JP2012102754A - スラストころ軸受用保持器およびスラストころ軸受 - Google Patents

スラストころ軸受用保持器およびスラストころ軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】歪みが発生しにくくて、真円度に優れ、ころの案内性に優れるスラストころ軸受用保持器およびスラストころ軸受を提供すること。
【解決手段】環状部50と、環状部50から環状部50の径方向の外方に延在すると共に、環状部50の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の柱部51とを有する第1部材40と、複数の円弧状の第2部材41と、複数のボルト42とで保持器34を構成する。各第2部材41を、一の柱部51の径方向の外方側の端面のみに一箇所で固定する。複数の第2部材41を、互いに相俟って略環状の部材を構成するように配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、スラストころ軸受用保持器およびスラストころ軸受に関する。
従来、スラストころ軸受用保持器としては、特開2006−153200号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
このスラストころ軸受用保持器(以下、単に保持器という)は、内側環状部と、外側環状部と、複数の柱部とを備え、外側環状部の中心軸は、内側環状部の中心軸と略一致し、外側環状部は、内側環状部の径方向の外方に位置している。
上記各柱部は、内側環状部の径方向に延在し、内側環状部と、外側環状部との間を連結している。上記複数の柱部は、内側環状部の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記内側環状部と、外側環状部と、周方向に隣接する二つの柱部とで、ころを収容するポケットを画定している。
上記内側環状部と、上記複数の柱部とは、櫛型の一体の部材として成形されている。上記外側環状部と、上記各柱部の径方向の外方側の端面とを、スプリングピンで固定して、保持器を形成している。
上記従来の保持器は、二つの環状部材を、二つの環状部材にまたがる複数のスプリングピンで締結する構成であるから、保持器内にひずみが発生することを回避し難くて、保持器の真円度が低下することを避けがたいという問題がある。そして、特に、高い精度が要求される工作機械等に使用される場合には、要求されるころの案内特性を得られない場合がある。
特開2006−153200号公報(第9図)
そこで、本発明の課題は、歪みが発生しにくくて、真円度に優れ、ころの案内性に優れるスラストころ軸受用保持器およびスラストころ軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のスラストころ軸受用保持器は、
環状部と、上記環状部から上記環状部の径方向の外方に延在すると共に、上記環状部の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の柱部とを有する一体の第1部材と、
複数の円弧状の第2部材と
を備え、
上記各第2部材は、一の上記柱部の上記径方向の外方側の端面のみに固定され、
上記複数の第2部材は、互いに相俟って略環状の部材を構成していることを特徴としている。
本発明によれば、上記各第2部材は、一の上記柱部の上記径方向の外方側の端面のみに固定され、第1部材と、各第2部材とが、複数箇所で固定されることがないから、第1部材に対する各第2部材の相対位置の自由度が大きくなって、保持器に生じる歪みが解放され易くなって、保持器に生じる歪みを大きく緩和することができる。したがって、保持器の真円度を優れたものにすることができて、保持器のころの案内特性を良好なものにすることができる。
また、本発明によれば、従来と異なり、二つの環状部のうちの一方が、複数の円弧状の部材で構成されるようになっているが、円弧状の部材は、環状部材と比較して、全体のゆがみが少ない状態で加工することができる。したがって、この理由からも保持器の真円度を優れたものにすることができる。環状部を分割した円弧状の部材の加工を行うようになっているから、環状部を一度に加工する場合と比較して、保持器の各部品を精度良く作製することができるのである。
また、本発明によれば、従来と比較して、固定箇所の数を増さないようにすることができ、かつ、円弧状の第2部材は、小型で量産性に優れるから、作業性を向上させることができる。
また、一実施形態では、
上記第2部材は、その第2部材の上記周方向の一方側の端部に係止部を有すると共に、その第2部材の上記周方向の他方側の端部に被係止部を有し、
上記各第2部材の係止部は、その第2部材に周方向に隣接する上記第2部材の被係止部に係止されている。
上記実施形態によれば、各第2部材の係止部が、その第2部材に周方向に隣接する第2部材の被係止部に係止されているから、各第2部材に対するその第2部材に周方向に隣接する第2部材の相対移動を規制できる。したがって、複数の第2部材は、環状に配置されているから、上記環状の部材からの第2部材の離脱を防止でき、複数の第2部材の位置決めを精度よく行うことができ、真円度を更に優れたものにすることができる。
尚、係止部と、被係止部との係止は、隙間を有した状態での係止であると、歪みの解放を促進できて好ましいが、係止部と、被係止部との係止は、隙間を有さない状態での係止であっても良い。この場合でも、被係止部が係止部に対して相対移動することが可能であって、歪みを吸収できるからである。
また、本発明のスラストころ軸受は、
第1軌道面を有する第1軌道盤と、
第2軌道面を有する第2軌道盤と、
上記第1軌道面と、上記第2軌道面との間に配置された複数のころと、
上記複数のころを保持する本発明のスラストころ軸受用保持器と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、本発明のスラストころ軸受用保持器を備えるから、保持器の真円度を優れたものにすることができて、保持器によるころの案内性能を向上させることができる。そして、回転軸が高速回転し、各部材の高い精度が要求される工作機械に使用される場合であっても、ころの円滑な転動を維持することができる。
本発明のスラストころ軸受用保持器によれば、第1部材と、各第2部材とが、複数箇所で固定されることがないから、保持器に生じる歪みが解放され易くなって、保持器に生じる歪みを大きく緩和することができる。したがって、保持器の真円度を優れたものにすることができて、保持器のころの案内特性を良好なものにすることができる。
また、本発明のスラストころ軸受用保持器によれば、従来と異なり、二つの環状部のうちの一方が、複数の円弧状の部材で構成されるようになっている。したがって、円弧状の部材は、環状部材と比較して、全体のゆがみが少ない状態で加工することができるから、この理由からも保持器の真円度を優れたものにすることができる。
また、本発明のスラストころ軸受用保持器によれば、従来と比較して、固定箇所の数を増さないようにすることができる一方、円弧状の第2部材は、小型で量産性に優れる。したがって、作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態のテーブルの模式断面図である。 保持器の一部を、保持器の軸方向の一方側から見たときの図である。 保持器のポケットの中心を通過する径方向の断面図である。 保持器の第2部材を径方向の外方側から見たときの図である。 上記第2部材を、保持器の軸方向から見たときの図である。 周方向に隣接する二つの第2部材の係合の変形例を示す図である。 周方向に隣接する二つの第2部材の係合の変形例を示す図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のテーブルの模式断面図である。
このテーブルは、回転台1と、環状の回転台受け2と、入力軸3と、出力軸4と、円錐ころ軸受5と、スラスト円筒ころ軸受6とを備える。
上記回転台1は、環状部材であって、円形状の加工材載置面10と、内側円筒部11と、外側円筒部12とを有する。上記加工材載置面10は、回転台1の軸方向の一方側の端面を構成し、平面部からなっている。上記加工材載置面10には、加工材が取り付けられるようになっている。
一方、上記内側円筒部11と、外側円筒部12とは、回転台1の軸方向の他方側の端部から軸方向の他方側に突出している。上記外側円筒部12の中心軸は、内側円筒部11の中心軸と略一致している。上記外側円筒部12は、内側円筒部11の径方向の外方に位置している。
上記回転台受け2は、環状部材であって、軸方向の断面において、略山字状の断面形状を有し、軸部21と、円筒部22と、円板状の土台部23とを有し、円筒部22は、軸部21の径方向の外方に位置している。上記軸部21の中心軸と、円筒部22の中心軸とは、略一致している。上記土台部23は、軸部21の軸方向の一端部と、円筒部22の軸方向の一端部とを連結している。上記土台部23の軸方向の軸部21側とは反対側の端面は、回転台受け2を水平面に載置する載置面24になっている。
上記入力軸3は、図示しないモータに接続されて、モータから回転動力を受けて、図1に矢印A方向に回転するようになっている。また、上記出力軸4には、ギヤによる噛合によって、入力軸3からの動力が伝達されるようになっており、回転台1の外側円筒部12の外周円筒面には、ギヤによる噛合によって、出力軸4からの動力が伝達されるようになっている。
上記円錐ころ軸受5は、回転台1の内側円筒部11の内周面と、回転台受け2の軸部21の外周面との間に配置されている。上記円錐ころ軸受5は、回転台1を静止している回転台受け2に対して回転自在に支持している。
上記スラスト円筒ころ軸受6は、回転台1の外側円筒部12の軸方向の端面と、回転台受け2の円筒部22の軸方向の土台部23側とは反対側の端面との間に配置されている。上記スラスト円筒ころ軸受6は、第1軌道盤としての上側軌道盤31と、第2軌道盤としての下側軌道盤32と、複数の円筒ころ33と、スラストころ軸受用保持器(以下、単に、保持器という)34とを有する。
上記上側軌道盤31と、下側軌道盤32とは、上側軌道盤31の軸方向に対向配置されている。上側軌道盤31の軸方向の下側軌道盤32側の端面は、上側軌道盤31の軌道面35を構成し、下側軌道盤32の軸方向の上側軌道盤31側の端面は、下側軌道盤32の軌道面36を構成している。上記複数の円筒ころ33は、上側軌道盤31の軌道面35と、下側軌道盤32の軌道面36との間に保持器34によって配置された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記外側円筒部12の軸方向の端面は、径方向の外方側に円筒状の突出部37を有し、その突出部37の円筒内周面に、上側軌道盤31の径方向の外方の円筒外周面を内嵌して固定している。また、上記回転台受け2の円筒部22の軸方向の端面は、径方向の内方側に円筒状の突出部38を有し、その突出部38の円筒外周面に、下側軌道盤32の径方向の内方の円筒内周面を外嵌して固定している。このようして、上側軌道盤31や下側軌道盤32の径方向の位置決めを行っている。
上記保持器34は、円筒内周面を有し、その円筒内周面は、回転台受け2の上記突出部38の円筒外周面に案内されている。このようにして、上記保持器34の径方向の位置決めを行っている。上記スラスト円筒ころ軸受6は、回転台1からのアキシアル荷重を負荷するようになっている。
このテーブルは、入力軸3の回転動力を、ギヤを介して出力軸4に伝達して、出力軸4の回転速度を適切に調整した後、適切に調整された出力軸4の回転動力を、ギヤを介して回転台1に伝達して、回転台1を矢印Bで示す方向に回転させるようになっている。そして、テーブルに取り付けた加工材を回転させて、回転している加工材の切削や穴あけなどを行うようになっている。
図2は、上記保持器34の一部を、保持器34の軸方向の一方側から見たときの図である。
図2に示すように、この保持器34は、環状の第1部材40と、複数の円弧状の第2部材41と、複数のボルト42とを有する。
上記第1部材40は、環状部50と、複数の略同一の柱部51とを有し、各柱部51は、環状部50の径方向の外方側の端部から径方向の外方に延在している。上記柱部51は、環状部50の周方向に略等間隔毎に配置されている。
上記複数の柱部51は、互いに相俟って略環状の部材を構成している。図2に示すように、上記第2部材41は、各柱部51の周方向の中心からその柱部51に周方向に隣接する柱部51の周方向の中心までの距離の2倍の周方向の距離を有している。上記第2部材41の数は、柱部51の数の半分になっている。
上記各第2部材41は、一つのみのねじ穴を有し、そのねじ穴は、第2部材41の弧の延在方向の中央に位置している。上記ねじ穴は、弧状の第2部材41の延在方向に垂直な方向に延在して、第2部材41を貫通している。図2に示すように、上記ボルト42を、ねじ穴に挿通した後、第2部材41から突出したボルト42の軸部を、柱部51の周方向の略中央に螺合して、第2部材41を第1部材40にねじ固定している。上記第1部材40と、第2部材41との固定状態において、ボルト42は、保持器34の略径方向に延在している。上記各第2部材41と、柱部51とは、一の箇所のみで固定されている。
図2に示すように、上記柱部51は、一つおきに第2部材41にねじ固定されている。上記第1部材40の環状部50と、周方向に隣接する二つの柱部51,51と、第2部材41とで、円筒ころ33(図1参照)を収容するポケット57を画定している。
図2に示すように、各第2部材41は、周方向において、一の柱部51の周方向の全範囲と、その一の柱部51の周方向の一方側の柱部51の周方向の略半分の領域と、その一の柱部51の周方向の他方側の柱部51の周方向の略半分の領域と、周方向に隣接する二つのポケット57の夫々の径方向の開口とを覆っている。
図3は、保持器34のポケット57の中心を通過する径方向の断面図である。図3に示すように、第1部材40の環状部50は、軸方向の一方に突出する突出部60を有している。上記突出部60の軸方向の下側軌道盤32(図1参照)側の端面61は、下側軌道盤32の上面に案内されている。
図4は、上記第2部材41を径方向の外方側から見たときの図である。
尚、図4において、参照番号95は、第2部材41のねじ穴の開口を示し、参照番号96は、ボルトの頭部の縁を示し、参照番号97は、ボルトの軸部の外周面を示している。
図4に示すように、上記第2部材41は、周方向の一方側の端部において、軸方向の一端から中央までに断面矩形状の切欠き80が存在し、周方向の他方側の端部において、軸方向の他端から中央までに断面矩形状の切欠き81が存在している。換言すれば、上記第2部材41は、周方向の一方側の端部において、軸方向の中央から他端までに周方向に突出する断面矩形状の突出部90を有し、周方向の他方側の端部において、軸方向の中央から一端までに周方向に突出する断面矩形状の突出部91を有する。
上記第2部材41の周方向の一方側の切欠き80の形状は、第2部材41の周方向の他方側の切欠き81の形状と、略同一であり、第2部材41の周方向の一方側の突出部90の形状は、第2部材41の周方向の他方側の突出部91の形状と、略同一になっている。
上記各第2部材41の周方向の一端部に存在する切欠き(凹部)80,81に、その第2部材41の周方向に隣接する第2部材41の突出部(凸部)90,91を若干の隙間を有している状態で係止するようになっている。このようにして、切欠きおよび突出部がなくて、平面同士で当接する構成である場合に発生するおそれがあるエッジ当たりを抑制するようにしている。
また、上記各第2部材41で、周方向の一方側と他方側とで、突出部80,81が存在する軸方向の位置が、周方向に重ならないように、突出部80,81を、軸方向の一方側と他方側とで、互い違いに配置して、複数の第2部材41が相俟って略環状の部材を構成した際、軸方向の一方側と他方側の両側の移動が規制されるようにして、各第2部材41がその略環状の部材から離脱しにくくなるようにしている。上記各第2部材41において、突出部90,91は、係止部を構成し、切欠き80,81は、被係止部を構成している。
図5は、上記第2部材41を、保持器34の軸方向から見たときの図である。
図5に示すように、突出部90の周方向の寸法は、切欠き81の周方向の寸法と略同一になっている。
上記実施形態の保持器34によれば、上記各第2部材41は、一の柱部51の径方向の外方側の端面のみに一箇所のみで固定され、第1部材40と、各第2部材41とが、複数箇所で固定されることがないから、第1部材40に対する各第2部材41の相対位置の自由度が大きくなって、保持器34に生じる歪みが解放され易くなって、保持器34に生じる歪みを大きく緩和することができる。したがって、保持器34の真円度を優れたものにすることができて、保持器34のころの案内特性を良好なものにすることができる。
また、上記実施形態の保持器34によれば、従来と異なり、二つの環状部のうちの一方が、複数の円弧状の第2部材41で構成されるようになっているが、円弧状の部材は、環状部材と比較して、全体のゆがみが少ない状態で加工することができる。したがって、この理由からも保持器34の真円度を優れたものにすることができる。環状部を分割した円弧状の第2部材41の加工を行うようになっているから、環状部を一度に加工する場合と比較して、保持器34の各部品を精度良く作製することができるのである。
また、上記実施形態の保持器34によれば、従来と比較して、固定箇所の数が増さないようにすることができ、かつ、円弧状の第2部材41は、小型で量産性に優れるから、作業性を向上させることができる。
また、上記実施形態の保持器34によれば、各第2部材41の突出部90,91が、その第2部材41に周方向に隣接する第2部材41の切欠き80,81に係止されているから、各第2部材41に対するその第2部材41に周方向に隣接する第2部材41の相対移動を制限できる。したがって、上記複数の第2部材41は、環状に配置されているから、複数の第2部材41の位置決めを精度よく行うことができて、真円度を更に優れたものにすることができる。
尚、上記実施形態の保持器34では、円弧状の第2部材41の延在方向(保持器の周方向)の長さが、周方向に隣接する二つの柱部51間の周方向の長さの略2倍であって、柱部51が一つおきに第2部材41とねじ固定されるようになっていた。しかしながら、この発明では、円弧状の第2部材の延在方向(保持器の周方向)の長さが、周方向に隣接する二つの柱部間の周方向の長さの略4倍であって、周方向に隣接するねじ固定された二つの柱部の周方向の間に、ねじ固定されていない柱部が三つ存在する構成であっても良い。
また、上記実施形態の保持器34では、第2部材41と、第1部材40の柱部51とがねじ固定されていたが、この発明では、第2部材が凸部を有する一方、第1部材の柱部が、凹部を有し、第2部材の凸部を第1部材の柱部の凹部に嵌合固定(例えば、圧入)することによって、第2部材を第1部材に固定するようになっていても良い。また、第2部材が凹部を有する一方、第1部材の柱部が、凸部を有し、第1部材の柱部の凸部を第2部材の凹部に嵌合固定(例えば、圧入)することによって、第1部材を第2部材に固定するようになっていても良い。
また、上記実施形態の保持器34では、複数の第2部材41の周方向の長さが全て同一であったが、この発明では、少なくとも二つの第2部材の周方向の長さが異なっていても良い。要は、複数の第2部材が相俟って略環状の部材を構成すると共に、その複数の第2部材と、第1部材とで、ポケットを構成できさえすれば良い。この発明では、ねじ固定等の固定は、周方向に等間隔に行われなくても良いのである。
また、上記実施形態の保持器34では、係止部である突出部90,91と、被係止部である切欠き80,81とを、隙間を有した状態で係止したが、この発明では、係止部と、被係止部とを、隙間が存在しない状態で係止しても良い。この場合でも、一体の連続構造との比較において、被係止部が係止部に対して相対移動することが可能であって、歪みを吸収できるからである。尚、上記実施形態のように、係止部と、被係止部とを、隙間が存在する状態で係止すると、歪みを効果的に吸収できて、真円度が高い保持器を容易に形成できて、好ましい。
また、上記実施形態の保持器34では、切欠き80,81および突出部90,91の夫々が、第2部材41の周方向の端部かつ軸方向の端部に存在したが、この発明では、図6に示すように、切欠き180および突出部190の夫々は、第2部材141の周方向の端部かつ軸方向の中央部に存在しても良い。また、この発明では、係止部および被係止部の夫々は、第2部材の周方向の端部であれば、如何なるところに存在しても良い。
また、上記実施形態の保持器34では、切欠き80,81および突出部90,91の夫々の形状が、断面矩形の形状であったが、この発明では、図7に示すように、第2部材241の切欠き(凹部)280および突出部290の夫々の形状は、断面三角形の形状であっても良い。また、切欠きおよび突出部の夫々の形状は、断面半円状の形状や断面半楕円状の形状等であっても良い。この発明では、切欠きおよび突出部の形状は、欠きおよび突出部の形状が互いに対応する形状であれば、如何なる形状であっても良い。
また、上記実施形態の保持器34では、第2部材41の係止部としての突出部90を、第2部材41の被係止部としての切欠き80,81に係止して、複数の第2部材が相俟ってできる略環状の部材からの各第2部材41の離脱を防止するようにしたが、この発明では、第2部材が、係止部および被係止部のいずれも有さなくても良い。
また、上記実施形態の保持器34は、下側軌道盤32にガイドされるようになっていたが、この発明では、保持器34は、上側軌道盤にガイドされるようになっていても良い。
また、上記実施形態の保持器34は、その径方向の内方側の端面が、土台部23の環状の突出部にガイドされるようになっていたが、この発明では、保持器の径方向の外方の端面が、土台部の環状の突出部にガイドされるようになっていても良い。
また、上記実施形態の保持器34は、第2部材41を柱部51の端面に当接させてねじ固定していたが、第2部材の内周面に凹部を形成し、この凹部に柱部が入り込むようにしても良い。あるいは、第2部材の内周面と柱部の端面とのいずれか一方に凸部を形成し、他方にこの凸部が入り込む凹部を形成しても良い。
また、上記実施形態の保持器34は、円筒ころ33を保持するようになっていたが、この発明の保持器は、円筒ころ、凸面ころ(球面ころ)等、円筒ころ以外のころを収容するようになっていても良い。
31 上側軌道盤
32 下側軌道盤
33 円筒ころ
34 保持器
35 上側軌道盤の軌道面
36 下側軌道盤の軌道面
40 第1部材
41,141,242 第2部材
42 ボルト
50 環状部
51 柱部
80,81,180,280 切欠き
90,91,190,290 突出部

Claims (3)

  1. 環状部と、上記環状部から上記環状部の径方向の外方に延在すると共に、上記環状部の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の柱部とを有する第1部材と、
    複数の円弧状の第2部材と
    を備え、
    上記各第2部材は、一の上記柱部の上記径方向の外方側の端面のみに固定され、
    上記複数の第2部材は、互いに相俟って略環状の部材を構成していることを特徴とするスラストころ軸受用保持器。
  2. 請求項1に記載のスラストころ軸受用保持器において、
    上記第2部材は、その第2部材の上記周方向の一方側の端部に係止部を有すると共に、その第2部材の上記周方向の他方側の端部に被係止部を有し、
    上記各第2部材の係止部は、その第2部材に周方向に隣接する上記第2部材の被係止部に係止されていることを特徴とするスラストころ軸受用保持器。
  3. 第1軌道面を有する第1軌道盤と、
    第2軌道面を有する第2軌道盤と、
    上記第1軌道面と、上記第2軌道面との間に配置された複数のころと、
    上記複数のころを保持する請求項1または2に記載のスラストころ軸受用保持器と
    を備えることを特徴とするスラストころ軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007285507A (ja) * 2006-03-22 2007-11-01 Ntn Corp ころ軸受、保持器セグメント、間座および風力発電機の主軸支持構造
JP2008163991A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Ntn Corp スラスト軸受用保持器
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