JP2012106460A - 繊維強化複合成形体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度、剛性が向上した繊維強化複合成形体を得る。
【解決手段】この発明の繊維強化複合成形体は、第1の成形体曲面2a、第2の成形体曲面2b、第1の成形体曲面2aと第2の成形体曲面2bとを連結する連結線部3、第1の成形体曲面2aの連結線部3と対向する部位である第1の成形体辺部4a及び第2の成形体曲面2bの連結線部3と対向する部位である第2の成形体辺部4bを有しており、繊維強化複合成形体の基材である強化繊維クロスは、連結線部3を介して連続的に設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、繊維強化複合成形体及びその製造方法に関し、特にVaRTM法を用いて成形される多面連結形状の成形体及びその製造方法に関するものである。
繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics:以下、FRPとも称する)は、軽量・高強度の複合材料であり、人工衛星・航空機などで採用されている。
FRPの製造方法としては、これまでオートクレーブ成形が一般的であったが、近年、大型成形体を低コストで製造することが可能な真空含浸成形法(Vacuum assisted Resin Transfer Molding:以下、VaRTMとも称する)が注目されている。
VaRTM法は、ドライな複数の強化繊維クロスからなるプリフォームを成形型に沿って積層し、これを真空フィルムでもって覆い、その後真空ポンプを用いて強化繊維間へマトリックス樹脂を含浸させて繊維強化複合成形体を製造する方法である。
このVaRTM法では、タック性のあるプリプレグではなくドライな強化繊維クロスを成形型に賦型する必要がある。
そのため、複雑な形状の成形体を得るためには、特殊なプリフォームが必要である。
このものとして、例えば座ぐり構造を有するFRPの製造方法を知られている(特許文献1参照)。
この製造方法は、座ぐり形状に沿うように切り目を入れた強化繊維クロスを複数層積層することにより、座ぐり部およびその周囲を賦形することが特徴である。
特開2006-231848号公報
複数の曲面が連結された形状(以降、曲面連結形状と称する)に強化繊維クロスを賦型する方法について考える。
まず考えられる方法として、各曲面の形状に強化繊維クロスを切り出し、各曲面に強化繊維クロスを密着させるように賦型する方法が挙げられる。
しかしながら、この方法では、各曲面の繊維配向方向を制御しながら賦型を行うことができるが、強化繊維クロスの辺部が各曲面の連結される部位(以降、連結部位と称する)になってしまうので、連結部位で繊維が不足し、繊維強化複合成形体の強度、剛性が低下するという問題点があった。
第2の方法として、連結部位を覆うように成形型上に1枚の強化繊維クロスを置き、強化繊維クロスを伸ばすようにしながら所望の形状に強化繊維クロスを賦型する方法が考えられる。
しかしながら、この方法では、ただ無造作に強化繊維クロスを伸ばすだけでは、繊維配向方向を制御できないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、強度、剛性が向上した繊維強化複合成形体、及びその製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る繊維強化複合成形体は、多面形状であって強化繊維クロスを積層して構成された繊維強化複合成形体であって、
前記強化繊維クロスは、稜線を介して連続的に設けられている。
また、この発明に係る繊維強化複合成形体の製造方法は、強化繊維クロスを成形型の表面に仮止めする工程と、
繊維配向方向に対して斜め方向にテンションを加えて強化繊維クロスを成型型に密着させる工程と、
前記強化繊維クロスへ樹脂を含浸し、硬化させる工程と、
前記成型型から前記繊維強化複合成形体を脱型する工程と
を備えている。
この発明に係る繊維強化複合成形体によれば、強化繊維クロスは、稜線を介して連続的に設けられているので、強度、剛性が向上する。
また、この発明に係る繊維強化複合成形体の製造方法によれば、強度、剛性が向上した繊維強化複合成形体を簡単に得ることができる。
この発明の実施の形態1における繊維強化複合成形体の概略を示す全体斜視図である。 図1の第1の成形体曲面の正面図である。 図1の第2の成形体曲面の正面図である。 図1の複合材成形体の斜視図である。 図1の複合材成形体の基材である第1の強化繊維クロスを示す正面図である。 図1の複合材成形体の基材である第2の強化繊維クロスを示す正面図である。 図5の第1の強化繊維クロスの賦型を説明する図である。 図6の第2の強化繊維クロスの賦型を説明する図である。 成形型から成形体を脱型する様子を示す図である。 図1の繊維強化複合成形体の用途例を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における繊維強化複合成形体(以下、成形体と略称する)を概略的に示す図である。
図1に示すように、成形体1は、第1の成形体曲面2a、第2の成形体曲面2b、第1の成形体曲面2aと第2の成形体曲面2bとを連結する稜線である連結線部3、第1の成形体曲面2aの連結線部3と対向する部位である第1の成形体辺部4a及び第2の成形体曲面2bの連結線部3と対向する部位である第2の成形体辺部4bを有している。
図2は第1の成形体曲面2aの形状を説明する説明図である。
第1の成形体曲面2aは、円筒の一部を三角形状に切り取った形状である。
即ち、円筒の第1の中心軸17aに対して曲面の法線ベクトルは直交する。第1の辺部4aは、第1の中心軸17aに直交する平面と第1の成形体曲面2aとの交線である。
図3は第2の成形体曲面2bの形状を説明する説明図である。
第2の成形体曲面2bは、円筒の一部を三角形状に切り取った形状である。
即ち、円筒の第2の中心軸17bに対して曲面の法線ベクトルは直交する。第2の辺部4bは、第2の中心軸17bに直交する平面と第2の成形体曲面2bとの交線である。
図4は、図2に示された曲面形状の第1の成形体曲面2aと図3に示された曲面形状の第2の成形体曲面2bとが合体した成形体1の斜視図である。
第1の成形体曲面2a及び第2の成形体曲面2bは、それぞれ2枚以上の強化繊維クロスから構成されている。
なお、図1において、L、Hはそれぞれ、成形体1の幅、高さを示す。
成形体1を構成する基材は、強化繊維と樹脂とからなる複合材料であればよく、その複合材料中の強化繊維の種類(カーボン繊維、ガラス繊維)、含有率などは特に限定されるものではない。
次に、この実施の形態の成形体1の製造方法について、図5〜図9に基づいて説明する。
先ず、成形体1の基材となる第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bを用意する(図5及び図6参照)。
この発明の実施の形態1における成形体1では、第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bは同数枚で構成される。
第1の強化繊維クロス5aは、図5に示すように繊維配向方向に沿って切り出され、第2の強化繊維クロス5bは、図6に示すように繊維配向方向に対して45°方向に切り出される。
第1の強化繊維クロス5aは、図5において左上の角部が直角であり、第2の強化繊維クロス5bも、図6において左上の角部が直角である。
また、同角部に隣接する、図5、図6における上辺、左辺である辺部の長さlは、ともに少なくとも第1の成形体辺部4a、第2の成形体辺部4bの長さよりも長くする必要性がある。
第1の成形体辺部4a、第2の成形体辺部4bの長さは、図2及び図3から分るように、円筒の全周の長さ(2πR)の(1/4)でありことから、辺部の長さlは、この値よりも大きい。
第1の成形体辺部4a、第2の成形体辺部4bを除いた、第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bの他の各辺部についての長さ、形状については、曲面連結形状の成形型6を充分に覆うことのできる強化繊維クロスの大きさが確保されるなら、特に限定されない。
但し、作業の簡便性から鑑みて、第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bの形状は、一辺がlより若干長い正方形とする場合が、最も作業性が容易であると考える。
図7は第1の強化繊維クロス5aの賦型を説明する図であり、図8は第2の強化繊維クロス5bの賦型を説明する図であり、図7及び図8に示す、それぞれの強化繊維クロス5a,5bの各賦型を交互に繰り返し、強化繊維クロス5a,5bが積層されたプリフォームを賦型する。
このとき、第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bは、それぞれ同数枚積層されればよく、積層順は特に限定されない。
プリフォームを賦型するには、先ず曲面連結形状の成形型6を準備する。
成形型6は、第1の成形型曲面9aと、この第1の成形型曲面9aと直角に交差した第2の成形体曲面2bと、第1の成形型曲面9a及び第2の成形型曲面9bのそれぞれ頂部で円滑に連設された四角形状の平面10と、第1の成形型曲面9aの底部で円滑に連設された第1の下部平面11aと、第2の成形型曲面9bの底部で円滑に連設され第1の下部平面11aと直交した第2の下部平面11bと、第1の成形型曲面9aと第2の成形型曲面9bとを連結した第1の結合線12aと、第1の下部平面11aと第2の下部平面11bとを連結した角部である第2の結合線12bとを有している。
第1の強化繊維クロス5aの賦型では、先ず曲面連結形状の成形型6の表面に第1の強化繊維クロス5aを配置し、第1の粘着材7aを第1の成形型曲面9a側の第1の強化繊維クロス5aの縁部に沿って接着する。
このとき、第1の粘着材7aは、第1の中心軸17aに直交する平面と第1の成形型曲面9aとの交線に沿って接着する。
同様に、第2の粘着材7bを第2の成形型曲面9b側の第1の強化繊維クロス5aの縁部に沿って接着する。
このとき、第2の粘着材7bは、第2の中心軸17bに直交する平面と第2の成形型曲面9bとの交線に沿って接着する。
こうして、第1の強化繊維クロス5aの両縁部を第1の粘着材7a及び第2の粘着材7bで成形型6に仮止めした後、次に成形型6に第1の強化繊維クロス5aを密着させる。
即ち、第1の成形型曲面9a、第2の成形型曲面9b、第1の下部平面11a及び第2の下部平面11bの各面が全て隣接する点13付近から、矢印8aで示す鉛直下向き方向に沿って第1の強化繊維クロス5aにテンションを加える。
第1の強化繊維クロス5aは、2軸直角配向のクロスであるため、テンションを加え続けることで繊維の配向方向が変化し、クロスの目付け量や繊維束のピッチ幅・繊度によって決まる限界点まで第1の強化繊維クロス5aを引き伸ばすことができる。
この実施の形態では、図7の点線で示した、第1の強化繊維クロス5aの繊維配向方向が、第2の結合線12bと、第1の成形型曲面9aと第1の下部平面11aとが接する第1の接線14aと、第2の成形型曲面9bと第2の下部平面11bとが接する第2の接線14bとにおいて、それぞれ45°の角度をなす位置まで達した時点でテンションの付加を止める。
最後に、この引き伸ばされた第1の強化繊維クロス5aの下辺部を接着材(図示せず)で成形型6に仮止めし、余分な強化繊維を除去することにより、第1の強化繊維クロス5aを賦型することができる。
第2の強化繊維クロス5bの賦型では、先ず成形型6の表面上に第2の強化繊維クロス5bを配置し、第3の粘着材7cで第2の強化繊維クロス5bの頂点を成形型6の平面10のコーナ部に仮止めする。
また、第4の粘着材7dで第2の強化繊維クロス5bの底辺中心部を成形型6の点13に仮止めする。
このとき、第2の強化繊維クロス5bは、繊維配向方向が第2の結合線12bに沿うように仮止めする。
こうして、第2の強化繊維クロス5bを繊維配向方向が第2の結合線12bに沿うように成形型6に仮止めした後、成形型6に強化繊維クロス5aを密着させる。
即ち、矢印8b、矢印8cに沿って強化繊維クロス5bにテンションを加える。
矢印8bのテンションの付加方向は、第1の下部平面11aに平行であり、かつ第1の接線14aに対して45°の角度であり、第2の強化繊維クロス5bの繊維配向方向が、第1の接線14aに対して45°の角度をなす位置でテンションの付加を止める。
また、矢印8cのテンションの付加方向は、第2の下部平面11bに平行であり、かつ第2の接線14ab対して45°の角度であり、第2の強化繊維クロス5bの繊維配向方向が、第2の接線14bに対して45°の角度をなす位置でテンションの付加を止める。
最後に、この引き伸ばされた第2の強化繊維クロス5bの下辺部を接着材(図示せず)で成形型6に仮止めし、余分な第2の強化繊維クロス5bを除去することにより、第2の強化繊維クロス5bを賦型することができる。
上述した手順で第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bの各賦型を交互に繰り返すことで、第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bがそれぞれ同数枚積層されたプリフォームが形成され、この後このプリフォームを真空フィルムで覆う。
以上で、プリフォームの賦型工程が完了する。
次に、真空ポンプを用いてプリフォーム内へ樹脂を含浸、硬化させる。
最後に、図9に示すように、成形型6から成形体1を脱型し、積層された粘着材からなる仮止め部15を除去し、成形体1を得る。
この成形体1は、例えば図10に示すように、エレベーターかご16の上面及び底面に設置することにより、エレベーターかご16の上昇・下降に伴う気流を整え、空気抵抗を低減させる効果が期待できる。
以上説明したように、この実施の形態1の成形体1によれば、第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bは、成形体1の稜線である連結線部3を介して連続的に設けられているので、稜線で繊維が不足することはなく、強度、剛性が向上する。
また、第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bは、2軸直角配向の強化繊維クロスであって、繊維の配向方向に沿って切断した第1の強化繊維クロス5aと、繊維の配向方向に対して45°の方向に沿って切断した第2の強化繊維クロス5bとは疑似等方積層されているので、成形体1の面内方向について等方的な機械特性が得られ、成形体1の強度向上を図ることができる。
ここで、擬似等方積層とは、ある繊維の配向方向を基準(0°)としたとき、その繊維に対して、他の繊維の配向方向が約90°、±45°となり、各配向方向に対して繊維の量が等量となる積層構成である。
ただし、強化繊維クロスを配置した際に繊維によれ等が生じる場合があり、上記角度を中心値として±10°程度、繊維配向が局所的にずれた場合についても、擬似等方積層と呼ぶ。
また、第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bの各賦型で用いた仮止め用の粘着材7a〜7dは、最終製品である成形体1では除去されており、粘着材による樹脂拡散性、強度、剛性の低下を防止することができる。
また、第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bのそれぞれの積層枚数は同数であるので、成形体1のより高い強度が確保される。
なお、上記実施の形態では、第1の成形体曲面2aは、円筒の一部を三角形状に切り取った形状であり、この第1の成形体曲面2aと連結線部3を介して連結された第2の成形体曲面2bも、円筒の一部を三角形状に切り取った形状であり、成形体1は、2曲面連結形状であるが、勿論この形状に限定されるものではなく、稜線を介して両面が平面であってもよく、また面数は3面以上であってもよい。
また、成形体1の形状が曲面連結形状である場合には、第1の強化繊維クロス5aと第2の強化繊維クロス5bとが疑似等方積層すべく、第1の強化繊維クロス5a及び第2の強化繊維クロス5bテンションにテンションを加えて成形型に密着させたが、成形体の形状が各面で平面の場合には、テンションを加えることなく、疑似等方積層の成形体が得られる。
実施例1.
実施例1では、基本的には、上述した実施の形態1における成形体1の製造方法にしたがった。
具体的には、形状が図1と同様で、各寸法がL=500mm、H=500mmとなる成形体1の成形を行った。
このとき、第1の成形体辺部4a、第2の成形体辺部4bは真円の1/4円弧であり、図5に示した第1の強化繊維クロス5aの辺の長さl、図6に示した第2の強化繊維クロス5bの辺の長さlは、l=500×π/2=785.4mmとなる。
そこで、一辺が785.4mmより大きい850mmの正方形で、繊維配向方向が図5、図6と同様となる炭素繊維クロス(東レ製、T700炭素繊維平織りクロス)をそれぞれ2枚ずつ準備した。
次に、曲面連結形状の成形型6を準備した。
成形型6の形状は、実施の形態1の曲面連結形状の成形型6と同様とし、頂部平面10の寸法が200×200mmの正方形、第1の下部平面11a、第2の下部平面11bの寸法が200mm×700mmの長方形となるよう、成形型6の寸法を決定した。
成形型6の離型性を鑑み、成形型6の表面にはフッ素樹脂をコーティングした。
プリフォームの賦型工程では、第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5b、第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bの順序で交互に積層した。
第1の強化繊維クロス5aでは図7に示すように仮止めした後、第1の強化繊維クロス5aに図7の矢印8aに示す方向にテンションを加えて成形型6に第1の強化繊維クロス5aを密着させた。
同様に、第2の強化繊維クロス5bでは図8に示すように仮止めした後、第2の強化繊維クロス5bに図8の矢印8b,8cに示す方向にテンションを加えて成形型6に第2の強化繊維クロス5aを密着させた。
全ての第1の強化繊維クロス5a、第2の強化繊維クロス5bの仮止めが終了した後、その外側にピールプライ(AirTech製、BLEEDER LEAEASE-B、耐熱232℃)、フローメディア(AirTech製、GREEN FROW 75、耐熱161℃)、真空フィルム(AirTech製、WL7400、耐熱204℃)を順次重ね、テフロン(登録商標)チューブ(外径:9.52mm、内径:6.35mm、耐熱260℃)、バルブで樹脂注入口、吸引口を設け、シール材(AirTech製、AT-200Y、耐熱204℃)で密閉した。
次に、吸引口を真空ポンプに接続し、樹脂注入口を密栓し、真空引きした。
次に、真空フィルム内に樹脂(昭和高分子製、ビニルエステル樹脂リポキシS510(100重量部)、過酸化物328E(1重量部)、オクチル酸コバルト(0.2重量部)の混合樹脂)を注入、プリフォームに樹脂を含浸させた。
次に、樹脂を室温で硬化させた。60min後、樹脂が硬化していることを確認した後、ピールプライ、フローメディア、バギングフィルム、樹脂注入口、吸引口、シール材を取り除いた。
次に、箱型成形型6から成形体1を脱型し、仮止め部15を除去し、成形体1を得た。
1 繊維強化複合成形体、2a 第1の成形体曲面、2b 第2の成形体曲面、3 連結線部(稜線)、4a 第1の成形体辺部、4b 第2の成形体部、5a 第1の強化繊維クロス、5b 第2の強化繊維クロス、6 成形型、7a〜7d 第1の粘着材〜第4の粘着材、9a 第1の成形型曲面、9b 第2の成形型曲面、10 頂部平面、11a 第1の下部平面、11b 第2の下部平面、12a 第1の結合線、12b 第2の結合線、13 点、14a 第1の接線、14b 第2の接線、15 仮止め部、16 エレベーターかご。

Claims (6)

  1. 多面形状であって強化繊維クロスを積層して構成された繊維強化複合成形体であって、
    前記強化繊維クロスは、稜線を介して連続的に設けられていることを特徴とする繊維強化複合成形体。
  2. 前記強化繊維クロスは、2軸直角配向の強化繊維クロスであって、繊維の配向方向に沿って切断した第1の強化繊維クロスと、繊維の配向方向に対して45°の方向に沿って切断した第2の強化繊維クロスとは疑似等方積層されていることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化複合成形体。
  3. 前記第1の強化繊維クロス及び前記第2の強化繊維クロスのそれぞれの積層枚数は同数であることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化複合成形体。
  4. エレベーターかごの上面または底面の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の繊維強化複合成形体。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の繊維強化複合成形体の製造方法であって、
    前記強化繊維クロスを成形型の表面に仮止めする仮止め工程と、
    前記強化繊維クロスを前記成型型に密着させる密着工程と、
    前記強化繊維クロスへ樹脂を含浸し、硬化させる硬化工程と、
    前記成型型から前記繊維強化複合成形体を脱型する脱型工程と
    を備えたことを特徴とする繊維強化複合成形体の製造方法。
  6. 前記稜線間の面は曲面連結形状であって、前記密着工程では、前記繊維の前記配向方向に対して斜め方向にテンションを加えて前記強化繊維クロスを前記成型型に密着させる請求項5に記載の繊維強化複合成形体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018202751A (ja) * 2017-06-05 2018-12-27 株式会社岩間工業所 複合構造体

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