JP2012112624A - 熱交換器およびこれを備えた温水装置 - Google Patents

熱交換器およびこれを備えた温水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】大型化や製造コストの上昇を適切に抑制しつつ、熱交換効率を従来よりも高めることが可能な熱交換器を提供する。
【解決手段】加熱用気体の給気口21および排気口22が設けられているケーシング2と、このケーシング2内に配され、かつ金属製パイプに曲げ加工を施すことにより少なくとも一部分が曲管部40c,4dとして形成されている螺旋状または蛇行状の伝熱管4と、を備えている、熱交換器A1であって、伝熱管4の曲管部40c,40dの内側面には、表面が波形状の曲げ加工用部材に沿わせて前記金属製パイプを曲げることにより付された波形加工部45が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃焼ガスなどの加熱用気体から伝熱管を利用して熱回収を行なうタイプの熱交換器、およびこれを備えた給湯装置などの温水装置に関する。
本出願人は、熱交換器の一例として、特許文献1に記載されたものを先に提案している。同文献に記載された熱交換器は、燃焼ガスの給気口および排気口が形成されたケーシング内に、複数の伝熱管が収容された構成を有している。各伝熱管は、螺旋状伝熱管であって、平面視長円状の複数のループ部が上下高さ方向に隙間を介して積層した形態を有している。この伝熱管は、金属製パイプに曲げ加工を施すことにより製造される。ケーシング内に流入した燃焼ガスは、複数のループ部どうしの間に形成された隙間を通過し、その際に伝熱管に接触する。この作用により、燃焼ガスから熱回収がなされ、伝熱管内を流通する湯水が加熱される。このような構成の熱交換器によれば、直状管体方式の伝熱管を用いた熱交換器と比較して、伝熱管全体のサイズを小さくしつつ、その伝熱面積を大きくすることが可能である。したがって、熱交換器全体の大型化を抑制しながらも、高い熱交換効率が得られる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、熱交換器の技術分野では、熱交換器の大型化や高コスト化を抑制しつつ、熱交換効率をさらに高めることが要望される。前記従来の熱交換器においては、複数の伝熱管の長寸法化を図ることにより熱交換効率をさらに高めることが可能であるものの、このような伝熱管の長寸法化のみによって熱交換効率を高めようとすると、熱交換器が大型化し、また製造コストも高くなってしまう。したがって、この点において改善の余地がある。なお、前記した要望に応えるための他の手段としては、たとえば伝熱管の外表面に多数のフィンを設け、伝熱面積の増大化を図るといったことも考えられる。ところが、このような手段を採用したのでは、多数のフィンを伝熱管に設ける作業が容易ではなく、相当に煩雑であるため、高コスト化を招く。とくに、螺旋状の伝熱管に多数のフィンを設けることは容易ではないために、前記した不具合は一層顕著となってしまう。
特開2007−333343号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、大型化や製造コストの上昇を適切に抑制しつつ、熱交換効率を従来よりも高めることが可能な熱交換器、および熱交換器を備えた温水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される熱交換器は、加熱用気体の給気口および排気口が設けられているケーシングと、このケーシング内に配され、かつ金属製パイプに曲げ加工を施すことにより少なくとも一部分が曲管部として形成されている螺旋状または蛇行状の
伝熱管と、を備えている、熱交換器であって、前記伝熱管の前記曲管部の内側面には、表面が波形状の曲げ加工用部材に沿わせて前記金属製パイプを曲げることにより付された波形加工部が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、波形加工部の存在により伝熱管の表面積が増加する効果に加え、加熱用気体が波形加工部に向けて進行した際には加熱用気体の乱流化が促進され、波形加工部の近辺における加熱用気体の滞留時間が長くなって、加熱用気体が伝熱管に接触する機会が増加する効果が得られる。このようなことにより、伝熱管による熱回収量を多くすることができる。一方、波形加工部は、伝熱管の曲管部の内側面に形成されたものであって、伝熱管全体の大型化を生じさせる要因にはなり難い。また、波形加工部は、金属製パイプに曲げ加工を施して伝熱管を製造する際に、同時に形成されるものであり、この波形加工部を形成するための余分な作業工程は不要であり、その形成作業も容易である。このようなことから、本発明によれば、伝熱管の大型化、ひいては熱交換器の大型化や製造コストの上昇を抑制しつつ、前記従来技術よりも高い熱交換効率を得ることができる。
本発明において、好ましくは、前記伝熱管は、前記曲管部として複数の曲管部を有し、これら複数の曲管部が略平行な一対の直状管部の両端に繋がった平面視長円形または略矩形の複数のループ部を有し、かつこれら複数のループ部が上下高さ方向に隙間を介して積層した螺旋状伝熱管であり、前記加熱用気体は、前記螺旋状伝熱管の前記隙間を通過するように構成されている。
このような構成によれば、伝熱管の直状管部の両端に繋がった曲管部の付近において、波形加工部の存在に起因する加熱用気体の乱流化促進が図られる。このため、伝熱管の直状管部のみならず、その両端に繋がった曲管部をも効率良く利用した熱回収が可能となる。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、加熱用気体供給手段と、この加熱用気体供給手段から供給される加熱用気体を利用して湯水加熱を行なうための熱交換器と、を備えている、温水装置であって、前記熱交換器として、本発明の第1の側面により提供される熱交換器が用いられていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明が適用された温水装置の一例を示す概略正面断面図である。 図1に示す温水装置に用いられている熱交換器の平面断面図である。 図1のIII−III要部断面図である。 (a),(b)は、図2に示す熱交換器の伝熱管を製作する工程を示す説明図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す平面断面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す平面断面図である。 図6のVII−VII断面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す側面断面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す平面断面図である。 本発明に係る熱交換器で用いられる伝熱管の他の例を示す平面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す平面断面図である。 本発明に係る熱交換器の他の例を示す平面断面図である。 本発明に係る熱交換器で用いられる伝熱管の他の例を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明が適用された熱交換器を備えた温水装置、およびこれに関連する構成の一例を示している。
本実施形態の温水装置WHは、給湯装置として構成されており、全体の基本的な構成は、特許文献1に記載された給湯装置と同様である。図1に示すように、この温水装置WHは、燃焼器3、1次熱交換器1、および2次熱交換器A1を備えている。2次熱交換器A1は、本発明が適用された熱交換器の一例に相当する。1次熱交換器1は、本発明が適用された熱交換器には相当しない。
燃焼器3は、たとえばガスバーナであり、缶体30内に配され、かつ配管(図示略)を介して外部から缶体30内に供給される燃料ガスを燃焼させる。この燃焼器3は、本発明でいう加熱用気体供給手段の一例に相当する。缶体30内には、ファン31から燃焼用空気が上向きに送風される。1次熱交換器1は、燃焼器3によって発生された燃焼ガスから顕熱を回収するためのものであり、たとえば複数のフィン12を有する複数の伝熱管11を有している。各伝熱管11は、直状管であり、2次熱交換器A1の後述する伝熱管4とは異なるため、フィン12を設ける作業は比較的容易であり、その製造コストはさほど高価にはならない。
2次熱交換器A1は、1次熱交換器1によって顕熱が回収された燃焼ガスからさらに潜熱を回収するためのものであり、缶体30上に配されている。この2次熱交換器A1は、複数の伝熱管4、これら複数の伝熱管4を内部に収容するケーシング2、および入水用および出湯用の一対のヘッダ48,49を備えている。
図2に示すように、複数の伝熱管4のそれぞれは、平面視長円状の複数のループ部40を有する螺旋状である。各伝熱管4の基本的な構成は、やはり特許文献1に記載された伝熱管と同様であり、各ループ部40は、幅方向中間領域Saに、ケーシング2の左右横幅方向に延びて略平行な配置とされた一対の直状管部40a,40bが位置し、かつ幅方向端部寄り領域Sbに、直状管部40a,40bの両端に繋がった半円弧状の曲管部40c,40dが位置した構成である。これら複数のループ部40は、一連に繋がって上下高さ方向に複数の隙間46を介して積層している(図1を参照)。ただし、曲管部40c,40dの内側面には、後述する波形加工部45が設けられており、この点が特許文献1とは大きく相違している。
複数の伝熱管4は、それぞれのループ部40の大きさが相違するように形成され、これらは略同心の重ね巻き状に配されている。各伝熱管4の下端および上端には、ケーシング2の一対の側壁部20e,20fのいずれか一方を貫通する延設管体部41,42が繋がっており、これら延設管体部41,42の外端にヘッダ48,49が取り付けられている。図1によく表われているように、ヘッダ49の出湯口は、適当な配管99を介して伝熱管11の入水口11aに接続されている。ヘッダ48の入水口には、給水管98が接続される。この給水管98からヘッダ48に供給された水は、複数の伝熱管4,11を順次通過して加熱され、その後出湯口11bから所望の給湯先に供給される。
各伝熱管4は、金属製パイプに曲げ加工を施すことにより形成されている。燃焼ガスから潜熱を回収すると、強酸性の凝縮水が発生するため、好ましくは、各伝熱管4は、耐酸性に優れるステンレスなどの材質である。伝熱管4の製造に際しては、図4(a)に示す
ように、伝熱管4の原材料として、直管状の金属製パイプ4’が使用され、また曲げ加工用の器具として、表面が波形状に形成された曲げ加工用部材8が使用される。金属製パイプ4’は、その原材料コストを廉価にする観点からすると、好ましくは、表面や内面に特殊な加工などが施されていない単なる筒状のパイプとされる。同図(b)に示すように、曲げ加工用部材8の表面に沿わせて金属製パイプ4’を曲げることにより、曲管部40cまたは40dが形成される(ただし、同図では、曲管部40cまたは40dが形成される途中段階を示している)。曲げ加工用部材8として、外面の曲率半径が相違する複数種類のものを使用し、前記したような曲げ加工を繰り返すことにより、平面視長円状の螺旋状の伝熱管4を形成することが可能である。本実施形態の伝熱管4においては、曲管部40c,40dの内側面に、曲げ加工用部材8の表面形状に対応した波形加工部45が形成されている。この波形加工部45は、フィン状に突出した複数の筋状部分が略一定の間隔で並んだ凹凸状である。
ケーシング2は、中空の略直方体状であり、伝熱管4と同様にたとえばステンレス製である。図3に示すように、このケーシング2の後壁部20cには給気口21が設けられており、1次熱交換器1を通過した燃焼ガスが補助部材19によって給気口21に導かれるようになっている。給気口21は、伝熱管4の直状管部40aに対面した配置であり、この給気口21からケーシング2内に流入した燃焼ガスは、そのままケーシング2内の前部に向けて進行して伝熱管4の各部に作用し、熱回収がなされる。ケーシング2の前壁部20dには、排気口22が設けられており、熱回収がなされた燃焼ガスは、排ガスとして排気口22から外部に排出される。
排気口22と伝熱管4との間には、仕切り板38が設けられている。この仕切り板38は、給気口21からケーシング2内に進行した燃焼ガスがそのまま排気口22に向けて直線的に進行してケーシング2の外部に排出されることを抑制する機能を発揮する。この仕切り板38が設けられていることにより、給気口21からケーシング2内に流入した燃焼ガスの多くを、伝熱管4の端部寄り領域Sbに向けて進行させることが可能である。また、仕切り板38は、伝熱管4に付着している凝縮水が燃焼ガスによって排気口22に向けて吹き飛ばされることを防止するのにも役立つ。もちろん、本発明においては、このような仕切り板38が設けられていない構成とすることもできる。
次に、前記した温水装置WHの作用について説明する。
まず、燃焼器3が駆動して燃焼ガスが発生すると、この燃焼ガスは1次熱交換器1によって顕熱が回収された後に、2次熱交換器A1の給気口21からケーシング2内に流入する。すると、この燃焼ガスは、複数の伝熱管4の隙間46を通過して排気口22に到達してから外部に排出される。このような過程において、前記燃焼ガスからは各伝熱管4によって潜熱回収がなされ、湯水加熱が行なわれる。
各伝熱管4は、曲管部40c,40dの内側面に波形加工部45が設けられた構成を有しているために、各伝熱管4の表面積(伝熱面積)が増大することに加え、次のような効果も得られる。すなわち、燃焼ガスが波形加工部45に向けて進行した際には燃焼ガスの乱流化が促進され、燃焼ガスが各伝熱管4の幅方向端部寄り領域Sb付近において長時間にわたって滞留し、燃焼ガスと曲管部40c,40dとの接触頻度が高くなる効果が得られる。したがって、曲管部40c,40伝熱管による熱回収量を多くすることができる。なお、給気口21は、各伝熱管4の幅方向中央領域Saの直状管部40aに対面しているために、各直状管部40aは元々その熱回収量が多い。このようなことから、本実施形態では、伝熱管4の全域が熱回収に有効に利用され、高い熱交換効率を得ることが可能となる。
一方、波形加工部45は、伝熱管4の曲管部40c,40dの内側面に大きく嵩張った状態にはなく、伝熱管4全体の大型化を生じさせる要因にはならない。また、波形加工部45は、図4を参照して説明したとおり、金属製パイプ4’に曲げ加工を施して曲管部40c,40dを製造する際に、同時に形成されるものであり、従来の伝熱管の製造作業工程と同一の工程数で伝熱管4を容易に製造することが可能である。このようなことから、2次熱交換器A1の大型化や製造コストの上昇も適切に抑制することができる。
図5〜図13は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図5に示す熱交換器A2において、各伝熱管4Aは、平面視略矩形のループ部40Aを有する螺旋状に形成されている。より具体的には、各伝熱管4の幅方向両端部領域は、ケーシング2の前後方向に延びる比較的短寸の直状管部40e,40fを有し、これらの直状管部40e,40fとケーシング2の幅方向に延びる直状管部40a,40bとが曲管部40gを介して一体的に繋がっている。本実施形態における曲管部40gは、1/4円弧状である。好ましくは、複数の曲管部40gのそれぞれの曲率半径は各所同一寸法に揃えられている。曲率半径が同一であれば、複数の曲管部40gの全てを1種類の曲げ装置を用いた同一の作業工程で順次形成することが可能である。各曲管部40gの内側面には、先の実施形態で示したのと同様な波形加工部45が設けられている。なお、図5においては、波形加工部45を単純化して模式的に示している。この点は、後述する図9についても同様である。
本実施形態においても、各伝熱管4Aの幅方向端部寄り領域の複数箇所に波形加工部45が設けられているため、その近辺において燃焼ガスの乱流化を促進し、燃焼ガスの滞留期間を長くすることができる。したがって、各伝熱管4Aの端部寄り領域を有効に利用した熱回収が可能であり、高い熱交換効率が得られる。なお、伝熱管4を平面視略矩形状に形成すれば、ケーシング2の四隅部分またはその近傍部分にも伝熱管4を配置させることが可能となるため、ケーシング2内のデッドスペースを小さくして、伝熱管4の全長寸法を長くとることができる。
図6および図7に示す熱交換器A3においては、ケーシング2の底壁部20aに、給気口21が設けられている。また、最内周の伝熱管4の内方の領域25(最内周の伝熱管4によって囲まれた領域)には、燃焼ガス用のガイド部材5が設けられている。この熱交換器A3では、燃焼ガスが給気口21から領域25に流入し、その後は矢印N1〜N4で示すような経路で進行するようになっている。すなわち、領域25に流入した燃焼ガスは、ガイド部材5のガイド作用によって、矢印N1で示すようにケーシング2内の後部に向けて進行し、矢印N2で示すようにケーシング2の後壁部20cに衝突する。すると、前記燃焼ガスは、その後にケーシング2内を前向きに進行することとなって、図6の矢印N3で示すように、ガイド部材5の両側方を通過する。また、前記燃焼ガスの一部は、図7の矢印N3’で示すように、ガイド部材5の上部5aとケーシング2の上壁部20bとの隙間25bも通過する。このようにして、ケーシング2内の前部側に進行した燃焼ガスは、矢印N4で示すように、排気口22からケーシング2の外部に排出される。
本実施形態によれば、燃焼ガスが矢印N3で示すように進行するために、伝熱管4の端部寄り領域の曲管部20c,20dに対して多くの燃焼ガスを効率良く、かつ確実に進行させることが可能である。これに対し、伝熱管4の端部寄り領域に位置する曲管部20c,20dは、波形加工部45を有しているために、伝熱管4の端部寄り領域によって燃焼ガスから回収される熱量を多くするのにより好ましいものとなる。
図8に示す熱交換器A4においては、ケーシング2の底壁部20aのうち、伝熱管4よ
りも後方寄りの位置に給気口21が設けられている。この給気口21からケーシング2内に流入した燃焼ガスは、その後に前向きに進行して各伝熱管4に作用する。燃焼ガスを略水平方向に進行させて伝熱管に作用させる手段としては、図6および図7などに示した手段に代えて、たとえば本実施形態のような構造を採用することもできる。
図9に示す熱交換器A5においては、伝熱管4Bが、蛇行状とされている。より具体的には、伝熱管4Bは、複数の直状管部40hと、複数の曲管部40iとを有しており、これらは平面視において蛇行状となるように一連に繋がっている。各曲管部40iの内側面には、波形加工部45が設けられている。本実施形態においても、給気口21からケーシング2内に流入した燃焼ガスが各曲管部40iの位置に進行した際には、燃焼ガスの乱流化が促進され、各曲管部40iおよびその近傍部分による熱回収量を多くすることが可能であり、螺旋状の伝熱管を用いた先の実施形態と同様な効果が得られる。なお、本実施形態では、図6および図7に示した実施形態と同様に給気口21とガイド部材5とを組み合わせた燃焼ガス供給方式が採用されているが、蛇行状の伝熱管を用いた場合において、燃焼ガスの供給方式がこれに限らないことは勿論である。
図10に示す伝熱管4Cは、平面視円形状の螺旋状伝熱管である。この伝熱管4Cにおいては、ループ部40Cの全体が曲管部に相当している。このため、ループ部40Cの内周面の全域に波形加工部45が設けられている。本実施形態から理解されるように、本発明においては、伝熱管に曲管部が部分的に設けられている場合に限らず、伝熱管の全体または略全体が曲管部として構成されていてもかまわない。なお、伝熱管のループ形状は、長円状、円状、あるいは略矩形状に限定されず、これ以外の形状にすることもできる。
図11〜図13に示す実施形態は、伝熱管の全ての曲管部に波形加工部を設けるのではなく、波形加工部を特定の一部の曲管部のみに設ける場合の具体例を示している。
すなわち、図11に示す熱交換器A1’は、伝熱管4の端部寄り領域Sbのうち、燃焼ガスの給気口21寄りの領域Scに、波形加工部45が設けられているのに対し、排気口22寄りの領域Sdには、波形加工部45が設けられていない構成とされている。これ以外の構成は、先に述べた熱交換器A1と同様である。図11と同様に、図12に示す熱交換器A2’では、伝熱管4Aの端部寄り領域の曲管部40gのうち、排気口22寄りの領域には波形加工部45が設けられていない。これ以外の構成は、先に述べた熱交換器A2と同様である。なお、図11および図12に示した構成とは反対に、排気口22寄りの領域に波形加工部45を設け、かつ給気口21寄りの領域に波形加工部45が設けられていない構成とすることも可能である。図13に示す伝熱管4C’では、中央寄り領域Seのみに波形加工部45が設けられ、それ以外の領域には波形加工部45が設けられていない。これ以外の構成は、先に述べた伝熱管4Cと同様である。
これら図11〜図13に示した実施形態によれば、熱交換器のケーシング2内における燃焼ガスの滞留時間を少し短くすることが可能であり、燃焼ガスの滞留時間を、熱交換効率を高めるのに最適な条件またはこれに近い条件に設定するための手段として有効に適用することができる。なお、1本の伝熱管に、波形加工部が設けられている曲管部と、波形加工部が設けられていない曲管部とを設ける場合には、曲げ加工用部材として、表面が波形状に形成されているものと、形成されていないものとの2種類の部材を用いればよいことは言うまでもない。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る熱交換器、および温水装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう波形加工部は、熱交換効率を高める観点からすると、波形(凹凸)の高低
差が大きく、かつその数が多いほど好ましいものの、それらの具体的な内容は限定されない。波形加工部は、要は、伝熱管の原材料となる金属製パイプを、表面が波形状の曲げ加工用部材に沿わせて曲げることにより付されたものであって、本発明が意図する作用、すなわち加熱用気体の乱流化を促進する機能を発揮し得る程度の波形状(凹凸状)であればよい。伝熱管に複数の曲管部が設けられている場合、図11〜図13などに示した実施形態から理解されるように、それら複数の曲管部の一部に、波形加工部が設けられていない曲管部が含まれている場合であっても、本発明の技術的範囲に包摂される。
ケーシングは、伝熱管の螺旋状管体部を収容し、かつ内部に燃焼ガスなどの加熱用気体が流入されればよく、その具体的な形状やサイズなども限定されない。上述の実施形態では、顕熱回収用の1次熱交換器については、本発明を適用していないが、本発明に係る熱交換器は、顕熱回収用、潜熱回収用の種別を問わない。本発明に係る熱交換器を、顕熱回収に用いることもできる。本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を広く含む概念である。加熱用気体としては、燃焼ガス以外として、たとえばコージェネレーション用のガスエンジンや燃料電池からの排ガスなどを用いることもできる。
WH 温水装置
A1〜A5,A1’,A2’ 熱交換器
2 ケーシング
3 燃焼器(加熱用気体供給手段)
4,4A〜4C,4C’伝熱管
8 曲げ加工用部材
21 給気口
22 排気口
40,40A〜40C ループ部(伝熱管の)
40c,40d 曲管部
40g,40i 曲管部
45 波形加工部

Claims (3)

  1. 加熱用気体の給気口および排気口が設けられているケーシングと、
    このケーシング内に配され、かつ金属製パイプに曲げ加工を施すことにより少なくとも一部分が曲管部として形成されている螺旋状または蛇行状の伝熱管と、
    を備えている、熱交換器であって、
    前記伝熱管の前記曲管部の内側面には、表面が波形状の曲げ加工用部材に沿わせて前記金属製パイプを曲げることにより付された波形加工部が設けられていることを特徴とする、熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器であって、
    前記伝熱管は、前記曲管部として複数の曲管部を有し、これら複数の曲管部が略平行な一対の直状管部の両端に繋がった平面視長円形または略矩形の複数のループ部を有し、かつこれら複数のループ部が上下高さ方向に隙間を介して積層した螺旋状伝熱管であり、
    前記加熱用気体は、前記螺旋状伝熱管の前記隙間を通過するように構成されている、熱交換器。
  3. 加熱用気体供給手段と、この加熱用気体供給手段から供給される加熱用気体を利用して湯水加熱を行なうための熱交換器と、を備えている、温水装置であって、
    前記熱交換器として、請求項1または2に記載の熱交換器が用いられていることを特徴とする、温水装置。
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