JP2012102543A - 瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造 - Google Patents

瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】電池モジュール支持バーおよび太陽電池モジュールを安定よく支持することができ、強い風雨や地震などにも十分に対抗できる瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造を提供する。
【解決手段】。架台兼屋根板押さえ部材11は電池モジュール支持バー4を支持する天板19と、この天板19の左右両側縁から左右一対の各側板20を折り下げて形成し、天板19の左右方向中央部に断面溝形状の凹溝21を形成する。架台兼屋根板押さえ部材11は吊子9および屋根板1,1の左右の両立上り連結縁6に亘ってその上から覆い被せるとともに、架台兼屋根板押さえ部材11の凹溝21の溝底部21aを通し内樋10と共に吊子9のビス受け部15に第2のビス26で固定して、左右の各側板20の下端に設けた屋根板押さえ部20aで屋根板1,1をこれの上方から押さえ付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造に関する。
従来、複数の金属製の屋根板を瓦棒を介して連結した瓦棒葺屋根に対する太陽電池モジュールの設置構造として、例えば、図5(a)(b)に示すように、瓦棒30の上に、瓦棒30の長手方向(軒棟方向)と直交する複数の横架台(電池モジュール支持バー)31を瓦棒30の長手方向に所定間隔置きに配備し、隣り合う横架台31,31間で太陽電池モジュール32を支持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
上記瓦棒葺屋根の瓦棒30としては、一般に、例えば、図6に示すように、吊子33と、キャップ34とを備えている。瓦棒葺屋根の施工に際しては、左右の両側縁に立上り連結縁35を有した屋根板36を野地板37上に配設した後、隣り合う屋根板36,36の立上り連結縁35,35どうしの間に、吊子33を配置固定して、吊子33の左右両側の係留部38を屋根板36の立上り連結縁35の上端部35aに係止する。その後、隣り合う屋根板36,36の立上り連結縁35,35および吊子33に亘ってキャップ34をその上から被せ、キャップ34の左右の両端部側34aを吊子33の左右両側の係留部38および屋根板36の立上り連結縁35の上端部35aに嵌合係止している(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開2001−262800号公報 特開2000−220257号公報 特開平10−131420号公報
図5(a)(b)に示す上記構成の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造では横架台31にねじ止めフランジ39を設け、このねじ止めフランジ39を瓦棒30に金属製ねじ40で固定するようにしてあり、その際、その瓦棒30として図6に示すようなキャップ34を備えた瓦棒30を採用することが考えられるが、こうした場合、横架台31のねじ止めフランジ39は図6に示す瓦棒30のキャップ34に金属製ねじ40で固定することになる。
しかしながら、かかるキャップ34では、隣り合う屋根板36,36の立上り連結縁35,35および吊子33に被せ、該キャップ34の左右の両端部側34aを吊子33の左右両側の係留部38および屋根板36の立上り連結縁35の上端部35aにそれぞれ嵌合係止しているだけであるため、横架台31、太陽電池モジュール32の支持力に劣り、不安定である。特に、そのように吊子33や屋根板36に対し嵌合係止されているだけのキャップ34は、暴風や台風等の外乱力で屋根板36および吊子33から外れる虞が大であって、横架台31、太陽電池モジュール32の支持機能を全うし難い。
また、上記従来技術では、キャップ34に金属ねじ40で孔をあけることになるが、従来の瓦棒ではこのようなことが全く想定されていないため、この孔から屋根板の裏側(屋内側)に雨水等が侵入するおそれがある。特に、屋根の構造に関する知識の乏しい設置業者に太陽光パネル(太陽電池モジュール)の設置を依頼した場合(太陽光パネルの設置業者には、大きく言って電気関連の業者と屋根専門の業者とがある)、雨仕舞いを全く考慮せずに瓦棒部分や屋根板部分に孔をあけてしまうことがある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数の金属製の屋根板を瓦棒を介して連結した瓦棒葺屋根の瓦棒の上に、瓦棒の長手方向(軒棟方向)と直交する複数の電池モジュール支持バー(横架台)を瓦棒の長手方向に所定間隔置きに配備し、隣り合う電池モジュール支持バー間で太陽電池モジュールを支持するようにした瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造において、瓦棒の一構成部材である在来の上記構造のキャップを省略し、これに代えて特殊な架台兼屋根板押さえ部材を採用し、また該架台兼屋根板押さえ部材の吊子への納まり方に工夫を凝らすことにより電池モジュール支持バーおよび太陽電池モジュールを安定よく支持することができ、暴風や台風などにも十分に対抗できる瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造を提供することにある。
本発明の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造は、請求項1に記載のように、その発明の内容を理解しやすくするために図1〜4に示す符号を参照して説明すると、複数の金属製の屋根板(1)を瓦棒(2)を介して連結した瓦棒葺屋根(3)の瓦棒(2)の上に、瓦棒(2)の長手方向(軒棟方向)と直交する複数の電池モジュール支持バー(4)を瓦棒(2)の長手方向に所定間隔置きに配備し、隣り合う電池モジュール支持バー(4)(4)間で太陽電池モジュール(5)を支持するようにした瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造において、以下のように構成したことを特徴とする。
すなわち、屋根板(1)には、その左右の各側縁を折り上げて左右の各立上り連結縁(6)を形成し、この立上り連結縁(6)の上端側に被係留部(7)を形成する。そして、瓦棒(2)は、吊子(9)と、棟から軒に亘って設けられる通し内樋(10)と、軒棟方向に延びる金属製の架台兼屋根板押さえ部材(11)とを備える。
吊子(9)は野地板(16)および母屋(17)に第1のビス(18)で固定されるベース部(12)を形成するとともに、このベース部(12)の左右両側縁から左右一対の係留部(14)を折り上げて形成し、ベース部(12)にビス受け部(15)を設ける。
架台兼屋根板押さえ部材(11)は電池モジュール支持バー(4)を支持する天板(19)と、この天板(19)の左右両側縁から左右一対の各側板(20)を折り下げて形成し、天板(19)の左右方向中央部に断面溝形状の凹溝(21)を天板(19)の長手方向に亘って形成する。
吊子(9)の左右の各横外側部に左右の両屋根板(1)(1)の各立上り連結縁(6)を配置し、各立上り連結縁(6)の被係留部(7)を吊子(9)の左右の各係留部(14)で上から受け止めるように構成する一方、通し内樋(10)を吊子(9)のベース部(12)上に配備する。
そして、吊子(9)および左右の両立上り連結縁(6)に亘って架台兼屋根板押さえ部材(11)を上から覆い被せるとともに、架台兼屋根板押さえ部材(11)の凹溝(21)の溝底部(21a)を、通し内樋(10)と共に吊子(9)のビス受け部(15)に第2のビス(26)で締め付け固定して、左右の各側板(20)の下端に設けた屋根板押さえ部(20a)で屋根板(1)(1)をこれの上方から押圧接当したものである。
上記の構成によると、架台兼屋根板押さえ部材(11)についてその天板(19)の左右方向中央部に断面溝形状の凹溝(21)を有する断面形状に形成することで架台兼屋根板押さえ部材(11)自体の剛性を高めることができる。
そして、このように剛性の高い架台兼屋根板押さえ部材(11)の凹溝(21)の溝底部(21a)を吊子(9)のビス受け部(15)に第2のビス(26)で締め付け固定することにより、暴風や台風等で架台兼屋根板押さえ部材(11)が屋根板(1)および吊子(9)から外れるのを確実に防止できるため、架台兼屋根板押さえ部材(11)によって電池モジュール支持バー(4)および太陽電池モジュール(5)を安定よく確実に支持することができる。
しかも、架台兼屋根板押さえ部材(11)の天板(19)に凹溝(21)を設けることで、この溝底部(21a)を吊子(9)のベース部(12)のビス受け部(15)に可及的に近づけてこれら溝底部(21a)とビス受け部(15)との間の距離を短くすることができるので、第2のビス(26)に過大なせん断方向の負荷が作用するのを抑止することができる。
他方、この架台兼屋根板押さえ部材(11)の左右の各側板(20)の下端に設けた屋根板押さえ部(20a)で屋根板(1)(1)をこれの上方から強く押さえ付けることにより屋根板(1)(1)を強固に固定しているので、強風等によって屋根板(1)(1)が外れる心配がなく、別途キャップ等によって屋根板(1)(1)を吊子(9)に固定する必要がない。これにより、本発明の架台兼屋根板押さえ部材(11)は、電池モジュール支持バー(4)および太陽電池モジュール(5)を支持するための架台と、屋根板(1)(1)を固定するための屋根板押さえ部材とを兼ねることになる。
さらに、屋根板押さえ部(20a)で屋根板(1)(1)をこれの上方から強く押圧接当しているので、暴風雨や台風などの風雨が強く吹き付けられるときも風雨が屋根板押さえ部(20a)と屋根板(1)との間から侵入するのを防止できる。
仮に、屋根板押さえ部(20a)と屋根板(1)の間から雨水が侵入したとしても、屋根板(1)の立上り連結縁(6)の被係留部(7)を吊子(9)の左右の係留部(14)で上から受け止めるように構成しているため、被係留部(7)が係留部(14)によって遮蔽され、雨水が屋根板(1)の裏側(屋内側)に侵入するのを防止することができる。
さらに、吊子(9)のベース部(12)上に通し内樋(10)を配備するので、架台兼屋根板押さえ部材(11)の凹溝(21)の溝底部(21a)とこれに挿通される第2のビス(26)との間の隙間から雨水が侵入しても、この雨水を軒樋方向に排出することができるため屋根裏に漏れるのを防止できる。
請求項1に記載の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造は、請求項2に記載のように、架台兼屋根板押さえ部材(11)の左右の各側板(20)の屋根板押さえ部(20a)は断面凸円弧状に湾曲形成していることに特徴を有するものである。
これにより、屋根板押さえ部(20a)と屋根板(1)の接触面積を小さくすることができるため、屋根板(1)と屋根板押さえ部(20a)との接触間に雨水が停滞するのをよく抑えることができ、異なる金属製の屋根板(1)と屋根板押さえ部(20a)との接触間で電蝕が発生するのを防止することができる。
本発明の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造は、隣り合う屋根板(1)(1)の立上り連結縁(6)(6)同士間への雨水侵入を防止する機能と、屋根板(1)(1)を押さえる機能を兼備するのみならず、電池モジュール支持バー(4)および太陽電池モジュール(5)を安定よく支持することができ、暴風や台風などにも十分に対抗できるという利点がある。
本発明の一実施例を示す瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造の縦断正面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 他の実施例の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造を図1に相応して示す縦断正面図である。 更に他の実施例の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造を図1に相応して示す縦断正面図である。 従来例の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造を示し、(a)はその斜視図、(b)はその断面図である。 他の従来例の瓦棒葺屋根構造の断面図である。
以下、本発明の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造の実施の形態を、図面に基き説明する。
図1、図2において、この瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造は、複数の鋼板など金属製の屋根板1を瓦棒2を介して連結した瓦棒葺屋根3の瓦棒2の上に、瓦棒2の長手方向(軒棟方向・屋根傾斜方向)と直交する複数の電池モジュール支持バー4を瓦棒2の長手方向に所定間隔置きに配備し、隣り合う電池モジュール支持バー4,4間で太陽電池モジュール5を支持するようにしたものである。
図1に示すように、屋根板1には、屋根板本体1aの左右の各側縁を折り上げて左右の各立上り連結縁6を形成する。この立上り連結縁6の上縁を屋根板本体1a側へ折り返し、この折り返し上端部で被係留部7を形成する。立上り連結縁6の中間高さ部には遮水凸条8を屋根板本体1a側へ膨出させて形成する。
瓦棒2は、吊子9と、通し内樋10と、架台兼屋根板押さえ部材11とを備える。
図1、図2に示すように、吊子9はアルミニューム合金を押出成形して得る型材などからなる金属製のものであって、ベース部12と、このベース部12の左右両側縁から折り上げて形成した左右一対の側板13とを有する断面溝形状に形成される。左右の各側板13の上端側には各側板13の上端縁を外側下方へ向けて折り下げて係留部14,14を形成する。またベース部12の内面中央部は厚肉化してビス受け部15を突設している。ビス受け部15は、吊子9の長手方向に亘って一連に形成されている。これにより、ビスを設ける場所の制約を受けないという利点がある。ベース部12は木毛セメント板等の野地板16および母屋17にビス受け部15にこの上から挿入されるセルフドリルビス等の第1のビス18で固定される。ビス受け部15が吊子9の長手方向に亘って一連に形成されているため、ビス(第1のビス18だけでなく、後述する第2のビス26も含む)を設ける場所の制約を受けないという利点がある。なお、吊子9には軒棟方向に長尺の通し吊子、あるいは短尺の部分吊子が用いられる。
架台兼屋根板押さえ部材11はアルミニューム合金を押出成形して得る型材などからなる金属製のものであって、天板19と、この天板19の左右両側縁から折り下げて形成する左右一対の側板20と、天板19の左右方向中央部に天板19の長手方向に亘って形成する断面溝形状の凹溝21とを有する形に形成している。左右の各側板20の下端には屋根板押さえ部20aを形成している。
通し内樋10は吊子9のベース部12上に添わされる形状の溝底板22と、吊子9の左右の側板13の内面に添わされる形状の左右一対の側板23とを有する形に形成されるとともに、左右の各側板23の上端側には該側板23の上端縁を外側下方へ向けて折り下げ吊子9の係留部14上に外嵌可能な形の係合部24を形成している。溝底板22の中央部には吊子9のビス受け部15を覆う断面門形形状の架台受け部25を形成している。通し内樋10は、棟(不図示)から軒(不図示)に亘って設けられている。
図2に示すように、電池モジュール支持バー4は全体を断面ハット形状に形成して太陽電池モジュール5の周枠5aを受け止める一対の周枠受け部4a,4aと、一対のねじ止めフランジ4b,4bを設けている。ねじ止めフランジ4bは架台兼屋根板押さえ部材11の天板19の上に直交状に載置し、止めねじ29で固定するようしてある。電池モジュール支持バー4は、太陽電池モジュール5を支持するにあたって、モジュール押さえ部材41、硬質ゴム42および押さえねじ43を併用する。モジュール押さえ部材41は、一対の係止部41a,41aを有する断面溝形状に形成され、電池モジュール支持バー4の上に硬質ゴム42を介して載置されて押さえねじ43で固定されるとともに、係止部41a,41aを隣り合う太陽電池モジュール5の周枠5aの溝部5bに嵌合するようにしてある。
瓦棒葺屋根3の施工に際しては、吊子9の左右の各横外側部に、野地板16上に防水シート28を介して敷設する左右の両屋根板1,1の各立上り連結縁6を配置する。各立上り連結縁6の被係留部7を吊子9の左右の各係留部14で上から受け止める。
吊子9の内部には通し内樋10を配備する。その際、通し樋10の溝底板22を吊子9のベース部12上に、通し樋10の左右の側板23を吊子9の左右の側板13の内面にそれぞれ添わせるとともに、通し樋10の左右の係合部24を吊子9の左右の係留部14上に外嵌固定する。
そして、吊子9および屋根板1,1の立上り連結縁6,6に亘って架台兼屋根板押さえ部材11をこれの左右の側板20,20が立上り連結縁6,6を覆い、かつ凹溝21部が吊子9内に入るようにその上方から覆い被せるとともに、架台兼屋根板押さえ部材11の凹溝21の溝底部21aを通し内樋10の架台受け部25と共に吊子9のビス受け部15にセルフドリルビス等の第2のビス26で締め付け固定する。この締め付けにより、架台兼屋根板押さえ部材11の左右の各側板20の下端に設けた屋根板押さえ部20aが屋根板1,1をこれの上方から押圧して該屋根板1,1の上面に接当することになる。屋根板1,1は、この架台兼屋根板押さえ部材11の押圧接当により野地板16等の屋根下地上に強固に固定されることになる。
次に、架台兼屋根板押さえ部材11の天板19の上に電池モジュール支持バー4を直交状に載置し、ねじ止めフランジ4bを止めねじ29で固定する。電池モジュール支持バー4の一対の周枠受け部4a上に隣り合う太陽電池モジュール5の周枠5aをそれぞれ載置し、モジュール押さえ部材41を電池モジュール支持バー4の上に硬質ゴム42を介して載置して係止部41a,41aを隣り合う太陽電池モジュール5の周枠5aの溝部5bに嵌合係止する。かくして押さえねじ43でモジュール押さえ部材41を硬質ゴム42ごと電池モジュール支持バー4に固定する。
上記のように、架台兼屋根板押さえ部材11をその天板19に断面溝形状の凹溝21を有する断面形状に形成してあるので、架台兼屋根板押さえ部材11それ自体の剛性(断面二次モーメント)を高めることができる。
そして、このように剛性の高い架台兼屋根板押さえ部材11の凹溝21の溝底部21aを吊子9のビス受け部15に第2のビス26で締め付け固定することにより、暴風や台風等で架台兼屋根板押さえ部材11が屋根板1および吊子9から外れるのを確実に防止できるため、架台兼屋根板押さえ部材11による電池モジュール支持バー4および太陽電池モジュール5の支持機能を十分に果たすことができる。
また、架台兼屋根板押さえ部材11の凹溝21の溝底部21aは吊子9のビス受け部15に第2のビス26で締め付け固定することにより、架台兼屋根板押さえ部材11の左右の各側板20の下端に設けた屋根板押さえ部20aで屋根板1,1をこれの上方から強く押さえ付けることができる。これにより架台兼屋根板押さえ部材11を屋根板1,1および吊子9に対し安定良く定置固定でき、この架台兼屋根板押さえ部材11により電池モジュール支持バー4および太陽電池モジュール5をより一層安定良く確実に支持することができる。
さらに、架台兼屋根板押さえ部材11の左右の各側板20の下端に設けた屋根板押さえ部20aが屋根板1,1をこれの上方から強く押圧接当することにより、暴風雨や台風などの風雨が強く吹き付けられるときも風雨が屋根板押さえ部20aと屋根板1との間から侵入するのを防止できるとともに、強風から生ずる負圧で屋根板1が浮き上がって引き剥がされるのを確実に防止できる。したがって、別途キャップ等によって屋根板1,1を吊子9に固定しておく必要がない。架台兼屋根板押さえ部材11は、かかるキャップによる屋根板固定機能を兼備しているものである。
しかも、架台兼屋根板押さえ部材11の天板19に凹溝21を設けることで、この溝底部21aを吊子9のベース部12のビス受け部15に可及的に近づけられてこれら溝底部21aとビス受け部15との間の距離を短くすることができ、これにより第2のビス26に過大なせん断方向の負荷が作用するのを抑止することができる。
さらに、屋根板押さえ部20aで屋根板1,1をこれの上方から強く押圧接当しているので、暴風雨や台風などの風雨が強く吹き付けられるときも風雨が屋根板押さえ部20aと屋根板1との間から侵入するのを防止できる。
また、仮に屋根板押さえ部20aと屋根板1との間から雨水が侵入したとしても、屋根板1の立上り連結縁6の被係留部7を吊子9の左右の係留部14で上から受け止めるように構成しているので、被係留部7が係留部14によって遮蔽され、雨水が屋根板1の裏側(屋内側)に侵入するのを防止することができる。
さらに、吊子9のベース部12上に通し内樋10を配備するので、架台兼屋根板押さえ部材11の凹溝21の溝底部21aとこれに挿通される第2のビス26との間の隙間から雨水が侵入しても、この雨水を通し内樋10を介した図外の軒樋の方向へ流出することができて屋根裏への雨漏れを防止できる。
架台兼屋根板押さえ部材11の側板20と屋根板1と立上り連結縁6とで取り囲まれた内部に、広い緩衝空間27(図1参照)を形成することができる。これにより屋根板1上の雨水の一部が、たとえ、架台兼屋根板押さえ部材11の側板20の下端の屋根板押さえ部20aと屋根板1との間から侵入しても、この侵入雨水は側板20内の広い緩衝空間27で失速・落下するため、風雨の強いときでも、雨水が屋根板1,1同士間の連結部から屋根裏へ漏れるのを防止できる。
立上り連結縁6の中間高さ部に遮水凸条8を屋根板本体1a側へ膨出させて形成することにより、緩衝空間27内で失速し、勢いの弱まった侵入水は、立上り連結縁6の遮水凸条8により下方へ跳ね返されるため、緩衝空間27内を上向きに通過することが殆ど無くなり、屋根板1,1同士間の連結部からの雨漏り防止に貢献する。
図3、図4は、別実施例に係る瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造を示している。図3、図4において、図1及び図2で示した実施例と同じ部材には同じ符号を付している。
図3、図4の実施例では、それぞれ、架台兼屋根板押さえ部材11の左右の各側板20の屋根板押さえ部20aを断面凸円弧状に湾曲する形に形成している。
これにより、屋根板1と屋根板押さえ部20aとの接触面積を小さくすることができるため、そこに雨水が停滞するのをよく抑えることができ、異なる金属製の屋根板1と屋根板押さえ部20aとの接触間で電蝕が発生するのを防止することができる。
1 屋根板
2 瓦棒
3 瓦棒屋根
4 電池モジュール支持バー
5 太陽電池モジュール
6 立上り連結縁
7 被係留部
9 吊子
10 通し内樋
11 架台兼屋根板押さえ部材
12 ベース部
14 係留部
15 ビス受け部
16 野地板
17 母屋
18 第1のビス
19 天板
20 側板
21 凹溝
21a 溝底部
26 第2のビス

Claims (2)

  1. 複数の金属製の屋根板(1)を瓦棒(2)を介して連結した瓦棒葺屋根(3)の瓦棒(2)の上に、瓦棒(2)の長手方向と直交する複数の電池モジュール支持バー(4)を瓦棒(2)の長手方向に所定間隔置きに配備し、隣り合う電池モジュール支持バー(4)(4)間で太陽電池モジュール(5)を支持するようにした瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造において、
    屋根板(1)には、その左右の各側縁を折り上げて左右の各立上り連結縁(6)を形成し、この立上り連結縁(6)の上端側に被係留部(7)を形成しており、
    瓦棒(2)は、吊子(9)と、棟から軒に亘って設けられる通し内樋(10)と、軒棟方向に延びる金属製の架台兼屋根板押さえ部材(11)とを備えており、
    吊子(9)は野地板(16)および母屋(17)に第1のビス(18)で固定されるベース部(12)を形成するとともに、このベース部(12)の左右両側縁から左右一対の係留部(14)を折り上げて形成し、ベース部(12)にビス受け部(15)を設けており、
    架台兼屋根板押さえ部材(11)は電池モジュール支持バー(4)を支持する天板(19)と、この天板(19)の左右両側縁から左右一対の各側板(20)を折り下げて形成し、天板(19)の左右方向中央部に断面溝形状の凹溝(21)を天板(19)の長手方向に亘って形成しており、
    吊子(9)の左右の各横外側部に左右の両屋根板(1)(1)の各立上り連結縁(6)を配置し、各立上り連結縁(6)の被係留部(7)を吊子(9)の左右の各係留部(14)で上から受け止めるように構成しており、
    通し内樋(10)は吊子(9)のベース部(12)上に配備しており、
    架台兼屋根板押さえ部材(11)は吊子(9)および左右の両立上り連結縁(6)に亘ってその上から覆い被せるとともに、架台兼屋根板押さえ部材(11)の凹溝(21)の溝底部(21a)を通し内樋(10)と共に吊子(9)のビス受け部(15)に第2のビス(26)で固定して、左右の各側板(20)の下端に設けた屋根板押さえ部(20a)で屋根板(1)(1)をこれの上方から押圧接当していることを特徴とする瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造。
  2. 架台兼屋根板押さえ部材(11)の左右の各側板(20)の屋根板押さえ部(20a)は断面凸円弧状に湾曲形成している、請求項1記載の瓦棒葺屋根への太陽電池モジュールの設置構造。
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