JP2002147691A - ディスク式スチームトラップ - Google Patents
ディスク式スチームトラップInfo
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Abstract
きに、流体を排出することなく連続して一気に全開でき
るディスク式スチームトラップを提供する。 【解決手段】 入口4と出口5を有する本体1に蓋体2
を固着して内部に変圧室3を形成する。変圧室の中心に
開口する噴出孔6を設けて入口と変圧室を連通する。噴
出孔の外周囲に開口する環状溝8を設けて、噴出孔と環
状溝の間に内輪弁座9を、環状溝の外周囲に内輪弁座と
同一平面の外輪弁座10を形成する。環状溝から排出孔
7を設けて変圧室と出口を連通する。内輪弁座と外輪弁
座からなる弁座面に対して離着座する円板状の弁ディス
ク11を変圧室に配置する。環状溝に環状溝の内周壁を
摺動する補助内輪弁座環12を配置する。弁ディスクの
開弁時に補助内輪弁座環の上端を内外輪弁座の弁座面よ
りも僅かに突出せしめる弾性部材としての波形バネ13
を設ける。環状溝に環状溝の外周壁を摺動する補助外輪
弁座環14を配置する。弁ディスクの開弁時に補助外輪
弁座環の上端を内外輪弁座の弁座面よりも僅かに突出せ
しめる弾性部材としての波形バネ15を設ける。
Description
力学的蒸気室の圧力変化に応じて開閉動作を行う弁ディ
スクを用いて、各種蒸気使用機器や蒸気配管で発生する
復水を自動的に排出するディスク式スチームトラップに
関し、特に弁ディスクが内外輪弁座から僅かに離れたと
きに連続して一気に全開できるようにしたものに関す
る。
は、入口と出口を有する本体に蓋体を固着して内部に変
圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出孔を設けて
入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開口する環状
溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座を、環状溝
の外周囲に外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設け
て変圧室を環状溝と排出孔を通して出口に連通し、内輪
弁座と外輪弁座からなる弁座面に対して離着座する平坦
円板状の弁ディスクを変圧室に配置したもので、変圧室
内の蒸気が凝縮して圧力低下を来たすことによって、弁
ディスクが内外輪弁座から離座し開弁するものである。
このディスク式スチームトラップにおいては、弁ディス
クが開弁動作を開始する間際になると、内外輪弁座との
シール力が弱まるので、内外輪弁座との間に僅かな隙間
を生じ、流体が出口にたらたらと排出され、蒸気漏れと
見誤り好ましくなかった。
かに離れたときに連続して一気に全開できるディスク式
スチームトラップとして、特開平8−285187号公
報に開示されたものがある。これは、環状溝に環状溝の
内周壁を摺動する補助内輪弁座環を配置し、弁ディスク
の開弁時に補助内輪弁座環の上端を内外輪弁座の弁座面
よりも僅かに突出せしめる弾性部材を設けたもので、弁
ディスクが内外輪弁座から僅かに離れても、補助内輪弁
座環が弁ディスクとの当接を維持し、噴出孔よりも大径
の補助内輪弁座環を介して入口側の流体圧力を弁ディス
クに対する開弁力として作用せしめることにより、弁デ
ィスクが内外輪弁座から僅かに離れたときに連続して一
気に全開できるものである。
スチームトラップは、弁ディスクが内外輪弁座から僅か
に離れたときに連続して一気に全開できるものである
が、弁ディスクが内外輪弁座から僅かに離れたときに、
弁ディスクと外輪弁座との間に僅かな隙間を生じるため
に、変圧室の流体が出口に僅かに排出され、改良の余地
を残すものであった。従って、本発明の技術的課題は、
弁ディスクが内外輪弁座から僅かに離れたときに、流体
を排出することなく連続して一気に全開できるディスク
式スチームトラップを提供することである。
するために講じた本発明の技術的手段は、入口と出口を
有する本体に蓋体を固着して内部に変圧室を形成し、変
圧室の中心に開口する噴出孔を設けて入口と変圧室を連
通し、噴出孔の外周囲に開口する環状溝を設けて、噴出
孔と環状溝の間に内輪弁座を形成すると共に、環状溝の
外周囲に内輪弁座と同一平面の外輪弁座を形成し、環状
溝から排出孔を設けて変圧室と出口を連通し、内輪弁座
と外輪弁座からなる弁座面に対して離着座する円板状の
弁ディスクを変圧室に配置し、環状溝に環状溝の内周壁
を摺動する補助内輪弁座環を配置し、弁ディスクの開弁
時に補助内輪弁座環の上端を内外輪弁座の弁座面よりも
僅かに突出せしめる弾性部材を設けたものにおいて、環
状溝に環状溝の外周壁を摺動する補助外輪弁座環を配置
し、弁ディスクの開弁時に補助外輪弁座環の上端を内外
輪弁座の弁座面よりも僅かに突出せしめる弾性部材を設
けたものである。
に、補助内輪弁座環の上端と補助外輪弁座環の上端を内
外輪弁座の弁座面よりも僅かに突出させるものである。
そのため、弁ディスクが内外輪弁座から僅かに離れたと
きに、補助内輪弁座環と補助外輪弁座環が弁ディスクと
の当接を維持し、流体を排出しない。そして、噴出孔よ
りも大径の補助内輪弁座環を介して作用する入口側の流
体圧力により弁ディスクが一気に全開する。これによ
り、弁ディスクが内外輪弁座から僅かに離れたときに、
流体を排出することなく連続して一気に全開できる。
明する(図1参照)。本体1に蓋体2をねじ結合して内
部に変圧室3を形成する。本体1に入口4と出口5をほ
ぼ同一軸上に形成する。本体1に変圧室3の中心に開口
する噴出孔6を開け、噴出孔6を介して入口4と変圧室
3を連通する。噴出孔6の外周囲に環状溝8を設けて、
噴出孔6と環状溝8の間に環状の内輪弁座9を形成し、
環状溝8の外周囲に環状の外輪弁座10を形成する。内
輪弁座9と外輪弁座10は同心円状で同一平面に形成す
る。環状溝8の終端を排出孔7を介して出口5に連通す
る。内輪弁座9と外輪弁座10の上面の弁座面に離着座
して開閉弁を行う円板状の弁ディスク11を変圧室3内
に自由状態で配置する。
環12を環状溝8に配置する。補助内輪弁座環12の内
径は、環状溝8の内径よりも微少大きく形成され、両者
の間から流体が漏れることは殆どない。環状溝8の底壁
と補助内輪弁座環12の下面との間に弾性部材としての
リング状の波形バネ13を配置する。波形バネ13の付
勢力によって、弁ディスク11が内外輪弁座9,10か
ら僅かに離れたときに、補助内輪弁座環12の上端は内
外輪弁座9,10の弁座面よりも僅かに突出し、弁ディ
スク11下面との当接を維持する。
環14を環状溝8に配置する。補助外輪弁座環14の外
径は、環状溝8の外径よりも微少小さく形成され、両者
の間から流体が漏れることは殆どない。環状溝8の底壁
と補助外輪弁座環14の下面との間に弾性部材としての
リング状の波形バネ15を配置する。波形バネ15の付
勢力によって、弁ディスク11が内外輪弁座9,10か
ら僅かに離れたときに、補助外輪弁座環14の上端は内
外輪弁座9,10の弁座面よりも僅かに突出し、弁ディ
スク11下面との当接を維持する。
滞留していない場合、噴出孔6を介して弁ディスク11
に作用する入口4側の流体圧力により、弁ディスク11
は内外輪弁座9,10から離座して低温復水を環状溝8
と排出孔7を介して出口5へ排出する。
してくると、変圧室3内の圧力が上昇すると共に、弁デ
ィスク11下面を高速の蒸気が流下して静圧低下を来た
すことによって、弁ディスク11は補助内輪弁座環12
と補助外輪弁座環14に着座し、波形バネ13と波形バ
ネ15の付勢力に抗して内外輪弁座9,10に着座して
閉弁する。
の蒸気圧力が低下してくると、弁ディスク11は図1に
示すように補助内輪弁座環12及び補助外輪弁座環14
との当接を維持した状態で内外輪弁座9,10から僅か
に離座し、補助内輪弁座環12を介して作用する入口4
側の流体圧力により連続して一気に全開する。以上のよ
うな開閉弁のサイクルを繰り返す。
クが内外輪弁座から僅かに離れたときに、流体を排出す
ることなく連続して一気に全開できるので、蒸気漏れと
見誤ることがなくなる。また弁ディスクは補助内輪弁座
環と補助外輪弁座環に着座した後に内外輪弁座に着座す
るので、着座の衝撃が弾性部材によって緩和され、補助
内輪弁座環と補助外輪弁座環と内外輪弁座及び弁ディス
クの破損を防止することができる。
の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 入口と出口を有する本体に蓋体を固着し
て内部に変圧室を形成し、変圧室の中心に開口する噴出
孔を設けて入口と変圧室を連通し、噴出孔の外周囲に開
口する環状溝を設けて、噴出孔と環状溝の間に内輪弁座
を形成すると共に、環状溝の外周囲に内輪弁座と同一平
面の外輪弁座を形成し、環状溝から排出孔を設けて変圧
室と出口を連通し、内輪弁座と外輪弁座からなる弁座面
に対して離着座する円板状の弁ディスクを変圧室に配置
し、環状溝に環状溝の内周壁を摺動する補助内輪弁座環
を配置し、弁ディスクの開弁時に補助内輪弁座環の上端
を内外輪弁座の弁座面よりも僅かに突出せしめる弾性部
材を設けたものにおいて、環状溝に環状溝の外周壁を摺
動する補助外輪弁座環を配置し、弁ディスクの開弁時に
補助外輪弁座環の上端を内外輪弁座の弁座面よりも僅か
に突出せしめる弾性部材を設けたことを特徴とするディ
スク式スチームトラップ。
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