JP2012106549A - 車両のコンテナ脱落防止システム - Google Patents

車両のコンテナ脱落防止システム Download PDF

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Abstract

【課題】トラクタによって牽引されるトレーラからのコンテナの脱落及び積載位置からの移動を防止する。
【解決手段】トラクタ1がトレーラ2を牽引する車両8のコンテナ脱落防止システムであって、トラクタ1は、コンテナ積載情報受信部51と、ロック情報受信部52と、判定部53と、警報部7とを備え、トレーラ2は、コンテナ積載状態検出部24と、コンテナロック状態検出部25とを備える。コンテナ積載情報受信部51はコンテナ積載状態検出部24からコンテナ積載情報を受信する。ロック情報受信部52はコンテナロック状態検出部25から4箇所のロック情報を受信する。判定部53は、受信したコンテナ積載情報が積載状態を示し、且つ受信した4箇所のロック情報の少なくとも1つが非係合状態を示すとき、警報発生状態であると判定する。警報部7は判定部53が警報発生状態であると判定したとき、警報を発生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラクタによって牽引されるトレーラからのコンテナの脱落を防止するシステムに関する。
特開2007−261524号公報には、トレーラの脱落防止装置が記載されている。この装置では、連結検出部がトレーラの非連結状態を検出し、荷重検出部が連結部に加わるトレーラの荷重を検出する。連結検出部がトレーラの非連結状態を検出し、且つ荷重検出部が検出した荷重が所定閾値に対する超過状態を示している時、コントローラがトレーラ脱落危険状態を検知し、トラクタのブレーキ部を強制的に制御してブレーキ力を発生させ、トラクタを前進できなくしてトレーラの脱落を防止する。
特開2007−261524号公報
一般に、海上コンテナの陸上輸送は、海上コンテナが積載されたトレーラをトラクタが牽引する車両によって行われている。海上コンテナは、輸送船からクレーンにより陸上げされトレーラに積載される。海上コンテナの寸法は国際規格化されており、これに対応してトレーラには、海上コンテナの積載位置の位置決め及び積載位置からの移動防止のために、海上コンテナの四隅の被係合部とそれぞれ係合する4箇所のツイストロックが設けられている。作業者は、海上コンテナをトレーラの所定の位置に積載した後、4箇所のツイストロックをそれぞれ個別に手動で操作して、トレーラのツイストロックと海上コンテナの被係合部とを係合する。このため、作業者が、ツイストロックの操作を忘れ、または、操作を十分に行わず、一部のツイストロックと海上コンテナとが非係合状態のまま車両を発進させてしまった場合や、車両の走行中に何らかの理由でツイストロックと海上コンテナとの係合が解除されてしまった場合、走行中に海上コンテナが移動して脱落する可能性が生じる。また、車両走行中に海上コンテナが移動すると、左右の車輪に負荷される荷重のバランスがくずれて車両が横転する事故を招くおそれがある。
なお、特許文献1記載の装置は、トラクタからトレーラが脱落することを防止するものであり、トレーラからのコンテナの脱落を防止するものではない。
そこで本発明は、トラクタによって牽引されるトレーラからのコンテナの脱落を防止するコンテナ脱落防止システムの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、トラクタがトレーラを牽引する車両のコンテナ脱落防止システムであって、トレーラは、コンテナ積載部と、コンテナ積載状態検出手段と、4箇所のコンテナロックと、コンテナロック状態検出手段とを備え、トラクタは、コンテナ積載情報受信手段と、ロック情報受信手段と、判定手段と、警報手段とを備えている。
コンテナ積載部には、底部の四隅に被係合部を有する箱型のコンテナが積載される。コンテナ積載状態検出手段は、コンテナがコンテナ積載部に積載された積載状態であるか否かを検出し、その検出結果を示すコンテナ積載情報を送信する。4箇所のコンテナロックは、コンテナの四隅の被係合部に対応してコンテナ積載部に設けられ、各被係合部とそれぞれ係合してコンテナの移動を規制する。コンテナロック状態検出手段は、コンテナロックと被係合部とが係合状態か或いは非係合状態かをそれぞれ検出し、その検出結果を示す4箇所のロック情報を送信する。
コンテナ積載情報受信手段は、コンテナ積載状態検出手段からコンテナ積載情報を受信する。ロック情報受信手段は、コンテナロック状態検出手段から4箇所のロック情報を受信する。判定手段は、コンテナ積載情報受信手段が受信したコンテナ積載情報が積載状態を示し、且つロック情報受信手段が受信した4箇所のロック情報の少なくとも1つが非係合状態を示すとき、警報発生状態であると判定する。警報手段は、警報発生状態であると判定手段が判定したとき、警報を発する。
上記構成では、トレーラ側において、コンテナ積載状態検出手段は、コンテナがコンテナ積載部に積載された積載状態であるか否かを検出し、その検出結果を示すコンテナ積載情報を送信する。コンテナロック状態検出手段は、コンテナロックと被係合部とが係合状態か或いは非係合状態かを4箇所のコンテナロックそれぞれについて検出し、その検出結果を示す4箇所のロック情報を送信する。トラクタ側では、トレーラ側から送信されたコンテナ積載情報及びロック情報をコンテナ積載情報受信手段及びロック情報受信手段が受信し、受信されたコンテナ積載情報が積載状態を示し、且つ受信された4箇所のロック情報の少なくとも1つが非係合状態を示すとき、判定手段は、警報発生状態であると判定する。警報手段は、警報発生状態であると判定手段が判定したとき、警報を発する。
このように、トレーラのコンテナ積載部にコンテナが積載された状態において、4箇所のコンテナロックのうちの何れか1つが非係合状態であると、警報発生状態であると判定され、警報が発せられる。すなわち、トレーラにコンテナが積載されると、4箇所のコンテナロックが全て係合状態に設定されない限り警告が発せられるので、運転者は、トレーラにコンテナが載置された後の所定の時期(例えば、車両の発進時)に、コンテナの積載位置からの移動及び脱落の危険性を認知して、全てのコンテナロックを確実に係合状態に設定することができ、車両走行中のコンテナの脱落を未然に阻止することができる。
また、車両の走行中に何らかの理由でコンテナロックと被係合部との係合が解除されてしまった場合であっても、非係合状態の発生によって警報が発せられるので、警報に気づいた運転者は、車両を停止させて、全てのコンテナロックを確実に係合状態に設定することができる。
さらに、車両走行中のコンテナの移動を未然に阻止することができるので、左右の車輪に負荷される荷重のバランスがくずれて車両が横転する事故の発生を防止することができる。
また、トラクタは、ブレーキ制御手段を備えてもよい。この場合、コンテナロック状態検出手段は、4箇所のロック情報を4箇所のコンテナロックに対応付けて送信する。判定手段は、警報発生状態であると判定した場合において、非係合状態を示す1つのロック情報に対応するコンテナロックの対角以外に位置する2箇所のコンテナロックの少なくとも一方に対応するロック情報が非係合状態を示すとき、制動発生状態であると判定する。ブレーキ制御手段は、制動発生状態であると判定手段が判定したとき、ブレーキを作動して制動力を発生させる。
コンテナの四隅の被係合部と4箇所のコンテナロックとの係合によってコンテナの移動を規制する場合、対角位置のコンテナロックの双方が係合状態である1対のコンテナロックが存在しない状態(対角非係合状態)と、対角位置のコンテナロックの双方が係合状態である1対のコンテナロックが存在する状態(対角係合状態)とを比較すると、対角非係合状態の方が対角係合状態よりもコンテナの移動や脱落が発生する可能性が高い。
上記構成では、コンテナロック状態検出手段は、4箇所のロック情報を4箇所のコンテナロックに対応付けて送信する。判定手段は、警報発生状態であると判定した場合において、非係合状態を示す1つのロック情報に対応するコンテナロックの対角以外に位置する2箇所のコンテナロックの少なくとも一方に対応するロック情報が非係合状態を示すとき、制動発生状態であると判定する。ブレーキ制御手段は、制動発生状態であると判定手段が判定したとき、ブレーキを作動して制動力を発生させる。
このように、対角位置のコンテナロックの双方が係合状態である1対のコンテナロックが存在しない対角非係合状態である場合には、警報が発せられるとともに、車両のブレーキが作動するので、コンテナの移動や脱落が発生する可能性が高い状態での車両の発進や走行の継続を強制的に阻止することができる。
なお、コンテナがコンテナ積載部に載置された直後に、係合状態であるか否か及び警報発生状態であるか否かの判定を判定手段が開始すると、コンテナロックの係合作業中に警報が発せられてしまうため、判定手段が判定を開始する時期は、積載状態を示すコンテナ積載情報をコンテナ積載情報受信手段が受信してから所定時間経過した時や、車両の発進時(例えば、パーキングブレーキの解除時)などが好適である。
本発明によれば、トラクタによって牽引されるトレーラからのコンテナの脱落及びコンテナの積載位置からの移動を防止することができる。
本発明の一実施形態にかかるコンテナ脱落防止システムのブロック構成図である。 (a)は本発明の一実施形態にかかるトレーラ及びコンテナの側面図、(b)はトレーラの平面図である。 図2のトレーラに設けられたツイストロックの斜視図である。 図3のツイストロックとコンテナとが係合しているときの要部断面図である。 状態(1)のときのブレーキ部を示した概略図である。 状態(2)のときのブレーキ部を示した概略図である。 状態(3)のときのブレーキ部を示した概略図である。 図5〜図7の各状態を説明するための表である。 判定部の判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方を、矢印INは車幅方向内側をそれぞれ示している。また、以下の説明において、前後とは車両8の前後を意味し、左右とは車両前方を向いた状態での左右を意味する。本実施形態のコンテナ脱落防止システムは、トラクタ1がトレーラ2を牽引する車両8に搭載され、トレーラ2に積載されるコンテナ3の積載位置からの移動及び脱落を防止するシステムである。
トレーラ2は、図1及び図2に示すように、メインフレーム21と支持脚22と走行車輪23とコンテナ積載状態検出部24FR,24FLとコンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLとを備える。メインフレーム21は、コンテナ積載部26とグースネック27とを備えている。コンテナ積載部26は、その全長に亘り、走行方向に沿って並行に延びる2本のメインビーム261を有する。メインビーム261は、直交する4本のクロスメンバ262により相互に連結されている。コンテナ積載部26の後方には、それぞれ車幅方向両端部に走行車輪23を回転自在に支持する2本の走行車軸263が設けられている。コンテナ積載部26の前端部に位置するクロスメンバ262と後端部に位置するクロスメンバ262の車幅方向両端部には、車両上方に向けて突出する係合部41を有するツイストロック4が設けられている。コンテナ積載部26の前端部は、グースネック27と連結されている。グースネック27は、その全長に亘り、走行方向に沿って平行に伸びる2本のメインビーム271とメインビーム271に直交し、メインビーム271を連結する2本のクロスメンバ272を有する。グースネック27の前方に位置するクロスメンバ272は後方に位置するクロスメンバ272よりも幅広になっている。また、グースネック27の前方に位置するクロスメンバ272には車両下方に向けて突出するキングピン273が設けられており、このキングピン273によりトレーラ2は、トラクタ1に連結され、トラクタ1により牽引されて走行する。グースネック27の高さはコンテナ積載部26よりも高くなっている。コンテナ積載部26の前方には、トレーラ2がトラクタ1に連結されていないときにトレーラ2の前方の荷重を支持してこれを水平状態に保持するための支持脚22が上下方向に伸縮移動自在に装着されている。
コンテナ3は、図2及び図4に示すように、箱型であり、コンテナ底面36に車両前後方向に延びる2本のコンテナメインビーム37と、コンテナメインビーム37の前端部及び後端部に位置し、車幅方向に延び、コンテナメインビーム37を連結する2本のコンテナクロスメンバ(図示省略)とを有する。コンテナ底面36の四隅、すなわち、コンテナメインビーム37とコンテナクロスメンバとの結合部分には、それぞれ被係合部31が設けられている。被係合部31は、被係合部底板32と、側壁34とを有する。被係合部底板32には、中央に係合孔33が設けられている。車両後方及び車幅方向外側に位置する側壁34には、横孔35が設けられている。
ツイストロック4は、図3及び図4に示すように、コンテナ底面36の四隅に設けられた被係合部31に対応して、コンテナ積載部26の前端部及び後端部のクロスメンバ262の車幅方向両端にそれぞれ設けられている。ツイストロック4は、その上部位置に車両上方に向けて突出する山形薄板状の係合部41と、係合部41と一体の回転軸42と、この回転軸42を回転させ係合部41を係合位置または非係合位置に設定する手動レバー43と、被係合部底板32と当接する当接面44と、ブラケット45とを備える。ツイストロック4は、ブラケット45を介して、クロスメンバ262に締結固定されている。コンテナ3がコンテナ積載部26の所定の位置に積載されると、非係合位置に設定された係合部41は被係合部底板32に設けられた係合孔33に挿通し、当接面44は被係合部底板32と当接する。作業者が手動レバー43を操作すると、回転軸42が回転し、それに伴い係合部41が係合位置に設定され、ツイストロック4と被係合部底板32とが係合される。被係合部31の係合孔33の内径の大きさは、係合部41が非係合位置に設定されているときは挿通可能で、係合位置に設定されているときは、挿通不可能なように(挿通した係合部41が係合孔33から抜けないように)設定されている。作業者は、被係合部31の横孔35を介して、被係合部31に挿通した係合部41が係合位置に設定されているか否かを目視で確認することができる。以上のように、ツイストロック4は、コンテナ3の移動を規制するコンテナロックを構成する。
コンテナロック状態検出部25FRは前方右に、コンテナロック状態検出部25FLは前方左に、コンテナロック状態検出部25RRは後方右に、コンテナロック状態検出部25RLは後方左にそれぞれ位置するツイストロック4に設けられ、それぞれのツイストロック4の状態を検出する。コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLは、作業者の手動レバー43の操作に連動してON/OFFが切り替わる電気的接点スイッチ(図示省略)を備えている。電気的接点スイッチは、作業者が係合部41と被係合部底板32とを係合させるために手動レバー43を操作するとOFF状態からON状態に切り替わる。コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLは、トラクタ1のエンジン(図示省略)始動後、所定時間毎に電気的接点スイッチの状態を検出し、スイッチがONのとき、ロック状態検出信号を送信する。一方、スイッチがOFFのとき、ロック状態非検出信号を送信する。いずれの場合も、送信される信号の発信元が後述のトラクタ1のコントロールユニット5でコンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLのいずれであるかを識別可能なように、送信される信号には発信元を示す識別信号が含まれる。以上のように、コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLは、コンテナロック状態検出手段を構成する。
コンテナ積載状態検出部24FRは前方右に位置するツイストロック4の当接面44に設けられ、また、コンテナ積載状態検出部24FLは前方左に位置するツイストロック4の当接面44に設けられ、それぞれロードセル(図示省略)を備える。ロードセルは、トラクタ1のエンジン始動後、所定時間毎に、荷重が作用しているか否かを検出する。コンテナ積載状態検出部24FR,24FLのそれぞれは、ロードセルが、荷重が作用していることを検出したときは、コンテナ積載状態検出信号を送信する。一方、荷重が作用していることを検出しないときは、コンテナ積載状態非検出信号を送信する。いずれの場合も、送信される信号の発信元が後述のトラクタ1のコントロールユニット5で2つのコンテナ積載状態検出部24FR,24FLのいずれであるかを識別可能なように、送信される信号には発信元を示す識別信号が含まれる。なお、コンテナ積載状態検出部24を、後方2箇所のツイストロック4の当接面44に備えてもよい。また、4箇所全てのツイストロック4の当接面44に備えてもよい。以上のとおり、コンテナ積載状態検出部24FR,24FLは、コンテナが積載されているか否かを検出し、その検出結果を示すコンテナ積載情報を送信するコンテナ積載状態検出手段を構成する。
トレーラ2とトラクタ1とは、図示しないジャンパーケーブルによって電気系統が繋がれており、また、エアホースによって制動系統が繋がれている。トレーラ2から送信される信号(コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RL及びコンテナ積載状態検出部24FR,24FLから送信される信号を含む)は、ジャンパーケーブルを介してトラクタ1に受信される。また、後述するトラクタ1のブレーキ制御部55はジャンパーケーブル及びエアホースを介してトレーラ2のブレーキ部(図示省略)を制御する。なお、コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLやコンテナ積載状態検出部24FR,24FLからトラクタ1へのロック状態検出信号及びロック状態非検出信号やコンテナ積載状態検出信号及びコンテナ積載状態非検出信号の送信を、無線通信によって、行ってもよい。
トラクタ1は、図1に示すようにコントロールユニット5と警報部7とブレーキ部6とを備える。コントロールユニット5は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備える。ROM及びRAMは、コントロールユニット5の記憶部56を構成し、ROMは、CPUによって読み出される種々のプログラム(積載情報受信プログラム、ロック情報受信プログラム、判定プログラム、警報プログラム、ブレーキ制御プログラムを含む)を予め記憶している。
RAMには、2つのコンテナ積載状態検出部24FR,24FLのそれぞれに対応するコンテナ積載状態フラグ設定領域とコンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLのそれぞれに対応する係合状態フラグ設定領域とが設定されている。
CPUは、コンテナ積載情報受信プログラムに従ってコンテナ積載情報受信処理を実行するコンテナ積載情報受信部51、ロック情報受信プログラムに従ってロック情報受信処理を実行するロック情報受信部52、判定プログラムに従って判定処理を実行する判定部53、警報プログラムに従って警報処理を実行する警報制御部54、ブレーキ制御プログラムに従ってブレーキ制御処理を実行するブレーキ制御部55として機能する。
コンテナ積載情報受信部51は、トレーラ2のコンテナ積載状態検出部24FR,24FLからそれぞれ送信されたコンテナ積載状態検出信号又はコンテナ積載状態非検出信号を受信する。コンテナ積載情報受信部51は、受信信号に含まれる識別信号によって信号の発信元を識別し、発信元のコンテナ積載検出部24FR,24FLに対応する記憶部56のコンテナ積載状態フラグ設定領域におけるコンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2を設定する。コンテナ積載状態フラグFGL1は、コンテナ積載状態検出部24FRに、コンテナ積載状態フラグFGL2は、コンテナ積載状態検出部24FLにそれぞれ対応する。例えば、コンテナ積載状態検出部24FRからコンテナ積載状態検出信号を受信したときは、コンテナ積載状態フラグFGL1をオンに設定し、一方、コンテナ積載状態非検出信号を受信したときは、コンテナ積載状態フラグFGL1をオフに設定する。以上のように、コンテナ積載情報受信部51は、コンテナ積載状態受信手段を構成する。
ロック情報受信部52は、コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLのそれぞれからロック状態検出信号又はロック状態非検出信号を受信する。ロック情報受信部52は、受信信号に含まれる識別信号によって信号の発信元を識別し、発信元のコンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLのそれぞれに対応する記憶部56の係合状態フラグ設定領域の係合状態フラグFGE1,FGE2,FGE3,FGE4を設定する。係合状態フラグFGE1は、コンテナロック状態検出部25FRに、係合状態フラグFGE2は、コンテナロック状態検出部25FLに、係合状態フラグFGE3は、コンテナロック状態検出部25RRに、係合状態フラグFGE4は、コンテナロック状態検出部25RLにそれぞれ対応する。例えば、ロック状態検出部25FRからロック状態検出信号を受信したときは、係合状態フラグFGE1をオンに設定し、一方、ロック状態非検出信号を受信したときは、係合状態フラグFGE1をオフに設定する。以上のように、ロック情報受信部52は、ロック情報受信手段を構成する。
判定部53は、エンジン始動後で、且つ後述のパーキングブレーキ部62が解除されたとき、また、その後、所定時間毎に、コンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2の状態を判定する。判定部53は、コンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2のいずれか一方、または両方がオンに設定されているとき、係合状態フラグFGE1,FGE2,FGE3,FGE4の状態を判定する。判定部53は、オフに設定されている係合状態フラグが1つ以上あったとき、警報発生状態であると判定する。
警報制御部54は、判定部53が警報発生状態と判定したとき、警報部7に警報制御信号を送信する。
警報部7は、表示部71とスピーカ72とを備えている。表示部71は、LEDランプとLEDランプを支持する台座を備え、運転者が容易に視認可能な位置(例えばインストルメントパネル)に取り付けられる。警報部7は、警報制御部54から警報制御信号を受信するとLEDランプを点灯させる。スピーカ72はインストルメントパネルに取り付けられる。警報部7は、警報制御部54から警報制御信号を受信するとスピーカ72から警報音を発生させる。なお、LEDランプを支持する台座としてトレーラ2を上から視た図が描かれた平板を用いて、描かれたトレーラ2のツイストロック4が位置する4箇所にそれぞれLEDランプを配置し、警報制御部54は、記憶部56の係合状態フラグを参照し、非係合状態のツイストロック4の位置に対応するLEDランプを点灯させるように警報制御信号を送信してもよい。以上のように、警報制御部54と警報部7は、警報を発する警報手段を構成する。
コンテナ3の四隅の被係合部31と4箇所のツイストロック4との係合によってコンテナ3の移動を規制する場合、対角位置のツイストロック4の双方が係合状態である1対のツイストロック41が存在しない状態(対角非係合状態)と、対角位置のツイストロック4の双方が係合状態である1対のツイストロック4が存在する状態(対角係合状態)とを比較すると、対角非係合状態の方が対角係合状態よりもコンテナ3の移動や脱落が発生する可能性が高い。したがって、対角非係合状態のときは、運転者に対して、警報を発生するのみではなく、強制的に車両8を制動し、コンテナ3の移動や脱落が発生する可能性が高い状態での、車両8の発進及び走行の継続を防止できることが望ましい。そこで、判定部53は、オフに設定されている係合状態フラグが1つ以上あったとき、オフに設定されている係合状態フラグに対応するコンテナロック状態検出部25と対角以外に位置する2箇所のコンテナロック状態検出部25に対応する係合状態フラグの状態を判定する。例えば、係合状態フラグFGE2(前方左に位置するコンテナロック状態検出部25FLに対応する係合状態フラグ)がオフに設定されているとき、判定部53は、FGE1(前方右に位置するコンテナロック状態検出部25FRに対応する係合状態フラグ)及びFGE4(後方左に位置するコンテナロック状態検出部25RLに対応する係合状態フラグ)の状態を判定する。係合状態フラグFGE1,FGE4のいずれか一方がオフに設定されているとき、判定部53は、制動発生状態と判定する。
ブレーキ制御部55は、判定部53が制動発生状態と判定したとき、後述のブレーキ制御バルブ63にブレーキ制御信号SCを送信する。
ブレーキ部6は、図1及び図5〜図7に示すように、エアタンク61とパーキングブレーキ部62とブレーキ制御バルブ63とブレーキ力制御部65とを備える。以下、ブレーキ部6の説明における上下とは、図5〜図7における上下に対応している。
エアタンク61は、パーキングブレーキ部62に所定エア圧P1を常時出力する。
パーキングブレーキ部62は、運転者がブレーキ解除操作をすることによってエアタンク61から出力された所定エア圧P1をブレーキ制御バルブ63に与え、また、運転者がブレーキ操作をすることによって所定エアに代えて大気圧P2をブレーキ制御バルブ63に与える(所定エア圧P1の供給を止める)。
ブレーキ制御バルブ63は、円筒状であり、内部にピストン64を備える。また、ブレーキ制御バルブ63は、内部略中央に仕切り壁636を備え、仕切り壁636を境に上室、下室の2室に分かれている。仕切り壁636の中央には、貫通孔639が備えられている。下室には、下方の室壁634にバネ635が固定されており、また、上方の室壁(仕切り壁636)付近には電磁コイル637が備えられている。また、ブレーキ制御バルブ63は、ブレーキ制御部55から送信されるブレーキ制御信号SCを受信するブレーキ制御信号受信部(図示省略)を備える。
ピストン64は、ピストン本体641とピストン支持棒642とを備えている。ピストン支持棒642は、バネ635によって支持されており、また、貫通孔639に挿通し、上室において、その先端でピストン本体641を支持している。ピストン本体641はバネ635によって上室の上方の室壁に付勢されている。このバネ635の弾性力は、パーキングブレーキ部62から与えられる大気圧P2より大きく、所定エア圧P1よりも小さい。
上室には、パーキングブレーキ部62からの所定エア圧P1又は大気圧P2を受ける入力口631と大気圧P2を受ける大気開放口633と所定エア圧P1又は大気圧P2をブレーキ力制御部65に出力する出力口632とが設けられている。ピストン本体641が上室の下方の室壁(仕切り壁636)側に移動する(下降する)と入力口631と出力口632とが連通する。このとき、大気開放口633と出力口632とは、ピストン本体641によって遮られ連通しなくなる。ピストン本体641には、通路638が設けられており、ピストン本体641が上室の上方の室壁側に移動する(上昇する)と、大気開放口633と出力口632とは、この通路を介して連通する。このとき、入力口631と出力口632とは、ピストン本体641によって遮られ連通しなくなる。したがって、ブレーキ制御バルブ63はピストン本体641の上下移動によって、入力口631と出力口632とを、または、大気開放口633と出力口632とを、選択的に連通させる。
電磁コイル637は、ブレーキ制御バルブ63のブレーキ制御信号受信部がコントローラからブレーキ制御信号SCを受信すると励磁し、ピストン本体641を上室の上方の室壁側に押し上げる力を発生する。この力は、パーキングブレーキ部62から与えられる所定エア圧P1よりも大きい。
ブレーキ力制御部65は、図示しないスプリング・ブレーキ・チャンバと、ブレーキ・シューと、ブレーキドラムとを備える。スプリング・ブレーキ・チャンバは、空気室と、空気室の室壁に固定されたスプリングと、スプリングに支持されブレーキ・シューに連結されたプッシュ・ロッドとを備える。ブレーキ制御バルブ63の出力口632から所定エア圧P1が空気室に与えられると、空気室の空気圧が上がり、スプリングは押圧された状態となり、プッシュ・ロッドが変位し、それに伴いブレーキ・シューがブレーキドラムと摺接しない位置に移動する。この場合、制動力FBは発生しない。一方、ブレーキ制御バルブ63の出力口632と大気開放口633とが連通し、出力口632から大気圧P2が与えられると、空気室の空気圧が下がり、スプリングが押圧から解放されて伸張し、プッシュ・ロッドが変位し、それに伴いブレーキ・シューがブレーキドラムと摺接して、制動力FBが発生する。
次に、運転者がパーキングブレーキ部62をブレーキ操作したときのブレーキ部6の状態(状態(1))と、運転者がパーキングブレーキ部62を解除操作し、ブレーキ制御信号SCを受信していないときのブレーキ部6の状態(状態(2))と、運転者がパーキングブレーキ部62を解除操作し、ブレーキ制御信号SCを受信しているときのブレーキ部6の状態(状態(3))について、図5〜図8を用いて説明する。
運転者がパーキングブレーキ部62をブレーキ操作したときのブレーキ部6の状態(1)を図5に示す。状態(1)では、パーキングブレーキ部62は、大気圧P2を入力口631に与える(エアタンク61から出力される所定エア圧P1の供給を止める)。この場合、ピストンを支持するバネ635の弾性力は大気圧P2より大きいため、ピストン本体641は上室の上方の室壁側に移動する。これにより通路638を介して大気開放口633と出力口632とが連通し、大気開放口633から与えられる大気圧P2が、通路638を介して、出力口632からブレーキ力制御部65に与えられる。出力口632から大気圧P2が与えられると、ブレーキ力制御部65に備えられたスプリング・ブレーキ・チャンバの空気室の空気圧が下がり、スプリングが押圧から解放されて伸張し、プッシュ・ロッドが変位し、それに伴いブレーキ・シューがブレーキドラムと摺接して、制動力FBが発生する。例えば、運転者が車両8を停車させ、停車状態を維持するために、パーキングブレーキ部62をブレーキ操作したとき、ブレーキ部6は状態(1)となる。
運転者がパーキングブレーキ部62を解除操作し、ブレーキ制御信号SCを受信していないときのブレーキ部6の状態(2)を図6に示す。状態(2)では、パーキングブレーキ部62は、エアタンク61から与えられる所定エア圧P1をブレーキ制御バルブ63の入力口631に与える。この場合、所定エア圧P1はピストンを支持するバネ635の弾性力より大きいため、ピストン本体641は上室の下方の室壁(仕切り壁636)側に移動する。これにより大気開放口633と出力口632とが連通しなくなる。一方、入力口631と出力口632とが連通し、所定エア圧P1がブレーキ力制御部65に与えられる。ブレーキ力制御部65に所定エア圧P1が与えられると、ブレーキ力制御部65に備えられたスプリング・ブレーキ・チャンバの空気室の空気圧が上がり、スプリングは押圧された状態となり、プッシュ・ロッドが変位し、それに伴いブレーキ・シューがブレーキドラムと摺接しない位置に移動する。したがって、制動力FBは発生しない。例えば、コンテナ3がトレーラ2に適正に積載されていて(判定部53が制動発生状態と判定しないとき)、運転者が、車両8のエンジン始動後、パーキングブレーキ部62を解除操作し、車両8が発進するときやコンテナ3がトレーラ2に適正に積載されている車両8が走行しているとき、ブレーキ部6は状態(2)となる。
運転者がパーキングブレーキ部62を解除操作し、ブレーキ制御信号SCを受信しているときのブレーキ部6の状態(3)を図7に示す。状態(3)では、ブレーキ制御信号SCをブレーキ制御バルブ63のブレーキ制御信号受信部が受信している。したがって、電磁コイル637は励磁している。パーキングブレーキ部62は所定エア圧P1を入力口631に与えている。しかし、電磁コイル637が励磁することで発生するピストン本体641を上室の上方の室壁側に押し上げる力は所定エア圧P1より大きいため、ピストン本体641は上室の上方の室壁側に移動する。これにより入力口631と出力口632とが連通しなくなり、所定エア圧P1はブレーキ力制御部65に与えられない。一方で大気開放口633と出力口632とが連通し、大気圧P2がブレーキ力制御部65に与えられる。したがって、大気圧P2が与られたブレーキ力制御部65は状態(1)と同様に制動力FBを発生させる。例えば、運転者が、車両8のエンジン始動後、パーキングブレーキ部62を解除操作し、車両8を発進させようとしたときに判定部53が制動発生状態と判定し、ブレーキ制御バルブ63がブレーキ制御信号SCを受信したときや車両8の走行中に何らかの理由でツイストロック4と被係合部底板32との係合状態が解除され、判定部53が制動発生状態と判定し、ブレーキ制御バルブ63がブレーキ制御信号SCを受信したとき、ブレーキ部6は状態(3)となる。
以上のように、ブレーキ制御部55とブレーキ制御バルブ63とブレーキ力制御部65は、制動発生状態であると判定部53が判定したとき、制動力を発生させるブレーキ制御手段を構成する。
次に、コンテナ積載情報受信処理、ロック情報受信処理、判定処理、警報処理、ブレーキ制御処置について説明する。
まず、コンテナ積載情報受信処理について説明する。コンテナ積載情報受信処理は、コンテナ積載情報受信部51が、トレーラ2のコンテナ積載状態検出部24FR,24FLから送信されたコンテナ積載状態検出信号又はコンテナ積載状態非検出信号を受信する毎に開始される。本処理が開始されると、コンテナ積載情報受信部51は、受信信号に含まれる識別信号によって信号の発信元を識別し、発信元のコンテナ積載検出部24FR,24FLに対応するコンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2を設定する。例えば、コンテナ積載状態検出信号を受信したときは対応するフラグをオンに設定し、また、コンテナ積載状態非検出信号を受信したときは対応するフラグをオフに設定し、本処理を終了する。
次に、ロック情報受信処理について説明する。ロック情報受信処理は、コンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLからロック状態検出信号又はロック状態非検出信号を受信する毎に開始される。本処理が開始されると、ロック情報受信部52は、受信信号に含まれる識別信号によって信号の発信元を識別し、発信元のコンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLに対応する係合状態フラグFGE1,FGE2,FGE3,FGE4のそれぞれを設定する。例えば、ロック情報受信部52は、ロック状態検出信号を受信したときは対応するフラグをオンに設定し、また、ロック状態非検出信号を受信したときは、対応するフラグをオフに設定し、本処理を終了する。
次に、判定処理について図9のフローチャートを用いて説明する。本処理は、エンジン始動後で、且つパーキングブレーキ部62が解除操作されたとき、また、その後、所定時間毎に開始される。
本処理が開始されると、判定部53は、コンテナ積載状態検出部24FR,24FLのそれぞれに対応するコンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2の状態を判定する。コンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2がいずれもオフに設定されている場合(ステップS1:NO)には、本処理を終了する。一方、コンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2のいずれか一方、又は両方がオンに設定されている場合(ステップS1:YES)には、ステップ2に移行する。
ステップS2では、判定部53は、コンテナロック状態検出部25FLに対応する係合状態フラグFGE2の状態を判定する。オンに設定されている場合(ステップS2:YES)には、ステップ3に移行する。一方、オフに設定されている場合(ステップS2:NO)には、ステップ6に移行する。
ステップS3では、判定部53は、コンテナロック状態検出部25RRに対応する係合状態フラグFGE3の状態を判定する。オンに設定されている場合(ステップS3:YES)には、ステップ4に移行する。一方、オフに設定されている場合(ステップS3:NO)には、ステップ6に移行する。
ステップS4では、判定部53は、コンテナロック状態検出部25FRに対応する係合状態フラグFGE1の状態を判定する。オンに設定されている場合(ステップS4:YES)には、ステップ5に移行する。一方、オフに設定されている場合(ステップS4:NO)には、ステップ8に移行する。
ステップS5では、判定部53は、コンテナロック状態検出部25RLに対応する係合状態フラグFGE4の状態を判定する。オンに設定されている場合(ステップS5:YES)には、本処理を終了する。一方、オフに設定されている場合(ステップS5:NO)には、ステップ8に移行する。
ステップS6では、判定部53は、コンテナロック状態検出部25FRに対応する係合状態フラグFGE1の状態を判定する。オンに設定されている場合(ステップS6:YES)には、ステップ7に移行する。一方、オフに設定されている場合(ステップS6:NO)には、ステップ9に移行する。
ステップS7では、判定部53は、コンテナロック状態検出部25RLに対応する係合状態フラグFGE4の状態を判定する。オンに設定されている場合(ステップS7:YES)には、ステップ8に移行する。一方、オフに設定されている場合(ステップS7:NO)には、ステップ9に移行する。
ステップS8では、判定部53は、警報発生状態と判定し、本処理を終了する。
ステップS9では、判定部53は、警報発生状態、且つ制動発生状態と判定し、本処理を終了する。
次に警報処理について説明する。本処理は、判定部53が警報発生状態と判定したときに実行される。
本処理が開始されると、警報制御部54が、警報制御信号を警報部7に送信する。警報制御信号を受信した警報部7は、表示部71のLEDランプを点灯させ、また、スピーカ72から所定の警報音を発生させ、本処理を終了する。なお、LEDランプを支持する台座としてトレーラ2を上から視た図が描かれた平板を用いて、描かれたトレーラ2のツイストロック4が位置する4箇所にそれぞれLEDランプを配置し、警報制御部54は、記憶部56の係合状態フラグを参照し、非係合状態のツイストロック4の位置に対応する位置にあるLEDランプを点灯させるように警報制御信号を送信した場合、警報部7は、受信した警報制御信号に基づいて、非係合状態のツイストロック4の位置に対応する位置にあるLEDランプを点灯させる。
次にブレーキ制御処理について説明する。本処理は、判定部53が制動発生状態と判定したときに実行される。
本処理が実行されると、ブレーキ制御部55がブレーキ制御信号SCをブレーキ制御バルブ63に送信する。ブレーキ制御信号を受信したブレーキ制御バルブ63は、電磁コイル637を励磁し、ピストン本体641を上室の上方の室壁側に押し上げ、大気開放口633と出力口632とを連通させ、大気圧P2をブレーキ力制御部65に与える。大気圧P2が与られたブレーキ力制御部65は制動力FBを発生し、本処理を終了する。
本実施形態によれば、判定部53は、コンテナ積載状態フラグFGL1,FGL2のいずれかがオンに設定されているとき、記憶部56のコンテナロック状態検出部25FR,25FL,25RR,25RLのそれぞれに対応する係合状態フラグ設定領域の係合状態フラグの状態を判定し、オフに設定されている係合状態フラグが1つ以上あったとき、警報発生状態であると判定し、警報制御部54は、警報部7に警報制御信号を送信し、警報部7は表示部71のLEDランプを点灯させ、また、スピーカ72から所定の警報音を発生させる。すなわち、4箇所のツイストロック4が全て係合状態に設定されない限り警告が発せられるので、運転者はコンテナの積載位置からの移動及び脱落の危険性を認知して、全てのツイストロック4を確実に係合状態に設定することができ、車両走行中のコンテナ3の脱落を未然に阻止することができる。
また、判定処理を、エンジン始動後で、且つパーキングブレーキ部62が解除操作されたとき、また、その後、所定時間毎に開始するため、コンテナ3が積載位置から移動及び脱落する可能性がある状態での車両8の発進を確実に防止することができ、また、車両8の走行中に何らかの理由でツイストロック4と被係合部底板32との係合が解除されてしまった場合であっても、警報が発せられるので、警報に気づいた運転者は、車両8を停止させて、全てのツイストロック4を確実に係合状態に設定することができる。
さらに、車両走行中のコンテナ3の移動を未然に阻止することができるので、左右の走行車輪23に負荷される荷重のバランスがくずれて車両8が横転する事故の発生を防止することができる。
また、判定部53は、対角位置のツイストロック4の双方が係合状態である1対のツイストロック4が存在しないとき(対角非係合状態)、制動発生状態と判定し、ブレーキ制御部55はブレーキ制御信号SCをブレーキ制御バルブ63に送信し、車両8のブレーキ部6に制動力FBを発生させるため、コンテナの積載位置からの移動や脱落が発生する可能性が高い状態での車両8の発進及び走行の継続を強制的に阻止することができる。
また、LEDランプを支持する台座としてトレーラ2を上から視た図が描かれた平板を用いて、描かれたトレーラ2のツイストロック4が位置する4箇所にそれぞれLEDランプを配置し、非係合状態のツイストロック4の位置に対応する位置にあるLEDランプを点灯させるので、運転者は、非係合状態であるツイストロック4の位置を把握でき、効率的にツイストロック4を係合状態に設定することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。
例えば、本実施形態では、判定部53が制動発生状態と判定したとき、ブレーキ制御部55は、トラクタ1のブレーキ部6に制動力FBを発生させたが、ジャンパーケーブル及びエアホースを介して、ブレーキ制御信号SC及び所定エア圧P1又は低気圧P2をトレーラ2のブレーキ部に与えて、トレーラ2のブレーキ部に制動力を発生させてもよい。
また、本実施形態では、判定部53は、オフに設定されている係合状態フラグに対応するコンテナロック状態検出部25と対角以外に位置する2箇所のコンテナロック状態検出部25に対応する係合状態フラグのいずれかがオフに設定されているとき、制動発生状態と判定したが、判定部53は、非係合状態の係合状態フラグが2つ以上ある場合に制動発生状態と判定してもよい。また、判定部53は、警報発生状態の判定条件と同様の判定条件を用いて、オフに設定されている係合状態フラグが1つ以上あったとき、制動発生状態であると判定してもよい。
すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明は、コンテナが載置されたトレーラをトラクタが牽引する車両に広く適用可能である。
1:トラクタ
2:トレーラ
21:メインフレーム
22:支持脚
23:走行車輪
24:コンテナ積載状態検出部(コンテナ積載状態検出手段)
25:コンテナロック状態検出部(コンテナロック状態検出手段)
26:コンテナ積載部
27:グースネック
3:コンテナ
31:被係合部
32:被係合部底板
33:係合孔
34:側面
35:横孔
36:コンテナ底面
37:コンテナメインビーム
4:ツイストロック(コンテナロック)
41:係合部
42:回転軸
43:手動レバー
44:当接面
45:ブラケット
5:コントロールユニット
51:コンテナ積載情報受信部(コンテナ積載情報受信手段)
52:ロック情報受信部(ロック情報受信手段)
53:判定部(判定手段)
54:警報制御部(警報手段)
55:ブレーキ制御部(ブレーキ制御手段)
56:記憶部
6:ブレーキ部
61:エアタンク
62:パーキングブレーキ部
63:ブレーキ制御バルブ(ブレーキ制御手段)
64:ピストン
65:ブレーキ力制御部(ブレーキ制御手段)
7:警報部(警報手段)
71:表示部
72:スピーカ
8:車両
P1:所定エア圧
P2:大気圧
FB:制動力
SC:ブレーキ制御信号

Claims (2)

  1. トラクタがトレーラを牽引する車両のコンテナ脱落防止システムであって、
    前記トレーラは、
    底部の四隅に被係合部を有する箱型のコンテナが積載されるコンテナ積載部と、
    前記コンテナ積載部に前記コンテナが積載された積載状態であるか否かを検出し、その検出結果を示すコンテナ積載情報を送信するコンテナ積載状態検出手段と、
    前記コンテナの前記四隅の被係合部に対応して前記コンテナ積載部に設けられ、該コンテナ積載部に積載された前記コンテナの各被係合部とそれぞれ係合して該コンテナの移動を規制する4箇所のコンテナロックと、
    前記コンテナロックと前記被係合部とが係合状態か或いは非係合状態かをそれぞれ検出し、その検出結果を示す4箇所のロック情報を送信するコンテナロック状態検出手段と、を備え、
    前記トラクタは、
    前記コンテナ積載状態検出手段から前記コンテナ積載情報を受信するコンテナ積載情報受信手段と、
    前記コンテナロック状態検出手段から前記4箇所のロック情報を受信するロック情報受信手段と、
    前記コンテナ積載情報受信手段が受信した前記コンテナ積載情報が前記積載状態を示し、且つ前記ロック情報受信手段が受信した前記4箇所のロック情報の少なくとも1つが前記非係合状態を示すとき、警報発生状態であると判定する判定手段と、
    前記警報発生状態であると前記判定手段が判定したとき、警報を発する警報手段と、を備えた
    ことを特徴とするコンテナ脱落防止システム。
  2. 請求項1に記載のコンテナ脱落防止システムであって、
    前記トラクタは、前記車両のブレーキを制御するブレーキ制御手段を備え、
    前記コンテナロック状態検出手段は、前記4箇所のロック情報を前記4箇所のコンテナロックに対応付けて送信し、
    前記判定手段は、前記警報発生状態であると判定した場合において、前記非係合状態を示す1つのロック情報に対応するコンテナロックの対角以外に位置する2箇所のコンテナロックの少なくとも一方に対応するロック情報が前記非係合状態を示すとき、制動発生状態であると判定し、
    前記ブレーキ制御手段は、前記制動発生状態であると前記判定手段が判定したとき、前記ブレーキを作動して制動力を発生させる
    ことを特徴とするコンテナ脱落防止システム。
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