JP2012101582A - スライドドア用の導電経路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】仮連結に係る作業者の作業負担が小さく、また、仮連結のために設けられた部品の管理負担も小さい導電経路装置を提供する。
【解決手段】導電経路装置100は、ドア側ブラケット2に形成される差込筒5と、ボディ側ブラケット3に形成される差込片4とを備える。差込片4は、相互の間隔が弾性変形により拡縮可能な一対の爪部を備える。差込筒5は、筒内部に差込片4が差し込まれた状態において爪部の先端の突起と対応する位置に形成され、突起が抜け止め状態に引っ掛かり可能な被係合部を備える。差込片4を、差込筒5に差し込んで差込筒5に抜け止め状態に係合させることによって、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とを仮連結する。
【選択図】図4

Description

この発明は、車体とスライドドアとの間で渡り配索されて、車体側の電装品とスライドドア側の電装品とを電気的に接続する、スライドドア用の導電経路装置に関する。
スライドドア用の導電経路装置の一般的な構成として、例えば、給電用のハーネスを収容した可撓性アーム(つなぎ部)と、つなぎ部の両端に装着される取り付け用のブラケットとを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この構成においては、つなぎ部の一端に装着されているブラケット(ボディ(車体)側ブラケット)を車体に固定するとともに、他端に装着されているブラケット(ドア側ブラケット)をスライドドアに固定することによって、つなぎ部がスライドドアの開閉動作に追従して屈曲することができるようになっている。
ところで、組み付け現場において、導電経路装置は、ドア・サブラインにおいてドア側ブラケットをドアに装着され、その状態(一端(ドア側ブラケット)でドアに装着された状態)でドアとともにメインラインまで運ばれていく。そして、メインラインにおいてドアが車体に組み付けられる際に、ボディ側ブラケットを車体に装着される。
つまり、組み付け現場において、導電経路装置は、その一端(ドア側ブラケット)においてドアに装着された状態でドアとともにメインラインまで運ばれてくことになるため、そのままでは、つなぎ部の他端に装着されているボディ側ブラケットが周辺部品やラインの構造物と接触して破損するおそれがある。
このような事態を防止するべく、組み付け現場においては、ボディ側ブラケットを、これが車体に組み付けられる直前までドア側ブラケットに仮に連結(仮連結)させておくということが従来から行われている。
例えば特許文献1には、ボディ側ブラケットに、断面略C字型をなすチャンネル溝を形成するとともに、チャンネル溝に差し込まれることによってチャネル溝内に引っ掛かる受け部をドア側ブラケットに形成し、ボディ側ブラケットのチャンネル溝に、ドア側ブラケットの受け部を差し込んで、ボディ側ブラケットとドア側ブラケットとを仮連結させる構成が開示されている。
特開2007−112376号公報
仮連結においては、連結しやすく、また、連結の解除もしやすいこと、すなわち、仮連結に係る作業者の作業負担が小さいことが重要である。また、仮連結のために設けられた部品の管理が容易であることも重要である。
これらの点において、従来の技術は満足のいくものとはいえなかった。例えば特許文献1に開示されている仮連結の構造によると、仮連結の際に、作業者が、チャンネル溝に受け部を差し込むための位置合わせを行う必要があるため、連結に係る作業負担が大きかった。また、適切な強度(すなわち、搬送途中の振動等により仮連結が解除されてしまうことがなく、かつ、作業者が力を加えることにより難なく連結を解除できるような、強度)で受け部がチャンネル溝に引っ掛かるようにするためには、受け部とチャンネル溝との各サイズを厳密に管理する必要があり、部品管理における負担も大きかった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、仮連結に係る作業者の作業負担が小さく、また、仮連結のために設けられた部品の管理負担も小さい導電経路装置を提供することを目的としている。
第1の態様は、スライドドアに固定されるドア側ブラケットと、車体に固定されるボディ側ブラケットと、一端に前記ドア側ブラケットが、他端に前記ボディ側ブラケットが、それぞれ装着され、前記車体と前記スライドドアとの間で渡り配索されるつなぎ部と、を備え、前記車体側の電装品と前記スライドドア側の電装品とを電気的に接続するスライドドア用の導電経路装置であって、前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの一方に形成され、相互の間隔が弾性変形により拡縮可能な一対の爪部を備える差込片と、前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの他方に形成され、前記差込片が差し込まれる筒形状の差込筒と、を備え、前記差込片が、前記一対の爪部のそれぞれに形成された係合突起、を備え、前記差込筒が、筒内部に前記差込片が差し込まれた状態において前記係合突起と対応する位置に形成され、前記係合突起が引っ掛かり可能な被係合部、を備え、前記一対の爪部のそれぞれが、相互の間隔を狭めるように弾性変形しつつ前記差込筒に差し込まれ、前記係合突起が前記被係合部に到達すると弾性復帰して、前記係合突起において前記被係合部に引っ掛かることによって、前記差込筒に抜け止め状態に係合する。
第2の態様は、第1の態様のスライドドア用の導電経路装置であって、前記差込筒が前記ドア側ブラケットに形成され、前記差込筒が、前記ドア側ブラケットが前記スライドドアに取り付けられた状態において、前記スライドドアの法線方向に沿って突出するように形成される。
第3の態様は、第1の態様のスライドドア用の導電経路装置であって、前記差込片が前記ドア側ブラケットに形成され、前記差込片が、前記ドア側ブラケットが前記スライドドアに取り付けられた状態において、前記スライドドアの法線方向に沿って突出するように形成される。
第1の態様によると、差込片を差込筒に抜け止め状態に差し込むことによって、ドア側ブラケットとボディ側ブラケットとを仮連結することができるので、作業者は、小さい作業負担で、ドア側ブラケットとボディ側ブラケットとを仮連結することができる。また、差込片が備える一対の爪部が弾性復帰して差込筒に抜け止め状態に係合するので、差込片、差込筒の各構成部に多少のサイズの誤差が発生しても、両者を問題なく係合させることができる。したがって、各部のサイズを厳密に管理する必要がないので、部品管理の負担も小さい。
第2〜第3の態様によると、ボディ側ブラケットを、スライドドアの法線方向に沿う方向に引っ張って仮連結を解除することができる。したがって、仮連結を解除した勢いでボディ側ブラケットがスライドドアの面方向にある他の部品等にぶつかって損傷するといった事態を回避できる。
導電経路装置の底面図である。 ドア側ブラケットの正面図である。 ボディ側ブラケットの斜視図である。 仮連結された状態の導電経路装置の底面図である。 差込片の側面図である。 差込筒の側面図である。 差込片が差込筒に対して嵌め込み固定される様子を示す図である。 差込片が差込筒から抜き出される様子を示す図である。 変形例に係る導電経路装置の底面図である。 変形例に係る導電経路装置が仮連結された状態の側面図である。
<1.導電経路装置の全体構造>
この発明の第1の実施の形態に係るスライドドア用の導電経路装置100の全体構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、導電経路装置100の底面図である。なお、以下に参照する各図には、説明の便宜上、XYZ座標系が付されている。
導電経路装置100は、自動車の車体(ボディ)とスライドドアとの間で渡り配索され、車体側の電装品とスライドドア側の電装品とを電気的に接続する装置であり、給電用のハーネス10を収容する可撓性のつなぎ部1と、つなぎ部1の一端に装着されるドア側ブラケット2と、つなぎ部1の他端に装着されるボディ側ブラケット3とを備える。
<つなぎ部1>
つなぎ部1は、複数の電線を束ねてなるハーネス10を内部に収容しつつ複数のブロックをキャタピラ状にかつ相互に相対変位可能な状態で直列状に連結する可撓性保持体(図示省略)と、この可撓性保持を内部に通し蛇腹状をなすブーツ11とからなっている。可撓性保持体の一端は、ドア側ブラケット2の連結アーム221とピンにて接続される。また、可撓性保持体の他端は、ボディ側ブラケット3の連結アーム331とピンにて接続される。なお、つなぎ部1は二次元平面において自在に屈曲可能ではあるが、屈曲の方向は一方向側のみ許容され他方向側には規制されるようになっている。さらに、各連結部はねじれも生じさせないようにしてある。
つなぎ部1は、その一端に装着されているドア側ブラケット2が自動車のスライドドアに対して取り付けられるとともに、その他端に装着されているボディ側ブラケット3が自動車の車体に取り付けられた(例えば、自動車のドア用開口部の下縁部に配され、上側からステッププレートで覆い隠される)状態において、スライドドアの開閉動作に追従して屈曲する。
<ドア側ブラケット2>
ドア側ブラケット2の構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、ドア側ブラケット2の正面図である。
ドア側ブラケット2は、長方形状の取り付け基板21を有している。取り付け基板21の一方の主面(ドア側ブラケット2がスライドドアに取り付けられた状態において車室と対向する側の面)には、つなぎ部1の一方の端部を回動可能に連結させるための軸体(ドア側軸体22)が形成される。ドア側軸体22は、垂直方向(Z軸方向)に沿う回動軸を中心として回動可能に取り付けられる。ドア側軸体22には側面から回動中心軸上を上方へ抜けるハーネス通路(図示省略)が形成されており、このハーネス通路における側面の開口を挟む位置に、一対の連結アーム221が対向して突出して形成されている。一対の連結アーム221によって、つなぎ部1がドア側軸体22と連結される(図1参照)。なお、取り付け基板21の主面には、ドア側軸体22を上下から挟むように、一対の張り出し片211が幅方向に沿って突設されている。
また、取り付け基板21の主面には、ドア側軸体22を幅方向に挟んだ両側に、貫通孔23が形成される。貫通孔23は、スライドドアへの取り付け孔(固着部)として機能する。すなわち、貫通孔23を介してスライドドアのパネル面へボルト締め等を行うことによって、ドア側ブラケット2をスライドドアに取り付けることができる。
また、取り付け基板21の上側面の中央部には、上方へ向けて突設された収容筒24が設けられている。収容筒24は上下方向に開放する筒状に形成され、下端側はドア側軸体22内のハーネス通路とほぼ同軸で連通する。この構成によって、ドア側軸体22のハーネス通路内に挿通されるハーネス10を、収容筒24を通してドア側ブラケット2の外部へ引き出すことができる。なお、ここから引き出されたハーネス10の端部には複数のコネクタ(図示省略)が取り付けられ、当該コネクタは、スライドドア内に組み付けられる各種電気機器からのびるハーネスと接続される。
さらに、取り付け基板21の主面における一方の短辺部分の中央部には連結ベース25が外方へ向けて突出形成されている。連結ベース25には、後述する差込片4と対となって仮連結に供される、差込筒5が設けられる。差込筒5の構成については、後に詳細に説明する。
<ボディ側ブラケット3>
ボディ側ブラケット3の構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、ボディ側ブラケット3の斜視図である。
ボディ側ブラケット3は、例えば直方体形状に構成されており、その上板311と下板321とは、同じ方向に張り出すように形成されている。上板311の張り出し部分と下板321の張り出し部分との間に挟まれた空間は、ヒンジ収容部30として機能する。
ヒンジ収容部30には、つなぎ部1の一方の端部を回動可能に連結させるための軸体(車体側軸体33)が取り付けられる。車体側軸体33は、垂直方向(Z軸方向)に沿う回動軸を中心として回動可能に取り付けられる。車体側軸体33は、上述したドア側軸体22と共通の構造となっている。すなわち、車体側軸体33は、ドア側軸体22と同様、側面から回動中心軸上を上方へ抜けるハーネス通路(図示省略)が形成されており、このハーネス通路における側面の開口を挟む位置に、一対の連結アーム331が対向して突出して形成されている。一対の連結アーム331によって、つなぎ部1が車体側軸体33と連結される(図1参照)。
上板311にはハーネス引き出し口312が開口している。また、上板311には、車体側への固定のための差し込み孔313が形成される。差し込み孔313は、車体への取り付け孔(固着部)として機能する。すなわち、差し込み孔313を介して車体へボルト締め等を行うことによって、ボディ側ブラケット3を車体に取り付けることができる。
ヒンジ収容部30の側壁の外側面301には、差込片4が設けられる(図1参照)。差込片4は、ドア側ブラケット2に形成される差込筒5と対となって、仮連結に供される。差込片4の構成については、後に詳細に説明する。
<2.仮連結>
導電経路装置100を車両に組み付ける作業について説明する。作業者は、まず、ドア・サブラインにおいて、導電経路装置100のドア側ブラケット2をスライドドアDに装着する。ここで、上述したとおり、導電経路装置100においては、ドア側ブラケット2に差込筒5が、ボディ側ブラケット3に差込片4が、それぞれ形成される。後に詳述するように、差込筒5は、差込片4に対して着脱自在に連結可能に構成されており、差込筒5に差込片4を嵌め込むことによって、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とを連結(仮連結)することができる。導電経路装置100は、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とが仮連結された状態で組み付け現場に搬入されており、ドア・サブラインにおいて、ドア側ブラケット2がスライドドアDに装着された状態において、ボディ側ブラケット3は、ドア側ブラケット2を介してスライドドアDに対して固定された状態となる(図4に示す状態)。
スライドドアDおよびこれに装着された導電経路装置100は、メインラインへ運ばれる。ここで、導電経路装置100は、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とが仮連結された状態となっているので、スライドドアDがメインラインまで運ばれる際に、ボディ側ブラケット3がライン上の構造物等にぶつかって損傷する、といった事態が防止される。
メインラインに到着すると、スライドドアDは車体に組み付けられ、この際に、作業者は、ボディ側ブラケット3をドア側ブラケット2から取り外して(仮連結の解除)、ボディ側ブラケット3を車体に装着する。これによって、車体側の電装品とスライドドアD側の電装品とが導電経路装置100によって電気的に接続されることになる。
<2−1.差込片4>
仮連結に供される差込片4の構成について、図5を参照しながら説明する。図5には、差込片4の側面図が示されている。
差込片4は、樹脂等で形成された板状部材であり、ボディ側ブラケット3のヒンジ収容部30の側面301に形成される。差込片4は、その形成面(すなわち、側面301)の法線方向に沿って延在するように立設される。
差込片4において、その形成面の法線方向に延在する延在部41の先端付近には、平面視にてU字状の切り欠き部42が形成されており、これによって、延在部41の先端付近に一対の爪部43が形成されている。
一対の爪部43は、相互の間隔を弾性変形により狭める(あるいは広げる)ことができる(拡縮可能)。すなわち、自然状態(外力が加わらない状態)において一対の爪部43は互いに略並行に延在しており、この状態から例えば一対の爪部43の先端を互いに引き寄せるような外力が加わると、差込片4は切り欠き部42の幅を狭めるように弾性変形する、つまり、一対の爪部43は、相互の間隔を狭めるように(より具体的には、先端に近づくにつれて他方の爪部43と近接するように)弾性変形する。なお、各爪部43は、自然状態において、先端に向かうにつれて他方の爪部43に近接する方向に僅かに曲げられた形状とされてもよい。
爪部43の先端には、その外側面(他方の爪部43と対向する面の反対側の面)に、形成面に対して突出するように形成された、係合突起431が設けられている。係合突起431は、爪部43の先端側から根元側に向けて徐々に厚みを増す形状に形成され、爪部43の根元側にある係合突起431の端面は、爪部の外側面から略垂直に立ち上がる係合面4310を形成している。
<2−2.差込筒5>
仮連結に供される差込筒5の構成について、図6を参照しながら説明する。図6は、別方向からそれぞれ見た差込筒5の側面図が示されている。ここで下段に示されているのは、上段における矢印K方向から見た差込筒5の側面図である。
差込筒5は、樹脂等で形成された部材であり、ドア側ブラケット2の取り付け基板21から突出形成される連結ベース25に形成される。差込筒5は、その形成面(すなわち、連結ベース25)の法線方向に沿って延在するように立設される。つまり、差込筒5は、ドア側ブラケット2がスライドドアDに取り付けられた状態において、スライドドアDの法線方向に沿って突出するように形成される(図4参照)。
差込筒5は、断面が扁平な矩形状に形成されている。以下において、当該矩形状における幅狭辺に沿う方向を、差込筒5の厚み方向という。また、当該矩形状における幅広辺に沿う方向を、差込筒5の幅方向という。
差込筒5の筒内部500の厚み方向の長さM1は、差込片4の厚みよりも僅かに大きい寸法に形成されている。また、筒内部500の幅方向の長さM2は、自然状態における差込片4の、係合突起431の突出幅を含めた幅S2よりも小さく、かつ、係合突起431の突出幅を除いた幅S1よりも僅かに大きい寸法に形成されている(図5参照)。
差込筒5は、着設端の側において、その幅方向に対向する両側面が内側に向けて傾斜するように切り欠かれており、これによって、差込筒5の後側に、対向する一対の矩形状の切り欠き部51が形成される。差込筒5の延在方向に沿う各切り欠き部51の長さM3は、差込片4の延在方向に沿う係合突起431の長さS3(図5参照)と略同一に形成されており、これによって、各切り欠き部51に係合突起431の長さ方向の全体を嵌め込めるようになっている。各切り欠き部51は、筒内部500に差込片4が差し込まれた状態において係合突起431と対応する位置に形成されており、係合突起431が抜け止め状態に引っ掛かり可能な被係合部として機能する。
<2−3.仮連結作業>
仮連結は、差込片4を差込筒5の筒内部500に嵌め込み固定することによって行われる。この態様について、図7を参照しながら説明する。図7は、差込片4が差込筒5に対して嵌め込み固定される様子を示す図である。図7においては、差込筒5は断面図にて示されている。また、図7においては、差込片4と差込筒5以外の構成部の図示を省略している。
仮連結を行う場合、作業者は、差込筒5の筒内部500に差込片4を真っ直ぐに(差込筒5の突出方向に沿って)嵌め入れる(図7の上段)。作業者が、差込片4を筒内部500に押し込むと(矢印AR1)、係合突起431が筒内部500の開口端縁に当接して内方に押されることにより、切り欠き部42がその幅を狭めるように弾性変形し、一対の爪部43は、相互の間隔を狭めるように弾性変形する。
作業者が、差込片4を筒内部500にさらに押し込んでいくと、差込片4は、一対の爪部43の相互の間隔を狭めるように弾性変形しつつ、係合突起431を筒内部500の側壁の内側面に摺接させながら筒内部500を奥に進む(図7の中段)。そして、係合突起431が切り欠き部51に到達すると、一対の爪部43が弾性復帰し、係合突起431が切り欠き部51内へ弾性復帰状態で嵌まり込む(図7の下段)。この状態においては、係合突起431の係合面4310が、差込筒5の切り欠き面(すなわち、差込筒5の側壁の後側端面)に引っ掛かり、これによって、差込片4は、差込筒5に抜け止め状態に係合される。ただし、ここで各係合突起431は、一対の爪部43を近接させる方向(押し込み方向)に一定の力が加えられたときに解除でき、かつ、振動や軽い衝撃等では解除されない程度の係止力で差込筒5に係止する。
なお、この状態においては、係合突起431の係合面4310が差込筒5の切り欠き面に当接するとともに、係合突起431の先端が筒内部500の底面に近接あるいは当接し、これによって、差込筒5の延在方向についての差込片4の位置が規制される。
このように、ボディ側ブラケット3に形成された差込片4を、ドア側ブラケット2に形成された差込筒5の中に嵌め込み固定することによって、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とが仮連結されることになる。
<2−4.仮連結の解除作業>
仮連結の解除は、差込片4を差込筒5の筒内部500から抜き出すことによって行われる。この態様について、図8を参照しながら説明する。図8は、差込片4が差込筒5から抜き出される様子を示す図である。図8においては、差込筒5は断面図にて示されている。また、図8においては、差込片4と差込筒5以外の構成部の図示を省略している。
仮連結を解除する場合、作業者は、差込片4を差込筒5の開口側に引っぱりつつ(矢印AR2)、差込筒5の切り欠き部51内に嵌り込んでいる差込片4の係合突起431を、内方(筒内部500の中心軸側)に押し込む(矢印AR3)。すると、切り欠き部42がその幅を狭めるように弾性変形し、一対の爪部43は、相互の間隔を狭めるように弾性変形する。これにより、係合突起431の切り欠き面への引っ掛かりが解除される(図8の2段目)。
作業者が、差込片4を筒内部500からさらに引き出すと、差込片4は、一対の爪部43の相互の間隔を狭めるように弾性変形しつつ、係合突起431を筒内部500の側壁の内側面に摺接させながら開口側に向かって進む(図8の中3段目)。そして、係合突起431が筒内部500の開口端から抜き出されると、差込片4は、筒内部500から抜き出されて弾性復帰する(図8の下段)。
このように、ドア側ブラケット2に形成された差込筒5から、ボディ側ブラケット3に形成された差込片4を抜き出すことによって、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3との仮連結が解除されることになる。
<3.効果>
上記の実施の形態によると、差込片4を差込筒5に差し込むことによって、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とを仮連結することができるので、作業者は、小さい作業負担で、ドア側ブラケット2とボディ側ブラケット3とを仮連結することができる。
また、差込片4の一対の爪部43が弾性復帰して差込筒5に抜け止め状態に係合するので、差込片4、差込筒5の各構成部に多少のサイズの誤差が発生しても、両者を問題なく係合させることができる。したがって、各部4,5のサイズを厳密に管理する必要がないので、仮連結に係る部品管理の負担も小さい。
さらに、作業者は、ボディ側ブラケット3をスライドドアDの法線方向に沿って引っ張ることによって、仮連結を解除することができる。スライドドアDの表面に沿う方向(面方向)には、他の部品等が配置されている可能性が高いため、スライドドアDの表面に沿う方向にボディ側ブラケット3を引っ張って仮連結を解除する構成によると、仮連結を解除した勢いでボディ側ブラケット3が他の部品等にぶつかって損傷するといった事態が生じる可能性があるが、上記の実施の形態においては、このような事態を回避できる。
<4.変形例>
上記の実施の形態においては、ボディ側ブラケット3に差込片4が、ドア側ブラケット2に差込筒5が、それぞれ形成されるものとしたが、ドア側ブラケット2に差込片4が、ボディ側ブラケット3に差込筒5が、それぞれ形成される構成としてもよい。
なお、ドア側ブラケット2に差込片4を形成する場合、差込片4を、その形成面(すなわち、連結ベース25)の法線方向に延在するように立設する(すなわち、その突出方向が、ドア側ブラケット2がスライドドアDに取り付けられた状態においてスライドドアDの面方向に沿うように形成する)ことが好ましい。このような構成としておけば、作業者は、ボディ側ブラケット3をスライドドアDの法線方向に沿って引っ張ることによって、仮連結を解除することができるので、仮連結を解除した勢いでボディ側ブラケット3が他の部品等にぶつかって損傷するといった事態を回避できる。
また、上記の実施の形態においては、ボディ側ブラケット3のヒンジ収容部330の側面に差込片4が形成されるものとしたが、差込片4は、ボディ側ブラケット3における他の面に形成されてもよい。ボディ側ブラケット3に差込筒5を形成する場合も同様である。
また、上記の実施の形態においては、差込片4は、ボディ側ブラケット3の側面301の法線方向に延在するように立設され、差込筒5は、連結ベース25の法線方向に延在するように立設されるものとしたが、差込片4を、一端が側面301に着設され、途中で折れ曲がって側面301と平行な方向に延びる形状とし、差込筒5を、ドア側ブラケット2の取り付け基板21から、取り付け基板21の面方向に沿うように突出形成してもよい。図9は、この変形例に係る導電経路装置100aの底面図が示されている。また、図10には、この変形例に係る導電経路装置100aが仮連結された状態の側面図が示されている。ただし、図10においては、つなぎ部1の図示を省略している。
1 つなぎ部
2 ドア側ブラケット
3 ボディ側ブラケット
4 差込片
5 差込筒
100,100a 導電経路装置

Claims (3)

  1. スライドドアに固定されるドア側ブラケットと、車体に固定されるボディ側ブラケットと、一端に前記ドア側ブラケットが、他端に前記ボディ側ブラケットが、それぞれ装着され、前記車体と前記スライドドアとの間で渡り配索されるつなぎ部と、を備え、前記車体側の電装品と前記スライドドア側の電装品とを電気的に接続するスライドドア用の導電経路装置であって、
    前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの一方に形成され、相互の間隔が弾性変形により拡縮可能な一対の爪部を備える差込片と、
    前記ドア側ブラケットと前記ボディ側ブラケットのうちの他方に形成され、前記差込片が差し込まれる筒形状の差込筒と、
    を備え、
    前記差込片が、前記一対の爪部のそれぞれに形成された係合突起、を備え、
    前記差込筒が、筒内部に前記差込片が差し込まれた状態において前記係合突起と対応する位置に形成され、前記係合突起が引っ掛かり可能な被係合部、を備え、
    前記一対の爪部のそれぞれが、相互の間隔を狭めるように弾性変形しつつ前記差込筒に差し込まれ、前記係合突起が前記被係合部に到達すると弾性復帰して、前記係合突起において前記被係合部に引っ掛かることによって、前記差込筒に抜け止め状態に係合する、スライドドア用の導電経路装置。
  2. 請求項1に記載のスライドドア用の導電経路装置であって、
    前記差込筒が前記ドア側ブラケットに形成され、
    前記差込筒が、前記ドア側ブラケットが前記スライドドアに取り付けられた状態において、前記スライドドアの法線方向に沿って突出するように形成されるスライドドア用の導電経路装置。
  3. 請求項1に記載のスライドドア用の導電経路装置であって、
    前記差込片が前記ドア側ブラケットに形成され、
    前記差込片が、前記ドア側ブラケットが前記スライドドアに取り付けられた状態において、前記スライドドアの法線方向に沿って突出するように形成されるスライドドア用の導電経路装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7351714B2 (ja) 2019-11-01 2023-09-27 矢崎総業株式会社 スライドドア用給電装置

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