JP2012107847A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012107847A
JP2012107847A JP2010258912A JP2010258912A JP2012107847A JP 2012107847 A JP2012107847 A JP 2012107847A JP 2010258912 A JP2010258912 A JP 2010258912A JP 2010258912 A JP2010258912 A JP 2010258912A JP 2012107847 A JP2012107847 A JP 2012107847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
antibacterial agent
water
drain pan
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010258912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5599293B2 (ja
Inventor
Keiichi Yamamoto
圭一 山本
Kazuya Michigami
一也 道上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010258912A priority Critical patent/JP5599293B2/ja
Publication of JP2012107847A publication Critical patent/JP2012107847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5599293B2 publication Critical patent/JP5599293B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】ドレンポンプの停止後にドレンパンに残留するドレン水に対して効率よく抗菌効果を発揮させることで、抗菌剤の抗菌効果を長持ちさせることのできる空気調和装置が要求されている。
【解決手段】この空気調和装置は、空気と熱交換して器内の冷媒を蒸発させる蒸発器2と、蒸発器2の外面に生成したドレン水を収受するドレンパン4と、ドレンパン4のドレン水を汲み上げて排出管から排出するドレンポンプ3とを有する装置において、ドレンポンプ3の汲み上げ動作時におけるドレンパン4のドレン水の水位よりも高い位置で、且つ、ドレンポンプ3の停止時において排出管からドレンパン4に戻ったドレン水に浸かる位置に抗菌剤12を配置する抗菌剤支持部材と、抗菌剤支持部材により支持される抗菌剤12と、を備えているものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、ドレンパンに貯留された凝縮水(以下、必要時以外はドレン水と称する)をドレンポンプで排水する空気調和装置に関するものである。
従来この種の空気調和装置において、ドレンパンに貯留されたドレン水に半固形状のヌメリ(以下、スライムという)が発生することがあり、発生したスライムがドレンポンプやポンプ吐出側の排水ホースを詰まらせることがあった。このような不具合を解消するため、ドレンポンプ吸込口の下方位置のドレンパン上に抗菌剤を配備した空気調和装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
一方で、ドレンポンプ吸込口の周囲を囲う壁部をメッシュ形状に形成するか、もしくはドレンポンプ吸込口をメッシュ状の部材で覆うようにした空気調和装置が開示されている(例えば特許文献2参照)。このような構成により、ドレンポンプ吸い込まれるスライムは、メッシュ状の部材によって細断されたのちにポンプ吸込口から吸い込まれて吐出されるので、スライムの詰まりを恒久的に防止できるとしている。
特開2009−180386号公報 特開2009−204293号公報
一般に、空気調和装置の冷房運転中は、ドレンパンのドレン水がドレンポンプにより排出されて入れ替わっていくため、ドレンパンのドレン水は比較的きれいで微生物が繁殖しにくい状態である。しかしながら、冷房運転が停止してドレンポンプも停止すると、ドレンポンプで汲み上げていたドレン水が吐出側配管から重力により落下してドレンパンに戻ってドレンパン内で水の流れが滞る。同様に、この戻り水による水温の上昇も相まって微生物が繁殖しやすい状態となる。
ところで、特許文献1記載の空気調和装置では、抗菌剤はドレンパンの底面上に設置されているため、抗菌剤は常にドレン水に浸かっている状態となる。そのため、せっかく微生物が繁殖しにくい冷房運転中でありながら無駄に抗菌作用を使用していることとなって抗菌作用が長持ちせず、結局はスライムを発生させざるを得なくなるという問題がある。
また、特許文献2記載の空気調和装置の場合は、ドレンパンに必ずスライムが発生するので、スライムが細断されない状況も考えられ、その場合はメッシュ部材そのものを目詰りさせてドレンポンプを排水不能に陥らせるおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ドレンポンプの停止後にドレンパンに残留するドレン水に対して効率よく抗菌効果を発揮することで、抗菌剤の抗菌効果を長持ちさせることのできる空気調和装置の提供を目的とする。
この発明に係る空気調和装置は、空気と熱交換して器内の冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器の外面に生成した凝縮水を収受するドレンパンと、ドレンパンの凝縮水を汲み上げて排出管から排出するドレンポンプとを有する空気調和装置において、ドレンポンプの汲み上げ動作時におけるドレンパンの凝縮水水位よりも高い位置で、且つ、ドレンポンプの停止時において排出管からドレンパンに戻った凝縮水に浸かる位置に抗菌剤を配置する抗菌剤支持部材と、抗菌剤支持部材により支持される抗菌剤と、を備えていることを特徴とするものである。
この発明の空気調和装置において、冷房運転中は、発生した凝縮水がドレンポンプによって排出されていくため、ドレンパンは微生物が繁殖しにくい環境にある。一方、冷房運転停止中はドレンパン内の水の流れが滞り、ドレンポンプ吐出側の配管から戻った水による水温上昇により微生物が繁殖しやすい環境になる。そこで、この空気調和装置では、ドレンパンに微生物が繁殖しにくい環境となる冷房運転時は、抗菌剤を凝縮水に触れない高さ位置におき、微生物の繁殖しやすい冷房停止時にのみ抗菌剤を水没させて抗菌効果を発揮させるため、効率よく抗菌を行うことができ、抗菌剤の抗菌効果を長持ちさせることができる。また、上記のように、抗菌剤は冷房運転時には凝縮水に触れない位置にあるため、抗菌剤が乾燥して抗菌剤に付着した菌を死滅させることができるという効果もある。
この発明の実施の形態1における空気調和装置の側断面構成図である。 図1におけるII−II線矢視断面構成図である。 前記空気調和装置のキャップをドレンパンの排水口に装着した状態を示す部分側断面構成図である。 前記空気調和装置におけるドレンポンプとドレンポンプ吐出側の排水管との高さ関係を示す側断面構成図である。 ドレンパン内の水量とドレンパンのドレン溜め部の底面からの水位との関係を示すグラフの図である。 前記空気調和装置におけるドレンパンのドレン水の水位を示し、(a)は冷房運転中でドレンポンプ駆動中の状態を示す側断面構成図、(b)は冷房運転停止中でドレンポンプ駆動中の状態を示す側断面構成図、(c)は冷房運転停止中でドレンポンプ停止中の状態を示す側断面構成図である。 前記空気調和装置における抗菌剤の設置態様を示し、(a)は抗菌剤を収容した抗菌剤支持部材の設置態様を示す側断面構成図、(b)は抗菌剤を収容した抗菌剤支持部材の外観図である。 前記空気調和装置における抗菌剤の設置態様を示し、(a)は抗菌剤を収容した抗菌剤支持部材と点検用口との配置関係を示す側断面構成図、(b)は点検用口から蓋体を外した態様を示す側断面構成図である。 この発明の実施の形態2における空気調和装置の抗菌剤の設置態様を示す側断面構成図である。 前記空気調和装置の抗菌剤を収容する抗菌剤支持部材をドレンポンプから取り外した状態を斜視で示す状態説明図である。 この発明の実施の形態3における空気調和装置の抗菌剤の設置態様を示す側断面構成図である。 この発明の実施の形態4における空気調和装置のドレンポンプの動作を説明する図であって、(a)は通常運転時におけるドレンポンプの制御を示すフローチャートの図、(b)は実施形態4におけるドレンポンプの停止制御を示すフローチャートの図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における空気調和装置の側断面構成図、図2は図1におけるII−II線矢視断面構成図、図3は前記空気調和装置のキャップをドレンパンの排水口に装着した状態を示す部分側断面構成図である。
各図において、この実施形態の空気調和装置は、被空調空間に設置される例えば室内ユニットであり、一端に空気吸込口5が形成され他端に空気吹出口6が形成されたユニットケーシングAを備えている。このユニットケーシングA内の通風路に送風機1が設置され、送風機1の通風方向下流側に、空気と熱交換して器内の冷媒を蒸発させる蒸発器2が設置されている。蒸発器2は冷媒回路(図示省略)の構成要素のひとつであり、冷媒管内を流通する冷媒と空気との熱交換を行なう。ユニットケーシングA内において蒸発器2の下方位置には、蒸発器2の冷媒管の外表面で凝縮して滴下したドレン水(凝縮水)11を収受するドレンパン4が設置されている。ドレンパン4内の最も低い部位であるドレン溜り部15の上方位置には、ドレンパン4のドレン水11を汲み上げて排出管10(図4参照)から排出するドレンポンプ3が配備されている。ドレンパン4内には、後で詳述する抗菌剤12が配備されている。ドレンパン4の側壁17に突設されたソケット9は、ドレンパン4内のドレン溜り部15とユニット外部とを連通するように水平向きに開口した排水口16を有している。ドレンポンプ3を使用することなくドレン水11を排水口16から排水する場合は、ソケット9先端の開口端部に連結された排水用ホース(図示省略)が利用される。一方、ドレンポンプ3を使用して排水する場合は、ソケット9にキャップ7が装着されて排水口16を封止する。この空気調和装置は、両側部の吊金具8,8によって天井などに取り付けられる。
また、この空気調和装置は、送風機1やドレンポンプ3の駆動制御を行なう制御部18を備えている。制御部18はCPU19を主構成として備え、冷房運転時間や停止後経過時間を計時するタイマ(図示省略)と、冷房運転時間に関連する所定時間データ(例えば3時間)や停止後経過時間データ(例えば3分間)を記憶したメモリ(図示省略)を更に備えている。そして、CPU19は、後で詳述するポンプ制御手段20の機能を制御プログラムの態様で備えている。そして、図4に示すように、ドレンポンプ3の水吐出口3BにはユニットケーシングA内の機内配管10Aが接続され、機内配管10Aの先端には付属ドレン配管10が接続されている。この場合、ドレンパン4から付属ドレン配管10の最も高い位置までの高さTは例えば700mmである。
本発明の実施形態で用いる抗菌剤12は、銀、銅、亜鉛などの金属イオンの抗菌作用を利用したものである。特に、銀イオンによるものの抗菌効果が高く、固形物材料に銀を均一に含有させた抗菌剤を使用すると、抗菌剤が水に触れる際や水に溶解する際に、抗菌剤内部に取り込まれていた銀が銀イオンとして放出される。その放出された銀イオンは、バクテリアやカビなどの細菌を不活性化させる。抗菌剤の寿命としては、発生するドレン水量や使用環境により差はあるが、約10年程度で完全に溶解するように設計された無機系抗菌剤も製品化されている。このような無機系抗菌剤として、興亞硝子社製の製品名:ガラスタブレットのミリオンキラーPGW601をこの実施形態で用いた。ガラスタブレットはガラスの網目状分子構造内に銀イオンなど無機抗菌成分を取り込んだものであり、水にわずかに溶解し、溶解の際に銀イオンを溶出する。溶解速度すなわち銀イオン溶出速度はガラス組成を変更することにより調整が可能である。そして、このガラスタブレットは細菌に対する抗菌効果を持ち、無機系であるために安全性と耐熱性が高く安定性も優れている。このガラスタブレットのドレンパン4内での高さを適宜設定することにより、1日8時間冷房運転を行なう場合、ドレン水11に接触する時間は2/3となるので、寿命は元(10年)の約1.5倍である15年となり、追加の抗菌剤12を補充する必要がなくなる。
尚、前記したミリオンキラーPGW601以外の無機系抗菌剤としては、特に限定されないが、例えば、ケイ酸系ガラスタブレット(石塚硝子社製の製品名:イオンピュア、ガラスの網目状分子構造内に銀イオンなど無機抗菌成分を取り込んだもの)、ゼオライト系無機抗菌剤(石塚硝子社製の製品名:イオンピュア、ゼオライト分子骨格内に銀イオンなど無機抗菌成分を取り込んだもの)、ゼオライト系無機抗菌剤(シナネンゼオミック社製の製品名:ゼオミック、ゼオライト分子骨格内に銀イオンなど無機抗菌成分を取り込んだもの)などを用いることが可能である。
次に動作について説明する。
上記のように構成された空気調和装置では、冷房運転時に蒸発器2の冷媒管の外表面にドレン水11が生じる。そのドレン水11は蒸発器2から滴下してドレンパン4内に収受される。ドレンパン4に収受されたドレン水11は、一般には、ソケット9の排水口16に接続された排水パイプ(図示省略)から外部に排水される。しかし、この空気調和装置を天井に据え付けた際に、排水口16と室外へ流出させるための接続口との高低差が小さくて十分な傾斜がとれず、自然排水ができないことがある。そのような場合、ドレン水11を外部へ強制的に排出するためのドレンポンプ3が使用される。その場合は、ドレン水11が排水口16から漏れ出さないよう、ソケット9がキャップ7で封止される。
そこで、空気調和装置の冷房運転中にドレンポンプ3を駆動する場合、図6(a)に示すように、ドレン水11の水位D1はドレンパン4のドレン溜め部15の底面から約10mmとなる。また、冷房運転を停止させてドレンポンプ3を駆動させた場合も、図6(b)に示すように、水位D1=約10mmとなる。一方、冷房運転を停止させてドレンポンプ3を止めた時は、ドレンポンプ3により汲み上げられたドレン水11がドレンパン4に戻ってくるため、図6(c)に示すように、ドレンポンプ3運転時の水位D1よりも5mmほど高い水位D2に上昇する。これは、ドレンポンプ3の汲み上げ途中の機内配管10Aおよび付属ドレンパイプ10内からドレンポンプ3停止によって戻ってくるドレン水(戻り水)11によるものである(図4参照)。すなわち、ドレンポンプ3停止後の水位は、ドレンポンプ3からの戻り水による水位上昇分(D2−D1)のドレン水11の水位が加わる。
例えば、図4に示すように、ポンプ揚程(ドレンポンプ3の水を揚げる高さT)が700mmの場合、付属ドレンパイプ10および機内配管10Aからドレンポンプ3を経てドレンパン4に戻る水の量は、約400cc(147cc+183cc)である。このように戻り水がドレンパン4に戻ってくると、水位D2は15mm程度(冷房運転中の水位D1が10mmの時)となる。このような構造において、ドレンパン4内の水量とドレンパン4のドレン溜め部15の底面からの水位との関係を多くの実験により得た。その関係を表わした曲線のグラフを図5に示す。図5の曲線によれば、ドレンパン4内の水量はドレン溜め部15の底面からの水位に比例している。
ドレンパン4内に溜まったドレン水11に対し何ら抗菌対策を行っていない場合、バクテリアやカビの繁殖によってスライムが発生し、ドレンポンプ3を詰まらせる原因となる。ドレンポンプ3が詰まるとドレン水11が排出されないため、ドレン水11の水位が上昇してドレンパン4をオーバーフローし、ユニットケーシングA内部を濡らしひいては外部への水漏れを発生させる恐れがある。そこで、水漏れを発生させないために、例えば水位センサーなどで異常検知して空気調和装置を異常停止させている。このように、スライム発生によってドレンポンプ3が詰まり、空気調和装置を無用に異常停止させないために、スライム発生を防ぐ抗菌剤12をドレンパン4内に配備する。
抗菌剤12の配備について、一般的にはドレンパン4の底面に設置するが、ドレンパン4の底面に設置すると、抗菌剤12は常時ドレン水11中に水没していることとなり、冷房運転中はもとより停止中の常に抗菌効果を呈していることになる。冷房運転中はドレン水11が発生し、ドレンポンプ3でドレン水11を排水するため、ドレンパン4のドレン水11は比較的淀むことなく流れている。そのため、微生物が繁殖しにくい環境となっているから、冷房運転中に抗菌剤12を作用させることはあまり効果的でない。
そこで、抗菌剤12を常時水没させることなく、冷房運転停止時にのみ水没させて抗菌効果を発揮させるように設置位置を決めることで、効果的に抗菌効果を発揮できる。設置位置については、下限を冷房運転中ドレンポンプが排水を行っている際の水位(ドレンポンプ3の吸込口3Aの高さ位置)D1とし、上限をドレンポンプ3が停止して、戻り水(汲み上げ途中に排水管10内にあったドレン水11)がドレンパン4内に貯水したときの水位D2とする。(図6参照)このようにすることにより、冷房運転時にドレン水11はドレンポンプ3により排水されていて微生物が繁殖しにくい環境になっているため、抗菌剤12を使用せず、微生物が繁殖しやすい冷房運転停止時にのみ作用させることで、効率よく運用することができ、抗菌効果を長持ちさせることができる。
そして、この空気調和装置では、図7(a),(b)に示すように、銅線を用いて上面開口を有する有底円筒格子状に組まれた銅製カゴ13A(抗菌剤支持部材24の一例)が使用される。この銅製カゴ13Aの上面開口から抗菌剤12,12が装填される。そして、抗菌剤12,12を収容した銅製カゴ13Aがドレンパン4上に設置される。この場合、収容された抗菌剤12,12は、ドレンポンプ3の汲み上げ動作時におけるドレンパン4内のドレン水11の水位D1よりも高い位置で、ドレンポンプ3の停止時において排出管10からドレンパン4内に戻ったドレン水11の水位D2に浸かる高さ位置に配置されるように、銅製カゴ13Aの銅製の脚部13B,13B,13B,13Bの長さが設定される。
加えて、抗菌剤12を入れる銅製カゴ13Aは、銅製のものを用いて銅イオンによる抗菌作用も持たせたので、ドレン水11の水位がドレンポンプ3の吸込口3Aより低くなった場合でも、抗菌効果を得ることができる。
以上のように、この実施形態1の空気調和装置によれば、抗菌剤12を収容した抗菌効果の高い銅製カゴ13Aをドレンポンプ3の側方位置に設置しているので、ドレンポンプ3周囲のスライム発生を抑制し、ドレンポンプ3の詰りを抑制することができる。また、ドレンパン4に微生物が繁殖しにくい環境となる冷房運転時は、抗菌剤12がドレン水11に触れない高さ位置にあり、微生物の繁殖しやすい冷房停止時にのみ抗菌剤12が水没して抗菌効果を発揮させるため、効率よく抗菌作用を働かせることができ、抗菌剤12の抗菌効果を長持ちさせることができる。
尚、図8(a),(b)のように、ユニットケーシングAから22を取り外して点検用口21を開放し、この点検用口21から抗菌剤12を銅製カゴ13A内に装入するようにすることも可能である。
実施の形態2.
実施の形態1では、抗菌剤12を収容した抗菌剤支持部材24をドレンポンプ3の側方位置に設置したが、次に、抗菌剤12を収容した抗菌剤支持部材24をドレンポンプ3に取り付ける実施の形態2を説明する。
図9はこの発明の実施の形態2における空気調和装置の抗菌剤の設置態様を示す側断面構成図、図10は前記空気調和装置の抗菌剤を収容する抗菌剤支持部材をドレンポンプから取り外した状態を斜視で示す状態説明図である。
図9、図10に示すように,この実施形態2に係る銅製カゴ13C(抗菌剤支持部材24の別例)は、平面中央部に形成された吸込口装着穴13Dと、抗菌剤12を載置する平面ドーナッツ状の底部13Fと、抗菌剤12を装入するための上面開口13Eとを有する、銅製で格子状に作製された通水自在な容器である。また、吸込口3A近傍のドレンパポンプ3の胴太部には、先端が上向きの鉤部材23が複数個取り付けられている。そして、銅製カゴ13Cの上面開口13Eから装入された抗菌剤12,12,12,・・・が底部13F上に敷き詰められた後、ドレンパポンプ3の吸込口3Aの周囲に吸込口装着穴13Dが装着され、上面開口13Eの開口縁部が鉤部材23,23に引っ掛けられることにより、銅製カゴ13Cがドレンポンプ3に固定される。このとき、抗菌剤12,12,12,・・・は、ドレンポンプ3の汲み上げ動作時におけるドレンパン4のドレン水11の水位よりも高い位置で、ドレンポンプ3の停止時においてポンプ吐出側からドレンパン4に戻ったドレン水11に浸かる位置に配置されている。
以上のように、銅製カゴ13Cを用いれば、吸込口3Aの周囲を多数の抗菌剤12,12,12,・・・で囲むように配置することができる。これにより、特にドレンポンプ3周囲のスライム発生を重点的に抑制できるから、ドレンポンプ3の詰りをより確実に抑制することができる。加えて、経時使用により抗菌剤12の抗菌性能が低下した場合でも、抗菌剤12はいずれも吸込口3Aの近くにあるから、個々の性能低下を補完してスライムによる詰りを抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態1〜2は、上面が開口した抗菌剤支持部材にその上面開口から抗菌剤12を装入するようにしたものであるが、次に、抗菌剤12を抗菌剤支持部材の上面以外から装入する実施の形態3を説明する。
図11はこの発明の実施の形態3における空気調和装置の抗菌剤の設置態様を示す側断面構成図である。
図11に示すように、この実施形態3に係る筒状容器14(抗菌剤支持部材24の他例)は、筒一端部14Aが閉じ筒他端部14Bが開口している通水自在な容器である。筒状容器14は銅製で通水自在の格子状に作製されていて、側面視で例えば「ヘの字」状に形成されている。そして、抗菌剤収容部14Cは、筒他端部14B側が高く筒一端部14Aに向かって下るように傾斜配置されている。
この筒状容器14はドレンパン4内に配備され、ドレンパン4内のドレン溜め部15と外部とを連通するドレンパン4の排水口16に、筒状容器14の筒他端部14Bが連結され、球状体に形成された抗菌剤12,12,12,・・・が外部から排水口16を通して筒状容器14内の抗菌剤収容部14Cに収容されるようになっている。筒状容器14は、その脚部14D,14D,・・・の長さを適宜設定することにより、抗菌剤収容部14Cが、ドレンポンプ3の汲み上げ動作時におけるドレンパン4のドレン水11の水位D1よりも高い位置で、ドレンポンプ3の停止時において排出管10からドレンパン4に戻ったドレン水11の水位D2に浸かる高さ位置に配置される。抗菌剤収容部14Cに抗菌剤12を装填する際には、筒状容器14全体を傾けて筒他端部14Bから抗菌剤12を転ばして入れる。ドレンパン4上へ筒状容器14を設置した後は、筒他端部14Bをドレンパン4の排水口16に対面させるか、排水口16に直に直結させる。抗菌剤収容部14C内の抗菌剤12は経時使用により縮径し、遂には消失する。その場合は、キャップ7を取り外して開放した排水口16から筒他端部14Bを通して抗菌剤12を装入し、針金などの棒状体で抗菌剤12を押して抗菌剤収容部14Cに到達させる。
以上のように構成された筒状容器14を用いることにより、スライムによるドレンポンプ3の詰りを防止できることはもとより、ドレンパン4を取り外さなくても、空気調和装置の外部から抗菌剤12を抗菌剤収容部14Cにいとも簡単に追加することができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、ドレンポンプ3の運転制御については言及していないが、次に抗菌効率を高めて抗菌力を長持ちさせるようにする実施の形態4を説明する。
図12はこの発明の実施の形態4における空気調和装置のドレンポンプの動作を説明するものであって、(a)は通常運転時におけるドレンポンプの制御を示すフローチャートの図、(b)は実施形態4におけるドレンポンプの停止制御を示すフローチャートの図である。
この空気調和装置は、図1に示すように、CPU19から主に構成される制御部18を備えており、CPU19はポンプ制御手段20の機能を備えている。
上記した構成による空気調和装置の通常運転を図10(a)のフローチャートに従って説明する。まず、冷房運転時はドレンパン4にドレン水11が溜まるが、制御部18のCPU19は、ドレンポンプ3を駆動して排水を行なう(S1)。このとき、ドレン水11に抗菌剤12は浸っていない。そのうち、冷房運転が停止されると、タイマが冷房運転の停止後経過時間を計時する。計時された停止後経過時間が所定の3分間を経過するまで、CPU19はドレンポンプ3による排水を継続させる(S2)。そして、所定の3分間が経過したとき、CPU19はドレンポンプ3を駆動停止させる。これにより、機内配管10A内および付属ドレンパイプ10内のドレン水11がドレンパン4に戻って抗菌剤12を浸漬させ、抗菌剤12によるドレン水11への抗菌処理が開始される(S3)。そのうち、冷房運転が開始されると、CPU19はドレンポンプ3を駆動して排水を行ない、抗菌剤12によるドレン水11への抗菌処理が終了する(S4)。
ところで、上記した通常の冷房運転中はドレン水11が排出されて微生物が繁殖しにくい状況にある。しかしながら、長時間冷房運転をしていくと、抗菌剤12の作用が働かないため、ドレン水11が淀んでいる場所については微生物が繁殖するおそれがある。そこで、CPU19のポンプ制御手段20は、図12(b)のフローチャートのように、ドレンポンプ3を制御する。すなわち、冷房運転中のドレンポンプ3駆動中に(S1)、タイマが冷房運転時間を計時し、計時された冷房運転時間が所定時間(3時間:この時間は微生物の繁殖状況により変更可能とする)を経過したときに、ポンプ制御手段20はドレンポンプ3を3分間だけ一時停止させる。これにより、汲み上げ途中のドレン水11がドレンパン4に戻って水位が高くなることから、抗菌剤12を水中に浸漬させて抗菌効果を発揮させることができる。そして、停止3分間後にドレンポンプ3の駆動を再開する(S1A)。その後、タイマの計時による冷房運転時間が6時間経過したときに、前のステップS1Aと同じ制御が実行される(S1B)。すなわち、CPU19のポンプ制御手段20は、冷房運転開始後で所定時間経過時にドレンポンプ3を一時停止させ、その後ドレンポンプ3の作動を再開するのである。この場合、ドレン水11を戻すためのドレンポンプ3の停止時間は、水漏れの危険を検知する水位センサーの検知前となるように、CPU19のポンプ制御手段20に予め設定されており適宜設定変更が可能である。因みに、ドレンポンプ3の停止時間はドレン水発生量やドレンパン容量により異なるが、例えば3分間程度である。その後、冷房運転が停止されれば、計時された停止後経過時間が所定の3分間を経過するまで、CPU19はドレンポンプ3による排水を継続させ(S2)、前記した制御(S3、S4)が実行される。
この空気調和装置によれば、冷房運転が長時間続くような場合でも、その中途で一時的にドレン水11が戻されて抗菌剤12を浸漬させるので、ドレンパン4上で淀んでいたドレン水11にも抗菌剤12の抗菌作用が働き、スライムの発生を確実に防ぐことができる。
尚、上記の各実施形態では、抗菌剤として球体状のものを例示したが、本発明の抗菌剤はそれに限定されるものでなく、例えば角柱体状のものや立方体状のものであってもよく、あるいは通水自在のメッシュ袋体に収容された小粒な抗菌剤粒でも構わない。
2 凝縮器
3 ドレンポンプ
3A 吸込口
4 ドレンパン
10 付属ドレンパイプ(排水管)
10 機内配管(排水管)
11 ドレン水(凝縮水)
12 抗菌剤
13A 銅製カゴ
13C 銅製カゴ
14 筒状容器
14A 筒一端部
14B 筒他端部
14C 抗菌剤収容部
15 ドレン受け部
16 排水口
18 制御部
19 CPU
20 ポンプ制御手段
24 抗菌剤支持部材
D1 水位
D2 水位

Claims (3)

  1. 空気と熱交換して器内の冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器の外面に生成した凝縮水を収受するドレンパンと、前記ドレンパンの凝縮水を汲み上げて排出管から排出するドレンポンプとを有する空気調和装置において、前記ドレンポンプの汲み上げ動作時における前記ドレンパンの凝縮水水位よりも高い位置で、且つ、前記ドレンポンプの停止時において前記排出管から前記ドレンパンに戻った凝縮水に浸かる位置に抗菌剤を配置する抗菌剤支持部材と、前記抗菌剤支持部材により支持される抗菌剤と、を備えていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 筒一端部が閉じ筒他端部が開口していて通水自在な筒状容器により抗菌剤支持部材を構成し、前記筒状容器をドレンパン内に配備し、前記ドレンパン内の最深部と外部とを連通するドレンパンの排水口に、前記筒状容器の筒他端部を連結し、抗菌剤を球状体に形成し、前記球状体を外部から前記排水口を経て前記筒状容器内の抗菌剤収容部に収容し、前記筒状容器の抗菌剤収容部を、前記ドレンポンプの汲み上げ動作時における前記ドレンパンの凝縮水水位よりも高い位置で、且つ、前記ドレンポンプの停止時において前記排出管から前記ドレンパンに戻った凝縮水に浸かる位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 冷房運転開始後で所定時間経過時にドレンポンプを一時停止させ、その後ドレンポンプの作動を再開するポンプ制御手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
JP2010258912A 2010-11-19 2010-11-19 空気調和装置 Expired - Fee Related JP5599293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010258912A JP5599293B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010258912A JP5599293B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012107847A true JP2012107847A (ja) 2012-06-07
JP5599293B2 JP5599293B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=46493654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010258912A Expired - Fee Related JP5599293B2 (ja) 2010-11-19 2010-11-19 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5599293B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014173798A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
JP2015124959A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱電機株式会社 空気調和機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194493A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Daikin Ind Ltd ドレン排出装置
JP2007315723A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2010169279A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194493A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Daikin Ind Ltd ドレン排出装置
JP2007315723A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2010169279A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014173798A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機
JP2015124959A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱電機株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP5599293B2 (ja) 2014-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007240112A (ja) 空気調和機
CN110857797B (zh) 除湿机
JP2006300421A (ja) 冷凍装置
AU2005314903A1 (en) Drain water bacteriostatic structure for air conditioner
US20070224050A1 (en) Condensate pump
CN204388324U (zh) 空调冷凝水引导装置及空调器
JP5599293B2 (ja) 空気調和装置
JP2009236422A (ja) 空気調和装置
JP2002257400A (ja) 空気調和室内機の保守装置
JP2007278636A (ja) 空気調和機の運転制御方法
JP5610896B2 (ja) 空気調和装置およびこれに用いるキャップ
JP5335449B2 (ja) 空気調和装置
JP5693658B2 (ja) 空気調和機
JP2006322677A (ja) 抗菌材料及び抗菌材料を備えた装置
JP4874274B2 (ja) 空気調和機
JP2008164282A (ja) 空気調和機
JP2017122526A (ja) 天井埋込型室内ユニット
WO2019156013A1 (ja) ドレンポンプ用詰り抑制制御装置、空気調和機、及びドレンポンプ用詰り抑制制御方法
JP6320623B2 (ja) 空気調和装置
JP7442031B2 (ja) 加湿装置及び換気装置
KR100623921B1 (ko) 공기조화기용 배수트랩
WO2004053398A1 (ja) 空気調和装置
JP7209146B2 (ja) 換気装置
JP5686151B2 (ja) 空気調和機
KR200402012Y1 (ko) 공기조화기용 배수트랩

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5599293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees