JP2012102623A - 可変吸気システム - Google Patents
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Abstract
【課題】最大吸入空気流量を犠牲にすることなく、バルブ駆動装置の負担も軽減でき、常に良好な渦流を生成できる可変吸気システムを提供する 。
【解決手段】可変吸気絞りバルブ3の弁体32を、駆動軸31の支持部31bの肉厚より薄い厚みを有する平板状にし、この弁体32の全開位置を、吸入空気Aの流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンさせる。そして、この所定の角度θを、弁体32の全開位置において支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域Mを「支持部31bの投影面積」としたとき、弁体32の全領域が、「支持部31bの投影面積」の範囲内に収まるように設定する。これにより、平板状の弁体32を採用しながら、最大吸入空気流量の安定化を図ることができ、しかも良好な渦流を生成できる。
【選択図】 図3
【解決手段】可変吸気絞りバルブ3の弁体32を、駆動軸31の支持部31bの肉厚より薄い厚みを有する平板状にし、この弁体32の全開位置を、吸入空気Aの流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンさせる。そして、この所定の角度θを、弁体32の全開位置において支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域Mを「支持部31bの投影面積」としたとき、弁体32の全領域が、「支持部31bの投影面積」の範囲内に収まるように設定する。これにより、平板状の弁体32を採用しながら、最大吸入空気流量の安定化を図ることができ、しかも良好な渦流を生成できる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば自動車に搭載される内燃機関(以下、エンジンという。)の各気筒の燃焼室に供給される吸入空気にスワール流やタンブル流などの渦流を発生させる可変吸気システムに関し、特に、可変吸気絞りバルブの配設構造を改良した可変吸気システムに関するものである。
(従来の技術)
従来より、この種の可変吸気システムは、エンジンの燃焼効率の向上策として有用されており、その代表例について図6に基づき概説する。図6に示すように、可変吸気システム1は、エンジンへの吸入空気Aを導く吸入空気通路21を有するハウジング2と、吸入空気通路21の一部を開閉する可変吸気絞りバルブ(以下、単に絞りバルブとも略称する。)3とを具備する基本構成となっており、吸入空気通路21はハウジング2内で主空気通路21aから第1の空気通路21bと第2の空気通路21cとに分岐され、第1の空気通路21bが、絞りバルブ3により閉じられて(バルブ全閉時、即ち弁体32の二点鎖線位置=全閉位置)、第2の空気通路21cのみの片側通気状態が形成されることにより、ハウジング2に導入された吸入空気Aが矢印βのごとく偏流空気流となってエンジンに供給される。かくして、エンジンの各燃焼室内に吸入空気の渦流を生成させるものである。
従来より、この種の可変吸気システムは、エンジンの燃焼効率の向上策として有用されており、その代表例について図6に基づき概説する。図6に示すように、可変吸気システム1は、エンジンへの吸入空気Aを導く吸入空気通路21を有するハウジング2と、吸入空気通路21の一部を開閉する可変吸気絞りバルブ(以下、単に絞りバルブとも略称する。)3とを具備する基本構成となっており、吸入空気通路21はハウジング2内で主空気通路21aから第1の空気通路21bと第2の空気通路21cとに分岐され、第1の空気通路21bが、絞りバルブ3により閉じられて(バルブ全閉時、即ち弁体32の二点鎖線位置=全閉位置)、第2の空気通路21cのみの片側通気状態が形成されることにより、ハウジング2に導入された吸入空気Aが矢印βのごとく偏流空気流となってエンジンに供給される。かくして、エンジンの各燃焼室内に吸入空気の渦流を生成させるものである。
しかしながら、可変吸気システム1自体、エンジンの振動や走行状態の影響を受けて激しく振動するものであり、また絞りバルブ3の弁体32が設置される吸入空気通路21内には、エンジンの各気筒における吸排気に伴い、つまりピストンの昇降や吸気バルブの開閉に伴って大きな吸気負圧と大気圧とが繰り返し発生し、このような圧力変化を伴う吸気負荷が弁体32に作用することになる。しかも、絞りバルブ3は、弁体32を支持する駆動軸31がハウジング2に回転自在に装着されるために、駆動軸31を中心に回転モーメントが発生し易い配設構造となっている。
そのため、例えば、絞りバルブ3が第1の空気通路21bを完全に開いた状態の時(バルブ全開時)、つまり弁体32が吸入空気Aの流れと平行となるように配置される時(弁体32の実線位置=全開位置)においても、弁体32が前述の吸気負荷やエンジンの振動等の影響を受けて矢印B、Cの両方向に回動する、所謂弁体32のバタツキ現象が生じ、バルブ全開時における最大吸入空気流量が不安定になるという問題があった。
そこで、かかる問題を解消するための対策として、本願と同一出願人が先に2つの提案をした(例えば特許文献1および2参照)。
そこで、かかる問題を解消するための対策として、本願と同一出願人が先に2つの提案をした(例えば特許文献1および2参照)。
その第1の対策案は、特許文献1に記載されているように、吸入空気Aの流れ力を積極的に活用しようとするもので、上記の図6において、例えば、可変吸気絞りバルブ3の弁体32の配設位置を、バルブ全開時には、吸入空気Aの流れ方向に対して開弁側(矢印B方向)に傾いた(オーバーターンした)回動位置(一点鎖線位置)となるようにするものである。
このような配設構造によれば、バルブ全開時には傾いた弁体32に吸入空気Aの流れ力がより大きく作用するため、弁体32自体のバタツキを解消でき、バルブ全開時における最大吸入空気流量を安定させることができる。
このような配設構造によれば、バルブ全開時には傾いた弁体32に吸入空気Aの流れ力がより大きく作用するため、弁体32自体のバタツキを解消でき、バルブ全開時における最大吸入空気流量を安定させることができる。
また、第2の対策案は、特許文献2に記載されているもので、図7に示されているように、可変吸気絞りバルブ3の弁体32自体を、駆動軸31に垂直な方向の断面形状が翼形状を呈するようにし、吸入空気Aの流れによって弁体32の一方の面(表面)と他方の面(裏面)との間で圧力差を生じさせるものである。
かかる構造によれば、バルブ全開時において、弁体32に対し、吸入空気Aの流れにより弁体32が開く方向に揚力が発生するため、弁体32自体のバタツキを解消でき、バルブ全開時における最大吸入空気流量の安定化を図ることができる。
かかる構造によれば、バルブ全開時において、弁体32に対し、吸入空気Aの流れにより弁体32が開く方向に揚力が発生するため、弁体32自体のバタツキを解消でき、バルブ全開時における最大吸入空気流量の安定化を図ることができる。
(従来技術の問題点)
ところが、上記対策案は、次のような実用上の諸問題を有しており、更なる改善が望まれている。
即ち、第1の対策案の弁体配設構造は、弁体32の全開位置を傾けた分だけ、弁体32が吸入空気通路21の有効開口面積を減じるため、圧損の増大を招き最大吸入空気流量がその分だけ減少するという問題が生じる。
なお、このような問題は、絞りバルブ3の弁体32自体の基本構造が異なっている場合、例えば図7に示すように、弁体32が駆動軸31を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されている場合においても、同様に生じる。
また、第2の対策案の翼状弁体構造は、弁体32の傾きをなくすことができるため、上記第1の対策案の問題点を解消できる反面、翼形状の弁体32自体の体格が大きく、重量も重くなるため、絞りバルブ3を回動変位させるバルブ駆動装置6に加わる負荷の増大を招き、かかるバルブ駆動装置6を駆動トルクの大きなものにしなければならない。
しかも、図8に示すように、弁体32が第1の空気通路21bを閉じるバルブ全閉時においては、吸入空気Aの主流が矢印のごとく弁体32の上面、即ち半楕円形状の曲面部分に突き当たるために、ハウジング2の内壁面側に押し込まれる流れなど複雑な流れが生じ、第2の空気通路21cに形成される偏流空気流βが乱れることになり、狙い通りの渦流が生成されない恐れがある。
ところが、上記対策案は、次のような実用上の諸問題を有しており、更なる改善が望まれている。
即ち、第1の対策案の弁体配設構造は、弁体32の全開位置を傾けた分だけ、弁体32が吸入空気通路21の有効開口面積を減じるため、圧損の増大を招き最大吸入空気流量がその分だけ減少するという問題が生じる。
なお、このような問題は、絞りバルブ3の弁体32自体の基本構造が異なっている場合、例えば図7に示すように、弁体32が駆動軸31を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されている場合においても、同様に生じる。
また、第2の対策案の翼状弁体構造は、弁体32の傾きをなくすことができるため、上記第1の対策案の問題点を解消できる反面、翼形状の弁体32自体の体格が大きく、重量も重くなるため、絞りバルブ3を回動変位させるバルブ駆動装置6に加わる負荷の増大を招き、かかるバルブ駆動装置6を駆動トルクの大きなものにしなければならない。
しかも、図8に示すように、弁体32が第1の空気通路21bを閉じるバルブ全閉時においては、吸入空気Aの主流が矢印のごとく弁体32の上面、即ち半楕円形状の曲面部分に突き当たるために、ハウジング2の内壁面側に押し込まれる流れなど複雑な流れが生じ、第2の空気通路21cに形成される偏流空気流βが乱れることになり、狙い通りの渦流が生成されない恐れがある。
なお、上述のごとき問題点は、図6乃至図8に例示したタイプの吸気可変システム、つまり常開の空気通路(第2の空気通路21c)を隔壁21dによって区画形成する2通路タイプのものに限らず、別のタイプの可変吸気システム、例えば吸入空気通路を1つにし、この通路を開閉する弁体の外周縁部に切欠部を設けて、この切欠部によって常開の空気通路(第2の空気通路)を形成する1通路タイプのものにおいても、全く同様に生じる。
本発明者は、これらの諸問題を究明すべく、種々な実験、研究を重ねたところ、可変吸気絞りバルブ自体の構造の特異性である、弁体とこれを支持する駆動軸との関係を巧みに活用して、吸入空気通路の有効開口面積を実質的に減少させることなく、バルブ全開時における弁体位置を、吸入空気の流れ方向に対して開弁側にオーバーターンさせ得ることを見いだした。
本発明は、上記の究明結果に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、可変吸気絞りバルブの全開時における弁体位置のオーバーターンの範囲を、駆動軸の支持部の肉厚が占める領域(支持部の投影面積)内に収めることにより、最大吸入空気流量を犠牲にすることなく、重量の軽い弁体を用いることで、ブ駆動装置に対する負担も軽減でき、常に良好な渦流を生成できる可変吸気システムを提供することにある。
[請求項1の手段]
請求項1に記載の発明によれば、可変吸気絞りバルブの弁体は、駆動軸の支持部の肉厚より薄い厚みを有する平板状を呈していて、駆動軸の支持部と同心的に回動変位するものであり、弁体の全開位置を、吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンさせるにあたり、駆動軸の支持部が吸入空気の流れ方向と対面する領域を「支持部の投影面積」としたとき、所定の角度θを、弁体の全領域がこの「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定している。
請求項1に記載の発明によれば、可変吸気絞りバルブの弁体は、駆動軸の支持部の肉厚より薄い厚みを有する平板状を呈していて、駆動軸の支持部と同心的に回動変位するものであり、弁体の全開位置を、吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンさせるにあたり、駆動軸の支持部が吸入空気の流れ方向と対面する領域を「支持部の投影面積」としたとき、所定の角度θを、弁体の全領域がこの「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定している。
これにより、可変吸気絞りバルブの全開時(弁体の全開位置)においては、弁体がオーバーターンにより吸入空気の流れ力を積極的に受けるため、弁体自体のバタツキを解消でき、しかも弁体の全領域が「支持部の投影面積」の範囲内に収まるため、弁体の傾きが吸入空気通路の有効開口面積を阻害することがなく、最大吸入空気流量を安定して確保することができる。
また、弁体は平板状で重量も軽いため、バルブ駆動装置に対する負担を軽減することができることは勿論、可変吸気絞りバルブの全閉時(弁体の全閉位置)においても、弁体表面を平面にすることができるため、吸入空気の流れを乱すことがなく、常に良好な渦流を生成することができる。
[請求項2の手段]
請求項2に記載の発明によれば、可変吸気絞りバルブの弁体は、駆動軸の支持部の肉厚より薄い厚みを有する平板状を呈しているが、駆動軸の支持部への固定位置を、全開時に吸入空気通路の中心方向に偏心した位置をとるような関係にしている。そして、弁体の全開位置を、吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンさせるにあたり、駆動軸の支持部が吸入空気の流れ方向と対面する領域を「支持部の投影面積」としたとき、所定の角度θを、弁体の全領域がこの「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定している。
請求項2に記載の発明によれば、可変吸気絞りバルブの弁体は、駆動軸の支持部の肉厚より薄い厚みを有する平板状を呈しているが、駆動軸の支持部への固定位置を、全開時に吸入空気通路の中心方向に偏心した位置をとるような関係にしている。そして、弁体の全開位置を、吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンさせるにあたり、駆動軸の支持部が吸入空気の流れ方向と対面する領域を「支持部の投影面積」としたとき、所定の角度θを、弁体の全領域がこの「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定している。
これにより、同じ「支持部の投影面積」の範囲内で弁体の傾きをより大きく設定することができるため、吸入空気の流れが弁体に作用する力をさらに増大して弁体の全開位置をより安定させることができ、最大吸入空気流量の一層の安定化を図ることができる。
[請求項3の手段]
請求項3に記載の発明によれば、ハウジングは、吸入空気通路を第1の空気通路と第2の空気通路とに区分する隔壁を有しており、可変吸気絞りバルブの弁体が、第1の空気通路のみを開閉して、第2の空気通路を常開にすることにより、可変吸気絞りバルブによって吸入空気通路の一部を開閉する構成にしている。
このような吸入空気通路(2通路タイプ)を構成する可変吸気システムにおいても、請求項1または請求項2に記載の発明と同様な作用効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ハウジングは、吸入空気通路を第1の空気通路と第2の空気通路とに区分する隔壁を有しており、可変吸気絞りバルブの弁体が、第1の空気通路のみを開閉して、第2の空気通路を常開にすることにより、可変吸気絞りバルブによって吸入空気通路の一部を開閉する構成にしている。
このような吸入空気通路(2通路タイプ)を構成する可変吸気システムにおいても、請求項1または請求項2に記載の発明と同様な作用効果を得ることができる。
[請求項4の手段]
請求項4に記載の発明によれば、ハウジングは、単一の吸入空気通路を有し、この吸入空気通路の一部を開閉する可変吸気絞りバルブは、弁体の外周縁部に切欠部を有しており、この切欠部が、吸入空気通路における常開の空気通路を形成している。
このような吸入空気通路(1通路タイプ)を構成する可変吸気システムにおいても、請求項1または請求項2に記載の発明と同様な作用効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ハウジングは、単一の吸入空気通路を有し、この吸入空気通路の一部を開閉する可変吸気絞りバルブは、弁体の外周縁部に切欠部を有しており、この切欠部が、吸入空気通路における常開の空気通路を形成している。
このような吸入空気通路(1通路タイプ)を構成する可変吸気システムにおいても、請求項1または請求項2に記載の発明と同様な作用効果を得ることができる。
[請求項5の手段]
請求項5に記載の発明によれば、可変吸気絞りバルブの弁体は、駆動軸の支持部を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されていても良い。
[請求項6の手段]
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明のように、ハウジングが単一の吸入空気通路を有し、この吸入空気通路を可変吸気絞りバルブで開閉する場合において、可変吸気絞りバルブの弁体が、駆動軸の支持部を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されていて、主弁体部の外周縁部に切欠部を設けることにより、この切欠部が吸入空気通路における常開の空気通路を形成するようにしても良い。
請求項5に記載の発明によれば、可変吸気絞りバルブの弁体は、駆動軸の支持部を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されていても良い。
[請求項6の手段]
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明のように、ハウジングが単一の吸入空気通路を有し、この吸入空気通路を可変吸気絞りバルブで開閉する場合において、可変吸気絞りバルブの弁体が、駆動軸の支持部を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されていて、主弁体部の外周縁部に切欠部を設けることにより、この切欠部が吸入空気通路における常開の空気通路を形成するようにしても良い。
本発明を実施するための形態は、可変吸気絞りバルブの弁体の軽量化を図りながらも、最大吸入空気流量を犠牲にすることなく、常に良好な渦流の生成を可能にするという課題を、平板状の弁体の厚みを、駆動軸の支持部の肉厚より薄くするとともに、この弁体の駆動軸の支持部に対する傾き角度を工夫して、弁体の全開位置を、吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度だけオーバーターンさせるにあたり、この所定の角度を、弁体の全領域が、「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定することで実現した。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施例1]
[実施例1]
図1乃至図3は、本発明の実施例1を説明するためのもので、まず、図1に基づいて可変吸気システムを搭載したエンジンの全体構成を概説したのち、図2および図3に基づいて本発明の可変吸気システムについて詳説する。
(全体構成の説明)
図1において、可変吸気システム1は、吸入空気通路21を形成するハウジング2と、このハウジング2に装着され、吸入空気通路21の一部を開閉する可変吸気絞りバルブ3を主要構成要素とするものであって、エンジンへの搭載状態において、吸入空気Aの上流側(ハウジング2の図示右端側)は吸入空気Aの総量を制御するスロットルバルブ装置4と結合され、また吸入空気Aの下流側(ハウジング2の図示左端側)はエンジンの各気筒5の燃焼室51に結合されている。
図1において、可変吸気システム1は、吸入空気通路21を形成するハウジング2と、このハウジング2に装着され、吸入空気通路21の一部を開閉する可変吸気絞りバルブ3を主要構成要素とするものであって、エンジンへの搭載状態において、吸入空気Aの上流側(ハウジング2の図示右端側)は吸入空気Aの総量を制御するスロットルバルブ装置4と結合され、また吸入空気Aの下流側(ハウジング2の図示左端側)はエンジンの各気筒5の燃焼室51に結合されている。
なお、ハウジング2の吸入空気通路21に導入された吸入空気Aは、後述するハウジング2の空気通路構成に従って、主空気通路21aから通路面積の大きい第1の空気通路21bと通路面積の小さい第2の空気通路21cとに分流し、矢印αおよび矢印βで示すように分かれて流出する。
また、可変吸気絞りバルブ3は、バルブ駆動装置6により駆動(回動変位)される。このバルブ駆動装置6は、駆動源としてモータやソレノイドを用いる種々の構成のものが実用に供されており、その代表例としてはアクセルセンサ61、回転数センサ62等の各種センサからの信号を受けてコンピュータ60で制御された駆動電流により、エンジンの運転状態に応じた吸入空気流が得られるように、絞りバルブ3を回動変位させるものである。例えば、絞りバルブ3の弁体32を図1中の二点鎖線で示す位置に回動させると、通路面積の大きい第1の空気通路21bが全閉状態(バルブ全閉時)となる。これにより、通路面積の小さい第2の空気通路21cのみを通過する矢印βだけの偏った空気の流れ(片側通気状態下での偏流空気流)を形成し、この偏流空気流βを各気筒5の燃焼室51に送り込むことができる。かくして、燃焼室51内において燃焼効率の向上に好適な吸入空気の渦流(スワール流やタンブル流)が生成される。
(可変吸気システム1の特徴部分の説明)
本発明によれば、可変吸気システム1は、ハウジング2と可変吸気絞りバルブ3との関係、とりわけハウジング2に対する可変吸気絞りバルブ3の配設構造に特徴を有しているもので、その要部詳細について図2および図3も参照しながら説明する。
本発明によれば、可変吸気システム1は、ハウジング2と可変吸気絞りバルブ3との関係、とりわけハウジング2に対する可変吸気絞りバルブ3の配設構造に特徴を有しているもので、その要部詳細について図2および図3も参照しながら説明する。
ハウジング2は、エンジンへの吸入空気通路21を形成しているが、本例では、吸入空気Aを導入する上流側が1つの主空気通路21aであるのに対し、導入された吸入空気Aを下流に向かって、通路面積の大きい第1の空気通路21bと通路面積の小さい第2の空気通路21cとに分けるための隔壁21dを有しており、2通路タイプとなっている。
また、各空気通路の流路形状としては、主空気通路21aが、略楕円形の横断面形状を呈しており、第1の空気通路21bおよび第2の空気通路21cも、それぞれ実質的に楕円形の横断面形状を呈していて、いずれの通路も、上流から下流にかけて通路面積が漸減する漏斗状になっている。
そして、通路面積の大きい第1の空気通路21bの上流側端に可変吸気絞りバルブ3が配設され、この絞りバルブ3によって第1の空気通路21bのみが開閉されるようになっている。したがって、通路面積の小さい第2の空気通路21bは、吸入空気通路21において常開の空気通路を形成している。
また、各空気通路の流路形状としては、主空気通路21aが、略楕円形の横断面形状を呈しており、第1の空気通路21bおよび第2の空気通路21cも、それぞれ実質的に楕円形の横断面形状を呈していて、いずれの通路も、上流から下流にかけて通路面積が漸減する漏斗状になっている。
そして、通路面積の大きい第1の空気通路21bの上流側端に可変吸気絞りバルブ3が配設され、この絞りバルブ3によって第1の空気通路21bのみが開閉されるようになっている。したがって、通路面積の小さい第2の空気通路21bは、吸入空気通路21において常開の空気通路を形成している。
可変吸気絞りバルブ3は、ハウジング2に回転自在に装着される駆動軸31およびこの駆動軸31にネジ7などの周知の固定手段によって固定され、回動変位する弁体32からなる。そして、この弁体32が、全開位置(図3の実線位置)と全閉位置(図3の二点鎖線位置)との2位置の間において第1の空気通路21bのみを開閉することにより、吸入空気通路21の一部(第2の空気通路21bは常開のままであるため)を開閉する機能を果たすことになる。
駆動軸31は、全体として円柱状を呈しており、その両端の小径部31aがハウジング2に軸受8などを介して回転自在に保持される。そして、中間の大径部分が、吸入空気通路21内に位置し、弁体32を固定支持する支持部31bを構成している。この支持部31bの配設位置は、第1の空気通路21bの上流側端において、隔壁21dに沿うようにして、図2に示すごとく主空気通路21aをその長軸に沿って横断するように設けられている。
一方、弁体32は、駆動軸31の支持部31bの径(肉厚)より薄い厚みの平板状で、かつ全体として通路面積の大きい第1の空気通路21bを全閉可能な楕円形状を呈しており、短軸側の一端部で、駆動軸31の支持部31bに対して、図3に示すごとく挟み込んで固定されている。
よって、可変吸気絞りバルブ3は、弁体32の片側に駆動軸31が配置される片持ち式バルブとして構成されている。
一方、弁体32は、駆動軸31の支持部31bの径(肉厚)より薄い厚みの平板状で、かつ全体として通路面積の大きい第1の空気通路21bを全閉可能な楕円形状を呈しており、短軸側の一端部で、駆動軸31の支持部31bに対して、図3に示すごとく挟み込んで固定されている。
よって、可変吸気絞りバルブ3は、弁体32の片側に駆動軸31が配置される片持ち式バルブとして構成されている。
ここで、本発明の特徴部分の緒言について、特に図3を参照しながら、さらに詳しく説明する。
可変吸気絞りバルブ3は、弁体32の板幅の中心線Xと駆動軸31の支持部31bの中心線(回動中心点)Yとが交差しており、弁体32が駆動軸31の支持部31bと同心的に回動変位するようになっている。
そして、弁体32は、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置=実線位置)において、吸入空気Aの流れ方向に対して開弁側(矢印B方向)に所定の角度θだけオーバーターンしている。つまり、吸入空気Aの流れ方向の軸線Zに対し、弁体32における板幅の中心線Xが、所定の角度θの傾斜角をなしている。
可変吸気絞りバルブ3は、弁体32の板幅の中心線Xと駆動軸31の支持部31bの中心線(回動中心点)Yとが交差しており、弁体32が駆動軸31の支持部31bと同心的に回動変位するようになっている。
そして、弁体32は、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置=実線位置)において、吸入空気Aの流れ方向に対して開弁側(矢印B方向)に所定の角度θだけオーバーターンしている。つまり、吸入空気Aの流れ方向の軸線Zに対し、弁体32における板幅の中心線Xが、所定の角度θの傾斜角をなしている。
また、駆動軸31の支持部31bは、主空気通路21aを横断的に横切っており、この支持部31bの径(肉厚)に相当する部分だけ主空気通路21aの有効開口面積を減じていることになる。この構成上の特異性を有効利用して、所定の角度θの具体的数値を設定している。
つまり、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置)において、駆動軸31の支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域M(上記支持部31bの径(肉厚)に相当する部分)を「支持部31bの投影面積」と呼ぶとき、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)が、この「支持部31bの投影面積」の範囲内に収まるように、所定の角度θを選定している。
これにより、弁体32の全開位置では、吸入空気Aの流れが弁体32に突き当たるものの、その範囲は駆動軸31の支持部31bの領域Mの範囲内であるため、弁体32全体が見掛け上、支持部31bに隠れてしまった場合と等価となり、弁体32自体が主空気通路21aの有効開口面積を実質的に阻害する(減じる)ことはない。
つまり、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置)において、駆動軸31の支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域M(上記支持部31bの径(肉厚)に相当する部分)を「支持部31bの投影面積」と呼ぶとき、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)が、この「支持部31bの投影面積」の範囲内に収まるように、所定の角度θを選定している。
これにより、弁体32の全開位置では、吸入空気Aの流れが弁体32に突き当たるものの、その範囲は駆動軸31の支持部31bの領域Mの範囲内であるため、弁体32全体が見掛け上、支持部31bに隠れてしまった場合と等価となり、弁体32自体が主空気通路21aの有効開口面積を実質的に阻害する(減じる)ことはない。
(実施例1の背景)
以上のように構成された可変吸気システム1において、エンジンが最大吸入空気流量を要求するときは、可変吸気絞りバルブ3を全開にし、吸入空気通路21から最大限の吸入空気流量が導入される。
この絞りバルブ3の全開時、弁体32の全開位置を開弁側にオーバーターンさせると、吸入空気Aの流れが弁体32に突き当たり、弁体32を開弁方向Bに常に押圧するため、吸気負荷が変動しても弁体32のバタツキを解消できる。
しかしながら、弁体32の全開位置を、「支持部31bの投影面積」を越えてオーバーターンさせると、弁体32の外周縁部分が「支持部31bの投影面積」である領域Mよりはみ出し、その分だけ主空気通路21aの有効開口面積を阻害する(減じる)ことになる。
以上のように構成された可変吸気システム1において、エンジンが最大吸入空気流量を要求するときは、可変吸気絞りバルブ3を全開にし、吸入空気通路21から最大限の吸入空気流量が導入される。
この絞りバルブ3の全開時、弁体32の全開位置を開弁側にオーバーターンさせると、吸入空気Aの流れが弁体32に突き当たり、弁体32を開弁方向Bに常に押圧するため、吸気負荷が変動しても弁体32のバタツキを解消できる。
しかしながら、弁体32の全開位置を、「支持部31bの投影面積」を越えてオーバーターンさせると、弁体32の外周縁部分が「支持部31bの投影面積」である領域Mよりはみ出し、その分だけ主空気通路21aの有効開口面積を阻害する(減じる)ことになる。
(実施例1の効果)
上記の不具合を解決するために、実施例1では、弁体32の全開位置において、駆動軸31の支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域M(「支持部31bの投影面積」)に対し、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)が、領域M(「支持部31bの投影面積」)の範囲内に収まるようにしている。
したがって、弁体32の全開位置では、弁体32の全領域が見掛け上、駆動軸31の支持部31bに隠れるため、弁体32が主空気通路21aの有効開口面積を実質的に阻害する(減じる)ことはない。かくして、可変吸気絞りバルブ3の全開時に、最大吸入空気流量を安定的に確保することができる。
また、弁体32は平板状で重量も軽いため、バルブ駆動装置6に対する負担を軽減することができる。しかも、図3に示すように、弁体32が矢印Cのごとく閉弁方向に回動し、弁体32が二点鎖線に示すごとく第1の空気通路21bを完全に閉じる全閉位置(絞りバルブ3の全閉時)においても、弁体32の表面を平面にすることができるため、吸入空気Aの流れを乱すことがなく、第2の空気通路21cには所望の偏流空気流βを円滑に形成することができる。よって、この偏流空気流βをエンジンの各気筒5の燃焼室51に供給して、常に良好な渦流を生成することができる。
上記の不具合を解決するために、実施例1では、弁体32の全開位置において、駆動軸31の支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域M(「支持部31bの投影面積」)に対し、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)が、領域M(「支持部31bの投影面積」)の範囲内に収まるようにしている。
したがって、弁体32の全開位置では、弁体32の全領域が見掛け上、駆動軸31の支持部31bに隠れるため、弁体32が主空気通路21aの有効開口面積を実質的に阻害する(減じる)ことはない。かくして、可変吸気絞りバルブ3の全開時に、最大吸入空気流量を安定的に確保することができる。
また、弁体32は平板状で重量も軽いため、バルブ駆動装置6に対する負担を軽減することができる。しかも、図3に示すように、弁体32が矢印Cのごとく閉弁方向に回動し、弁体32が二点鎖線に示すごとく第1の空気通路21bを完全に閉じる全閉位置(絞りバルブ3の全閉時)においても、弁体32の表面を平面にすることができるため、吸入空気Aの流れを乱すことがなく、第2の空気通路21cには所望の偏流空気流βを円滑に形成することができる。よって、この偏流空気流βをエンジンの各気筒5の燃焼室51に供給して、常に良好な渦流を生成することができる。
[実施例2]
図4は、本発明の実施例2を説明するためのものである。
この実施例2は、可変吸気絞りバルブ3において弁体32の駆動軸31に対する固定位置を工夫し、全開時における弁体32の傾きを実施例1より大きくしたものである。
図4において、弁体32は、駆動軸31の支持部31bの径(肉厚)より薄い厚みの平板状を呈し、支持部31bにネジ7などの周知の固定手段によって固定されているものの、支持部31bに対して偏心して取付けられている。つまり、弁体32の板幅の中心線Xと支持部31bの中心線(回動中心点)Yとが交差しないように、弁体32の板幅の中心線Xを支持部31bの中心線Yに対して矢印Cのごとく閉弁方向(主空気通路21aの中心方向)に所定の長さγ分だけずらしている。かくして、弁体32が駆動軸31の支持部31bに対して偏心して回動変位する。
図4は、本発明の実施例2を説明するためのものである。
この実施例2は、可変吸気絞りバルブ3において弁体32の駆動軸31に対する固定位置を工夫し、全開時における弁体32の傾きを実施例1より大きくしたものである。
図4において、弁体32は、駆動軸31の支持部31bの径(肉厚)より薄い厚みの平板状を呈し、支持部31bにネジ7などの周知の固定手段によって固定されているものの、支持部31bに対して偏心して取付けられている。つまり、弁体32の板幅の中心線Xと支持部31bの中心線(回動中心点)Yとが交差しないように、弁体32の板幅の中心線Xを支持部31bの中心線Yに対して矢印Cのごとく閉弁方向(主空気通路21aの中心方向)に所定の長さγ分だけずらしている。かくして、弁体32が駆動軸31の支持部31bに対して偏心して回動変位する。
また、弁体32は、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置=実線位置)において、吸入空気Aの流れ方向に対して開弁側(矢印B方向)に所定の角度θだけオーバーターンしている。つまり、吸入空気Aの流れ方向の軸線Zに対し、弁体32における板幅の中心線Xが、所定の角度θの傾斜角をなしている。
そして、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置)において、駆動軸31の支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域M(上記支持部31bの径(肉厚)に相当する部分)を「支持部31bの投影面積」としたとき、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)が、この「支持部31bの投影面積」の範囲内に収まるように、所定の角度θを選定している。
これにより、弁体32の全開位置では、吸入空気Aの流れが弁体32に突き当たるものの、その範囲は駆動軸31の支持部31bの領域Mの範囲内であるため、弁体32全体が見掛け上、支持部31bに隠れてしまった場合と等価となり、弁体32自体が主空気通路21aの有効開口面積を実質的に阻害する(減じる)ことはない
そして、絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置)において、駆動軸31の支持部31bが吸入空気Aの流れ方向と対面する領域M(上記支持部31bの径(肉厚)に相当する部分)を「支持部31bの投影面積」としたとき、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)が、この「支持部31bの投影面積」の範囲内に収まるように、所定の角度θを選定している。
これにより、弁体32の全開位置では、吸入空気Aの流れが弁体32に突き当たるものの、その範囲は駆動軸31の支持部31bの領域Mの範囲内であるため、弁体32全体が見掛け上、支持部31bに隠れてしまった場合と等価となり、弁体32自体が主空気通路21aの有効開口面積を実質的に阻害する(減じる)ことはない
実施例2では、図4から明らかなごとく、弁体32の全開位置において、駆動軸31の支持部31bの領域Mを最大限に有効活用して、弁体32を開弁側(矢印B方向)にオーバーターンさせ、弁体32の全領域を領域Mの範囲内に収めることができるため、実施例1に対して、所定の角度θを約2倍位大きくすることができる。
かくして、吸入空気Aの流れが弁体32に作用する力を増大することができ、弁体32の全開位置を一層安定させることができる。
かくして、吸入空気Aの流れが弁体32に作用する力を増大することができ、弁体32の全開位置を一層安定させることができる。
[実施例1、2の補足事項]
なお、上記の各実施例において、可変吸気絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置)における、駆動軸31の支持部31bの領域M(「支持部31bの投影面積」)と、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)との関係について補足説明する。
(1)弁体32が駆動軸31の支持部31bにネジ7で固定されるタイプの場合には、このネジ7の頭部が領域Mからはみ出す場合があるが、この頭部の面積は僅少であるため、実質的には無視することができる。
(2)特に、実施例1のタイプでは、領域Mの範囲に余裕があるため、全開位置における弁体32の回動中心側を支持部31bから図3の下方に飛び出させてもよい。この飛び出し長さは、弁体32の全閉位置における隔壁21dの厚さ相当分まで許容される。
(3)もっとも、ハウジング2に対する可変吸気絞りバルブ3の配置が、隔壁21dの中心軸上に駆動軸31の支持部31bの中心線Yを位置させることになる場合には、領域Mの範囲内に弁体32の全領域が収まるようにしなければならない。
なお、上記の各実施例において、可変吸気絞りバルブ3の全開時(弁体32の全開位置)における、駆動軸31の支持部31bの領域M(「支持部31bの投影面積」)と、弁体32の全領域(回動中心側から外周縁に至るまで)との関係について補足説明する。
(1)弁体32が駆動軸31の支持部31bにネジ7で固定されるタイプの場合には、このネジ7の頭部が領域Mからはみ出す場合があるが、この頭部の面積は僅少であるため、実質的には無視することができる。
(2)特に、実施例1のタイプでは、領域Mの範囲に余裕があるため、全開位置における弁体32の回動中心側を支持部31bから図3の下方に飛び出させてもよい。この飛び出し長さは、弁体32の全閉位置における隔壁21dの厚さ相当分まで許容される。
(3)もっとも、ハウジング2に対する可変吸気絞りバルブ3の配置が、隔壁21dの中心軸上に駆動軸31の支持部31bの中心線Yを位置させることになる場合には、領域Mの範囲内に弁体32の全領域が収まるようにしなければならない。
[変形例]
以上の実施例では、可変吸気絞りバルブ3のタイプとして、弁体32の片側に駆動軸31が配置される片持ち式バルブを例示したが、図5に示す変形例1のように、駆動軸31の支持部31bを境にして、開閉面積の大きい主弁体部32aと開閉面積の小さい副弁体部32bとに区分されている弁体32を用いたバタフライ式バルブであってもよく、要は、弁体32の全開位置と全閉位置との2位置の間において、第1の空気通路21b(吸入空気通路21の一部)を流路調整できるタイプであればよい。
また、以上の例では、ハウジング2の吸入空気通路21を隔壁21dによって2つの空気通路に分岐する2通路タイプへの適用例について詳説したが、ハウジング2の吸入空気通路21を1つとし、可変吸気絞りバルブ3の弁体32を、吸入空気通路21全体を開閉できる大きさの平板状とするとともに、この弁体32の外周縁部に任意形状の切欠部(欠円部分としてもよい)を設け、バルブ全閉時(弁体32の全閉位置)において、切欠部が常開の空気通路を形成する1通路タイプにおいても、勿論適用可能である。要は、弁体32が吸入空気通路21の一部の開閉をすることにより、渦流生成を図るすべての可変吸気システムに適用することができる。
以上の実施例では、可変吸気絞りバルブ3のタイプとして、弁体32の片側に駆動軸31が配置される片持ち式バルブを例示したが、図5に示す変形例1のように、駆動軸31の支持部31bを境にして、開閉面積の大きい主弁体部32aと開閉面積の小さい副弁体部32bとに区分されている弁体32を用いたバタフライ式バルブであってもよく、要は、弁体32の全開位置と全閉位置との2位置の間において、第1の空気通路21b(吸入空気通路21の一部)を流路調整できるタイプであればよい。
また、以上の例では、ハウジング2の吸入空気通路21を隔壁21dによって2つの空気通路に分岐する2通路タイプへの適用例について詳説したが、ハウジング2の吸入空気通路21を1つとし、可変吸気絞りバルブ3の弁体32を、吸入空気通路21全体を開閉できる大きさの平板状とするとともに、この弁体32の外周縁部に任意形状の切欠部(欠円部分としてもよい)を設け、バルブ全閉時(弁体32の全閉位置)において、切欠部が常開の空気通路を形成する1通路タイプにおいても、勿論適用可能である。要は、弁体32が吸入空気通路21の一部の開閉をすることにより、渦流生成を図るすべての可変吸気システムに適用することができる。
1 可変吸気システム
2 ハウジング
3 可変吸気絞りバルブ
6 バルブ駆動装置
21 吸入空気通路
21a 主空気通路
21b 第1の空気通路
21c 第2の空気通路
21d 隔壁
31 駆動軸
31b 支持部
32 弁体
32a 主弁体部
32b 副弁体部
θ 所定の角度
M 支持部の領域(支持部の投影面積)
2 ハウジング
3 可変吸気絞りバルブ
6 バルブ駆動装置
21 吸入空気通路
21a 主空気通路
21b 第1の空気通路
21c 第2の空気通路
21d 隔壁
31 駆動軸
31b 支持部
32 弁体
32a 主弁体部
32b 副弁体部
θ 所定の角度
M 支持部の領域(支持部の投影面積)
Claims (6)
- 内燃機関への吸入空気通路を形成するハウジングと、
前記吸入空気通路を横断して配設される支持部を有し、前記ハウジングに回転自在に装着される駆動軸、およびこの駆動軸の支持部に固定され、全開位置と全閉位置との2位置の間において前記吸入空気通路の一部を開閉する弁体からなる可変吸気絞りバルブと
を備えた可変吸気システムにおいて、
前記弁体は、前記駆動軸の支持部の肉厚より薄い厚みを有する平板状を呈し、前記駆動軸に駆動されて前記支持部と同心的に回動変位するものであり、
前記可変吸気絞りバルブは、前記弁体の全開位置において、前記弁体が、前記吸入空気通路を流れる吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンしており、
前記弁体の全開位置において前記支持部が吸入空気の流れ方向と対面する領域を「支持部の投影面積」と呼ぶとき、
前記所定の角度θを、前記弁体の全領域が、前記「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定していることを特徴とする可変吸気システム。 - 内燃機関への吸入空気通路を形成するハウジングと、
前記吸入空気通路を横断して配設される支持部を有し、前記ハウジングに回転自在に装着される駆動軸、およびこの駆動軸の支持部に固定され、全開位置と全閉位置との2位置の間において前記吸入空気通路の一部を開閉する弁体からなる可変吸気絞りバルブと
を備えた可変吸気システムにおいて、
前記弁体は、前記駆動軸の支持部の肉厚より薄い厚みを有する平板状を呈していて、前記支持部に対する固定位置が、全開位置において前記吸入空気通路の中心方向に偏心して設けられており、
前記可変吸気絞りバルブは、前記弁体の全開位置において、前記弁体が、前記吸入空気通路を流れる吸入空気の流れ方向に対して開弁側に所定の角度θだけオーバーターンしており、
前記弁体の全開位置において前記支持部が吸入空気の流れ方向と対面する領域を「支持部の投影面積」と呼ぶとき、
前記所定の角度θを、前記弁体の全領域が、前記「支持部の投影面積」の範囲内に収まるように設定していることを特徴とする可変吸気システム。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載の可変吸気システムにおいて、
前記ハウジングは、前記吸入空気通路を第1の空気通路と第2の空気通路とに区分する隔壁を有しており、
前記可変吸気絞りバルブは、前記弁体が、前記第1の空気通路のみを開閉して、前記第2の空気通路を常開にしていることを特徴とする可変吸気システム。 - 請求項1または請求項2のいずれかに記載の可変吸気システムにおいて、
前記ハウジングは、単一の前記吸入空気通路を有し、
前記可変吸気絞りバルブは、前記弁体の外周縁部に切欠部を有しており、
前記切欠部が、前記弁体の全開位置と全閉位置との2位置の間において前記吸入空気通路における常開の空気通路を形成していることを特徴とする可変吸気システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の可変吸気システムにおいて、
前記弁体は、前記駆動軸の支持部を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されていることを特徴とする可変吸気システム。 - 請求項4に記載の可変吸気システムにおいて、
前記弁体は、前記駆動軸の支持部を境にして開閉面積の大きい主弁体部と開閉面積の小さい副弁体部とに区分されており、
前記切欠部は、前記主弁体部の外周縁部に設けられていることを特徴とする可変吸気システム。
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- 2010-11-08 JP JP2010249565A patent/JP2012102623A/ja active Pending
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