JP2012107650A - ディスク式スチームトラップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 弁ディスクが内輪弁座と外輪弁座に確実に密着できる。
【解決手段】 入口4と出口5を有する本体1に蓋体2を固着して変圧室3を形成する。変圧室3の中心に開口する噴出孔6を設けて入口4と変圧室3を連通し、噴出孔6の外周囲に開口する環状溝8を設けて噴出孔6と環状溝8の間に内輪弁座9を形成し、環状溝8の外周囲に外輪弁座10を形成し、環状溝8から排出孔7を設けて変圧室3と出口5を連通する。内輪弁座9と外輪弁座10に離着座する弁ディスク11を変圧室3に配置する。内輪弁座9に内輪ベローズ12の一端を固着し、内輪ベローズ12の他端に噴出孔6を形成する可動内輪弁座13を固着し、外輪弁座10に外輪ベローズ14の一端を固着し、外輪ベローズ14の他端に環状溝8を形成する可動外輪弁座15を固着する。内輪ベローズ12あるいは外輪ベローズ14の伸縮により可動内輪弁座13が可動外輪弁座15よりも上方に変位できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 入口4と出口5を有する本体1に蓋体2を固着して変圧室3を形成する。変圧室3の中心に開口する噴出孔6を設けて入口4と変圧室3を連通し、噴出孔6の外周囲に開口する環状溝8を設けて噴出孔6と環状溝8の間に内輪弁座9を形成し、環状溝8の外周囲に外輪弁座10を形成し、環状溝8から排出孔7を設けて変圧室3と出口5を連通する。内輪弁座9と外輪弁座10に離着座する弁ディスク11を変圧室3に配置する。内輪弁座9に内輪ベローズ12の一端を固着し、内輪ベローズ12の他端に噴出孔6を形成する可動内輪弁座13を固着し、外輪弁座10に外輪ベローズ14の一端を固着し、外輪ベローズ14の他端に環状溝8を形成する可動外輪弁座15を固着する。内輪ベローズ12あるいは外輪ベローズ14の伸縮により可動内輪弁座13が可動外輪弁座15よりも上方に変位できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、変圧室すなわち熱力学的蒸気室の圧力変化に応じて弁ディスクが開閉することにより、蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出するディスク式スチームトラップに関し、特に弁ディスクが内輪弁座と外輪弁座に密着できるようにしたものに関する。
従来のディスク式スチームトラップは、例えば特許文献1に開示されている。これは、入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の外周囲に外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座に離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、噴出孔に噴出孔の外周壁を摺動するシールリングを配置し、シールリングを弁ディスク方向に付勢する弾性部材を設けたものであり、閉弁時に弁ディスクが上に凸状に湾曲しても、シールリングが噴出孔の外周壁を摺動することにより、弁ディスクが外輪弁座とシールリングに密着でき、変圧室の圧力が所定の開弁圧力に低下してから弁ディスクが外輪弁座とシールリングから離座して開弁するものである。
上記従来のディスク式スチームトラップは、噴出孔の外周壁とシールリングとの間に流体中のゴミやスケール等の異物が噛み込むと、シールリングが噴出孔の外周壁を摺動できなくなり、弁ディスクが外輪弁座とシールリングに密着できなくなる問題点があった。
したがって本発明が解決しようとする課題は、弁ディスクが内輪弁座と外輪弁座に確実に密着できるディスク式スチームトラップを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明のディスク式スチームトラップは、入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の外周囲に外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座に離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、内輪弁座に内輪ベローズの一端を固着すると共に、内輪ベローズの他端に噴出孔を形成する可動内輪弁座を固着し、外輪弁座に外輪ベローズの一端を固着すると共に、外輪ベローズの他端に環状溝を形成する可動外輪弁座を固着し、内輪ベローズあるいは外輪ベローズの伸縮により可動内輪弁座が可動外輪弁座よりも上方に変位できることを特徴とするものである。
本発明によれば、内輪弁座に内輪ベローズの一端を固着すると共に、内輪ベローズの他端に噴出孔を形成する可動内輪弁座を固着し、外輪弁座に外輪ベローズの一端を固着すると共に、外輪ベローズの他端に環状溝を形成する可動外輪弁座を固着し、内輪ベローズあるいは外輪ベローズの伸縮により可動内輪弁座が可動外輪弁座よりも上方に変位できることにより、閉弁時に弁ディスクが上に凸状に湾曲しても、弁ディスクが可動外輪弁座と可動内輪弁座に密着でき、変圧室の圧力が所定の開弁圧力に低下してから弁ディスクが可動外輪弁座と可動内輪弁座から離座して開弁でき、弁ディスクが内輪弁座と外輪弁座に確実に密着できるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図1を参照して説明する。本体1に蓋体2をねじ結合して内部に変圧室3を形成する。本体1に入口4と出口5をほぼ同一軸上に形成する。本体1に変圧室3の中心に開口する噴出孔6を開け、噴出孔6を介して入口4と変圧室3を連通する。噴出孔6の外周囲に環状溝8を設けて、噴出孔6と環状溝8の間に環状の内輪弁座9を形成し、環状溝8の外周囲に内輪弁座9と同心円状の環状の外輪弁座10を形成する。環状溝8の終端を排出孔7を介して出口5に連通する。内輪弁座9と外輪弁座10に離着座して開閉弁を行う円板状の弁ディスク11を変圧室3内に自由状態で配置する。
内輪弁座9の上端に円筒形状の内輪ベローズ12の一端(下端)を溶接により固着すると共に、内輪ベローズ12の他端(上端)に噴出孔6を形成する環状の可動内輪弁座13をその軸方向に変位自在に溶接により固着する。外輪弁座10の上端に円筒形状の外輪ベローズ14の一端(下端)を溶接により固着すると共に、外輪ベローズ14の他端(上端)に環状溝8を形成する環状の可動外輪弁座15をその軸方向に変位自在に溶接により固着する。可動内輪弁座13の上端は内輪ベローズ12あるいは外輪ベローズ14の伸縮により可動外輪弁座15の上端よりも上方に変位できる。弁ディスク11は可動内輪弁座13と可動外輪弁座15に離着座して開閉弁を行う。
上記実施例の作動を説明する。変圧室3内に蒸気が滞留していない場合、噴出孔6を介して弁ディスク11に作用する入口4側の流体圧力により、弁ディスク11は可動外輪弁座15と可動内輪弁座13から離座して低温復水を環状溝8と排出孔7を介して出口5へ排出する。
復水が排出されて変圧室3内に蒸気が流入してくると、変圧室3内の圧力が上昇すると共に、弁ディスク11下面を高速の蒸気が流下して静圧低下を来たすことによって、弁ディスク11は可動外輪弁座15と可動内輪弁座13に着座し密着して閉弁する。変圧室3内の蒸気が放熱等により凝縮しその蒸気圧力が低下してくると、弁ディスク11は湾曲度合が小さくなるが、外輪ベローズ14の付勢力により外輪弁座10と可動内輪弁座13との密着を維持する。そして、変圧室3の圧力が所定の開弁圧力に低下してから弁ディスク11が可動外輪弁座15と可動内輪弁座13から離座して開弁する。以上のような開閉弁のサイクルを繰り返す。
本発明は、蒸気配管系に発生する復水を自動的に排出するディスク式スチームトラップに利用することができる。
1 本体
2 蓋体
3 変圧室
4 入口
5 出口
6 噴出孔
7 排出孔
8 環状溝
9 内輪弁座
10 外輪弁座
11 弁ディスク
12 内輪ベローズ
13 可動内輪弁座
14 外輪ベローズ
15 可動外輪弁座
2 蓋体
3 変圧室
4 入口
5 出口
6 噴出孔
7 排出孔
8 環状溝
9 内輪弁座
10 外輪弁座
11 弁ディスク
12 内輪ベローズ
13 可動内輪弁座
14 外輪ベローズ
15 可動外輪弁座
Claims (1)
- 入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の外周囲に外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座に離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置したものにおいて、内輪弁座に内輪ベローズの一端を固着すると共に、内輪ベローズの他端に噴出孔を形成する可動内輪弁座を固着し、外輪弁座に外輪ベローズの一端を固着すると共に、外輪ベローズの他端に環状溝を形成する可動外輪弁座を固着し、内輪ベローズあるいは外輪ベローズの伸縮により可動内輪弁座が可動外輪弁座よりも上方に変位できることを特徴とするディスク式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010255063A JP2012107650A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | ディスク式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010255063A JP2012107650A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | ディスク式スチームトラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012107650A true JP2012107650A (ja) | 2012-06-07 |
Family
ID=46493487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010255063A Pending JP2012107650A (ja) | 2010-11-15 | 2010-11-15 | ディスク式スチームトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012107650A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002147691A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-22 | Tlv Co Ltd | ディスク式スチームトラップ |
JP2002213692A (ja) * | 2001-01-16 | 2002-07-31 | Tlv Co Ltd | ディスク式スチームトラップ |
JP2003028388A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-29 | Tlv Co Ltd | ディスク式スチームトラップ |
JP2010286106A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Tlv Co Ltd | ディスク式スチームトラップ |
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2010
- 2010-11-15 JP JP2010255063A patent/JP2012107650A/ja active Pending
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