JP2012106561A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動装置を容易に灯具部品に取り付けることができるとともに、振動装置から発生した振動を効率良く灯具部品に伝えることができる車両用灯具を提供する。
【解決手段】ランプボディ2と前面カバー3によって画成された車両用灯具1において、ランプボディ2が、振動子を有する振動装置20を保持固定すると共に振動子からの振動をランプボディ2に伝える当接部を有する装置取付部10を備えており、装置取付部10が、振動装置20を該装置取付部10に保持固定するための固定手段を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両用灯具に関し、特に車両周辺の歩行者等に車両接近を認識させる車両用灯具に関する。
従来、発進時や低速走行時にモータで走行するハイブリッド車や電気自動車等は、走行音が殆んどなく、歩行者等に車両接近を認識させて接触事故等を未然に防止する対策が迫られている。これを解決する一例として、車両のバンパー、ヘッドライトカバー、フロントガラス、ボデー等の内側に振動を発生する振動子を取り付け、必要時に警報音を発する警報音発生装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−283809号公報
効果的な警報音を車両外側に発するには、振動子から発生した振動を部品に伝搬してスピーカー機能を発生させる必要がある。しかし、車両部品の形状は、湾曲面や凹凸面等様々な形状を有しており、既存の部品スペースから振動子を取り付ける有効な取付けスペースを確保するのは難しかった。
また、振動を効率良く伝えるために振動子の端面と取付け面との接触部分の精度を確保した状態で振動子を取付け面に取り付ける必要があり、取付作業に時間が掛かってしまい、生産性の向上を図ることが難しかった。これは、振動子の振動方向が取付け面に対して略直角になるように取り付けられていた為であり、結果的に振動子から発生した振動を効率良く車両部品に伝えることができなかった。
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、振動装置を容易に灯具部品に取り付けることができるとともに、振動装置から発生した振動を効率良く灯具部品に伝えることができる車両用灯具を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、透明カバーとランプボディによって画成された車両用灯具において、灯具を構成する一灯具部品の表面上には、振動子を有する振動装置が該振動子の振動方向を前記灯具部品の面方向に沿うように配置されると共に、該振動装置を前記灯具部品に固定するための固定手段を有することを特徴とする車両用灯具により達成される。
上記構成の車両用灯具によれば、透明カバーやランプボディを含む一灯具部品の表面上に、振動子の振動方向が該灯具部品の面方向に沿うように振動装置を配置することで、透明カバー又はランプボディに効率良く振動を伝えることができると共に、固定手段を有することで振動装置を容易に灯具部品に取り付けることができる。これにより、車両を連想させる車両音を灯具から発することができ、車両周辺の歩行者等に車両の接近を認識させることができる。
また、本発明に係る上記目的は、透明カバーとランプボディによって画成された車両用灯具において、前記ランプボディ又は透明カバーが、振動子を有する振動装置を保持固定すると共に該振動子からの振動を該ランプボディ又は透明カバーに伝える当接部を有する装置取付部を備えており、前記装置取付部が、前記振動装置を該装置取付部に保持固定するための固定手段を有することを特徴とする車両用灯具により達成される。
上記構成の車両用灯具によれば、振動装置を装置取付部に取り付けることで、装置取付部を介してランプボディに効率良く振動を伝えることができると共に、固定手段を有することで振動装置をランプボディ又は透明カバーに容易に取り付けることができる。これにより、車両を連想させる車両音を灯具から発することができ、車両周辺の歩行者等に車両の接近を認識させることができる。
なお、装置取付部を透明カバーに設ける場合は、例えば、バンパーカバーやボンネットフード等に隠れる透明カバーの外面端部に取付けることもできる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記装置取付部は、前記ランプボディ又は透明カバーと着脱可能であることが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、メンテナンス時に振動装置を交換する際に、先ず装置取付部をランプボディ又は透明カバーから取り外し、その後振動装置を装置取付部から外して交換することができ、作業性の向上を図ることができる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記装置取付部は、前記ランプボディの背面側に配置されたバックカバーであることが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、既存のバックカバーに振動装置を取り付けることによって、コスト低減を図ることができる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記振動装置は、前記装置取付部と着脱可能であることが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、メンテナンス時に振動装置だけを交換すれば良く、作業性の一層の向上を図ることができる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記振動装置は、前記装置取付部の内面側に配置されることが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、振動装置に水や溶剤等が付着するのを防止することができるので、故障を未然に防止することができ、振動装置の長寿命化を図ることができる。
また、上記構成の車両用灯具において、前記固定手段は、少なくとも弾性変形可能な部材を有しており、前記振動装置を振動方向に付勢しながら保持固定することが望ましい。
このような構成の車両用灯具によれば、振動装置の振動子と装置取付部の当接部との隙間を無くし、常に当接状態が保たれて、振動を一層効率良く伝えることができる。また、メンテナンス時に振動装置の取り外しが容易となり、作業性の向上を図ることができる。
本発明に係る車両用灯具によれば、振動装置を容易に灯具部品に取り付けることができるとともに、振動装置から発生した振動を効率良く灯具部品に伝えることができる。これにより、車両を連想させる車両音を灯具から発することができ、車両周辺の歩行者等に車両の接近を認識させることができる。
本発明に係る第1実施形態を示す車両用灯具の断面図である。 図1の断面図であり、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図である。 本発明に係る第2実施形態の振動装置の固定状態を示す正面図である。 (a)は図3の平面図であり、(b)は図3の右側面図である。 本発明に係る第3実施形態の振動装置の固定状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は(a)のC−C線断面図である。 本発明に係る第4実施形態の振動装置の固定状態を示す正面図である。 図6のD−D線断面図である。 図7の変形例を示す断面図である。
以下、本発明に係る車両用灯具の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態である車両用灯具を図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である車両用灯具1は、車両前方側が開口された形状で車体側に固定される樹脂製のランプボディ2と、このランプボディ2の開口部の周縁に取り付けられた無色透明のカバーである前面カバー3とを備えているヘッドランプに適用したものである。
車両用灯具1は、ランプボディ2と前面カバー3とで画成された灯室内に、ヘッドランプユニットとして光軸Ax上に配置された投影レンズ4、放電バルブ5及びリフレクタ6とを備えている。また、ランプボディ2の開口部周辺には、エクステンション7が配置されており、リフレクタ6の外周面や取付角度を調整するエイミング機構8等を隠蔽している。また、ランプボディ2の背面側の放電バルブ5の取付け位置には、ランプボディ2の一部を構成するバックカバー16が取り付けられている。
本実施形態の車両用灯具1は、ランプボディ2上部の背面側に開口した取付孔9に、ソケット型の装置取付部10が着脱可能に固定されている。この装置取付部10内には、振動子を有する振動装置20が後述する固定手段によって着脱可能に固定されている。なお、装置取付部10のランプボディ2への固定は、一般的なバルブソケットと同じ固定構造を採ることができる。
図2(a)および(b)に示すように、装置取付部10は、樹脂製のハウジング11内に振動装置20用の収容部12と、この収容部12内の底部に固定手段である保持部13とを有しており、ランプボディ2と接触している当接部14を外周面上に有している。
振動装置20は、振動子21を有する磁歪アクチュエータである。磁歪アクチュエータ20は、信号用電線22から励振信号が供給されることで内蔵された磁歪素子に交番磁界が掛かることで、磁歪素子が伸張・収縮を繰り返す。これにより、振動子21が軸方向に微小振動を発生するものである。
磁歪アクチュエータ20は、可撓性を有する一対の保持部13間に容易に挿着することができるとともに、振動子21の先端を収容部12内の当接面15に対して精度良く位置決めできる。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21から発生した振動は、収容部12内の当接面15からハウジング11内を伝搬して行き、ハウジング11の当接部14からランプボディ2へ効率よく伝わって行く。
即ち、磁歪アクチュエータ20は、その振動子21の運動方向に略一致する振動方向がランプボディ2の面方向に沿うように固定されているので、ランプボディ2への伝搬範囲がより広くなる。これにより、ランプボディ2に効率良く振動を伝えることができ、ランプボディ2周辺の灯具空間によるスピーカー機能を発生させることができる。
また、メンテナンス時に、磁歪アクチュエータ20を交換する際には、先ず装置取付部10をランプボディ2から取り外し、その後磁歪アクチュエータ20を装置取付部10から外して新しい磁歪アクチュエータ20と交換することができる。なお、装置取付部10と磁歪アクチュエータ20を一体的にユニット化することも可能であり、この場合はユニットごと交換することができる。
次に、本発明の第2実施形態である車両用灯具を図3及び図4に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態と同一構成の部材には同じ符号を付すことで説明を省略する。
図3に示すように、本発明の第2実施形態である車両用灯具は、ブラケット型の装置取付部30がランプボディ2の背面側に着脱可能に固定されている。磁歪アクチュエータ20を固定する固定手段は、ネジ止めであり、ブラケット31を2本のネジ32によって取付面に沿って直接固定している。磁歪アクチュエータ20は、ネジ32によりブラケット31を介して強固に固定されている。
なお、本実施形態の装置取付部30は、前面カバー3の外面側に固定することも可能である。この場合、バンパーカバーやボンネットフード等に隠れる前面カバー3の外面端部に取付けることができる。
図4(a)および(b)に示すように、装置取付部30は、ランプボディ2にネジ32を螺着するネジ受部33を有している。このネジ受部33と所定距離を置いて略T字状の共振用リブ17がブラケット31の背面側に突設されている。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21は、共振用リブ17の端部である当接面18に対して精度良く位置決めされる。
即ち、磁歪アクチュエータ20は、その振動子21からの振動方向がブラケット31と一体の共振用リブ17の当接面18と直角な面方向に沿うように固定されているので、ランプボディ2への伝搬がこの共振用リブ17を介してより広範囲に伝わる。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21から発生した振動は、当接面18から共振用リブ17を介してランプボディ2の縦横に効率良く伝搬される。
また、メンテナンス時に、磁歪アクチュエータ20を交換する際には、ネジ32を外すことで容易に装置取付部30をランプボディ2から取り外すことができる。その後、磁歪アクチュエータ20をブラケット31から外して新しい磁歪アクチュエータ20と交換することができる。なお、ブラケット31と磁歪アクチュエータ20を一体的にユニット化して、ユニットごと交換することも可能である。
次に、本発明の第3実施形態である車両用灯具を図5に基づいて説明する。なお、上記第1又は第2実施形態と同一構成の部材には同じ符号を付すことで説明を省略する。
図5(a)に示すように、本発明の第3実施形態である車両用灯具は、乾電池ホルダー型の装置取付部40がランプボディ2の背面側に着脱可能に固定されている。装置取付部40は、取付凹部41と、蓋部42とを備えており、蓋部42を2本のネジ32によって取付凹部41上に被せるように固定している。磁歪アクチュエータ20は、装置取付部40の取付凹部41内に固定される。
取付凹部41内には、一内壁に弾性変形可能な板バネ45が配置されるとともに、この板バネ45に対向した反対側に振動子21が当接する共振部材46が板バネ45と所定間隔を保って配置されている。これにより、磁歪アクチュエータ20は、この板バネ45により振動方向に付勢されながら、板バネ45と共振部材46との間に精度良く取り付けられる。
図5(b)に示すように、装置取付部40は、取付凹部41の外側の対向位置にランプボディ2を貫通するようにネジ32を螺着するネジ受部43を有している。また、蓋部42の中央には楕円状の開口孔44を有し、この開口孔44に信号用電線22を挿通したゴム製のブシュ47が装着されている。また、取付凹部41内への水等の浸入を防ぐために、取付凹部41の周辺に矩形状の防水パッキン49が配置されている。
磁歪アクチュエータ20を固定する固定手段は、蓋部42内側面の開口孔44の開口縁に突設された一対の固定用リブ48である。この固定用リブ48の先端が、蓋部42の取付凹部41への固定時に磁歪アクチュエータ20に当接して磁歪アクチュエータ20を保持する。これにより、磁歪アクチュエータ20は、板バネ45により振動方向に付勢されながら固定用リブ48によって強固に保持される。
即ち、磁歪アクチュエータ20は、その振動子21からの振動方向が共振部材46の面方向に沿うように固定されるので、ランプボディ2への伝搬が共振部材46を介して取付凹部41全体に伝わる。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21から発生した振動は、共振部材46から取付凹部41を介してランプボディ2の縦横に効率良く伝搬される。
また、メンテナンス時に、磁歪アクチュエータ20を交換する際には、ネジ32を外すことで容易に蓋部42をランプボディ2から取り外すことができる。その後、磁歪アクチュエータ20を取付凹部41から外して新しい磁歪アクチュエータ20と交換することができる。なお、取付凹部41をランプボディ2とは別体に設けることで、取付凹部41と蓋部42と磁歪アクチュエータ20を一体的にユニット化して、ユニットごと交換することも可能である。
次に、本発明の第4実施形態である車両用灯具を図6及び図7に基づいて説明する。なお、上記第1〜3実施形態と同一構成の部材には同じ符号を付すことで説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本発明の第4実施形態である車両用灯具は、通常、バルブ交換用にランプボディ2に開口したサービスホールに装着されるバックカバー(図1の符号16参照)を装置取付部50として併用するものである。即ち、ランプボディ2の背面側にバックカバーである装置取付部50が着脱可能に取り付けられる。
装置取付部50は、バックカバー本体51の内面52側に立設された円筒部53の外周端縁に所定間隔に配置された固定用の爪部54が突設されている。また、円形状のバックカバー本体51の内面52側の底部に磁歪アクチュエータ20を固定する後述する固定手段が形成されている。これにより、磁歪アクチュエータ20は、装置取付部50の内面52側に固定されるので、磁歪アクチュエータ20に水や溶剤等が付着するのを防止することができ、故障を未然に防止することができる。
装置取付部50は、バックカバー本体51の内面52側の底部に略U字状の共振部材55が4個の固定用ランス63によって固定されている。この共振部材55は、一方に振動子21が接触する当接部56を有し、他方に磁歪アクチュエータ20の後端を支持する後端支持部57を有しており、当接部56と後端支持部57が互いに対向して所定間隔を形成している。
磁歪アクチュエータ20を固定する固定手段は、共振部材55の中央部から前方に垂設されている固定リブ58である。磁歪アクチュエータ20は、この固定リブ58にブラケット61を介してネジ62により固定される。これにより、磁歪アクチュエータ20は、この後端支持部57及び当接部56により振動方向に付勢されるとともに、前端の振動子21が当接部56に接触するように共振部材55に精度良く且つ強固に取り付けられる。
即ち、磁歪アクチュエータ20は、その振動子21からの振動方向が共振部材55の取付面の面方向に沿うように固定されるので、振動子21の振動が共振部材55を介してバックカバーである装置取付部50全体に伝わる。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21から発生した振動は、バックカバーを介してランプボディ2の縦横に効率良く伝搬することができる。
また、メンテナンス時に、磁歪アクチュエータ20を交換する際には、バックカバーである装置取付部50をランプボディ2から取り外して、ネジ62を外すことで容易に磁歪アクチュエータ20をバックカバーから取り外すことができる。その後、新しい磁歪アクチュエータ20をネジ止めすることで容易に交換することができる。なお、磁歪アクチュエータ20と共振部材55を一体的にユニット化して、ユニットごと交換することも可能である。
次に、前記第4実施形態の変形例を図8に基づいて説明する。
図8に示すように、装置取付部50は、磁歪アクチュエータ20の後端を支持する後端支持部57と、バックカバー本体51の内面52の中央部から前方に垂設された固定リブ58を備えているが、振動子21の当接する共振部材59が別体に配置されている点が異なっている。
即ち、共振部材59の他端(図示せず)をランプボディ2や前面カバー3に垂直に固定させることで、振動子21からの振動を、共振部材59を介してランプボディ2や前面カバー3に直接伝搬させる。このとき、共振部材59の他端は、当接するランプボディ2や前面カバー3の面方向に沿うように固定される。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21から発生した振動は、バックカバーを介さずにランプボディ2や前面カバー3に効率良く伝搬することができる。
上述した実施形態の車両用灯具によれば、ランプボディ2や前面カバー3を含む一灯具部品の表面上に、振動子21の振動方向が該灯具部品の面方向に沿うように磁歪アクチュエータ20を配置することで、ランプボディ2又は前面カバー3に効率良く振動を伝えることができると共に、固定手段を有することで磁歪アクチュエータ20を容易に灯具部品に取り付けることができる。
また、本実施形態の車両用灯具によれば、磁歪アクチュエータ20を装置取付部10,30,40,50に取り付けることで、装置取付部10,30,40,50を介してランプボディ2に効率良く振動を伝えることができると共に、固定手段を有することで磁歪アクチュエータ20をランプボディ2に容易に取り付けることができる。これにより、車両を連想させる車両音を灯具から発することができ、車両周辺の歩行者等に車両の接近を認識させることができる。
なお、装置取付部30,40の場合は、この装置取付部30,40を介して磁歪アクチュエータ20を前面カバー3の外面端部に取り付けることもできる。
また、装置取付部10,30,40,50は、ランプボディ2と着脱可能である。これにより、メンテナンス時に磁歪アクチュエータ20を交換する際に、先ず装置取付部10,30,40,50をランプボディ2から取り外し、その後磁歪アクチュエータ20を装置取付部10,30,40,50から外して交換することができ、作業性の向上を図ることができる。なお、装置取付部30の場合は、前面カバー3と着脱可能な構成を採ることもできる。
また、装置取付部50は、ランプボディ2の背面側に配置されたバックカバーである。これにより、既存のバックカバーに磁歪アクチュエータ20を取り付けることによって、コスト低減を図ることができる。
また、磁歪アクチュエータ20は、装置取付部10,30,40,50と着脱可能である。これにより、メンテナンス時に磁歪アクチュエータ20だけを交換すれば良く、作業性の一層の向上を図ることができる。
また、磁歪アクチュエータ20は、装置取付部50の内面52側に配置される。これにより、磁歪アクチュエータ20に水や溶剤等が付着するのを防止することができるので、故障を未然に防止することができ、磁歪アクチュエータ20の長寿命化を図ることができる。
また、固定手段は、少なくとも弾性変形可能な板バネ45を有しており、磁歪アクチュエータ20を振動方向に付勢しながら保持固定する。これにより、磁歪アクチュエータ20の振動子21と装置取付部40の当接部との隙間を無くし、振動を一層効率良く伝えることができる。また、メンテナンス時に磁歪アクチュエータ20の取り外しが容易となり、作業性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1…車両用灯具、2…ランプボディ、3…前面カバー(透明カバー)、10,30,40,50…装置取付部、17…共振用リブ、20…磁歪アクチュエータ、21…振動子、31,61…ブラケット、41…取付凹部、42…蓋部、45…板バネ、46,55,59…共振部材、51…バックカバー本体、52…内面、58…固定リブ

Claims (7)

  1. 透明カバーとランプボディによって画成された車両用灯具において、
    灯具を構成する一灯具部品の表面上には、振動子を有する振動装置が該振動子の振動方向を前記灯具部品の面方向に沿うように配置されると共に、該振動装置を前記灯具部品に固定するための固定手段を有することを特徴とする車両用灯具。
  2. 透明カバーとランプボディによって画成された車両用灯具において、
    前記ランプボディ又は透明カバーが、振動子を有する振動装置を保持固定すると共に該振動子からの振動を該ランプボディ又は透明カバーに伝える当接部を有する装置取付部を備えており、
    前記装置取付部が、前記振動装置を該装置取付部に保持固定するための固定手段を有することを特徴とする車両用灯具。
  3. 前記装置取付部は、前記ランプボディ又は透明カバーと着脱可能であることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記装置取付部は、前記ランプボディの背面側に配置されたバックカバーであることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用灯具。
  5. 前記振動装置は、前記装置取付部と着脱可能であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  6. 前記振動装置は、前記装置取付部の内面側に配置されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の車両用灯具。
  7. 前記固定手段は、少なくとも弾性変形可能な部材を有しており、前記振動装置を振動方向に付勢しながら保持固定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用灯具。
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WO2023113030A1 (ja) * 2021-12-16 2023-06-22 株式会社小糸製作所 給電構造

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