JP2015020631A - 車両用灯具とその製造方法 - Google Patents

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正則 西ヶ谷
Masanori Nishigaya
正則 西ヶ谷
直樹 多々良
Naoki Tatara
直樹 多々良
滝井 直樹
Naoki Takii
直樹 滝井
祐次 杉山
Yuji Sugiyama
祐次 杉山
高橋 徹
Toru Takahashi
徹 高橋
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Abstract

【課題】車両の接近を報知でき、かつ、設計の自由度が高い車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具100は、ランプボディ10と、ランプボディ10の開口部を覆うアウターカバー20と、電気信号を受けて振動する振動子と、ランプボディ10とは別体として設けられる振動伝達部材40と、を備える。振動伝達部材40は、振動子とアウターカバー20とに接する。振動子の振動は振動伝達部材40を介してアウターカバー20に伝達される。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具とその製造方法に関する。
ハイブリッド車や電気自動車のようにモータを走行駆動源とする車両の普及が進んでいる。これらは、低速時における走行音がきわめて静かであるため、他の車両や歩行者がその接近に気付き難い。このため、擬似エンジン音を発生させて車両の接近を報知する技術の開発が進められている。例えば、特許文献1には、振動子をヘッドライトカバーの内側に設けた警報音発生装置が提案されている。
特開2007−283809号公報
特許文献1に記載の装置は、ヘッドライトカバーがスピーカのように機能するため、その報知音が周囲に伝わり易い。しかしながら、この装置では、ヘッドライトカバーの内側に振動子を設けることが前提となるため、設計の自由度が低下しうる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の接近を報知でき、かつ、設計の自由度が高い車両用灯具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用灯具は、ランプボディと、ランプボディの開口部を覆うアウターカバーと、電気信号を受けて振動する振動子と、ランプボディと別体として設けられ、振動子とアウターカバーとに接して振動子からの振動をアウターカバーに伝達する振動伝達部材と、を備える。
この態様によると、振動子の振動が振動伝達部材を介してアウターカバーに伝達される。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、車両の接近を報知でき、かつ、設計の自由度が高い車両用灯具を提供できる。
第1の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 振動伝達部材とアウターカバーとの接触部を拡大して示す拡大断面図である。 振動子ユニットの周辺を拡大して示す拡大断面図である。 図4(a)、(b)は、振動子の詳細を示す図である。 第2の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 図5の振動伝達部材を車両用灯具前方側から見た図である。 第3の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 第4の実施の形態に係る車両用灯具の振動子ユニットの周辺を拡大して示す拡大断面図である。 第5の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 第6の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 第7の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 図12(a)〜(c)は、振動伝達部材の周辺を拡大して示す拡大断面図である。 第8の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 第9の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 第10の実施の形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 変形例に係る車両用灯具の振動子ユニットの周辺を拡大して示す拡大断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組合せは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
以下に説明する車両用灯具は、主としてヘッドランプを例に説明するが、バックランプやストップランプ等を含むリアコンビネーションランプまたはその他のランプであってもよい。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る車両用灯具100の構成を示す断面図である。車両用灯具100は車両前部の左右両側にそれぞれ配置される。ここでは車両前方から見て左側に位置する車両用灯具100について説明する。右側の車両用灯具100も基本的に同様の構成を有する。
車両用灯具100は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット30と、振動伝達部材40と、振動子ユニット50と、を備える。ランプボディ10は開口を有する箱状に形成される。この開口にアウターカバー20が取り付けられる。以降では、ランプボディ10に対してアウターカバー20が取り付けられる側を前側として説明する。
アウターカバー20は、透光性を有する樹脂またはガラスによって椀状に形成される。アウターカバー20は、車両用灯具100が車両に取り付けられた状態で外部から視認される意匠部21と、外部から視認されない外周縁部22と、を有する。意匠部21は、灯具ユニット30からの光を車両用灯具100の前方に向けて透過する。外周縁部22は、意匠部21を囲むように形成される。
灯具ユニット30は、ランプボディ10とアウターカバー20とによって形成される灯室8内に配置される。灯具ユニット30は車両用灯具100前方に向けて光を照射する。灯具ユニット30は、例えばプロジェクタ型の光学ユニットである。その光源は、LED等の消費電力の少ないものが好ましい。
振動伝達部材40は、例えば樹脂やガラスによって形成される。振動伝達部材40は、アウターカバー20と振動子ユニット50とに接するように設けられる。この例では、振動伝達部材40は略円柱状を有し、その中心軸が前後方向を向くよう設けられている。振動伝達部材40の前端側はアウターカバー20に接し、後端側は振動子ユニット50の振動子52(後述)に接する。
図2は、振動伝達部材40とアウターカバー20との接触部を拡大して示す拡大断面図である。意匠部21には、後ろ側に突出する環状突出部23が形成される。環状突出部23は振動伝達部材40の前端側を環囲する。言い換えると、振動伝達部材40は、環状突出部23に進入する。これにより、振動伝達部材40は意匠部21と接するよう位置決めされる。また、進入することによって、前端側が環状突出部23に支持される。
図3は、振動子ユニット50の周辺を拡大して示す拡大断面図である。振動子ユニット50は、ハウジング51と、振動子52と、スプリング53と、プレート54と、を有する。ハウジング51は、円筒部51aと底部51bとが一体に形成された有底カップ形状を有し、その底部51bを後ろにしてランプボディ10に対して支持機構(不図示)により固定される。円筒部51aの前端には円筒部51aの中心軸に向けて突出する突出部51cが形成されている。また、円筒部51aには、2つの穴51fが設けられている。
振動子52は、ハウジング51に収容される。特に、振動子52は、振動子52のタブ片52gが穴51fに進入するよう収容される。これにより、振動子52がハウジング51に対して回転するのが抑止される。振動子52は、電気信号が入力されるとその信号に応じて振動する。振動子52の詳細な構造については図4(a)、(b)で後述する。
スプリング53はコイルスプリングであり、底部51bと振動子52との間に設けられる。特に、スプリング53は、プレート54を介して振動子52を前方に付勢するよう設けられる。プレート54を挟むことによってスプリング53の力を振動子52に均等に加えることができる。なお、板バネ、ウェーブワッシャ、ゴム等をスプリング53として用いてもよい。
振動伝達部材40は、後端側がハウジング51内に進入し、ハウジング51内において振動子52と接する。振動伝達部材40の後端にはフランジ41が形成されている。このフランジ41は、突出部51cと協働して振動伝達部材40の移動を制限する。つまり、振動伝達部材40がハウジング51から抜けるのを抑制する抜け止めとして機能する。
図4(a)、(b)は、振動子52の詳細を示す。図4(a)は、振動子52の外観斜視図である。図4(b)は、振動子52の縦断面図である。振動子52は電磁式の振動体であり、その円筒容器状のボディ52aの内部に筒状のコア52bが配設されている。コア52bの周囲には駆動コイル52cが巻かれている。また、ボディ52aの開口部には、リング状のバネ板52dの外周縁部が取り付けられている。バネ板52dの内周縁部には、振動板52eが取り付けられている。振動板52eの内面には、コア52bの筒内、すなわち駆動コイル52cの内部に進入するように配置された円柱状のマグネット(永久磁石)52fが固定されている。
ボディ52aの外縁部の2箇所には、径方向外側に向かって突出するようにタブ片52gが形成されている。それぞれのタブ片52gには、ネジを挿通するための挿通穴52hが形成されている。ハーネスH1は、駆動コイル52cに接続されており、ボディ52aを貫通して振動子52の外部に引き出されている。ハーネスH1はさらに、円筒部51aの穴51fから振動子ユニット50の外部に引き出される。
以上のように構成された車両用灯具100動作を説明する。ハーネスH1を通して駆動コイル52cに交流電流が印加される。このとき、駆動コイル52cによって生じる交番磁界とマグネット52fの磁界とによりマグネット52fがコア52bの筒部の軸方向に往復移動する。マグネット52fと一体の振動板52eも、バネ板52dを撓ませながら板厚方向に往復移動、すなわち振動する。マグネット52fおよび振動板52eの振動は振動伝達部材40に伝わり、そこからさらにアウターカバー20に伝わる。そして、アウターカバー20が振動することにより音(報知音)が発生する。
本実施の形態に係る車両用灯具100によると、振動子52の振動がより大きい部材であるアウターカバー20に伝達される。つまり、振動子52の振動が増幅されるため、振動子52単独で発生させるよりも大きな報知音を発生させることができる。また、報知音を発する装置を車両本体側に設ける必要がなくなるため、車両本体の省スペース化に寄与する。また、通常、車両用灯具は車両の四隅に配置されるため、報知音を発する装置(振動子52)を灯具に設けることは広範囲に報知音を発するのに適している。
また、本実施の形態に係る車両用灯具100によると、アウターカバー20に直接振動子52を固定しなくても、アウターカバー20から音を発生させることができる。つまり、振動子52を灯室8の様々な位置に配置することができる。そのため、車両用灯具100の設計の自由度が向上する。また、本実施の形態に係る車両用灯具100によると、振動子52は、振動伝達部材40に向けて付勢される。このため、振動子52の振動を確実に振動伝達部材40ひいてはアウターカバー20に伝えることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る車両用灯具100と第2の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動伝達部材の構成である。
図5は、第2の実施の形態に係る車両用灯具200の構成を示す断面図である。図5は図1に対応する。図6は、振動伝達部材140を車両用灯具200前方側から見た図である。車両用灯具200は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット30と、振動伝達部材140と、振動子ユニット50と、を備える。
振動伝達部材140は、本体部145、カバー部146と、進入部147と、を有する。カバー部146は、本体部145の前方に設けられる。特に、カバー部146は、本体部145および振動子ユニット50が外部から視認できないよう、それらの前方に設けられる。カバー部146は、正面視が略長方形状の板状に形成される。カバー部146は、正面視が波形状、稲妻形状、星形状、文字や記号の形状、その他の種々の形状に形成されてもよい。カバー部146に色を付けたり、導光体として光らせたりして、デザイン性を向上させてもよい。また、カバー部146の表面にメッキ処理やシボ加工を施して反射板の機能を持たせてもよい。これにより、車両に光が当たるとカバー部146が光るため、存在をアピールすることができる。この機能は、例えば夜間の駐車場等において有効である。進入部147は、カバー部146の前方に設けられ、意匠部21の環状突出部(図5、6では不図示)に進入する。つまり進入部147は、第1の実施の形態の振動伝達部材40の前端側と同様の機能を果たす。
本実施の形態に係る車両用灯具200によると、第1の実施の形態に係る車両用灯具100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具200によると、振動伝達部材140の本体部145および振動子ユニット50が外部から視認されないため、良好な見栄えを維持することができる。また、カバー部146に色を付けたり、光らせたり、反射の機能を持たせたりすることで、車両用灯具200の見栄えを向上させることができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態に係る車両用灯具100と第3の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動伝達部材および振動子ユニットの配置である。
図7は、第3の実施の形態に係る車両用灯具300の構成を示す断面図である。図7は図1に対応する。本実施の形態では、振動伝達部材40および振動子ユニット50は外周縁部22の後方に配置される。すなわち、振動伝達部材40および振動子ユニット50は、車両用灯具200が車両に取り付けられた状態で外部から視認できない位置に配置される。
本実施の形態に係る車両用灯具300によると、第1の実施の形態に係る車両用灯具100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具300によると、振動伝達部材40および振動子ユニット50が外部から視認されないため良好な見栄えを維持することができる。
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態に係る車両用灯具100と第4の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動子ユニットの構造である。
図8は、第4の実施の形態に係る車両用灯具の振動子ユニット350の周辺を拡大して示す拡大断面図である。振動子ユニット350は、ハウジング51と、振動子352と、スプリング53と、プレート54と、コネクタ355と、を有する。
コネクタ355は、底部51bの後面51d側に結合される。コネクタ355は端子355aを有し、その一端はハウジング51内に突出している。他端は、コネクタ355に接続される外部のコネクタ(不図示)の端子と接続される。振動子352は、弾性を有する板ばね状の端子352aを有する。端子352aは、第1の実施の形態のハーネスH1の代わりとして設けられる。この端子352aと、コネクタ355の端子355aとは接している。振動子352を振動させる場合は、外部のコネクタから、コネクタ355の端子355a、振動子352の端子352aを介して振動子52内に交流電流を印加する。
本実施の形態に係る車両用灯具によると、第1の実施の形態に係る車両用灯具100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具によると、ハウジング51にコネクタ355が結合されるため振動子ユニット350から外部に延出するハーネスが不要となり、その分、部品点数を抑えることができる。これにより、報知音を発する車両用灯具の低コスト化が実現できる。また、コネクタ355に対して外部のコネクタを接続すればよいため、取り扱いが簡易となる。また、端子352aが弾性を有するため、振動子352の前後方向の位置が変動しても、端子352aと端子352aとを確実に接続することができる。
(第5の実施の形態)
第1の実施の形態に係る車両用灯具100と第5の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動伝達部材の形状である。
図9は、第5の実施の形態に係る車両用灯具500の構成を示す断面図である。図9は図1に対応する。車両用灯具500は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット30と、アウターカバー20を洗浄するためのクリーナ440と、振動子52と、を備える。
クリーナ440は、本体部442と、本体部442に対して伸縮自在なピストン部443と、ピストン部443の端部に設けられる噴射ノズル444と、を含む。噴射ノズル444は、本体部442およびピストン部443を介して車両側の洗浄液タンク(不図示)から供給された洗浄液をアウターカバー20に噴射する。
本体部442は、前端側がアウターカバー20と接するように設けられる。また本体部442の後端側には振動子52が固定される。したがって、振動子52の振動は本体部442を介してアウターカバー20に伝達される。つまり、本体部442は、振動子52の振動をアウターカバー20に伝達する振動伝達部材として機能する。
本実施の形態に係る車両用灯具500によると、第1の実施の形態に係る車両用灯具100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具400によると、車両用灯具がもともと備えるクリーナ440を振動伝達部材として利用できるため、部品点数を抑えることができる。
(第6の実施の形態)
第3の実施の形態に係る車両用灯具300と第6の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動子ユニットの固定方法である。
図10は、第6の実施の形態に係る車両用灯具600の構成を示す断面図である。図10は図7に対応する。車両用灯具600は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット30と、振動伝達部材40と、振動子ユニット550と、を備える。
ボルト555をランプボディ10に形成された穴10aを通してハウジング51の底部51bのねじ穴51eに螺合する。これにより、振動子ユニット550はランプボディ10に固定される。また、ボルト555の先端は振動子52と当接する。そのため、ボルト555の螺入量を調整することにより振動子52の前後方向の位置、ひいては振動子52と振動伝達部材40との接触面圧を調整することができる。
本実施の形態に係る車両用灯具600によると、第3の実施の形態に係る車両用灯具300によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具600によると、ランプボディ10に対するアウターカバー20の組み付けが完了した後に振動子52の位置を微調整できる。そのため、振動伝達部材40や振動子52の寸法精度や、取り付け精度が緩和される。
(第7の実施の形態)
第1の実施の形態に係る車両用灯具100と第7の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、アウターカバーの形状と、振動伝達部材および振動子ユニットの配置である。
図11は、第7の実施の形態に係る車両用灯具700の構成を示す断面図である。車両用灯具700は、ランプボディ10と、アウターカバー620と、灯具ユニット30と、振動伝達部材640と、振動子ユニット50と、を備える。
アウターカバー620は、意匠部21と、外周縁部22と、延在部624と、を有する。延在部624は、灯室8内において後方に延在する。延在部624は、方向Dに対して角度θ傾斜した傾斜面624aを有する。ここで方向Dは、アウターカバー620をランプボディ10に組み付けるときに、アウターカバー620をランプボディ10に対して相対的に移動させる方向をいう。
振動子ユニット50は、ハウジング51の底部51bを下にしてランプボディ10に対して固定される。ここでは、振動子ユニット50は、延在部624の下方においてランプボディ10に対して固定される。これにより、振動子ユニット50が外部から視認されないため、良好な見栄えを維持できる。なお、振動子ユニット50は、延在部624の上方においてランプボディ10に固定されてもよい。
振動伝達部材640は、上下方向に延在するように設けられ、一方の端部側は延在部624の傾斜面624aに接し、他方の端部側は振動子ユニット50の振動子52に接する。振動伝達部材640は、その上端側の端面45が、方向Dに対して傾斜するよう構成されている。ここでは、傾斜面624aと同様に、方向Dに対して角度θ傾斜している。振動伝達部材640は、延在部624に近づいたり離れたりする方向、すなわち上下方向に移動可能に構成されており、かつ、スプリング53により上向きに付勢されている。
図12(a)〜(c)は、振動伝達部材640の周辺を拡大して示す拡大断面図である。図12(a)〜(b)を参照して、アウターカバー20をランプボディ10に組み付けるときの様子を説明する。図12(a)は、延在部624と振動伝達部材640とが当接する前の状態を示す。図12(b)は、図12(a)の状態よりアウターカバー20を方向Dに移動させ、延在部624と振動伝達部材640とが当接した状態を示す。図12(c)は、図12(b)の状態よりさらにアウターカバー20を方向Dに移動させ、組み付けが完了した状態を示す。図12(a)〜(c)に示すように、アウターカバー20を方向Dに移動させることによりアウターカバー20とランプボディ10とが当接する。アウターカバー20をさらに方向Dに移動させると、振動伝達部材640および振動子52は下方に押し下げられる。
本実施の形態に係る車両用灯具700によると、第1の実施の形態に係る車両用灯具100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具700によると、振動伝達部材640および振動子52が上下方向に移動可能に構成され、かつ、上向きに付勢される。これにより、振動伝達部材640および振動子52と、延在部624との上下方向における位置が変動しても吸収しうる。そのため、振動伝達部材40や振動子52の寸法精度や、取り付け精度が緩和される。また、組み付けが容易になる。
(第8の実施の形態)
第1の実施の形態に係る車両用灯具100と第8の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動伝達部材および振動子ユニットが設けられる位置である。
図13は、第8の実施の形態に係る車両用灯具800の構成を示す断面図である。車両用灯具800は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット(不図示)と、振動子52と、を備える。ランプボディ10とアウターカバー20とによって形成される灯室8内に灯具ユニットが配置される。
振動子52は、車両のグリル80すなわち車両用灯具800の灯室8外において固定される。特に、振動子52は、車種名や製造者名などを示すエンブレム81の裏に固定される。振動子52の制御は、灯室8内に設けられた制御部(不図示)により行われる。
グリル80は、左右両方の車両用灯具800のアウターカバー20と接している。したがって、振動子52の振動はグリル80を介して左右両方のアウターカバー20に伝達される。つまり、グリル80は、振動子52の振動を左右両方のアウターカバー20に伝達する振動伝達部材として機能する。
なお、エンブレム81に振動子52が内蔵されてもよい。また、グリル80の代わりに、バンパー(不図示)に振動子52を固定してもよい。この場合は、バンパーが振動伝達部材として機能する。
本実施の形態に係る車両用灯具800によると、第1の実施の形態に係る車両用灯具100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、本実施の形態に係る車両用灯具800によると、振動子52が灯室8外に設けられる。このため、振動子52および振動伝達部材のために別途スペースを設ける必要がなくなり、車両用灯具800を小型化することが可能となる。また車両用灯具800の設計の自由度も向上する。また、本実施の形態に係る車両用灯具800によると、車両にもともと備わっているグリル80を振動伝達部材として利用するため、車両全体としての部品点数を抑えることができる。また、1つの振動子52で左右両方のアウターカバー20を振動させられるため、振動子52の数を減らすことができる。また、グリル80も振動するためグリル80からも音(報知音)が発生する。
(第9の実施の形態)
第8の実施の形態に係る車両用灯具800と第9の実施の形態に係る車両用灯具との主な違いは、振動伝達部材および振動子ユニットが設けられる位置である。
図14は、第9の実施の形態に係る車両用灯具900の構成を示す断面図である。車両用灯具900は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット(不図示)と、振動子52と、を備える。ランプボディ10とアウターカバー20とによって形成される灯室8内に灯具ユニットが配置される。
振動子52は、灯室8外において、ランプボディ10とグリル80とに接するように設けられる。ここでは、振動子52は、ランプボディ10とグリル80とに挟まれるように設けられている。したがって、振動子52の振動は、グリル80に伝達されるとともに、ランプボディ10を介してアウターカバー20に伝達される。つまり、ランプボディ10は、振動子52の振動をアウターカバー20に伝達する振動伝達部材として機能する。なお、振動子52は、ランプボディ10とバンパー(不図示)とに接するように設けられてもよい。
本実施の形態に係る車両用灯具900によると、第8の実施の形態に係る車両用灯具800によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。
(第10の実施の形態)
図15は、第10の実施の形態に係る車両用灯具1000の構成を示す断面図である。図15は、車両用灯具1000が車両に取り付けられた状態を示す。車両用灯具1000は、例えば、バックランプやストップランプ等の機能を有するリアコンビネーションランプである。
車両用灯具1000は、ランプボディ10と、アウターカバー20と、灯具ユニット(不図示)と、振動子52と、取付け部材71と、ゴムパッキン72と、を有する。ランプボディとアウターカバー20とによって形成される灯室8内に灯具ユニットが配置される。
取付け部材71は、ランプボディ10を車両のパネル82に対して取り付ける。例えば、取付け部材71とランプボディ10とをボルト(不図示)で固定し、取付け部材71とパネル82とをボルト(不図示)で固定することによってランプボディ10をパネルに対して取り付ける。
ゴムパッキン72は環状の部材であり、取付け部材71とパネル82とによって挟み込まれる。これにより、取付け部材71とゴムパッキン72とパネル82とによって囲まれる防水エリア9が形成される。振動子52は、この防水エリア9において、取付け部材71に固定される。なお、取り付け部材71とバックドア83とでゴムパッキン72を挟み込んで防水エリアを形成し、この防水エリアにおいて振動子52を取付け部材71に固定してもよい。また、ゴムパッキン72によって防水エリアを設ける代わりに、取付け部材71に固定した振動子52を防水カバーで振動子52と接しないように覆ってもよい。
取付け部材71は振動子52とランプボディ10とに接しているため、振動子52の振動は、取付け部材71を介してランプボディ10に伝わり、そこからさらにアウターカバー20に伝わる。したがって、取付け部材71およびランプボディ10は、振動子52の振動をアウターカバー20に伝達する振動伝達部材として機能する。
本実施の形態に係る車両用灯具1000によると、振動子52の振動がより大きい部材であるアウターカバー20に伝達される。つまり、振動子52の振動が増幅されるため、振動子52単独で発生させるよりも大きな報知音を発生させることができる。
また、本実施の形態に係る車両用灯具1000によると、振動子52は、取付け部材71とパネル82との間、すなわち外部から視認できない位置に配置されるため、良好な見栄えを維持することができる。また、振動子52はゴムパッキン72等で囲まれた防水エリア9に設けられる。これにより、車両用灯具1000外に設けられた振動子52の防水を、低コストで実現することができる。
以上、実施の形態に係る回転機器の構成と動作ついて説明した。これらの実施の形態は例示であり、各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(変形例1)
実施の形態では、振動伝達部材が円柱状を有する場合について説明したが、これに限られない。振動伝達部材は、例えば円筒状、十字柱状、その他の形状であってもよい。また、例えば振動伝達部材の先端部分を、くさび状、円錐状、球状、その他の形状であってもよい。この場合、環状突出部の形状は振動伝達部材に合わせた形状にすればよい。
(変形例2)
実施の形態では、スプリング53により振動子52を振動伝達部材40に向けて付勢する場合について説明したが、これに限られない。例えば、ハウジング51の底部51bにねじ穴を設け、これに螺合したボルトが振動子52に当接するようにしてもよい。この場合、ボルトの螺入量を調節することにより振動子52と振動伝達部材40との接触面圧を調整することができる。
(変形例3)
図16は、第6の実施の形態の変形例に係る車両用灯具の振動子ユニット1150の周辺を拡大して示す拡大断面図である。本変形例の振動子ユニット1150はコネクタを有するタイプであるため、その固定方法が第6の実施の形態と異なる。
振動子ユニット1150は、ハウジング1151と、振動子352と、スプリング53と、プレート54と、コネクタ355と、ゴムパッキン1156と、を有する。ハウジング1151は、円筒部51aと、底部51bと、フランジ部1151eと、複数の爪部1151fと、を有する。
フランジ部1151eは、コネクタ355を環囲して、底部51bの後面51dに固定される。なお、フランジ部1151eは、底部51bと一体に形成されてもよい。複数の爪部1151fは、円筒部51aの外周面に設けられる。特に、複数の爪部1151fは、周方向に等間隔で設けられる。ゴムパッキン1156は円環状を有し、ランプボディ10とフランジ部1151eとの間に設けられる。ゴムパッキン1156は、灯室内への浸水を抑止するシール材として機能する。
振動子ユニット1150は、いわゆるバヨネット方式にてランプボディ10に固定される。すなわち、振動子ユニット1150の爪部1151fを穴10aの対応箇所に合わせるようにして挿通し、ゴムパッキン1156がランプボディ10とフランジ部1151eとに挟まれて弾性変形した状態で振動子ユニット1150を円筒部51aの中心軸周りに回転させる。これにより、爪部1151fとフランジ部1151eとがゴムパッキン1156を介してランプボディ10を挟み込み、振動子ユニット1150はランプボディ10に対して固定される。
本変形例に係る車両用灯具によると、第6の実施の形態に係る車両用灯具600によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。また、本変形例に係る車両用灯具によると、コネクタ355は、ランプボディ10の灯室外に配置されるので、外部電力をコネクタ355に給電するのが容易である。
10 ランプボディ、 20 アウターカバー、 23 環状突出部、 30 灯具ユニット、 40 振動伝達部材、 50 振動子ユニット、 51 ハウジング、 52 振動子、 53 スプリング、 100 車両用灯具。

Claims (4)

  1. ランプボディと、
    前記ランプボディの開口部を覆うアウターカバーと、
    電気信号を受けて振動する振動子と、
    前記ランプボディと別体として設けられ、前記振動子と前記アウターカバーとに接して前記振動子からの振動を前記アウターカバーに伝達する振動伝達部材と、を備えることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記振動子と前記振動伝達部材との接触圧を調整する調整機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記振動子、前記振動伝達部材および前記調整機構は、前記アウターカバーとランプボディとで画成される灯室内に配置され、
    前記調整機構は、
    前記ランプボディに固定され、前記振動子を収容するハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記振動子を、前記振動伝達部材に向けて付勢する弾性部材と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. ランプボディに固定される振動子と当該振動子に接する振動伝達部材とを備える車両用灯具の製造方法であって、
    前記振動伝達部材とアウターカバーとが接するよう前記アウターカバーを前記ランプボディに組み付ける組付工程を備え、
    前記組付工程では、前記振動伝達部材が前記アウターカバーと接する接触面に対して交差する方向に、前記アウターカバーを前記ランプボディに相対的に移動して組み付けを行うことを特徴とする車両用灯具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024128027A1 (ja) * 2022-12-13 2024-06-20 株式会社小糸製作所 発音装置および車両用灯具

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