JP2012098933A - 印刷システム、印刷システムの制御方法、プログラム - Google Patents

印刷システム、印刷システムの制御方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 VDPにおいてオフセット印刷に適用可能なページが多くなるよう、オブジェクトのレイアウトを制御することで、印刷物の生成に要する時間及びコストを減少させることが可能な印刷システムを提供する。
【解決手段】 複数のレコードを含み、1ページ中に複数のオブジェクトをレイアウトしてページを構成するVDPジョブの印刷処理をする印刷システムであって、VDPジョブを受信するVDP編集表示部102と、VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを、複数のレコードのうち異なるレコードの間で同一のレイアウトのページができるように変更するデータ再構成部103と、異なるレコードの間で同一のレイアウトとなったページをオフセット印刷し、レコードの間で同一のレイアウトではないページをデジタル印刷するジョブ制御部105とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のレコードを含み、1ページ中に複数のオブジェクトをレイアウトしてページを構成するVDPジョブの印刷処理をする印刷システム、印刷システムの制御方法、プログラムに関する。
従来、印刷製本物を得るためには有版のオフセット印刷が用いられてきた。近年、これに加えて電子写真方式に代表される無版のデジタル印刷方式も用いられるようになってきている。
有版オフセット印刷の特徴は、大部数の印刷においてコストが低く、印刷速度が速いことである。一方、無版のデジタル印刷の特徴は、VDP(可変データプリント:Variable Data Print)に代表されるように、部単位で異なる内容の出力を行なうことが出来る可変ページの印刷である。従来の印刷業者においては、受注したジョブの種類に応じて上記の印刷方式を切り替えて、処理を行っていた。
特許文献1においては、総部数が多い場合には、同一内容のページのみオフセット印刷で印刷を行い、異なる内容のページはデジタル印刷で印刷を行う方法が考案されている。
特開2008−146607号公報
VDPにおいては、一つのVDPジョブの中に複数のレコードが含まれ、レコード毎に異なる内容が印刷されることが一般的である。従って、特許文献1の方法では、オフセット印刷で印刷されるページが少なく、多くのページがデジタル印刷により印刷され、印刷物の生成に要する時間及びコストが増大してしまうという課題があった。
本発明は、上記課題を鑑み、VDPにおいてオフセット印刷に適用可能なページが多くなるよう、オブジェクトのレイアウトを制御することで、印刷物の生成に要する時間及びコストを減少させることが可能な印刷システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の印刷システムは、複数のレコードを含み、1ページ中に複数のオブジェクトをレイアウトしてページを構成するVDPジョブの印刷処理をする印刷システムにおいて、VDPジョブを受信する受信手段と、受信した前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを、前記VDPジョブに含まれる複数のレコードのうち異なるレコードの間で同一のレイアウトのページができるように変更する変更手段と、前記VDPジョブに含まれる複数のページのうち、前記変更手段により異なるレコードの間で同一のレイアウトとなったページをオフセット印刷し、レコードの間で同一のレイアウトではないページをデジタル印刷する印刷手段とを有することを特徴とする。
本発明によって、VDPにおいてオフセット印刷に適用可能なページが多くなるよう、VDPジョブに含まれるオブジェクトのレイアウトを制御することで、印刷物の生成に要する時間及びコストを減少させることが可能となる。
本発明の一実施例に適用される印刷システムの全体構成図 本発明の一実施例に適用される印刷システムのシステム図 インサータの付加されたデジタル印刷機の例を示す図 本発明の扱う印刷物の内容の一例を示す図 本発明によるレイアウト変更前の印刷物の内容の一例を示す図 本発明によるレイアウト変更後の印刷物の内容の一例を示す図 VDPデータの一例を示す図 実施例1におけるVDPデータを受け取ってからオフセット印刷出力までの流れを表したフローチャート。 実施例1における高頻度オブジェクト抽出処理の流れを示すフローチャート。 実施例1における共通ページオブジェクト抽出処理の流れを示すフローチャート。 実施例1におけるオフセット版生成処理の流れを示すフローチャート インサータ指示書の印刷内容の一例を示す図 高速に処理する方法の一例を示す図 実施例1におけるデジタル印刷出力処理の流れを示すフローチャート。 実施例2のUI設定画面の一例を示す図。 実施例2のデータ処理結果の一例を示す図。 実施例2におけるVDPデータを受け取ってからオフセット印刷出力までの流れを表したフローチャート。 実施例3における優先順位重み付け処理の流れを示すフローチャート。 実施例3のUI設定画面の一例を示す図。 実施例4のUI設定画面の一例を示す図。 実施例4の印刷物の内容の一例を示す図。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
<本実施例の印刷システム全体の機器構成例>
図1は、本実施例の印刷システム全体の機器構成の一例を示すブロック図である。図1において、101は本発明の主要な構成要素となるジョブ生成装置である。ジョブ生成装置101は、VDP編集表示部102、データ再構成部103、ページレイアウト生成部104、ジョブ制御部105、を含む。106は、混在ジョブ生成の前段処理となるVDPデータ生成部であり、107、108はそれぞれVDPデータ生成に利用される、レコード情報のデータベースと、オブジェクト情報のデータベースである。また109は、ページレイアウト生成に利用されるテンプレートのデータベースであり、110はジョブを制御する際の情報を蓄積するための制御情報収集部である。
RIP/CTP(Computer to Plate)121は、デジタル化された印刷情報を入力し、オフセット印刷機で用いられる刷版を製作する。122は固定データを処理する第1の印刷機の一例である有版オフセット印刷機である。
123はプリンタドライバであり、レコードごとに異なるVDPデータに対応可能な第2の印刷機の一例であるデジタル印刷機124を駆動するための印刷ジョブを生成する。
126はオフセット印刷機で印刷出力されたオフセット印刷物であり、125挿入機(インサータ)に設置される。105ジョブ制御部は、124デジタル印刷機と125挿入機を制御しながら、デジタル印刷機の処理中に126の出力物を挿入しつつ、最終成果物となる印刷出力物127を生成する。尚、本実施例において、ジョブ生成装置101は、PC等の情報処理装置により適用される。また、情報処理装置内に、例えばVDPデータ生成部106、RIP/CTP121、プリンタドライバ123の構成が含まれていてもかまわない。
図2は、本実施例におけるジョブ生成装置101の構成例を示すブロック図である。図2において、図1と同一の構成要素には同じ参照番号が付されており、ここでは説明を省く。図2において、201はジョブ生成装置101を制御する演算制御用のCPUである。202は、固定プログラムやパラメータを格納するROMである。203はCPU201がプログラムを実行中に、データの一時記憶として使用されるRAMである。204はディスクなどの外部記憶部であり、RAMにロードされるプログラムや印刷用のページデータやデータベースのデータなどが保存される。205はVDPデータ生成部106や各種データベースが接続される入力インタフェイスである。またここには、VDP編集表示部で102使用されるキーボードやマウスに代表される入力装置206が接続される。207はRIP/CTP121やプリンタドライバ123などが接続される出力インタフェイスである。またここには、VDP編集表示部で102使用されるディスプレイ装置に代表される表示装置208が接続される。
図3はインサータが一体となったデジタル印刷機の一例である。301は、オフセット印刷出力物126が設置されるインサータであり、ここでは4段のインサータがあることを示している。302が印刷機本体である。また303が排紙トレイで、ここに印刷出力物が出力される。
<本実施例の対象とする印刷物例>
図4は本実施例におけるVDP印刷物の一例である。図4に示したものは、1レコード分の印刷出力物3ページ分である。実際の印刷処理においては、このような印刷出力物が多数のレコード分繰り返されて印刷される(3ページ×レコード分)。ただし、一般にはその印刷される内容は各レコードにおいて異なるものとなる。
図4では一例として、ダイレクトメールとして送付するカスタマイズカタログの版面を模式化して示している。1レコードで1個客宛に送付する1通のダイレクトメールとなる。このダイレクトメールは401、402、403の3ページで構成されている。1ページ目の401には、あて名書きとして送付先の顧客名411があり、挨拶文などの記載が412と続いている。2ページ目の402には、この顧客に紹介したい商品の情報としてオブジェクト422、423、424、425がレイアウトされている。続くページの403も、ページ402と同様に商品情報が列挙されているものとする。このように、商品情報が列挙されているページが複数組み合わされて、一式のカスタマイズカタログができあがっている。
本発明が適用対象とするのは、カスタマイズカタログという特定分野に限定されるものではないが、図4のような1つのレコードに対して複数のオブジェクトが含まれている印刷物を対象としている。
<本実施例の解決の方法例>
図5は、図4に示した印刷物をより簡便に表した一例である。
図5においてレコードA501には、ページ502、503、504の3ページが含まれる。この例で扱うのは、3ページで1レコードを成すカスタマイズカタログである。同様に、レコードB511には、ページ512、513、514が含まれ、レコードC521には、ページ522、523、524が含まれている。
ここではA、B、Cの3つのレコードだけを図示してあるが、これはVDPジョブに含まれるレコードの一部を示したものであり、実際のレコード数はもっと多い。したがって、レコードD、E、F・・・と連続するレコードがあるものとする。
この図において、レコードA501のページ502には、「A様」というあて名書きが記されている。続くページ503にはオブジェクトとして、商品a、b、c、dが掲載されている(この“a”、“b”、“c”などをオブジェクトインデックスと呼ぶ)。同じく続くページ504にはオブジェクトとして、商品e、f、g、hが掲載されている。同様にレコードB511のページ512には「B様」というあて名書きが記されている。続くページ513にはオブジェクトとして、商品a、c、d、fが掲載されている。同じく続くページ504にはオブジェクトとして、商品g、h、i、jが掲載されている。同様にレコードC521のページ522には「C様」というあて名書きが記されている。続くページ523にはオブジェクトとして、商品a、c、d、gが掲載されている。同じく続くページ504にはオブジェクトとして、商品h、i、j、kが掲載されている。
各レコードの各ページに掲載される商品を決めるのは、VDPデータ生成部106である。VDPデータ生成部106には、印刷しようとするユーザごとに独自のビジネスロジックが実装されており、ビジネスロジックに従って、各レコード各ページにどの商品(オブジェクト)がレイアウトされるかが決定される。例えば、そのビジネスロジックは、顧客が過去に購入した商品を購入頻度順に繰り返し掲載するものであってもより。あるいはそのビジネスロジックは、顧客が過去に購入した商品をもとに、それに類似する商品を膨大なデータベース上の解析により導出し、一致度の高い順に掲載するものであってもよい。
図6は、図5に示した印刷物を本発明の手段によって改変した内容の一例である。図6においても、図5と同様にレコードA〜Cまでが示されているが、これはVDPジョブに含まれるレコードの一部である。図5でレコードA501に含まれていた商品a〜hまでは、変わらずレコードAの印刷物に含まれているが、順序が変更されている。すなわち、図6でレコードA601においては、ページ603に商品a、c、d、gが含まれており、ページ604にb、e、f、hが含まれるように、オブジェクトの出現順序が変更されている。レコードB、Cにおいても同様にオブジェクトの出現順序が変更されている。
この変更により、図6においては、ページ603、613、623がまったく同一のオブジェクト(商品a、c、d、g)が同一のレイアウトで含まれる構成に変更されていることがわかる。このようなオブジェクトの順序の変更により、レコードA、B、Cのみでなく、続く他の多数のレコードにおいても、同様にページ603と同じ構成のページを生成することができれば、そのページをオフセット印刷することによりコストの軽減を図ることができる。このように、複数のレコードで、使用されるオブジェクト及びそのレイアウトが同じ構成となるページを生成することで、効果的にオフセット印刷することができ、印刷出力物生成に要するコストの削減が可能となる。
<本実施例のジョブ分割システム全体の処理例>
次に、図1に示すシステム全体の処理例について説明する。まずVDPデータ生成部106がレコード情報データベース107とオブジェクト情報データベース108を利用して、VDP印刷の対象となるVDPデータを生成する。
図7は、図5に示される印刷出力を達成するためのVDPデータを、模式的に示したものである。図7において、テーブル形式の701の表中に、レコード名702、商品1〜8がそれぞれ703〜709として並んでおり、それぞれがレコードA711、レコードB712、レコードC713・・・のように列挙されている。すなわちこのVDPデータは、レコードの情報とオブジェクトの情報との対応関係を示していると言える。なお、本発明の適用範囲は、このような単純なテーブル形式のデータのみに限定されるわけではない。
VDPデータ生成部106で生成されたVDPデータは、VDP編集表示部102で編集される。場合によっては表示をしながら操作者が編集を加えることもあるが、本実施例1においては、データ再構成部103において自動的に処理される。データ再構成部103は、VDPデータの再構成(例えば図5から図6のようなレイアウト変更)を行う。そしてデータ再構成部103、再構成後のVDPデータを、オフセット印刷用とデジタル印刷用のデータに分け、それぞれの情報を制御情報データベース110に保存する。
データ再構成部103によって処理されたVDPデータは、VDP編集表示部102に戻され、ジョブ制御部105に渡される。ジョブ制御部105はページレイアウト生成部104を呼び出し、テンプレート情報データベース109を参照しながら、渡されたVDPデータをページ版面にレイアウトする。
ジョブ制御部105はレイアウト結果を、制御情報データベース110に保存された情報を参照しながら、オフセット印刷とデジタル印刷に振り分け、まずオフセット印刷処理を行う。オフセット印刷を行った後、ジョブ制御部105はいったん処理を中断して待機する。
オフセット印刷が終わったら、印刷操作者はオフセット印刷出力物126を、挿入機(インサータ)125に設置する。その後、印刷操作者は、中断しているジョブ制御部105の制御を再開する。すると、ジョブ制御部105はプリンタドライバ123を介してデジタル印刷機124を駆動しながら、挿入機125を連動させて、オフセット印刷出力物とデジタル印刷出力物を組み合わせた出力をおこなって処理が完了する。
<本実施例の手順例>
図8〜11、14は、図1のジョブ生成装置101の処理の流れの一例を示したフローチャートである。図8のフローチャートは、VDPデータを受信してからオフセット印刷出力までの大まかな流れを表したフローチャートである。
ステップ802において、VDPデータをジョブ生成装置101のVDP編集表示部102は、VDPデータ生成部106により生成されたVDPデータを受信する。VDPデータを受信したVDP編集表示部102は、VDPデータをデータ再構成部103に渡し、データ再構成部103は高頻度に出現するオブジェクトを抽出する(ステップ803)。尚、ステップ803の処理の詳細は、図9を用いて後述する。
次に、データ再構成部103は、共通ページ構成オブジェクトを抽出する(ステップ804)。ここで、共通ページ構成オブジェクトとは、VDPデータに含まれる複数のレコードのうち閾値を超える数のレコードにおいて、1ページに含まれるオブジェクトレイアウトが同一となる複数のオブジェクトの組み合わせである。尚、ステップ804の処理の詳細は、図10を用いて後述する。
次に、データ再構成部103は、ステップ804にて、共通ページ構成オブジェクトが抽出できたかどうかを判定する(ステップ805)。共通ページ構成オブジェクトが抽出できたと判定された場合は、ステップ806に移行し、共通ページ構成オブジェクトが抽出できなかったと判定された場合は、処理を終了する。ステップ806において、データ再構成部103は、オフセット版作成処理を行う。尚、ステップ806の処理の詳細は、図11を用いて後述する。
図9は、図8のステップ803における高頻度オブジェクト抽出処理の詳細な流れを示すフローチャートである。データ再構成部103は、まず各オブジェクトが全レコード中で何回出現するかをカウントする。具体的には、データ再構成部103は、ステップ902−906で全レコードをループし、ステップ903−905で各レコードに含まれるオブジェクトをループする。そして、データ再構成部103は、ループの際に、各オブジェクトに独立のカウンタをインクリメントすることで(ステップ904)、全レコード中に各オブジェクトが何回出現するかをカウントする。
すべてのレコードをカウントし終えたら、全レコードを通して、出現回数がシステムで決められる閾値以上であるオブジェクトがあるかどうかを判定する(ステップ907)。
ここで、システムで決められる閾値とは、オフセット印刷のコストに見合う最低ラインの枚数の値と一致する。例えば、共通ページが抽出可能だとしても、その印刷枚数が数十枚程度であれば、オフセット印刷のコストよりもデジタル印刷でのコストのほうが低く抑えられる場合がある。したがって、一定枚数以上の繰り返し枚数が共通ページには求められる。その最低枚数をここでは閾値として設定するのである。
ステップ907での判定の結果、出現回数が閾値以上のオブジェクトがあると判定されあった場合は、出現回数が閾値以上のオブジェクトを、高頻度オブジェクトの抽出結果としてリターンし、図8のステップ804に移行する(ステップ908)。出現回数が閾値以上のオブジェクトがないと判定された場合は、ここで全体の処理を終了する。
図10は、図8のステップ804における共通ページオブジェクト抽出処理の詳細な流れを示すフローチャートである。データ再構成部103は、ステップ803により抽出された高頻度オブジェクトを、まず順列組み合わせの「組み合わせ」の考え方で、考えられうるすべての組み合わせを生成する(ステップ1002)。この組み合わせの数は、閾値以上のオブジェクトをn個、1ページにレイアウトされるオブジェクトの数をrとすると“”として求められる。
次に、データ再構成部103は、この組み合わせのパターンをループしながら(ステップ1003)、さらにすべてのレコードをループして処理を進める(ステップ1004および1010)。データ再構成部103は、VDPデータの各レコードに含まれるオブジェクトインデックスと、ステップ1002で組みあわされたオブジェクトのインデックスを比較する。そして、データ再構成部103は、組み合わせのオブジェクトがすべてそのレコード中に含まれているか(ヒットするか)を判定する(ステップ1005)。
ステップ1005の結果がYESであれば、特定の組み合わせがヒットするレコードをカウントするカウンタを1インクリメントする(ステップ1006)。このカウンタは、オブジェクトの組み合わせごとに保持する。
このとき、計算速度を増すために例えば以下のような方法が考えられる。図13の表1301のようなレコードとオブジェクトの対応があった場合、各レコードのオブジェクトの対応関係を表す値を、1302のような2進数で表す。また、ステップ1002で求めた組み合わせのオブジェクトのペアも、1303のような2進数で表す。すると、単純なビット計算でオブジェクトがレコードに含まれているかどうかを判定でき、高速である。
再び図10に戻り、データ再構成部103は、全てのレコードのループが完了したら(ステップ1007)、ステップ1006でカウントしたカウンタの値が、前述のオフセット印刷のコストを考えた閾値以上になっているかどうかを判定する(ステップ1008)。そして、データ再構成部103は、閾値以上になっている組み合わせについて、そのオブジェクトの組み合わせとカウンタの値を、制御情報データベース110に保存する(ステップ1009)。そして、データ再構成部103は、閾値を超えた組み合わせの個数をリターンし、図8の805に移行する(ステップ1009)。
図11は、図8のステップ806におけるオフセット版生成処理の詳細な流れを示すフローチャートである。ジョブ制御部105は、ステップ1007で記憶された、閾値以上の回数ヒットしているオブジェクトの組み合わせの情報を、制御情報データベース110からカウンタの値が多いものから順に取り出しループする(ステップ1102)。
次にデータ再構成部103は、全印刷レコードをループしながら(ステップ1103〜1124)、ステップ1102で取り出した現在のオブジェクトの組み合わせと比較する。そして、データ再構成部103は、その組み合わせのオブジェクトをすべて含むレコードの数を再カウントする(ステップ1104)。ただしここでは、後述のステップ1107でマーキングされたオブジェクトはカウントしないものとする。
データ再構成部103は、そのカウントした数が、前述の閾値以上であるかを判定し(ステップ1105)、閾値以上であればその組み合わせを印刷候補として記憶する(ステップ1106)。そして、データ再構成部103は、レコードのループ1121〜1123にて、その組み合わせのオブジェクトをすべて含む条件に合致するレコードのうち、合致したオブジェクトのインデックスに「処理済み」のマーキングを施す(ステップ1107)。ここでマーキングされたオブジェクトは、次のループからステップ1104で組み合わせ比較にヒットしなくなる。こうすることで、重複カウントを防ぐことが可能となる。印刷候補の組み合わせと、オブジェクトインデックスへのマーキングの情報は、制御情報データベース110に保存される。オブジェクトインデックスのマーキングの情報は、例えば、図13で説明したレコードとオブジェクトの対応において、処理済のオブジェクトのビットをOFFにする、といった形で実現できる。
全てのオブジェクトの組み合わせについてループを終えたら(ステップ1108)、ページレイアウト生成部104は、ステップ1106で制御情報データベース110に保存した組み合わせを、保存した順に取り出す(1111)。とりだした組み合わせを用いて、ページレイアウト生成部104は、テンプレート情報データベース109を参照しながら、VDPデータをページ版面にレイアウトする(ステップ1112)。そのレイアウト結果は、オフセット版としてRIP/CTP121に渡される(ステップ1113)。さらに、ページレイアウト生成部104は、処理されたオフセット版に関するインサータ操作指示書をレイアウトし、生成されたインサータ操作指示書をジョブ制御部105がデジタル印刷機に印刷させる。同時にオフセット版がインサータ何段目と関連付けられたかを情報を制御情報データベースに記録する(ステップ1114)。さらに版数カウンタを1インクリメントする(ステップ1115)。
次に、ジョブ制御部105は、オフセット印刷版が、インサータの段数の上限に達したかを判定する(ステップ1116)。もしインサータ上限に達していたら、呼び出し元にリターンする(ステップ1118)。達していなかったら、組み合わせのループを繰り返す(ステップ1117)。図11の処理が終わったら、生成されたオフセット版を用いて、印刷操作者はオフセット印刷を行う。
ここで、図10のステップ1104〜1107で行っていたレコードとオブジェクトの組み合わせの一致処理と、図11のステップ1103〜1124で行っている同様の処理について説明しておく。これらの処理は、どちらもレコード中に、あるオブジェクトの組み合わせが何回出現するかをカウントするものであり、重複した処理のように見える。しかし、図11の処理は以下の理由により追加されている。
オブジェクトの組み合わせは純粋に「レコード中で使用回数が多かったオブジェクト」同士を組み合わせることで生成されている。したがって、そこには実際にレコードに含まれるもの、含まれないものがさまざまに登場する。図11では、組み合わせのヒット回数が多い順に組み合わせをループしている。しかし、例えば「a、c、d、g」という組み合わせがオフセット版生成に利用された場合、1104でその組み合わせにヒットしたレコードでは、生成されたオフセット印刷物が挿入されることになる。すると、そのレコードにおいては、印刷済みのオブジェクト「a、c、d、g」は再び印刷されてはならない。その抑制のために行うのが、ステップ1107のマーキング処理である。
一度使用されたオブジェクトが同じレコードで重複して印刷されてはならないのはもちろんであるが、純粋に「オブジェクトa」をあるレコードで印刷済みだからといって、他のレコードで使用してはならない、ということにはならない。例えば、ヒット回数の多い「a、c、d、g」と「a、d、g、h」がまったく重ならない別の数千レコードで別々に使用される、ということもありうるからである。そういった状況に対応できるように、図10のステップ1104〜1107と、図11のステップ1103〜1124は繰り返されている。
図12は、ステップ1114で印刷されるインサータ操作指示書の一例である。オフセット印刷した出力物は、その後インサータに設置されデジタル印刷に挿入されるため、どの版面を何段目のインサータに設置するか、という設定は重要である。そこでジョブ制御部105は、図12のように、版面の内容とその版面の出力物を、インサータ何段目に設置する、という指示書を出力するのである。1201は1枚のインサータ指示書を示している。1202は、指示を処理すべきオフセット印刷物の版面を縮刷で表している。1203は印刷操作者に対する指示書きである。印刷操作者はこの版面の縮刷を見ながら、実際に印刷されたオフセット印刷物をインサータに設定できるため、誤操作を防止することができる。
図14のフローチャートは、図8にてオフセット印刷出力が行われた後の、デジタル印刷出力処理の流れを示すフローチャートである。ジョブ制御部105は、VDPデータのレコードをループしながら(ステップ1402〜1412)、VDPデータの処理を行う。
ジョブ制御部105は、前述のステップ1107で制御情報データベース110に保存したレコードのマーキング情報を取得する(ステップ1403)。次にジョブ制御部105は、オフセット印刷出力物とまだマーキングされていないオブジェクト、すなわちオフセット印刷されていないオブジェクトを使って、レコードのページ構成を行う(ステップ1404)。ページ構成とは、各ページにどのオブジェクトを配置するか、どのページにオフセット印刷物を挿入するかを決定する処理であり、後段のページレイアウト処理の準備となる。
ページ構成が終わったら、ジョブ制御部105は、レコード内のページをループしながら(ステップ1405〜1411)、以下の処理を行う。まず、ジョブ制御部105は、処理すべきページがオフセット印刷物の挿入であるか否かを判定する(ステップ1406)。判定の結果、オフセット印刷物の挿入であると判定された場合、ジョブ制御部105は、処理対象のオフセット印刷物がセットされているべきインサータの段数(番号)を取得する(ステップ1407)。このとき、ジョブ制御部105は、制御情報データベースに保存されているオフセット版とインサータとの対応関係からインサータの段数を取得する。続いてジョブ制御部105は、ステップ1407で取得されたインサータの段数を指定し、指定インサータから給紙を行うことで、オフセット印刷物を挿入する(ステップ1408)。これにより、デジタル印刷の途中で、該当レコードに含まれ、すでにオフセット印刷されているページが挿入される。
ステップ1406の判定の結果、オフセット印刷物の挿入であると判定された場合、は1409に移行する。そして、ページレイアウト生成部104は、VDPデータとステップ1404の結果を元に、テンプレート情報データベース109を参照しながら、VDPデータをページ版面にレイアウトする(ステップ1409)。さらにジョブ制御部105は、レイアウト結果を、プリンタドライバを通してデジタル印刷機にて印刷を行わせるよう制御する(ステップ1410)。全ページのループが終了し(ステップ1411)、全レコードのループが終了したら(ステップ1412)、デジタル印刷の処理は終了する。
本発明における実施例2の印刷システムについて説明する。尚、実施例2については実施例1との差分についてのみ説明する。実施例1では、全レコードをフラットに扱い、全レコードをまとめて処理した。実施例2においては、レコードをいくつかのグループに分けて処理する方法をとる。
図15は実施例2における、レコード分割処理の設定画面の一例を示す図である。1501は、VDP編集表示部102でレコードの分割処理の設定を行う際に、表示画面上に表示される設定画面である。1502は、レコードの属性の種類を指定するエリアであり、1503に列挙された属性の中から、グループを分割する際に使用する属性の種類を選択できる。
1504はレコードをグループに分割する境界値を指定するエリアであり、1505の領域に境界値を入力する。1506のボタンを押すと、1503、1505にて指定された属性の種類及び入力された境界値を、1507の分割設定リストに登録することができる。ここでは一例として、年収4000001円・性別2(ここでは女性を意味する)を境界値としてレコードをグループ分けする例が示されている。この設定によってレコードをグループ分けした状態の模式図が図16である。
図16では、レコード全体を4000001円の収入と、性別でわけた状態が示されている。図16に示される通り、上記の設定により、2つの属性値が階層構造となって、レコード全体を4つのグループに分割することができる。
図17は、実施例2におけるVDPデータを受け取ってからオフセット印刷出力までの流れを表したフローチャートである。ステップ802〜806は図8のフローチャートと同じ処理であるため説明を省略する。実施例2特有の処理として、以下の手順が追加されている。ジョブ制御部はステップ802に引き続き、図16のような分割属性値にしたがってレコードをグループに分割する(ステップ1701)。そのうえで、分割したグループをあらたなレコードの集合とみなして、ひとつずつのレコードのグループ集合をループする(ステップ1702、1703)。各々のレコードごとに、ステップ803〜806を繰り返す。
以上のような実施例3の方法によれば、印刷操作者は、レコードが、その属性に基づいて何らかの偏りを持つ場合、それらをグループとしてまとめて処理することで、より各々のグループで効率的にオフセット印刷できるページを生成することが可能になる。例えば、カスタマイズカタログに商品を掲載することを考えた場合、全体としては出現頻度が最も高い部類にはならない商品でも、「男性」「女性」というグループではそれぞれ非常に出現頻度が高くなる商品の組が存在しうる。このような偏りを考慮したレコード処理をする上で、グループ設定を行うことは有効である。また例えば、男性・女性にまんべんなく人気のある商品よりも、それぞれの性別にわけると特に人気のある商品にフォーカスしたほうが、販売上有利な場合に、本実施例の手法が効果的である。
本発明における実施例3の印刷システムについて説明する。尚、実施例3については実施例1との差分についてのみ説明する。実施例1では、ステップ1102においてオブジェクトの組み合わせをつくり、全レコードを通して出現回数の多いものを優先してオフセット印刷処理が行われる実施例について説明した。実施例3の方法は、出現回数以外のパラメータで、優先してオフセット印刷を行うオブジェクトの組み合わせを選択することを可能とする。
図18は、本実施例における優先順位重み付け処理の流れをしめすフローチャートである。ジョブ制御部105は、ステップ1802と1806との間で、図10のステップ1008で記憶した、オブジェクトの組み合わせを順に取り出して1803〜1805の処理をループする。
まず、ジョブ制御部105は、取り出したオブジェクトの属性値を、オブジェクト情報データベース108から取得する(ステップ1803)。次に、ジョブ制御部105は、取得した属性値を設定条件にしたがって計算し、重み付け指数を得る(ステップ1804)。 そして、ジョブ制御部105は、得られた重み付け指数と、該当するオブジェクトの組み合わせのレコード内における出現回数を掛け合わせて、その値を優先順位指数として制御情報データベースに保存する(ステップ1805)。
以上の優先順位重み付けの処理は、図11のステップ1102の前に行われ、本実施例においては、ステップ1102では組み合わせの優先順位指数が大きい順に組み合わせを取り出されるものとする。
図19は、優先順位の重み付け設定を行う画面の一例を示す図である。1901は、VDP編集表示部102で組み合わせの重み付けの設定を行う際に、表示画面上に表示される設定画面である。1902は、オブジェクトの属性値を利用した計算式を指定するエリアであり、一般的な表計算システムで知られている計算式の定義方法によって、オブジェクトの属性値を組み合わせて条件式を作ることができる。1903は、条件式を満たすオブジェクトの組み合わせに対して、どれだけの重み付けをつけるかの設定値を入力するエリアである。
図19では一例として、組み合わせの中のオブジェクトの商品の「価格」という属性値の平均値(Average)が10000を下回るときに、重み付けとして出現回数を1.2倍としてカウントする設定例が示されている。つまりこの設定では、価格の平均値が10000を下回る場合、仮にこの組み合わせがレコード中で出現する回数が1000回であったら、出現回数を1.2倍して「1200」相当として扱う、ということである。つまり、平均が10000円よりも安い商品が集まっているページを優先的にオフセット印刷に回す。そういった商品を集めたページを優先的にレイアウトする、という処理が可能になる。
以上のような実施例3の方法によれば、印刷操作者は1ページを構成するオブジェクトの属性によって、そのページをオフセット印刷するかどうかの優先順位をコントロールできるようになる。このことで、例えば同程度の出現回数を持つ商品の組み合わせがあった場合、より「価格の安いものが集められたページ」を優先し、送付相手にアピールすることができる。
本発明における実施例4の印刷システムについて説明する。尚、実施例4については実施例1との差分についてのみ説明する。実施例1では、ステップ1002の処理で説明した通り固定的な数でオブジェクトの組み合わせをつくる方法を念頭において説明した。この場合当然、すべての印刷ページに含まれるオブジェクトの数も同一である。実施例4の方法は、1ページを構成するオブジェクトの組み合わせの個数を可変個数に設定できるようにするものである。
図20は、オブジェクト個数とテンプレートの対応設定を行う画面の一例を示す図である。2001は、VDP編集表示部102でオブジェクトとテンプレートの対応設定を行う際に、表示画面上に表示される設定画面である。2002は、オブジェクトとテンプレートの対応付けの設定状態を表示するエリアである。
2004は、1ページ中のオブジェクトの数が4のとき、テンプレートは「4elem_form.tmpl」というファイルを使う設定がなされていることを示す。2005は、1ページ中のオブジェクトの数が3のとき、テンプレートは「3elem_form.tmpl」を使う設定がなされていることを示す。すなわち、この設定を行ったカスタマイズカタログ印刷システムでは、1ページには4つか3つのいずれかの個数のオブジェクトを印刷することが可能で、それぞれに別のページ印刷用のテンプレートを割り当てているということがわかる。
2006は1ページ中のオブジェクトの数を入力するエリアである。2007はテンプレート情報データベース109に登録されているテンプレートからオブジェクト印刷用に使用するテンプレートを選択するエリアである。ボタン2008を押すことによって、2006と2007の組み合わせがエリア2002に登録される。
このような組み合わせの登録の後、前述のフローチャートのステップ1002では、ページに含める要素の個数で組み合わせを生成することに変わりはないが、登録されている個数のパターンすべての組み合わせを生成することが必要である。またさらに、前述のフローチャートのステップ1112では、オフセット印刷しようとしているオブジェクトの個数に応じて、登録されている対応するページテンプレートをテンプレート情報データベース109から取り出すことが必要となる。
図21は本実施例においてテンプレートを切り替えて得られる2種類の印刷結果の一例を示す図である。2101が4つのオブジェクトを有するページテンプレートの印刷結果、2102が3つのオブジェクトを有するページテンプレートの印刷結果を示している。
以上のような実施例4の方法によれば、複数のテンプレートを使い分けることによって、1ページを構成するオブジェクトの個数に許容範囲をつけることが可能となる。厳格に固定個数のオブジェクトで1ページを構成しなければならない実施例1よりも、柔軟なページ構成が可能となる。またテンプレートを複数使い分けることにより、ページ表現のバリエーションも生まれることとなる。
以上、本発明の実施例について具体例を挙げて説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
101 ジョブ生成装置
102 VDP編集表示部
103 データ再構成部
104 ページレイアウト生成部
105 ジョブ制御部
124 デジタル印刷機
126 オフセット印刷機

Claims (13)

  1. 複数のレコードを含み、1ページ中に複数のオブジェクトをレイアウトしてページを構成するVDPジョブの印刷処理をする印刷システムであって、
    VDPジョブを受信する受信手段と、
    受信した前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを、前記VDPジョブに含まれる複数のレコードのうち異なるレコードの間で同一のレイアウトのページができるように変更する変更手段と、
    前記VDPジョブに含まれる複数のページのうち、前記変更手段により異なるレコードの間で同一のレイアウトとなったページをオフセット印刷し、レコードの間で同一のレイアウトではないページをデジタル印刷する印刷手段とを有することを特徴とする印刷システム。
  2. 前記変更手段は、前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのうち使用回数の多いオブジェクトと抽出し、抽出された使用回数の多いオブジェクトを組み合わせてページを構成することで、前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを異なるレコードの間で同一のレイアウトに変更することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記変更手段は、レイアウトを変更することにより同一のレイアウトのページができるレコードのレコード数が予め定められた閾値よりも小さい場合に、レイアウトの変更を行わないことを特徴とする請求項1または2いずれかに記載の印刷システム。
  4. 前記印刷手段は、前記オフセット印刷によって印刷されたページを、前記デジタル印刷の途中で挿入することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の印刷システム。
  5. 前記VDPジョブに含まれる複数のレコードを、複数のグループに分割する分割手段を有し、
    前記変更手段は、前記分割手段により分割されたグループに含まれる複数のレコードのうち異なるレコードの間で同一のレイアウトのページができるように前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを変更することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の印刷システム。
  6. 前記分割手段は、レコードに設定されている属性値に従って前記VDPジョブに含まれる複数のレコードを、複数のグループに分割することを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。
  7. 複数のレコードを含み、1ページ中に複数のオブジェクトをレイアウトしてページを構成するVDPジョブの印刷処理をする印刷システムの制御方法であって、
    VDPジョブを受信する受信工程と、
    受信した前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを、前記VDPジョブに含まれる複数のレコードのうち異なるレコードの間で同一のレイアウトのページができるように変更する変更工程と、
    前記VDPジョブに含まれる複数のページのうち、前記変更工程により異なるレコードの間で同一のレイアウトとなったページをオフセット印刷し、レコードの間で同一のレイアウトではないページをデジタル印刷する印刷工程とを有することを特徴とする印刷システムの制御方法。
  8. 前記変更工程では、前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのうち使用回数の多いオブジェクトと抽出し、抽出された使用回数の多いオブジェクトを組み合わせてページを構成することで、前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを異なるレコードの間で同一のレイアウトに変更することを特徴とする請求項7に記載の印刷システムの制御方法。
  9. 前記変更工程では、レイアウトを変更することにより同一のレイアウトのページができるレコードのレコード数が予め定められた閾値よりも小さい場合に、レイアウトの変更を行わないことを特徴とする請求項7または8いずれかに記載の印刷システムの制御方法。
  10. 前記印刷工程では、前記オフセット印刷によって印刷されたページを、前記デジタル印刷の途中で挿入することを特徴とする請求項7乃至9いずれか1項に記載の印刷システムの制御方法。
  11. 前記VDPジョブに含まれる複数のレコードを、複数のグループに分割する分割工程を有し、
    前記変更工程では、前記分割工程により分割されたグループに含まれる複数のレコードのうち異なるレコードの間で同一のレイアウトのページができるように前記VDPジョブに含まれる複数のオブジェクトのレイアウトを変更することを特徴とする請求項7乃至10いずれか1項に記載の印刷システムの制御方法。
  12. 前記分割工程では、レコードに設定されている属性値に従って前記VDPジョブに含まれる複数のレコードを、複数のグループに分割することを特徴とする請求項11に記載の印刷システムの制御方法。
  13. 請求項7乃至12いずれか1項に記載の印刷システムの制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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