JP2012103566A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送不良が生じたまま用紙が搬送されるのを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙に画像を形成する画像形成手段と、無端移動する表面に用紙を接触させて搬送する表面移動体とを備えた画像形成装置において、表面移動体から用紙が分離可能な予め設定された分離位置よりも表面移動方向下流側の所定位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙の先端部までの距離を検出する距離検出手段と、距離検出手段の検出結果に基づいて前記距離が所定距離も短い場合に、表面移動体による用紙の搬送を停止する制御を行う制御手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置においては、無端移動する表面にシート状の記録体である用紙を接触させて搬送するベルト部材やローラ部材などの表面移動体に用紙が巻き付くことがある。重度の巻き付きを引き起こすと、表面移動体が設けられたユニット内に記録紙を巻き込んでしまい、サービスマンによるメンテナンスが必要になる場合がある。具体的には、一般的に、画像形成装置においては、搬送路を必要に応じて外部に露出させるための開閉扉を有しており、搬送路内に詰まった用紙を開閉扉の開放によって容易に除去することができる。
ところが、表面移動体たる定着ベルトが設けられた定着装置や、表面移動体たる中間転写ベルトが設けられたベルトユニットの中に巻き込こんでしまった用紙については、定着装置やベルトユニットを分解しないと除去することができない。定着ユニットやベルトユニットの分解にはある程度の知識が必要になるため、ユーザーでは対処しきれず、サービスマンの要請が必要になる場合が多いのである。
特許文献1に記載の画像形成装置には、搬送中の用紙先端の位置を検知する光学センサが設けられており、正常搬送状態における用紙先端の位置を基準として用紙先端の浮き量が規定量を上回った場合に用紙の搬送を停止する。これにより、表面表面移動体に用紙が巻き付いたまま搬送され、表面移動体が設けられたユニット内に用紙が巻き込まれることを未然に抑制している。
しかしながら、光学センサの検知結果に基づいて用紙先端の基準位置を設定する場合に、用紙にカールが生じていたり、搬送されている用紙の先端に振動が生じていたりすると、用紙先端の基準位置を適切に設定できない虞がある。このように、用紙先端の基準位置を適切に設定できないと、光学センサによって検知した用紙先端の浮き量が規定量を上回っていなくても、実際には用紙が表面移動体に巻き付いておりユニット内に用紙が巻き込まれてしまうといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、搬送不良が生じたまま用紙が搬送されるのを抑制できる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、用紙に画像を形成する画像形成手段と、無端移動する表面に用紙を接触させて搬送する表面移動体とを備えた画像形成装置において、前記表面移動体から用紙が分離可能な予め設定された分離位置よりも表面移動方向下流側の所定位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙の先端部までの距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段の検出結果に基づいて前記距離が所定距離も短い場合に、前記表面移動体による用紙の搬送を停止する制御を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記距離検出手段は、被対象物に光を照射する発光手段と該被対象物から反射された光を受光する受光手段とを有する光学検知手段を有しており、前記光学検知手段は、上記所定位置にある表面移動体に光を照射し反射された光を受光して該所定位置にある表面移動体と該光学検知手段との距離を検知し、上記分離位置を通過した用紙の先端部に光を照射し反射された光を受光して該用紙の先端部と該光学検知手段との距離を検知して、前記所定位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙の先端部までの距離を検出することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記表面移動体は画像を用紙に定着する定着部に設けられており、画像形成手段によって用紙の少なくとも先端部分に画像を形成し、上記分離位置よりも表面移動方向下流側で表面移動体に用紙が巻き付くように用紙を所定量搬送した後に、表面移動体による用紙の搬送を停止させ、表面移動体に巻き付ついている用紙の前記画像が形成された箇所からの反射光を上記光学検知手段で検知して、前記表面移動体の用紙が巻き付いている部分と前記光学検知手段との距離を求め、前記表面移動体と前記光学検知手段との距離の校正データを取得する校正データ取得モードを有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記表面移動体は用紙に画像を転写する転写部に設けられており、上記分離位置よりも表面移動方向下流側で表面移動体に用紙が巻き付くように用紙を所定量搬送した後に、表面移動体による用紙の搬送を停止させ、表面移動体に巻き付ついている用紙の前記画像が形成された箇所からの反射光を上記光学検知手段で検知して、前記表面移動体の用紙が巻き付いている部分と前記光学検知手段との距離を求め、前記表面移動体と前記光学検知手段との距離の校正データを取得する校正データ取得モードを有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2、3または4の画像形成装置において、上記光学検知手段から上記所定位置にある表面移動体までの距離と同距離で表面移動部材の軸方向端部に設けられ、前記光学検知手段によって自身からの反射光が検知され得る位置に設けられた被検知部材と、前記表面移動部材に対向する位置と前記被検知部材に対向する位置との間で前記光学検知手段を変位可能に保持する保持手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の画像形成装置において、上記光学検知手段と上記表面移動体との間に距離検出部材を配設したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記距離検出部材は上記光学検知手段が受光する反射光の光路を開放及び遮断可能に構成されており、前記光学検知手段を囲うケース部材に形成された開口の開閉部材を兼ねることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記ケース部材が内部に気流が流れるダクトを兼ねることを特徴とするものである。
本発明においては、前記分離位置よりも表面移動方向下流側の所定位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙の先端部までの距離を距離検出手段によって検出する。これにより、表面移動体に用紙が巻き付いたまま搬送された際の用紙先端部が位置する表面移動体の位置を基準にして用紙先端部の位置を把握することができる。よって、前記距離が所定距離も短い場合、言い換えれば、用紙先端部の位置が予め設定した位置よりも表面移動体に近い場合に、制御手段によって表面移動体による用紙の搬送を停止させることで、正常搬送状態における用紙先端の位置を基準とした場合よりも搬送不良が生じたまま用紙が搬送されるのを抑制できる。
以上、本発明によれば、搬送不良が生じたまま用紙が搬送されるのを抑制できるという優れた効果がある。
定着装置付近の概略構成図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 同複写機のプリンタ部を示す拡大構成図。 同プリンタ部におけるタンデム部の一部を示す部分拡大図。 二次転写装置付近の概略構成図。 測距センサの検出素子として用いられるPSDの動作原理の説明に用いる図。 測距センサの検出メカニズムを示す図。 測距センサの距離−出力特性を得るための装置の構成を示す図。 測距センサから検出対象物までの距離Lと測距センサの出力との関係を示したグラフ。 センサ出力と距離Lとの関係を示すグラフ。 定着部における測距センサの電圧表示での出力波形図。 定着部における測距センサの距離表示での出力波形図。 定着ベルトの状態とセンサ検出距離との関係を示すグラフ。 通紙枚数とベルト表面光沢度との関係を示すグラフ。 ベルト表面光沢度と測距センサ検出値との関係を示すグラフ。 転写部における測距センサの距離表示での出力波形図。 光沢度の検出原理の説明に用いる図。 光沢が測距センサの検出値に与える影響の説明に用いる図。 指標値補正ブロック図。 通紙枚数と指標値との関係を示すグラフ。 定着部の測距センサ校正に用いる画像が形成された用紙の模式図。 転写部の測距センサ校正に用いる用紙の模式図。 測距センサの校正データ取得フローチャート。 校正リングを検知することで測距センサの校正データを取得する場合の装置構成図。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式の複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図2は複写機を示す概略構成図である。この複写機は、プリンタ部100と給紙部200とからなる画像形成手段と、スキャナ部300と、原稿搬送部400とを備えている。スキャナ部300はプリンタ部100上に取り付けられ、そのスキャナ部300の上に原稿自動搬送装置(ADF)からなる原稿搬送部400が取り付けられている。
スキャナ部300は、コンタクトガラス32上に載置された原稿の画像情報を読み取りセンサ36で読み取り、読み取った画像情報を図示しない制御部に送る。制御部は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、プリンタ部100の露光装置21内に配設された図示しないレーザやLED等を制御してドラム状の4つの感光体40K,Y,M,Cに向けてレーザ書き込み光Lを照射させる。この照射により、感光体40K,Y,M,Cの表面には静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像される。なお、符号の後に付されたK,Y,M,Cという添字は、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアン用の仕様であることを示している。
プリンタ部100は、露光装置21の他、一次転写ローラ62K,Y,M,C、二次転写装置22、定着装置25、排紙装置、図示しないトナー供給装置、トナー供給装置等も備えている。
給紙部200は、プリンタ部100の下方に配設された自動給紙部と、プリンタ部100の側面に配設された手差し部とを有している。そして、自動給紙部は、ペーパーバンク43内に多段に配設された2つの給紙カセット44、給紙カセットから記録体たる用紙Pを繰り出す給紙ローラ42、繰り出した用紙Pを分離して給紙路46に送り出す分離ローラ45等を有している。また、プリンタ部100の給紙路48に用紙Pを搬送する搬送ローラ47等も有している。一方、手差し部は、手差しトレイ51、手差しトレイ51上の用紙Pを手差し給紙路53に向けて一枚ずつ分離する分離ローラ52等を有している。
プリンタ部100の給紙路48の末端付近には、レジストローラ対49が配設されている。このレジストローラ対49は、給紙カセット44や手差しトレイ51から送られてくる用紙Pを受け入れた後、所定のタイミングで中間転写体たる中間転写ベルト10と二次転写装置22との間に形成される二次転写ニップに送る。
図2に示した複写機において、操作者は、カラー画像のコピーをとるときに、原稿搬送部400の原稿台30上に原稿をセットする。あるいは、原稿搬送部400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス32上に原稿をセットした後、原稿搬送部400を閉じて原稿を押さえる。そして、図示しないスタートスイッチを押す。すると、原稿搬送部400に原稿がセットされている場合には原稿がコンタクトガラス32上に搬送された後に、コンタクトガラス32上に原稿がセットされている場合には直ちに、スキャナ部300が駆動を開始する。そして、第一走行体33及び第二走行体34が走行し、第一走行体33の光源から発せられる光が原稿面で反射した後、第二走行体34に向かう。更に、第二走行体34のミラーで反射してから結像レンズ35を経由して読み取りセンサ36に至り、画像情報として読み取られる。
このようにして画像情報が読み取られると、プリンタ部100は、図示しない駆動モータで支持ローラ14と支持ローラ15と支持ローラ16との内のどれか1つを回転駆動させながら他の2つの支持ローラを従動回転させる。そして、これらローラに張架される中間転写ベルト10を無端移動させる。更に、上述のようなレーザ書き込みや、後述する現像プロセスを実施する。そして、感光体40K,Y,M,Cを回転させながら、それらに、ブラック,イエロー,マゼンタ,シアンの単色画像を形成する。これらは、感光体40K,Y,M,Cと、中間転写ベルト10とが当接するK,Y,M,C用の一次転写ニップで順次重ね合わせて静電転写されて4色重ね合わせトナー像になる。感光体40K、40Y、40M、40C上にトナー像を形成する。
一方、給紙部200は、画像情報に応じたサイズの用紙Pを給紙すべく、3つの給紙ローラのうちの何れか1つを作動させて、用紙Pをプリンタ部100の給紙路48に導く。給紙路48内に進入した用紙Pは、レジストローラ対49に挟み込まれて一旦停止した後、タイミングを合わせて、中間転写ベルト10と二次転写装置22の二次転写ローラ22aとの当接部である二次転写ニップに送り込まれる。すると、二次転写ニップにおいて、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像と、用紙Pとが同期して密着する。そして、ニップに形成されている転写用電界やニップ圧などの影響によって4色重ね合わせトナー像が用紙P上に二次転写され、紙の白色と相まってフルカラー画像となる。
二次転写ニップを通過した用紙Pは、二次転写装置22の搬送ベルト24の無端移動によって定着装置25に送り込まれる。定着装置25には、熱源を内包する加熱ローラ29と定着ローラ28とで回転可能に張架された定着ベルト26と、定着ベルトを挟んで定着ローラ28と対向し定着ローラ28とで定着ニップを形成する加圧ローラ27とが設けられている。そして、定着装置25の定着ニップに送り込まれた用紙Pは、加圧ローラ27による定着ローラ方向への加圧力と、加熱ローラ29により加熱された定着ベルト26からの熱との作用によってフルカラー画像が定着せしめられた後、排出ローラ56を経てプリンタ部100の側面に設けられた排紙トレイ57上に排出される。
図3は、プリンタ部100を示す拡大構成図である。プリンタ部100は、ベルトユニット、各色のトナー像を形成する4つのプロセスユニット18K,Y,M,C、二次転写装置22、ベルトクリーニング装置17、定着装置25等を備えている。
ベルトユニットは、複数のローラで回転可能に張架された中間転写ベルト10を、感光体40K,Y,M,Cに当接させながら無端移動させる。感光体40K,Y,M,Cと中間転写ベルト10とを当接させるK,Y,M,C用の一次転写ニップでは、一次転写ローラ62K,Y,M,Cによって中間転写ベルト10を裏面側から感光体40K,Y,M,Cに向けて押圧している。これら一次転写ローラ62K,Y,M,Cには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、K,Y,M,C用の一次転写ニップには、感光体40K,Y,M,C上のトナー像を中間転写ベルト10に向けて静電移動させる一次転写電界が形成されている。各一次転写ローラ62K,Y,M,Cの間には、中間転写ベルト10の裏面に接触する導電性ローラ74がそれぞれ配設されている。これら導電性ローラ74は、一次転写ローラ62K,Y,M,Cに印加される一次転写バイアスが、中間転写ベルト10の裏面側にある中抵抗の基層11を介して隣接するプロセスユニット18に流れ込むことを阻止するものである。
プロセスユニット18K,Y,M,Cは、感光体40K,Y,M,Cと、その他の幾つかの装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、プリンタ部100に対して着脱可能になっている。ブラック用のプロセスユニット18Kを例にすると、これは、感光体40Kの他、感光体40K表面に形成された静電潜像をブラックトナー像に現像するための現像手段たる現像装置61Kを有している。また、一次転写ニップを通過した後の感光体40K表面に付着している転写残トナーをクリーニングする感光体クリーニング装置63Kも有している。また、クリーニング後の感光体40K表面を除電する図示しない除電装置や、除電後の感光体40K表面を一様帯電せしめる図示しない帯電装置なども有している。他色用のプロセスユニット18Y,M,Cも、取り扱うトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっている。本複写機では、これら4つのプロセスユニット18K,Y,M,Cを、中間転写ベルト10に対してその無端移動方向に沿って並べるように対向配設したいわゆるタンデム型の構成になっている。
図4は、4つのプロセスユニット18K,Y,M,Cからなるタンデム部20の一部を示す部分拡大図である。なお、4つのプロセスユニット18K,Y,M,Cは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、同図においては各符号に付すK,Y,M,Cという添字を省略している。同図に示すように、プロセスユニット18は、感光体40の周りに、帯電手段としての帯電装置60、現像装置61、一次転写手段としての一次転写ローラ62、感光体クリーニング装置63、除電装置64等を備えている。
感光体40としては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材を塗布し、感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。また、帯電装置60としては、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体40に当接させながら回転させるものを用いている。感光体40に対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ等を用いてもよい。
現像装置61は、磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する二成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブ65に供給する攪拌部66と、現像スリーブ65に付着した二成分現像剤のうちのトナーを感光体40K,Y,M,Cに転移させる現像部67とを有している。
攪拌部66は、現像部67よりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された2本のスクリュウ68、これらスクリュウ間に設けられた仕切り板、現像ケース70の底面に設けられたトナー濃度センサ71などを有している。
現像部67は、現像ケース70の開口を通して感光体40に対向する現像スリーブ65、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ72、現像スリーブ65に先端を接近させるドクタブレード73などを有している。ドクタブレード73と現像スリーブ65との間の最接近部における間隔は500[μm]程度に設定されている。現像スリーブ65は、非磁性の回転可能なスリーブ状の形状になっている。また、現像スリーブ65に連れ回らないようにないようされるマグネットローラ72は、例えば、ドクタブレード73の箇所から現像スリーブ65の回転方向にN1、S1、N2、S2、S3の5磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の二成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部66から送られてくる二成分現像剤を現像スリーブ65表面に引き寄せて担持させるとともに、スリーブ表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ65の回転に伴ってドクタブレード73との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体40に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ65に印加される現像バイアスと、感光体40の静電潜像との電位差によって静電潜像上に転移して現像に寄与する。更に、現像スリーブ65の回転に伴って再び現像部67内に戻り、マグネットローラ72の磁極間の反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部66に戻される。攪拌部66内では、トナー濃度センサ71による検知結果に基づいて、二成分現像剤に適量のトナーが補給される。なお、現像装置61として、二成分現像剤を用いるものの代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤を用いるものを採用してもよい。
感光体クリーニング装置63としては、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を感光体40に押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本例では、外周面を感光体40に接触させる接触導電性のファーブラシ76を、図中矢印方向に回転自在に有するクリーニング装置を採用している。そして、ファーブラシ76にバイアスを印加する金属製電界ローラ77を図中矢示方向に回転自在に設け、その電界ローラ77にスクレーパ78の先端を押し当てている。スクレーパ78によって電界ローラ77から除去されたトナーは、回収スクリュ79上に落下して回収される。
かかる構成の感光体クリーニング装置63は、感光体40に対してカウンタ方向に回転するファーブラシ76で、感光体40上の残留トナーを除去する。ファーブラシ76に付着したトナーは、ファーブラシ76に対してカウンタ方向に接触して回転するバイアスを印加された電界ローラ77に取り除かれる。電界ローラ77に付着したトナーは、スクレーパ78でクリーニングされる。感光体クリーニング装置63で回収したトナーは、回収スクリュ79で感光体クリーニング装置63の片側に寄せられ、トナーリサイクル装置80で現像装置61へと戻されて再利用される。
除電装置64は、除電ランプ等からなり、光を照射して感光体40の表面電位を除去する。このようにして除電された感光体40の表面は、帯電装置60によって一様帯電せしめられた後、光書込処理がなされる。
ベルトユニットの図中下方には、二次転写装置22が設けられている。この二次転写装置22には、図示しない電源によって二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ22aが設けられており、ベルトユニットの支持ローラ16との間に中間転写ベルト10を挟み込んで中間転写ベルト10と二次転写ローラ22aとが当接しながら当接部で互いに同方向に移動する二次転写ニップが形成されている。レジストローラ対49からこの二次転写ニップに送り込まれた用紙Pには、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像が二次転写電界やニップ圧の影響で一括二次転写されて、フルカラー画像が形成される。二次転写ニップを通過した用紙Pは、中間転写ベルト10の曲率によって中間転写ベルト10から曲率分離され、張架ローラ23aと張架ローラ23bとによって回転可能に張架された搬送ベルト24の表面に保持されながら、搬送ベルト24の無端移動に伴って定着装置25へと搬送される。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト10の表面は、支持ローラ15による支持位置にさしかかる。ここでは、中間転写ベルト10が、おもて面(ループ外面)に当接するベルトクリーニング装置17と、裏面に当接する支持ローラ15との間に挟み込まれる。そして、ベルトクリーニング装置17により、おもて面に付着している転写残トナーが除去された後、K,Y,M,C用の一次転写ニップに順次進入して、次の4色トナー像が重ね合わされる。
図3に示すようにベルトクリーニング装置17は、2つのファーブラシ90,91を有している。これらは、複数の起毛をその植毛方向に対してカウンタ方向で中間転写ベルト10に当接させながら回転することで、ベルト上の転写残トナーを機械的に掻き取る。加えて、図示しない電源によってクリーニングバイアスが印加されることで、掻き取った転写残トナーを静電的に引き寄せて回収する。
ファーブラシ90,91に対しては、それぞれ金属ローラ92,93が接触しながら、順または逆方向に回転している。これら金属ローラ92,93のうち、中間転写ベルト10の回転方向上流側に位置する金属ローラ92には、電源94によってマイナス極性の電圧が印加されている。また、下流側に位置する金属ローラ93には、電源95によってプラス極性の電圧が印加される。そして、それらの金属ローラ92,93には、それぞれブレード96,97の先端が当接している。かかる構成では、中間転写ベルト10の図中矢印方向への無端移動に伴って、まず、上流側のファーブラシ90が中間転写ベルト10表面をクリーニングする。このとき、例えば金属ローラ92に−700[V]が印加されながら、ファーブラシ90に−400[V]が印加されると、まず、中間転写ベルト10上のプラス極性のトナーがファーブラシ90側に静電転移する。そして、ファーブラシ側に転移したトナーが更に電位差によってファーブラシ90から金属ローラ92に転移して、ブレード96によって掻き落とされる。
このように、ファーブラシ90で中間転写ベルト10上のトナーが除去されるが、中間転写ベルト10上にはまだ多くのトナーが残っている。それらのトナーは、ファーブラシ90に印加されるマイナス極性のバイアスにより、マイナスに帯電される。これは、電荷注入または放電により帯電されるものと考えられる。次いで下流側のファーブラシ91を用いて今度はプラス極性のバイアスを印加してクリーニングを行うことにより、それらのトナーを除去することができる。除去したトナーは、電位差によりファーブラシ91から金属ローラ93に転移させ、ブレード97により掻き落とす。ブレード96,97で掻き落としたトナーは、不図示のタンクに回収される。
ファーブラシ91でクリーニングされた後の中間転写ベルト10表面は、ほとんどのトナーが除去されているがまだ少しのトナーが残っている。これらの中間転写ベルト10上に残ったトナーは、上述したようにファーブラシ91に印加されるプラス極性のバイアスにより、プラス極性に帯電される。そして、一次転写位置で印加される転写電界によって感光体40K,Y,M,C側に転写され、感光体クリーニング装置63で回収される。
レジストローラ対49は一般的には接地されて使用されることが多いが、用紙Pの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
二次転写装置22および定着装置25の下には、上述したタンデム部20と平行に延びるような、用紙反転装置85(図2参照)が設けられている。これにより、片面に対する画像定着処理を終えた用紙Pが、切換爪で用紙Pの進路を用紙反転装置側に切り換えられ、そこで反転されて再び二次転写ニップに進入する。そして、もう片面にも画像の二次転写処理と定着処理とが施された後、排紙トレイ上に排紙される。
以上の構成の複写機においては、各プロセスユニット18K,Y,M,C、二次転写装置22、露光装置21等により、記録体たる用紙Pに画像を形成する画像形成手段が構成されている。
図1は定着装置25付近の概略構成図である。
定着ベルト26は、基材(ポリイミドフィルム)−弾性層(シリコンゴム)−離型層(PFA)の3層によって構成された無端ベルトである。(勿論、ベルトを用いないローラ方式であってもよい。)
定着ベルト26の搬送方向下流側で、定着ベルト26(用紙Pが巻き付きやすい方)に向かって、定着ニップ部の下流側の定着ベルト面にできるだけ近いところを狙い、定着ベルト面の略法線方向に測距センサ1を配設する。定着ベルト26の下流側出口は用紙先端がフリーな状態で搬送されるため上ガイド板7と下ガイド板8とで形成される紙通過領域の空間を大きく取ってあり、この領域を測距センサ1が観測する。更に下流では、搬送路が絞られたところに出口ローラ対54が配設されて、用紙Pが出口ローラ対54によって挟持搬送される。
一般に、光学式のセンサはビームの拡がりをもち、その領域内に検出対象以外の物体があると正しい出力が得られない。そのため、本実施形態では加圧ローラにビームが接近し過ぎないようなレイアウトを採っている。
また一般的なセンサは、その動作環境温度の上限が60[℃]であり、本実施形態で用いる測距センサ1も同様である。定着部は定着温度が170[℃]前後であるので、測距センサ1が受ける熱影響を回避するために、測距センサ1の設置位置を定着部から離す必要がある。このため、画像形成装置本体に対して定着装置25が取り外し可能な場合、装置構成としては、測距センサ1の取り付け対象を定着装置25とは異なるフレームとなる。ただし、後述するセンサ感度の問題があるため、測距センサ1を定着部からあまり離すことはできない。
そこで、測距センサ1を囲うように断熱ケース5を配設することで、測距センサ1と定着ベルト面との距離L1をあまり大きくすることなく測距センサ1を配置することができる。さらに断熱ケース内部を気流が流れる流路としダクトを構成すれば、断熱ケース内を流れる気流によって測距センサ1を冷却できるので、定着部だけでなく、測距センサ1の近くを搬送される定着後の用紙Pによる熱影響も低減できる。
また、測距センサ1の光路が通る断熱ケース5の窓部5aには、測距センサ1から距離L2を隔てて開閉動作可能なシャッタ部材6を配設する。シャッタ部材6の測距センサ1に対向する側の面は、用紙Pまたは用紙Pと同程度の反射率を有する部材で構成し、シャッタ部材6の測距センサ1に対向する側の面を測距センサ1で検出することで測距センサ1の校正に用いる校正データの一つを取得する。これにより、後述する校正データ取得モードによって、測距センサ1から転写ベルトまでの距離L1と、測距センサ1からシャッタ部材6までの距離L2との2点に対するセンサ出力を得ることができるため、検量線データの精度を向上させることができる。
用紙Pの分離挙動を観測しない場合など測距センサ1を使用しないときにシャッタ部材6で窓部5aを閉じた状態にすることで、断熱ケース5内の測距センサ周囲温度は、定着部の温度影響を受けにくくなる。
定着ベルト26に巻き付いた用紙Pを定着ベルト26から分離させる分離爪9を支持する上ガイド板7は、分離爪9が定着ベルト26に対して接離可能となるように、手動または動力により移動可能とする。これは、後述する校正データ取得モードで、用紙Pを定着ベルト26に巻き付きやすくするためである。なお、分離爪9などの分離手段が定着ベルト26に当接しない構成も採用可能であり、その場合は前述のような接離が不要なので、分離爪9を接離させる手段は構成要件ではない。
そして、用紙Pの分離挙動観測時には測距センサ1の信号に基づいて後述するような指標値が算出される。
定着部においては、定着ベルト26から用紙Pが分離する予め設定された分離位置P2よりも表面移動方向下流側の検知位置P1にある定着ベルト26から分離位置P2を通過した用紙Pの先端部までの、検知位置P1にある定着ベルト表面の法線方向の距離を測距センサ1の信号に基づいて、画像形成装置本体に設けられ演算手段(CPU)や記憶手段(RAMやROM)などからなる制御部で算出することにより検出することができる。
ここで、本実施形態における検知位置P1は、定着ベルト26に用紙Pが巻き付いたまま搬送された際の用紙先端部が位置する定着ベルト26の位置とし、予め実験などによって求めればよい。また、本実施形態における分離位置P2とは、定着ベルト26と分離爪9とが接している位置である。なお、分離爪9などの分離手段を設けない場合には、定着ベルト26の曲率によって用紙Pが定着ベルト26から曲率分離する位置を予め実験などによって求めて、その位置を分離位置として設定すればよい。
測距センサ1で、検知位置P1にある定着ベルト26に光を照射し反射された光を受光して検知位置P1にある定着ベルト26と測距センサ1との距離を検知し、また、分離位置P2を通過した用紙Pの先端部に光を照射し反射された光を受光して用紙先端部と測距センサ1との距離を検知して、制御部での演算により定着ベルト26と測距センサ1との距離から用紙先端部と測距センサ1との距離を差し引くことで、検知位置P1にある定着ベルト26から分離位置P2を通過した用紙Pの先端部までの距離を検出することができる。
これにより、定着ベルト26に用紙Pが巻き付いたまま搬送された際の用紙先端部が位置する定着ベルト26の位置を基準にして用紙先端部の位置を把握することができる。よって、前記距離が所定距離も短い場合、言い換えれば、用紙先端部の位置が予め設定した位置よりも定着ベルト26に近い場合に、制御部によって定着ベルト26による用紙Pの搬送を停止させることで、搬送不良が生じたまま用紙Pが搬送されるのを抑制できる。
なお、本実施形態においては、測距センサ1や制御部などにより検知位置P1にある定着ベルト26から分離位置P2を通過した用紙Pの先端部までの距離を検出する距離検出手段が構成されている。
また、測距センサ1によって用紙先端部と測距センサ1との距離を検知した後も用紙Pが継続して搬送されていれば、測距センサ1によって用紙Pと距離センサ1との距離が用紙Pを搬送し終えるまで検知され続けるため、検知位置P1にある定着ベルト26から分離位置P2を通過した用紙Pまでの距離も用紙を搬送し終えるまで継続して検出される。
図5は二次転写装置22付近の概略構成図である。
図は中間転写ベルト10を用いた二次転写部を表しているが、直接転写でも同様である。その場合、中間転写ベルト10の代わりに感光体(ドラムやベルト)になる。また、分離方式は図示しないが、バイアスを印加した除電針を二次転写ニップよりも用紙搬送方向下流側に配設している。
二次転写部の場合でも図1に示した定着部と同様に、中間転写ベルト10から用紙先端が分離する領域を観測するようにベルト面から距離L3だけ隔てて測距センサ1を配置する。二次転写部は、加熱ローラ29のような熱源が無いため定着部ほど温度上昇することはないが、未定着画像が二次転写ニップを通過した際にトナー飛散が生じることがあるため、二次転写ニップの近くに測距センサ1を設けると測距センサ1に飛散トナーが付着する虞がある。そこで、測距センサ1を飛散トナーから保護する目的で測距センサ1を囲むように防塵ケースを配設して、測距センサ1のトナー付着を抑えつつ、距離L3が大きくなり過ぎないようにする。
また、測距センサ1の光路が通る断熱ケース5の窓部5aには、測距センサ1から距離L4を隔てて開閉動作可能なシャッタ部材6を配設する。シャッタ部材6の測距センサ1に対向する側の面は、用紙Pまたは用紙Pと同程度の反射率を有する部材で構成し、シャッタ部材6の測距センサ1に対向する側の面を測距センサ1で検出することで測距センサ1の校正に用いる校正データの一つを取得する。これにより、後述する校正データ取得モードによって、測距センサ1から中間転写ベルト10までの距離L3と、測距センサ1からシャッタ部材6までの距離L4との2点に対するセンサ出力を得ることができるため、検量線データの精度を向上させることができる。そして、用紙Pの分離挙動観測時には測距センサ1の信号に基づいて後述するような指標値が算出される。
二次転写部においては、中間転写ベルト10から用紙Pが分離する予め設定された分離位置P4よりも表面移動方向下流側の検知位置P3にある中間転写ベルト10から分離位置P4を通過した用紙Pの先端部までの、検知位置P3にある中間転写ベルト表面の法線方向の距離を測距センサ1の検知結果に基づいて制御部で算出することにより検出することができる。
ここで、本実施形態における検知位置P3は、中間転写ベルト10に用紙Pが巻き付いたまま搬送された際の用紙先端部が位置する中間転写ベルト10の位置とし、予め実験などによって求めればよい。また、本実施形態における分離位置P4とは、中間転写ベルト10の曲率によって用紙Pが中間転写ベルト10から曲率分離する位置であり、予め実験などによって求めればよい。
測距センサ1で、検知位置P3にある中間転写ベルト10に光を照射し反射された光を受光して検知位置P3にある中間転写ベルト10と測距センサ1との距離を検知し、また、分離位置P4を通過した用紙Pの先端部に光を照射し反射された光を受光して用紙先端部と測距センサ1との距離を検知して、制御部での演算により中間転写ベルト10と測距センサ1との距離から用紙先端部と測距センサ1との距離を差し引くことで、検知位置P3にある中間転写ベルト10から分離位置P4を通過した用紙Pの先端部までの距離を検出することができる。
これにより、中間転写ベルト10に用紙Pが巻き付いたまま搬送された際の用紙先端部が位置する中間転写ベルト10の位置を基準にして用紙先端部の位置を把握することができる。よって、前記距離が所定距離も短い場合、言い換えれば、用紙先端部の位置が予め設定した位置よりも中間転写ベルト10に近い場合に、制御部によって中間転写ベルト10による用紙Pの搬送を停止させることで、搬送不良が生じたまま用紙Pが搬送されるのを抑制できる。
なお、本実施形態においては、測距センサ1や制御部などにより検知位置P3にある中間転写ベルト10から分離位置P4を通過した用紙Pの先端部までの距離を検出する距離検出手段が構成されている。
また、測距センサ1によって用紙先端部と測距センサ1との距離を検知した後も用紙Pが継続して搬送されていれば、測距センサ1によって用紙Pと距離センサ1との距離が用紙Pを搬送し終えるまで検知され続けるため、検知位置P3にある中間転写ベルト10から分離位置P4を通過した用紙Pまでの距離も用紙を搬送し終えるまで継続して検出される。
図6を用いて測距センサ1の検出素子として用いられるPSD(Position Sensitive Detector)の動作原理を説明する。なお、測距センサ1の検出素子としては、この他に、分割型フォトダイオードを用いることができる。
PSDの基本構造は、高抵抗半導体基板の片面または両面に均一な抵抗層が形成され、抵抗層の両端に信号取り出し用の一対の電極が設けられたものである。受光面は抵抗層であると同時にPN接合をも形成しており、光起電力効果によって光電流を生成する。
図はPSDの断面構造図である。N型高抵抗シリコン基板のI層のおもて面に、受光面と抵抗層を兼ねたP層を形成しており、P層の両端に一対の出力電極である電極Xと電極Xとが設けられている。またI層の裏面にはN層が形成されており、N層に共通電極が設けられている。基本的な構造は、P型抵抗層を除けばPINフォトダイオードと同様の構造をしている。
PSDにスポット光が入射すると、P層の入射位置には光量に比例した電荷が発生する。この電荷は光電流としてP層の受光面から抵抗層に到達し、入射位置(重心位置)から電極Xと電極Xそれぞれ距離に逆比例して光電流が分割され、電極Xと電極Xとからそれぞれ出力IX1と出力IX2として出力される。そして、数1を用いることで光強度やその変化とは無関係に、光の入射位置(重心位置)Xを求めることができる。ここで、光の入射位置Xは、N層に設けた共通電極の位置に対応するP層上の位置から面方向へ距離X離れた位置である。また、電極Xから入射位置Xまでの距離をXとし、電極Xと電極Xとの間の距離を、抵抗層で光電流が流れる領域の面方向長さである抵抗長Lとする。
Figure 2012103566
図7は測距センサ1の検出メカニズムを示すものである。
測距センサ1が有する検出器3ではPSD(または分割型フォトダイオード)を検出素子に利用して、LEDなどの光源2と組み合わせ、レンズ4a,4bなどの適切な光学系を用いると、検出器3の上の光スポット重心位置d、光源2と検出器3との距離B、及び、検出器3からレンズ4bの焦点距離fから、三角測距により数2で示すように測距センサ1から検出対象面501までの距離Lを測定できる。
Figure 2012103566
PSDは、入射光の重心位置がわかる素子なので、測定したい光以外に光である背景光が入ると、期待した出力を行わないことがある。この背景光の問題は、PSDの応答が非常に高速であることと、背景光の変化が通常はゆっくりであることを利用し、測定したい光(測距センサ1の場合はLED光源の光)を点滅させるなど、光の強さを変調して解決する方法がある。例えば、ある周波数でLEDを点滅させ、その光の反射光がPSDに入射すると、PSDの出力電流にもLEDを点滅させた周波数で変化する成分が現れる。これを適当なフィルタ回路で抽出することで、背景光がキャンセルできる。今回使用した測距センサ1(コーデンシ(株)製ORA1S01)も、同様の動作をし、17[msec]毎に距離に対応した電圧値を出力する。
図8は、測距センサ1の距離−出力特性を得るための装置の構成を示すものである。
測距センサ1から距離Lだけ離れた位置に所望の検出対象物500を配し、測距センサ1の出力を測定する。ここでは検出対象物500として、普通紙の白紙と、普通紙に黒ベタ画像を印刷した物との2種類を用意した。
図9は測距センサ1の出力測定によって得られた、測距センサ1から検出対象物500までの距離Lと測距センサ1の出力との関係を示したものである。
ここで、上述した数2において、光源2と検出器3との距離Bと、検出器3からレンズ4bの焦点距離fとは、測距センサ1の設計値であり公表されない。そのため、一般的には、測距センサ1のセンサ出力を電圧に変換したV[V]とし、予め実験などにより求めた定数Cとする数3から、センサ出力に対する距離Lを推定する。
Figure 2012103566
図9から距離Lが同じであっても検出対象によって得られるセンサ出力が異なることが分かる。これは、詳細は後述するが、測距センサ1が検出対象物500の光沢の影響を受けているためである。
また、距離Lが大きくなるほどセンサ出力の変化が小さくなる(感度が小さい)。別の見方をすると、検量線には個体差があるので、感度が小さい方が検出距離に個体差が大きく現れる。つまり、距離Lが大きいとセンサ出力値にセンサ個体差が現れやすいということである。図1や図5で説明したように、測距センサ1と定着ベルト26または中間転写ベルト10との距離はその設置環境のために小さくすることが困難である。そこで、センサ出力値にセンサ個体差が現れるのを回避するために、測距センサ1に対して個別に校正を実施することが有効である。
図10に数3と対応する形で表した検量線示す。なお、図10においては、横軸にセンサ出力Vの逆数を、縦軸に測距センサ1から検出対象物500までの距離Lを表している。
一般に検量線は、センサ出力と、目的とする物理量とが直線関係となるように、センサ出力に何らかの変換式を与えて表す。測距センサ1の校正では、変換式そのものが変わることが無いので、直線上の1点(望ましくは2点以上)が与えられれば、校正が実施できる。
図11は図1に示した定着装置を使って、実際に通紙したときのセンサ出力(電圧表示)を示すものであり、時刻の基準はレジストローラ対49の起動信号である。なお、表1に示した「状態」はユニットの経時変化を意味し、詳細は下表の通りである。
Figure 2012103566
センサ波形の凸部分では、測距センサ1が用紙Pを検出している。そして、その前後が定着ベルト26を観測している状態であり、状態変化にしたがってセンサ出力値が変化していることが分かる。図11から紙検出区間よりもベルト検出区間で状態変化にしたがってセンサ出力値の変化が大きいことがわかる。
図12は図11で示したセンサ出力(電圧表示)を、図10で示される検量線を使って距離Lに変換した結果を示したものである。なお、装置内における実際の測距センサ1と定着ベルト面との距離は70[mm]である。
検量線が負の傾きを持つため、センサ出力は図中下に凸の波形となる。図12からも状態変化にしたがって距離Lの観測値が変化していることが分かる。
図12から、定着ベルト26が新品に近い状態1や状態2では、定着ベルト面を検出しているときの観測値が実際の距離Lと異なっており、且つ、距離Lの観測値の変動が大きいことがわかる。一方、通紙枚数の多い状態3や状態4では、距離Lの観測値が実際の距離Lと一致し且つ安定であることがわかる。
例えば、定着ベルト面から用紙先端までの距離が距離δ未満の場合に、用紙Pが定着ベルト26に巻き付いたまま搬送されているなどの搬送不良が発生したとして、制御部により用紙Pの搬送を停止させる制御を行うが、測距センサ1で定着ベルト面を検出しているときの観測値が実際の距離Lと異なっていると、測距センサ1の観測結果に基づいて定着ベルト面から用紙先端までの距離が距離δ未満であったとしても、実際には用紙Pが定着ベルト26に巻き付いて搬送不良が生じている虞がある。
用紙Pの分離挙動を指標化する際に重要な特徴量は、定着ベルト面から用紙Pまでの距離δであるが、前述した測距センサ1の個体差の問題と、ベルト面検出値の不安定とにより、安定な特徴量を抽出することが困難となっていることが図に示されている。
図13は通紙実験の過程で画像パターンと紙種との組み合わせ実験を行い、そこで得られた定着ベルト26の距離Lの観測値(0〜1[sec]の平均値)を条件毎に示したものである。組み合わせ実験の条件は表2の通りである。
Figure 2012103566
当然のことながら、定着ベルト26の距離Lの観測値は画像パターンや紙種の影響を受けていないが、状態1→状態2→状態3の順に検出距離の平均値が小さくなり、且つ、平均値及び標準偏差ともに安定に向かい、状態3→状態4では検出距離の平均値が大きくなり、且つ、平均値及び標準偏差ともに不安定となることが分かる。
このことから、正常状態内での定着ベルト26の距離Lの観測値の経時変化は、検出距離の平均値が大→小、且つ、不安定→安定であり、検出距離の標準偏差が大→小である。一方、正常状態から故障状態での定着ベルト26の距離Lの観測値の経時変化は、検出距離の平均値が小→大、且つ、安定→不安定であり、検出距離の標準偏差が小→大であることが分かる。
図14は通紙枚数に対して定着ベルト表面の光沢度をプロットしたものである。
通紙枚数に対応して、通紙枚数0枚から1127枚までの正常状態内では定着ベルト表面の光沢度が単調減少し、通紙枚数1251枚での故障したところで定着ベルト表面の光沢度が大きくなっている。これは次のように説明できる。
(1)新品状態では、離型性を確保するため、定着ベルト26は平滑な表面をもち光沢度は大きい。
(2)通紙を繰り返すにしたがい定着ニップ部では、定着ベルト26と用紙Pとの間の微小なスリップによって用紙Pの研磨作用が働き、定着ベルト表面が荒らされ光沢度が小さくなる。
(3)オフセットが発生すると、定着ベルト表面にトナーがまばらに固着し始め、固着したトナーが定着の熱によって溶融し光沢を発するようになる。この結果、検出される光沢度は再び大きくなる。(トナーは、先ず、まばらに固着するため、標準偏差も大きくなる。)
図15は図13で得られた状態毎のセンサ出力による距離Lの観測値の平均値(観測時間0〜1[sec]の平均値)と標準偏差とを、図14で得られた光沢度に対応させたものである。図15より上記(1)〜(3)で示した光沢度の変化が示されており、特に正常→故障における標準偏差の変化が大きい(検出感度が高い)ことが分かる。
図16は、図5に示した二次転写装置22を使って実際に通紙したときの観測波形(距離表示)を示しめしたものであり、800[k枚]通紙時点で薄紙を通紙した際の観測波形である。なお、時刻の基準は、レジストローラ対49の起動信号である。また、装置内での実際の測距センサ1と中間転写ベルト面との距離は46[mm]である。
検出対象物500が中間転写ベルト10の場合は検出対象物500が定着ベルト26の場合に比べて、通紙枚数に対して光沢が大きく変化することは無かったが、光沢度の大きい状態が維持されるため、測距センサ1と中間転写ベルト面間の正しい距離が観測されない。つまり、中間転写ベルト面から用紙Pまでの距離δを正しく観測することがこのままではできないということである。
図16では、中間転写ベルト10に用紙Pが巻き付いて巻き付きジャムが発生したときの観測波形から、測距センサ1と中間転写ベルト面間の距離を知ることができる。この事実から、用紙Pを意図的に中間転写ベルト10に巻き付ける(ジャムを意図的に発生させる)ことによって、正しい測距センサ1と中間転写ベルト面間の距離(校正データ)を得られることが分かる。
図17は光沢度の検出メカニズムを示すものである。
光沢センサ600に用いられる検出器603には、図7で示した検出器3と同じくPSDや分割型フォトダイオードが用いられる。ただし、図7の検出器3では拡散光を検出していたのに対し、図17の検出器603では光源602からレンズ604aを通過して検出対象物500の検出対象面501で正反射されレンズ604bを通過した正反射光を検出している点が異なる。そして、光沢センサ600と検出対象物500との距離は、測距センサ1に比べて小さく、その結果、測距センサ1と比べてレンズや検出器3の向きに違いが生じる。
図18は光沢度によって測距センサ1の検出値が変化する理由を示すものである。
本来の測距センサ1の検出メカニズムは、検出対象物500の検出対象面501の拡散光を検出することによって距離Lを求めることである(三角測距)。
しかし、検出対象面501の光沢度が大きい場合、拡散光に比べて正反射光の強度が大きくなり、検出器3上では、位置dに重心をもつ入射光と、位置kに重心をもつ入射光とが検出される。なお、図18に示した測距センサ1では図17に示した光沢センサ600に比べてセンサと検出対象物500との間の距離Lが大きいため、測距センサ1の検出器3を傾けなくても正反射光が検出器3へ入射可能になっている。その結果、拡散光と正反射光との二つの入射光の強度バランスによって、検出対象面501の光沢度が大きい場合は正反射光の入射光重心である位置kに近い値が、検出対象面501の光沢度が小さい場合は拡散光の入射光重心である位置dに近い値が出力されることになる。
なお、偏光光を使用すれば正反射光と拡散光とが偏光方向に違いを生じることから、検出器3の前に偏光フィルタを配置すれば、正反射光をカットすることが可能ではある。しかし、本実施形態では敢えて両者を検出することを狙っているので、検出器3の前に偏光フィルタは設けない。一方、光源2と検出器3とに偏光フィルタを設け、それぞれの偏光方向を合わせれば拡散光と正反射光とを分離できるので、光沢検出に特化することもできる。
以上の事実から、光沢センサ600と測距センサ1とを比較してみると、光沢一定を条件として光学系を設計したセンサが測距センサ1であり、距離一定を条件として光学系を設計したセンサが光沢センサ600であると考えることができる。そして、PSDや分割型フォトダイオードは、光沢センサ600と測距センサ1とのどちらのセンサの検出器3にも使用される。これらを要約すると表3のようになる。
Figure 2012103566
図19に測距センサ信号を観測して条件変更を含む回避動作を行うブロック図を示す。
測距センサ信号は、時刻に対して分割された多次元情報として扱い、波形パターンを表す一つの指標値を算出する。指標値としては、例えばMTSによってマハラノビス距離を算出する方法が知られている。なお、代表的な用紙Pと画像比率との組み合わせの波形に関するデータは予めデータベース化されている。
装置の故障発生を予測する算法(アルゴリズム)の一例として、MTSに基づく方法を以下に述べる(参考文献:日本規格協会発行「MTシステムにおける技術開発」)。なお、故障予測アルゴリズムは、MTSに限るものではないことを明記しておく。
<指標値の算出>
指標値(ここではDで表す)の算出は、本出願人による特願2003−184929号公報に記載の方法を用いて行われる。すなわち、データベースに格納された画像形成装置の状態を表す各種センサの情報、稼動情報などの多次元データを用い、入力する複数の情報それぞれに対して互いに異なる座標軸を設定した多次元空間を定義し、その多次元空間での距離を算出する。この距離が指標値Dとなる。指標値Dを使うことにより、所定時間後の装置の故障有無や画像ランクが判定できる。そして、実際に異常が発生したり危険性が高くなったりするまでの期間が時間的猶予となる。
<処置方法の決定>
処置方法の決定は以下(1)〜(4)により行われる。
(1)データベースに格納された指標値算出用項目の全項目を使って指標値を算出する。
(2)項目を1つずつ除きそれぞれについて指標値D’を算出する。
(3)「(2)」で算出したそれぞれの指標値を比較し、指標値を増大させる項目を抽出する(すなわち、指標値の増大に対して寄与率の大きい項目を選び出す)。
(4)「(3)」によって修復すべき特性(=部品)が判明するので予め設定した処置方法(交換/調整/清掃など)を参照することによって処置方法を決定できる。
上述の方法はあくまでも一例であって、これ以外にも、2水準系の直交表を利用して組み合わせた項目で指標値D’を算出してもよい。直交表とは、実験計画法などで利用される「条件の組み合わせ表」で、実験回数を節約し且つノイズに対して安定な結果を得るためのツールである。
例えば、パラメータが5種類あって、それぞれに水準が3つある場合、実験で最適条件を求めようとすれば、まともにやると3=243通りの実験をしなければならないが、直交表を使えば実験回数を減らすことができる。
また、ノイズ情報も各実験に均等に含まれるため、安定な(再現性が高い)結果が得られる。この場合は、実地運用段階で、状態の変化に伴って指標値が変化したときにその変化をもたらしたパラメータ(原因項目)を抽出する、あるいは逆に、開発実験段階で、指標値の変化に影響を与えない不要なパラメータを抽出して除くのが目的で、そのツールとして使用する。この直交表を用いることにより、総当たり式に計算する方法に比べて計算回数を節約しつつ安定な結果を得ることができるという利点がある。以上のような手順によって、故障予測から処置方法の決定までが実行される。
ここで、定着ベルト検出区間の測距センサ信号は、指標値の有力な入力となり、指標値の精度向上に繋がる。
紙検出区間の測距センサ信号は、図19の破線矢印で示すように用紙Pの条件や画像比率(特に先端部)、画像形成条件、定着条件の影響を受けた結果として表れ、必ずしも定着ベルト26の表面状態を表しているわけではない。したがって、これらの条件と算出した指標値との関係から、これらの影響を除いて補正された指標値を求める。その上で、画像形成条件、定着条件、あるいは分離爪9の接離やウェブの送り速度変更といった回避動作を行う。補正された指標値は、標準的な条件に対する値であるが、前述したように、用紙Pの種類や画像比率によって実際の巻き付きに対する余裕度が異なるので、回避動作を行うための条件(閾値)は再度、用紙情報や画像情報に基づいて決定される。
なお、画像比率を既知の評価パターンとして、定期的に出力することで画像情報の取得精度を向上でき、結果として指標値の精度向上につなげることができる。
図20は指標値の時系列変化を示す図である。
補正された指標値は通紙枚数の増加と共に増大する。そこで定着ベルト26の状態を復旧可能なレベルの指標値を閾値1として、指標値が閾値1を越えたことが検出されたところで後述する回避動作を行う。これによって定着ベルト26の状態が回復するので、指標値は図中の破線で示すような時系列変化となり、定着ベルト26の長寿命化が図られる。さらに通紙枚数が増加していくと回避動作の頻度はやがて常時動作になり、回避動作を行っても指標値は閾値1を越える。そこで、閾値1よりも大きい指標値を閾値2とし複数の閾値を設けることで、ウェブの送り速度を複数段に変えたり、最終的に分離爪9を当接させたりするなど、制御対象や制御量を増やすことができる。
最終的に、巻き付きによる紙詰まりが起こる前の状態での指標値に閾値3を設け、検出された指標値が閾値2と閾値3との間で定着ベルト26の交換が近いことを通知し、検出された指標値が閾値3を越えたところで定着ベルト26の交換要求を通知する。なお、これらの閾値はユーザの使用する用紙条件や画像比率によって決定される。
図21に測距センサ1から定着ベルト面までの校正データを得るために、定着ベルト26に巻き付かせる用紙Pに形成する画像を示す。
定着部では、トナーが溶融することが巻き付き発生の大きな要因であるので、トナー付着量の多いベタ画像(カラー画像形成装置では、更に二次色)が良い。電子写真方式では、用紙分離のために用紙Pの画像形成可能な領域に制約があり画像の外側に余白を必要とするが、ここでは意図的に巻き付きジャムを発生させる必要があるため、少なくとも用紙先端に余白は無いほうが良い。このような画像は必ずしも露光装置によって感光体に潜像を書き込んで作成する必要が無く、帯電装置60による感光体表面の帯電on−off制御で作成可能であるので、書込動作による消費電力の増加を回避することができる。そして、不要なトナー消費を回避するために、用紙Pに形成せる画像の用紙搬送方向の幅である画像長Wは、巻き付き発生時に定着ニップの位置まであれば良い。また、用紙Pに形成させるベタ画像の画像長Wを巻き付き発生時に定着ニップの位置までとすることで、巻き付き発生時にはほぼ全ての画像が用紙Pに定着されるため、定着ベルト26に巻き付いた用紙Pを取り除く際に、未定着画像による汚れを回避することに繋がる。
なお、用紙Pは通常使用する物と同等の光沢度を有し、巻き付きやすい剛性の小さい薄紙を使用する。
図22には、転写部で測距センサ1から中間転写ベルト面までの校正データを得るために、中間転写ベルト10に巻き付かせる用紙Pを示している。転写部では、用紙Pが電界による付着力で中間転写ベルト10に巻き付く作用を利用するため、トナーが少ないほど良く用紙P上に画像が形成されていない白紙が適合する。このように画像が形成されていない白紙を用いることで、トナー消費が基本的に無く不必要なトナー消費を回避できるとともに、中間転写ベルト10に巻き付いた用紙Pを除去する際のトナー汚れも回避できる。
なお、用紙Pは定着ベルト26の場合と同様に、通常使用する物と同等の光沢度を有し、中間転写ベルト10に巻き付きやすい剛性が小さい薄紙を使用する。
図23に校正データ取得フローを示す。
まず、校正データ取得モードを選択し通紙を開始する(S1)。校正データ取得モードは、製造工程やフィールドの保守要員によって実行されるモードであり、画像形成条件や動作が異なる。搬送上の不具合を回避するために紙厚を検出し規格外の用紙Pを遮断する機能を持つ装置では、意図的に巻き付きジャムを発生させる必要があるため、それらは無効に設定する。
次に、巻き付き発生用の画像を形成し、その画像を用紙Pに転写する(S2)。このとき、巻き付き対象となる部位では、巻き付き発生側の条件設定がされる。例えば、転写部の場合では、線速(低下)、転写バイアス(off)、分離バイアス(off)、画像(白紙)であり、定着部の場合では、線速(低下)、定着温度(上昇)、画像(先端ベタ)などである。そして、通常の用紙搬送と異なり、巻き付かせることが目的であり、必要以上の用紙搬送は校正データ取得の妨げとなるから、巻き付き状態を発生させるために所定量の用紙搬送で停止させる(S3)。次に、対象部位の測距センサ1により巻き付いた用紙Pまでのセンサデータから校正データを取得する(S4)。校正データ取得後、巻き付いた用紙Pを取り除く(S5)。その際、用紙Pの巻き付き状態を観察し、正しい巻き付き状態が得られているか確認する。そして、校正データが正しく取得されたかを巻き付き状態の観察に基づき入力する(S6)。正しい巻き付き状態が得られ校正データが正しく取得された場合には(S6でY)、取得データを記憶手段に記憶し校正を実施し(S7)、一連の制御を終了する。一方、正しい巻き付き状態が得られず校正データが正しく取得されていない場合には、再度S1に戻って同様の制御を繰り返し行う。
図24に用紙Pを定着ベルト26や中間転写ベルト10に巻き付かせる以外の校正データ取得方法を示す。なお、図24では定着部で例示する。
図24に示すように定着ベルト26を張架する定着ローラ28の軸方向両端部に用紙Pと同等の光沢度を有する校正リング12を配設する。測距センサ1と校正リング12の観測面間の距離は測距センサ1と定着ベルト面間の距離と同じになるように設定する。校正リング12は、測距センサ1による観測面が用紙巻き付き状態の定着ベルト面と等価であれば良く、定着ローラ28と同期して校正リング12が回転する必要はなく、定着ローラ28のように円筒形である必要もない。
また、測距センサ1はガイド面13a上を変位可能にセンサブラケット13に取り付けられており、校正データを取得する場合には、定着ベルト26と対向する通常の用紙挙動観測位置(図中実線で記された測距センサ1の位置)から手動により測距センサ1をセンサブラケット13のガイド面13a上でスライドさせて校正リング12と対向する校正データ取得位置(図中二点鎖線で記された測距センサ1の位置)に移動させる。これにより、校正データを取得するのに画像形成を行う必要が無く画像形成動作の待機状態で実行できるので、トナーや用紙Pを無駄に消費することがない。そして、校正データを取得後、センサブラケット13のガイド面13a上をスライドさせて測距センサ1を元の用紙挙動観測位置に戻すことで、通常の動作が可能となる。この場合、測距センサ1が変位可能に取り付けられ移動方向へのガイドを担うガイド面13aが観測対象である定着ベルト16や校正リング12の外形に平行であることが重要になる。
以上、本実施形態によれば、用紙Pに画像を形成する画像形成手段と、無端移動する表面に用紙Pを接触させて搬送する定着ベルト26や中間転写ベルト10などの表面移動体とを備えた画像形成装置において、前記表面移動体から用紙Pが分離可能な予め設定された分離位置よりも表面移動方向下流側の所定位置である検知位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙Pの先端部までの距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段の検出結果に基づいて前記距離が所定距離も短い場合に、前記表面移動体による用紙Pの搬送を停止する制御を行う制御手段である制御部とを有する。本実施形態においては、前記分離位置よりも表面移動方向下流側の検知位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙Pの先端部までの距離を距離検出手段によって検出する。これにより、表面移動体に用紙Pが巻き付いたまま搬送された際の用紙先端部が位置する表面移動体の位置を基準にして用紙先端部の位置を把握することができる。よって、前記距離が所定距離も短い場合、言い換えれば、用紙先端部の位置が予め設定した位置よりも表面移動体に近い場合に、制御部によって表面移動体による用紙Pの搬送を停止させることで、正常搬送状態における用紙先端の位置を基準とした場合よりも搬送不良が生じたまま用紙Pが搬送されるのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、距離検出手段は、被対象物に光を照射する発光手段である光源2と被対象物から反射された光を受光する受光手段である検出器3とを有する光学検知手段である測距センサ1を有しており、測距センサ1は、検知位置にある表面移動体に光を照射し反射された光を受光して前記検知位置にある表面移動体と測距センサ1との距離を検知し、前記分離位置を通過した用紙Pの先端部に光を照射し反射された光を受光して用紙Pの先端部と測距センサ1との距離を検知して、前記検知位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙Pの先端部までの距離を検出する構成を採用することができる。
また、本実施形態によれば、上記表面移動体である定着ベルト26は画像を用紙Pに定着する定着部に設けられており、画像形成手段によって用紙Pの少なくとも先端部分に画像を形成し、上記分離位置よりも表面移動方向下流側で定着ベルト26に用紙Pが巻き付くように用紙Pを所定量搬送した後に、定着ベルト26による用紙Pの搬送を停止させ、定着ベルト26に巻き付ついている用紙Pの前記画像が形成された箇所からの反射光を測距センサ1で検知して、定着ベルト26の用紙Pが巻き付いている部分と測距センサ1との距離を求め、定着ベルト26と測距センサ1との距離の校正データを取得する校正データ取得モードを有する。これにより、意図的に用紙Pの巻き付き状態を作ることによって、定着ベルト26の光沢の影響を受けることなく、精度良く校正データとなる定着ベルト26と測距センサ1との距離を取得することができる。また、校正データを得るためだけに装置内の構造の変更が生じないので、校正データの取得が容易である。
また、本実施形態によれば、上記表面移動体である中間転写ベルト10は用紙Pに画像を転写する転写部に設けられており、上記分離位置よりも表面移動方向下流側で中間転写ベルト10に用紙Pが巻き付くように用紙Pを所定量搬送した後に、中間転写ベルト10による用紙Pの搬送を停止させ、中間転写ベルト10に巻き付ついている用紙Pの前記画像が形成された箇所からの反射光を測距センサ1で検知して、中間転写ベルト10の用紙Pが巻き付いている部分と測距センサ1との距離を求め、中間転写ベルト10と測距センサ1との距離の校正データを取得する校正データ取得モードを有する。これにより、意図的に用紙Pの巻き付き状態を作ることによって、中間転写ベルト10の光沢の影響を受けることなく、精度良く校正データとなる中間転写ベルト10と測距センサ1との距離を取得することができる。また、校正データを得るためだけに装置内の構造の変更が生じないので、校正データの取得が容易である。
また、本実施形態によれば、測距センサ1から前記検知位置にある表面移動体である定着ベルト26までの距離と同距離で定着ベルト26を張架する定着ローラ28の軸方向端部に設けられ、測距センサ1によって自身からの反射光が検知され得る位置に設けられた被検知部材である校正リング12と、定着ベルト26に対向する位置と校正リング12に対向する位置との間で測距センサ1を変位可能に保持する保持手段であるセンサブラケット13とを有することで、校正データを得るために画像形成動作を行う必要が無く、トナーや用紙Pを無駄に消費するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、定着ベルト26または中間転写ベルト10と測距センサ1との間に距離検出部材であるシャッタ部材6を配設したことで、基準となる定着ベルト26または中間転写ベルト10と測距センサ1との距離以外の取得データがあることにより、測距センサ1と前記距離との関係を示す検量線の精度が高まるので、校正精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、シャッタ部材6は測距センサ1が受光する反射光の光路を開放及び遮断可能に構成されており、測距センサ1を囲うケース部材である断熱ケース5に形成された開口である窓部5aの開閉部材を兼ねる。これにより、通常動作で窓部5aをシャッタ部材6で閉じた状態にしてシャッタ部材6を用いた測距センサ1の出力チェックが可能となり、センサ精度の維持を図ったりセンサ異常を早期に検出したりすることができる。また、シャッタ部材6の測距センサ1による検出面が通常動作時では断熱ケース5の内部に面した状態となるので、飛散トナーがシャッタ部材6の検出面に付着し汚れてしまうのが抑えられ、長期にわたって前記検出面の状態を良好に維持することができる。
また、本実施形態によれば、断熱ケース5が内部に気流が流れるダクトを兼ねることで、測距センサ1とシャッタ部材6との間の空間を気流の流路に活用できるので、測距センサ1に対する防塵と冷却に有効である。また、測距センサ1を定着部近傍に設けた場合には、測距センサ1が定着部からの熱の影響を受けにくくなるので、その分、測距センサ1を定着部に近づけて配設することができ、測距センサ1の感度がより高い領域で使用することができる。
1 測距センサ
2 光源
3 検出器
4a レンズ
4b レンズ
5 断熱ケース
5a 窓部
6 シャッタ部材
7 上ガイド板
8 下ガイド板
9 分離爪
10 中間転写ベルト
11 基層
12 校正リング
13 センサブラケット
13a ガイド面
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 ローラ
17 ベルトクリーニング装置
18 プロセスユニット
20 タンデム部
21 露光装置
22 二次転写装置
22a 二次転写ローラ
23a 張架ローラ
23b 張架ローラ
24 搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 定着ローラ
29 加熱ローラ
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読み取りセンサ
40 感光体
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
48 給紙路
49 レジストローラ対
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 給紙路
54 出口ローラ対
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
60 帯電装置
61 現像装置
62 一次転写ローラ
63 クリーニング装置
63 感光体クリーニング装置
64 除電装置
65 現像スリーブ
66 攪拌部
67 現像部
68 スクリュウ
70 現像ケース
71 トナー濃度センサ
72 マグネットローラ
73 ドクタブレード
74 導電性ローラ
75 クリーニングブレード
76 ファーブラシ
77 電界ローラ
78 スクレーパ
79 回収スクリュ
80 トナーリサイクル装置
85 用紙反転装置
90 ファーブラシ
91 ファーブラシ
92 金属ローラ
93 金属ローラ
94 電源
95 電源
96 ブレード
97 ブレード
100 プリンタ部
200 給紙部
300 スキャナ部
400 原稿搬送部
500 検出対象物
501 検出対象面
600 光沢センサ
602 光源
603 検出器
604a レンズ
604b レンズ
特開平10−039562号公報

Claims (8)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    無端移動する表面に用紙を接触させて搬送する表面移動体とを備えた画像形成装置において、
    前記表面移動体から用紙が分離可能な予め設定された分離位置よりも表面移動方向下流側の所定位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙の先端部までの距離を検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段の検出結果に基づいて前記距離が所定距離も短い場合に、前記表面移動体による用紙の搬送を停止する制御を行う制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記距離検出手段は、被対象物に光を照射する発光手段と該被対象物から反射された光を受光する受光手段とを有する光学検知手段を有しており、
    前記光学検知手段は、上記所定位置にある表面移動体に光を照射し反射された光を受光して該所定位置にある表面移動体と該光学検知手段との距離を検知し、上記分離位置を通過した用紙の先端部に光を照射し反射された光を受光して該用紙の先端部と該光学検知手段との距離を検知して、前記所定位置にある表面移動体から前記分離位置を通過した用紙の先端部までの距離を検出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    上記表面移動体は画像を用紙に定着する定着部に設けられており、
    画像形成手段によって用紙の少なくとも先端部分に画像を形成し、上記分離位置よりも表面移動方向下流側で表面移動体に用紙が巻き付くように用紙を所定量搬送した後に、表面移動体による用紙の搬送を停止させ、表面移動体に巻き付ついている用紙の前記画像が形成された箇所からの反射光を上記光学検知手段で検知して、前記表面移動体の用紙が巻き付いている部分と前記光学検知手段との距離を求め、前記表面移動体と前記光学検知手段との距離の校正データを取得する校正データ取得モードを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2の画像形成装置において、
    上記表面移動体は用紙に画像を転写する転写部に設けられており、
    上記分離位置よりも表面移動方向下流側で表面移動体に用紙が巻き付くように用紙を所定量搬送した後に、表面移動体による用紙の搬送を停止させ、表面移動体に巻き付ついている用紙の前記画像が形成された箇所からの反射光を上記光学検知手段で検知して、前記表面移動体の用紙が巻き付いている部分と前記光学検知手段との距離を求め、前記表面移動体と前記光学検知手段との距離の校正データを取得する校正データ取得モードを有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2、3または4の画像形成装置において、
    上記光学検知手段から上記所定位置にある表面移動体までの距離と同距離で表面移動部材の軸方向端部に設けられ、前記光学検知手段によって自身からの反射光が検知され得る位置に設けられた被検知部材と、
    前記表面移動部材に対向する位置と前記被検知部材に対向する位置との間で前記光学検知手段を変位可能に保持する保持手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5の画像形成装置において、
    上記光学検知手段と上記表面移動体との間に距離検出部材を配設したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    上記距離検出部材は上記光学検知手段が受光する反射光の光路を開放及び遮断可能に構成されており、前記光学検知手段を囲うケース部材に形成された開口の開閉部材を兼ねることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記ケース部材が内部に気流が流れるダクトを兼ねることを特徴とする画像形成装置。
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