JP2012100931A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾球遊技機には、サポート遊技として第1サポート遊技と第2サポート遊技とが用意されている。サポート遊技の非実行時における第1特図始動口への遊技球の入球に基づいて発生する特別利益状態の終了後に、第1サポート遊技および第2サポート遊技が選択的に実行される。また、第2サポート遊技中に大当たりが発生すると、特別利益状態の終了後必ず第1サポート遊技が実行される。第2サポート遊技は当該遊技によって第1サポート遊技のような大きな利益を遊技者に直接付与するものではないが、第1サポート遊技の発生につながるチャンスタイムとして機能する。
【選択図】図4
Description
遊技盤には、特図始動口に関連して、1対の羽根を含む電動チューリップ役物が配設されている。電動チューリップ役物は、各羽根の先端部が互いに接近した状態と、各羽根の先端部が、互いに離間するように拡開された状態との間で変位可能に設けられている。電動チューリップ役物が拡開された状態では、電動チューリップ役物の羽根同士が接近した状態にあるときよりも、特図始動口への遊技球の入球頻度が高い。
遊技盤上には、複数種類の特別図柄を変動表示可能な普図表示手段が配設されている。普図ゲートへの遊技球の通過に基づいて、普図表示手段では図柄変動動作が開始され、所定時間経過後に図柄が停止する。普通図柄抽選の結果が当たりである場合は、普図表示手段に所定の当たり図柄が停止され、その後、電動チューリップ役物の拡開動作が実行される。
そこで、この発明は、遊技機規則の範囲内で、新規な遊技性を実現することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
この構成によれば、サポート遊技として、遊技者に高い利益を付与する第1サポート遊技と、第1サポート遊技よりも遊技者にとって不利な第2サポート遊技とが用意されている。そして、サポート遊技中に特別利益状態が発生する場合の方が、サポート遊技の非実行時に特別利益状態が発生する場合よりも、当該特別利益状態の作動に基づき第1サポート遊技が選択実行される確率が高い。すなわち、第2サポート遊技は当該遊技によって第1サポート遊技のような大きな利益(玉減りの防止など)を遊技者に直接付与するものではないが、第1サポート遊技の発生につながるチャンスタイムとして機能する。
したがって、複数種のサポート遊技を導入することができ、これら複数種のサポート遊技により新規な遊技性を実現することができる。
なお、この明細書において、単に「サポート遊技」という場合には、第1サポート遊技および第2サポート遊技の双方を指す趣旨である。
この構成によれば、サポート遊技の非実行時における特別利益状態の作動に基づき、第1サポート遊技および第2サポート遊技が選択的に実行される。第2サポート遊技が、第1サポート遊技の発生につながるチャンスタイムとして機能することにより、新規な遊技性を実現することができる。
この構成によれば、第2サポート遊技中に大当たりが発生すると、特別利益状態の作動に基づき必ず第1サポート遊技が実行される。すなわち、第2サポート遊技を、第1サポート遊技の発生に直接つながるチャンスタイムとして機能させることができる。
また、請求項7に記載のように、前記演出制御手段は、前記サポート遊技の非実行時に、前記第2態様の演出動作を実行するように前記演出装置を制御するものであってもよい。
請求項8の場合、第2サポート遊技中とサポート遊技の非実行時との間で、普通利益状態の発生頻度がほとんど変わらないものが好ましい。この場合、可動部材の姿勢変化に基づいて、第2サポート遊技中であるのか、それともサポート遊技の非実行時であるのかを遊技者が判別できない。そして、第2サポート遊技中であってもその旨を積極的に報知しないので、第2サポート遊技中であっても、そのことを遊技者は認識することがない。したがって、第1サポート遊技につながる第2サポート遊技を報知せずに実行することができ、遊技性の幅を広げることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤2の概略正面図である。弾球遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2を保持する前枠(図示しない)とを備えている。前枠の前面下部右方には、発射装置(図示しない)から発射される遊技球の勢いを調節するためのハンドル(図示しない)が配設されている。ハンドルは、前枠に回転可能に保持されている。遊技者が、弾球遊技機1に回転可能に備えられたハンドルを把持して回転操作することにより、発射装置から遊技盤2に向けて遊技球を発射することができ、また、ハンドルの回転角度を調整することにより、遊技盤2に向けて発射される遊技球の勢いを調節することができる。
遊技盤2の下部には、第1特図始動口(第1特別図柄始動手段)6および第2特図始動口(第2特別図柄始動手段、入球手段)7が上下に並べて配設されている。第1特図始動口6および第2特図始動口7は、それぞれ、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球が入球可能に設けられている。
遊技盤2には、第2特図始動口7に関連して、1対の羽根(可動部材)8Aを含む電動チューリップ役物(入球役物)8が配設されている。電動チューリップ役物8は、通常、図2(a)に示すような各羽根8Aの先端部が互いに接近した状態(以下、図2(b)に示す状態を「狭窄状態」という。)に窄められている。遊技盤2には、各羽根8Aの狭窄状態における電動チューリップ役物8の間に形成された空間の上方に、第1特図始動口6を区画する入球役物9が配置されている。つまり、電動チューリップ役物8の狭窄状態(図2(a)に示す状態)では、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球の第2特図始動口7への入球が、第1特図始動口6の入球役物9により阻止された状態となる。これにより、第2特図始動口7が閉塞される。
第1特図始動口6または第2特図始動口7に遊技球が入ると、予め定める個数(たとえば、第1特図始動口6への遊技球入球に対しては3球、および第2特図始動口7への遊技球入球に対しては5球)の賞球が、賞球払出装置50(図3参照)から払い出される。また、第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球の入球に伴って、特別利益状態を実行するか否かを決定するための大当たり抽選(特別利益状態抽選)が実行される。
第1特図表示手段21は、第1特別図柄を変動表示させることにより、第1特図始動口6への遊技球の入球に対して実行される大当たり抽選の結果を表示するためのものである。第1特図表示手段21は、たとえば7セグメント表示器によって構成されている。第1特図表示手段21において、第1特別図柄の図柄変動動作は、各図柄が「8」と「−」との間で交互に高速で切り換わることにより実現される。第1特図始動口6に遊技球が入ると、第1特図表示手段21の図柄変動動作が開始される。この図柄変動動作は、所定の図柄変動時間の経過後に停止される。大当たり抽選の結果が大当たり(特別利益状態を実行すると決定)である場合には、第1特図表示手段21に、大当たり図柄として、予め定める第1特別図柄(「11」、「12」、「13」および「14」のうちいずれか1つ)が停止表示される。一方、大当たり抽選の結果がはずれである場合は、第1特図表示手段21にはずれ図柄として、第1特別図柄(「−」)が停止表示される。
サポート遊技の非実行時には、第1普図ゲート16または第2普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が4.0秒間であり、普通図柄抽選の当選確率が1/200であり、普通図柄抽選の当選時における第2特図始動口7の開放(電動チューリップ役物8の拡開)回数が1回、各開放に要する時間が0.2秒間である。したがって、サポート遊技の非実行時は、電動チューリップ役物8はめったに拡開状態にならず、そのため、遊技盤2を流下する遊技球は、第2特図始動口7にほとんど入球しない。
また、第1サポート遊技中または第2サポート遊技中における特図始動口6,7への遊技球の入球に対する特図表示手段21,22の図柄変動時間がサポート遊技の非実行時よりも短縮されているので、各サポート遊技を「時短遊技」と言い換えることもできる。
特別利益状態中は、大入賞口開閉役物13が揺動されることにより大入賞口11が開放される。この実施形態では、弾球遊技機1には、特別利益状態として第1特別利益状態、第2特別利益状態および第3特別利益状態の3種類が用意されている。
図3は、弾球遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。
弾球遊技機1は、遊技の動作制御を司る主制御基板30と、主制御基板30に、それぞれ当該主制御基板30からの信号を入力可能に接続された演出制御基板(演出制御手段)31および払出制御基板32とを備えている。また、演出制御基板31には、液晶表示制御基板33が、当該演出制御基板31からの信号を入力可能に接続されている。各制御基板30,31,32,33にはたとえばマイクロコンピュータが実装されている。
メモリ35は、特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40と、第1特図用始動メモリ41と、第1特図用保留カウンタ42と、第2特図用始動メモリ43と、第2特図用保留カウンタ44と、普図用始動メモリ45と、普図用保留カウンタ46と、確率変動フラグ47と、第1サポート遊技フラグ48Aと、第2サポート遊技フラグ48Bと、サポート遊技回転数カウンタ49と、次回迄継続フラグ60とを備えている。
第1特図用始動メモリ41には、第1特図始動口6への遊技球入球に対して実行される大当たり抽選の結果(後述する大当たり判定用乱数、後述する大当たり図柄決定用乱数および後述する変動パターン選択用乱数)が格納される(各乱数をまとめて「始動記憶」という場合がある)。ここで「大当たり抽選の結果」とは、第1特図始動口6に入球したことに基づき取得された乱数値(大当たり判定用乱数の値、大当たり図柄決定用乱数の値および変動パターン選択用乱数の値)を意味する。しかしながら、これらの乱数値の格納に代えて、取得した乱数値を予め定める大当たり当選値と比較判定することによる当落の結果自体を格納するようにしてもよいのはもちろんのことである。
第1および第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中でなく、特別利益状態中でなく、かつ第1および第2特図表示手段21,22の図柄変動動作の保留もない状態で、第1特図始動口6に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、第1特図用始動メモリ41に実行用として記憶される。そして、その後すみやかに、その記憶された大当たり抽選の結果(始動記憶)に応じた第1特図表示手段21の図柄変動動作の実行が開始される。一方、第1もしくは第2特図用始動メモリ41,43に実行用として始動記憶が既に記憶されている状態、第1もしくは第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中、または特別利益状態中に、第1特図始動口6に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、第1特図用始動メモリ41に保留用として記憶され、その保留用として記憶されている始動記憶の回数が、第1特図用保留カウンタ42によりカウントされる。
第1サポート遊技フラグ48Aは、第1サポート遊技中であるか否かを記憶しておくためのものであって、第1サポート遊技中は「1」が格納されるとともに、サポート遊技の非実行時または第2サポート遊技の非実行時は「0」が格納される。
サポート遊技回転数カウンタ49は、第1サポート遊技中における残りの図柄変動動作の回数、または第2サポート遊技中における残りの図柄変動動作の回数を計数するためのものである。
払出制御基板32には、たとえば賞球払出装置50が制御対象として接続されている。また、液晶制御基板33には、液晶表示ユニット4が制御対象として接続されている。
また、液晶制御基板33は、演出インターフェイス基板を介して演出制御基板31に接続されている。演出制御基板31は、主制御基板30からの制御コマンドに基づいて、遊技盤2や前枠(図示しない)前面に設けられたランプ類(図示しない)の点灯(点滅)/消灯制御や、スピーカ群(図示しない)の音声出力制御をそれぞれ行う。
図4は、特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40に記憶される特別図柄−特別利益状態種別テーブル(別の言い方をすれば、特別図柄−特別利益状態種別−特別利益状態後の内部状態対応テーブル)の一例を示す図である。
第1特図始動口6への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「14」が選択される確率は25%である。大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「14」が選択される場合、特別利益状態として第3特別利益状態(「30.0s×5R」の特別利益状態)が採用される。この場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の実行中である場合、または弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の実行中である場合は、特別利益状態終了後第1サポート遊技が実行される。第1サポート遊技は、その開始(すなわち特別利益状態の終了後)から100回の図柄変動動作(第1および第2特図表示手段21,22における図柄変動動作の合算数)が実行されるか、または次回の大当たりの成立のいずれか早い時まで継続して実行される。
第2特図始動口7への入球に基づいて大当たりとなる場合、第2特図表示手段22に停止表示される大当たり用の第2特別図柄として「21」、「22」、「23」および「24」の4種類が用意されている。このうち、特別図柄「21」および特別図柄「23」は、その特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される、いわゆる確変図柄である。この確率変動遊技は、次回の大当たりの成立まで継続して実行される。
大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「21」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×15R」の特別利益状態)が採用される。そして、特別利益状態終了後、確率変動遊技および第1サポート遊技が実行されるとともに、確率変動遊技および第1サポート遊技は次回の大当たりの成立まで継続して実行される。
大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「23」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×15R」の特別利益状態)が採用されるとともに、特別利益状態終了後、確率変動遊技および第1サポート遊技が実行される。確率変動遊技および第1サポート遊技は次回の大当たりの成立まで継続して実行される。
大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「24」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×15R」の特別利益状態)が採用されるとともに、特別利益状態終了後、第1サポート遊技が実行される。第1サポート遊技は、その開始(すなわち特別利益状態の終了後)から100回の図柄変動動作(第1および第2特図表示手段21,22における図柄変動動作の合算数)が実行されるか、または次回の大当たりの成立のいずれか早い時まで継続して実行される。なお、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
この弾球遊技機1では、サポート遊技の非実行時に第1特図始動口6に遊技球が入球したときに発生する特別利益状態の終了後に、第1サポート遊技と第2サポート遊技とが選択的に実行される。この場合、第1サポート遊技の選択確率は50%であり、第2サポート遊技の選択確率は50%である。また、サポート遊技の実行中に第1特図始動口6に遊技球が入球したときに発生する特別利益状態の終了後には第1サポート遊技のみが実行される。
図5は、第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球の入球に対して主制御基板30のCPU34が行う入球処理の流れを示すフローチャートである。
この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は、第1特図始動口入球センサ56からの入力信号の有無に基づいて、第1特図始動口6に遊技球が入球したか否かを監視している(ステップS1)。また、この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は、第2特図始動口入球センサ57からの入力信号の有無に基づいて、第2特図始動口7に遊技球が入球したか否かを監視している(ステップS11)。
一方、第1特図用保留カウンタ42のカウント値が「4」であれば(ステップS2でYES)、各乱数を記憶することなく、第1特図始動口6への遊技球入球に対する処理を終了する。
一方、第2特図用保留カウンタ44のカウント値が「4」であれば(ステップS12でYES)、各乱数を記憶することなく、第2特図始動口7への遊技球入球に対する処理を終了する。
第1特図用始動メモリ41に始動記憶(大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数および変動パターン選択用乱数)が記憶されている場合には(ステップS21でYES)、第2特図表示手段22の図柄変動動作の非実行時であり(ステップS22でNO)、第2特図用保留カウンタ44の値が「0」であり(ステップS23でYES)、かつ特別利益状態(第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球入球に対する特別利益状態)の非実行時(ステップS24でNO)であることを条件に、CPU34は、弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中であるか否かを判別した上で(ステップS25)、大当たり判定を行う(ステップS26,S27)。
そして、CPU34は、第1特図表示手段21の図柄変動動作の実行を開始させるとともに(ステップS32)、演出制御基板31に対してステップS26またはステップS27における大当たり判定の結果と図5のステップS5で取得した変動パターン選択用乱数とに基づいた制御コマンドを付与する。また、演出制御基板31は、CPU34から受信する制御コマンドに応答して、液晶表示制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4の図柄変動動作の実行を開始させる。所定の図柄変動時間が経過した後(ステップS33でYES)、CPU34は、第1特図表示手段21の図柄変動動作の実行を停止する。CPU34は、ステップS26,S27における大当たり判定の結果が大当たりである場合は、ステップS30で決定した大当たり用の第1特別図柄を第1特図表示手段21に停止表示し(ステップS34)、ステップS26,S27における大当たり判定の結果がはずれである場合は、ステップS31で決定したはずれ図柄を第1特図表示手段21に停止表示する(ステップS34)。
第1特図表示手段21に表示された大当たり用の第1特別図柄が確変図柄(「11」または「13」)であるときは(ステップS37でYES)、確率変動フラグ47に「1」が格納される(ステップS38)。そして、次回の遊技以降において、次回の大当たりの成立まで確率変動遊技が継続して実行される。
特別利益状態後に、第1サポート遊技または第2サポート遊技が実行される否かは、図4に示す特別図柄−特別利益状態種別テーブルに記された内容に従って決定される。具体的には、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、前述のように、第1特別図柄の種類と大当たりの成立直前の弾球遊技機1の内部状態との双方に対応して、第1サポート遊技が実行されるのか、第2サポート遊技が実行されるのか、またはいずれのサポート遊技も実行されないのかが記されている。また、前述のように、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、各サポート遊技が、回数切りのサポート遊技と、次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技のいずれであるか、また、回数切りのサポート遊技である場合にはその回数が記されている。
具体的には、サポート遊技回転数カウンタ49の値が参照される(ステップS50)。サポート遊技回転数カウンタ49の値が「1」以上であるとき(ステップS50でNO)、すなわちサポート遊技中であるときは、サポート遊技回転数カウンタ49の値がデクリメント(−1)される(ステップS51)。そして、ステップS51のデクリメント後のサポート遊技回転数カウンタ49の値が「0」に達しているときは(ステップS52でYES)、CPU34は、第1サポート遊技フラグ48Aおよび第2サポート遊技フラグ48Bの値を「0」とする(ステップS53)。
その後、CPU34は、第1特図始動口6への遊技球の入球に対する処理を終了する。
図9、図10および図11は、第2特図表示手段22の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである。
そして、CPU34は、第2特図表示手段22の図柄変動動作の実行を開始させるとともに(ステップS72)、演出制御基板31に対してステップS66またはステップS67における大当たり判定の結果と図5のステップS15で取得した変動パターン選択用乱数とに基づいた制御コマンドを付与する。また、演出制御基板31は、CPU34から受信する制御コマンドに応答して、液晶表示制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4の図柄変動動作の実行を開始させる。所定の図柄変動時間が経過した後(ステップS73でYES)、CPU34は、第2特図表示手段22の図柄変動動作の実行を停止する。CPU34は、ステップS66,S67における大当たり判定の結果が大当たりである場合は、ステップS30で決定した大当たり用の第2特別図柄を第2特図表示手段22に停止表示し(ステップS74)、ステップS66,S67における大当たり判定の結果がはずれである場合は、ステップS71で決定したはずれ図柄を第2特図表示手段22に停止表示する(ステップS74)。
第2特図表示手段22に表示された大当たり用の第2特別図柄が確変図柄(「21」または「23」)であるときは(ステップS77でYES)、確率変動フラグ47に「1」が格納される(ステップS38)。そして、次回の遊技以降において、次回の大当たりの成立まで確率変動遊技が継続して実行される。
特別利益状態後に第1サポート遊技が実行される否かは、図4に示す特別図柄−特別利益状態種別テーブルに記された内容に従って決定される。具体的には、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、前述のように、第2特別図柄の種類と大当たりの成立直前の弾球遊技機1の内部状態との双方に対応して、第1サポート遊技が実行されるのか否かが記されている。また、前述のように、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、第1サポート遊技が、回数切りのサポート遊技と、次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技のいずれであるか、また、回数切りの第1サポート遊技である場合にはその回数が記されている。
具体的には、サポート遊技回転数カウンタ49の値が参照される(ステップS90)。サポート遊技回転数カウンタ49の値が「1」以上であるとき(ステップS90でNO)、すなわちサポート遊技中であるときは、サポート遊技回転数カウンタ49の値がデクリメント(−1)される(ステップS91)。そして、ステップS91のデクリメント後のサポート遊技回転数カウンタ49の値が「0」に達しているときは(ステップS92でYES)、CPU34は、第1サポート遊技フラグ48Aおよび第2サポート遊技フラグ48Bの値を「0」とする(ステップS93)。
その後、CPU34は、第2特図始動口7への遊技球の入球に対する処理を終了する。
図12は、第1普図ゲート16または第2普図ゲート17を遊技球が通過した場合の処理の流れを示すフローチャートである。第1普図ゲート16を遊技球が通過すると、第1普図ゲート通過センサ51(図3参照)からCPU34に対して入力信号が与えられる。第2普図ゲート17を遊技球が通過すると、第2普図ゲート通過センサ52(図3参照)からCPU34に対して入力信号が与えられる。この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は、第1普図ゲート通過センサ51からの入力信号の有無に基づいて、遊技球が第1普図ゲート16を通過したか否かを監視するとともに、第2普図ゲート通過センサ52からの入力信号の有無に基づいて、遊技球が第2普図ゲート17を通過したか否かを監視している。
図14に示す第2サポート遊技中表示71は、第2サポート遊技の発生に関連して100%の確率で表示されるものであってもよいし、第2サポート遊技の発生に関連して100%未満の所定の確率で表示されるものであってもよい。
また、第1サポート遊技中に液晶表示ユニット4に表示される第1サポート遊技中表示70が、第2サポート遊技中に液晶表示ユニット4に表示される第2サポート遊技中表示71と異なるので、第1サポート遊技中であることを、第2サポート遊技と区別した形で遊技者に報知することができる。
図15は、第2サポート遊技中に液晶表示ユニット4に表示される画面の他の例を示す図である。具体的には、図15に示すように、第2サポート遊技中において、当該第2サポート遊技中であることを報知しなくてもよい。
この図16において図1に示された各部に対応する部分には、図1と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
図16に示す遊技盤102上の配置構成が図1に示す遊技盤2と相違する主たる点は、遊技盤から第1普図ゲート16を取り除いた点、および、大入賞口11に代えて大入賞口111を配設した点にある。なお、図16には、障害釘5のうち一部のみを図示している。
たとえば、図14に示す第2サポート遊技中表示71は、サポート遊技の非実行時に液晶表示ユニット4に表示するものであってもよい。具体的には、演出制御基板31は、サポート遊技の非実行時に、液晶表示ユニット4に第2サポート遊技中表示71を表示させる。
また、前述の各実施形態において、第1サポート遊技では、普図表示手段24の図柄変動時間をサポート遊技の非実行時よりも短縮し、普通図柄抽選の当選確率をサポート遊技の非実行時よりも低くし、かつ普通図柄抽選の当選時における第2特図始動口7の開放度合いをサポート遊技の非実行時よりも低くしている。しかしながら、第1サポート遊技はこれら3つ全てを行う必要はなく、このうちの少なくとも2つが行われていればよい。この場合、第2サポート遊技は、第1サポート遊技に含まれる2つのうちの一方を備えている。具体的には、第1サポート遊技を、たとえば、普図表示手段24の図柄変動時間をサポート遊技の非実行時よりも短縮しかつ普通図柄抽選の当選確率をサポート遊技の非実行時よりも低い遊技とする場合、第2サポート遊技を、普図表示手段24の図柄変動時間をサポート遊技の非実行時よりも短縮した遊技とすることができる。
また、回数切りの第1または第2サポート遊技を、当該サポート遊技中における第1特図表示手段21と第2特図表示手段22との図柄変動動作の合算数が予め定める数(N回)に達するときに当該サポート遊技が終了するとして説明したが、第1特図表示手段21の図柄変動動作数が予め定める数に達するとき、または第2特図表示手段22の図柄変動動作数が予め定める数に達するときに、サポート遊技が終了するようになっていてもよい。この場合、サポート遊技回転数カウンタ49に代えて、サポート遊技中における第1特図表示手段21の図柄変動動作の数を計数するカウンタ、およびサポート遊技中における第2特図表示手段22の図柄変動動作の数を計数するカウンタが設けられていてもよい。
また、サポート遊技の非実行時でかつ確率変動遊技の非実行時に特別利益状態が発生する場合だけでなく、サポート遊技の非実行時でかつ確率変動遊技の実行中に特別利益状態が発生する場合や、サポート遊技の実行中でかつ確率変動遊技の非実行時にも、当該特別利益状態の終了後に第1サポート遊技または第2サポート遊技が選択実行されるようになっていてもよい。
また、前述の説明では、第1特図始動口6と第2特図始動口7とを集約して配設した構成を例に挙げたが、第1特図始動口6および第2特図始動口7が、遊技盤2,102上における互いに離間した位置に配設されていてもよい。この場合、遊技盤2,102における第2特図始動口7の上方に、電動チューリップ役物8の1対の羽根が狭窄状態(図2(a)に示す状態)で、第2特図始動口7への遊技球の入球を阻止する規制部材を配設する必要がある。
また、大入賞口11を1つのみ設ける構成に限られず、大入賞口を複数設ける構成であってもよい。この場合、大入賞口毎に遊技球の入球に対する賞球数を異ならせてもよい。
また、電動チューリップ役物8の構成は、前述のものに限定されず、たとえば、前後方向に出退する構成であってもよいし、大入賞口開閉役物13と同様に回動軸を中心として手前側に傾倒する構成であってもよい。
さらに、第1サポート遊技および/または第2サポート遊技の作動契機(開始タイミング)は、それぞれ、特別利益状態における終了時以外の予め定めるタイミングであってもよい。具体的には、第1サポート遊技および/または第2サポート遊技の作動契機が、それぞれ特別利益状態の開始時であってもよい。
また、特別図柄始動手段として、第1特図始動口6と第2特図始動口7との2種類を設ける場合を例に挙げたが、1種類の特別図柄始動手段が遊技盤2,102上に配設されていてもよい。この場合、特別図柄表示手段も1つのみ配設される。
2 遊技盤
4 液晶表示ユニット(演出装置)
6 第1特図始動口(第1特別図柄始動手段)
7 第2特図始動口(第2特別図柄始動手段)
8 電動チューリップ役物(入球役物)
8A 羽根(可動部材)
16 第1普図ゲート(普通図柄始動手段)
17 第2普図ゲート(普通図柄始動手段)
21 第1特図表示手段(第1特別図柄表示手段)
22 第2特図表示手段(第2特別図柄表示手段)
31 演出制御基板(演出制御手段)
34 CPU(特別利益状態抽選手段、普通利益状態抽選手段、普通利益状態発生手段、サポート遊技実行手段)
102 遊技盤
Claims (8)
- 遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機であって、
前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された特別図柄始動手段と、
前記特別図柄始動手段が遊技球を検出した場合に、遊技者に有利な特別利益状態を発生させるか否かの特別利益状態抽選を実行する特別利益状態抽選手段と、
前記特別図柄始動手段の遊技球の検出に基づく前記特別利益状態抽選の結果を表示するための特別図柄表示手段と、
前記特別利益状態抽選の結果が大当たりである場合に前記特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段と、
前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された普通図柄始動手段と、
姿勢変更可能な可動部材を有し、所定の入球手段への遊技球の入球度合いを変更するための入球役物と、
前記普通図柄始動手段が遊技球を検出した場合に、前記可動部材を前記入球手段に遊技球が入球し易い姿勢に移動させる普通利益状態を発生させるか否かの普通利益状態抽選を実行する普通利益状態抽選手段と、
前記普通図柄始動手段の遊技球の検出に基づいて図柄変動動作を実行し、当該図柄変動動作の終了後、前記普通利益状態抽選の結果を表示するための普通図柄表示手段と、
前記普通利益状態抽選の結果が当たりである場合に前記普通利益状態を発生させる普通利益状態発生手段と、
所定の条件が成立した場合に、前記特別利益状態の作動に基づき、前記普通利益状態の発生頻度を高めるサポート遊技を実行するサポート遊技実行手段とを含み、
前記サポート遊技実行手段は、第1サポート遊技、およびこの第1サポート遊技よりも前記普通利益状態の発生頻度が低い第2サポート遊技を含む複数種のサポート遊技を選択的に実行できるようになっており、
前記サポート遊技中に前記特別利益状態が発生する場合の方が、前記サポート遊技の非実行時に前記特別利益状態が発生する場合よりも、当該特別利益状態の作動に基づく前記第1サポート遊技が選択実行される確率が高く設定されており、
前記弾球遊技機は、
所定の演出動作を実行するための演出装置と、
前記第1サポート遊技中である場合には、前記第2サポート遊技中である場合とは異なり、第1態様の演出動作を実行するように前記演出装置を制御する演出制御手段とをさらに含む、弾球遊技機。 - 前記特別図柄始動手段は、前記遊技盤上に、遊技球が入球可能に配設された第1特別図柄始動手段と、前記遊技盤上に、遊技球が入球可能に配設された第2特別図柄始動手段とを含み、
前記特別図柄表示手段は、前記第1特別図柄始動手段への遊技球の入球に基づく前記特別利益状態抽選の結果を表示するための第1特別図柄表示手段と、前記第2特別図柄始動手段への遊技球の入球に基づく前記特別利益状態抽選の結果を表示するための第2特別図柄表示手段とを含み、
前記入球役物は前記第2特別図柄始動手段を開閉するためのものであり、
前記サポート遊技実行手段は、前記第1サポート遊技を実行することにより、前記遊技盤を流下する遊技球を、前記第1特別図柄始動手段よりも前記第2特別図柄始動手段に高い頻度で入球させるものであり、
前記サポート遊技の非実行時または前記第2サポート遊技の実行中は、前記第2特別図柄始動手段よりも前記第1特別図柄始動手段に遊技球が入球し易くなっている、請求項1記載の弾球遊技機。 - 前記第1特別図柄始動手段への遊技球の入球に基づいて前記特別利益状態が発生する場合には、当該特別利益状態の作動に基づき前記第2サポート遊技が選択実行可能であり、
前記第2特別図柄始動手段への遊技球の入球に基づいて前記特別利益状態が発生する場合には、当該特別利益状態の作動に基づき前記第1サポート遊技のみが選択実行される、請求項2記載の弾球遊技機。 - 前記サポート遊技の非実行時に大当たりになる場合には、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記第1サポート遊技または前記第2サポート遊技が選択実行される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
- 前記サポート遊技中に大当たりになる場合には、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記第1サポート遊技のみが実行される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記第2サポート遊技中である場合に、前記第1態様とは異なる第2態様の演出動作を実行するように前記演出装置を制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記サポート遊技の非実行時に、前記第2態様の演出動作を実行するように前記演出装置を制御する、請求項6記載の弾球遊技機。
- 前記演出制御手段は、前記第2サポート遊技中である場合に、前記演出装置による演出動作を実行しない、請求項1〜7のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
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