JP2012099883A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザにおける利便性を向上させることが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】TV装置1は、AC電源2が接続されるAC電源接続部11と、電源回路13と、AC電源接続部11と電源回路13との間の経路上に配設された1次側電源スイッチ12と、電源回路13から供給される電力に基づいて所定の表示動作を行う表示部14と、電源回路13から供給される電力に基づいて表示部14の動作を制御するマイコン15と、AC電源接続部11と1次側電源スイッチ12との間の経路上の接続点P1とマイコン15との間に配設され、1次側電源スイッチ12がオフ状態のときにAC電源2からAC電源接続部11を介して供給される電力を一時的に保持するためのコンデンサ18Cを含む判別用回路18とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源回路の1次側(外部電源側)にスイッチ(1次側電源スイッチ)を備えた電子機器に関する。
TV(Television)装置(テレビ受像機)等の電子機器では、その電源状態は一般に、起動状態(通常動作状態)、スタンバイ状態(リモコンオフ状態)、主電源オフ状態およびAC電源オフ状態(外部電源オフ状態)に大別される。
これらのうち、スタンバイ状態および主電源オフ状態については、リモコン(リモートコントロール(遠隔制御)装置)上のスイッチや主電源スイッチに対する操作によって、ユーザ(使用者)が手軽(簡単)に電源状態の設定を行えるものの、待機電力を消費するというデメリットがある。一方、AC電源オフ状態では、そのような待機電力を消費しない(消費電力が生じない)ものの、AC電源(外部電源)から接続部(コンセント,差し込みプラグ)を外したりする必要があるため、ユーザにとっては電源状態の設定が非常に煩雑になってしまう。
そこで、昨今の電子機器では、内蔵される電源回路の1次側(上記した外部電源との接続部側)に、いわゆる「エコスイッチ」と呼ばれる電源スイッチ(1次側電源スイッチ)が設けられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。この1次側電源スイッチを利用すれば、その開閉状態(オン状態およびオフ状態)によって、AC電源オフ状態と略同等の電源状態が、ユーザによるスイッチ操作のみで簡単に実現される。すなわち、リモコン上のスイッチや主電源スイッチに対する操作と同様の簡単な操作によって、電子機器の待機電力を大幅に削減する(消費電力をほぼ0(ゼロ)にする)ことが可能となる。
特開2000−139039号公報
ところで、このような1次側電源スイッチのユーザによる使用方法(1次側電源スイッチのオフ状態への状態遷移の手法)としては、例えば以下のものが挙げられる。まず、電子機器の起動状態のとき(例えばテレビの視聴時)に1次側電源スイッチをオフ状態にする、という使用方法が挙げられる。すなわち、起動状態(通常動作状態)から1次側電源スイッチのオフ状態(1次側電源スイッチオフ状態)への状態遷移を行う、というものである。また、スタンバイ状態(リモコンオフ状態)のときに1次側電源スイッチをオフ状態にする、すなわち、スタンバイ状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移を行う、という使用方法も考えられる。
ここで、一般にTV装置等の電子機器では、内蔵されるマイコン(マイクロコンピュータ)等において、電源がオフ状態に設定される前の直近(最後)の電源状態が記憶(保持)されるようになっている。そのため、上記した前者(起動状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移)の場合、その後に1次側電源スイッチを再びオン状態に設定すれば、電子機器が起動状態に復帰する(例えば、テレビの視聴状態に復帰する)ことになる。一方で、後者(スタンバイ状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移)の場合、その後に1次側電源スイッチを再びオン状態に設定しても、それだけでは電子機器が起動状態には復帰しない。すなわち、1次側電源スイッチに加えてリモコン上のスイッチもオン状態に設定しないと、電子機器が起動状態には復帰しないのである。
しかしながら、ユーザにとって望ましい(利便性が良い)のは、前者および後者のいずれの場合であっても、1次側電源スイッチをオフ状態から再びオン状態に設定した際には電子機器が起動状態に復帰する、という動作である。そうでないと、上記したように、1次側電源オフ状態の直近の電源状態によって異なる動作が生じるため、ユーザにとってもそれに応じた操作を強いられるからである。そこで、上記したように、前者および後者のいずれの場合であっても、1次側電源スイッチをオフ状態から再びオン状態に設定した際には電子機器が起動状態に復帰するように、マイコンが制御する手法が考えられる。
ところが、従来のマイコンでは、消費電力がほぼ0となっていた電源状態が、1次側電源スイッチオフ状態であったのか、あるいは前述したAC電源オフ状態であったのか、を判別することができない。したがって、電源状態の種類によらず(1次側電源スイッチオフ状態およびAC電源オフ状態のいずれであったとしても)、消費電力が0ではなくなったときに、マイコンによって無条件に起動状態となるように制御する、という仕組みを導入せざるを得ないことになる。
しかしながら、マイコンにおいてそのような制御手法を導入した場合、1次側電源スイッチのオフ状態からオン状態への操作直後だけでなく、ユーザにとって望ましくない場合にも、電子機器が起動状態に設定されてしまうことが生じ得る。具体的には、AC電源を接続部に接続した直後や、例えばスタンバイ状態のときに停電が発生して復旧した直後などにも、マイコンによって起動状態に設定されてしまい、ユーザにおける利便性が損なわれてしまうことになる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ユーザにおける利便性を向上させることが可能な電子機器を提供することにある。
本発明の電子機器は、外部電源が接続される接続部と、電源回路と、接続部と電源回路との間の経路上に配設された1次側電源スイッチと、電源回路から供給される電力に基づいて所定の機能を発揮する動作を行う機能部と、電源回路から供給される電力に基づいて機能部の動作を制御する制御部と、接続部と1次側電源スイッチとの間の経路上の接続点と制御部との間に配設され、1次側電源スイッチがオフ状態のときに外部電源から接続部を介して供給される電力を一時的に保持するための容量素子を含む判別用回路とを備えたものである。
本発明の電子機器では、外部電源から接続部および1次側電源スイッチを介して電源回路に電力が供給され、この電源回路から供給される電力に基づいて、機能部が所定の機能を発揮する動作を行うと共に、制御部がこの機能部の動作を制御する。この際、外部電源からの電力供給がなされなくなるか、あるいは1次側電源スイッチがオフ状態になると、電源回路、機能部および制御部の動作がそれぞれ停止し、待機電力が大幅に低減する(消費電力がほぼ0となる)。ここで、判別用回路内の容量素子には、1次側電源スイッチがオフ状態のときには、外部電源から接続部を介して供給される電力が一時的に保持される一方、外部電源からの電力供給自体がなくなったときには、そのような電力は保持されない。したがって、そのような判別用回路内の容量素子への電力保持の有無に応じて、1次側電源スイッチがオフ状態になったのか、あるいは外部電源からの電力供給がなくなったのかが、判別可能となる。
本発明の電子機器によれば、接続部と電源回路との間の経路上に1次側電源スイッチを設けると共に、1次側電源スイッチがオフ状態のときに外部電源から接続部を介して供給される電力を一時的に保持するための容量素子を含む判別用回路を設けるようにしたので、判別用回路内の容量素子への電力保持の有無に応じて、1次側電源スイッチがオフ状態になったのか、あるいは外部電源からの電力供給がなくなったのかを判別することができるようになる。よって、ユーザにとって望ましくない場合においても電子機器が起動状態に設定されてしまうことなどを回避することができ、ユーザにおける利便性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る電子機器(TV装置)の概略構成を表すブロック図である。 図1に示したTV装置における起動状態を表すブロック図である。 図1に示したTV装置におけるスタンバイ状態を表すブロック図である。 図1に示したTV装置における主電源オフ状態を表すブロック図である。 図1に示したTV装置におけるAC電源オフ状態を表すブロック図である。 図1に示したTV装置における1次側電源スイッチオフ状態を表すブロック図である。 比較例に係る電子機器(TV装置)の概略構成を表すブロック図である。 図7に示したTV装置における起動状態を表すブロック図である。 図7に示したTV装置におけるスタンバイ状態を表すブロック図である。 図7に示したTV装置における1次側電源スイッチオフ状態およびAC電源オフ状態を表すブロック図である。 図1に示したTV装置における1次側電源スイッチオフ状態から起動状態への遷移直後の状態を表すブロック図である。 図1に示したマイコンの制御動作の一例を表す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(1次側電源スイッチを備えたTV装置において判別用回路を設けた例)
2.変形例
<実施の形態>
[TV装置1の概略構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子機器(TV装置1)の概略構成をブロック図で表わしたものである。このTV装置1は、AC電源2(外部電源,交流電源,商用電源)からの電力供給に基づいて、TV機能を発揮する動作(テレビジョン信号の受信および出力)を行う電子機器(テレビ受像機)である。TV装置1は、AC電源接続部11、1次側電源スイッチ12、電源回路13、表示部14、マイコン(マイクロコンピュータ)15、主電源スイッチ16、リモコン信号受信部17、判別用回路18およびアイソレーション回路19を備えている。なお、TV機能を実現するためのチューナ等については、ここでは図示を省略している(後述する比較例についても同様)。
AC電源接続部11は、外部電源としてのAC電源2が接続される(AC電源2を接続するための)接続部であり、このAC電源接続部11を介してAC電源2からTV装置1内へ電力供給がなされるようになっている。このようなAC電源接続部11は、コンセント(差し込みプラグ)を用いて構成されている。
1次側電源スイッチ12は、AC電源接続部11と電源回路13との間の経路(接続ラインL11,L12)上に配設されており(電源回路13の1次側に配設されており)、いわゆる「エコスイッチ」と呼ばれる電源スイッチである。この1次側電源スイッチ12は、ユーザによる操作に応じてそのオン状態(閉状態)とオフ状態(開状態)とが設定可能となっている。これにより、AC電源2からAC電源接続部11を介して供給される電力を電源回路13側へ供給するのか否か(後述する1次側電源スイッチオフ状態に設定するのか否か)が、ユーザによって任意に設定可能となっている。
電源回路13は、AC電源2からAC電源接続部11および1次側電源スイッチ12を介して(1次側から)供給される電力(交流電力)に基づいて、表示部14およびマイコン15(2次側)へ電力(直流電力)を供給する電源回路である。このような電源回路13としては、例えば種々の方式のAC−DCコンバータ等を用いることが可能である。
表示部14は、電源回路13から供給される電力(直流電力)に基づいて、所定の機能を発揮する動作(ここでは表示動作)を行う機能部である。具体的には、図示しないチューザを用いて受信したテレビジョン信号に基づく映像表示を行うようになっている。この表示部14は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やPDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等により構成されている。
マイコン15は、電源回路13から供給される電力(直流電力)に基づいて、TV装置1全体の動作(表示部14や電源回路13の動作等)を制御するもの(制御部)である。具体的には、以下説明する主電源スイッチ16への操作や、リモコン信号受信部17から入力されるリモコン信号(遠隔制御信号)、後述する判別用回路18における判別結果等に応じて、これらの動作を制御するようになっている。なお、このマイコン15による制御動作の詳細については、後述する。
主電源スイッチ16は、表示部14およびマイコン15の動作をそれぞれ、起動(開始)もしくは停止するための電源スイッチである。この主電源スイッチ16もまた、ユーザによる操作に応じて、そのオン状態(起動状態)とオフ状態(停止状態)とが設定可能となっている。これにより、後述する主電源オフ状態(表示部14およびマイコン15の動作がそれぞれ停止している電源状態)に設定するのか否かが、ユーザによって任意に設定可能となっている。
リモコン信号受信部17は、外部からのリモコン信号Lr(遠隔制御信号)を受信してマイコン15へと出力する受信部(受光部)である。これにより、図示しないリモートコントロール装置(リモコン,遠隔制御装置)上の各種スイッチ(ボタン)に対するユーザの操作に応じてこのリモコンから発せられたリモコン信号Lrが、TV装置1内へ入力されるようになっている。そしてその結果、後述するスタンバイ状態(リモコンオフ状態;表示部14の動作が停止している電源状態)に設定するのか否かが、ユーザによって任意に設定可能となっている。
判別用回路18は、AC電源接続部11と1次側電源スイッチ12との間の経路(ここでは接続ラインL11)上の接続点P1と、マイコン15との間に配設されている。この判別用回路18は、ダイオード(整流素子)18D、抵抗器18Rおよびコンデンサ(容量素子)18Cを有している。これらのうち、コンデンサ18Cは、1次側電源スイッチ12がオフ状態のとき(後述する1次側電源スイッチオフ状態のとき)にAC電源2からAC電源接続部11を介して供給される電力を、一時的に保持する(電荷を一時的に蓄積する)ための容量素子である。接続点P1とコンデンサ18Cの一端との間には、ダイオード18Dおよび抵抗器18Rが互いに直列接続され、コンデンサ18Cの他端は接地されている。具体的には、ダイオード18Dのアノードは接続点P1に接続され、ダイオード18Dのカソードは抵抗器18Rの一端に接続され、抵抗器18Rの他端がコンデンサ18Cの一端に接続されている。すなわち、判別用回路18では、接続点P1と接地(グランド)との間で、ダイオード18D、抵抗器18Rおよびコンデンサ18Cが、この順で互いに直列接続されている。また、コンデンサ18Cの一端(抵抗器18Rの他端)とマイコン15との間には、アイソレーション回路19を介して、後述する判別用信号が出力される信号ラインL3,L4が設けられている(接続されている)。このような構成により判別用回路18では、後述する1次側電源スイッチオフ状態とAC電源オフ状態(AC電源2から電源供給がなされていない状態)との間の電源状態を判別する役割を担うようになっている。なお、この判別用回路18における詳細な作用については後述する。
アイソレーション回路19は、上記した信号ライン上(信号ラインL3,L4の間)に配設されており、判別用回路18側(信号ラインL3側,1次側)とマイコン15側(信号ラインL4側,2次側)とを、電気的に分離(絶縁)するための回路である。
[TV装置1の作用・効果]
(1.基本動作)
このTV装置1では、AC電源2からAC電源接続部11および1次側電源スイッチ12を介して、電源回路13に電力(交流電力)が供給される。そして、この電源回路13から供給される電力(直流電力)に基づいて、表示部14が所定の表示動作(テレビジョン信号の出力動作)を行うと共に、マイコン15がこの表示部14の表示動作等を制御する。
(2.各電源状態について)
ところで、このようなTV装置1の電源状態は、主に、以下説明する起動状態(通常動作状態)、スタンバイ状態(リモコンオフ状態)、主電源オフ状態およびAC電源オフ状態(外部電源オフ状態)に大別される。なお、以下説明する各電源状態では、経路(接続ラインや信号ライン等)上で太線および矢印で示されている箇所が、電源が供給されている経路を表す。また、電源回路13、表示部14およびマイコン15の各機能ブロックについては、実線で示したブロックは起動状態(動作開始状態)であることを表し、破線で示したブロックは動作停止状態であることを表している。
まず、図2に示した起動状態は、上記した基本動作がなされている電源状態である。すなわち、起動状態では、図中に示したように、AC電源2からAC電源接続部11および1次側電源スイッチ12を介して電源回路13に電力が供給され、この電源回路13から供給される電力に基づいて表示部14およびマイコン15が所定の動作を行う。このとき、1次側電源スイッチ12は、オン状態(閉状態)となっている。
次いで、図3に示したスタンバイ状態は、リモコン信号受信部17においてこのスタンバイ状態を設定するためのリモコン信号Lrを受信したのち、マイコン15によって表示部14の動作を停止させる(スタンバイ状態に設定する)制御を行った電源状態である。すなわち、スタンバイ状態では、図中に示したように、AC電源2からAC電源接続部11および1次側電源スイッチ12を介して電源回路13に電力が供給され、この電源回路13から供給される電力に基づいてマイコン15が所定の動作を行う。なお、このスタンバイ状態においても、1次側電源スイッチ12はオン状態(閉状態)となっている。
また、図4に示した主電源オフ状態は、主電源スイッチ16に対するユーザの操作によってこの主電源オフ状態が設定されることにより、表示部14およびマイコン15の動作が停止された電源状態である。すなわち、主電源オフ状態では、図中に示したように、AC電源2からAC電源接続部11および1次側電源スイッチ12を介して電源回路13に電力が供給されるものの、表示部14およびマイコン15がそれぞれ動作停止状態となっている。なお、この主電源オフ状態においても、1次側電源スイッチ12はオン状態(閉状態)となっている。
更に、図5に示したAC電源オフ状態は、AC電源接続部11とAC電源2との間が未接続状態となったり(差し込みプラグ等がAC電源2から外されたり)、例えば停電状態となったりすることにより、AC電源接続部11に対してAC電源2からの電力供給がなされていない電源状態である。すなわち、AC電源オフ状態では、図中に示したように、AC電源2からAC電源接続部11(および電源回路13)に対して電力供給がなされておらず、電源回路13、表示部14およびマイコン15がそれぞれ動作停止状態となっている。なお、このAC電源オフ状態においても、1次側電源スイッチ12はオン状態(閉状態)となっている。
ここで、上記した電源状態のうち、スタンバイ状態および主電源オフ状態については、リモコン上のスイッチ(図示せず)や主電源スイッチ16に対する操作によって、ユーザが手軽(簡単)に電源状態の設定を行えるものの、待機電力を消費するというデメリットがある。一方、AC電源オフ状態では、そのような待機電力を消費しない(消費電力が生じない)ものの、AC電源2からAC電源接続部11を外したりする必要があるため、ユーザにとっては電源状態の設定が非常に煩雑になってしまう。
これに対して、図6に示した1次側電源スイッチオフ状態では、ユーザの操作によって、1次側電源スイッチ12がオフ状態(開状態)となる。したがって、この1次側電源スイッチオフ状態では、図中に示したように、AC電源2からAC電源接続部11に対して電力供給がなされているものの、電源回路13に対しては電力供給がなされなくなる。その結果、上記したAC電源オフ状態と同様に、電源回路13、表示部14およびマイコン15がそれぞれ動作停止状態となる。
このようにして、1次側電源スイッチ12を利用すれば、その開閉状態(オン状態およびオフ状態)によって、AC電源オフ状態と略同等の電源状態が、ユーザによるスイッチ操作のみで簡単に実現される。すなわち、リモコン上のスイッチ(図示せず)や主電源スイッチ16に対する操作と同様の簡単な操作によって、TV装置1の待機電力を大幅に削減する(消費電力をほぼ0(ゼロ)にする)ことが可能となる。
(3.特徴的部分の作用)
次に、本発明の特徴的部分の作用について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
(3−1.比較例)
図7は、比較例に係る電子機器(TV装置101)の概略構成をブロック図で表わしたものである。この比較例に係るTV装置101は、AC電源接続部11、1次側電源スイッチ12、電源回路13、表示部14、マイコン105、主電源スイッチ16およびリモコン信号受信部17を備えている。すなわち、本実施の形態のTV装置1において、判別用回路18およびアイソレーション回路19を省く(設けないようにする)と共に、マイコン15の代わりに後述するマイコン105を設けたものであり、他の構成は同様となっている。
この比較例のTV装置101では、基本動作および電源状態の概要は、基本的には上記した本実施の形態のTV装置1のものと同様となっている。すなわち、起動状態およびスタンバイ状態はそれぞれ、図8および図9に示したようになっている。また、1次側電源スイッチオフ状態およびAC電源オフ状態はそれぞれ、図10(A),(B)に示したようになっている。なお、図示はしていないが主電源オフ状態についても、図4に示した本実施の形態の主電源オフ状態と基本的には同様の状態となっている。
ところで、これまで説明した1次側電源スイッチ12のユーザによる使用方法(1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移の手法)としては、例えば以下のものが挙げられる。まず、TV装置1またはTV装置101の起動状態のとき(テレビの視聴時)に1次側電源スイッチ12をオフ状態にする、という使用方法が挙げられる。すなわち、起動状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移(電源状態の遷移)を行う、というものである。また、スタンバイ状態のときに1次側電源スイッチをオフ状態にする、すなわち、スタンバイ状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移を行う、という使用方法も考えられる。
ここで、一般にTV装置等の電子機器では、内蔵されるマイコン等において、電源がオフ状態に設定される前の直近(最後)の電源状態が記憶(保持)されるようになっている。そのため、上記した前者(起動状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移)の場合、その後に1次側電源スイッチを再びオン状態に設定すれば、TV装置が起動状態に復帰する(テレビの視聴状態に復帰する)ことになる。一方で、後者(スタンバイ状態から1次側電源スイッチオフ状態への状態遷移)の場合、その後に1次側電源スイッチを再びオン状態に設定しても、それだけではTV装置が起動状態には復帰しない。すなわち、1次側電源スイッチに加えてリモコン上のスイッチもオン状態に設定しないと、TV装置が起動状態には復帰しないことになる。
しかしながら、ユーザにとって望ましい(利便性が良い)のは、前者および後者のいずれの場合であっても、1次側電源スイッチをオフ状態から再びオン状態に設定した際にはTV装置が起動状態に復帰する、という動作である。そうでないと、上記したように、1次側電源オフ状態の直近の電源状態によって異なる動作が生じるため、ユーザにとってもそれに応じた操作を強いられるからである。
そこで、比較例のTV装置101では、前者および後者のいずれの場合であっても、1次側電源スイッチ12をオフ状態から再びオン状態に設定した際にはTV装置101が起動状態に復帰するように、マイコン105が制御するようになっている。
ところが、この比較例のマイコン105では、後述する本実施の形態のマイコン15とは異なり、消費電力がほぼ0となっていた電源状態が1次側電源スイッチオフ状態であったのか、あるいはAC電源オフ状態であったのか、を判別することができない。したがって、比較例のTV装置101では、電源状態の種類によらず(1次側電源スイッチオフ状態およびAC電源オフ状態のいずれであったとしても)、消費電力が0ではなくなったときに、マイコン105によって無条件に起動状態となるように制御している。
しかしながら、マイコン105においてそのような制御手法を導入すると、1次側電源スイッチ12のオフ状態からオン状態への操作直後だけでなく、ユーザにとって望ましくない場合にも、TV装置101が起動状態に設定されてしまうことが生じ得る。具体的には、AC電源2をAC電源接続部11に接続した直後や、例えばスタンバイ状態のときに停電が発生して復旧した直後などにも、マイコン105によって起動状態に設定されてしまい、ユーザにおける利便性が損なわれてしまうことになる。
(3−2.本実施の形態)
これに対して本実施の形態のTV装置1では、上記比較例のTV装置101とは異なり、AC電源接続部11と1次側電源スイッチ12との間の経路上の接続点P1と、マイコン15との間に、判別用回路18が設けられている。そして、この判別用回路18内には、1次側電源スイッチ12がオフ状態のとき(1次側電源スイッチオフ状態のとき)にAC電源2からAC電源接続部11を介して供給される電力を一時的に保持する(電荷を一時的に蓄積する)ためのコンデンサ18Cが設けられている。これによりTV装置1では、判別用回路18において、1次側電源スイッチオフ状態とAC電源オフ状態との間の電源状態を判別する役割を担うようになっている。
具体的には、まず図6に示したように、1次側電源スイッチ12がオフ状態のとき(1次側電源スイッチオフ状態のとき)には、判別用回路18内のコンデンサ18Cに対し、AC電源2からAC電源接続部11を介して供給される電力が一時的に保持される。換言すると、図中に示した電流経路I1によって、AC電源2から供給される電力に基づく充電動作がコンデンサ18Cに対して行われる。なお、このような充電動作は所定時間後に飽和状態となり、その後は判別用回路18全体として電流がほとんど流れなくなる。
次いで、図11に示したように、1次側電源スイッチ12がオフ状態からオン状態に遷移した直後(1次側電源スイッチオフ状態から起動状態への遷移直後)では、上記のようにしてコンデンサ18Cに保持されている電力が、判別用信号としてマイコン15へ出力される。換言すると、図中に示した電流経路I21,I22に沿って、コンデンサ18Cに蓄積されている電荷が判別用信号として、信号ラインL3,L4上をアイソレーション回路19を介してマイコン15へ伝達される。
一方、図5に示したように、AC電源2からの電力供給自体がなくなったとき(AC電源オフ状態のとき)には、判別用回路18内のコンデンサ18Cに対し、上記のような電力の一時的保持(充電動作)はなされない。また、図2〜図4に示した起動状態、スタンバイ状態および主電源オフ状態においても、これらの電源状態ではAC電源2から電力供給がなされているものの、抵抗器18Rの役割によって判別用回路18内に電流が流れないため、充電動作がなされない。すなわち、これらの各電源状態においても、程度は異なるものの、コンデンサ18Cに対して電力の一時的保持(充電動作)はなされない。したがって、例えば、AC電源2をAC電源接続部11に接続した直後や、スタンバイ状態のときに停電が発生して復旧した直後などでは、上記した1次側電源スイッチオフ状態から起動状態への遷移直後とは異なり、判別用信号がマイコン15へ出力されないことになる。
このようにして、判別用回路18内のコンデンサ18Cへの電力保持(充電)の有無に応じて、判別用信号のマイコン15への出力の有無も決定されるため、1次側電源スイッチオフ状態とAC電源オフ状態との間の電源状態の判別が可能となる。すなわち、1次側電源スイッチ12がオフ状態になったのか(1次側電源スイッチオフ状態なのか)、あるいはAC電源2からの電力供給がなくなったのか(AC電源オフ状態なのか)、が判別可能となる。よって、上記比較例とは異なり、ユーザにとって望ましくない場合(上記したように、AC電源2をAC電源接続部11に接続した直後や、スタンバイ状態のときに停電が発生して復旧した直後など)においてもマイコン15によってTV装置1が起動状態に設定されてしまうことが回避される。
具体的には、このときマイコン15は、例えば図12に示したようにして表示部14の制御動作を行うことにより、ユーザにとって望ましくないTV装置1の動作を回避している。すなわち、まずマイコン15は、判別用回路18から判別用信号が得られたか否か(出力されたか否か)を判定する(ステップS11)。そして、判別用信号が得られた判定した場合には(ステップS11:Y)、マイコン15は、表示部14の動作(表示動作)を開始させる制御を行う(ステップS12)。一方、判別用信号が得られなかったと判定した場合には(ステップS11:N)、マイコン15は、表示部14の動作(表示動作)を開始させない制御を行う(ステップS13)。
以上のように本実施の形態では、AC電源接続部11と電源回路13との間の経路上に1次側電源スイッチ12を設けると共に、この1次側電源スイッチ12がオフ状態のときにAC電源2からAC電源接続部11を介して供給される電力を一時的に保持するためのコンデンサ18Cを含む判別用回路18を設けるようにしたので、この判別用回路18内のコンデンサ18Cへの電力保持の有無に応じて、1次側電源スイッチ12がオフ状態になったのか、あるいはAC電源2からの電力供給がなくなったのかを判別することができるようになる。よって、ユーザにとって望ましくない場合においてもTV装置1が起動状態に設定されてしまうことなどを回避することができ、ユーザにおける利便性を向上させることが可能となる。
<変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、判別用回路の回路構成は、上記実施の形態で説明したものには限られず、他の回路構成としてもよい。例えば、ダイオード(整流素子)および抵抗器については、場合によっては判別用回路内に設けられていなくてもよい。
また、上記実施の形態では、本発明の電子機器の一例としてTV装置(テレビ受像機)を挙げて説明したが、本発明が適用されるのはTV装置には限られない。すなわち、本発明は、1次側電源スイッチを利用した同様の手法を採用している全ての電子機器に対して適用することが可能である。
1…TV装置、11…AC電源接続部、12…1次側電源スイッチ、13…電源回路、14…表示部、15…マイコン、16…主電源スイッチ、17…リモコン信号受信部、18…判別用回路、18D…ダイオード、18R…抵抗器、18C…コンデンサ、19…アイソレーション回路、2…AC電源、L11,L12,L2…接続ライン、L3,L4…信号ライン、Lr…リモコン信号、P1…接続点、I1,I21,I22…電流経路。

Claims (7)

  1. 外部電源が接続される接続部と、
    電源回路と、
    前記接続部と前記電源回路との間の経路上に配設された1次側電源スイッチと、
    前記電源回路から供給される電力に基づいて、所定の機能を発揮する動作を行う機能部と、
    前記電源回路から供給される電力に基づいて、前記機能部の動作を制御する制御部と、
    前記接続部と前記1次側電源スイッチとの間の経路上の接続点と、前記制御部との間に配設され、前記1次側電源スイッチがオフ状態のときに前記外部電源から前記接続部を介して供給される電力を一時的に保持するための容量素子を含む判別用回路と
    を備えた電子機器。
  2. 前記1次側電源スイッチがオフ状態からオン状態に遷移した直後に、前記容量素子に保持されている電力が、判別用信号として前記制御部へ出力される
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、
    前記判別用回路から前記判別用信号が得られた場合には、前記機能部の動作を開始させ、
    前記判別用回路から前記判別用信号が得られなかった場合には、前記機能部の動作を開始させない
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記判別用回路は、前記接続点と前記容量素子の一端との間に互いに直列接続された整流素子および抵抗器を有し、
    前記容量素子の一端と前記制御部との間に、前記判別用信号が出力される信号ラインが設けられている
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記信号ライン上に、前記判別用回路側と前記制御部側とを電気的に分離するためのアイソレーション回路が設けられている
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 外部からの遠隔制御信号を受信して前記制御部へ出力する受信部と、
    前記機能部および前記制御部の動作をそれぞれ、起動もしくは停止するための主電源スイッチと
    を更に備えた
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記機能部が表示部であり、テレビ受像機として構成されている
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
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