JP2012035043A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機規則の範囲内で、新規な遊技性を実現することができる弾球遊技機を提供すること。
【解決手段】弾球遊技機の内部状態として、確率変動遊技中でかつサポート遊技中である状態、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である状態、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態、および確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である状態の4つが用意されている。確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合には、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合と比較して、特別利益状態の終了後に、遊技者に有利な内容のサポート遊技が実行され易い。
【選択図】図15

Description

この発明は、遊技者の操作により遊技盤に向けて発射された遊技球を用いて遊技を行う弾球遊技機に関する。
弾球遊技機では、遊技盤上に遊技球を発射させ、その遊技球を遊技盤に沿って流下させることにより遊技を行う。弾球遊技機では、下記特許文献1に示されているように、遊技盤の盤面上に、盤面に沿って流下する遊技球が入球可能な特図始動口が配置されており、この特図始動口への遊技球の入球に対して、遊技者に有利な(たとえば、多数の賞球を獲得可能な)特別利益状態を実行するか否かを決定するための特別利益状態抽選が行われる。
遊技盤上には、複数種類の特別図柄を変動表示可能な特図表示手段が配設されている。特図始動口への遊技球の入球に基づいて、特図表示手段では図柄変動動作が開始され、所定時間経過後に図柄が停止する。特別利益状態抽選の結果が大当たりである場合は、特図表示手段に所定の大当たり図柄が停止され、その後、特別利益状態が実行される。
遊技盤には、特図始動口に関連して、1対の羽根を含む電動チューリップ役物が配設されている。電動チューリップ役物は、各羽根の先端部が互いに接近した状態と、各羽根の先端部が、互いに離間するように拡開された状態との間で変位可能に設けられている。電動チューリップ役物が拡開された状態では、電動チューリップ役物の羽根同士が接近した状態にあるときよりも、特図始動口への遊技球の入球頻度が高い。
遊技盤の盤面上には、盤面に沿って流下する遊技球が入球可能な普図ゲートが配置されており、この普図ゲートへの遊技球の通過に対し、電動チューリップ役物を拡開させるか否かを決定するための普通図柄抽選が実行される。
遊技盤上には、複数種類の特別図柄を変動表示可能な普図表示手段が配設されている。普図ゲートへの遊技球の通過に基づいて、普図表示手段では図柄変動動作が開始され、所定時間経過後に図柄が停止する。普通図柄抽選の結果が当たりである場合は、普図表示手段に所定の当たり図柄が停止され、その後、電動チューリップ役物の拡開動作が実行される。
弾球遊技機にはサポート遊技が用意されている。サポート遊技中では、サポート遊技の非実行時と比較して、普図ゲートへの遊技球の通過に対する普図表示手段の図柄変動時間が短く、普通図柄抽選の当選確率が高く、かつ普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ役物の拡開度合いが高い。したがって、サポート遊技中では、特図始動口に遊技球が入球する頻度が高くなり、当該特図始動口への入球により払い出される賞球により、遊技者の持ち球の球減りをなくすことができる。
特開2009−273499号公報
特許文献1の弾球遊技機における賞球を獲得するまでのプロセスは、多種の弾球遊技機間で共通しており、多少のマンネリ感は否めない。したがって、新規な遊技性を実現することが求められている。
そこで、この発明は、遊技機規則の範囲内で、新規な遊技性を実現することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、遊技盤(2;102)に向けて遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機(1)であって、前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された特別図柄始動手段(6,7;107)と、前記特別図柄始動手段が遊技球を検出した場合に、遊技者に有利な特別利益状態を発生させるか否かの特別利益状態抽選を実行する特別利益状態抽選手段(34)と、前記特別図柄始動手段の遊技球の検出に基づく前記特別利益状態抽選の結果を表示するための特別図柄表示手段(21,22;122)と、前記特別利益状態抽選の結果が大当たりである場合に前記特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段(34)と、所定の第1条件が成立した場合に、前記特別利益状態の作動に基づき、前記特別利益状態抽選の当選確率が高い確率変動遊技を実行する確率変動遊技実行手段(34)と、前記確率変動遊技中に、前記特別図柄始動手段に遊技球を検出した場合に、確率変動遊技の実行を終了するか否かの転落抽選を実行する転落抽選手段(34)と、前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された普通図柄始動手段(17)と、前記特別図柄始動手段への遊技球の遊技球の検出度合いを変更するための入球役物(8;108)と、前記普通図柄始動手段が遊技球を検出した場合に、前記入球役物を前記特別図柄始動手段が遊技球を検出し易い状態にする普通利益状態を発生させるか否かの普通利益状態抽選を実行する普通利益状態抽選手段(34)と、前記普通図柄始動手段の遊技球の検出に基づく前記普通利益状態抽選の結果を表示するための普通図柄表示手段(24)と、前記普通利益状態抽選の結果が当たりである場合に前記普通利益状態を発生させる普通利益状態発生手段(34)と、所定の第2条件が成立した場合に、前記特別利益状態の作動に基づき、前記普通利益状態の発生頻度を高めるサポート遊技を実行するサポート遊技実行手段(34)とを含み、前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合には、前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合と比較して、前記特別利益状態の作動に基づいて、遊技者に有利な内容の前記サポート遊技が実行され易い、弾球遊技機である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、弾球遊技機の内部状態として、確率変動遊技中でかつサポート遊技中である状態、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である状態、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態、および確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である状態の4つが用意されている(存在している)。また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合には、特別利益状態の作動に基づいて(たとえば特別利益状態の終了後に)、遊技者に比較的有利な内容のサポート遊技が実行され易い。その一方で、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合には、特別利益状態の作動に基づいて(たとえば特別利益状態の終了後に)、遊技者に比較的不利な内容のサポート遊技が実行され易い。したがって、遊技者は、サポート遊技中は、確率変動遊技中より確率変動遊技の非実行時にいることを望む。とくに、サポート遊技中がサポート遊技の非実行時と比較して遊技者に付与される利益が極めて大きい場合には、強く、確率変動遊技の非実行時にいることを遊技者が望む。
そして、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に転落抽選に当選することにより、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態に移行する。したがって、弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中の状態にあるときは、先ず転落抽選に当選し、その後に大当たりさせることにより、遊技者が大きな利益を得ることができる。このように、確率変動遊技の非実行時を遊技者にとって有利な状態にすることにより、新規な遊技性を実現することができる。
請求項2記載の発明は、前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合に、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中になる確率が、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中になる確率よりも高く設定されている、請求項1記載の弾球遊技機である。
この構成によれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に成立する大当たりに係る特別利益状態の作動に基づいて(たとえば特別利益状態の終了後に)、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に移行し易い。そして、その後に転落抽選に当選することにより、弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態に移行する。すなわち、大当たりと転落抽選の当選とを行わせることにより、遊技者に有利な確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態に戻すことができる。したがって、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中において、大当たりと転落抽選の当選との組を、この順で繰り返すことにより、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態を繰り返し発生させることができる。
請求項3記載の発明は、前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技の非実行時に大当たりが成立する場合に、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中になる確率が、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中になる確率よりも高く設定されている、請求項1または2記載の弾球遊技機である。
この構成によれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時に成立する大当たりに係る特別利益状態の作動に基づいて(たとえば特別利益状態の終了後に)、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に移行し易い。そして、その後に転落抽選に当選することにより、弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態になる。そのため、大当たりと転落抽選の当選とを行わせることにより、弾球遊技機の初期状態である確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である状態から、遊技者に有利な確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態にスムーズに移行させることができる。
請求項4記載の発明は、前記サポート遊技実行手段により実行されるサポート遊技は、その開始から予め定める回数の前記特別図柄表示手段の図柄変動動作が実行されるか、または次回の大当たりの成立のいずれか早い時まで継続して実行される回数切りのサポート遊技を含み、前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合には、前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合と比較して、多い回数の前記図柄変動動作が設定された前記回数切りのサポート遊技または次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技が実行され易い、請求項1〜3のいずれか一項に弾球遊技機である。
この構成によれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合には、特別利益状態の作動に基づいて(たとえば特別利益状態の終了後に)、比較的多い回数の前記図柄変動動作が設定された回数切りのサポート遊技または次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技が比較的高い頻度で実行される。また、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合には、特別利益状態の作動に基づいて(たとえば特別利益状態の終了後に)、比較的少ない回数の前記図柄変動動作が設定された回数切りのサポート遊技が比較的高い頻度で実行される。設定された回数の図柄変動動作が実行されると、当該サポート遊技が終了し、弾球遊技機の内部状態はサポート遊技の非実行時になる。
また、請求項5記載のように、前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合には、前記特別利益状態の作動に基づいて必ずサポート遊技が実行されるようになっていてもよい。
請求項6に記載のように、前記確率変動遊技中における前記特別利益状態抽選の当選確率は、前記確率変動遊技の非実行時における前記特別利益状態抽選の当選確率と近似していてもよい。この場合、確率変動遊技中と確率変動遊技の非実行時との間で、大当たりのし易さはほとんど変わらない。したがって、確率変動遊技であるか否かよりも、サポート遊技中であるか否かによって、遊技者に与えられる利益に差がつくような遊技性を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤の概略正面図である。 図1に示す遊技盤における第1特図始動口および第2特図始動口を含む部分の構成を示す拡大正面図である。 図1に示す弾球遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 特別図柄−特別利益状態種別テーブルの一例を示す図である。 第1特図始動口または第2特図始動口への遊技球の入球に対して主制御基板のCPUが行う入球処理の流れを示すフローチャートである。 第1特図表示手段の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 第1特図表示手段の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 第1特図表示手段の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである(その3)。 第2特図表示手段の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである(その1)。 第2特図表示手段の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである(その2)。 第2特図表示手段の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである(その3)。 普図ゲートを遊技球が通過した場合の処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す弾球遊技機における遊技の特徴を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤の概略正面図である。 図14に示す弾球遊技機において、特別図柄−内部状態対応テーブル記憶部に記憶される特別図柄−内部状態対応テーブルの一例を示す図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る弾球遊技機1の遊技盤2の概略正面図である。弾球遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2を保持する前枠(図示しない)とを備えている。前枠の前面下部右方には、発射装置(図示しない)から発射される遊技球の勢いを調節するためのハンドル(図示しない)が配設されている。ハンドルは、前枠に回転可能に保持されている。遊技者が、弾球遊技機1に回転可能に備えられたハンドルを把持して回転操作することにより、発射装置から遊技盤2に向けて遊技球を発射することができ、また、ハンドルの回転角度を調整することにより、遊技盤2に向けて発射される遊技球の勢いを調節することができる。
遊技盤2の盤面には、発射装置から発射された遊技球を、遊技盤2の上方(左側上部)に導くための略円弧状のガイドレール3が配設されている。遊技盤2の盤面には、多数本の障害釘5(図1には、一部の障害釘5のみを図示)が配設されており、遊技盤2の左側上部からガイドレール3に沿って右斜め上方に向けて放たれた遊技球は、遊技盤2の盤面に沿って多数本の障害釘5の間を通って流下していく。
遊技盤2の中央部には、液晶表示ユニット4が配設されている。液晶表示ユニット4は、弾球遊技機1の遊技中に、演出図柄や所定のメッセージなどを表示するためのものである。
遊技盤2の下部には、第1特図始動口(特別図柄始動手段、第1特別図柄始動手段)6および第2特図始動口(特別図柄始動手段、第2特別図柄始動手段)7が上下に並べて配設されている。第1特図始動口6および第2特図始動口7は、それぞれ、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球が入球可能に設けられている。
図2は、遊技盤2における第1特図始動口6および第2特図始動口7を含む部分の構成を示す拡大正面図である。以下、この部分を、図1および図2を参照して説明する。
遊技盤2には、第2特図始動口7に関連して、1対の羽根8Aを含む電動チューリップ役物(入球役物)8が配設されている。電動チューリップ役物8は、通常、図2(a)に示すような各羽根8Aの先端部が互いに接近した状態(以下、図2(b)に示す状態を「狭窄状態」という。)に窄められている。遊技盤2には、各羽根8Aの狭窄状態における電動チューリップ役物8の間に形成された空間の上方に、第1特図始動口6を区画する入球役物9が配置されている。つまり、電動チューリップ役物8の狭窄状態(図2(a)に示す状態)では、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球の第2特図始動口7への入球が、第1特図始動口6の入球役物9により阻止された状態となる。これにより、第2特図始動口7が閉塞される。
そして、図2(a)に示す状態から電動チューリップ役物8の各羽根8Aの先端部が、互いに離間するように拡開されると、図2(b)に示すように、第1特図始動口6の入球役物9の左右両側に、第2特図始動口7に向かう通路10が形成される。すなわち、通路10を通って第2特図始動口7に遊技球が入球可能になる。これにより、第2特図始動口7が開放される。電動チューリップ役物8が拡開された状態(以下、図2(b)に示す状態を「拡開状態」という。)では、電動チューリップ役物8が狭窄状態にあるときよりも、第2特図始動口7への遊技球の入球頻度が高い。
なお、電動チューリップ役物8の構成はこれに限定されるものではなく、たとえば、前後方向に出退する構成であってもよいし、次に述べる大入賞口開閉役物13,14と同様に回動軸を中心として手前側に傾倒する構成であってもよい。
第1特図始動口6または第2特図始動口7に遊技球が入ると、予め定める個数(たとえば、第1特図始動口6への遊技球入球に対しては3球、および第2特図始動口7への遊技球入球に対しては5球)の賞球が、賞球払出装置50(図3参照)から払い出される。また、第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球の入球に伴って、特別利益状態を実行するか否かを決定するための大当たり抽選(特別利益状態抽選)が実行される。また、後述する確率変動遊技中には、第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球の入球に伴って、当該確率変動遊技を終了するか否かを決定するための転落抽選が実行される。この転落抽選の当選(転落)確率は、たとえば1/10である。
図1に示すように、第2特図始動口7の下方には、たとえば、左右に長い長方形状をなす第1大入賞口11が配設されている。第1大入賞口11は、左右方向に関して、複数個(たとえば3〜4個)の遊技球が同時に入球可能なサイズに形成されている。第1大入賞口11に関連して、第1大入賞口11を開閉可能な第1大入賞口開閉役物13が設けられている。第1大入賞口開閉役物13は、遊技盤2の盤面に沿った状態で第1大入賞口11を閉塞して、第1大入賞口11に遊技球が入るのを阻止することができる一方、この状態から第1大入賞口11の下端縁に沿って配置された回動軸(図示しない)を中心に手前側に傾倒することにより、第1大入賞口11を開放して、第1大入賞口11上に流下してくる遊技球を第1大入賞口11内に導き入れることができる。
遊技盤2の右下部には、たとえば、左右に長い長方形状をなす第2大入賞口12が配設されている。第2大入賞口12は、第1および第2特図始動口6,7の右方に位置している。第2大入賞口12は、左右方向に関して、複数個(たとえば2〜3個)の遊技球が同時に入球可能なサイズに形成されている。第2大入賞口12の左右方向に関するサイズは、第1大入賞口11よりもやや小さい。第2大入賞口12に関連して、第2大入賞口12を開閉可能な第2大入賞口開閉役物14が設けられている。第2大入賞口開閉役物14は、遊技盤2の盤面に沿った状態で第2大入賞口12を閉塞して、第2大入賞口12に遊技球が入るのを阻止することができる一方、この状態から第2大入賞口12の下端縁に沿って配置された回動軸(図示しない)を中心に手前側に傾倒することにより、第2大入賞口12を開放して、第2大入賞口12上に流下してくる遊技球を第2大入賞口12内に導き入れることができる。第1大入賞口11または第2大入賞口12に遊技球が入球すると、予め定める個数(たとえば、第1または第2大入賞口11,12への遊技球入球に対してともに10球)の賞球が、賞球払出装置50(図3参照)から払い出される。
また、遊技盤2の右部(遊技盤2の盤面における演出図柄表示手段4の右側)には、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球が通過可能な普図ゲート(普通図柄始動手段)17が配設されている。遊技盤2の盤面における普図ゲート17の周辺の障害釘5は、普図ゲート17の周辺に到達した遊技球を第1特図始動口6および第2特図始動口7の周辺に向けて導くように植設されている。普図ゲート17を遊技球が通過すると、電動チューリップ役物8を拡開状態にするか否かを決定するための普通図柄抽選(普通利益状態抽選)が実行される。
遊技盤2の右上部におけるガイドレール3の外側領域には、第1特図表示手段(特別図柄表示手段、第1特別図柄表示手段)21、第2特図表示手段(特別図柄表示手段、第2特別図柄表示手段)22および普図表示手段(普通図柄表示手段)24が配設されている。遊技盤2の右上部から右下方向に向けて、これらの表示手段21,22,24が、一列にこの順で並んでいる。
第1特図表示手段21は、第1特別図柄を変動表示させることにより、第1特図始動口6への遊技球の入球に対して実行される大当たり抽選の結果を表示するためのものである。第1特図表示手段21は、たとえば7セグメント表示器によって構成されている。第1特図表示手段21において、第1特別図柄の図柄変動動作は、各図柄が「8」と「−」との間で交互に高速で切り換わることにより実現される。第1特図始動口6に遊技球が入ると、第1特図表示手段21の図柄変動動作が開始される。この図柄変動動作は、所定の図柄変動時間の経過後に停止される。大当たり抽選の結果が大当たり(特別利益状態を実行すると決定)である場合には、第1特図表示手段21に、大当たり図柄として、予め定める第1特別図柄(「11」、「12」、「13」および「14」のうちいずれか1つ)が停止表示される。一方、大当たり抽選の結果がはずれである場合は、第1特図表示手段21にはずれ図柄として、第1特別図柄(「−」)が停止表示される。
第2特図表示手段22は、第2特別図柄を変動表示させることにより、第2特図始動口7への遊技球の入球に対して実行される大当たり抽選の結果を表示するためのものである。第2特図表示手段22は、たとえばセグメント表示器によって構成されている。第2特図表示手段22において、第2特別図柄の図柄変動動作は、各図柄が「8」と「−」との間で交互に高速で切り換わることにより実現される。第2特図始動口7に遊技球が入ると、第2特図表示手段22の図柄変動動作が開始される。この図柄変動動作は、所定の図柄変動時間の経過後に停止される。大当たり抽選の結果が大当たり(特別利益状態を実行すると決定)である場合には、第2特図表示手段22に、大当たり図柄として、予め定める第2特別図柄(「21」、「22」、「23」および「24」のうちいずれか1つ)が停止表示される。一方、大当たり抽選の結果がはずれである場合は、第2特図表示手段22にはずれ図柄として、第2特別図柄(「−」)が停止表示される。
第1および第2特図表示手段21,22における図柄変動動作中または特別利益状態中に、第1特図始動口6に遊技球が入った場合には、その入球に対する第1特図表示手段21の図柄変動動作が所定数(たとえば4つ)まで保留可能となっている。また、第1および第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中または特別利益状態中に、第2特図始動口7に遊技球が入った場合には、その入球に対する第2特図表示手段22の図柄変動動作が所定数(たとえば4つ)まで保留可能となっている。
保留された第1特図表示手段21の図柄変動動作は、実行中の第1特図表示手段21または第2特図表示手段22の図柄変動動作が終了し、かつ保留されている第2特図表示手段22の図柄変動動作が全て終了した後に、保留された順序に従って実行される。また、保留された第2特図表示手段22の図柄変動動作は、実行中の第1特図表示手段21または第2特図表示手段22の図柄変動動作が終了した後に、保留された順序に従って実行される。
普図表示手段24は、たとえば7セグメント表示器によって構成されている。普図表示手段24において、普通図柄の図柄変動動作は、各図柄が「8」と「−」との間で交互に高速で切り換わることにより実現される。遊技球が普図ゲート17を通過すると、普図表示手段24の図柄変動動作の実行が開始される。普図表示手段24の図柄変動動作は、所定時間(後述するサポート遊技中はたとえば2.7秒間、サポート遊技の非実行時はたとえば27秒間)の経過後に停止される。普通図柄抽選に当選した場合は、当たり用の普通図柄(たとえば「7」)が停止表示される。その後、電動チューリップ役物8が拡開状態とされ、第2特図始動口7が所定時間(たとえば、サポート遊技中は2.0秒間を2回繰り返し実行、サポート遊技の非実行時は0.2秒間を1回)だけ開放される。普通図柄抽選の結果がはずれである場合は、普図表示手段24にはずれ用の普通図柄(「−」)が停止表示される。
普図表示手段24の図柄変動動作中または電動チューリップ役物8の拡開動作中に、遊技球が普図ゲート17を通過した場合には、その遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動動作が所定数(たとえば4つ)まで保留可能となっている。保留された普図表示手段24の図柄変動動作は、実行中の普図表示手段24の図柄変動動作が終了した後に、保留された順序に従って実行される。
弾球遊技機1には、確率変動遊技が用意されている。確率変動遊技では、大当たり抽選により特別利益状態を実行すると決定される確率(大当たり確率)は、たとえば101/20000に設定されている。また、確率変動遊技の非実行時における大当たり確率は、確率変動遊技中における大当たり確率よりも低い確率、たとえば100/20000に設定されている。確率変動遊技中における大当たり確率は、確率変動遊技の非実行時における大当たり確率よりも高いものの、確率変動遊技の非実行時における大当たり確率と極めて近似している。そのため、確率変動遊技中(高確率)と確率変動遊技の非実行時(低確率)との間で、大当たりのし易さはほとんど変わらない。
また、弾球遊技機1にはサポート遊技が用意されている。サポート遊技の非実行時には普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が27.0秒間であり、普通図柄抽選の当選確率が1/100であり、普通図柄抽選の当選時における第2特図始動口7の開放(電動チューリップ役物8の拡開)回数が1回、各開放に要する時間が0.2秒間である。したがって、サポート遊技の非実行時は、電動チューリップ役物8はめったに拡開状態にならず、そのため、遊技盤2を流下する遊技球は、第2特図始動口7にほとんど入球しない。
これに対し、サポート遊技中では、普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が2.7秒間であり、普通図柄抽選の当選確率が1/1.1であり、普通図柄抽選の当選時における第2特図始動口7の開放回数が2回、各開放に要する時間が2.0秒間である。
このようにサポート遊技中では、サポート遊技の非実行時と比較して、普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が短く、普通図柄抽選の当選確率が高く、かつ普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ8の拡開度合い(第2特図始動口7の開放度合い(開放回数および各開放に要する時間を含む。))が高い。したがって、サポート遊技中では電動チューリップ役物8が頻繁に拡開状態になり、これにより、サポート遊技中には、遊技盤2の盤面を流下する遊技球が第1特図始動口6よりも第2特図始動口7に入球し易くなる。
また、サポート遊技中における特図始動口6,7への遊技球の入球に対する特図表示手段21,22の図柄変動時間がサポート遊技の非実行時よりも短縮されているので、各サポート遊技を「時短遊技」と言い換えることもできる。
この弾球遊技機1では、サポート遊技と確率変動遊技とは互いに独立している。具体的には、サポート遊技と確率変動遊技とを併せて(同時に)実行することができ、サポート遊技および確率変動遊技の一方のみを実行することができ、サポート遊技および確率変動遊技の双方を実行しないこともできる。確率変動遊技はサポート遊技中であるか否かによらずに発生し、またサポート遊技中であるか否かによらずに終了するようになっている。また、サポート遊技は確率変動遊技中であるか否かによらずに発生し、また確率変動遊技中であるか否かによらずに終了するようになっている。そのため、弾球遊技機1の内部状態として、確率変動遊技中でかつサポート遊技中である状態、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である状態、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態、および確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である状態の4つが用意されている(存在している)。
大当たり抽選の結果は、前述のように第1特図表示手段21または第2特図表示手段22に表示されるが、第1特図表示手段21および第2特図表示手段22だけでなく、液晶表示ユニット4にも表示される。また、第1特図表示手段21または第2特図表示手段22の図柄変動動作中は、液晶表示ユニット4により図柄変動動作の演出表示が行われる。
特別利益状態中は、第1大入賞口開閉役物13が揺動されることにより第1大入賞口11が開放されるか、または、第2大入賞口開閉役物14が揺動されることにより第2大入賞口12が開放される。弾球遊技機1には特別利益状態として、高利益状態としての第1特別利益状態と、低利益状態としての第2特別利益状態との2種類が用意されている。
第1特別利益状態では、所定時間(たとえば30秒間)が経過するまで、または第1大入賞口11に予め定める最大入賞口数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで、第1大入賞口11を開放するといった動作を1ラウンドとして、このような動作が、所定時間(たとえば1.0秒間)のインターバルを挟んで多数のラウンド(たとえば10ラウンド)だけ行われる。1回の第1特別利益状態における遊技者が獲得可能な賞球は、たとえば約1000個(10(個/球)×10(球/ラウンド)×10(ラウンド))である。
第2特別利益状態では、所定時間(たとえば0.5秒間)が経過するまで、または第2大入賞口12に予め定める最大入賞口数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで第2大入賞口12を開放するといった動作を1ラウンドとして、このような動作が、所定時間(たとえば1.0秒間)のインターバルを挟んで少数のラウンド数(たとえば2ラウンド)だけ行われる。この第2特別利益状態における遊技者が獲得可能な賞球は、ほぼゼロである。つまり、第2特別利益状態は、特別利益状態とはいうものの、遊技者に実質的な利益は付与されない。そのため、遊技者は、第2特別利益状態を実質的な特別利益状態とは認識しない。
遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球のうち、第1特図始動口6、第2特図始動口7、第1大入賞口11または第2大入賞口12のいずれにも入球しなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤2の下部に形成されたアウト口28から機内に回収される。
図3は、弾球遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。
弾球遊技機1は、遊技の動作制御を司る主制御基板30と、主制御基板30に、それぞれ当該主制御基板30からの信号を入力可能に接続された演出制御基板31および払出制御基板32とを備えている。また、演出制御基板31には、液晶表示制御基板33が、当該演出制御基板31からの信号を入力可能に接続されている。各制御基板30,31,32,33にはたとえばマイクロコンピュータが実装されている。
主制御基板30に実装されたマイクロコンピュータは、CPU34およびメモリ35を備えている。
メモリ35は、特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40と、第1特図用始動メモリ41と、第1特図用保留カウンタ42と、第2特図用始動メモリ43と、第2特図用保留カウンタ44と、普図用始動メモリ45と、普図用保留カウンタ46と、確率変動フラグ47と、サポート遊技フラグ48と、サポート遊技回転数カウンタ49とを備えている。
特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40は、後述する特別図柄−特別利益状態種別テーブル(図4参照)を記憶している。
第1特図用始動メモリ41には、第1特図始動口6への遊技球入球に対して実行される大当たり抽選の結果(後述する大当たり判定用乱数、後述する大当たり図柄決定用乱数および後述する変動パターン選択用乱数)、および第1特図始動口6への遊技球入球に対して実行される転落抽選の結果(後述する転落抽選用乱数)が格納される(各乱数をまとめて「始動記憶」という場合がある)。ここで「大当たり抽選の結果」とは、第1特図始動口6に入球したことに基づき取得された乱数値(大当たり判定用乱数の値、大当たり図柄決定用乱数の値および変動パターン選択用乱数の値)を意味する。しかしながら、これらの乱数値の格納に代えて、取得した乱数値を予め定める大当たり当選値と比較判定することによる当落の結果自体を格納するようにしてもよいのはもちろんのことである。
特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40は、後述する特別図柄−特別利益状態種別テーブル(図4参照)を記憶するためのものである。
第1特図用始動メモリ41には、大当たり抽選の結果(すなわち始動記憶)を最大で5つまで記憶可能であり、そのうちの1つは第1特図表示手段21の図柄変動動作の実行用として、その他の4つは第1特図表示手段21の図柄変動動作の保留用として記憶する。
第1および第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中でなく、特別利益状態中でなく、かつ第1および第2特図表示手段21,22の図柄変動動作の保留もない状態で、第1特図始動口6に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、第1特図用始動メモリ41に実行用として記憶される。そして、その後すみやかに、その記憶された大当たり抽選の結果(始動記憶)に応じた第1特図表示手段21の図柄変動動作が開始される。一方、第1もしくは第2特図用始動メモリ41,43に実行用として始動記憶が既に記憶されている状態、第1もしくは第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中、または特別利益状態中に、第1特図始動口6に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、第1特図用始動メモリ41に保留用として記憶され、その保留用として記憶されている始動記憶の回数が、第1特図用保留カウンタ42によりカウントされる。
第1特図用始動メモリ41に保留用として記憶されている大当たり抽選の結果は、実行用として記憶されている始動記憶に対応する第1特図表示手段21の図柄変動動作が終了すると、第2特図用始動メモリ43に実行用として始動記憶が既に記憶されておらず、第2特図表示手段22の図柄変動動作中でなく、かつ特別利益状態中でないことを条件として、実行用として順次繰り上げられて記憶される。これにより、保留されていた大当たり抽選の結果に対応した第1特図表示手段21の図柄変動動作が順次実行される。
第2特図用始動メモリ43には、第2特図始動口7への遊技球入球に対して実行される大当たり抽選の結果(後述する大当たり判定用乱数、後述する大当たり図柄決定用乱数および後述する変動パターン選択用乱数)、および第2特図始動口7への遊技球入球に対して実行される転落抽選の結果(後述する転落抽選用乱数)が格納される(各乱数をまとめて「始動記憶」という場合がある)。ここで「大当たり抽選の結果」とは、第2特図始動口7に入球したことに基づき取得された乱数値(大当たり判定用乱数の値、大当たり図柄決定用乱数の値および変動パターン選択用乱数の値)を意味する。しかしながら、これらの乱数値の格納に代えて、取得した乱数値を予め定める大当たり当選値と比較判定することによる当落の結果自体を格納するようにしてもよいのはもちろんのことである。
第2特図用始動メモリ43には、大当たり抽選の結果(すなわち始動記憶)を最大で5つまで記憶可能であり、そのうちの1つは第2特図表示手段22の図柄変動動作の実行用として、その他の4つは第2特図表示手段22の図柄変動動作の保留用として記憶する。第1および第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中でなく、特別利益状態中でなく、かつ第2特図表示手段22の図柄変動動作の保留もない状態で、第2特図始動口7に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、第2特図用始動メモリ43に実行用として記憶される。そして、その後すみやかに、その記憶された大当たり抽選の結果(始動記憶)に応じた第2特図表示手段22の図柄変動動作が開始される。
一方、第2特図用始動メモリ43に実行用として始動記憶が既に記憶されている状態、第1もしくは第2特図表示手段21,22の図柄変動動作中、または特別利益状態中に、第2特図始動口7に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、第2特図用始動メモリ43に保留用として記憶され、その保留用として記憶されている始動記憶の回数が、第2特図用保留カウンタ44によりカウントされる。第2特図用始動メモリ43に保留用として記憶されている始動記憶は、実行用として記憶されている始動記憶に対応する第2特図表示手段22の図柄変動動作が終了すると、第1特図表示手段21の図柄変動動作中でなくかつ特別利益状態中でないことを条件として、実行用として順次繰り上げられて記憶される。これにより、保留されていた大当たり抽選の結果に対応した第2特図表示手段22の図柄変動動作が順次実行される。
普通図柄抽選に当選した場合は、電動チューリップ役物(入球役物)8が拡開状態(たとえば、サポート遊技中は2.0秒間を2回繰り返し実行、サポート遊技の非実行時は0.2秒間を1回)とされる。
普図用始動メモリ45は、普図ゲート17への遊技球の通過に対して行われた普通図柄抽選の結果を格納する。普図用始動メモリ45には、普通図柄抽選の結果を最大で5つまで記憶可能であり、そのうちの1つは普図表示手段24の図柄変動動作の実行用として、その他の4つは普図表示手段24の図柄変動動作の保留用として記憶できる。普図表示手段24の図柄変動が行われておらず、第2特図始動口7の開放中でなく、かつ普図表示手段24の図柄変動動作の保留もない状態で、遊技球が普図ゲート17を通過した場合には、その通過に対して行われた普通図柄抽選の結果は、普図用始動メモリ45に実行用として記憶され、その後すみやかに、その記憶された普通図柄抽選の結果に応じた普図表示手段24の図柄変動動作が実行される。一方、普図用始動メモリ45に実行用として普通図柄抽選の結果が既に記憶されている状態、または電動チューリップ役物8の拡開動作中に、普図ゲート17を遊技球が通過した場合には、その通過に対して行われた普通図柄抽選の結果は、普図用始動メモリ45に保留用として記憶され、その保留用として記憶されている普通図柄抽選の結果の回数が、普図用保留カウンタ46によりカウントされる。普図用始動メモリ45に保留用として記憶されている普通図柄抽選の結果は、実行用として記憶されている普通図柄抽選の結果に応じた普図表示手段24の図柄変動動作が終了すると、第2特図始動口7の開放中でないことを条件として、実行用として順次繰り上げられて記憶される。これにより、保留されていた普通図柄抽選の結果に応じた普図表示手段24の図柄変動動作が順次実行される。
確率変動フラグ47は、確率変動遊技中であるか否かを記憶しておくためのものであって、確率変動遊技中は「1」が格納されるとともに、確率変動遊技の非実行時は「0」が格納される。
サポート遊技フラグ48は、サポート遊技中であるか否かを記憶しておくためのものであって、ポート遊技中は「1」が格納されるとともに、サポート遊技の非実行時は「0」が格納される。
サポート遊技回転数カウンタ49は、サポート遊技中における残りの図柄変動動作の回数を計数するためのものである。
主制御基板30には、普図ゲート17への遊技球の通過を検出する普図ゲート通過センサ51からの検出出力、第1特図始動口6への遊技球の入球を検出する第1特図始動口入球センサ56からの検出出力、第2特図始動口7への遊技球の入球を検出する第2特図始動口入球センサ57からの検出出力、第1大入賞口11への遊技球の入球を検出する第1大入賞口入球センサ58からの検出出力、第2大入賞口12への遊技球の入球を検出する第2大入賞口入球センサ59からの検出出力などが入力される。
主制御基板30には、第1大入賞口開閉役物13、第2大入賞口開閉役物14、第1特図表示手段21、第2特図表示手段22、普図表示手段24および電動チューリップ役物8などが、制御対象として接続されている。
払出制御基板32には、たとえば、賞球払出装置50が制御対象として接続されている。また、液晶制御基板33には、液晶表示ユニット4が制御対象として接続されている。
主制御基板30は、たとえば、コマンド中継基板(図示しない)および演出インターフェイス基板(図示しない)を介して演出制御基板31に接続されている。主制御基板30から出力された制御コマンドは、コマンド中継基板および演出インターフェイス基板をそれぞれ介して演出制御基板31に与えられる。
また、液晶制御基板33は、演出インターフェイス基板を介して演出制御基板31に接続されている。演出制御基板31は、主制御基板30からの制御コマンドに基づいて、遊技盤2や前枠(図示しない)前面に設けられたランプ類(図示しない)の点灯(点滅)/消灯制御や、スピーカ群(図示しない)の音声出力制御をそれぞれ行う。
また、演出制御基板31は、主制御基板30からの制御コマンドに基づいて、液晶表示ユニット4の具体的な演出内容を決定し、その演出内容が記された制御コマンドを出力する。演出制御基板31から出力される制御コマンドは、演出インターフェイス基板を介して液晶制御基板33に与えられる。液晶制御基板33は、演出制御基板31から送出される制御コマンド(この場合、液晶制御用のコマンド)に基づいて液晶表示ユニット4の表示を制御する。
また、払出制御基板32は、主制御基板30からの制御コマンド(この場合、払出制御用のコマンド)に基づいて、賞球払出装置50の払出し動作を制御する。
また、主制御基板30には、メモリ35に含まれるRAMに記憶されているデータ(情報)をクリア(リセット)するためのRAMクリアスイッチ(図示しない)が配設されている。この実施形態では、第1特図用始動メモリ41、第1特図用保留カウンタ42、第2特図用始動メモリ43、第2特図用保留カウンタ44、普図用始動メモリ45、普図用保留カウンタ46、確率変動フラグ47、サポート遊技フラグ48およびサポート遊技回転数カウンタ49が、RAMに設けられている。
主制御基板30には、電源スイッチ(図示しない)が配設された電源基板(図示しない)が接続されており、主制御基板30に設けられたRAMクリアスイッチを操作しながら、電源スイッチをオンして電源を立ち上げることにより、主制御基板30のRAMに記憶されているデータがクリアされるようになっている。そして、このRAMクリア後は、弾球遊技機1の内部状態は、初期状態、すなわち、確率変動遊技の非実行時でありかつサポート遊技の非実行時である状態に復帰するようになっている。
図4は、特別図柄−特別利益状態種別テーブル記憶部40に記憶される特別図柄−特別利益状態種別テーブル(別の言い方をすれば、特別図柄−特別利益状態種別−特別利益状態後の内部状態対応テーブル)の一例を示す図である。
特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、大当たり時に第1特図表示手段21に表示される第1特別図柄(すなわち大当たり図柄)の種類、大当たり時に第2特図表示手段22に表示される第2特別図柄(すなわち大当たり図柄)の種類、大当たり用の第1特別図柄および大当たり用の第2特別図柄の選択割合ならびに特別利益状態の内容(開放時間&ラウンド数。すなわち、第1または第2特別利益状態のいずれであるか)が記されている。この特別利益状態の内容は、大当たり図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の種類と大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態との双方によって一義的に定められるようになっている。
また、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、特別利益状態後における弾球遊技機1の内部状態(確率変動遊技であるか否か、およびサポート遊技であるか否か)が記されている。特別利益状態後の弾球遊技機1の内部状態は、大当たり図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の種類と大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態との双方によって一義的に定められるようになっている。すなわち、この実施形態では、所定の第1条件または所定の第2条件を満たしているか否かは、それぞれ特別図柄−特別利益状態種別テーブルに基づいて定められる。
図4を参照して、特別図柄−特別利益状態種別テーブルについて説明する。第1特図始動口6への入球に基づいて大当たりとなる場合、第1特図表示手段21に停止表示される大当たり用の第1特別図柄として「11」、「12」、「13」および「14」の4種類が用意されている。このうち、特別図柄「11」および特別図柄「12」は、その特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される、いわゆる確変図柄である。この確率変動遊技は、次回の大当たりの成立または転落抽選の当選のいずれか早い時まで継続して実行される。
第1特図始動口6への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「11」が選択される確率は70%である。大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「11」が選択される場合、特別利益状態として第2特別利益状態(「0.5s×2R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技(少ない回数の図柄変動動作が設定された回数切りのサポート遊技。以下、「回数の少ないサポート遊技」という場合もある。)が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技(少ない回数の図柄変動動作が設定された回数切りのサポート遊技。以下、「回数の少ないサポート遊技」という場合もある。)が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技(多い回数の図柄変動動作が設定された回数切りのサポート遊技。以下、「回数の多いサポート遊技」という場合もある。)が実行される。さらにまた、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。なお、この明細書において、「N回(Nは予め定める数(自然数))の回数切りのサポート遊技」とは、その開始(すなわち特別利益状態の終了後)からN回の図柄変動動作(第1および第2特図表示手段21,22における図柄変動動作の合算数)が実行されるか、または次回の大当たりの成立のいずれか早い時まで継続して実行されるサポート遊技をいう。
また、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「11」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される。
第1特図始動口6への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「12」が選択される確率は10%である。大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「12」が選択される場合、特別利益状態として第2特別利益状態(「0.5s×2R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、サポート遊技は実行されない。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらにまた、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、サポート遊技は実行されない。
また、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「12」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される。
第1特図始動口6への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「13」が選択される確率は10%である。大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「13」が選択される場合、特別利益状態として第2特別利益状態(「0.5s×2R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらにまた、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。
なお、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「13」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
第1特図始動口6への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「14」が選択される確率は10%である。大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「14」が選択される場合、特別利益状態として第2特別利益状態(「0.5s×2R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。
なお、大当たり用の第1特別図柄として特別図柄「14」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
第2特図始動口7への入球に基づいて大当たりとなる場合、第2特図表示手段22に停止表示される大当たり用の第2特別図柄として「21」、「22」、「23」および「24」の4種類が用意されている。このうち、特別図柄「21」および特別図柄「22」は、その特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される、いわゆる確変図柄である。この確率変動遊技は、次回の大当たりの成立または転落抽選の当選のいずれか早い時まで継続して実行される。
第2特図始動口7への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「21」が選択される確率は70%である。大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「21」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。
また、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「21」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される。
第2特図始動口7への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「22」が選択される確率は10%である。大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「22」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、サポート遊技は実行されない。
また、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「22」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される。
第2特図始動口7への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「23」が選択される確率は10%である。大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「23」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)が採用される。この場合において、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態が確率変動遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。
なお、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「23」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
第2特図始動口7への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「24」が選択される確率は10%である。大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「24」が選択される場合、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)が採用される。この場合、特別利益状態の終了後、弾球遊技機1の内部状態に拘らず、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。なお、大当たり用の第2特別図柄として特別図柄「24」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
ところで、サポート遊技の非実行時においては、第2特図始動口7がほとんど開放しないので、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球は、第2特図始動口7よりも第1特図始動口6に入球し易い。一方、サポート遊技中は第2特図始動口7が頻繁に開放されるので、サポート遊技中は、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技球は、第1特図始動口6よりも第2特図始動口7に入球し易い。
したがって、第1特別図柄で大当たりとなるのは、主としてサポート遊技の非実行時である。また、第2特別図柄で大当たりとなるのは(特別利益状態の契機が第2特図表示手段22の図柄変動動作である場合)、主としてサポート遊技の実行時である。
また、図4より次のことがわかる。すなわち、第1特図始動口6への遊技球入球に基づいて発生する特別利益状態は第2特別利益状態(「0.5s×2R」の特別利益状態)のみであり、第2特図始動口7への遊技球入球に基づいて発生する特別利益状態は第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)のみである。
また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合には、特別利益状態の終了後、必ず100回の回数切りのサポート遊技が実行される。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に第2特図始動口7への入球に基づいて大当たりが成立する場合と比較して、回数切りの回数の多いサポート遊技が実行され易い。
さらに、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に第1特図始動口6への入球に基づく大当たりが成立する場合にも、特別利益状態の終了後、必ず100回の回数切りのサポート遊技が実行される。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技中に第1特図始動口6への入球に基づいて大当たりが成立する場合と比較して、回数切りの回数の多いサポート遊技が実行され易い。
さらにまた、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合には、特別利益状態の終了後、必ず100回の回数切りのサポート遊技が実行される。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に第2特図始動口7への入球に基づいて大当たりが成立する場合と比較して、回数切りの回数の多いサポート遊技が実行され易い。
図5は、第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球の入球に対して主制御基板30のCPU34が行う入球処理の流れを示すフローチャートである。
この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は第1特図始動口入球センサ56からの入力信号の有無に基づいて、第1特図始動口6に遊技球が入球したか否かを監視している(ステップS1)。また、この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は第2特図始動口入球センサ57からの入力信号の有無に基づいて、第2特図始動口7に遊技球が入球したか否かを監視している(ステップS11)。
第1特図始動口入球センサ56からの入力信号を受信すると(ステップS1でYES)、CPU34は第1特図用始動メモリ41に既に記憶されている始動記憶の数(保留数)、すなわち第1特図用保留カウンタ42のカウント値を確認し、カウント値が「4」に達しているか否かを判別する(ステップS2)。第1特図用保留カウンタ42のカウント値が「4」に満たない場合(ステップS2でNO)、CPU34は大当たり判定用乱数発生部(図示しない)から大当たり判定用乱数を取得する(ステップS3)。また、CPU34は大当たり図柄決定用乱数発生部(図示しない)から大当たり図柄決定用乱数を取得し(ステップS4)、変動パターン選択用乱数発生部(図示しない)から変動パターン選択用乱数を取得する(ステップS5)とともに、転落抽選用乱数発生部(図示しない)から転落抽選用乱数を取得する(ステップS6)。
その後、CPU34は大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、変動パターン選択用乱数および転落抽選用乱数(すなわち、始動記憶)を第1特図用始動メモリ41に記憶させるとともに(ステップS7)、第1特図用保留カウンタ42のカウント値をインクリメント(+1)する(ステップS8)。
一方、第1特図用保留カウンタ42のカウント値が「4」であれば(ステップS2でYES)、各乱数を記憶することなく、第1特図始動口6への遊技球入球に対する処理を終了する。
また、第2特図始動口入球センサ57からの入力信号を受信すると(ステップS11でYES)、CPU34は第2特図用始動メモリ43に既に記憶されている始動記憶の数(保留数)、すなわち第2特図用保留カウンタ44のカウント値を確認し、カウント値が「4」に達しているか否かを判別する(ステップS12)。第2特図用保留カウンタ44のカウント値が「4」に満たない場合(ステップS12でNO)、CPU34は大当たり判定用乱数発生部(図示しない)から大当たり判定用乱数を取得する(ステップS13)。また、CPU34は大当たり図柄決定用乱数発生部(図示しない)から大当たり図柄決定用乱数を取得し(ステップS14)、変動パターン選択用乱数発生部(図示しない)から変動パターン選択用乱数を取得する(ステップS15)とともに、転落抽選用乱数発生部(図示しない)から転落抽選用乱数を取得する(ステップS16)。
その後、CPU34は大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、変動パターン選択用乱数および転落抽選用乱数(すなわち、始動記憶)を第2特図用始動メモリ43に記憶させるとともに(ステップS17)、第2特図用保留カウンタ44のカウント値をインクリメント(+1)する(ステップS18)。
一方、第2特図用保留カウンタ44のカウント値が「4」であれば(ステップS12でYES)、各乱数を記憶することなく、第2特図始動口7への遊技球入球に対する処理を終了する。
図6、図7および図8は、第1特図表示手段21の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである。
第1特図用始動メモリ41に始動記憶(大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、変動パターン選択用乱数および転落抽選用乱数)が記憶されている場合には(ステップS19でYES)、第2特図表示手段22の図柄変動動作の非実行時であり(ステップS20でNO)、第2特図用保留カウンタ44の値が「0」であり(ステップS21でYES)、かつ特別利益状態(第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球入球に対する特別利益状態)の非実行時(ステップS22でNO)であることを条件に、CPU34は大当たり判定を行う(ステップS28,S29)。
具体的には、大当たり判定に先立って、CPU34は確率変動遊技中か否かを判別する(ステップS23)。確率変動フラグ47に「0」が格納されている場合(ステップS23でNO)、CPU34の処理はステップS29に移行し、CPU34は低確率(100/20000)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS29)。
一方、確率変動フラグ47に「1」が格納されている場合(ステップS23でYES)、CPU34は、図5のステップS6で取得した転落抽選用乱数に基づいて転落抽選に当選しているか否かを判定する(ステップS24:転落判定)。転落抽選用乱数の値が予め定める転落判定値である場合には転落抽選に当選しているとして(ステップS25でYES)、確率変動フラグ47の値が「1」から「0」に切り換わる(ステップS26)。次いで、CPU34は再度確率変動フラグ47の値を参照した上で(ステップS27)、大当たり判定を行う(ステップS28,S29)。具体的には、確率変動フラグ47に「1」が格納されている場合(ステップS27でYES)、CPU34は高確率(101/20000)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS28)。一方、確率変動フラグ47に「0」が格納されている場合(ステップS23でNOまたはステップS27でNO)、CPU34は低確率(100/20000)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS29)。
ステップS28またはステップS29における大当たり判定の結果が大当たりである場合(ステップS30でYES)、CPU34は図5のステップS4で取得した大当たり図柄決定用乱数と、図4に示す特別図柄−特別利益状態種別テーブルに記された図柄割合とに基づいて、大当たり用の特別図柄(この場合は第1特別図柄)を決定する(ステップS31,S32)。
この実施形態では、4種類の特別図柄(「11」、「12」、「13」および「14」)の中から1つが大当たり用の第1特別図柄特別図柄として選択される。前述のように、大当たり用の第1特別図柄として「11」が選択される確率は70%であり、大当たり用の第1特別図柄として「12」が選択される確率は10%である。また、大当たり用の第1特別図柄として「13」が選択される確率は10%であり、大当たり用の第1特別図柄として「14」が選択される確率は10%である。
一方、ステップS28またはステップS29における大当たり判定の結果が大当たりとならなかった場合(ステップS30でNO)、CPU34ははずれ図柄決定用乱数発生部(図示しない)から取得したはずれ図柄決定用乱数に基づいてはずれ図柄を決定する(ステップS33)。
そして、CPU34は第1特図表示手段21の図柄変動動作の実行を開始させるとともに(ステップS34)、演出制御基板31に対してステップS28またはステップS29における大当たり判定の結果及び図5のステップS5で取得した変動パターン選択用乱数に基づく制御コマンドを付与する。また、演出制御基板31は、CPU34から受信する制御コマンドに応答して、液晶表示制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4の図柄変動動作の実行を開始させる。所定の図柄変動時間が経過した後(ステップS35でYES)、CPU34は第1特図表示手段21の図柄変動動作の実行を停止する。CPU34はステップS28,S29における大当たり判定の結果が大当たりである場合は、ステップS32で決定した大当たり用の第1特別図柄を第1特図表示手段21に停止表示し(ステップS36)、ステップS28,S29における大当たり判定の結果がはずれである場合は、ステップS33で決定したはずれ図柄を第1特図表示手段21に停止表示する(ステップS36)。
図柄変動時間の経過後、第1特図表示手段21に大当たり用の第1特別図柄が停止表示されると(ステップS37でYES)、その後特別利益状態が実行される(ステップS38)。
第1特図表示手段21に表示された大当たり用の第1特別図柄が確変図柄(「11」または「12」)であるときは(ステップS40でYES)、確率変動フラグ47に「1」が格納される(ステップS41)。そして、次回の遊技以降において、確率変動遊技が実行される。
一方、第1特図表示手段21に表示された特別図柄が非確変図柄(「13」または「14」)であるときは(ステップS40でNO)、確率変動フラグ47に「0」が格納される(ステップS42)。
特別利益状態後に、サポート遊技が実行される否かは、図4に示す特別図柄−特別利益状態種別テーブルに記された内容に従って決定される。具体的には、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、前述のように、第1特別図柄の種類と大当たりの成立直前の弾球遊技機1の内部状態との双方に対応して、サポート遊技が実行されるのか否かが記されている。また、前述のように、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、各サポート遊技における回数切りの回数が記されている。
特別利益状態終了後にサポート遊技が実行されると決定される場合(ステップS43でYES)、サポート遊技フラグ48に「1」が格納されるとともに、サポート遊技回転数カウンタ49にサポート遊技の回数切り回数である「20」、「40」または「100」の値が選択的に格納される(ステップS44)。
一方、特別利益状態終了後にサポート遊技が実行されない場合(ステップS43でNO)、サポート遊技フラグ48に「0」が格納されるとともに、サポート遊技回転数カウンタ49に「0」の値が格納される(ステップS45)。
図柄変動時間の経過後、ステップS36において第1特図表示手段21にはずれ図柄が停止表示されると(ステップS37でNO)、次いで、サポート遊技中である場合にそのサポート遊技の継続の可否が調べられる(ステップS52)。
具体的には、サポート遊技回転数カウンタ49の値が参照される(ステップS50)。サポート遊技回転数カウンタ49の値が「1」以上であるとき(ステップS50でNO)、すなわちサポート遊技中であるときは、サポート遊技回転数カウンタ49の値がデクリメント(−1)される(ステップS51)。そして、ステップS51のデクリメント後のサポート遊技回転数カウンタ49の値が「0」に達しているときは(ステップS52でYES)、CPU34はサポート遊技フラグ48の値を「0」とする(ステップS53)。
次いで、小当たりに当選しているか否かが調べられる(ステップS54)。具体的には、図5のステップS3で取得した大当たり判定用乱数に基づいて小当たりか否かが決定される。具体的には、大当たり判定用乱数の値が予め定める小当たり判定値である場合に小当たりとされる。小当たりは、大当たりではなく厳密には「はずれ」なのであるが、次に述べる小当たり遊技が実行される(ステップS55)。小当たり遊技では、第2大入賞口12を所定時間(たとえば0.5秒間)開放する動作を、インターバル時間(たとえば1.0秒間)を挟んで2回繰り返すまで、または第2大入賞口12に予め定める最大入賞口数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで行われる。この小当たり遊技の態様は、第2特別利益状態における第2大入賞口12の開放態様とほぼ共通している。
その後、CPU34は第1特図始動口6への遊技球の入球に対する処理を終了する。
図9、図10および図11は、第2特図表示手段22の図柄変動動作時における処理の流れを示すフローチャートである。
第2特図用始動メモリ43に始動記憶(大当たり判定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、変動パターン選択用乱数および転落抽選用乱数)が記憶されている場合には(ステップS60でYES)、第1特図表示手段21の図柄変動動作の非実行時であり(ステップS61でNO)、かつ特別利益状態(第1特図始動口6または第2特図始動口7への遊技球入球に対する特別利益状態)の非実行時(ステップS62でNO)であることを条件に、CPU34は大当たり判定を行う(ステップS68,S69)。
具体的には、大当たり判定に先立って、CPU34は確率変動遊技中か否かを判別する(ステップS63)。確率変動フラグ47に「0」が格納されている場合(ステップS63でNO)、CPU34の処理はステップS69に移行し、CPU34は低確率(100/20000)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS69)。
一方、確率変動フラグ47に「1」が格納されている場合(ステップS63でYES)、CPU34は、図5のステップS16で取得した転落抽選用乱数に基づいて転落抽選に当選しているか否かを判定する(ステップS64:転落判定)。転落抽選用乱数の値が予め定める転落判定値である場合には転落抽選に当選しているとして(ステップS65でYES)、確率変動フラグ47の値が「1」から「0」に切り換わる(ステップS66)。次いで、CPU34は再度確率変動フラグ47の値を参照した上で(ステップS67)、大当たり判定を行う(ステップS68,S69)。具体的には、確率変動フラグ47に「1」が格納されている場合(ステップS67でYES)、CPU34は高確率(101/20000)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS68)。一方、確率変動フラグ47に「0」が格納されている場合(ステップS63でNOまたはステップS67でNO)、CPU34は低確率(100/20000)の判定基準で大当たり判定を行う(ステップS69)。
ステップS68またはステップS69における大当たり判定の結果が大当たりである場合(ステップS70でYES)、CPU34は図5のステップS14で取得した大当たり図柄決定用乱数と、図4に示す特別図柄−特別利益状態種別テーブルに記された図柄割合とに基づいて、大当たり用の特別図柄(この場合は第2特別図柄)を決定する(ステップS71,S72)。
この実施形態では、4種類の特別図柄(「21」、「22」、「23」および「24」)の中から1つが大当たり用の第2特別図柄として選択される。前述のように、大当たり用の第2特別図柄として「21」が選択される確率は70%であり、大当たり用の第2特別図柄として「22」が選択される確率は10%である。また、大当たり用の第2特別図柄として「23」が選択される確率は10%であり、大当たり用の第2特別図柄として「24」が選択される確率は10%である。
一方、ステップS68またはステップS69における大当たり判定の結果が大当たりとならなかった場合(ステップS70でNO)、CPU34ははずれ図柄決定用乱数発生部(図示しない)から取得したはずれ図柄決定用乱数に基づいてはずれ図柄を決定する(ステップS73)。
そして、CPU34は第2特図表示手段22の図柄変動動作の実行を開始させるとともに(ステップS74)、演出制御基板31に対してステップS68またはステップS69における大当たり判定の結果及び図5のステップS15で取得した変動パターン選択用乱数に基づく制御コマンドを付与する。また、演出制御基板31は、CPU34から受信する制御コマンドに応答して、液晶表示制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4の図柄変動動作の実行を開始させる。所定の図柄変動時間が経過した後(ステップS75でYES)、CPU34は第2特図表示手段22の図柄変動動作の実行を停止する。CPU34はステップS68,S69における大当たり判定の結果が大当たりである場合は、ステップS72で決定した大当たり用の第2特別図柄を第2特図表示手段22に停止表示し(ステップS76)、ステップS68,S69における大当たり判定の結果がはずれである場合は、ステップS73で決定したはずれ図柄を第2特図表示手段22に停止表示する(ステップS76)。
図柄変動時間の経過後、第2特図表示手段22に大当たり用の第2特別図柄が停止表示されると(ステップS77でYES)、その後特別利益状態が実行される(ステップS78)。
第2特図表示手段22に表示された大当たり用の第2特別図柄が確変図柄(「21」または「22」)であるときは(ステップS80でYES)、確率変動フラグ47に「1」が格納される(ステップS81)。そして、次回の遊技以降において、確率変動遊技が実行される。
一方、第2特図表示手段22に表示された特別図柄が非確変図柄(「23」または「24」)であるときは(ステップS80でNO)、確率変動フラグ47に「0」が格納される(ステップS82)。
特別利益状態後に、サポート遊技が実行される否かは、図4に示す特別図柄−特別利益状態種別テーブルに記された内容に従って決定される。具体的には、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、前述のように、第2特別図柄の種類と大当たりの成立直前の弾球遊技機1の内部状態との双方に対応して、サポート遊技が実行されるのか否かが記されている。また、前述のように、特別図柄−特別利益状態種別テーブルには、各サポート遊技における回数切りの回数が記されている。
特別利益状態終了後にサポート遊技が実行されると決定される場合(ステップS83でYES)、サポート遊技フラグ48に「1」が格納されるとともに、サポート遊技回転数カウンタ49にサポート遊技の回数切り回数である「20」または「100」の値が選択的に格納される(ステップS84)。
一方、特別利益状態終了後にサポート遊技が実行されない場合(ステップS83でNO)、サポート遊技フラグ48に「0」が格納されるとともに、サポート遊技回転数カウンタ49に「0」の値が格納される(ステップS85)。
図柄変動時間の経過後、ステップS76において第2特図表示手段22にはずれ図柄が停止表示されると(ステップS77でNO)、次いで、サポート遊技中である場合にそのサポート遊技の継続の可否が調べられる(ステップS92)。
具体的には、サポート遊技回転数カウンタ49の値が参照される(ステップS90)。サポート遊技回転数カウンタ49の値が「1」以上であるとき(ステップS90でNO)、すなわちサポート遊技中であるときは、サポート遊技回転数カウンタ49の値がデクリメント(−1)される(ステップS91)。そして、ステップS91のデクリメント後のサポート遊技回転数カウンタ49の値が「0」に達しているときは(ステップS92でYES)、CPU34はサポート遊技フラグ48の値を「0」とする(ステップS93)。
次いで、小当たりに当選しているか否かが調べられる(ステップS94)。具体的には、図5のステップS13で取得した大当たり判定用乱数に基づいて小当たりか否かが決定される。具体的には、大当たり判定用乱数の値が予め定める小当たり判定値である場合に小当たりとされる。小当たりは、大当たりではなく厳密には「はずれ」なのであるが、次に述べる小当たり遊技が実行される(ステップS95)。小当たり遊技では、第2大入賞口12を所定時間(たとえば0.5秒間)開放する動作を、インターバル時間(たとえば1.0秒間)を挟んで2回繰り返すまで、または第2大入賞口12に予め定める最大入賞口数(たとえば10球)の遊技球が入球するまで行われる。この小当たり遊技の態様は、第2特別利益状態における第2大入賞口12の開放態様とほぼ共通している開放態様とほぼ共通している。
その後、CPU34は第2特図始動口7への遊技球の入球に対する処理を終了する。
図12は、普図ゲート17を遊技球が通過した場合の処理の流れを示すフローチャートである。普図ゲート17を遊技球が通過すると、普図ゲート通過センサ51(図3参照)からCPU34に対して入力信号が与えられる。この弾球遊技機1による遊技中、CPU34は普図ゲート通過センサ51からの入力信号の有無に基づいて、遊技球が普図ゲート17を通過したか否かを監視している。
普図ゲート通過センサ51からの入力信号を受信すると、CPU34は普図用始動メモリ45に既に記憶されている始動記憶の数(保留数)、すなわち普図用保留カウンタ46のカウント値を確認し、カウント値が「4」に達しているか否かを判別する。普図用保留カウンタ46のカウント値が「4」に満たない場合、CPU34は普通図柄判定用乱数発生部(図示しない)から普通図柄判定用乱数を取得し、その普通図柄判定用乱数(普通図柄抽選の結果)を普図用始動メモリ45に格納する。普図用始動メモリ45への普通図柄判定用乱数の格納後、普図用保留カウンタ46の値がインクリメント(+1)される。一方、普図用保留カウンタ46のカウント値が「4」であれば、CPU34は普通図柄判定用乱数を普図用始動メモリ45に格納することなく、普図ゲート17への遊技球の通に対する処理を終了する。
普図用始動メモリ45に始動記憶(普通図柄判定用乱数)が記憶されている場合には(ステップS101でYES)、電動チューリップ役物8の開動作中でないことを条件に、CPU34はサポート遊技中であるか否かを判別した上で(ステップS102)、普通図柄抽選を行う(ステップS103,S105)。
サポート遊技フラグ48に「1」が格納されている場合、すなわちサポート遊技中である場合には(ステップS102でYES)、普通図柄抽選の当選確率は、1/1.1である(ステップS103)。そして、普通図柄抽選後、CPU34は普図表示手段24の図柄変動時間を2.7秒間にセットし(ステップS104)、普図表示手段24の図柄変動動作の実行を開始させる(ステップS107)。
一方、サポート遊技の非実行時である場合、すなわち確率変動フラグ47に「0」が格納されている場合には(ステップS102でNO)、普通図柄抽選の当選確率は、1/100である(ステップS105)。そして、普通図柄抽選後、CPU34は普図表示手段24の図柄変動時間を27秒間にセットし(ステップS106)、普図表示手段24の図柄変動動作の実行を開始させる(ステップS107)。
ステップS104またはステップS106でセットされた図柄変動時間の経過後(ステップS108でYES)、CPU34は普図表示手段24における図柄変動動作の実行を停止する。このとき、普通図柄抽選の結果がはずれである場合(ステップS110でNO)、CPU34は普図表示手段24に予め定めるはずれ図柄を停止表示させることにより(ステップS109)、普通図柄抽選に当選しなかった旨を遊技者に報知し、普図ゲート17への遊技球の通過に対する処理を終了する。
一方、普通図柄抽選の結果が当選である場合(ステップS110でYES)は、CPU34は普図表示手段24に予め定める当たり図柄を停止表示させる。サポート遊技中に普通図柄抽選に当選した場合(ステップS111でYES)は、第2特図始動口7の開放回数を2回にセットするとともに(ステップS112)、電動チューリップ役物8を拡開させて第2特図始動口7を2.0秒間開放する(ステップS113)。CPU34は電動チューリップ役物8の拡開動作を2回繰り返した後、普図ゲート17への遊技球の通過に対する処理を終了する。
一方、サポート遊技の非実行時に普通図柄抽選に当選した場合(ステップS111でNO)は、演出制御基板31は、電動チューリップ役物8を拡開させて第2特図始動口7を0.2秒間1回だけ開放する(ステップS114)。その後、CPU34は普図ゲート17への遊技球の通過に対する処理を終了する。
図13は、弾球遊技機1における遊技の特徴を説明するための図である。
前述のように、サポート遊技の非実行時(図13に示す低確率サポートなしまたは高確率サポートなし)は、電動チューリップ役物8はめったに拡開状態にならず、そのため遊技盤2を流下する遊技球は、第2特図始動口7にほとんど入球せず、第1特図始動口6に入球する。したがって、サポート遊技の非実行時に発生する特別利益状態は、第1特図始動口6への遊技球入球に基づくものであり、大当たり用の第1特別図柄で大当たりしている。このとき、特別利益状態として第2特別利益状態(「0.5s×2R」の特別利益状態)が実行される。
確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(図13に示す低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(図13に示す低確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の第1特別図柄として「13」または「14」が選択)。この場合、サポート遊技は20回(「13」が選択)または100回(「14」が選択)の回数切りのサポート遊技である。20回のサポート遊技が実行される確率および100回のサポート遊技が実行される確率は同じである(確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時に大当たりする場合全体を100%としたとき、それぞれ10%ずつである)。
また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、70%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(図13に示す高確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の第1特別図柄として「11」が選択)。この場合、サポート遊技は20回の回数切りのサポート遊技である。さらに、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、10%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(図13に示す高確率サポートなし)である状態へと移行する(大当たり用の第1特別図柄として「12」が選択)。言い換えれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
一方、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、80%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の第1特別図柄として「11」または「12」が選択)。この場合、サポート遊技は40回の回数切りのサポート遊技である。また、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後、弾球遊技機1の内部状態が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)(大当たり用の第1特別図柄として「13」または「14」が選択)。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
また、前述のように、サポート遊技中(低確率サポートまたは高確率サポート)は電動チューリップ役物8が拡開状態になる頻度が高くなり、そのため、サポート遊技中には、遊技盤2の盤面を流れる遊技球が第1特図始動口6よりも第2特図始動口7に入球し易くなる。したがって、サポート遊技中に発生する特別利益状態は、大抵の場合、第2特図始動口7への遊技球入球に基づくものであり、大当たり用の第2特別図柄で大当たりしている。このとき、特別利益状態として第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)が実行される。
確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合、80%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の第2特別図柄として「21」または「22」が選択)。この場合、サポート遊技は100回の回数切りのサポート遊技である。また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後も、弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に留まる(大当たり用の第2特別図柄として「23」または「24」が選択)。言い換えれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
一方、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の第2特別図柄として「23」または「24」が選択)。この場合、サポート遊技は20回(「23」が選択)または100回(「24」が選択)の回数切りのサポート遊技である。20回のサポート遊技が実行される確率および100回のサポート遊技が実行される確率は同じである(確率変動遊技中でかつサポート遊技中に大当たりする場合全体を100%としたとき、それぞれ10%ずつである)。
また、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、10%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)へと移行する(大当たり用の第2特別図柄として「22」が選択)。さらに、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、70%の確率で、特別利益状態の終了後も、弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に留まる(大当たり用の第2特別図柄として「21」が選択)。この場合、サポート遊技は20回の回数切りのサポート遊技である。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
また、弾球遊技機1では、第1特図表示手段21または第2特図表示手段22の図柄変動動作毎に転落抽選が実行される。確率変動遊技中(高確率サポートなしまたは高確率サポート)に転落抽選(当選確率1/10)に当選すると、当該確率変動遊技が終了し、弾球遊技機1の内部状態は確率変動遊技の非実行時(低確率サポートなしまたは低確率サポート)になる。
さらに、回数切りの回数として設定された回数の図柄変動動作がサポート遊技中(低確率サポートまたは高確率サポート)に実行完了した場合には、当該サポート遊技が終了し、弾球遊技機1の内部状態はサポート遊技の非実行時(低確率サポートなしまたは高確率サポートなし)になる。
したがって、図13より次のことがわかる。すなわち、弾球遊技機1の4つの内部状態のうち確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態が、遊技者によって最も有利な状態である。なぜなら、特別利益状態として多量の遊技球を獲得可能な第1特別利益状態が用意されているとともに、その特別利益状態の終了後も必ずサポート遊技が実行される。しかも、そのサポート遊技における回数切りの回数がいずれも100回と多い。
これに対し、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態は、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)ほど遊技者にとって有利な状態ではない。なぜなら、大当たりが成立しても、特別利益状態の終了後に実行されるサポート遊技は、80%の確率で20回の回数切りのサポート遊技だからである。20回の回数切りのサポート遊技中に大当たりを発生させないと、そのサポート遊技は終了する。20回の図柄変動動作が終了するまでに大当たりを発生させることは必ずしも容易ではなく、そのため、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)は、遊技者にとって必ずしも望ましい状態ではない。100回の回数切りのサポート遊技も実行可能であるがその選択確率は10%に過ぎず、また10%の確率でサポート遊技が実行されないこともある。
言い換えれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合には、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合と比較して、回数切りの回数の多いサポート遊技が実行され易い。そのため、遊技者は、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態で遊技を行うことを望む。
ところで、弾球遊技機1の初期状態、すなわち確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)である状態から、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に移行させるには、次に述べる3通りの方法がある。
1つ目の方法は、大当たり用の第1特別図柄「13」または「14」で大当たりすることである。
2つ目の方法は、大当たり用の第1特別図柄「11」で大当たりして、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)にひとまず移行させ、その後転落抽選に当選して、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に移行させる方法である。すなわち、第1特別図柄「11」での大当たりと転落抽選の当選とを行わせることにより、弾球遊技機1の初期状態である確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)から、遊技者に有利な確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に移行させることができる。
3つ目の方法は、大当たり用の第1特別図柄「12」で大当たりして、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時にひとまず移行させ、その後、大当たり用の第1特別図柄「13」または「14」で大当たりして、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に移行させる方法である。
確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合において、「11」の選択割合が70%であるのに対し、「13」または「14」の選択割合が20%であり、「12」の選択割合が10%である。そのため、前記の3つの方法のうち2つ目の方法で、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に移行することが最も多いと考えられる。
そして、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立すると、当該大当たりに係る特別利益状態の終了後、80%の確率で、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる。この確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)において転落抽選に当選することにより、再び確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に移行する。すなわち、大当たりと転落抽選の当選とを行わせることにより、遊技者に有利な確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に戻すことができる。したがって、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)において、大当たりと転落抽選の当選との組を、この順で繰り返すことにより、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)の状態を繰り返し発生させることができる。
このように、確率変動遊技の非実行時を遊技者にとって有利な状態にすることにより、新規な遊技性を実現することができる。
また、この弾球遊技機1では、第2特別利益状態における第2大入賞口12の開放態様が、小当たり遊技における第2大入賞口12の開放態様とは共通または近似している。そのため、遊技者は、第2大入賞口12の開放態様を見ても、それが特別利益状態の1つである第2特別利益状態であるのか、それとも小当たり遊技なのかの識別が困難である。そのため、確率変動遊技の非実行時を遊技者から判別し難くすることができる。ゆえに、遊技の興趣を向上させることができる。
この弾球遊技機1では、RAMクリア操作が行われると、すなわち、RAMクリアスイッチが操作されつつ電源が立ち上げられると、その旨が報知される。具体的には、RAMクリア操作が行われると、主制御基板30は演出制御基板31に対しRAMクリアコマンドを送信する。演出制御基板31はRAMクリアコマンドを受信すると、液晶制御基板33に制御コマンドを送信し、液晶表示ユニット4に「RAMクリアがされました」とのメッセージ(図示しない)を表示させる。また、この場合において、弾球遊技機の前枠の前面に配設された枠ランプ(図示しない)を点灯または点滅させてもよい。これにより、弾球遊技機においてRAMクリアがされたことを、弾球遊技機が設置されている遊技店の従業員に知らせることができる。
図14は、本発明の他の実施形態(第2実施形態)に係る弾球遊技機の遊技盤102の概略正面図である。
この図14において図1に示された各部に対応する部分には、図1と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
図14に示す遊技盤102上の配置構成が図1に示す遊技盤2と相違する主たる点は、第1および第2特図始動口6,7に代えて特図始動口(特別図柄始動手段)107を遊技盤上に配設した点である。この特図始動口107に関連して、1対の羽根を含む電動チューリップ役物(入賞役物)108が配設されている。電動チューリップ役物108は第1実施形態の電動チューリップ役物8に代えて設けられており、電動チューリップ役物8と同様の形状、構造および機能を有している。すなわち、普通図柄抽選に当選すると、電動チューリップ役物108が拡開動作する。なお、図14には、障害釘5のうち一部のみを図示している。
また、遊技盤からは第1大入賞口11が取り除かれている。したがって、遊技盤102上には、大入賞口として第2大入賞口12のみが配設されている。また、この第2実施形態では、弾球遊技機には、特別利益状態として前述の第1特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態)のみが用意されている。さらには、遊技盤から特図表示手段21,22が取り除かれ、これらに代えて、特図始動口107への遊技球の入球に対して実行される大当たり抽選の結果を表示するための特図表示手段(特別図柄表示手段)122が設けられている。
メモリ35(図3参照)は、特別図柄−内部状態対応テーブル記憶部(図示しない)と、特図用始動メモリ(図示しない)と、特図用保留カウンタ(図示しない)と、普図用始動メモリ45(図3参照)と、普図用保留カウンタ46(図3参照)と、確率変動フラグ47(図3参照)と、サポート遊技フラグ48(図3参照)と、サポート遊技回転数カウンタ49(図3参照)とを備えている。
特別図柄−内部状態対応テーブル記憶部(図示しない)は、後述する特別図柄−内部状態対応テーブル(図15参照)を記憶している。
特図用始動メモリには、特図始動口107への遊技球入球に対して実行される大当たり抽選の結果(後述する大当たり判定用乱数、後述する大当たり図柄決定用乱数および後述する変動パターン選択用乱数)、および特図始動口107への遊技球入球に対して実行される転落抽選の結果(後述する転落抽選用乱数)が格納される(各乱数をまとめて「始動記憶」という場合がある)。ここで「大当たり抽選の結果」とは、特図始動口107に入球したことに基づき取得された乱数値(大当たり判定用乱数の値、大当たり図柄決定用乱数の値および変動パターン選択用乱数の値)を意味する。しかしながら、これらの乱数値の格納に代えて、取得した乱数値を予め定める大当たり当選値と比較判定することによる当落の結果自体を格納するようにしてもよいのはもちろんのことである。
特図用始動メモリには、大当たり抽選の結果(すなわち始動記憶)を最大で5つまで記憶可能であり、そのうちの1つは特図表示手段122の図柄変動動作の実行用として、その他の4つは第1特図表示手段122の図柄変動動作の保留用として記憶する。
特図表示手段122の図柄変動動作中でなく、特別利益状態中でなく、かつ特図表示手段122の図柄変動動作の保留もない状態で、特図始動口107に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、特図用始動メモリに実行用として記憶される。そして、その後すみやかに、その記憶された大当たり抽選の結果(始動記憶)に応じた特図表示手段122の図柄変動動作が開始される。一方、特図用始動メモリに実行用として始動記憶が既に記憶されている状態、または特別利益状態中に、特図始動口107に遊技球が入球した場合には、その入球に対して行われた大当たり抽選の結果は、特図用始動メモリに保留用として記憶され、その保留用として記憶されている始動記憶の回数が、特図用保留カウンタによりカウントされる。
特図用始動メモリに保留用として記憶されている大当たり抽選の結果は、実行用として記憶されている始動記憶に対応する特図表示手段122の図柄変動動作が終了すると、特別利益状態中でないことを条件として、実行用として順次繰り上げられて記憶される。これにより、保留されていた大当たり抽選の結果に対応した特図表示手段122の図柄変動動作が順次実行される。
また、普図表示手段24の図柄変動動作は、所定時間(後述するサポート遊技中はたとえば2.7秒間、サポート遊技の非実行時はたとえば27秒間)の経過後に停止される。普通図柄抽選に当選した場合は、普通図柄(たとえば「7」)が停止表示される。その後、電動チューリップ役物108が所定時間(たとえば、サポート遊技中は2.0秒間を2回繰り返し実行、サポート遊技の非実行時は0.2秒間を1回)だけ拡開される。普通図柄抽選の結果がはずれである場合は、普図表示手段24にはずれ図柄として、普通図柄(「−」)が停止表示される。
普図表示手段24の図柄変動が行われておらず、電動チューリップ役物108の拡開動作中でなく、かつ普図表示手段24の図柄変動動作の保留もない状態で、遊技球が普図ゲート17を通過した場合には、その通過に対して行われた普通図柄抽選の結果は、普図用始動メモリ45に実行用として記憶され、その後すみやかに、その記憶された普通図柄抽選の結果に応じた普図表示手段24の図柄変動動作が実行される。一方、普図用始動メモリ45に実行用として普通図柄抽選の結果が既に記憶されている状態、または電動チューリップ役物108の拡開動作中に、普図ゲート17を遊技球が通過した場合には、その通過に対して行われた普通図柄抽選の結果は、普図用始動メモリ45に保留用として記憶され、その保留用として記憶されている普通図柄抽選の結果の回数が、普図用保留カウンタ46によりカウントされる。普図用始動メモリ45に保留用として記憶されている普通図柄抽選の結果は、実行用として記憶されている普通図柄抽選の結果に応じた普図表示手段24の図柄変動動作が終了すると、電動チューリップ役物108の拡開動作中でないことを条件として、実行用として順次繰り上げられて記憶される。
サポート遊技の非実行時には普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が27.0秒間であり、普通図柄抽選の当選確率が1/100であり、普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ役物108の拡開回数が1回、各拡開に要する時間が0.2秒間である。したがって、サポート遊技の非実行時は、電動チューリップ役物108はめったに拡開状態にならず、そのため、遊技盤102を流下する遊技球は、特図始動口107にあまり入球しない。
これに対し、サポート遊技中では、普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が2.7秒間であり、普通図柄抽選の当選確率が1/1.1であり、普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ役物108の拡開回数が2回、各拡開に要する時間が2.0秒間である。
このようにサポート遊技中では、サポート遊技の非実行時と比較して、普図ゲート17への遊技球の通過に対する普図表示手段24の図柄変動時間が短く、普通図柄抽選の当選確率が高く、かつ普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ108の拡開度合いが高い。したがって、サポート遊技では電動チューリップ役物108が頻繁に拡開状態になり、これにより、サポート遊技中には、遊技盤102の盤面を流れる遊技球が特図始動口107に入球し易くなる。
主制御基板30(図3参照)には、特図始動口107への遊技球の入球を検出する特図始動口入球センサからの検出出力が入力される。また、主制御基板30には、制御対象として電動チューリップ役物108が接続されている。普通図柄抽選の当選確率は、サポート遊技の非実行時には1/100、サポート遊技中は1/1.1である点は第1実施形態の場合と同じである。
図15は、本発明の第2実施形態において、特別図柄−内部状態対応テーブル記憶部に記憶される特別図柄−内部状態対応テーブルの一例を示す図である。
特別図柄−内部状態対応テーブル(このテーブルは、特別図柄−特別利益状態後の内部状態対応テーブルと言い換えることもできる。)には、大当たり時に特図表示手段122に表示される特別図柄(すなわち大当たり図柄)の種類、および大当たり用の特別図柄の選択割合が記されている。また、特別図柄−内部状態対応テーブルには、特別利益状態後における弾球遊技機の内部状態(確率変動遊技であるか否か、およびサポート遊技であるか否か)が記されている。特別利益状態後の弾球遊技機の内部状態は、大当たり用の特別図柄の種類と大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態との双方によって一義的に定められるようになっている。すなわち、この実施形態では、所定の第1または所定の第2条件をそれぞれ満たしているか否かは、特別図柄−内部状態対応テーブルに基づいて定められる。
図15を参照して、特別図柄−特別利益状態種別テーブルについて説明する。特図始動口107への入球に基づいて大当たりとなる場合、特図表示手段122に停止表示される大当たり用の第1特別図柄として「1」、「2」、「3」および「4」の4種類が用意されている。このうち、特別図柄「1」および特別図柄「2」は、その特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される、いわゆる確変図柄である。この確率変動遊技は、次回の大当たりの成立または転落抽選の当選のいずれか早い時まで継続して実行される。
特図始動口107への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の特別図柄「1」が選択される確率は70%である。大当たり用の特別図柄「1」が選択される場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらにまた、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たり用の特別図柄「1」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される。
特図始動口107への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の特別図柄「2」が選択される確率は10%である。大当たり用の特別図柄「2」が選択される場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、サポート遊技は実行されない。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらにまた、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、サポート遊技は実行されない。また、大当たり用の特別図柄「2」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技が実行される。
特図始動口107への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の特別図柄「3」が選択される確率は10%である。大当たり用の特別図柄「3」が選択される場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらにまた、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、20回の回数切りのサポート遊技が実行される。なお、大当たり用の特別図柄「3」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
特図始動口107への遊技球の入球に対する大当たり抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり用の特別図柄「4」が選択される確率は10%である。大当たり用の特別図柄「4」が選択される場合、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。また、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態が確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時である場合には、特別利益状態の終了後、40回の回数切りのサポート遊技が実行される。さらに、大当たりの成立直前における弾球遊技機の内部状態がサポート遊技中である場合には、特別利益状態の終了後、100回の回数切りのサポート遊技が実行される。なお、大当たり用の特別図柄「4」が選択される場合、特別利益状態終了後に確率変動遊技は実行されない。
この図15から次に述べることがわかる。すなわち、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「3」または「4」が選択)。この場合、サポート遊技は20回(「3」が選択)または100回(「4」が選択)の回数切りのサポート遊技である。20回のサポート遊技が実行される確率および100回のサポート遊技が実行される確率は同じである(確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時に大当たりする場合全体を100%としたとき、それぞれ10%ずつである)。
また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、70%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「1」が選択)。この場合、サポート遊技は20回の回数切りのサポート遊技である。さらに、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、10%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「2」が選択)。言い換えれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
一方、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、80%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機1の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「1」または「2」が選択)。この場合、サポート遊技は40回の回数切りのサポート遊技である。また、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後、弾球遊技機1の内部状態が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「3」または「4」が選択)。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合、80%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「1」または「2」が選択)。この場合、サポート遊技は100回の回数切りのサポート遊技である。また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後も、弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に留まる(大当たり用の特別図柄として「3」または「4」が選択)。言い換えれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
一方、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、20%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「3」または「4」が選択)。この場合、サポート遊技は20回(「3」が選択)または100回(「4」が選択)の回数切りのサポート遊技である。20回のサポート遊技が実行される確率および100回のサポート遊技が実行される確率は同じである(確率変動遊技中でかつサポート遊技中に大当たりする場合全体を100%としたとき、それぞれ10%ずつである)。
また、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、10%の確率で、特別利益状態の終了後に弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)である状態へと移行する(大当たり用の特別図柄として「2」が選択)。この場合、サポート遊技は20回の回数切りのサポート遊技である。さらに、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合、70%の確率で、特別利益状態の終了後も、弾球遊技機の内部状態が、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)である状態に留まる(大当たり用の特別図柄として「1」が選択)。この場合、サポート遊技は20回の回数切りのサポート遊技である。言い換えれば、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後に確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率よりも高く設定されている。
また、弾球遊技機では、特図表示手段(特別図柄表示手段)122の図柄変動動作毎に転落抽選が実行される。確率変動遊技中(高確率サポートなしまたは高確率サポート)に転落抽選(当選確率1/10)に当選すると、当該確率変動遊技が終了し、弾球遊技機の内部状態は確率変動遊技の非実行時になる(低確率サポートなしまたは低確率サポート)。
さらに、回数切りの回数として設定された回数の図柄変動動作がサポート遊技中(低確率サポートまたは高確率サポート)に実行完了した場合には、当該サポート遊技が終了し、弾球遊技機の内部状態はサポート遊技の非実行時(低確率サポートなしまたは高確率サポートなし)になる。
したがって、弾球遊技機の4つの内部状態のうち確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態が、遊技者によって最も有利な状態である。なぜなら、特別利益状態として多量の遊技球を獲得可能な特別利益状態が用意されているとともに、その特別利益状態の終了後も必ずサポート遊技が実行される。しかも、そのサポート遊技における回数切りの回数がいずれも100回と多い。
これに対し、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)である状態は、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)ほど遊技者にとって有利な状態ではない。なぜなら、大当たりが成立しても、特別利益状態の終了後に実行されるサポート遊技は、80%の確率で20回の回数切りのサポート遊技だからである。20回の回数切りのサポート遊技中に大当たりを発生させないと、そのサポート遊技は終了する。20回の図柄変動動作が終了するまでに大当たりを発生させることは必ずしも容易ではなく、そのため、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)は、遊技者にとって必ずしも望ましい状態ではない。100回の回数切りのサポート遊技も実行可能であるがその選択確率は10%に過ぎず、また10%の確率でサポート遊技が実行されないこともある。
言い換えれば、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立する場合には、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に大当たりが成立する場合と比較して、回数切りの回数の多いサポート遊技が実行され易い。そのため、遊技者は、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態で遊技を行うことを望む。
ところで、弾球遊技機の初期状態、すなわち確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)である状態から、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に移行させるには、次に述べる3通りの方法がある。
1つ目の方法は、大当たり用の特別図柄「3」または「4」で大当たりすることである。
2つ目の方法は、大当たり用の特別図柄「1」で大当たりして、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)にひとまず移行させ、その後転落抽選に当選して、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に移行させる方法である。すなわち、特別図柄「1」での大当たりと転落抽選の当選とを行わせることにより、弾球遊技機の初期状態である確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)から、遊技者に有利な確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に移行させることができる。
3つ目の方法は、大当たり用の特別図柄「2」で大当たりして、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時にひとまず移行させ、その後、大当たり用の特別図柄「3」または「4」で大当たりして、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に移行させる方法である。
確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に大当たりが成立する場合において、「1」の選択割合が70%であるのに対し、「3」または「4」の選択割合が20%であり、「2」の選択割合が10%である。そのため、前記の3つの方法のうち2つ目の方法で、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に移行することが最も多いと考えられる。
そして、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立すると、当該大当たりに係る特別利益状態の終了後、80%の確率で、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる。この確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)において転落抽選に当選することにより、再び確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)である状態に移行する。すなわち、大当たりと転落抽選の当選とを行わせることにより、遊技者に有利な確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中である状態(低確率サポート)に戻すことができる。したがって、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)において、大当たりと転落抽選の当選との組を、この順で繰り返すことにより、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)の状態を繰り返し発生させることができる。
このように、確率変動遊技の非実行時を遊技者にとって有利な状態にすることにより、新規な遊技性を実現することができる。
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態でも実施することができる。
たとえば各図柄に対応する、大当たり用の特別図柄の選択割合やサポート遊技の回数切りの回数、大当たり用の特別図柄に対応する特別利益遊技の内容を、適当な内容に設定することができる。
具体的には、第1実施形態において、第1特別図柄で大当たりする場合に特別利益状態として低利益状態のみが採用され、第2特別図柄で大当たりする場合に特別利益状態として高利益状態のみが採用される場合を例に挙げた。しかしながら、第1特別図柄で大当たりする場合に特別利益状態として高利益状態の実行が可能であってもよいし、第2特別図柄で大当たりする場合に特別利益状態として低利益状態の実行が可能であってもよいのは言うまでもない。しかしながら、第1特別図柄で大当たりする場合に特別利益状態として高利益状態が採用易く、また、第2特別図柄で大当たりする場合に特別利益状態として低利益状態が採用易いことが好ましい。
また、第2実施形態において、特別利益状態として高利益状態が実行される場合を例に挙げたが、特別利益状態として低利益状態の実行が可能であってもよいのは言うまでもない。
また、各実施形態において、高利益状態として第1特別利益状態のみを例示しているが、高利益状態として、複数種の特別利益状態(たとえばラウンド数の異なる特別利益状態(「30.0s×10R」の特別利益状態と「30.0s×15R」の特別利益状態))が用意されていてもよい。
さらに、低利益状態として第2特別利益状態のみを例示しているが、低利益状態として、複数種の特別利益状態が設けられていてもよい。この場合、たとえば「0.5s×2R」の特別利益状態と「0.5s×3R」の特別利益状態とのように、ラウンド数の異ならせることもできるし、たとえば「0.5s×2R」の特別利益状態と「30.0s×2R」の特別利益状態とのように、各開放時における大入賞口の開放時間を異ならせることもできる。さらには、ラウンド数と各開放時における大入賞口の開放時間との双方を異ならせることもできる。
また、各実施形態において、共通の特別図柄で大当たりが成立した場合であっても、大当たりの成立直前における弾球遊技機1の内部状態がサポート遊技中である場合と、サポート遊技の非実行時である場合とで、大当たりの成立に関連して実行される特別利益状態に内容を異ならせてもよい。
また、前述の第1または第2特別利益状態の具体的な内容(開放時間やラウンド数など)に関し、適宜適当な値を設定することができるのは言うまでもない。
また、各実施形態において、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後、必ず回数の多いサポート遊技(100回の回数切りのサポート遊技)が実行される場合を例に挙げた。また、これに加え第2実施形態では、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時に大当たり用の第2特別図柄で大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後、必ず回数の多いサポート遊技(たとえば100回の回数切りのサポート遊技)が実行される場合を例に挙げた。しかしながら、特別利益状態の終了後に実行されるサポート遊技に回数の少ないサポート遊技(たとえば20回や40回の回数切りのサポート遊技)が含まれていてもよいし、特別利益状態の終了後にサポート遊技が実行される確率が100%でなくてもよい。
また、各実施形態において、弾球遊技機の内部状態に拘らず、大当たり用の特別図柄の決定に関し、いわゆる確変図柄(特別図柄「11」、「12」、「21」、「22」、「1」または「2」)が選択される確率を、いわゆる非確変図柄(特別図柄「13」、「14」、「23」、「24」、「3」または「4」)が選択される確率よりも高く設定せずに、いわゆる非確変図柄の選択確率と同程度か、いわゆる非確変図柄の選択確率よりも低く設定してもよい。
このとき、サポート遊技中(低確率サポートまたは高確率サポート)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後に確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率と比較して、同程度か低くなる。
さらにまた、サポート遊技の非実行時(低確率サポートなしまたは高確率サポートなし)に大当たりが成立する場合に、特別利益状態の終了後確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)になる確率が、特別利益状態の終了後確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)になる確率と比較して、同程度か低くなる。
また、第1実施形態では、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合と比較して、実行されるサポート遊技における電動チューリップ8の拡開頻度が高くされていてもよい。また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に第1特図始動口6への入球に基づく大当たりが成立する場合、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に第1特図始動口6への入球に基づく大当たりが成立する場合と比較して、実行されるサポート遊技における電動チューリップ8の拡開頻度が高くされていてもよい。また、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合と比較して、実行されるサポート遊技における電動チューリップ8の拡開頻度が高くされていてもよい。
また、第1実施形態では、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に第1特図始動口6への入球に基づく大当たりが成立する場合、確率変動遊技中でかつサポート遊技中(高確率サポート)に第1特図始動口6への入球に基づく大当たりが成立する場合と比較して、実行されるサポート遊技の回数切りの回数が同程度かあるいは少なくてもよい。さらに、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時(低確率サポートなし)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合、確率変動遊技中でかつサポート遊技の非実行時(高確率サポートなし)に第2特図始動口7への入球に基づく大当たりが成立する場合と比較して、実行されるサポート遊技の回数切りの回数が同程度かあるいは少なくてもよい。
また、各実施形態において、サポート遊技では、普図表示手段24の図柄変動時間をサポート遊技の非実行時よりも短縮し、普通図柄抽選の当選確率をサポート遊技の非実行時よりも低くし、かつ普通図柄抽選の当選時における電動チューリップ8,108の拡開度合いをサポート遊技の非実行時よりも低くしている。しかしながら、サポート遊技はこれら3つ全てを行う必要はなく、このうちの少なくとも1つが行われていればよい。
また、各実施形態において、サポート遊技として回数切りのサポート遊技のみが用意された構成を例に挙げたが、サポート遊技として、次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技が用意されていてもよい。この次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技は、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技中(低確率サポート)に大当たりが成立すると、当該大当たりに係る特別利益状態の終了後、高い確率(たとえば70〜100%)で実行されるようになっていてもよい。また、とくに第1実施形態に適用する場合、確率変動遊技の非実行時でかつサポート遊技の非実行時に第2特別図柄で大当たりする場合にも、大当たりが成立すると、当該大当たりに係る特別利益状態の終了後、このサポート遊技が高い確率(たとえば70〜100%)で実行されるようになっていてもよい。
また、第1実施形態において、回数切りのサポート遊技を、当該サポート遊技中における第1特図表示手段21と第2特図表示手段22との図柄変動動作の合算数が予め定める数(N回)に達するときに当該サポート遊技が終了するものとして説明したが、第1特図表示手段21の図柄変動動作数が予め定める数に達するとき、または第2特図表示手段22の図柄変動動作数が予め定める数に達するときに、サポート遊技が終了するようになっていてもよい。この場合、サポート遊技回転数カウンタ49に代えて、サポート遊技中における第1特図表示手段21の図柄変動動作の数を計数するカウンタ、およびサポート遊技中における第2特図表示手段22の図柄変動動作の数を計数するカウンタが設けられていてもよい。
また、第1実施形態において、第1特図表示手段21および第2特図表示手段22における特別図柄の変動順について、第1特図始動口6または第2特図始動口7への入球順に図柄変動動作を実行する入球順変動の態様であってもよいし、双方が独立して図柄変動動作を実行する同時変動の態様であってもよい。
また、各実施形態において、CPU34は大当たり判定用乱数に基づいて小当たりであるか否かを判定するものではなく、小当たり用乱数発生部(図示しない)から取得した小当たり判定用乱数の値に基づいて、小当たりであるか否かを判定するものであってもよい。
また、各実施形態において、小当たり遊技を設けない構成であってもよい。
また、各実施形態において、確率変動遊技を回数切りの確率変動遊技とすることができる。この場合、確率変動遊技の開始(すなわち特別利益状態の終了後)から予め定める回数の図柄変動動作が実行されるか、または大当たりが成立するまで、継続して実行されるものである。確率変動遊技において予め定める回数の図柄変動動作が実行されても大当たりが成立しない場合は、確率変動遊技の実行は終了し、弾球遊技機1の内部状態は確率変動遊技の非実行時になる。
また、第1実施形態では、第1特図始動口6と第2特図始動口7とを集約して配設した構成を例に挙げたが、第1特図始動口6および第2特図始動口7が、遊技盤2上における互いに離間した位置に配設されていてもよい。この場合、遊技盤2における第2特図始動口7の上方に、電動チューリップ役物8の1対の羽根が狭窄状態(図2(a)に示す状態)で、第2特図始動口7への遊技球の入球を阻止する規制部材を配設する必要がある。
第1実施形態において大入賞口を1つのみ設ける構成とすることもできるし、また、第2実施形態において大入賞口を複数設ける構成とすることもできる。大入賞口を複数設ける場合には、大入賞口毎に遊技球の入球に対する賞球数を異ならせてもよい。
第2実施形態において、特別利益状態を複数種設け、かつ大入賞口を複数設ける場合、ラウンド数が比較的多い(たとえば10ラウンドまたは15ラウンド)特別利益状態と、ラウンド数が比較的少ない(たとえば2ラウンド)特別利益状態との間で、開放する大入賞口を異ならせてもよい。
また、電動チューリップ役物8,108の構成は、前述のものに限定されず、たとえば、前後方向に出退する構成であってもよいし、大入賞口開閉役物13,14と同様に回動軸を中心として手前側に傾倒する構成であってもよい。
また、電動チューリップ役物8,108、第1大入賞口開閉役物13または第2大入賞口開閉役物14は、主制御基板30によって制御されるものとして説明したが、役物を制御するための役物制御部が主制御基板30に接続されており、この役物制御部に主制御基板30からの制御コマンドが付与されるようになっている場合は、主制御基板30からの制御コマンドに基づいて、役物制御部が電動チューリップ役物8,108、第1大入賞口開閉役物13または第2大入賞口開閉役物14を制御するものであってもよい。
また、第1実施形態において、第1特図始動口6は、1つに限らず、2つ以上であってもよく、第2特図始動口7は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。さらに、第2実施形態において、特図始動口107は、1つに限らず、2つ以上であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
また、普通図柄始動手段として、遊技球が通過可能なゲート(普図ゲート17)を例に挙げたが、遊技球が入球可能な入賞口を、普通図柄始動手段として採用してもよい。
さらに、サポート遊技の作動契機(開始タイミング)は、それぞれ、特別利益状態における終了時以外の予め定めるタイミングであってもよい。具体的には、サポート遊技の作動契機が、特別利益状態の開始時であってもよい。
1 弾球遊技機
2 遊技盤
6 第1特図始動口(特別図柄始動手段、第1特別図柄始動手段)
7 第2特図始動口(特別図柄始動手段、第2特別図柄始動手段)
8 電動チューリップ役物(入球役物)
11 第1大入賞口
12 第2大入賞口
13 第1大入賞口開閉役物
14 第2大入賞口開閉役物
17 普図ゲート(普通図柄始動手段)
21 第1特図表示手段(特別図柄表示手段、第1特別図柄表示手段)
22 第2特図表示手段(特別図柄表示手段、第2特別図柄表示手段)
24 普図表示手段(普通図柄表示手段)
34 CPU
102 遊技盤
107 特図始動口(特別図柄始動手段)
108 電動チューリップ役物(入球役物)
122 特図表示手段(特別図柄表示手段)

Claims (6)

  1. 遊技盤に向けて遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機であって、
    前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された特別図柄始動手段と、
    前記特別図柄始動手段が遊技球を検出した場合に、遊技者に有利な特別利益状態を発生させるか否かの特別利益状態抽選を実行する特別利益状態抽選手段と、
    前記特別図柄始動手段の遊技球の検出に基づく前記特別利益状態抽選の結果を表示するための特別図柄表示手段と、
    前記特別利益状態抽選の結果が大当たりである場合に前記特別利益状態を発生させる特別利益状態発生手段と、
    所定の第1条件が成立した場合に、前記特別利益状態の作動に基づき、前記特別利益状態抽選の当選確率が高い確率変動遊技を実行する確率変動遊技実行手段と、
    前記確率変動遊技中に、前記特別図柄始動手段に遊技球を検出した場合に、確率変動遊技の実行を終了するか否かの転落抽選を実行する転落抽選手段と、
    前記遊技盤上に、遊技球を検出可能に配設された普通図柄始動手段と、
    前記特別図柄始動手段の遊技球の検出度合いを変更するための入球役物と、
    前記普通図柄始動手段が遊技球を検出した場合に、前記入球役物を前記特別図柄始動手段が遊技球を検出し易い状態にする普通利益状態を発生させるか否かの普通利益状態抽選を実行する普通利益状態抽選手段と、
    前記普通図柄始動手段の遊技球の検出に基づく前記普通利益状態抽選の結果を表示するための普通図柄表示手段と、
    前記普通利益状態抽選の結果が当たりである場合に前記普通利益状態を発生させる普通利益状態発生手段と、
    所定の第2条件が成立した場合に、前記特別利益状態の作動に基づき、前記普通利益状態の発生頻度を高めるサポート遊技を実行するサポート遊技実行手段とを含み、
    前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合には、前記確率変動遊技中でかつサポート遊技中に大当たりが成立する場合と比較して、前記特別利益状態の作動に基づいて、遊技者に有利な内容の前記サポート遊技が実行され易い、弾球遊技機。
  2. 前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合に、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中になる確率が、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中になる確率よりも高く設定されている、請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技の非実行時に大当たりが成立する場合に、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中になる確率が、当該大当たりに係る特別利益状態の作動に基づき前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中になる確率よりも高く設定されている、請求項1または2記載の弾球遊技機。
  4. 前記サポート遊技実行手段により実行されるサポート遊技は、その開始から予め定める回数の前記特別図柄表示手段の図柄変動動作が実行されるか、または次回の大当たりの成立のいずれか早い時まで継続して実行される回数切りのサポート遊技を含み、
    前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合には、前記確率変動遊技中でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合と比較して、多い回数の前記図柄変動動作が設定された前記回数切りのサポート遊技または次回の大当たりの成立まで継続して実行されるサポート遊技が実行され易い、請求項1〜3のいずれか一項に弾球遊技機。
  5. 前記確率変動遊技の非実行時でかつ前記サポート遊技中に大当たりが成立する場合には、前記特別利益状態の作動に基づいて必ずサポート遊技が実行される、請求項1〜4のいずれか一項に弾球遊技機。
  6. 前記確率変動遊技中における前記特別利益状態抽選の当選確率は、前記確率変動遊技の非実行時における前記特別利益状態抽選の当選確率と近似している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014079436A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機
JP2014079438A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機

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