JP2012111114A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルから吐出するインク滴が小さい場合にも、インクジェット記録装置のサイズを大きくすることなく、精度良くインク滴の吐出状態を検出することができるインクジェット記録装置、およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】ノズル列H,Jのノズルから吐出されるインク滴が通過した後の第1および第2の光ビームの受光量の変化に基づいて、インク滴の吐出状態を検出する際に、それらのノズル列H,Jのノズルからインク滴を吐出するタイミングをずらす。
【選択図】図9

Description

発明は、インク滴を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置、および、その制御方法に関するものである。
インクジェット記録装置は、電気熱変換素子(ヒータ)や圧電素子などを用いて、記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出することにより画像を記録する。ゴミ等の異物がノズルに詰まった場合、および電気熱変換体や圧電素子などが故障した場合には、インク滴が吐出できなくなって、画像に欠損が生じるおそれがある。
また、インクジェット記録装置としては、記録ヘッドからのインク滴の吐出状態を検出する機能をもつものがあり、その検出方法の代表的な例としては、光学式検出方法がある。光学式検出方法は、記録ヘッドを所定の検出位置に停止させ、発光素子から出た光ビームの中にノズルからインク滴を吐出させ、その光ビームを受ける受光素子の光量変化からインク滴の吐出状態を検出して、吐出状態が不良の吐出不良ノズルを検知する。ノズル毎のインク滴の吐出状態の検出結果に応じて、ノズルから画像の記録に寄与しないインク滴を吐出する予備吐出などの回復処理をする。あるいは、インク滴を吐出不能なノズル(不吐出ノズル)によって記録すべき画像を、インク滴を吐出可能なノズルによって記録するように制御する。
特許文献1には、このような光学式検出方法において、複数のノズル列における各ノズルに対して、インク滴の吐出状態を同時に検出するための装置が開示されている。この特許文献1は、ノズルからのインク滴の吐出制御、および検知回路を簡素化を図るために、インク滴の吐出状態の検出時に、複数のノズル列の各ノズルからインク滴を吐出するタイミングを同期させる構成となっている。
特開2006−305846号公報
光学式検出方法においては、発光素子を備えた発光部と、受光素子を備えた受光部と、の間に光ビーム束を形成し、ノズルから吐出されたインク滴がその光ビーム束を横切る際の受光部の受光量の変化に基づいて、インク滴の吐出状態を検出する。そのため、記録画像の高画質化に伴って、ノズルから吐出するインク滴が小さくなる程、受光部における受光量の変化の幅が小さくなるため、S/N比が低下する。
複数のノズル列のそれぞれに対応する複数の光ビームを用いて、それぞれのノズル列のノズルからのインク滴の吐出状態を検出する場合、1つのノズル列に対応する第1の光ビームをインク滴が横切る際に、その光ビームがインク滴によって乱反射することがある。その場合、その乱反射の影響により、その1つのノズル列に隣接する他のノズル列に対応する第2の光ビームの受光部の受光量が変動するおそれがある。ノズルが大きな体積のインク滴を吐出する場合と比べ、小さい体積のインク滴を吐出する場合には、S/N比の低下が著しくなる。複数のノズル列のそれぞれに対応する複数の光ビーム同士の間隔を離せば、乱反射の影響による受光部の受光量の変動は抑えられる。しかし、その場合には、インクジェット記録装置の大型化を招くおそれがある。
本発明の目的は、ノズルから吐出するインク滴が小さい場合にも、インクジェット記録装置のサイズを大きくすることなく、精度良くインク滴の吐出状態を検出することができるインクジェット記録装置、およびその制御方法を提供することにある。
本発明のインクジェット記録装置は、インク滴を吐出可能な複数のノズルが並列な第1および第2のノズル列を形成するように配備された記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記第1のノズル列に沿って第1の光ビームを出射する第1の出射手段と、前記第2のノズル列に沿って第2の光ビームを出射する第2の出射手段と、前記第1の光ビームを受光する第1の受光手段と、前記第2の光ビームを受光する第2の受光手段と、前記第1のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させ、かつ、前記第2のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させる駆動手段と、前記第1のノズル列のノズルから前記第1の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第1の受光手段の受光量の変化に基づいて、前記第1のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出し、かつ、前記第2のノズル列のノズルから前記第2の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第2の受光手段の受光量の変化に基づいて、前記第2のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、前記第1のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、前記第2のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、をずらすように、前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録装置の制御方法は、インク滴を吐出可能な複数のノズルが並列な第1および第2のノズル列を形成するように配備された記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置の制御方法であって、前記第1のノズル列に沿って第1の光ビームを出射する第1の出射工程と、前記第2のノズル列に沿って第2の光ビームを出射する第2の出射工程と、前記第1の光ビームを受光する第1の受光工程と、前記第2の光ビームを受光する第2の受光工程と、前記第1のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させ、かつ、前記第2のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させる駆動工程と、前記第1のノズル列のノズルから前記第1の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第1の受光工程の受光量の変化に基づいて、前記第1のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出し、かつ、前記第2のノズル列のノズルから前記第2の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第2の受光工程の受光量の変化に基づいて、前記第2のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出する検出工程と、前記第1のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、前記第2のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、をずらす工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第1および第2のノズル列のノズルから吐出されるインク滴が通過した後の第1および第2の光ビームの受光量の変化に基づいて、インク滴の吐出状態を検出する際に、第1および第2のノズル列のノズルからのインク滴の吐出タイミングをずらす。これにより、第1および第2の光ビームの間隔を小さくしても、それらの受光部における光ノイズを減らして、インク滴の吐出状態を高精度に検出することができる。
また、第1および第2の光ビームの出射方向を逆にすることにより、より高精度に吐出状態を検出することができる。また、1つのノズルから複数のインク滴を吐出することにより、より高精度に吐出状態を検出することができる。
本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成図である。 図1の記録装置におけるプリント部の概略斜視図である。 図2のプリント部の概略構成図である。 図1の記録装置における記録ヘッドの吐出状態の検出動作を説明するための要部の斜視図である。 図1の記録装置における記録ヘッドのノズルの配置形態を説明するための模式図である。 図1の記録装置における記録ヘッドの吐出状態の検出信号を説明するための波形図である。 第1の記録装置における記録ヘッドからのインク滴の吐出状態の検出動作を説明するために、記録ヘッドの下面から見た模式図である。 (a)は、図7におけるノズル列Hからのインク滴の吐出状態の検出動作を説明するための模式図、(b)は、図7におけるノズル列Jからのインク滴の吐出状態の検出動作を説明するための模式図である。 図7におけるノズル列H,Jからのインク滴の吐出状態を検出する検出タイミングの説明図である。 本発明の第2の実施形態の比較例として、記録ヘッドからのインク滴の吐出状態の検出動作を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態において、記録ヘッドからのインク滴の吐出状態の検出動作を説明するための模式図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1から図9は、本発明の第1の実施形態を説明するための図である。本実施形態におけるインクジェット記録装置は、大判の記録媒体に画像を記録する大判タイプの記録装置としての構成例である。
図1において、長尺の記録媒体1は、巻出しローラ11の回転に応じてそこから巻出され、中間ローラ13および15によりガイドされてから、プリンタ部(記録部)1000の対向部位に設けられた搬送部100によって実質的に矢印の水平方向に搬送される。その後、記録媒体1は、送りローラ17および中間ローラ19にカイドされてから、巻取りローラ21に巻取られる。搬送部100は、プリンタ部1000に対して記録媒体1の搬送方向の上流側および下流側に位置する搬送ローラ110および120と、それらローラ間に巻回された無端ベルト形態の搬送ベルト130と、を備えている。また、プリンタ部1000による記録に際して、記録媒体1のプリント面(記録面)を平坦に規制するように、一対のプラテンローラ140によって、搬送ベルト130の所定範囲を適切な張力で展張して平坦性を向上させる。記録媒体1は、対のプラテンローラ140間の領域内においてプリンタ部1000により画像が記録され、搬送ローラ120の位置において搬送ベルト130から離されてから、巻取りローラ21に巻取られる。記録媒体1が巻取りローラ21に巻き取られるまでの間において、乾燥ヒータ600により乾燥処理が施される。
図2は、プリンタ部1000および記録媒体1の搬送系の模式図である。プリンタ部1000は、記録媒体1の搬送方向(副走査方向)Fとは異なる方向(交差する方向)、例えば、搬送方向Fに直交する記録媒体1の幅方向(主走査方向)Sに移動可能なキャリッジ1010を有している。1020は、主走査方向Sに延在する支持レールである。この支持レール1020は、キャリッジ1010に固着されたスライダ1012をスライド可能にガイドするスライドレール1022を支持している。1030は、キャリッジ1010を主走査に移動させるための駆動源としてのモータである。このモータ1030の駆動力は、キャリッジ1010に連結されたベルト1032、および、その他の適宜の伝動機構を介してキャリッジ1010に伝達される。
キャリッジ1010には、主走査方向と交差する方向(本例では、主走査方向と直交する搬送方向F)に沿って、インク滴を吐出可能な多数のノズルが配列された記録ヘッド1100が搬送方向Fとは異なる方向(本例では、主走査方向S)に複数搭載されている。本例では、主走査方向Sに複数配置した記録ヘッド1100が搬送方向Fに沿って2組搭載されている(図1参照)。それぞれの記録ヘッド1100から吐出するインクの色は、便宜選択できる。本例においては、搬送方向Fの上流側に位置する1段目の組の記録ヘッド1100の主走査によって記録した記録媒体1上の領域に対して、搬送方向Fの下流側に位置する2段目の組の記録ヘッド1100によって再度記録を行うことができる。また、それらの組の記録ヘッド1100による記録領域を分けて、それぞれの記録領域に対する記録を分担させることにより、高速記録を行うこともできる。
記録ヘッド1100として、ノズルからインク滴を吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子として、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などを用いることができる。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によりインクを発泡させ、発泡エネルギーを利用してノズル先端の吐出口からインク滴を吐出することができる。本例の記録ヘッド1100は、このような電気熱変換素子を用いてインク滴を吐出する記録ヘッドである。
図3は、キャリッジ1010の走査系の説明図である。キャッピング手段1220は、筐体103の上部の支持部1200内に設けられており、非記録動作時に、それぞれの記録ヘッド1100の吐出口面(吐出口の形成面)に当接して、吐出口の乾燥および異物の混入を抑えたり、異物の除去を行う。具体的には、非記録時に、記録ヘッド1100をキャッピング手段1220と対向する位置に移動させ、キャッピング手段1220を駆動手段1210によって吐出口面に当接するキャップ方向に移動される。これにより、キャッピング手段1220における弾性部材等を吐出口面に圧接させて、キャッピングを行う。
目詰まり防止手段1231は、記録ヘッド1100の吐出動作(予備吐出動作)、つまりインクリフレッシュによってインク滴の吐出条件の均一化を行うための吐出動作をするときに、その吐出動作により吐出されたインク滴を受ける。この目詰まり防止手段1231は、記録ヘッド1100によるって画像の記録動作位置Pの外において、記録ヘッド1100と対向する位置に設けられる。目詰まり防止手段1231には、キャッピング手段1220と記録動作位置Pとの間、およびその反対側に、記録ヘッド1100から予備吐出されたインク滴を受けて吸収するための受け部材1231aが配置されている。なお、液受け部材1231a内には図示しない液体保持部材が設けられ、その材質としては、スポンジ状多孔質部材等が用いられている。また、キャッピング手段1220と記録動作位置Pとの間には、記録ヘッド1100の吐出口面を摺擦可能な払拭手段(ワイピングブレード)70が配置され、その摺擦によって、吐出口面に付着したインク滴や塵埃などを払拭する。50は、それらの塵埃等を受ける受け皿である。
次に、記録ヘッドのノズルからのインク滴の吐出状態を検出するための検出方法を図4から図6に基づいて説明する。
図4において、記録ヘッド1100の下面には、インク滴を吐出する多数のノズルNが形成されており、それらのノズルNから目詰まり防止手段1231に向かってインク滴を吐出可能である。図5は記録ヘッド1100を下面側から見た配置図であり、ノズル列として、H列、I列、J列、K列の4列が形成されている。H列ノズルには、右側から、H0,H1,H2・・・H2559ノズルまでの計2560のノズルが配列されており、ノズル同士は、約0.021mmの間隔を有している。I列、J列、K列のノズル列も同様である。このように、複数のノズルが並列なH列、I列、J列、K列を形成するように配備されている。また、各ノズルから吐出するインク滴は約3plの体積である。図4において、キャリッジ1010は、ベルト1032によって矢印Sの主走査方向Sに往復移動され、記録媒体1は、矢印Fの副走査方向に搬送される。1Aは、既に画像が記録された記録媒体1上の領域であり、1Bは、これらから画像が記録される領域である。また、記録動作領域Pの外には、LEDとレンズを含む第1の発光素子(第1の出射部)5Aと、第1の受光素子(第1の受光部)6Aと、が対を成すように副走査方向Fに沿って配置されている。同様に、同様にLEDとレンズとを含む第2の発光素子(第2の出射部)5Bと、第2の受光素子(第2の受光部)6Bと、が対を成すように副走査方向Fに沿って配置されている。第1の発光素子5Aから出射する第1の光ビーム7Aの方向、および第2の発光素子5Bから出射する第2の光ビーム7Bの方向は、それぞれ記録ヘッド1100のノズルNの配列方向(副走査方向F)に一致している。これにより、各ノズルNから吐出されるインク滴の全ては、光ビーム7A,7B中を通過させることができる。
図6は、受光素子6(6A,6B)が受光した光量(受光量)の変化に対応する検出信号を示すグラフであり、縦軸は、受光素子6が感知する光量(本例の場合は、電圧)であり、横軸は時間である。ノズル列(H,I,J,K)内の0,1,2・・・2559ノズルから順次インク滴を吐出させる。そして、そのインク滴が光ビーム7(7A,7B)中を通過したときに受光素子6が感知する光量(本例の場合は、電圧)から、インク滴の吐出状態が不良のノズル(吐出不良ノズル)が存在するか否かを判断する。図6中の点線部分のように、電圧が変化しない場合には、その時点においてインク滴を吐出すべきノズルからインク滴が吐出されず、そのノズルが吐出不良ノズルであると判断できる。それぞれのノズル列内の0,1,2・・・2559ノズルから、その順でインク滴を一定周期で吐出させる。このようなインク滴の吐出制御は、記録ヘッド1100を統括的に制御する記録装置本体内の制御部(CPU等)によって実行される。また、受光素子6の光量変化により現われる電圧変化によって、インク滴が吐出されたか否かを判断して、吐出不良ノズルを特定するための吐出不良ノズルの特定制御も記録装置本体内の制御部(CPU等)によって実行される。
次に、インク滴の吐出状態を検出するためのインク滴の吐出について、図7から図9に基づいて説明する。
図7は、記録ヘッド1100を下面側から見た模式図である。図7においては、ノズル列Hとノズル列Jにおける0,1,2・・・2559ノズルからのインク滴の吐出状態を検出するように、発光素子5(5A,5B)と受光素子6(6A,6B)に対して、記録ヘッド1100の移動位置が設定されている。すなわち、ノズル列HのノズルH0,H1,H2,・・・H2559から吐出されるインク滴が第1の光ビーム7A内を通過するように、発光素子5Aと受光素子6Aとの間にノズル列Hが位置する。同様に、ノズル列JのノズルJ0,J1,J2,・・・J2559から吐出されるインク滴が第2の光ビーム7B内を通過するように、発光素子5Bと受光素子6Bとの間にノズル列Jが位置する。この場合、ノズル列Hは、第1の光ビーム内にインク滴を吐出する第1のノズル列に相当し、ノズル列Jは、第2の光ビーム内にインク滴を吐出する第2のノズル列に相当する。
図8(a)は、図7におけるノズル列Hを側面から見た模式図であり、図8(b)は、図7におけるノズル列Jを側面から見た模式図である。図8(a)のノズル列Hにおける計2560のノズルについては、それらのノズルからのインク滴の吐出状態を1つずつ、H0,H1,H2,・・・H2559の順に検出する。それらのノズルから吐出されたインク滴Rは、発光素子5Aから出射された光ビーム7Aのビーム束を横断するように通過する。その際に、受光素子6Aが受光する光量の変化により、インク滴が吐出されたか否かを検出する。最初のノズルH0の吐出状態の検出を行った後、H1ノズル、H2ノズルの順に、H2559ノズルまでインク滴の吐出状態を検出する。ノズル列Jにおいても同様にであり、最初のノズルJ0の吐出状態の検出を行った後、J1ノズル、J2ノズルの順に、J2559ノズルまでインク滴の吐出状態を検出する。
図9は、図8のようにノズル列H,Jにおけるインク滴の吐出状態を検出する際の検出タイミングの説明図である。図9において、発光波形は、発光素子5(5A,5B)の発光時にONとなる光ビーム7(7A,7B)のON,OFFに対応する波形であり、吐出波形は、インク滴を吐出するときにONとなるノズルの駆動信号のON,OFFに対応する波形である。受光波形は、インク滴によって光ビーム7(7A,7B)が遮断されたときにOFFとなる受光素子6(6A,6B)の検出信号のON,OFFに対応する波形である。
本例においては、まず、ノズル列HにおけるH0ノズルからインク滴を3回吐出させるために、そのH0ノズルに対して3回分の駆動信号がCPUから送られる。その後、インク滴の飛翔時に、そのインク滴から分離して周辺に浮遊した極小のインク滴が消えるまで、所定の休止期間TAだけ休止してから、次のH1ノズルからインク滴を3回吐出させるために、そのH1ノズルに対して3回分の駆動信号がCPUから送られる。以降、H2559ノズルまで、3回のインク吐出と、休止時間TAの休止と、交互に繰り返す。同様に、ノズル列Jに関しても、J0ノズルからJ2559まで、3回のインク吐出と、休止時間TBの休止と、交互に繰り返す。本例の場合、休止時間TA,TBは、ノズルからインク滴を3回吐出させることができる時間である。これらの休止時間TA,TBは、ノズルの駆動条件に応じて任意に設定することができ、それらは異なる時間であってもよい。
ここで、ノズル列H,Jはインク滴を同時には吐出しない。すなわち、ノズル列Hからインク滴が吐出されているときは、ノズル列Jは休止期間TB中にあってインク滴を吐出せず、一方、ノズル列Jからインク滴が吐出されているときは、ノズル列Hは休止期間TA中にあってインク滴を吐出しない。つまり、ノズル列H,Jの一方のノズルからインク滴を吐出するときには、他方のノズルからのインク滴の吐出を休止させる。したがって、仮に、ノズル列HのH0ノズルの吐出状態の検出中に、そのH0ノズルから吐出されたインク滴が光ビーム7A中に突入して光の乱反射が生じたとしても、そのときにはノズル列Jが休止期間TB中にあるため、受光素子6Bにはノイズが生じない。
なお、発光素子5(5A,5B)と受光素子6(6A,6B)に対する記録ヘッド1100の位置をずらすことにより、ノズル列H,Jの場合と同様に、ノズル列I,Kからのインク滴の吐出状態を検出することができる。すなわち、ノズル列IのノズルI0,I1,I2,・・・I2559から吐出されるインク滴が光ビーム7A内を通過するように、発光素子5Aと受光素子6Aとの間にノズル列Iが位置させる。同様に、ノズル列KのノズルK0,K1,K2,・・・K2559から吐出されるインク滴が光ビーム7B内を通過するように、発光素子5Bと受光素子6Bとの間にノズル列Kが位置させる。これにより、ノズル列H,Jの場合と同様に、ノズル列I,Kからのインク滴の吐出状態を検出することができる。この場合、ノズル列Iは、第1の光ビーム7A内にインク滴を吐出する第1のノズル列に相当し、ノズル列Kは、第2の光ビーム7B内にインク滴を吐出する第2のノズル列に相当する。
また、本実施形態では、インク滴の吐出状態の検出を行う際に、発光素子から出射される光ビームは、その光束に突入するインク滴の吐出が休止中でも出射したままである。しかし、光ビームに突入するインク滴の吐出が休止中のときは、その光ビームの出射を休止してもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、2つの平行する光ビームは同じ方向に出射される。しかし、それらの互いに隣接する光ビームの出射方向は逆方向であってもよい。
図10は、インク滴の吐出状態の検出方法の比較例の説明図である。図10においては、ノズル列Hからのインク滴の吐出状態を検出するために、光ビーム7Aを出射する発光素子5Aと、受光素子6Aと、の間に、ノズル列Hが位置している。同様に、ノズル列Jからのインク滴の吐出状態を検出するために、光ビーム7Bを出射する発光素子5Bと、受光素子6Bと、の間に、ノズル列Jが位置している。また、前述した第1の実施形態と同様に、光ビーム7Aおよび7Bの光束に対するインク滴を突入させるタイミングをずらすように、ノズル列Hからのインク滴の吐出時期と、ノズル列Jからのインク滴の吐出時期と、の間に時間差を設けている。したがって、光束に突入したインク滴による乱反射に起因する光ノイズの影響はほとんど無い。
しかし、発光素子5Bから出射した光ビーム7Bが拡散することにより、その拡散光37は、隣接している受光素子6Aに僅かであるが直接侵入するおそれがある。仮に、その受光素子6Aによって、ノズル列Hからのインク滴の吐出状態の検出中であった場合には、その受光素子6Aにとっては拡散光37が光ノイズとなって、その検出精度が低下するおそれがある。
図11は、本発明の第2の実施形態におけるインク滴の吐出状態の検出方法を説明するために、記録ヘッド1100を下面側から見た模式図である。
図11においては、ノズル列Hからのインク滴の吐出状態を検出するために、光ビーム7Aを出射する発光素子5Aと、受光素子6Aと、の間に、ノズル列Hが位置している。同様に、ノズル列Jからのインク滴の吐出状態を検出するために、光ビーム7Bを出射する発光素子5Bと、受光素子6と、の間に、ノズル列Jが位置している。光ビーム7Aと光ビーム7Bの出射方向は、逆である。
前述した実施形態と同様に、ノズル列H,Jからのインク滴の吐出状態を検出する。すなわち、まず、ノズル列HのH0ノズルからインク滴を3回吐出させる。その後、インク滴の飛翔時に、その一部が分離して周辺に浮遊する極小のインク滴が消えるまで、インク滴を3回吐出する期間に相当する休止期間だけ、ノズル列Hからのインク滴の吐出を休止する。その休止期間中に、ノズル列JのJ0ノズルからインク滴を3回吐出させてから、インク滴を3回吐出する期間に相当する休止期間だけ、ノズル列Jからのインク滴の吐出を休止する。その休止期間中に、ノズル列HのH1ノズルからインク滴を3回吐出させてから、インク滴を3回吐出する期間に相当する休止期間だけ、ノズル列Hからのインク滴の吐出を休止する。以降、同様に、ノズル列H,Jからのインク滴の吐出を交互に繰り返す。したがって、ノズル列H,Jからのインク滴の吐出は同時には行われない。すなわち、ノズル列Hからのインク滴の吐出中には、ノズル列Jに関するインク滴の吐出状態の検出は休止し、一方、ノズル列Jからのインク滴の吐出中には、ノズル列Hに関するインク滴の吐出状態の検出は休止する。
ここで、ノズル列Hからのインク滴の吐出中に、発光素子5Bから出射される光ビーム7Bが拡散して拡散光37が発生し、かつ、受光素子6Aによって、ノズル列Hからのインク滴の吐出状態の検出中であった場合を想定する。この場合であっても、光ビーム7A,7Bの出射方向が逆であるため、拡散光37による受光素子6Aの光ノイズは大幅に減少する。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、ノズルからインク滴を吐出させる方式として、電気熱発熱体に電気エネルギーを加えて、インクを発泡させることによりインク滴を吐出させる方式を採用した。しかしながら、本発明は、インク滴を吐出する種々の方式を採用することができ、例えば、圧電素子を用いて、電気エネルギーを圧力変動に変換することによりインク滴を吐出する方式であってもよい。
また、上述した実施形態では、インク滴の吐出状態を検出する光学式検出機構における光ビームの出射手段として、LED光源を用いたが、LED光源以外のレーザービームなどの光源を用いてもよい。また、上述した実施形態では、ノズル列の端に位置するノズルから順にインク滴の吐出状態を検出する例について説明したが、その検出順序は、必ずしも上述した順序に限定されず、例えば、順不同の順番でもかまわない。
また、上述した実施形態では、記録ヘッドが記録媒体上を往復移動しながら記録を行う、いわゆるシリアル式のインクジェット記録装置として適用例として説明した。しかし本発明は、記録動作中に記録ヘッドが移動しない、いわゆるラインプリンタ式のインクジェット記録装置に対しても適用可能である。
また、上述した実施形態では、発光素子と受光素子の組み合わせを2組用いて、2つのノズル列からのインク滴の吐出状態を検出する構成について説明した。しかし、発光素子と受光素子の組み合わせを3組以上用いて、3つ以上のノズル列からのインク滴の吐出状態を検出することもできる。1つのノズルから吐出するインク滴の数は3つに限定されず、1つ以上であればよい。インク滴の吐出状態を高精度に検出する上においては、1つのノズルからインク滴を複数回吐出させることが望ましい。また、上述した実施形態では、ノズルがインク滴を吐出しているか否かの判定を行う例について説明した。しかし本発明は、インク滴の吐出の有無、吐出方向、吐出速度など吐出状態全般についての検出も可能であり、例えば、吐出速度を測定することもできる。
また、本発明においては、記録装置に接続されるホスト装置が前述した記録装置の機能の少なくとも一部を持つように構成してもよい。また、本発明の形態としては、上述した記録装置におけるインク滴の吐出状態の検出方法をコンピュータによって実施するためのプログラム、および、そのプログラムを格納した記憶媒体を含むことができる。
1 記録媒体
5(5A,5B) 発光素子
6(6A,6B) 受光素子
7(7A,7B) 光ビーム
1100 記録ヘッド
N ノズル
R インク滴

Claims (5)

  1. インク滴を吐出可能な複数のノズルが並列な第1および第2のノズル列を形成するように配備された記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記第1のノズル列に沿って第1の光ビームを出射する第1の出射手段と、
    前記第2のノズル列に沿って第2の光ビームを出射する第2の出射手段と、
    前記第1の光ビームを受光する第1の受光手段と、
    前記第2の光ビームを受光する第2の受光手段と、
    前記第1のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させ、かつ、前記第2のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させる駆動手段と、
    前記第1のノズル列のノズルから前記第1の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第1の受光手段の受光量の変化に基づいて、前記第1のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出し、かつ、前記第2のノズル列のノズルから前記第2の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第2の受光手段の受光量の変化に基づいて、前記第2のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出する検出手段と、
    前記第1のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、前記第2のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、をずらすように、前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1および第2のノズル列の一方のノズルからインク滴を吐出するときに、前記第1および第2のノズル列の他方のノズルからのインク滴の吐出を休止させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1および第2の光ビームは、それらの出射方向が逆であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記駆動手段は、1つのノズルからインク滴を複数回吐出させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. インク滴を吐出可能な複数のノズルが並列な第1および第2のノズル列を形成するように配備された記録ヘッドを用いて、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記第1のノズル列に沿って第1の光ビームを出射する第1の出射工程と、
    前記第2のノズル列に沿って第2の光ビームを出射する第2の出射工程と、
    前記第1の光ビームを受光する第1の受光工程と、
    前記第2の光ビームを受光する第2の受光工程と、
    前記第1のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させ、かつ、前記第2のノズル列における複数のノズルから順次インク滴を吐出させる駆動工程と、
    前記第1のノズル列のノズルから前記第1の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第1の受光工程の受光量の変化に基づいて、前記第1のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出し、かつ、前記第2のノズル列のノズルから前記第2の光ビーム内にインク滴が吐出されることにより変化する前記第2の受光工程の受光量の変化に基づいて、前記第2のノズル列のノズルから吐出されるインク滴の吐出状態を検出する検出工程と、
    前記第1のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、前記第2のノズル列のノズルがインク滴を吐出するタイミングと、をずらす工程と、
    を含むことを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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