源制御回路は、前記第2の電源制御回路により第2のインバータに供給される電源レベルより低い電源レベルを第1のインバータに供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1のインバータの出力ノードがロウレベルに書き込まれるとき、前記第1の電源制御回路は、第1のインバータに供給する電源を遮断することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  4. 第1、第2の電源制御回路は、読み出し時に第1、第2のインバータに供給する電源、書き込み時に非選択カラムである第1、第2のインバータに供給する電源、書き込み時に選択カラムにおいて出力ノードがハイレベルに書き込まれるインバータに供給する電源を全て同じ電源レベルとすることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置。
  5. 入力端と出力端とがクロスに接続してなる第1、第2のインバータを有するメモリセルが行列状に配列されたメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイ内で列方向に配列された複数のメモリセルの第1のインバータ群に共通に接続された第1の電源線と、
    前記メモリセルアレイ内で列方向に配列された前記複数のメモリセルの第2のインバータ群に共通に接続された第2の電源線と、
    書き込み時において、前記メモリセルアレイ内の選択されたメモリセルへの書き込みデータに応じて前記第1の電源線及び第2の電源線に電圧を供給する電源制御回路とを具備し、
    前記選択されたメモリセルに“1”を書き込むとき、前記第1のインバータ群は出力ノードがハイレベルとなり、前記選択されたメモリセルに“0”を書き込むとき、前記第2のインバータ群は出力ノードがハイレベルとなり、
    前記電源制御回路は、“1”の書き込み時に、前記第1の電源線に前記第2の電源線より高い電圧を供給し、“0”の書き込み時に、前記第2の電源線に前記第1の電源線より高い電圧を供給することを特徴とする半導体記憶装置。
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