JP2012101506A - カード - Google Patents

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浩 村本
Mitsuhiro Hatakeyama
光弘 畠山
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Abstract

【課題】温度によって、カードの色が変化したり、または、透明になったり、不透明になったりする、あるいは、カードの絵柄印刷層や磁気ストライプが、見えたり、見えなかったりすることによって、意匠性に富んだ、また、偽造防止効果の高いカードを提供する。
【解決手段】コア基材の少なくとも片面側に、温度によって色相が変化する可逆性感熱変色層、パール顔料層をこの順に設ける。また、可逆性感熱変色層の色相が、15℃において発色状態であり、35℃において消色状態である可逆性感熱変色層にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、カードに関するものである。
近年、銀行、クレジット会社、金融関係の企業、あるいは商店等のサービス産業分野で、例えばクレジットカード、キャッシュカード、プリペイドカード、ポイントカード、会員証など、あるいは、会社や学校などにおいても、従業員証、社員証、学生証、免許証等の各種のカードが発行される場合が非常に多くなっている。
それらのカードの全面には、デザインや、表示が印刷されて設けられていて、意匠性を高めていた。そして、磁気カードの場合には、昇華転写方式により画像を設け、また、磁気層からカード表面までの膜厚を制限して、磁気カードリーダーで読み取れるようにしたカードがあった(例えば、特許文献1)。
また、ホログラム転写箔や、転写リボンなどにより意匠性や偽造防止効果を高めたカードがあり、カード表面の保護層をこれらの転写皮膜が貼着しやすいものとしたカードがあった(例えば、特許文献2)。
また、ダイレクトサーマル印字を行って使用されるサーマルカードにおいて、ダイレクトサーマル印字により発色する、感熱発色層の上に透明性を有するパールインキ層が積層され、あるいは、感熱発色層が発色色相の異なる発色層として2層以上を有し、該発色層の間や、発色層の上に、透明性を有するパールインキ層が積層され、ダイレクトサーマル印字により感熱発色した発色部の色相にパール調の輝きを持たせ、意匠性や偽造防止効果を高めたカードがあった(特許文献3)。
公知文献を以下に示す。
特開平11−224420号公報 特開2003−85735公報 特開2006−95720公報
しかし、さらなる、意匠性や偽造防止効果の高いカードが、要求されている。特許文献3に記載されたカードでは、サーマル印字部のみがパール調の輝きが出るのみであり、それなりの効果は期待されるが、カード全体として、更に、意匠性に富んだ、また偽造防止効果の高いカードが求められている。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、温度によって、カードの色が変化したり、または、透明になったり、不透明になったりする、あるいは、カードの絵柄印刷層や磁気ストライプが、見えたり、見えなかったりすることによって、意匠性に富んだ、また、偽造防止効果の高いカードを提供することを課題としている。
本発明の請求項1に係る発明は、コア基材の少なくとも片面側に、温度によって色相が変化する可逆性感熱変色層、パール顔料層をこの順に設けたことを特徴とするカードであ
る。
本発明は、上記構成にすることによって、可逆性感熱変色層の温度による色相の変化で、カードの色が変化することによって、意匠性に富んだ、また、偽造防止効果の高いカードとなる。
本発明の請求項2に係る発明は、前記可逆性感熱変色層の色相の変化が、発色と消色であり、15℃において発色状態であり、35℃において消色状態であることを特徴とする請求項1に記載のカードである。
本発明は、可逆性感熱変色層の変色が、発色と消色であり、15℃において発色状態であり、35℃において消色状態であるので、温度によって、カードの色が変化したり、または、透明になったり、不透明になったりする、あるいは、可逆性感熱変色層の下に設けた、カードの絵柄印刷層や磁気ストライプが、見えたり、見えなかったりするので、意匠性に富み、また、偽造防止効果が高い。
本発明の請求項3に係る発明は、前記可逆性感熱変色層の変色が、発色と消色であり、発色により黒色になり、消色により透明となることを特徴とする請求項1または2に記載のカードである。
可逆性感熱変色層が、発色により黒色になり、消色により透明となるので、カードが、完全に不透明になり、可逆性感熱変色層より内側に設けた絵柄印刷層や磁気ストライプが見えなくなる。
本発明は、温度によって、カードの色が変化したり、または、透明になったり、不透明になったりする、あるいは、カードの絵柄印刷層や磁気ストライプが、見えたり、見えなかったりすることによって、意匠性に富んだ、また、偽造防止効果の高いカードを得ることができる。
本発明のカードの第1の実施形態の断面を模式的に示した説明図である。 本発明のカードの第2の実施形態の断面を模式的に示した説明図である。 本発明のカードの第3の実施形態の断面を模式的に示した説明図である。 本発明のカードの第4の実施形態の断面を模式的に示した説明図である。 比較例1のカードの断面を模式的に示した説明図である。 比較例2のカードの断面を模式的に示した説明図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき説明する。
図1は、本発明のカードの第1実施形態の断面を模式的に示した説明図である。
本発明の第1の実施形態のカード10は、図1のように、コア基材1の表裏にそれぞれ表面外装基材2と裏面外装基材3が設けられていて、表面外装基材2には、磁気ストライプ4が面一に設けられている。
そして、磁気ストライプ4が面一に設けられている表面外装基材2の外面に可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が順次設けられ、更にその外面には絵柄印刷層7が設けられ、絵柄印刷層7の表側には、保護層7が設けられている。
本発明のカードに用いるコア基材1としては、シートを用い、表面外装基材2と裏面外装基材3にはフィルムを用いる。本実施形態では、表面外装基材2と裏面外装基材3を用いているが、場合によっては、表面外装基材2と裏面外装基材3を用いなくても良い。その場合は、磁気ストライプをコア基材1に面一に設ける。
これらのシートあるいはフィルムの材料としては、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、テレフタル酸とシクロヘキサンジメチル及びエチレングリコールの共重合体、テレフタル酸とイソフタル酸及びエチレングリコールの共重合体、または、その共重合体とポリカーボネート、及び、または、ポリアリレートとのポリマーアロイからなる非晶性ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ABS、紙、含浸紙などが挙げられる。
磁気ストライプ4は、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂フィルムに、磁気記録層として、フェライトなどの磁性体をニトロセルロースやポリウレタンなどの樹脂バインダーと共に溶剤に分散して得た磁気塗料を塗布乾燥したものである。必要に応じて、保護層や接着層などが設けられている。
可逆性感熱変色層5は、温度によって色相が変わる物質、あるいは、それを含む層である。温度によって色相が変わる物質は、例えば、特開昭60−264285に開示されているような、公知のものを使用することができる。市販されているものから適宜使用すればよい。この温度によって色相が変わる物質を塗料やインキにして、塗布したり印刷したりして、可逆性感熱変色層5を設けることができる。
可逆性感熱変色層5の変色が、発色と消色であり、低温側では発色状態で、高温側では消色状態にあることが好ましい。高温側から降温した時の発色温度が0〜30℃の範囲にあり、低温側から昇温した時の消色温度が10〜40℃の範囲にあることが好ましく。
可逆性感熱変色層5が15℃で発色状態にあり、35℃で消色状態にあることが、特に好ましい。このような、可逆性感熱変色層5を用いることによって、常温では、発色して光を透過させず、手で触ったりして温度が上がると、色が消えて透明となる。他の層も透明にしておけば、カード全体として、透明となる。
また、この層より内側に絵柄印刷層7を設けておけば、見えなかった絵柄印刷層7が、手で触ったりして温度が上がると、見えるようになったりする。このように、意匠性を高めることができるとともに、偽造が難しい偽造防止効果の高いカードが得られる効果がある。
特に発色により黒色になり、消色により透明となる可逆性感熱変色層5にすることによって、パール顔料層6を通してみると、常温では、金属光沢色に見えて、温度が上がると、色が消えて透明となり、更に意匠性が高められる。また、磁気ストライプ4と同系色なのでカードとなったときに磁気ストライプ4を目立たなくすることもできる。
パール顔料層6には、パール顔料あるいは、それを含む層である。パール顔料は、光の干渉作用に基づいて真珠光沢を有する顔料であって、天然マイカ、人口マイカ、酸化ケイ素、ガラスフレークなどに酸化チタンなどの金属酸化物で被覆したものが用いられる。アスペクト比(顔料の厚みと幅の比)が高いパール顔料粒子がパール顔料層6中で平行に配置されることから、反射光などで独特の光沢が得られる。
このパール顔料層6を設けることによって、可逆性感熱変色層5をパール顔料層6を通してみることによって、前述のような、効果が得られる。パール顔料層6を設けるには、
このパール顔料を配合したインキを用いて、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などによって設けることができる。
絵柄印刷層7は、必要に応じてデザインや表示を行う層であって、オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などによって、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、あるいは、紫外線硬化樹脂に顔料を10〜60重量%含有させたインキを用いて形成する。
絵柄印刷層7は、可逆性感熱変色層5の内側に設けると、可逆性感熱変色層5が発色状態では、視認することができず、消色状態では、透明となり視認することができるようになる。
絵柄印刷層7を、可逆性感熱変色層5の表側に設けると、可逆性感熱変色層5が発色状態、消色状態にかかわらず、常に視認することができる。このように意匠性の点から、選択することができ、選択肢が広がる。
保護層8は、必要に応じて設けられ、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂や、それらの共重合体、ポリマーアロイなどの樹脂が用いられる。
また、この保護層8の樹脂に添加剤を加えても良い。加える添加剤としては、ポリエチレンワックス、PTFEワックス等のワックス類、あるいは、マイカ、タルク、シリカなどの無機鉱物が挙げられる。これらを必要に応じて添加することができる。保護層8の厚みは、0.5〜5.0μmが適当である。
<第2の実施形態>
図2は、本発明のカードの第2実施形態の断面を模式的に示した説明図である。
本発明の第2の実施形態のカード20は、図2のように、コア基材1の表裏にそれぞれ表面外装基材2と裏面外装基材3が設けられていて、表面外装基材2には、磁気ストライプ4が面一に設けられている。
そして、磁気ストライプ4が面一に設けられている表面外装基材2の外面に絵柄印刷層7が設けられ、更にその外面には可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が順次設けられ、パール顔料層6の表側には、保護層8が設けられている。
第1実施形態と異なる点は、絵柄印刷層7の外面に、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が順次設けられている点である。この構成にすると、可逆性感熱変色層5が発色状態では、発色した可逆性感熱変色層5で遮蔽されるので、絵柄印刷層7を視認することができず、消色状態では、可逆性感熱変色層5が透明となり、絵柄印刷層7を視認することができるようになる。
尚、コア基材1、表面外装基材2、裏面外装基材3、磁気ストライプ4、可逆性感熱変色層5、パール顔料層6、絵柄印刷層7、保護層8に用いる材料や加工方法は第1の実施形態と同じである。また、下記に説明する第3実施例、第4の実施形態でも、材料、加工方法とも、第1の実施形態と同じである。
<第3の実施形態>
図3は、本発明のカードの第3の実施形態の断面を模式的に示した説明図である。
本発明の第3の実施形態のカード30は、図3のように、コア基材1の表側に絵柄印刷層7が設けられ、更にその外面には表面外装基材2が設けられていて、表面外装基材2には、磁気ストライプ4が面一に設けられている。
そして、磁気ストライプ4が面一に設けられている表面外装基材2の外面には、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が順次設けられ、パール顔料層6の表側には、保護層8が設けられている。
そして、コア基材1の裏側にも、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が順次設けられ、パール顔料層6の面に、裏面外装基材3が設けられている。
第1の実施形態と異なる点は、絵柄印刷層7が、コア基材1と表面外装基材2の間に設けられていることと、コア基材1の裏側にも、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が順次設けられ、パール顔料層6の面に、裏面外装基材3が設けられていることである。
この構成にすると、第2の実施形態と同様に、絵柄印刷層7を、可逆性感熱変色層5が発色状態では、視認することができず、カードの地色として金属光沢が見え、また、カードの裏側も発色した可逆性感熱変色層5とパール顔料層6で、金属光沢が見える。消色状態では、透明となり視認することができるようになる。この場合は、表面外装基材2と裏面外装基材3には透明フィルムを用いる必要がある。
<第4の実施形態>
図4は、本発明のカードの第4の実施形態の断面を模式的に示した説明図である。
本発明の第4の実施形態のカード40は、図4のように、コア基材1の裏側に裏面外装基材3が設けられていて、コア基材1の表側に可逆性感熱変色層5が設けられ、更にその外面には表面外装基材2が設けられていて、表面外装基材2には、磁気ストライプ4が面一に設けられている。
そして、磁気ストライプ4が面一に設けられている表面外装基材2の外面には、パール顔料層6が設けられ、パール顔料層6の表側には、絵柄印刷層7と保護層8が順次設けられている。
第1の実施形態と異なる点は、可逆性感熱変色層5が、表面外装基材2の外面ではなく、コア基材1の表側で表面外装基材2の内面側に設けられていることである。この構成にすると、第1の実施形態と同様に、絵柄印刷層7が常に視認できる。そして、表面外装基材2に、透明フィルムを用いていれば、可逆性感熱変色層5が発色状態では、視認することができず、消色状態では、透明となり視認することができるようになる。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。実施例1は図1の構成、実施例2は図2の構成、実施例3は図3の構成、実施例4は図4の構成である。
<実施例1>
コア基材1として、厚さ0.6mmの透明なポリ塩化ビニルのシート(三菱樹脂のC−4562)を用意し、別途、用意した厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルの所定の位置に磁気ストライプ4を配置した表面外装基材2と、厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルからなる裏面外装基材3を、それぞれ、コア基材1の表裏に配置して、熱プレスにより、積層して、磁気ストライプ4が表面外装基材2の表面に面一に設けられた、厚さ0.8mmの磁気ストライプ付の多面付けカード基材を作成した。
このカード基材の磁気ストライプ4が面一に設けられた表面外装基材2の表面に、東洋インキ製造の示温インキ(SS8示温ブラック30)を、塗布乾燥させ、5μmの可逆性感熱変色層5を形成した。
次に、東洋インキ製造のSS8WACワニス(塩酢ビニ樹脂系)90重量%に、メルク社のiriodin100(マイカ系銀色パール顔料)10重量%を、分散させ、パールインキを作成して、可逆性感熱変色層5の外面に、印刷・乾燥させて、厚さ2μmのパール顔料層6を形成した。
乾燥したパール顔料層6の面に、絵柄印刷層7をUVオフセット印刷により、0.5μmの厚さで設けた。更に、絵柄印刷層7の上に、アクリル系の保護層8を乾燥後で2μmになるようにロールコーターで設けた。
その後、熱成形条件が、125℃、1.5MPa、20分のラミネートプレスを行い、圧力を保持しながら、常温まで冷却して取り出し、雄型、雌型の金型でパンチングにより、抜き加工を行い、1面のカードの大きさにして、実施例1のカードを得た。層構成は、図1を参照。
<実施例2>
コア基材1として、厚さ0.6mmの白色のポリ塩化ビニルのシート(三菱樹脂のC−4573)を用意し、別途用意した厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルの所定の位置に磁気ストライプ4を配置した表面外装基材2と、厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルからなる裏面外装基材3を、それぞれ、コア基材1の表裏に配置して、熱プレスにより、積層して、磁気ストライプ4が表面外装基材2の表面に面一に設けられた、厚さ0.8mmの磁気ストライプ付の多面付けカード基材を作成した。
このカード基材の磁気ストライプ4が面一に設けられた表面外装基材2の表面に、実施例1と同じ材料と同じ手法を用いて、同じ厚さの、絵柄印刷層7、可逆性感熱変色層5を順次形成した。
次に、東洋インキ製造のSS8WACワニス(塩酢ビニ樹脂系)90重量%に、メルク社のIriodin201(シリカ系金色パール顔料)10重量%を、分散させ、パールインキを作成して、可逆性感熱変色層5の外面に、印刷・乾燥させて、厚さ2μmのパール顔料層6を形成した。
更に、パール顔料層6の外面に、アクリル系の保護層8を乾燥後で2μmになるようにロールコーターで設けた。その後、熱成形条件が、125℃、1.5MPa、20分のラミネートプレスを行い、雄型、雌型の金型でパンチングしてカードの大きさにして、実施例2のカードを得た。層構成は、図2を参照。
<実施例3>
コア基材1として、厚さ0.6mmの透明なポリ塩化ビニルのシート(三菱樹脂のC−4562)を用意し、コア基材1の表面に絵柄印刷層7を、裏面に可逆性感熱変色層5と、パール顔料層6を設けた。
別途、用意した厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルの所定の位置に磁気ストライプ4を配置した表面外装基材2を絵柄印刷層7の面に配置し、同じく、厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルからなる裏面外装基材3を、パール顔料層6の面に配置し、熱プレスにより、積層して、磁気ストライプ4が表面外装基材2の表面に面一に設けられた多面付けの積層体を得た。
この積層体の磁気ストライプ4が面一に設けられた表面外装基材2の表面に、可逆性感熱変色層5、パール顔料層6を順次形成した。更に、パール顔料層6の外面に、アクリル系の保護層8を乾燥後で2μmになるようにロールコーターで設けた。
その後、熱成形条件が、125℃、1.5MPa、20分のラミネートプレスを行い、雄型、雌型の金型でパンチングしてカードの大きさにして、実施例3のカードを得た。層構成は、図3を参照。尚、絵柄印刷層7、可逆性感熱変色層5、パール顔料層6は、実施例1と同じ材料と同じ手法を用いて、同じ厚さで設けた。
<実施例4>
コア基材1として、厚さ0.6mmの白色のポリ塩化ビニルのシート(三菱樹脂のC−4573)を用意し、コア基材1の表面に可逆性感熱変色層5を設けた。
別途用意した厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルの所定の位置に磁気ストライプ4を配置した表面外装基材2を可逆性感熱変色層5の面に配置し、更に、コア基材1の裏面に厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルからなる裏面外装基材3を、配置して、熱プレスにより積層して、表面外装基材2の表面に磁気ストライプ4が面一に設けられた、実施例4用の積層体を作成した。
次に、東洋インキ製造のSS8WACワニス(塩酢ビニ樹脂系)90重量%に、メルク社のColorstream T10−01(シリカ系紫〜緑パール顔料)10重量%を、分散させ、パールインキを作成して、実施例4用の積層体の磁気ストライプ4が面一に設けられた表面外装基材2の表面に、印刷・乾燥させて、厚さ2μmのパール顔料層6を形成した。
パール顔料層6の面に絵柄印刷層7を、形成し、更に、絵柄印刷層7の外面に、アクリル系の保護層8を乾燥後で2μmになるようにロールコーターで設けた。
その後、熱成形条件が、125℃、1.5MPa、20分のラミネートプレスを行い、雄型、雌型の金型でパンチングしてカードの大きさにして、実施例4のカードを得た。層構成は、図4を参照。尚、絵柄印刷層7、可逆性感熱変色層5、パール顔料層6は、実施例1と同じ材料と同じ手法を用いて、同じ厚さで設けた。
比較例
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
コア基材1として、厚さ0.6mmの透明なポリ塩化ビニルのシート(三菱樹脂のC−4562)を用意し、別途、用意した厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルの所定の位置に磁気ストライプ4を配置した表面外装基材2と、厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルからなる裏面外装基材3を、それぞれ、コア基材1の表裏に配置して、熱プレスにより、積層して、磁気ストライプ4が表面外装基材2の表面に面一に設けられた、厚さ0.8mmの磁気ストライプ付の多面付けカード基材を作成した。
東洋インキ製造のSS8WACワニス(塩酢ビニ樹脂系)60重量%に、アルミニウム粉を樹脂に添加した、東洋インキ製造の97628アルミペースト40重量%を、配合して、銀インキを作成し、このカード基材の磁気ストライプ4が面一に設けられた表面外装基材2の表面に、銀インキを印刷・乾燥させて、遮蔽層9を設け、更に、遮蔽層9の表面に、絵柄印刷層7を設けた。
更に、絵柄印刷層7の上に、アクリル系の保護層8を乾燥後で2μmになるようにロールコーターで設けた。
その後、熱成形条件が、125℃、1.5MPa、20分のラミネートプレスを行い、雄型、雌型の金型でパンチングしてカードの大きさにして、比較例1のカードを得た。層構成は、図5を参照。尚、絵柄印刷層7は、実施例1と同じ材料と同じ手法を用いて、同じ厚さで設けた。
<比較例2>
東洋インキ製造のSS8WACワニス(塩酢ビ樹脂系)60重量%に、アルミニウム粉を樹脂に添加した東洋インキ製造の97628アルミペースト40重量%を、配合して、銀インキを作成する。
コア基材1として、厚さ0.6mmの透明なポリ塩化ビニルのシート(三菱樹脂のC−4562)を用意し、コア基材1の表面に絵柄印刷層7を、裏面に銀インキを印刷・乾燥させ、5μmの遮蔽層9を形成した。
次に、別途、用意した厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルの所定の位置に磁気ストライプ4を配置した表面外装基材2を絵柄印刷層7の面に配置し、同じく、厚さ0.1mmの透明なポリ塩化ビニルからなる裏面外装基材3を、遮蔽層9の面に配置し、熱プレスにより、積層して、磁気ストライプ4が表面外装基材2の表面に面一に設けられた多面付けの比較例2の積層体を得た。
この積層体の磁気ストライプ4が面一に設けられた表面外装基材2の表面にも、同様に遮蔽層9を形成し、更に、遮蔽層9の外面に、アクリル系の保護層8を乾燥後で2μmになるようにロールコーターで設けた。
その後、熱成形条件が、125℃、1.5MPa、20分のラミネートプレスを行い、雄型、雌型の金型でパンチングしてカードの大きさにして、比較例2のカードを得た。層構成は、図6を参照。尚、絵柄印刷層7は、実施例1と同じ材料と同じ手法を用いて、同じ厚さで設けた。
<実施例と比較例の評価>
実施例、比較例のそれぞれのカードについて、15℃に置いた状態と、35℃に置いた状態で、以下の項目を確認・評価して、その結果を表1にまとめた。
<券面色>
カードの表側を目視して見えるカードの地色を確認する。
<カードの透過性>
カードの基材を含めての可視光が透過するか否かを、目視で確認した。その評価を、透過するものを「有」とし、透過しないものを「無」とした。
<絵柄視認性>
絵柄印刷層7の絵柄が視認できるか否かを確認し、確認できたものを「可」とし、確認できないものを「不可」とした。
<磁気ストライプ視認性>
磁気ストライプ4が視認できるか否かを目視で確認し、確認できたものを「可」とし、確
認できないものを「不可」とした。
Figure 2012101506
<評価結果>
実施例1〜実施例4は、15℃では可逆性感熱変色層5が発色状態で黒色になり、磁気ストライプ4が視認できず、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による遮蔽性の確保ができていることを示している。
そして、35℃では、可逆性感熱変色層5が消色状態で透明になり、磁気ストライプ4が視認でき、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による透過性の確保ができていることを示している。
実施例2と3は、15℃では、可逆性感熱変色層5が発色状態で黒色になり、可逆性感熱変色層5の下に設けた絵柄印刷層7の絵柄が視認できず、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による遮蔽性の確保ができていることを示している。
一方、35℃では、可逆性感熱変色層5が消色状態で透明となり、可逆性感熱変色層5の下に設けた絵柄印刷層7の絵柄が視認でき、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による透過性の確保ができていることを示している。
コア基材1に透明なものを用いた、実施例1と実施例3は、35℃で、カードの全層を含めて、可視光が透過することが確認され、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による透過性の確保ができていることを示している。
券面色が、実施例2では15℃で金、35℃では金のパール光沢となり、また、実施例4では15℃で紫〜緑の色変化、35℃では紫〜緑のパール光沢となり、銀以外のパール顔料を用いても効果があることが確認された。
実施例4は、磁気ストライプ4よりも内側に可逆性感熱変色層5が設けられているが、15℃で磁気ストライプ4が視認できないことから、可逆性感熱変色層5を設ける層構成の位置が、パール顔料層が外側に設けられていること以外は、自由度があることを示している。
実施例3は、コア基材1の表側と裏側にそれぞれ、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6が設けられていても、35℃でのカードの透過性が有ることから、複数の可逆性感熱変色層5とパール顔料層6を設けても、カードの透過性が確保できることがわかる。
一方、比較例1では、15℃においても、35℃においても、券面色は銀で、カードの透過性もなく、遮蔽層9より表側に設けた絵柄印刷層9が見えている。このように温度によって、カードの見え方がまったく変わらず、意匠性は高くなく、また、偽造も困難ではないと考えられる。
比較例2は、遮蔽層9の内側に絵柄印刷層7を設けていて、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6を設けた実施例のように、温度によって見え方が異なることがなく、且つ、いずれの温度においても、絵柄印刷層7の絵柄が見えない。そのため、偽造も困難ではないと考えられる。
以上のように、実施例1から4は、15℃では、可逆性感熱変色層5が発色状態で黒色になり、磁気ストライプ4が視認できず、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による遮蔽性の確保ができる効果がある。一方、35℃では、可逆性感熱変色層5が消色状態で透
明になり、磁気ストライプ4が視認でき、可逆性感熱変色層5とパール顔料層6による透過性の確保ができる効果がある。
特に、絵柄印刷層7を可逆性感熱変色層5の下層に形成した実施例2と3は、温度により絵柄印刷層7の視認性を変化させることができるので、温度による視認性を際立たせることができ、意匠性が高く、また、偽造も困難であるという効果がある。
10、20、30、40・・・カード
1・・・コア基材
2・・・表面外装基材
3・・・裏面外装基材
4・・・磁気ストライプ
5・・・可逆性感熱変色層、
6・・・パール顔料層
7・・・絵柄印刷層
8・・・保護層
9・・・遮蔽層

Claims (3)

  1. コア基材の少なくとも片面側に、温度によって色相が変化する可逆性感熱変色層、パール顔料層をこの順に設けたことを特徴とするカード。
  2. 前記可逆性感熱変色層の色相の変化が、発色と消色であり、15℃において発色状態であり、35℃において消色状態であることを特徴とする請求項1に記載のカード。
  3. 前記可逆性感熱変色層の変色が、発色と消色であり、発色により黒色になり、消色により透明となることを特徴とする請求項1または2に記載のカード。
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