JP2012102601A - 構造物用高さ調整支承装置および構造物用支承装置の高さ調整工法 - Google Patents
構造物用高さ調整支承装置および構造物用支承装置の高さ調整工法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】下部構造2と上部構造3との間に配置される構造物用支承装置であって、下部構造に固定ボルト7により着脱自在に固定されるベースプレート4と、前記ベースプレートに複数形成される下部の水平切断面の面積が上部の水平切断面の面積より大きな嵌合穴14と、前記嵌合穴と相似形で前記嵌合穴に嵌合固定される前記ベースプレートより高強度の材料で形成され、雌ねじ部15cを有する高さ調整雌ねじ部材15と、高さ調整時、固定ボルトによる下部構造との固定を解除されたベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に螺着され、前記下部構造を反力受けとして前記ベースプレートを上昇させる高さ調整ボルト18と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
高さ調整雌ねじ部材の一部の水平切断面の形状を非円形とすることで、高さ調整ボルトの回転力に抵抗することが可能になる。
ベースプレートの側面に固定されるベースプレートより高強度の材料で形成され、ベースプレートの下部側面に形成された接合溝に係合する下部水平部とベースプレートの側面に当接する垂直部とを少なくとも有し、ベースプレートの側面に沿って水平に延び、垂直部に複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材とすることで、ベースプレート上の他の部材の配置に阻害されることなく複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材を配置することが可能となる。
高さ調整雌ねじ部材を前記接合溝に係合する下部水平部と前記ベースプレートの側面と当接する垂直部と前記ベースプレート表面と当接する上部水平部とを有するようにすることで、高さ調整雌ねじ部材をベースプレートの側面に強固に固定することが可能となる。
高さ調整雌ねじ部材の上部又は垂直部を前記ベースプレートの表面から上方に突き出させることで、ベースプレートの厚さ増加すること無く、ジャッキアップのための雌ねじ長さを確保することが可能になる。
高さ調整雌ねじ部材の不使用時、防錆キャップを設置することで、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部への水や塵の浸入を防止し、雌ねじ部の腐食を防止することが可能になる。
下部構造に高さ調整ボルトの下端部と当接する平面部又は球面状の凹部を形成した反力受け部材を埋め込み設置することで、高さ調整ボルトによるジャッキアップ荷重による下部構造のひび割れ等を防止し、球面状の凹部を形成することで、集中荷重を防止することが可能になり、さらに、高さ調整ボルトの回転抵抗を低減することが可能となる。
ベースプレートの周囲と後打ちコンクリートとの間にガイドプレートを設置し、前記ベースプレートを前記ガイドプレートに沿って上下動可能とすることで、ベースプレートの高さ調整が容易に実施することが可能となる。
上記の構造物用高さ調整支承装置の高さ調整工法であって、ベースプレートを固定している固定ボルトを解除する工程と、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に高さ調整ボルトを螺着し、下部構造を反力受けとしてベースプレートを上昇させ高さを調整する工程と、上昇したベースプレートと下部構造との間に仮支持部材を設置する工程と、高さ調整ボルトを上昇させベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の下面と下部構造との間に反力受けプレートを設置する工程と、下部構造とベースプレートとの間に固化性充填材を充填する工程と、固化性充填材の固化後、高さ調整ボルトを取り外し、ベースプレートを固定ボルトで下部構造に固定する工程と、を含むことで、大荷重の支承をジャッキアップさせる際の雌ねじ部の強度を確保して確実に支承装置の高さ調整することが可能となる。
16が埋設設置される。反力受け部材16の高さ調整雌ねじ部材15の雌ねじ部15cの直下の部分は平面或いは球面凹部16aを形成する。反力受け部材16に球面凹部16aを形成することで、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の押圧力による下向きの大荷重が一部に集中するのを防止し、荷重を分散することで反力受け部材16の破壊や下部構造2のコンクリートのひび割れ発生を防止することが可能となる。また、反力受け部材16の球面凹部16aは、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の回転を円滑にすることが可能になる。
また、本発明の構造物用支承装置の高さ調整工法は、高さ調整ボルトの下端部が当接する反力受けプレートの形状を平面、球面状の凹部、ベアリングの内のいずれかとすることを特徴とする。
高さ調整雌ねじ部材の一部の水平切断面の形状を非円形とすることで、高さ調整ボルトの回転力に抵抗することが可能になる。
ベースプレートの側面に固定されるベースプレートより高強度の材料で形成され、ベースプレートの下部側面に形成された接合溝に係合する下部水平部とベースプレートの側面に当接する垂直部とを少なくとも有し、ベースプレートの側面に沿って水平に延び、垂直部に複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材とすることで、ベースプレート上の他の部材の配置に阻害されることなく複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材を配置することが可能となる。
高さ調整雌ねじ部材を前記接合溝に係合する下部水平部と前記ベースプレートの側面と当接する垂直部と前記ベースプレート表面と当接する上部水平部とを有するようにすることで、高さ調整雌ねじ部材をベースプレートの側面に強固に固定することが可能となる。
高さ調整雌ねじ部材の上部又は垂直部を前記ベースプレートの表面から上方に突き出させることで、ベースプレートの厚さ増加すること無く、ジャッキアップのための雌ねじ長さを確保することが可能になる。
高さ調整雌ねじ部材の不使用時、防錆キャップを設置することで、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部への水や塵の浸入を防止し、雌ねじ部の腐食を防止することが可能になる。
下部構造に高さ調整ボルトの下端部と当接する平面、球面状の凹部、ベアリングの内のいずれかの形状とした反力受け部材を埋め込み設置することで、高さ調整ボルトによるジャッキアップ荷重による下部構造のひび割れ等を防止し、球面状の凹部を形成することで、集中荷重を防止することが可能になり、さらに、高さ調整ボルトの回転抵抗を低減することが可能となる。また、反力受け部材をベアリングとすること、高さ調整ボルトの回転抵抗をより低減し、下部構造への影響を低減することが可能になる。
ベースプレートの周囲と後打ちコンクリートとの間にガイドプレートを設置し、前記ベースプレートを前記ガイドプレートに沿って上下動可能とすることで、ベースプレートの高さ調整が容易に実施することが可能となる。
上記の構造物用高さ調整支承装置の高さ調整工法であって、ベースプレートを固定している固定ボルトを解除する工程と、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に高さ調整ボルトを螺着し、下部構造を反力受けとしてベースプレートを上昇させ高さを調整する工程と、上昇したベースプレートと下部構造との間に仮支持部材を設置する工程と、高さ調整ボルトを上昇させベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の下面と下部構造との間に反力受けプレートを設置する工程と、下部構造とベースプレートとの間に固化性充填材を充填する工程と、固化性充填材の固化後、高さ調整ボルトを取り外し、ベースプレートを固定ボルトで下部構造に固定する工程と、を含むことで、大荷重の支承をジャッキアップさせる際の雌ねじ部の強度を確保して確実に支承装置の高さ調整することが可能となる。
また、高さ調整ボルトの下端部が当接する反力受けプレートの形状を平面、球面状の凹部、ベアリングの内のいずれかとすることで、球面状の凹部の形状で集中荷重を防止し、高さ調整ボルトの回転抵抗を低減することが可能となる。また、反力受けプレートをベアリングとすること、高さ調整ボルトの回転抵抗をより低減し、下部構造への影響を低減することが可能になる。
16が埋設設置される。反力受け部材16の高さ調整雌ねじ部材15の雌ねじ部15cの直下の部分は平面或いは球面凹部16aを形成する。反力受け部材16に球面凹部16aを形成することで、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の押圧力による下向きの大荷重が一部に集中するのを防止し、荷重を分散することで反力受け部材16の破壊や下部構造2のコンクリートのひび割れ発生を防止することが可能となる。また、反力受け部材16の球面凹部16aは、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の回転を円滑にすることが可能になる。図19に示すように、反力受け部材16をベアリングけ16bとしても良い。反力受け部材をベアリングけ16bとすることで、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の回転をより円滑にし、下部構造2への影響を低減することが可能になる。
高さ調整雌ねじ部材の一部の水平切断面の形状を非円形とすることで、高さ調整ボルトの回転力に抵抗することが可能になる。
ベースプレートの側面に固定されるベースプレートより高強度の材料で形成され、ベースプレートの下部側面に形成された接合溝に係合する下部水平部とベースプレートの側面に当接する垂直部とを少なくとも有し、ベースプレートの側面に沿って水平に延び、垂直部に複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材とすることで、ベースプレート上の他の部材の配置に阻害されることなく複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材を配置することが可能となる。
高さ調整雌ねじ部材を前記接合溝に係合する下部水平部と前記ベースプレートの側面と当接する垂直部と前記ベースプレート表面と当接する上部水平部とを有するようにすることで、高さ調整雌ねじ部材をベースプレートの側面に強固に固定することが可能となる。
高さ調整雌ねじ部材の上部又は垂直部を前記ベースプレートの表面から上方に突き出させることで、ベースプレートの厚さ増加すること無く、ジャッキアップのための雌ねじ長さを確保することが可能になる。
高さ調整雌ねじ部材の不使用時、防錆キャップを設置することで、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部への水や塵の浸入を防止し、雌ねじ部の腐食を防止することが可能になる。
ベースプレートの周囲と後打ちコンクリートとの間にガイドプレートを設置し、前記ベースプレートを前記ガイドプレートに沿って上下動可能とすることで、ベースプレートの高さ調整が容易に実施することが可能となる。
上記の構造物用高さ調整支承装置の高さ調整工法であって、ベースプレートを固定している固定ボルトを解除する工程と、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に高さ調整ボルトを螺着し、下部構造を反力受けとしてベースプレートを上昇させ高さを調整する工程と、上昇したベースプレートと下部構造との間に仮支持部材を設置する工程と、高さ調整ボルトを上昇させベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の下面と下部構造との間に反力受けプレートを設置する工程と、下部構造とベースプレートとの間に固化性充填材を充填する工程と、固化性充填材の固化後、高さ調整ボルトを取り外し、ベースプレートを固定ボルトで下部構造に固定する工程と、を含むことで、大荷重の支承をジャッキアップさせる際の雌ねじ部の強度を確保して確実に支承装置の高さ調整することが可能となる。
16が埋設設置される。反力受け部材16の高さ調整雌ねじ部材15の雌ねじ部15cの直下の部分は平面或いは球面凹部16aを形成する。反力受け部材16に球面凹部16aを形成することで、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の押圧力による下向きの大荷重が一部に集中するのを防止し、荷重を分散することで反力受け部材16の破壊や下部構造2のコンクリートのひび割れ発生を防止することが可能となる。また、反力受け部材16の球面凹部16aは、高さ調整ボルト18による高さ調整時、高さ調整ボルト18の回転を円滑にすることが可能になる。
Claims (11)
- 下部構造と上部構造との間に配置される構造物用支承装置であって、
下部構造に固定ボルトにより着脱自在に固定されるベースプレートと、
前記ベースプレートに複数形成される下部の水平切断面の面積が上部の水平切断面の面積より大きな嵌合穴と、
前記嵌合穴と相似形で前記嵌合穴に嵌合固定される前記ベースプレートより高強度の材料で形成され、雌ねじ部を有する高さ調整雌ねじ部材と、
高さ調整時、固定ボルトによる下部構造との固定を解除されたベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に螺着され、前記下部構造を反力受けとして前記ベースプレートを上昇させる高さ調整ボルトと、
を備えることを特徴とする構造物用高さ調整支承装置。 - 下部構造と上部構造との間に配置される構造物用支承装置であって、
周囲の後打ちコンクリートで水平方向の移動が拘束されるベースプレートと、
前記ベースプレートに複数形成される下部の水平切断面の面積が上部の水平切断面の面積より大きな嵌合穴と、
前記嵌合穴と相似形で前記嵌合穴に嵌合固定される前記ベースプレートより高強度の材料で形成され、雌ねじ部を有する高さ調整雌ねじ部材と、
高さ調整時、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に螺着され、前記下部構造を反力受けとして前記ベースプレートを上昇させる高さ調整ボルトと、
を備えることを特徴とする構造物用高さ調整支承装置。 - 下部構造と上部構造との間に配置される構造物用支承装置であって、
下部構造に固定ボルトにより着脱自在に固定されるベースプレートと、
前記ベースプレートの側面の下部に形成される接合溝と、
前記ベースプレートの側面に固定される前記ベースプレートより高強度の材料で形成され、前記接合溝に係合する下部水平部と前記ベースプレートの側面に当接する垂直部とを少なくとも有し、前記ベースプレートの側面に沿って水平に延び、前記垂直部に複数の雌ねじ部を形成した高さ調整雌ねじ部材と、
高さ調整時、固定ボルトによる下部構造との固定を解除されたベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に螺着され、前記下部構造を反力受けとして前記ベースプレートを上昇させる高さ調整ボルトと、
を備えることを特徴とする構造物用高さ調整支承装置。 - 前記高さ調整雌ねじ部材の一部の水平切断面の形状を非円形としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の構造物用高さ調整支承装置。
- 前記高さ調整雌ねじ部材は、前記接合溝に係合する下部水平部と前記ベースプレートの側面に当接する垂直部と前記ベースプレート表面と当接する上部水平部を有することを特徴とする請求項3に記載の構造物用高さ調整支承装置。
- 前記高さ調整雌ねじ部材の上部又は垂直部を前記ベースプレートの表面から上方に突き出させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の構造物用高さ調整支承装置。
- 前記高さ調整雌ねじ部材の不使用時、防錆キャップを設置することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の構造物用高さ調整支承装置。
- 前記下部構造に前記高さ調整ボルトの下端部と当接する平面部又は球面状の凹部を形成した反力受け部材を埋め込み設置することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の構造物用高さ調整支承装置。
- 前記ベースプレートの周囲と後打ちコンクリートとの間にガイドプレートを設置し、前記ベースプレートを前記ガイドプレートに沿って上下動可能とすることを特徴とする請求項3に記載の構造物用高さ調整支承装置。
- 下部構造に固定ボルトにより着脱自在に固定されるベースプレートと、前記ベースプレートに複数形成される下部の水平切断面の面積が上部の水平切断面の面積より大きな嵌合穴と、前記嵌合穴と相似形で前記嵌合穴に嵌合固定される前記ベースプレートより高強度の材料で形成され、雌ねじ部を有する高さ調整雌ねじ部材と、高さ調整時、固定ボルトによる下部構造との固定を解除されたベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に螺着され、前記下部構造を反力受けとして前記ベースプレートを上昇させる高さ調整ボルトと、を備える構造物用高さ調整支承装置の高さ調整工法であって、
ベースプレートを固定している固定ボルトを解除する工程と、
高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に高さ調整ボルトを螺着し、下部構造を反力受けとしてベースプレートを上昇させ高さを調整する工程と、
上昇したベースプレートと下部構造との間に仮支持部材を設置する工程と、
高さ調整ボルトを上昇させベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の下面と下部構造との間に反力受けプレートを設置する工程と、
下部構造とベースプレートとの間に固化性充填材を充填する工程と、
固化性充填材の固化後、高さ調整ボルトを取り外し、ベースプレートを固定ボルトで下部構造に固定する工程と、
を含むことを特徴とする構造物支承装置の高さ調整工法。 - 周囲の後打ちコンクリートで水平方向の移動が拘束されるベースプレートと、前記ベースプレートに複数形成される下部の水平切断面の面積が上部の水平切断面の面積より大きな嵌合穴と、前記嵌合穴と相似形で前記嵌合穴に嵌合固定される前記ベースプレートより高強度の材料で形成され、雌ねじ部を有する高さ調整雌ねじ部材と、高さ調整時、高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に螺着され、前記下部構造を反力受けとして前記ベースプレートを上昇させる高さ調整ボルトと、を備える構造物用高さ調整支承装置の高さ調整工法であって、
高さ調整雌ねじ部材の雌ねじ部に高さ調整ボルトを螺着し、下部構造を反力受けとしてベースプレートを上昇させ高さを調整する工程と、
上昇したベースプレートと下部構造との間に仮支持部材を設置する工程と、
高さ調整ボルトを上昇させ、ベースプレートの高さ調整雌ねじ部材の下面と下部構造との間に反力受けプレートを設置する工程と、
下部構造とベースプレートとの間に固化性充填材を充填する工程と、
固化性充填材の固化後、高さ調整ボルトを取り外し、ベースプレートの周囲に後打ちコンクリート打設する工程と、
を含むことを特徴とする構造物支承装置の高さ調整工法。
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