JP2012101916A - 乗客搬送装置の保守結果表示装置 - Google Patents

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Tomohiro Hattori
智宏 服部
Takeshi Fujita
武 藤田
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Abstract

【課題】乗客搬送装置を構成する機器の今回の点検結果から、次回の点検までに交換時期の到来が予測される機器を判断し、交換・改修時期の到来を予想した機器の交換・改修時期到来に関する情報を一般の利用者に速やかに報知することのできる乗客搬送装置の保守結果表示装置を得る。
【解決手段】エレベータ1を構成する機器の保守点検の結果を含む保守情報を入力するための情報入力部26を有し、保守情報に応じた保守結果情報を出力する情報処理出力手段25と、保守結果情報に応じた情報をエレベータ1の利用者に表示する表示案内装置22a,22bとを備え、情報処理出力手段25は、保守情報から、次回の保守点検までに、交換・改修時期が到来すると予想される機器を判別し、交換・改修時期の到来を予想した機器の交換・改修時期到来に関する情報を保守結果情報に含ませて出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、エレベータや乗客コンベアなどの乗客搬送装置の各種機器の保守結果を利用者に表示する乗客搬送装置の保守結果表示装置に関する。
従来のエレベータの保守内容提示システムは、エレベータ装置の保守点検項目にしたがってエレベータ装置の保守点検に関する保守データを入力可能な入力手段と、保守点検項目毎の保守データを保存するデータベースと、データベースに保存された保守データに含まれる点検結果を、一般の利用者向けに表示する表示手段とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベータの保守内容提示システムでは、点検結果が表示されるので、一般の利用者に点検が定期的に行われていることを認知させて安心感を与えることが可能になっていた。
特開2006−264839号公報
ここで、エレベータを構成する機器のうち、点検結果から、交換時期が近付いていることを予測できる機器も多い。
例えば、エレベータに設けられている停電用バッテリなどは、これまでの点検で測定された出力電圧から、次回の点検での出力電圧を予測することが可能である。そして、予測される出力電圧が、定格電圧の下限値近くまで低下する場合に、次回の点検までに、停電用バッテリの交換時期が到来することを判断できる。
しかしながら、従来のエレベータの保守内容提示システムでは、利用者に対して保守点検結果が報知されるものの、次回の点検までに、交換時期の到来が予測される機器の情報は報知されない。
例えば、マンションなど、エレベータが設置された建物の管理者は、交換時期の到来を予測されるエレベータの機器に関し、交換日が確定してからマンションの住人に対して機器の交換について通知する場合もある。従って、機器の交換の通知が、交換日が間近に迫ってからなされることもある。この場合、住民に機器の交換の妥当性に疑問を抱かせたまま、機器の交換が行われることもあり、住民の中に、建物の管理者側に対して不信感を抱く人がでるという問題が有る。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、乗客搬送装置を構成する機器の今回の点検結果から、次回の点検までに交換時期の到来が予測される機器を判断し、交換・改修時期の到来を予想した機器の交換・改修時期到来に関する情報を一般の利用者に速やかに報知することのできる乗客搬送装置の保守結果表示装置を得ることを目的とする。
この発明の乗客搬送装置の保守結果表示装置は、乗客搬送装置を構成する機器の保守点検の結果を含む保守情報を入力するための情報入力部を有し、保守情報に応じた保守結果情報を出力する情報処理出力手段と、乗客搬送装置の利用者に情報を表示可能な位置に設けられ、保守結果情報に応じた情報を表示する表示案内装置とを備え、情報処理出力手段は、保守情報から、次回の保守点検までに、交換・改修時期が到来すると予想される機器を判別し、交換・改修時期の到来を予想した機器の交換・改修時期到来に関する情報を保守結果情報に含ませて出力するように構成されている。
この発明に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置によれば、点検した機器の中に、次回の保守点検までに交換・改修時期の到来が予想される機器が有る場合には、当該情報をエレベータの利用者に速やかに表示案内装置によって表示するように構成されている。これにより、例えば、エレベータが設けられた建物の住人は、建物の管理者に機器の交換・改修の妥当性等について事前に説明を求めるなどの時間が十分に確保され、住人が機器の交換・改修の交換の妥当性を納得しない状態で、機器の交換や改修が実施されることが防止される。これにより、住民が建物の管理者に対して不信感を抱いてしまうことがなくなるので、住民と管理者側の相互の信頼感が高まり、機器の交換や改修作業を円滑に行うことができる。
この発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置を備えるエレベータの模式図である。 この発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置を備えるエレベータのシステム構成図である。 この発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置のデータ処理を説明するシーケンス図である。 この発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置で扱われる各データについて説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置の表示案内装置に表示される表示内容を説明する図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置を備えるエレベータの模式図、図2はこの発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置を備えるエレベータのシステム構成図である。
本実施の形態では、乗客搬送装置の保守結果表示装置は、乗客搬送装置としてのエレベータに適用されるものとして説明する。
まず、エレベータの構成について簡単に説明する。
図1及び図2において、乗客搬送装置としてのエレベータ1は、建物2に形成された昇降路3内を昇降自在に設けられるかご4と、各階床に設けられた乗場5と、かご4を吊り下げるエレベータロープ6と、かご4の昇降制御など、エレベータ1を構成する各種機器の制御を行うエレベータ制御手段11を有する制御装置10と、乗客搬送装置の保守結果表示装置20とを備えている。
エレベータロープ6は図示しない駆動綱車に巻き掛けられ、駆動綱車との間の摩擦力によって、駆動綱車の回転に伴って走行される。つまり、エレベータロープ6は、走行に応じて摩耗される。また、図示しないが、エレベータ1は、停電用のバッテリを、例えば、かご4や昇降路3の上部に設けられた図示しない機械室に有している。
制御装置10は、CPU(図示せず)、一時的にデータを記憶可能であり、CPUが演算を行う際のワーキングスペースに用いられるRAM(図示せず)、エレベータ1を構成する各種機器を制御するためのプログラムが格納されたROM(図示せず)などにより構成され、これらによりエレベータ制御手段11や後述の情報処理出力手段の各部の機能を実現している。
次いで、乗客搬送装置の保守結果表示装置20の詳細構成について説明する。
図1及び図2において、乗客搬送装置の保守結果表示装置20は、かご4に設けられる表示案内装置22a及び音声案内装置23aと、乗場5に設けられる表示案内装置22b及び音声案内装置23bと、情報処理出力手段25とを備えている。つまり、表示案内装置22a,22b、及び音声案内装置23a,23bは、エレベータ1の利用者に情報を報知可能な位置に設けられている。
表示案内装置22a,22bは、例えば液晶ディスプレイであるが、液晶ディスプレイに限定されず、視覚的に表示内容を可変できるものであればよい。音声案内装置23a,23bは、例えば、スピーカである。
情報処理出力手段25は、図2に示されるように、外部との通信を可能にする情報入力部26と、任意の情報を記憶可能な第1記憶部27及び第2記憶部28と、複数の情報の比較演算を実施可能に構成された演算制御部29と、演算制御部29が出力する情報に応じた情報を配信する情報配信部30とを備える。
情報処理出力手段25は、制御装置10の一部の機能により実現されている。なお、情報入力部26は、例えば、図示しない外部端末(パソコン)接続用のコネクタを備えており、作業者は外部端末と当該コネクタとを接続することで、外部端末を操作して情報入力部26に情報を入力することが可能になっている。
第2記憶部27には、機器交換改修基準情報が記憶されている。機器交換改修基準情報は、点検するエレベータ1を構成する機器(エレベータ機器)毎に設定される交換改修目安値及び交換改修警告値を有する。なお、エレベータ機器とは、点検対象となるエレベータ1の構成要素全般を含む。
エレベータ機器の性能は、初期状態から劣化することになるが、交換改修目安値は、エレベータ機器の交換・改修時期到来を判断するためのエレベータ機器の基準性能の値として予め設定されるものである。言い換えれば、交換改修目安値は、エレベータ機器の性能の値が、エレベータ1に組み込んで動作させるのには問題ないが、交換を推奨するレベルに変化したことを判断するのに指標となる値である。
また、エレベータ機器の性能の変化とは、各エレベータ機器の電気的な性能の変化の他、例えば、かご4を吊るすエレベータロープ6の摩耗など、各エレベータ機器の状態変化も含むものとする。
そして、停電用バッテリについて言えば、仕様で規定される定格電圧の最小値より若干大きな電圧を、停電用バッテリの出力電圧に関する交換改修目安値として設定する。エレベータロープ6について言えば、摩耗により直径が小さくなっても、問題なくかご4を吊るすことができる最小の直径より所定量大きな直径を、エレベータロープ6の直径に関する交換改修目安値として設定する。
また、例えば、各エレベータ機器について、仕様で規定される動作時の耐用年数より、若干短めの交換目安年数を、エレベータ機器の使用時間に関する交換改修目安値として設定する。なお、エレベータ機器の使用時間とは、エレベータ機器のトータルの使用時間をいう。
また、交換改修警告値は、エレベータ機器の性能が、エレベータ機器の交換や改修を緊急に要するレベルに変化したか否かを判断するためのエレベータ機器の基準性能の値である。
演算制御部29は、情報入力部26に入力される後述の最新の保守情報と、第1記憶部27及び第2記憶部28に記憶されている情報とを参照し、参照した情報の比較演算をすることが可能に構成されている。
また、かご4及び乗場5に設けられる表示案内装置22a,22b、及び音声案内装置23a,23bは、情報処理出力手段25に通信可能に接続されている。そして、演算制御部29は、表示案内装置22a,22b、及び音声案内装置23a,23bの報知制御をすることが可能に構成されている。
ついで、乗客搬送装置の保守結果表示装置20により行われるデータ処理について説明する。
図3はこの発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置のデータ処理を説明するシーケンス図、図4はこの発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置で扱われる各データについて説明する図である。
図3及び図4において、例えば、作業員は、保守点検を行う毎に、後述の性能評価値を含む点検結果の情報を有する保守情報(最新の保守情報)を情報入力部26に入力する。また、最新の保守情報には、次回の点検情報、及び今回の点検情報も含まれる。
次回の点検情報とは、図4に示されるように、次回の点検日時、及び点検項目である。
また、今回の点検情報とは、図4に示されるように、今回の点検日時、点検項目、点検項目毎の性能評価値、及び点検結果の問題有無(OK/NG)を含む。
例えば、点検項目には、停電用バッテリの出力電圧測定や、エレベータロープの摩耗確認などが含まれる。
性能評価値は、各点検時に、機器の性能を測定した結果である。性能評価値は、測定した停電用バッテリの出力電圧、摩耗したと思われると目視判断されたエレベータロープ6に対して測定されるエレベータロープ6の直径などである。また、性能評価値は、各機器の製造日時からの経過時間など、所定の計算により求められる換算値も含むものとする。
そして、情報入力部26は、図3に示されるように、最新の保守情報が入力される毎に、保守情報を所望の形式にしてデータ処理して第1記憶部27に記憶するようになっている。なお、情報入力部26によるデータ処理後のデータも、最新の保守情報であることに変わりはない。なお、以前の保守点検時に情報入力部26に入力されて第1記憶部27に記憶されている保守情報を過去の保守情報とする。過去のエレベータ機器の保守点検の結果が反映されている保守情報そのものであり、内容としては最新の保守情報における今回の点検情報と略同一である。
また、最新の保守情報は、演算制御部29で受信され、演算制御部29は、最新の保守情報を参照可能になっている。
そして、演算制御部29は、新たに保守情報(最新の保守情報)が入力されたと判断すると、最新の保守情報、及び過去の保守情報のそれぞれに含まれる性能評価値に基づいて、次回の保守点検の結果において予想されるエレベータ機器の性能評価推定値を演算する。そして、演算制御部29は、第2記憶部28に記憶されている上述の機器交換改修基準情報を参照し、性能評価値の点検項目に対応する交換改修目安値を読み取り、性能評価値と交換改修目安値とを比較する。この比較結果から、演算制御部29は、次回の点検までに、エレベータ機器の交換・改修時期が到来しているか否かを判断する。
例えば、停電用バッテリの出力電圧を性能評価値とした場合の性能評価推定値の演算と、停電用バッテリの交換・改修時期が到来の有無の判断について説明する。
上述したように、過去の保守点検で測定された停電用バッテリの出力電圧は、過去の保守点検の実施後に、第1記憶部27に記憶された過去の保守情報に含まれている。
演算制御部29は、例えば、今回入力された最新の保守情報に含まれる停電用バッテリの出力電圧と、過去の保守情報のうち、前回の保守点検の実施に応じた保守情報に含まれる停電用バッテリの出力電圧から、次回の保守点検時において予想される停電用バッテリの出力電圧の推定値を、停電用バッテリの性能評価推定値として演算する。
即ち、今回と前回入力された停電用バッテリの出力電圧から、単位時間当たりの停電用バッテリの出力電圧の低下を演算し、次回の点検時までの期間を鑑みて、次回の点検時に予想される停電用バッテリの出力電圧の推定値を演算する。
次いで、演算制御部29は、停電用バッテリの交換時期の到来を判断するための停電用バッテリの出力電圧の基準値(性能基準値)である上述の停電用バッテリの出力電圧(交換改修目安値(電圧))と停電用バッテリの出力電圧の推定値とを比較する。そして、演算制御部29は、停電用バッテリの出力電圧の推定値が、交換改修目安電圧を下回っていると判断すると、次回の保守点検までに、停電用バッテリの交換時期が到来すると判断する。
上記は、停電用バッテリの出力電圧を性能評価値としたが、停電用バッテリのトータルの使用時間を、性能評価値として用いてもよい。つまり、次回の保守点検までの停電用バッテリについて予測される使用時間を、次回の点検日とこれまでの停電用バッテリの使用時間に基づいて、停電用バッテリの性能評価推定値として演算する。そして、演算制御部29は、停電用バッテリの交換時期の到来有無を判断するための基準値である上述の停電用バッテリの交換目安値(時間)と停電用バッテリについて予測される使用時間とを比較し、予測される使用時間が、交換目安時間より長くなる場合に、次回の保守点検までに、停電用バッテリの交換時期が到来すると判断する。
なお、演算制御部29は、停電用バッテリの出力電圧の推定値が、交換を緊急にすべきと判断する基準値である停電用バッテリの出力電圧(交換改修警告値(電圧))より小さいと判断すると、迅速な停電用バッテリの交換が必要であることを判断する。
同様に、次回の保守点検時までの停電用バッテリの予測使用時間が、交換を緊急にすべきと判断する基準値である停電用バッテリの使用時間(交換改修警告値(時間))より長くなっていると判断すると、演算制御部29は、迅速な停電用バッテリの交換が必要であることを認識する。
以上は、停電用バッテリの性能評価推定値の演算について説明したが、例えば、エレベータロープ6について性能評価推定値の演算を行う場合には、各保守点検において測定されるエレベータロープ6の直径を、エレベータロープ6の性能測定値として扱う。
そして、演算制御部29は、最新の保守情報に含まれるエレベータロープ6の直径と、過去の保守情報に含まれていたエレベータロープ6の直径から、エレベータロープ6の単位時間当たりの摩耗進度を演算し、次回の点検日に推定されるエレベータロープ6の直径をエレベータロープ6の性能評価推定値として演算する。
さらに、演算制御部29は、演算したエレベータロープ6の直径(性能評価推定値)と、交換を推奨されるエレベータロープ6の直径である交換改修目安値(直径)とを比較し、演算したエレベータロープ6の直径が、交換改修目安直径より小さい場合に、次回の保守点検までに、エレベータロープ6の交換時期が到来すると判断する。
さらに、演算制御部29は、演算したエレベータロープ6の直径と、迅速に交換すべきエレベータロープ6の直径である交換改修警告値(直径)とを比較し、演算したエレベータロープ6の直径が、交換改修警告直径より小さい場合に、迅速なエレベータロープ6の交換が必要であると判断する。
そして、演算制御部29は、各エレベータ機器について、性能評価推定値が、交換や改修を推奨される値に達していたり、迅速に交換すべき値に達していたりしないかの判断を行った後、エレベータ機器毎の交換・改修時期到来に関する情報を含む保守結果情報を生成する。
保守結果情報は、図4に示されるように、次回の点検情報、及び点検結果情報を有している。
次回の点検情報は、上述した通りである。
点検結果情報は、今回の点検日時、点検項目、性能測定値、点検結果の問題有無、次回の保守点検日までに交換・改修時期が到来すると予想されるエレベータ機器、または迅速に交換されるべきエレベータ機器についての情報を含む。
情報配信部30は、保守結果情報を、表示案内装置22a,22b向け、及び音声案内装置23a,23b向けのそれぞれにデータ形式を変えて出力する。
以下、情報配信部30から配信される保守結果情報に応じた表示案内装置の表示内容について説明する。
図5はこの発明の一実施の形態に係る乗客搬送装置の保守結果表示装置の表示案内装置に表示される表示内容を説明する図であり、図5の(a)は次回の保守点検までに交換・改修時期の到来が予測されるエレベータ機器が無い場合の表示案内装置の表示内容を示し、図5の(b)は次回の保守点検までに、停電用バッテリの交換時期の到来が予想された場合の表示案内装置の表示内容を示している。
例えば、エレベータ1を点検した結果、各項目の点検結果が全てOK(異常なし)となった場合の保守情報が、作業者により情報入力部26に入力されたものとする。
さらに、次回の保守点検までに、交換・改修時期が到来することを演算制御部29によって予測されたエレベータ機器はないものとする。この場合、情報配信部30は、交換・改修時期が到来する機器がないことを、エレベータ機器毎の交換・改修時期到来に関する情報として、保守結果情報に含ませて表示案内装置22a,22bに配信する。
このとき、保守結果情報に応じて表示案内装置は、図5の(a)に示される通り、点検日と、点検した結果の情報で(点検情報)あることを示す表題と、エレベータ1の点検を実施した結果、安全確認運転の結果が良好であり、点検した項目に異常は見られなかったことと、次回の点検日とを表示する。
具体的には、表示案内装置22a,22bは、冒頭に「20◇◇年△△月□□日 点検情報」の内容を表示している。さらに、表示案内装置22a,22bは、「エレベータの点検を実施しました。安全確認運転の結果は良好でした。点検した項目に異常は見られませんでした。」の内容を表示し、さらに、「次回点検日は、20◇◇年○○月◎◎日です。」の内容を表示している。
次いで、例えば、エレベータ1を点検した結果、各項目の調査結果が全てOK(異常なし)となった場合の保守情報が、作業者により情報入力部に入力され、さらに、エレベータ機器のうちの停電用バッテリが、次回の保守点検までに、交換・改修時期が到来することを演算制御部29によって予測された場合について述べる。
この場合、情報配信部30は、交換・改修時期が到来するエレベータ機器の交換・改修時期到来に関する情報を保守結果情報に含ませて表示案内装置22a,22bに配信する。
このとき、表示案内装置22a,22bに表示される表示内容は、図5の(b)示される通りである。
即ち、表示案内装置22a,22bは、点検日と、点検情報であることを示す表題と、エレベータ1の保守点検の結果と、全確認運転の結果が良好であるものの、停電用バッテリの交換・改修時期が到来が近付いており、交換を検討中であることを知らせる内容とを表示する。
具体的には、表示案内装置は、冒頭に「20◇◇年△△月□□日 点検情報」の内容を表示している。さらに、表示案内装置は、「エレベータの点検を実施しました。案線確認運転の結果は良好でした。」の内容を表示した後、「機器を点検した結果、停電用バッテリの電圧が低下しております。」の内容を表示するとともに、前回の点検で測定された停電用バッテリの測定電圧、今回の点検で測定さされた停電用バッテリの電圧、交換の目安となる停電用バッテリの電圧(交換改修目安値)を表示する。さらに、表示案内装置22a,22bは、「次回の点検までに、バッテリの電圧が交換目安を下回ることが予想されますので、バッテリの交換を検討しています。」の内容を表示し、さらに、「次回点検日は、20◇◇年○○月◎◎日です。」の内容を表示している。
また、音声案内装置23a,23bでは、表示案内装置22a,22bと同様の報知内容を、定期的に音声により報知するように構成されている。
この発明の乗客搬送装置の保守結果表示装置20は、エレベータ1を構成する機器の保守点検の結果を含む保守情報を入力するための情報入力部26を有し、保守情報に応じた保守結果情報を出力する情報処理出力手段25と、エレベータ1の利用者に情報を表示可能な位置に設けられ、保守結果情報に応じた情報を表示する表示案内装置22a,22bとを備え、情報処理出力手段25は、保守情報から、次回の保守点検までに、交換・改修時期が到来すると予想される機器を判別し、交換・改修時期の到来を予想した機器の交換・改修時期到来に関する情報を保守結果情報に含ませて出力するように構成されている。
以上のことから、例えば、エレベータ1の利用者に対して点検結果が表示されるので、エレベータ1の点検が定期的に行われていることを認知させて利用者に安心感を与えることが可能になる。さらに、点検した機器の中に、次回の点検までに交換・改修時期が到来する機器が有る場合には、当該情報がエレベータ1の利用者に速やかに報知されるので以下のような効果が得られる。即ち、例えば、エレベータ1が設けられた建物の住人は、建物の管理者に機器の交換・改修の妥当性等について事前に説明を求めるなどの時間が十分に確保され、住人が建物の管理者に機器の交換・改修の交換の妥当性を納得しないまま、機器の交換や改修が行われることが防止される。これにより、住民がマンションの管理者に対して不信感を抱いてしまうことがなくなり、住民と管理者側の相互の信頼感が高まり、機器の交換や改修作業を円滑に行うことができる。
なお、上記実施の形態では、表示案内装置22a,22b、及び音声案内装置23a,23bは、かご4及び乗場5のそれぞれに設けられるものとして説明したが、かご4及び乗場5のいずれか一方の設けられていてもよい。つまり、表示案内装置22a,22b、及び音声案内装置23a,23bは、エレベータ1の利用者に情報を提供可能な位置に設けられていればよい。
また、音声案内装置23a,23bを設けるものとして説明したが、音声案内装置23a,23bは設けなくてもよい。この場合でも、エレベータの利用者は、交換・改修時期の到来を予想した機器の交換・改修時期到来に関する情報を認識できるので、上記効果が失われるものではない。
また、性能評価推定値は、最新の保守情報及び過去の点検結果に基づく保守情報のそれぞれに含まれる性能評価値に基づいて演算するものとして説明したが、最新の保守情報に含まれる性能評価値に基づいて演算するものでもよい。例えば、停電用バッテリの出力電圧において、おおよそ経年劣化による出力電圧の低下の進行具合を予め知ることができる場合には、次回の点検日までの経過時間を鑑みて、過去の保守情報は用いず、最新の保守情報に含まれる性能評価値としての出力電圧値に基づいて、性能評価推定値を推定してもよい。
また、機器状態推測値は、次回の点検時のエレベータ機器の性能を予測して求めるものとして説明したが、今回の点検後、次回の点検日に至る前の所定の日時でのエレベータ機器の性能を予測して求めてもよい。
また、点検日以外に交換や改修工事を実施することが予め決まっている場合には、保守情報を入力する際に、工事日を同時に入力し、さらに点検結果情報に工事日が含まれるように構成して、表示装置に工事日を表示させてもよい。
また、例えば、かご4を所定のパターンで運転させるなどして、エレベータ1の各機器の点検を自動的に行う点検モードを備え、遠隔操作により点検モードを実施する場合には、遠隔操作による点検操作が行われることを、保守情報に予め含めておいて、表示案内装置22a,22bに表示させてもよい。
また、乗客搬送装置は、エレベータであるものとして説明したが、エレベータに限定されず、エスカレータや動く歩道などであっても本願を適用できる。
1 エレベータ(乗客搬送装置)、20 乗客搬送装置の保守結果表示装置、22a,22b 表示案内装置、25 情報処理出力手段、26 情報入力部、27 第1記憶部、28 第2記憶部、29 演算制御部、30 情報配信部。

Claims (2)

  1. 乗客搬送装置を構成する機器の保守点検の結果を含む保守情報を入力するための情報入力部を有し、上記保守情報に応じた保守結果情報を出力する情報処理出力手段と、
    上記乗客搬送装置の利用者に情報を表示可能な位置に設けられ、上記保守結果情報に応じた情報を表示する表示案内装置と
    を備え、
    上記情報処理出力手段は、上記保守情報から、次回の点検までに、交換・改修時期が到来すると予想される上記機器を判別し、交換・改修時期の到来を予想した上記機器の交換・改修時期到来に関する情報を上記保守結果情報に含ませて出力することを特徴とする乗客搬送装置の保守結果表示装置。
  2. 上記情報処理出力手段は、
    上記機器の点検を実施する毎に入力される上記保守情報を記憶する第1記憶部と、
    点検される上記機器毎に、上記機器の交換・改修時期到来を判断するための上記機器の基準性能の値として予め設定される交換改修目安値を記憶する第2記憶部と、
    最新の上記保守情報の上記点検結果に含まれる、もしくは最新の上記保守情報、及び過去に上記情報入力部に入力された上記保守情報に含まれる上記点検結果における上記各機器の性能測定値に基づいて、次回の点検結果において予測される上記機器の性能を表す性能評価推定値を演算し、上記性能評価推定値と上記交換改修目安値とを比較して、次回点検までに上記機器の交換・改修時期が到来するか否かを判断する演算制御部と、
    交換・改修時期が到来していると判断された上記機器について、上記機器に応じた交換・改修に関わる情報を上記保守結果情報に含ませて上記表示装置に出力する情報配信部と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗客搬送装置の保守結果表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107555272A (zh) * 2016-07-01 2018-01-09 株式会社日立制作所 电梯系统以及部件更换时期预测装置

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