JP2012103608A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ベルトの浮き上がりによる支持部材の過熱を防止できる定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルト21と、記録媒体Pを挟み込むニップ部27を形成するニップ形成部材26と、定着ベルト21を回転可能に支持するとともに加熱領域63と分離領域64を備える管状の支持部材60と、を備えた定着装置20において、加熱領域63は、定着ベルト21の半径と略同一半径の円弧形状であるとともに、加熱領域63の円弧中心はニップ形成部材26の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置し、分離領域64は円弧形状であるとともに、分離領域64の円弧中心は、加熱領域63の円弧中心に対して記録媒体搬送方向下流側かつニップ部27側に位置し、加熱領域63と分離領域64との間の最大外径が支持部材60の最大外径であるとともに定着ベルト21の内径より大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、無端状の定着ベルトを内周側から支持する筒状の支持部材を有する定着装置およびこの定着装置を備える電子写真方式や静電記録方式などを利用したファクシミリ、プリンタ、複写機またはそれらの複合機などの画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタなどの画像形成装置として、電子写真方式を利用した画像形成装置が種々開発されており公知技術となっている。その画像形成プロセスとしては、まず、像担持体である感光ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナーなどによって現像して可視像化する。そして、現像された画像を転写装置により転写紙などの記録媒体に転写して画像を担持させ、圧力や熱などを用いる定着装置によって記録媒体上のトナー像を定着するものとしている。
この定着装置では、対向するベルトやローラの組み合わせにより構成された定着ベルトおよび加圧ローラが、互いに当接してニップ部を形成するように配置されている。このニップ部に記録媒体を挟み込み、熱および圧力を加え、トナー像を記録媒体上に定着するようにしている。
この種の定着装置としては、回転する筒状の耐熱性の定着フィルムを備えるとともに、定着フィルムの内側にセラミックヒータを設け、定着フィルムの外側に加圧ローラを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このフィルム加熱方式の定着装置では、加圧ローラをセラミックヒータ側に加圧して、加圧ローラとセラミックヒータとで定着フィルムを挟んで定着ニップ部を形成している。そして、定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間に、定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた記録媒体を導入して、定着フィルムと加圧ローラとの間で挟持しつつ搬送させる。これにより、定着ニップ部においてセラミックヒータの熱が定着フィルムを介して記録媒体に伝導され、また、加圧ローラによる加圧力も加わって未定着トナー画像が記録媒体面に熱圧定着される。
しかし、このフィルム加熱方式の定着装置では、定着ニップ部でのみ定着ベルトを加熱するので、定着ニップ部の直前まで常温である定着ベルトを定着ニップ部で急激に加熱しなければならないこと、および定着ニップ部だけでは加熱距離が非常に短いことから、セラミックヒータを非常に高温にしてから定着作業を開始しなければならなかった。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を長く要してしまった。
これを解決するために、無端状の定着ベルトの内周側に配置される金属製パイプ状の支持部材と、支持部材の内周側に配置され該支持部材を加熱するセラミックヒータなどの発熱体とを備えた定着装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
この定着装置によれば、上述したフィルム加熱方式の定着装置のように定着ニップ部の定着ベルトのみを加熱する場合と異なり、定着ベルト全体を加熱することが可能になるので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することができるようになる。また、この種の定着装置で用いられる金属性の支持部材では、外周面に塗膜を形成して定着ベルトの摺動性を高めることが一般に行われている。
しかしながら、上述した金属性の支持部材を備えた定着装置では、定着ベルトの周長が支持部材の周長よりも長い場合に、回転中に定着ベルトが支持部材から大きく離隔してしまう可能性がある。定着ベルトが支持部材から大きく離隔した箇所では支持部材から定着ベルトに熱伝達され難くなるので、支持部材が過熱の状態となり焼けが発生して定着ベルトの回転トルクが上昇してしまう可能性があった。支持部材の外周面に塗膜を形成している場合には、過熱により塗膜の耐久性が低下する虞があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、定着ベルトの浮き上がりによる支持部材の過熱を防止できる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、上記目的達成のため、回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの径方向外側に設けられるとともに前記定着ベルトを径方向内側に押圧する加圧部材と、前記定着ベルトの径方向内側に設けられるとともに前記定着ベルトを挟んで前記加圧部材と互いに押圧し、前記定着ベルトおよび前記加圧部材の間にトナー像を担持した記録媒体を挟み込むニップ部の一部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの内周側に設けられるとともに前記定着ベルトを回転可能に支持する管状の支持部材と、前記支持部材を加熱して前記定着ベルトに伝熱させる加熱手段とを備えた定着装置において、前記支持部材は、前記ニップ部の前記定着ベルトの回転方向上流側に形成されるとともに前記加熱手段により加熱される加熱領域と、前記ニップ部の前記定着ベルトの回転方向下流側に形成されるとともに前記記録媒体が前記定着ベルトから分離される分離領域と、前記分離領域の前記回転方向下流側に連続して形成されるとともに前記加熱領域に連続する中間領域とを備え、前記加熱領域は、断面形状として前記定着ベルトの半径と略同一半径の円弧形状であるとともに、前記加熱領域の円弧中心は前記ニップ形成部材の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置し、前記分離領域は断面形状として円弧形状であるとともに、前記分離領域の円弧中心は、前記加熱領域の円弧中心に対して記録媒体搬送方向下流側かつ前記ニップ部側に位置し、前記加熱領域と前記分離領域との間の最大外径が前記支持部材の最大外径であるとともに前記定着ベルトの内径より大きいことを特徴とするものである。
この構成により、加熱領域の円弧中心はニップ形成部材の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置するので、回転時においては定着ベルトは記録媒体搬送方向下流側、すなわち加熱領域と反対側に引っ張られることから、加熱領域における支持部材と定着ベルトとの密着性が高まるとともに、定着ベルトが支持部材から離れ難くなる。
また、加熱領域は断面形状として定着ベルトの半径と略同一半径の円弧形状であるので、加熱領域では定着ベルトに変形力が殆ど作用することなく支持部材に密着するようになり、支持部材と定着ベルトとの密着性が高まる。
さらに、加熱領域と分離領域との間の最大外径が支持部材の最大外径であるとともに定着ベルトの内径より大きいので、回転時も停止時も定着ベルトは加熱領域と分離領域との間で引っ張られるようになり、加熱領域における支持部材と定着ベルトとの密着性が高まるとともに、定着ベルトが支持部材から離れ難くなる。しかも、定着ベルトの停止時であっても加熱領域において支持部材と定着ベルトとの密着性が高まるので、停止していた定着装置を起動して定着ベルトを静止加熱する際に、支持部材を過熱することなく定着ベルトを効率的に加熱できる。
このように、加熱領域における支持部材と定着ベルトとの密着性がより高まるとともに定着ベルトが支持部材から離れ難くなるので、支持部材から定着ベルトへの熱伝導率が高くなり、従来のように加熱された支持部材から定着ベルトが浮き上がって支持部材が過熱することを防止できるようになる。また、支持部材と定着ベルトとの密着性がより高まることにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性も向上する。
本発明に係る定着装置は、前記定着ベルトの内周半径は15mmであるとともに、前記加熱領域の外周半径は14.5mmであることが好ましい。
これにより、加熱領域の外周半径14.5mmは定着ベルトの内周半径15mmと略同一であるので、加熱領域では定着ベルトに変形力が殆ど作用することなく支持部材に密着するようになり、支持部材と定着ベルトとの密着性が高まる。
本発明に係る定着装置は、前記分離領域は、断面形状として前記加熱領域の半径よりも小さい半径の円弧形状であることが好ましい。
これにより、分離領域は断面形状として加熱領域の半径よりも小さい半径の円弧形状であるので、加熱領域の半径と同等である場合に比べて定着ベルトが記録媒体から急激に引き離される。よって、ニップ部を通過した後の記録媒体で、定着ベルトからの分離性が向上される。
本発明に係る定着装置は、前記定着ベルトの内周半径は15mmであり、前記加熱領域の外周半径は14.5mmであり、前記分離領域の外周半径は13mmであり、前記加熱領域の円弧中心は前記ニップ形成部材の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に3.4mm離隔し、前記分離領域の円弧中心は前記加熱領域の円弧中心に対して記録媒体搬送方向下流側に2.7mmかつニップ部側に2mm離隔することが好ましい。
これにより、加熱領域の外周半径14.5mmは定着ベルトの内周半径15mmと略同一であるので、加熱領域では定着ベルトに変形力が殆ど作用することなく支持部材に密着するようになり、支持部材と定着ベルトとの密着性が高まる。また、加熱領域と分離領域との間の最大外径(図5中、一点鎖線で示す)が約30.86mmとなり支持部材の最大外径になるとともに、定着ベルトの内径30mmより大きいので、定着ベルトは加熱領域と分離領域との間で引っ張られるようになり、加熱領域における支持部材と定着ベルトとの密着性が高まるとともに、定着ベルトが支持部材から離れ難くなる。
しかも、分離領域の外周半径は13mmで加熱領域の外周半径14.5mmよりも小さいので、加熱領域の半径と同等である場合に比べて定着ベルトが記録媒体から急激に引き離される。よって、ニップ部を通過した後の記録媒体で、定着ベルトからの分離性が向上される。
本発明に係る定着装置は、前記ニップ形成部材を組み付けた前記支持部材の外周長をL1、前記定着ベルトの内周長をL2とするとともに、前記支持部材の外面と前記定着ベルトの内面との少なくとも一方は塗膜でコートされ、前記支持部材と前記定着ベルトとの間にグリスが塗布されているときに、
0.5mm≦L2−L1≦0.9mm
であることが好ましい。
ここで、定着ベルトの内周長と支持部材の外周長との周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルトは支持部材に対して緩く巻かれるので、定着ベルトが浮き上がって支持部材の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化することがある。また、定着ベルトの内周長と支持部材の外周長との周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルトは支持部材に対してきつく巻かれるので、定着ベルトと支持部材との摩擦力が大きくなって定着ベルトが回転し難くなり、加圧部材および記録媒体が定着ベルトに対してスリップしやすくなる。
このため、定着ベルトの内周長と支持部材の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mm、より好ましくは0.6〜0.8mm、最も好ましくは0.7mmとする。これらの範囲であれば、支持部材の過熱を防止しつつ、記録媒体のスリップを抑制することができる。
本発明に係る定着装置は、前記加熱手段は前記支持部材の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であるとともに、前記加熱領域は前記加熱手段からの熱が輻射される輻射領域であることが好ましい。これにより、線状発熱体は組み付け構造が簡易であるので、定着装置の構成が簡易になる。
本発明に係る定着装置は、前記支持部材は、内面が黒色塗装されていることが好ましい。これにより、支持部材での輻射率が向上するので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性も向上する。
本発明に係る定着装置は、前記加熱手段は前記支持部材の長手方向に沿って内周面に接して設けられる面状発熱体であるとともに、前記加熱領域は前記加熱手段からの熱が伝導される接触領域であることが好ましい。これにより、面状発熱体は支持部材を効率よく加熱することができるので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性も向上する。
本発明に係る定着装置は、前記加熱手段は前記支持部材の外部または内部に設けられて前記支持部材に対して誘導加熱を行う誘導コイルであるとともに、前記加熱領域は前記加熱手段に対向して誘導加熱される対向領域であることが好ましい。これにより、誘導加熱では支持部材以外は直接加熱されないので、線状発熱体のように支持部材以外に例えば補強部材まで加熱されることはなく、支持部材が効率的に加熱される。
本発明に係る定着装置は、前記支持部材は、前記加熱領域と前記ニップ形成部材の間に、断面形状として前記加熱領域の円弧中心からの距離が前記加熱領域の半径より小さい導入領域を備えることが好ましい。
ここで、加熱領域とニップ形成部材との間に導入領域が設けられていない場合は、定着ベルトは加熱領域からニップ形成部材に移動する際に曲率が変わるので加熱領域の最後部で浮き上がってしまうことがある。そこで、加熱領域とニップ形成部材の間に、加熱領域の円弧中心からの距離が加熱領域の半径より小さい導入領域が設けられることにより、導入領域において定着ベルトが支持部材の外周面から浮き上がってしまうことが防止される。
本発明に係る定着装置は、前記中間領域は、断面形状として前記加熱領域と同一半径および同一中心の円弧形状であることが好ましい。これにより、加熱領域と中間領域とを同じ曲率で形成することができるので、支持部材の加工が容易に行われる。
本発明に係る定着装置は、前記中間領域は、断面形状として前記加熱領域の円弧中心からの距離が前記加熱領域の半径より小さいことが好ましい。
これにより、中間領域では支持部材と定着ベルトとが非接触になるので、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルトと記録媒体との間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルトに対する記録媒体のスリップが抑制される。また、支持部材を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストが低減される。
本発明に係る定着装置は、前記支持部材は、前記中間領域と前記分離領域との間に、平坦な逃げ領域を備えることが好ましい。これにより、逃げ領域においては支持部材と定着ベルトとが非接触となるので、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルトと記録媒体との間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルトに対する記録媒体のスリップが抑制される。また、支持部材を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストが低減される。
本発明に係る定着装置は、前記定着ベルトの内面と前記支持部材の外面との少なくとも一方が塗膜でコートされていることが好ましい。これにより、支持部材と定着ベルトとの間の摺動部分の摩擦抵抗が低減して定着ベルトと記録媒体との間の摩擦抵抗より確実に小さくなるので、定着ベルトに対する記録媒体のスリップが抑制される。
本発明に係る定着装置は、前記支持部材と前記定着ベルトとの間にグリスが塗布されていることが好ましい。これにより、支持部材と定着ベルトとの間の摺動部分にグリスが塗布されるようになり、これらの間の摩擦抵抗が低減して定着ベルトと記録媒体との間の摩擦抵抗より確実に小さくなるので、定着ベルトに対する記録媒体のスリップが抑制される。
一方、本発明に係る画像形成装置は、上記のいずれかに記載の定着装置を搭載したことを特徴とするものである。これにより、記録媒体のベルトスリップや支持部材の過熱が無く、しかも省エネ性の高い画像形成装置を得られる。
本発明によれば、加熱領域における支持部材と定着ベルトとの密着性が高まるとともに、定着ベルトが引っ張られて加熱領域に押し当てられて離れ難くなるので、定着ベルトの浮き上がりによる支持部材の過熱を防止できる定着装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る定着装置を搭載した画像形成装置を示す概略の構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材、外保持部材および内保持部材を分解した状態を示す中央縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材の寸法を示す概略の正面図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のニップ形成部材を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のニップ形成部材の裏側を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置の補強部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置のフランジを示す斜視図である。 面状発熱体からなる加熱手段を示す断面図である。 図5に示す支持部材と直径30mmの定着ベルトを利用した場合の周長差と摩擦力および温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る定着装置の支持部材とフランジと側板とを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して本発明の実施の形態に係る画像形成装置1について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在に設置されている。このため、これらの4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kは、ユーザなどによって交換自在になっている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、不図示の除電部などが配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(第1転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で行われる一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、などで構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架および支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98などを経由して搬送されたものである。詳しくは、給紙部12には、転写紙などの記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着スリーブ21および加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置1における一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、本実施の形態に係る定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21の径方向外側に設けられるとともに定着ベルト21を径方向内側に押圧する加圧部材31と、定着ベルト21の径方向内側に設けられるとともに定着ベルト21を挟んで加圧部材31と互いに押圧するニップ形成部材26と、定着ベルト21および加圧部材31の間にトナー像Tを担持した記録媒体Pを挟み込むニップ部27と、定着ベルト21の内周側に設けられるとともに定着ベルト21を回転可能に支持する管状の支持部材60と、支持部材60を加熱して定着ベルト21に伝熱させる加熱手段25と、支持部材60を画像形成装置1に支持させる補強部材23と、定着装置20の長手方向の両端部に設けられたフランジ28と、両端部に設けられたフランジ28をそれぞれ支持する図12に示す側板42とを備えている。
定着ベルト21は、内径30mmの筒状で、厚さ30〜50μmの鉄製の基材21aと、その表面側に形成された離型層21bと、基材21aの裏面側に形成された塗膜21cとを備えている。基材21aを形成する材料としては、鉄に限られず、コバルト、ニッケル、ステンレス、あるいはこれらの合金などの伝熱性のよい金属材料、もしくはポリイミドなどの合成樹脂材料を用いることができる。
離型層21bは、記録媒体P上のトナー像Tに対して離型性を高めるために設けられている。離型層21bは、厚さ10〜50μmのPFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)製としている。離型層21bを形成する材料としては、PFAに限られず、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)などを用いることができる。離型層21bを設けることで、トナー像Tに対する離型性が担保される。
塗膜21cは、支持部材60との摩擦抵抗を小さくするために設けられている。塗膜21cは、テフロン(登録商標)のコーティングとしている。塗膜を形成する材料としては、テフロン(登録商標)に限られず、メッキ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、ガラスコートなどの表面コートを用いることができる。
支持部材60は、図3〜図5に示すように、厚さ0.1〜1mmの鉄製の断面略C字形状のパイプとされている。支持部材60は、ニップ形成部材26を収容してニップ部27の一部を形成するニップ凹部61と、ニップ凹部61の定着ベルト21の回転方向上流側に連続して設けられる導入領域62と、この導入領域62に連続して設けられる加熱領域63と、ニップ凹部61の定着ベルト21の回転方向下流側に形成される分離領域64と、この分離領域64に連続して設けられる平坦な逃げ領域65と、この逃げ領域65の回転方向下流側に連続して形成されるとともに加熱領域63に連続する中間領域66とを備えている。支持部材60はプレス成型により形成される。
加熱領域63は、ニップ凹部61の回転方向上流側から連続する半径14.5mmの断面円弧形状であって、加熱手段25により加熱される領域としている。また、加熱領域63の円弧中心63aは、ニップ形成部材26の記録媒体搬送方向(図2中、白抜き矢印で示す)の中心線26cに対して記録媒体搬送方向上流側に3.4mm離隔するようにしている。これにより、定着ベルト21は記録媒体搬送方向下流側に引っ張られることから、定着ベルト21が加熱領域63から離れ難くなる。また、支持部材60の内面、特に加熱領域63は黒色塗装されている。これにより、加熱手段25からの輻射熱の輻射率が向上する。
導入領域62は、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径14.5mmより小さくなるようにして形成されている。すなわち、導入領域62は曲率の小さい平坦な形状であって、ニップ凹部61と加熱領域63とを連続するようにしている。これにより、ニップ部27の近傍における定着ベルト21の支持部材60からの浮き上がりを抑制できる。
分離領域64は、断面形状として加熱領域63の半径14.5mmよりも小さい半径13mmの円弧形状であり、ニップ部27を抜けた記録媒体Pから定着ベルト21を急激に引き離すことで記録媒体Pが定着ベルト21から分離される領域となっている。また、分離領域64の円弧中心64aは、加熱領域63の円弧中心63aに対して記録媒体搬送方向下流側に2.7mmかつニップ部27側に2mm離隔するようにしている。これにより、加熱領域63と分離領域64との各円弧中心63a、64aを結ぶ最大外径18が支持部材60の最大外径となるとともに、この最大外径18は30.86mmとなって定着ベルト21の内径30mmより大きくなる。これにより、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるようになり、定着ベルト21が加熱領域63から離れ難くなる。さらに、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1が0.7mmであるようにしている。
中間領域66は、断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状となっている。これにより、加熱領域63と中間領域66とを同じ曲率で形成することができるので、支持部材60の加工が容易に行われる。
逃げ領域65は、分離領域64の円弧中心64aから記録媒体搬送方向下流側に11.5mm離れた平面で、中間領域66と分離領域64との間に形成されている。これにより、逃げ領域65において支持部材60と定着ベルト21とが非接触になるので、摩擦抵抗が低減される。
図2に示すように、支持部材60の外面は塗膜60aでコートされている。塗膜60aは、定着ベルト21との摩擦抵抗を小さくするために設けられている。塗膜60aは、テフロン(登録商標)のコーティングとしている。塗膜60aを形成する材料としては、テフロン(登録商標)に限られず、メッキ、DLC、ガラスコートなどの表面コートを用いることができる。また、支持部材60と定着ベルト21との間にはグリスが塗布されている。これにより、支持部材60と定着ベルト21との摩擦抵抗が小さくなる。
図3に示すように、ニップ凹部61は、支持部材60の内側に向けて平行に延びる一対の側壁67と、各側壁67の先端を結ぶ底壁68と、底壁68に形成された開口69とを備えている。ニップ凹部61には、ニップ凹部61の外側、すなわち支持部材60の内側に設けられた略コ字形状の外保持部材70と、ニップ凹部61の内側、すなわち支持部材60の外側に設けられた略コ字形状の内保持部材71とが装着されている。これら外保持部材70と内保持部材71とは、支持部材60のニップ凹部61の側壁67および底壁68を挟持してねじ止めされている。これら外保持部材70と内保持部材71との装着により、ニップ凹部61の形状が維持される。また、外保持部材70の長手方向の両端部には取付部70aが形成されている。取付部70aは、フランジ28により支持部材60に対して固定されている。
図2、図6、図7に示すように、ニップ形成部材26は、内保持部材71の内側に設けられている。ニップ形成部材26は、LCP(液晶ポリマー)や、ポリイミド樹脂、PAI(ポリアミドイミド樹脂)などの耐熱性を有する樹脂部材であり、支持部材60の長手方向に沿った略角棒状としている。このニップ形成部材26は、加圧部材31に対向する本体26aと、本体26aの背面で補強部材23に当接して支持される支持突起26bと、本体26aの周囲に設けられた膜部材29とを備えている。
本体26aが加圧部材31により押圧された際は、支持突起26bが補強部材23に当接して支持されることで、加圧部材31により押し込まれることが防止される。このニップ形成部材26の加圧部材31側の面は平面状に形成されている。なお、加圧部材31の表面に沿うような凹形状としても良い。
膜部材29は、PTFE繊維の織物からなり、定着ベルト21との摩擦抵抗を低減している。膜部材29は、本体26aに巻かれ、支持突起26bの近傍にねじ止めされた止着部材19と本体26aとに挟まれて固定されている。ニップ形成部材26は、フランジ28により支持部材60に対して固定されている。
図2および図8に示すように、補強部材23は、支持部材60の長手方向に沿った金属製の略角棒状で、高い剛性を有する本体23aと、ニップ形成部材26の支持突起26bに当接する受け突起23bと、加熱手段25に対向する反射板22とを備えている。受け突起23bは、ニップ形成部材26の支持突起26bに当接し、加圧部材31により押圧されたニップ形成部材26を背後から支持する。反射板22は、加熱手段25からの輻射熱を反射して、補強部材23の本体23aに逃げてしまう熱量を低減している。補強部材23は、フランジ28により支持部材60に対して固定されている。
加熱手段25は、支持部材60の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であり、本実施の形態ではハロゲンヒータとしている。加熱手段25は、加熱領域63の内側に設置されている。このため、加熱領域63は、加熱手段25からの熱が補強部材23に遮られずに輻射される輻射領域となる。また、加熱領域63の適宜位置には、定着ベルト21の温度を検出する温度センサが設けられている。
図9に示すように、フランジ28は、支持部材60の両端部に固定されるとともに、ニップ形成部材26、外保持部材70、補強部材23、加熱手段25をそれぞれ保持して固定している。また、フランジ28は、定着ベルト21の軸方向への移動を規制している。
加圧部材31は、外径が30mmのローラであって、金属製のパイプ状の中心軸32と、その周囲に設けられた耐熱性のシリコーンゴムからなる弾性層33と、表面に形成されたPFA製の離型層34とを備えている。弾性層33は、厚さ2〜3mmとなっている。離型層34は、厚さ50μmのPFAチューブを被覆して形成されている。また、中心軸32には必要に応じてハロゲンヒータなどの発熱体を内蔵してもよい。
また、加圧部材31は、図示しない加圧機構によりニップ形成部材26に向けて定着ベルト21を介して押し当てられている。加圧部材31が定着ベルト21を介してニップ形成部材26に押圧されることにより、ニップ部27が形成される。加圧部材31は、定着ベルト21を押圧した状態で図示しない駆動機構により回転される(図2中、矢印方向)。この回転に伴って、定着ベルト21が回転するとともに、ニップ部27で記録媒体Pが加圧されつつ搬送される。
次に、作用について説明する。
ユーザが操作パネルあるいはコンピュータなどを操作して印刷要求を出す。この印刷要求により画像形成装置が出力信号を受けると、駆動機構によって加圧部材31が回転され、定着ベルト21も連れ回りする。
ここで、加熱領域63の円弧中心63aはニップ形成部材26の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置するので、定着ベルト21は記録媒体搬送方向下流側、すなわち加熱領域63と反対側に引っ張られることから、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まるとともに、定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなる。また、加熱領域63は断面形状として定着ベルト21の半径15mmと略同一の半径14.5mmの円弧形状であるので、加熱領域63では定着ベルト21に変形力が殆ど作用することなく支持部材60に密着するようになり、支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まる。さらに、加熱領域63と分離領域64との間の最大外径18の30.86mmが定着ベルト21の内径30mmより大きいので、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるようになり、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まるとともに、定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなる。これらの理由から、加熱領域63において定着ベルト21が支持部材60に密着して摺動するようになる。
一方、加圧部材31の回転と同期して、加熱手段25が通電されて発熱する。加熱手段25の熱は加熱領域63に輻射されて、加熱領域63が急激に加熱される。なお、加圧部材31の回転と加熱手段25による加熱は必ずしも同時に開始する必要はなく、適宜時間差を設けても良い。そして、温度センサにより定着ベルト21の温度が検出され、ニップ部27が定着に必要な温度まで昇温された後、温度を保持したまま記録媒体Pの通紙が開始される。ニップ部27を通過した記録媒体Pでは、記録媒体P上のトナー像Tがニップ部27の圧力と熱により定着される。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置によれば、加熱領域63における支持部材60と定着ベルト21との密着性がより高まるとともに定着ベルト21が支持部材60から離れ難くなるので、支持部材60から定着ベルト21への熱伝導率が高くなって、支持部材60が過熱することを抑制して、塗膜60a、21cの劣化を防止できるようになる。また、支持部材60と定着ベルト21との密着性がより高まることにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上することができる。
そして、本実施の形態によれば、分離領域64は断面形状として加熱領域63の半径よりも小さい半径の円弧形状であるので、定着ベルト21が記録媒体Pから急激に引き離される。よって、ニップ部27を通過した後の記録媒体Pでの定着ベルト21からの分離性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1が0.5〜0.9mmであるようにしている。ここで、周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化しやすくなる。また、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との摩擦力が大きくなって定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなる。このため、本実施の形態のように周長差L2−L1が0.5〜0.9mmであると、定着ベルト21が支持部材60から浮き上がることが無く支持部材60の過熱を防止できるとともに、定着ベルト21の支持部材60への巻き付きがきつすぎずに記録媒体Pのスリップを抑制できるようになる。
また、本実施の形態によれば、定着ベルト21は加熱領域63と分離領域64との間で引っ張られるので、定着ベルト21の停止時であっても加熱領域63において支持部材60と定着ベルト21との密着性が高まる。これにより、停止していた定着装置20を起動して定着ベルト21を静止加熱する際に、支持部材60を過熱することなく定着ベルト21を効率的に加熱できるようになる。
さらに、本実施の形態によれば、加熱手段25は支持部材60の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であるので、線状発熱体は組み付け構造が簡易であることから、定着装置20の構成を簡素化することができる。しかも、支持部材60の内面は黒色塗装されているので、支持部材60での輻射率が向上して、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上することができる。
また、本実施の形態によれば、加熱領域63とニップ形成部材26の間に、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径14.5mmより小さい導入領域62が設けられているので、導入領域62において定着ベルト21が支持部材60の外周面から浮き上がってしまうのを抑制することができ、支持部材60が過熱することを防止できるようになる。
そして、本実施の形態によれば、中間領域66は、断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状であるので、加熱領域63と中間領域66とを同じ曲率で形成することができる。したがって、支持部材60の加工を容易にすることができ、製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、中間領域66と分離領域64との間に、平坦な逃げ領域65が設けられているので、逃げ領域65において支持部材60と定着ベルト21とが非接触となり、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。また、支持部材60を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態によれば、定着ベルト21の内面と支持部材60の外面とがいずれも塗膜21c、60aでコートされているとともに、これらの間にグリスが塗布されているので、支持部材60と定着ベルト21との間の摺動部分の摩擦抵抗が低減して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より小さくなるので、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。
なお、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20のニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長をL1、定着ベルト21の内周長をL2とすると、周長差L2−L1を0.7mmとしたが、これに限定されるものではない。
すなわち、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて塗膜の耐久性が劣化することがある。また、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との摩擦力が大きくなって定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなる。
このため、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mmであればよく、より好ましくは0.6〜0.8mmであり、最も好ましくは0.7mmであり、これらの範囲であれば、支持部材60の過熱を防止しつつ、記録媒体Pのスリップを抑制することができるようになる。なお、塗膜21c、60aやグリスの有無、あるいは、各部の形状や寸法により、周長差は0.5〜0.9mmにも限られず、適宜設定することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の支持部材60の中間領域66は断面形状として加熱領域63と同一半径および同一中心63aの円弧形状であるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば補強部材23と干渉しなければ、断面形状として加熱領域63の円弧中心63aからの距離が加熱領域63の半径より小さいものとしてもよい。この場合、中間領域66では支持部材60と定着ベルト21とが非接触になるので、これらの間の摩擦抵抗が減少して定着ベルト21と記録媒体Pとの間の摩擦抵抗より更に小さくなり、定着ベルト21に対する記録媒体Pのスリップを抑制することができる。また、支持部材60を形成するための材料を短くすることができるので、材料コストを低減することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の定着ベルト21は直径30mmのものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、直径15〜120mm、特に25mmとしてもよい。
さらに、本実施の形態に係る画像形成装置においては、本発明における定着装置20の加熱手段25をハロゲンヒータなどの線状発熱体としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に想像線で示すように、加熱手段25は支持部材60の長手方向に沿って内周面に接して設けられる面状発熱体であるようにしてもよい。
面状発熱体は、例えば、図10に示すように、定着ベルト21の軸方向および周方向に対応して所定の幅及び長さをもち可撓性のある発熱シート52sを備えている。この発熱シート52sは、絶縁性を有する基層52aと、耐熱性樹脂中に導電性粒子が分散されてなる抵抗発熱層52bと、この抵抗発熱層52bに電力を供給する電極層52cとを備えている。基層52a上には、抵抗発熱層52bと隣接する別の給電系統の電極層52cとの間や発熱シート52sの縁部分と外部との間を絶縁する絶縁層52dが設けられている。また、この面状発熱体は、発熱シート52sの端部で電極層52cに接続され、給電線から供給される電力を電極層52cに供給する電極端子を備えている。なお、面状発熱体としては、上述の構成に限られず、他の構成であってもよい。
面状発熱体を適用するとともに線状発熱体を省略することで、加熱領域63は面状発熱体からなる加熱手段25からの熱が伝導される接触領域となる。これによれば、面状発熱体は支持部材60を効率よく加熱することができるので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間を短縮することができ、省エネ性を向上させることができる。
あるいは、加熱手段25は、支持部材60の外部または内部に設けられて支持部材60に対して誘導加熱を行う誘導コイルであるようにしてもよい。この場合、加熱領域63は、加熱手段25に対向して誘導加熱される対向領域となる。これによれば、誘導加熱では支持部材60以外は直接加熱されないので、線状発熱体のように支持部材60以外に例えば補強部材23まで加熱されることはなく、支持部材60を効率的に加熱することができる。
(実施例)
上述した実施の形態と同条件で、図5に示す寸法および形状の支持部材60を用い、ニップ形成部材26を組み付けた支持部材60の外周長L1と定着ベルト21の内周長L2との周長差L2−L1のみを異ならせて、各種の測定を行った。測定は、周長差と支持部材60の表面温度との関係、ならびに周長差と支持部材60および定着ベルト21の摩擦力との関係について行った。
その結果を図11に示す。図11に示すように、周長差が0.9mmを超える場合は、支持部材60の表面温度が所定の温度限界値を超えた。すなわち、周長差が0.9mmを超える場合は、定着ベルト21は支持部材60に対して緩く巻かれるので、定着ベルト21が浮き上がって支持部材60の一部に過熱部分が生じて温度限界を超えたものと推測された。これにより、周長差が0.9mmを超える場合は、支持部材60の過熱により塗膜60aの耐久性が劣化しやすくなることが判明した。
また、周長差が0.5mm未満の場合は、支持部材60および定着ベルト21の間の摩擦力が所定の限界値を超えた。すなわち、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21は支持部材60に対してきつく巻かれるので、定着ベルト21と支持部材60との間の摩擦力が大きくなり加圧部材31および記録媒体Pのスリップ限界値を超えたと推測された。これにより、周長差が0.5mm未満の場合は、定着ベルト21が回転し難くなり、加圧部材31および記録媒体Pが定着ベルト21に対してスリップしやすくなることが判明した。
これらの結果を踏まえ、定着ベルト21の内周長と支持部材60の外周長との周長差としては、0.5〜0.9mm、より好ましくは0.6〜0.8mm、最も好ましくは0.7mmであることが明らかとなった。これにより、支持部材60の過熱を防止しつつ、記録媒体Pのスリップを抑制できることが確認された。
以上説明したように、本発明に係る定着装置および画像形成装置は、加熱領域における支持部材と定着ベルトとの密着性が高まるとともに、定着ベルトが引っ張られて加熱領域に押し当てられて離れ難くなるので、定着ベルトの浮き上がりによる支持部材の過熱を防止できる定着装置および画像形成装置を提供することができるという効果を奏するものであり、無端状の定着ベルトを内周側から支持する筒状の支持部材を有する定着装置およびこの定着装置を備える電子写真方式や静電記録方式などを利用したファクシミリ、プリンタ、複写機またはそれらの複合機などの画像形成装置全般に有用である。
1 画像形成装置
18 加熱領域と分離領域との間の最大外径
20 定着装置
21 定着ベルト
21c 塗膜
23 補強部材
25 加熱手段
26 ニップ形成部材
27 ニップ部
31 加圧部材
60 支持部材
60a 塗膜
62 導入領域
63 加熱領域
63a 加熱領域の円弧中心
64 分離領域
64a 分離領域の円弧中心
65 逃げ領域
66 中間領域
P 記録媒体
T トナー像
特開平4−44075号公報 特開2007−334205号公報

Claims (16)

  1. 回転可能で可撓性を有する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの径方向外側に設けられるとともに前記定着ベルトを径方向内側に押圧する加圧部材と、前記定着ベルトの径方向内側に設けられるとともに前記定着ベルトを挟んで前記加圧部材と互いに押圧し、前記定着ベルトおよび前記加圧部材の間にトナー像を担持した記録媒体を挟み込むニップ部の一部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの内周側に設けられるとともに前記定着ベルトを回転可能に支持する管状の支持部材と、前記支持部材を加熱して前記定着ベルトに伝熱させる加熱手段とを備えた定着装置において、
    前記支持部材は、前記ニップ部の前記定着ベルトの回転方向上流側に形成されるとともに前記加熱手段により加熱される加熱領域と、前記ニップ部の前記定着ベルトの回転方向下流側に形成されるとともに前記記録媒体が前記定着ベルトから分離される分離領域と、前記分離領域の前記回転方向下流側に連続して形成されるとともに前記加熱領域に連続する中間領域とを備え、
    前記加熱領域は、断面形状として前記定着ベルトの半径と略同一半径の円弧形状であるとともに、前記加熱領域の円弧中心は前記ニップ形成部材の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に位置し、
    前記分離領域は断面形状として円弧形状であるとともに、前記分離領域の円弧中心は、前記加熱領域の円弧中心に対して記録媒体搬送方向下流側かつ前記ニップ部側に位置し、
    前記加熱領域と前記分離領域との間の最大外径が前記支持部材の最大外径であるとともに前記定着ベルトの内径より大きいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトの内周半径は15mmであるとともに、前記加熱領域の外周半径は14.5mmであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記分離領域は、断面形状として前記加熱領域の半径よりも小さい半径の円弧形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着ベルトの内周半径は15mmであり、前記加熱領域の外周半径は14.5mmであり、前記分離領域の外周半径は13mmであり、前記加熱領域の円弧中心は前記ニップ形成部材の記録媒体搬送方向の中心線に対して記録媒体搬送方向上流側に3.4mm離隔し、前記分離領域の円弧中心は前記加熱領域の円弧中心に対して記録媒体搬送方向下流側に2.7mmかつニップ部側に2mm離隔することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記ニップ形成部材を組み付けた前記支持部材の外周長をL1、前記定着ベルトの内周長をL2とするとともに、前記支持部材の外面と前記定着ベルトの内面との少なくとも一方は塗膜でコートされ、前記支持部材と前記定着ベルトとの間にグリスが塗布されているときに、
    0.5mm≦L2−L1≦0.9mm
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段は前記支持部材の長手方向に沿って内部に設けられる線状発熱体であるとともに、前記加熱領域は前記加熱手段からの熱が輻射される輻射領域であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記支持部材は、内面が黒色塗装されていることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記加熱手段は前記支持部材の長手方向に沿って内周面に接して設けられる面状発熱体であるとともに、前記加熱領域は前記加熱手段からの熱が伝導される接触領域であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 前記加熱手段は前記支持部材の外部または内部に設けられて前記支持部材に対して誘導加熱を行う誘導コイルであるとともに、前記加熱領域は前記加熱手段に対向して誘導加熱される対向領域であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置。
  10. 前記支持部材は、前記加熱領域と前記ニップ形成部材の間に、断面形状として前記加熱領域の円弧中心からの距離が前記加熱領域の半径より小さい導入領域を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の定着装置。
  11. 前記中間領域は、断面形状として前記加熱領域と同一半径および同一中心の円弧形状であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の定着装置。
  12. 前記中間領域は、断面形状として前記加熱領域の円弧中心からの距離が前記加熱領域の半径より小さいことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の定着装置。
  13. 前記支持部材は、前記中間領域と前記分離領域との間に、平坦な逃げ領域を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の定着装置。
  14. 前記定着ベルトの内面と前記支持部材の外面との少なくとも一方が塗膜でコートされていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の定着装置。
  15. 前記支持部材と前記定着ベルトとの間にグリスが塗布されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の定着装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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