JP2012112814A - 円筒体の検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小サイズの円筒体でもチャック用挿入支持部を不具合なく挿入できる円筒体の検査装置を提供する。
【解決手段】本発明の検査装置は、メインローラ20およびサブローラ30を有する一対の挿入支持部12を備え、ローラ20,30を近接させた挿入支持部縮径状態で、円筒体Wの両端部内側に挿入し、その後、ローラ20,30を離間させて円筒体内周面に接触させて、各ローラにより円筒体Wを回転自在に支持する。そして本装置は、挿入支持部縮径状態で、メインローラ20の後方に配置されたサブローラ30,30の全域が、メインローラ20に対し軸心方向に重なって配置されるようにしている。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数のローラによって内周面を支持した円筒体を回転させつつ検査するようにした円筒体の検査装置およびその関連技術に関する。
感光ドラム用基体等の円筒体では、高い表面精度および高い形状精度が求められるため、キズ、凹凸の有無、異物の付着(汚れ)等の表面欠陥を検出するための表面検査や、回転時の外周面の変位量(フレ)等の形状検査等を行っている。
このような円筒体の検査装置においては、特許文献1,2に示すように円筒体の内周面を複数のローラで支持しておき、各ローラの回転によって円筒体を軸心回りに回転させつつ、検査を行うようにした内周支持タイプのものがある。
例えば特許文献1に示す検査装置は、円筒体の両端部内周面における上端部を基準ローラで支持し、下側を補助ローラで支持している。
この特許文献1の検査装置において、補助ローラは上下に移動自在に構成されており、補助ローラが上昇して基金ローラに近接した状態では、基準ローラおよび補助ローラが、円筒体の両端部内側に対し挿入/引出可能に構成されている。さらに基準ローラおよび補助ローラは、円筒体の軸心方向の外側に退避した位置に移動可能に構成されている。そして、円筒体が検査装置に搬入された際には、退避位置に配置されていた両側の基準ローラおよび補助ローラが、円筒体の両端部から内部に挿入され、その後、補助ローラが降下して円筒体の内周面下部に接触する。これにより、円筒体を下方に付勢して円筒体の上部を基準ローラに接触させて、基準ローラおよび補助ローラによって円筒体の両端部を回転自在に支持するものである。
特開2006−10683号 特開平9−145624号
ところで、近年においては、円筒体としての感光ドラム用基体等の小型化が進み、径サイズが非常に小さい円筒体に対しても、安定状態に確実に支持できて、表面検査や形状検査を精度良く行うことが望まれている。
しかしながら、上記従来の円筒体の表面検査装置においては、円筒体の径サイズが小さい場合には、基準ローラおよび補助ローラを円筒体の端部内側に挿入する際に、円筒体が少しでも位置ずれしていると、例えば補助ローラの一部が、円筒体の端面に接触する場合があり、円筒体を損傷させてしまうおそれがあった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、径サイズが小さい円筒体であっても不具合なく支持できて正確に検査できる円筒体の検査装置およびその関連技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]ワークセット位置に配置される円筒体の軸心方向の両側に配置され、かつメインローラおよびサブローラをそれぞれ有する一対の挿入支持部を備え、前記メインローラおよび前記サブローラは互いに接離する方向に作動可能に構成され、前記一対の挿入支持部が、そのメインローラおよびサブローラが近接させる方向に作動させた挿入支持部縮径状態では、円筒体の両端部内側に挿入可能に構成される一方、前記一対の挿入支持部が円筒体の両端部内側に配置されて、前記メインローラおよび前記サブローラを離間させる方向へ作動させることにより、各ローラが円筒体の内周面に転動自在に接触して、各ローラによって円筒体が軸心回りに回転自在に支持されるようにした円筒体の検査装置であって、
各挿入支持部において前記挿入支持部を円筒体端部に挿入させる際に移動させる方向を前方、その逆方向を後方としたとき、前記サブローラが前記メインローラの後方に配置され、
挿入支持部縮径状態では、前記サブローラの全域が、前記メインローラに対し軸心方向に重なって配置されることを特徴とする円筒体の検査装置。
[2]前記一対の挿入支持部は、前記メインローラの前端面に設けられ、かつ前方に向かうに従って漸次縮径するテーパ状のガイド部材を備える前項1に記載の円筒体の検査装置。
[3]前記一対の挿入支持部は、前記サブローラをそれぞれ2つずつ備え、
円筒体の両端部内周面が、1つの前記メインローラおよび2つ前記サブローラによって3点でそれぞれ支持されるようになっている前項1または2に記載の円筒体の検査装置。
[4]各挿入支持部に設けられた前記2つのサブローラが、ワークセット位置における円筒体の略径方向に沿って移動することによって、前記メインローラに対し接離する方向に移動可能に構成される前項3に記載の円筒体の検査装置。
[5]前記サブローラの後方に、独立した状態で回転自在な位置決め板が設けられ、
前記挿入支持部により円筒体を支持した状態では、前記位置決め板が回転しつつ、その板面が円筒体の両端面に接触することにより、円筒体の軸心方向の位置決めが図られるようになっている前項1〜4のいずれか1項に記載の円筒体の検査装置。
[6]円筒体の表面状態検査および形状検査のうち、少なくともいずれか一つの検査を行うようにした前項1〜5のいずれか1項に記載の円筒体の検査装置。
[7]ワークセット位置に配置される円筒体の軸心方向の両側に配置され、かつメインローラおよびサブローラをそれぞれ有する一対の挿入支持部を備え、前記メインローラおよび前記サブローラは互いに接離する方向に作動可能に構成され、前記一対の挿入支持部が、そのメインローラおよびサブローラが近接させる方向に作動させた挿入支持部縮径状態では、円筒体の両端部内側に挿入可能に構成される一方、前記一対の挿入支持部が円筒体の両端部内側に配置されて、前記メインローラおよび前記サブローラを離間させる方向へ作動させることにより、各ローラが円筒体の内周面に転動自在に接触して、各ローラによって円筒体が軸心回りに回転自在に支持されるようにした円筒体のチャック装置であって、
各挿入支持部において前記挿入支持部を円筒体端部に挿入させる際に移動させる方向を前方、その逆方向を後方としたとき、前記サブローラが前記メインローラの後方に配置され、
挿入支持部縮径状態では、前記サブローラの全域が、前記メインローラに対し軸心方向に重なって配置されることを特徴とする円筒体のチャック装置。
[8]前項7に記載のチャック装置によって支持された円筒体に対し、表面状態検査および形状検査のうち、少なくともいずれか1つの検査を行うものとした円筒体の検査方法。
なお本発明において、メインローラおよびサブローラの位置関係は、各ローラの軸心を基準に説明している。例えばサブローラがメインローラに近接または離間するとは、サブローラの軸心がメインローラの軸心に対し近接または離間する場合である。
発明[1]の円筒体の検査装置によれば、挿入支持部縮径状態では挿入支持部がメインローラと同じ径サイズとなるため、円筒体の内周サイズがメインローラの径サイズよりも大きければ、挿入支持部を円筒体の両端部に挿入することができる。このため、径サイズの小さい円筒体に対しても、挿入支持部を円筒体に干渉させずに、確実に挿入できることができる。従って、径サイズにかかわらず、円筒体を確実に支持できて、正確に検査することができる。またサブローラをメインローラに対し軸心方向に沿って離間して配置しているため、円筒体の内周面におけるサブローラが接触する領域と、メインローラが接触する領域とが軸心方向にずれて、両ローラの接触領域が重なるのを防止することができる。このため、両ローラの転動によるローラ痕が生じ難く、円筒体Wの品質低下を確実に防止することができ、高品質を維持することができる。
発明[2]の円筒体の検査装置によれば、挿入支持部を円筒体端部内側に挿入する際に、円筒体が位置ずれしていたとしても、ガイド部材によって円筒体が正規の位置にガイドされるため、挿入支持部を円筒体に干渉させずに、より確実に挿入することができる。
発明[3]の円筒体の検査装置によれば、円筒体の両端部内周面を3つのローラにより3点で支持することができるため、円筒体を安定した状態に支持できる。このため、円筒体を円滑に回転させつつ、検査することができ、検査精度を向上させることができる。
発明[4]の円筒体の検査装置によれば、円筒体の径サイズにかかわらず、3つのローラを周方向に沿ってほぼ等間隔おきに、円筒体の両端部内周面に接触させることができる。従って、円筒体をより一層安定した状態で支持することができる。
発明[5]の円筒体の検査装置によれば、位置決め板が、サブローラ等の回転動作の影響を受けることなく、円筒体の回転動作に応じて回転するため、位置決め板の円筒体に対する滑り量が少なくなり、滑りによる悪影響を回避することができる。
発明[6]の円筒体の検査装置によれば、表面検査および形状検査の少なくともいずれか1つの検査を正確に行うことができる。
発明[7]の円筒体のチャック装置によれば、上記と同様に、径サイズの小さい円筒体に対しても、挿入支持部を円筒体に干渉させずに確実に挿入できて支持することができる。
発明[8]の円筒体の検査方法によれば、上記と同様に、径サイズの小さい円筒体に対しても、挿入支持部を円筒体に干渉させずに確実に挿入できて正確に検査することができる。
図1はこの発明の実施形態である円筒体の表面検査装置を模式化して示す図である。同図(a)は同装置の正面図、同図(b)は同装置の内側面図である。 図2は実施形態の表面検査装置における検査手順を示す説明図である。同図(a)は同装置の正面図、同図(b)は同装置の内側面図である。 図3は実施形態の表面検査装置における検査手順を示す正面図である。 図4は実施形態の表面検査装置におけるチャック装置を示す正面図である。 図5Aは実施形態のチャック装置における一方のチャック部を挿入支持部拡径状態で示す斜視図である。 図5Bは実施形態のチャック装置における一方のチャック部をローラ縮径状態で示す斜視図である。
図1はこの発明の実施形態である円筒体の表面検査装置の要部を円筒体チャック状態で示す模式図、図2は同装置の要部をチャック解除状態で示す模式図、図3は同装置の要部を円筒体搬入前の状態で示す模式図である。なお、図1および図2において(a)は正面図、(b)は内側面図である。
これらの図に示すように、この表面検査装置は、検査対象物(ワーク)としての円筒体(管体)Wを、軸心回りに回転させつつ、円筒体Wの検査を行うものである。
なお、本発明においては、円筒体Wに対しどのような検査を行うか等の検査種別は特に限定されるものではないが、本実施形態では、円筒体Wの表面(外周面)状態を検査する場合を例に挙げて説明するものとする。
また本明細書において、単に軸心方向と言う場合には、検査位置(ワークセット位置)に配置された円筒体の軸心方向のことである。同様に、単に径方向という場合、検査位置(ワークセット位置)に配置された円筒体の径方向のことである。
<円筒体(ワーク)>
図1に示すように、検査対象物としての円筒体Wは例えば、電子写真システムを構成する複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等において、感光ドラム、転写ローラ、その他各部に利用されるものである。
このような部材を構成可能な円筒体Wのうち、本実施形態では特に、電子写真システムを採用した複写機やプリンタ等における感光ドラム用の素管や基体として用いられる円筒体Wを好適な例として挙げることができる。この感光ドラム用基体としての円筒体Wの外周面は、金属光沢を有し、入射した光のほとんどを反射する鏡面となっている。
感光ドラム用基体としての円筒体Wは例えば、直径が10〜60mm、長さが200〜500mm程度のものである。
このような円筒体Wの製造方法としては、押出加工および引抜加工の組み合わせを挙げることができる。なお言うまでもなく本発明においては、円筒体Wの製造方法はこれだけに限定されるものではなく、押出加工、引抜加工、鋳造、鍛造、射出成形、切削加工またはこれらの組み合わせ等、管体を製造できる方法であればどのような方法も採用することができる。
また、検査対象としての円筒体Wの材質は特に限定されるものではなく、各種の金属材料の他、合成樹脂等も適用することができ、例えばアルミニウムおよびアルミニウム合金(1000〜7000系)、銅および銅合金、鋼材、マグネシウムおよびマグネシウム合金を挙げることができる。中でも特にアルミニウム合金製の円筒体Wは、本発明の検査対象として好適である。
なお本実施形態において、感光ドラム用の基体とは、切削加工や引抜加工等が行われた後の管体であって、感光層の形成前の管体を言う。もっとも、本発明においては、感光ドラム用基体に感光層を形成した後の管体も、検査対象たる円筒体Wとして構成することができる。
<チャック装置>
図4は本実施形態における表面検査装置のチャック装置を示す正面図、図5Aおよび図5Bはチャック装置の一方のチャック部10を示す斜視図である。
図1〜5に示すように、この表面検査装置は、円筒体Wを回転自在に支持するチャック装置を備えている。
このチャック装置は、ワークセット位置としての検査位置に配置される円筒体Wの軸心方向の両側に設けられる一対のチャック部10,10を備えている。
一対のチャック部10,10は、一対のチャックベース101,101に、円筒体Wの軸心方向に沿ってスライド自在に取り付けられている。各チャックベース101,101には、シリンダによって構成されるスライド駆動部13,13が設けられている。そして、このスライド駆動部13,13が駆動することによって、一対のチャック部10,10がスライドして、円筒体Wの両端部に対して、進出/後退駆動するようになっている。
一対のチャック部10,10には、検査位置の円筒体Wの両端部に対応して設けられる一対の挿入支持部12,12が設けられている。
一対の挿入支持部12は、メインローラを構成する1つの基準ローラ20と、サブローラを構成する2つの補助ローラ30,30と、ガイド部材40とをそれぞれ備えている。
一対の挿入支持部12,12は、上記スライド駆動部13,13の駆動によって、一対のチャック部10,10と共にスライドして、円筒体Wの両端部に対して、進出/後退駆動するようになっている。
ここで、本明細書では、各チャック部10,10(各挿入支持部12,12)において、挿入支持部12が円筒体Wの端部に対し進出させる方向(挿入支持部12を円筒体端部に挿入させる際に移動させる方向)を「前方Xi」とし、その逆方向を「後方Xo」としている。なお言うまでもなく、前後方向を示す「Xi」「Xo」は各チャック部10(各挿入支持部12)毎に特定されるものであり、例えば図1(a)に示すように、一方のチャック部10と、他方のチャック部10とでは、前方Xiと、後方Xoとは互いに逆向きとなる。
一対の挿入支持部12,12における基準ローラ20,20は、チャック部10,10の上端部に回転軸21,21を介して支持されて、円筒体Wの軸心と同方向の軸心回りに回転できるようになっている。
図4に示すように、同図左側のチャック部(一方のチャック部)10には、基準ローラ回転駆動モータ14が設けられ、そのモータ14が駆動することによって、図4の左側の基準ローラ(一方の基準ローラ)20が回転駆動するようになっている。そして後述するように、検査実行寺に、一方の基準ローラ20が回転駆動することにより、円筒体Wが回転するようになっている。
図1(a)等に示すように、基準ローラ20,20の前端面と、外周面(転動面)との間のコーナ部は、R面取り加工されることによって、断面円弧状のR面取り部22,22が形成されている。
ガイド部材40,40は、一対の基準ローラ20,20における前端面にそれぞれ設けられている。ガイド部材40,40は、前方Xiに向かうに従って漸次縮径するテーパ状に形成されている。このガイド部材40,40の前端部(先端部)は略半球面に形成されており、全体として、先端が丸みをおびた略コーン形状(略直円錐形状)に形成されている。
さらにこのガイド部材40,40は、外周のテーパ面がガイド面41,41として形成されている。
なお本発明において、ガイド部材の先端形状は特に限定されるものではなく、例えばガイド部材として、先端が平坦な円錐台形状のものや、先端が尖鋭な直円錐形状のもの等も採用することができる。
ガイド部材40,40は、その底面(後端面)の径サイズが、基準ローラ20の前端面の径サイズに対しほぼ等しくなるように形成されている。
またガイド部材40,40は、基準ローラ20,20と共に軸心回りに回転するようになっている。
一対のチャック部10,10における基準ローラ14,14の後方Xoには、スライドプレート15,15が設けられている。スライドプレート15,15は、基準ローラ20の回転軸21の下方両側にそれぞれ配置されている。スライドプレート15,15は、一対のチャック部10,10に、円筒体Wを基準にして略径方向に沿ってスライド自在に取り付けられている。そして図示しないスライド駆動部が駆動することによって、スライドプレート15,15が円筒体Wの外径方向および内径方向に沿ってスライド移動するようになっている。
各スライドプレート15,15における径方向の内側に、上記補助ローラ30,30が回転自在に支持される。各補助ローラ30,30は、円筒体Wおよび基準ローラ40に対し軸心方向が一致しており、同方向の軸心回りに回転するようになっている。
一対のチャック部10において、補助ローラ30,30は、基準ローラ20よりも後方Xoに離間して配置され、図1(a)、図2(a)に示すように軸心に対し直交する方向から見た正面視においては、補助ローラ30,30は、基準ローラ20に対して重なり合わないようになっている。
補助ローラ30,30は、基準ローラ20よりも径サイズが小さく形成されている。具体的には、補助ローラ30,30の直径サイズは、基準ローラ20の半径サイズからその回転軸21の半径サイズを差し引いた寸法よりも小さくなっている。つまり「補助ローラ30の直径」<(「基準ローラ20の半径サイズ」−「回転軸21の半径サイズ」)の関係が成立するようになっている。
また補助ローラ30,30は、上記スライドプレート15,15と共にスライド移動することにより、補助ローラ30,30が基準ローラ20に対し、接離する方向(円筒体Wの略径方向)に沿って移動するようになっている。
そして図2および図5B等に示すように、スライドプレート15,15が内径方向にスライドした際には、補助ローラ30,30は、略径方向に沿って基準ローラ20に近接する方向に移動する。こうして図2に示すように補助ローラ30,30が基準ローラ20に近接した挿入支持部縮径状態では、補助ローラ30,30の全域が、基準ローラ20の後方Xoにおいて、基準ローラ20(ガイド部材40)に対し軸心方向に重なって配置される。換言すれば図2(b)に示すように、挿入支持部縮径状態では、挿入支持部12を、軸心方向に沿って前方Xiから見た場合(挿入支持部12の前方側から見た場合)、補助ローラ30,30の全域が、基準ローラ20およびガイド部材40によって隠蔽されるようになっている。
さらに本実施形態においては、挿入支持部縮径状態では、挿入支持部12の径サイズが、円筒体Wの内径サイズよりも小さくなり、挿入支持部12、すなわち基準ローラ20、補助ローラ30,30およびガイド部材40が、円筒体Wの両端部内周面の内側に挿入可能となっている。
一方、補助ローラ30,30を支持するスライドプレート15,15における径方向の外側には、円盤型ないしローラ型の位置決め板35,35が回転自在に支持される。位置決め板35,35は、補助ローラ30,30および円筒体Wに対し軸心方向が一致しており、同じ方向の軸心回りに回転するようになっている。
位置決め板35,35は、補助ローラ30,30よりも後方Xoに離間して配置され、図1(a)の正面視において、補助ローラ30,30に対して重なり合わないようになっている。なお位置決め板35,35は、補助ローラ30,30の回転動作の影響を受けることなく、独立した状態で回転自在に構成されている。
また位置決め板35,35は、補助ローラ30,30およびスライドプレート15,15と共にスライド移動することによって、基準ローラ20に対し、接離する方向(円筒体Wの略径方向)に移動するようになっている。
以上の構成のチャック装置において、図3に示すように、挿入支持部縮径状態で、一対のチャック部10,10が後方Xoに移動して退避した状態では、基準ローラ20、補助ローラ30,30およびガイド部材40で構成される挿入支持部12が、円筒体Wの両端部よりも軸心方向外側(後方Xo)に配置されるようになっている。
また図2に示すように、一対のチャック部10,10が軸心方向内側(前方Xi)に移動して進出した状態では、基準ローラ20、補助ローラ30,30およびガイド部材40が円筒体Wに対し両端部内側に配置されるようになっている。
そしてチャック装置によって円筒体Wを支持する際には、既述したように一対の挿入支持部12、つまりガイド部材40、基準ローラ20および補助ローラ30,30を円筒体Wの両端部内側に挿入配置した状態で、図1に示すようにスライドプレート15,15を外径方向にスライドさせて、補助ローラ30,30を基準ローラ20に対し離間させて、挿入支持部拡径状態とする。そうすると基準ローラ20が、円筒体Wの両端部における内周面の上端部に転動自在に接触するとともに、補助ローラ30,30が円筒体Wの両端部内周面の下部両側に転動自在に接触する。これにより、円筒体Wの両側部内周面が、1つの基準ローラ20と、2つの補助ローラ30,30とにより3点で安定した状態に支持される。さらにその状態で、既述したように一方の基準ローラ20が回転駆動すると、その基準ローラ20の回転に従動して円筒体Wが回転し、さらにその円筒体Wの回転に連れ回るように残りの各ローラ20,30が連れ回るように回転する。これにより、円筒体Wの円滑な回転が確保される。
またこのように円筒体Wを支持した状態では、円筒体Wの両端面に対応して配置される上記円盤状の位置決め板35,35における板面の外周縁部が、円筒体Wの両側端面に接触している。従って、位置決め板35,35は、円筒体Wの回転に連れ回るように回転しつつ、円筒体Wの両側端位置を規制することにより、円筒体Wの軸心方向の位置ずれを防止するようになっている。つまり位置決め板35,35は、表面検査時における円筒体の両端面の位置が一定となるように円筒体両端面に接触しており、軸心方向の位置決めを図るための基準体をなしている。
本実施形態において、基準ローラ20および補助ローラ30は、円筒体Wの内周面に接触するため、検査対象領域である円筒体Wの外周面に接触痕が発生するのが防止される。
また両側の基準ローラ20,20は、表面検査時の高さ位置が一定となるように支持されており、表面検査における円筒体Wの高さ位置を位置決めすることで、一対の基準体をなしている。
また両側の基準ローラ20,20は、一旦適正な高さ位置に設定されれば、径サイズの異なる円筒体Wに対する表面検査を行う場合であっても、その高さ位置が変化しないようになっている。これにより、基準ローラ20,20の高さ位置は十分な位置精度を確実に確保することができるようになっている。
このように両基準ローラ20,20の高さ位置が安定していることにより、円筒体Wの内周面のうち、この基準ローラ20,20に接触している部分は、円筒体Wの径サイズによらず、常に同じ高さ位置に位置することとなる。
そして本実施形態では、円筒体Wの外周面における基準ローラ20,20と対応する部分を検査領域とするものであり、この検査領域もまた、円筒体Wの径サイズによらず、常に同じ高さ位置に設定される。
なお、一方側の基準ローラ20は、既述したように検査実行時に回転駆動して、円筒体Wを回転させるようになっている。これにより、円筒体Wを回転駆動するために円筒体Wに接触する部材を削減でき、円筒体Wが損傷する可能性が軽減される。
補助ローラ30,30は、円筒体Wの両側端部内周面における下部両側にそれぞれ接触しており、円筒体Wを下方に付勢して円筒体の内周面上部を上記の基準ローラ20に確実に接触させるようになっている。
また位置決め板35,35は、補助ローラ30,30に対して独立して回転するものであるため、位置決め板35の円筒体Wに対する滑り量を少なくできて、無理なく円筒体Wの位置決めを図ることができる。
すなわち上記特許文献1に示すように、補助ローラの外周面(転動面)における軸心方向外側(後側)の端部に、フランジ状の位置決め部(位置決め板)を一体に形成するようなチャック装置では、位置決めフランジ部が、小径の補助ローラと同じ周速度で高速回転する。このため、位置決めフランジ部の円筒体Wに対する滑り量が多くなり、円筒体W等に、滑りによる悪影響が及ぶおそれがある。
これに対し、本実施形態においては、位置決め板35,35は、補助ローラ30,30に対して独立して回転するものであるため、補助ローラ30,30の回転動作にかかわらず、円筒体Wの回転動作に応じて、独自に回転するようになる。このため、位置決め板35,35の円筒体Wに対する滑り量が少なくなり、円筒体W等に、滑りによる悪影響が及ぶのを防止することができる。
その上さらに、本実施形態においては、位置決め板35,35は、円筒体Wの回転に応じて回転するものであるため、位置決め板35,35の径サイズを大きくすることにより、位置決め板35,35の円筒体Wに対する滑り量を一層少なくすることができ、より確実に滑りによる悪影響を防止することができる。
また本実施形態においては、円筒体Wの両端部内周面を1つの基準ローラ20および2つの補助ローラ30,30の3つのローラ20,30,30により3点で支持しているため、円筒体Wを安定した状態に支持できる。このため、円筒体Wを円滑に回転させつつ、検査することができ、高い検査精度を得ることができる。
さらに本実施形態においては、補助ローラ30,30を基準ローラ20に対し離間させる際に、略径方向に沿ってスライドさせるものであるため、円筒体Wをより安定した状態に支持することができる。
すなわち上記特許文献1に示すように、各基準ローラの下部両側に配置された2つの補助ローラを共に下方にスライドさせて、2つの補助ローラを円筒体内周面に接触させるようなチャック装置(円筒体検査装置)では、円筒体の径サイズが大きい場合、2つの補助ローラを下方にスライドさせて円筒体内周面に接触させた際に、円筒体内周面に対して、両補助ローラ間の距離を十分に大きく確保できないことがある。このため、円筒体の径サイズが大きい場合には、1つの基準ローラと2つの補助ローラとの3つのローラを周方向に沿って等間隔おきに配置することができず、3点支持による効果を十分に発揮できないおそれがある。
これに対し、本実施形態においては、補助ローラ30,30を径方向にスライドさせるものであるため、補助ローラ30,30を外径方向に移動させて、円筒体内周面に接触させた際に、円筒体Wの径サイズに応じて、両補助ローラ30,30間の距離が適切に調整される。このため、円筒体Wの径サイズにかかわらず、1つの基準ローラ20と2つの補助ローラ30,30との3つのローラ20,30,30を周方向に沿ってほぼ等間隔おきに配置することができ、円筒体Wをより安定した状態に支持することができる。従って、円筒体Wをより一層円滑に回転させることができ、検査精度をより一層向上させることができる。
しかも、補助ローラ30,30を外径方向に移動させて、円筒体内周面に接触させるものであるため、円筒体内周面における補助ローラ30,30の接触位置の接線に対し、補助ローラ30,30の移動方向がほぼ直角となる。このため、補助ローラ30,30を円筒体内周面に押し付けた際にその付勢力を円筒体Wの外径方向に向けて放射状に適切に作用させることができ、より一層安定した状態で円筒体Wを支持することができ、検査精度をより一層確実に向上させることができる。
また本実施形態においては、補助ローラ30,30を基準ローラ20に軸心方向に沿って離間して配置しているため、円筒体Wの内周面における補助ローラ30,30が接触する領域と、基準ローラ20が接触する領域とが軸心方向にずれて、両ローラ20,30の接触領域が重なるのを防止することができる。このため、ローラ20,30の転動によるローラ痕が生じ難く、円筒体Wの品質低下を確実に防止することができ、高品質を維持することができる。
<表面状態検出器>
既述したようにチャック装置によって支持されて回転駆動される円筒体Wは、検査対象領域である外周面の表面状態が、表面状態検出器50によって検出される。
この表面状態検出器50は、円筒体Wの外周面の傷、凹み、汚れ、変色、変質、その他の表面欠陥のうち少なくとも1種類を検出する。
この実施形態では、両基準ローラ20,20と円筒体Wの内周面とが接触する接触部分を通る仮想的な直線に対し、円筒体Wの外側から対峙する直線を基準線と呼ぶこととする。そしてこの表面検査装置50は、円筒体Wの外周面のうち、この基準線上またはその近傍を検査領域とし、その検査領域に対して表面検査を行うように、その位置および角度(向き)が設定されている。
図1に示すようにこの実施形態では、表面状態検出器50は、円筒体Wの外周面に検査照明光を照射する照明51と、円筒体Wからの反射光を受光してその表面状態を検出するカメラ52とを備えている。
照明51は、たとえば円筒体Wの長さに応じた蛍光灯等から構成され、円筒体Wの外周面の前記基準線を含む領域に検査照明光を照射するようになっている。
カメラ52は、例えば円筒体Wの長手方向に沿った細長領域を検出領域とするラインセンサカメラ等から構成され、円筒体Wの外周面の前記基準線上またはその近傍領域を検出領域とするようにその位置および角度が設定されている。
また、この実施形態では、表面状態検出器50が、検査照明光の反射光のうち、正反射光を受光することによって表面状態の検出を行う。このため、円筒体Wの外周面上の基準線の位置およびその面の向きに対して、照明51およびカメラ52は、両者の位置および角度が設定されている。
ここで、円筒体Wの内周面が両側の基準ローラ20,20によって位置決めされるため、円筒体Wの肉厚が変化しない限り、径サイズが変化しても、円筒体Wの外周面上の基準線の位置およびその面の向き(角度)は変化しない。このため、そのまま何らの検査治具等を交換することなく、円筒体Wの種々の径サイズに容易に対応することができ、また、検査治具等の交換を要しないことから高い検査精度も確保することができる。
このように、同一の治具を各径サイズの円筒体Wの検査に汎用的に使用することができる。
また、検査対象とする円筒体Wの径サイズを変更する場合であっても、表面状態検出器50と基準線との位置関係が変化しないため、再調整等が不要であり、段取り替えに要する工数や時間を低減することができる。
従って、高精度で多様な径サイズの円筒体Wに対応し、工業化に好適な安価な検査システムを構築できる。
<検査手順>
次に、この表面検査装置における表面検査の手順について説明する。
図3は検査対象物である円筒体Wが搬入される前の状態を示している。同図において、破線は検査実行時に円筒体Wが位置する検査位置(ワークセット位置)であり、円筒体Wの搬入前は、ガイド部材40,基準ローラ20および補助ローラ30,30と、位置決め板35,35とは、円筒体Wの両外側(後方Xo)に待避しているとともに、円筒体Wの内径の内側に挿入できるように、一対の挿入支持部12,12は挿入支持部縮径状態となっている。
円筒体Wは、たとえば図示しない一時取置き台によってその両端部を下側から支持されて搬入され、下方から検査位置の若干上方位置まで持ち上げられる。このとき、基準ローラ20および補助ローラ30の高さ位置は、円筒体Wの内周面の内側に位置している。
そして図2に示すように、一対のチャック部10,10が進出駆動することによって、円筒体Wの両側端部内側にガイド部材40、基準ローラ20および補助ローラ30,30等の挿入支持部12がそれぞれ挿入される。
ここで本実施形態においては、一対の挿入支持部12,12を円筒体Wの両側端部内側に挿入する際に、補助ローラ30,30の全域を基準ローラ20(ガイド部材40)の軸心方向に重なり合うように配置しているため、挿入支持部12の径サイズが、基準ローラ20の径サイズと等しくなる。このため、挿入支持部12の径サイズが非常に小さくなり、円筒体Wがチャック装置内で多少位置ずれしていようとも、挿入支持部12が円筒体Wの内周面内側に対応したままの状態に維持される。従って、補助ローラ30,30が円筒体Wの端面に接触するのを有効に防止でき、基準ローラ20および補助ローラ30,30をスムーズに円筒体W内に挿入することができる。
その上さらに、本実施形体においては、基準ローラ20の前端面に、テーパ状のガイド部材40を設けているため、前方Xi側から見た状態(図2(b)等参照)で、円筒体Wが基準ローラ20に干渉する位置まで位置ずれしていたとしても、ガイド部材40を円筒体Wの両側端部内側に挿入する際に、ガイド部材40のガイド面41によって円筒体Wがガイドされて、円筒体Wの位置が修正される。従って、基準ローラ20および補助ローラ30,30を円筒体Wの両側端面に接触させることなく、円筒体Wの両側端部内側にスムーズに挿入することができる。
このように円筒体Wが位置ずれしていても、基準ローラ20および補助ローラ30,30を円筒体Wに不用意に干渉させずに確実に挿入することができるため、円筒体Wを損傷させる等の不具合を確実に防止することができる。
また本実施形態においては、補助ローラ30,30の全域を基準ローラ20に軸心方向に重なり合わせているため、円筒体Wの径サイズが、基準ローラ20の径サイズよりも大きければ、基準ローラ20および補助ローラ30,30を確実に円筒体W内に挿入することができる。このため特に、径サイズの非常に小さい円筒体Wを検査する場合に有効である。
図1は表面検査の実行状態を示している。同図(a)(b)に示すように、円筒体Wの両側端部内周面の内側に基準ローラ20および補助ローラ30,30がそれぞれ挿入された後、補助ローラ30,30が径方向外側にスライドして、補助ローラ30,30も円筒体Wの内周面の下側両側に当接して、円筒体Wを確実に基準ローラ20に接触させる。さらに両側の位置決め板35,35が円筒体Wの両側端面に接触する。
そしてこの状態で、既述したように一方の基準ローラ20が基準ローラ回転駆動モータ14の駆動により回転駆動されることにより円筒体Wと共に残りのローラ20,30、35および位置決め板35も回転し、表面状態検出器50の照明51およびカメラ52によって、基準線上の表面欠陥が順次検出される。
なお、この表面欠陥の検出は、円筒体Wの回転が安定してから行うことが好ましい。
こうして円筒体Wが一回転以上回転し、その全周について表面検査が完了すれば、一方の基準ローラ20の回転を止め、この円筒体Wに対する表面検査を終了する。
そして、上述した円筒体Wを検査位置に搬入した手順とは逆の手順で円筒体が搬出される。
<変形例>
上記実施形態においては、本発明を円筒体の表面状態を検出する検査装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、円筒体の回転時における外周面の変位量(フレ)等の形状検査を行う検査装置に適用することもできる。
例えば形状検査を行うような場合には、円筒体の外周面に接触子を接触させて変位量を検出する接触式の変位検出器や、円筒体の側方から照射したレーザー光等の透過光の有無に基づき変位量を検出する非接触式の変位検出器等を用いれば良い。
さらに本発明は、円筒体の表面検査と、形状検査とを共に行えるようにした検査装置にも適用することができる。
また上記実施形態では、各チャック部10に、2つの補助ローラ30,30を設けるようにしているが、本発明において、補助ローラ30,30の設置数は特に限定されるものではない。例えば各チャック部10に、1つずつ補助ローラを設けるようにしても良いし、3つ以上ずつ設けるようにしても良い。
また上記実施形態では、メインローラを基準ローラとし、サブローラを補助ローラとして構成した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、メインローラを補助ローラとし、サブローラを基準ローラとして構成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、補助ローラを基準ローラに対し移動させて、両ローラを接離する方向に作動させるようにしたが、それだけに限られず、本発明においては、基準ローラ等のメインローラを補助ローラ等のサブローラに対し移動させるようにしても良いし、メインローラおよびサブローラの双方を移動させるようにしても良い。
この発明の円筒体の検査装置は、円筒体の表面状態や外観形状等を検査する際の装置に適用することができる。
12:挿入支持部
20:基準ローラ(メインローラ)
30:補助ローラ(サブローラ)
35:位置決め板
40:ガイド部材
W:円筒体
Xi:前方
Xo:後方

Claims (8)

  1. ワークセット位置に配置される円筒体の軸心方向の両側に配置され、かつメインローラおよびサブローラをそれぞれ有する一対の挿入支持部を備え、前記メインローラおよび前記サブローラは互いに接離する方向に作動可能に構成され、前記一対の挿入支持部が、そのメインローラおよびサブローラが近接させる方向に作動させた挿入支持部縮径状態では、円筒体の両端部内側に挿入可能に構成される一方、前記一対の挿入支持部が円筒体の両端部内側に配置されて、前記メインローラおよび前記サブローラを離間させる方向へ作動させることにより、各ローラが円筒体の内周面に転動自在に接触して、各ローラによって円筒体が軸心回りに回転自在に支持されるようにした円筒体の検査装置であって、
    各挿入支持部において前記挿入支持部を円筒体端部に挿入させる際に移動させる方向を前方、その逆方向を後方としたとき、前記サブローラが前記メインローラの後方に配置され、
    挿入支持部縮径状態では、前記サブローラの全域が、前記メインローラに対し軸心方向に重なって配置されることを特徴とする円筒体の検査装置。
  2. 前記一対の挿入支持部は、前記メインローラの前端面に設けられ、かつ前方に向かうに従って漸次縮径するテーパ状のガイド部材を備える請求項1に記載の円筒体の検査装置。
  3. 前記一対の挿入支持部は、前記サブローラをそれぞれ2つずつ備え、
    円筒体の両端部内周面が、1つの前記メインローラおよび2つ前記サブローラによって3点でそれぞれ支持されるようになっている請求項1または2に記載の円筒体の検査装置。
  4. 各挿入支持部に設けられた前記2つのサブローラが、ワークセット位置における円筒体の略径方向に沿って移動することによって、前記メインローラに対し接離する方向に移動可能に構成される請求項3に記載の円筒体の検査装置。
  5. 前記サブローラの後方に、独立した状態で回転自在な位置決め板が設けられ、
    前記挿入支持部により円筒体を支持した状態では、前記位置決め板が回転しつつ、その板面が円筒体の両端面に接触することにより、円筒体の軸心方向の位置決めが図られるようになっている請求項1〜4のいずれか1項に記載の円筒体の検査装置。
  6. 円筒体の表面状態検査および形状検査のうち、少なくともいずれか一つの検査を行うようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の円筒体の検査装置。
  7. ワークセット位置に配置される円筒体の軸心方向の両側に配置され、かつメインローラおよびサブローラをそれぞれ有する一対の挿入支持部を備え、前記メインローラおよび前記サブローラは互いに接離する方向に作動可能に構成され、前記一対の挿入支持部が、そのメインローラおよびサブローラが近接させる方向に作動させた挿入支持部縮径状態では、円筒体の両端部内側に挿入可能に構成される一方、前記一対の挿入支持部が円筒体の両端部内側に配置されて、前記メインローラおよび前記サブローラを離間させる方向へ作動させることにより、各ローラが円筒体の内周面に転動自在に接触して、各ローラによって円筒体が軸心回りに回転自在に支持されるようにした円筒体のチャック装置であって、
    各挿入支持部において前記挿入支持部を円筒体端部に挿入させる際に移動させる方向を前方、その逆方向を後方としたとき、前記サブローラが前記メインローラの後方に配置され、
    挿入支持部縮径状態では、前記サブローラの全域が、前記メインローラに対し軸心方向に重なって配置されることを特徴とする円筒体のチャック装置。
  8. 請求項7に記載のチャック装置によって支持された円筒体に対し、表面状態検査および形状検査のうち、少なくともいずれか1つの検査を行うものとした円筒体の検査方法。
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