JP2012096897A - 記録材処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制する記録材処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の記録材処理装置は、用紙が積載される積載面と、搬送されてきた用紙を保持しながら用紙の搬送方向と交差する方向に移動し積載面における用紙の積載箇所を異ならせるオフセット排出ロールとを有し、搬送されてきた用紙を収容する記録材収容部と、少なくとも一方向から記録材収容部を覆うとともに、記録材収容部に対して開閉可能に設けられるカバー部材と、記録材収容部を覆ったカバー部材を固定するとともに、オフセット排出ロールの交差する方向における移動の終了に応じて固定を解除するカバーロック部とを含む。
【選択図】図7
【解決手段】本発明の記録材処理装置は、用紙が積載される積載面と、搬送されてきた用紙を保持しながら用紙の搬送方向と交差する方向に移動し積載面における用紙の積載箇所を異ならせるオフセット排出ロールとを有し、搬送されてきた用紙を収容する記録材収容部と、少なくとも一方向から記録材収容部を覆うとともに、記録材収容部に対して開閉可能に設けられるカバー部材と、記録材収容部を覆ったカバー部材を固定するとともに、オフセット排出ロールの交差する方向における移動の終了に応じて固定を解除するカバーロック部とを含む。
【選択図】図7
Description
本発明は、記録材処理装置に関する。
従来技術として、軽度障害を持つオペレータの安全性を確保することが可能な画像形成装置の提供を目的として、給紙又は排紙をするための開口部と、この開口部に設けられ、給紙又は排紙をするための給紙手段又は排紙手段と、この給紙手段又は排紙手段を遮蔽する遮蔽カバーと、この遮蔽カバーの開閉を行う遮蔽カバー制御手段とを有する画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
本発明は、記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制する記録材処理装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、記録材が積載される積載面と、搬送されてきた記録材を保持しながら記録材の搬送方向と交差する方向に移動し当該積載面における記録材の積載箇所を異ならせる移動部材とを有し、搬送されてきた記録材を収容する記録材収容部と、少なくとも一方向から前記記録材収容部を覆うとともに、当該記録材収容部に対して開閉可能に設けられる覆い部材と、前記記録材収容部を覆った前記覆い部材を固定するとともに、前記移動部材の前記交差する方向における移動の終了に応じて固定を解除する固定解除機構とを含む記録材処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記固定解除機構は、前記移動部材が前記交差する方向における移動を開始する前に前記覆い部材を固定することを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記移動部材は、搬送されてきた記録材を回転することにより前記積載面に送り出し、前記固定解除機構は、前記移動部材の前記交差する方向における移動が終了し、かつ記録材の前記積載面に送り出す回転が終了した後に固定を解除することを特徴とする請求項1または2記載の記録材処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記固定解除機構は、前記移動部材が複数の記録材を順に記録材の搬送方向と交差する方向に移動させる場合には、前記移動部材による最後の記録材の移動が終了した後に固定を解除することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材処理装置である。
請求項5記載の発明は、記録材が積載される積載面と、待機位置で待機し搬送されてきた記録材を保持しながら記録材の搬送方向と交差する方向に移動し当該積載面における記録材の積載箇所を異ならせるとともに積載箇所を異ならせる動作を行った後当該待機位置に戻る移動部材とを有し、搬送されてきた記録材を収容する記録材収容部と、少なくとも一方向から前記記録材収容部を覆うとともに、当該記録材収容部に対して開閉可能に設けられる覆い部材と、前記記録材収容部を覆った前記覆い部材を固定するとともに、前記移動部材による記録材の積載箇所を異ならせる動作の終了に応じて固定を解除する固定解除機構と、前記固定解除機構が固定を解除しているが前記移動部材が前記待機位置に戻る動作の間にユーザによって前記覆い部材に対する開放操作がなされた際、当該移動部材が当該待機位置に戻る動作を停止させる停止手段とを含む記録材処理装置である。
請求項6記載の発明は、前記移動部材は、搬送されてきた記録材を回転することにより前記積載面に送り出すとともに当該送り出しを行った後も予め定められた時間、回転を継続し、前記停止手段は、前記固定解除機構が固定を解除しているが前記移動部材が記録材の送り出しを行った後で回転を継続している間にユーザによって前記覆い部材に対する開放操作がなされた際、当該移動部材が回転する動作を停止させることを特徴とする請求項5記載の記録材処理装置である。
請求項2記載の発明は、前記固定解除機構は、前記移動部材が前記交差する方向における移動を開始する前に前記覆い部材を固定することを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置である。
請求項3記載の発明は、前記移動部材は、搬送されてきた記録材を回転することにより前記積載面に送り出し、前記固定解除機構は、前記移動部材の前記交差する方向における移動が終了し、かつ記録材の前記積載面に送り出す回転が終了した後に固定を解除することを特徴とする請求項1または2記載の記録材処理装置である。
請求項4記載の発明は、前記固定解除機構は、前記移動部材が複数の記録材を順に記録材の搬送方向と交差する方向に移動させる場合には、前記移動部材による最後の記録材の移動が終了した後に固定を解除することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材処理装置である。
請求項5記載の発明は、記録材が積載される積載面と、待機位置で待機し搬送されてきた記録材を保持しながら記録材の搬送方向と交差する方向に移動し当該積載面における記録材の積載箇所を異ならせるとともに積載箇所を異ならせる動作を行った後当該待機位置に戻る移動部材とを有し、搬送されてきた記録材を収容する記録材収容部と、少なくとも一方向から前記記録材収容部を覆うとともに、当該記録材収容部に対して開閉可能に設けられる覆い部材と、前記記録材収容部を覆った前記覆い部材を固定するとともに、前記移動部材による記録材の積載箇所を異ならせる動作の終了に応じて固定を解除する固定解除機構と、前記固定解除機構が固定を解除しているが前記移動部材が前記待機位置に戻る動作の間にユーザによって前記覆い部材に対する開放操作がなされた際、当該移動部材が当該待機位置に戻る動作を停止させる停止手段とを含む記録材処理装置である。
請求項6記載の発明は、前記移動部材は、搬送されてきた記録材を回転することにより前記積載面に送り出すとともに当該送り出しを行った後も予め定められた時間、回転を継続し、前記停止手段は、前記固定解除機構が固定を解除しているが前記移動部材が記録材の送り出しを行った後で回転を継続している間にユーザによって前記覆い部材に対する開放操作がなされた際、当該移動部材が回転する動作を停止させることを特徴とする請求項5記載の記録材処理装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制する記録材処理装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触をより抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、回転及び記録材の搬送方向と交差する方向に移動する移動部材にユーザが接触することを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の記録材を処理する際に記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制する記録材処理装置を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、回転及び記録材の搬送方向と交差する方向に移動する移動部材にユーザが接触することを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触をより抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、回転及び記録材の搬送方向と交差する方向に移動する移動部材にユーザが接触することを抑制することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の記録材を処理する際に記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、記録材の搬送方向と交差する方向に移動中の移動部材に対するユーザの接触を抑制する記録材処理装置を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、回転及び記録材の搬送方向と交差する方向に移動する移動部材にユーザが接触することを抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
<画像形成装置100>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置100を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置100は、所謂タンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置100は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部10(記録材処理部)と、画像形成装置100全体の動作を制御する制御部20とを備えている。また、画像形成装置100は、画像形成装置100の上方側に設けられ、原稿の画像を読み取るスキャナにより構成される画像読取装置30(画像読取部)を備えている。さらに、画像形成装置100は、画像形成部10に用紙Sを供給する用紙供給部40を備えている。
<第1の実施形態>
<画像形成装置100>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置100を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置100は、所謂タンデム型のカラープリンタである。この画像形成装置100は、各色の画像データに対応して画像形成を行う画像形成部10(記録材処理部)と、画像形成装置100全体の動作を制御する制御部20とを備えている。また、画像形成装置100は、画像形成装置100の上方側に設けられ、原稿の画像を読み取るスキャナにより構成される画像読取装置30(画像読取部)を備えている。さらに、画像形成装置100は、画像形成部10に用紙Sを供給する用紙供給部40を備えている。
ここで、画像形成装置100の各構成部材は、筺体50の内部に収容されている。また、画像読取装置30の下方であって筺体50の上部の面には、画像形成部10によって画像が形成された用紙Sが積載される積載面をもつ胴内積載部60が設けられている。さらに画像形成装置100は、開閉可能に設けられ胴内積載部60と画像読取装置30との間に形成される記録材収容部の一例である空間の前面(操作面側、画像形成装置100のフロント側)を覆うカバー部材80が設けられている。また、画像形成装置100は、カバー部材80を閉じられた状態でロック(固定)するカバーロック部70を有するとともに、閉じられたカバー部材80と対向する位置にカバー部材80が閉じられていることを検知するカバーセンサ(図示せず)を有する。
<画像形成部10>
画像形成部10には、一定の間隔をおいて並列的に配置される4つの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが備えられている。各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12を備えており、いわゆる電子写真方式によってトナー像を形成する。ここで、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、現像装置に収納されるトナーを除いて、同様に構成される。そして、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。このようなことから、以下の説明においては、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの各構成についてはそれぞれ「Y」、「M」、「C」、「K」という符号を付して区別するが、区別する必要のないときは、これらの符号は付さない。
画像形成部10には、一定の間隔をおいて並列的に配置される4つの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが備えられている。各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12を備えており、いわゆる電子写真方式によってトナー像を形成する。ここで、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、現像装置に収納されるトナーを除いて、同様に構成される。そして、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。このようなことから、以下の説明においては、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの各構成についてはそれぞれ「Y」、「M」、「C」、「K」という符号を付して区別するが、区別する必要のないときは、これらの符号は付さない。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット1の感光体ドラム12上に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト13を備えている。また、画像形成部10は、各画像形成ユニット1にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト13に順次転写(一次転写)する一次転写ロール17を備えている。さらに、画像形成部10は、中間転写ベルト13上に重畳して形成された各色トナー像を記録材(記録紙)である用紙Sに一括転写(二次転写)する二次転写部19と、二次転写された各色トナー像を用紙Sに定着させる定着装置21とを備えている。
さらにまた、画像形成部10は、定着装置21によってトナー像が定着された用紙Sの通過を検知するエグジットセンサ22を備える。さらにまた、このエグジットセンサ22を通過した用紙Sを胴内積載部60に排出するオフセット排出ロール23を備える。移動部材の一位例であるオフセット排出ロール23は、後述するオフセット処理を行う際、用紙Sの搬送を行いながら、用紙Sの積載位置が、用紙Sの搬送経路と交差する方向にずれるようになる(詳細は後述)。
さらにまた、画像形成部10は、定着装置21によってトナー像が定着された用紙Sの通過を検知するエグジットセンサ22を備える。さらにまた、このエグジットセンサ22を通過した用紙Sを胴内積載部60に排出するオフセット排出ロール23を備える。移動部材の一位例であるオフセット排出ロール23は、後述するオフセット処理を行う際、用紙Sの搬送を行いながら、用紙Sの積載位置が、用紙Sの搬送経路と交差する方向にずれるようになる(詳細は後述)。
用紙供給部40は、用紙収容部41と、繰り出しロール43と、捌きロール45とレジロール47とを備える。用紙収容部41は、用紙Sを収容する。繰り出しロール43は、用紙収容部41の上部に配設され、用紙収容部41に収容される用紙Sの束のうち、最上位の用紙Sを繰り出す。捌きロール45は、繰り出しロール43にて繰り出された用紙Sを1枚ずつに捌いて搬送する。また、レジロール47は、捌きロール45によって捌いて搬送された用紙Sを一旦停止させ、タイミングを合わせて回転を再開することにより二次転写部19に対して用紙Sを供給する。
<カバー部材80>
次に、図1及び図2を参照しながら、カバー部材80について説明をする。ここで、図2は、本実施の形態が適用される画像形成装置100を示す斜視図である。
まず、覆い部材の一例であるカバー部材80は、図2に示すように、画像形成装置100の前面(操作面側)に開閉可能に設けられている(矢印A参照)。ここで、本実施の形態では、胴内積載部60と画像読取装置30との間であって画像形成装置100の全面側に、画像が形成された用紙Sが取り出される取り出し開口53が形成されている。本実施の形態におけるカバー部材80は、この取り出し開口53を覆うように設けられている。
次に、図1及び図2を参照しながら、カバー部材80について説明をする。ここで、図2は、本実施の形態が適用される画像形成装置100を示す斜視図である。
まず、覆い部材の一例であるカバー部材80は、図2に示すように、画像形成装置100の前面(操作面側)に開閉可能に設けられている(矢印A参照)。ここで、本実施の形態では、胴内積載部60と画像読取装置30との間であって画像形成装置100の全面側に、画像が形成された用紙Sが取り出される取り出し開口53が形成されている。本実施の形態におけるカバー部材80は、この取り出し開口53を覆うように設けられている。
ここで、カバー部材80は、胴内積載部60上に排出された用紙Sが取り出し開口53から取り出されることや、胴内積載部60側に露出するオフセット排出ロール23にユーザの体の一部やペン等の異物が接触することを抑制する。なお、上記では説明を省略したが、カバー部材80は、板状の部分であるカバー面80aと、カバー面80aの一方の端部(下端部)に設けられたヒンジ81と、ヒンジ81が設けられた一方の端部とは反対側の端部に設けられ画像形成装置100の本体部側によりその移動が規制される被拘束部85とを有する。
カバー面80aは、カバー部材80が閉じられた状態において、画像読取装置30の下部から胴内積載部60の下方までを覆う寸法で構成されている。
カバー部材のヒンジ81は、図2に示すように、閉じられた状態のカバー部材80(図2の破線参照)の下側の端部に設けられるとともに、胴内積載部60の下方において筺体50に固定されている。
被拘束部85は、カバー部材80が綴じられた状態にて、オフセット排出ロール23が設けられる筺体側面50a側に対向配置される。本実施の形態における被拘束部85は、カバー面80aと連続した状態で形成される。また、被拘束部85は、筺体側面50aに向けて開口する開口87(詳細は後述)を有する。
カバー部材のヒンジ81は、図2に示すように、閉じられた状態のカバー部材80(図2の破線参照)の下側の端部に設けられるとともに、胴内積載部60の下方において筺体50に固定されている。
被拘束部85は、カバー部材80が綴じられた状態にて、オフセット排出ロール23が設けられる筺体側面50a側に対向配置される。本実施の形態における被拘束部85は、カバー面80aと連続した状態で形成される。また、被拘束部85は、筺体側面50aに向けて開口する開口87(詳細は後述)を有する。
<カバーロック部70>
次に、図2及び図3を参照しながら、カバーロック部70について説明をする。ここで、図3(A)はカバーロック部70周辺の斜視図であり、図3(B)は図3(A)のI面におけるカバーロック部70の断面図である。詳細には、(B−1)はカバーロック部70によるロックが解除されている状態を示し、(B−2)はカバーロック部70によってロックされている状態を示す。
次に、図2及び図3を参照しながら、カバーロック部70について説明をする。ここで、図3(A)はカバーロック部70周辺の斜視図であり、図3(B)は図3(A)のI面におけるカバーロック部70の断面図である。詳細には、(B−1)はカバーロック部70によるロックが解除されている状態を示し、(B−2)はカバーロック部70によってロックされている状態を示す。
固定解除機構の一例であるカバーロック部70は、カバー部材80が閉じられた状態で、カバー部材80の被拘束部85と対向する位置に設けられる。図2においては、カバーロック部70は取り出し開口53の左上(図2の楕円内)に配置される。
またカバーロック部70は、図3(A)、(B)に示すように、被拘束部85を拘束するロックピン71と、このロックピン71と接続されロックピン71を移動させるソレノイド75と、ロックピン71とソレノイド75との間に設けられロックピン71を元の位置(図3の(B−1)の位置)に戻す戻しばね73とを有する。
またカバーロック部70は、図3(A)、(B)に示すように、被拘束部85を拘束するロックピン71と、このロックピン71と接続されロックピン71を移動させるソレノイド75と、ロックピン71とソレノイド75との間に設けられロックピン71を元の位置(図3の(B−1)の位置)に戻す戻しばね73とを有する。
ここで、ロックピン71は、同図(B−1)、(B−2)に示すように、屈曲部71cを有するL字状の部材であり、被拘束部85に対して進退可能に設けられる(矢印B及びC参照)。このロックピン71は、屈曲部71cから被拘束部85に向けて延びる主部711と、屈曲部71cにて主部711に固定して接続され主部711と交差する方向(直交する方向)に延びる副部712とを有する。そして、ロックピン71の主部711は筺体側面50aを貫通して設けられている。
ソレノイド75は、ロックピン71の副部712の端部71a(主部711に接続された端部とは反対側に位置する端部)に接続されている。ソレノイド75は、この副部712側の端部71aを被拘束部85に対して進退させる(矢印B及びC参照)。なお、戻しばね73は、この端部71aとソレノイド75との間に設けられている。
ソレノイド75は、ロックピン71の副部712の端部71a(主部711に接続された端部とは反対側に位置する端部)に接続されている。ソレノイド75は、この副部712側の端部71aを被拘束部85に対して進退させる(矢印B及びC参照)。なお、戻しばね73は、この端部71aとソレノイド75との間に設けられている。
図3の(B−1)及び(B−2)を参照しカバーロック部70の動作を説明する。
まず、図3の(B−1)に示されるように、カバーロック部70によるロックが解除されている状態においては、ロックピン71の主部711側の端部71bが、筺体側面50aに接近した位置Paに配置されている。ここで、ロックピン71の端部71bが位置Paに配置されている状態においては、ロックピン71は、被拘束部85の開口87に進入していない。したがって、被拘束部85がロックピン71によって移動が制限されないことからカバー部材80を開放することが可能である。
まず、図3の(B−1)に示されるように、カバーロック部70によるロックが解除されている状態においては、ロックピン71の主部711側の端部71bが、筺体側面50aに接近した位置Paに配置されている。ここで、ロックピン71の端部71bが位置Paに配置されている状態においては、ロックピン71は、被拘束部85の開口87に進入していない。したがって、被拘束部85がロックピン71によって移動が制限されないことからカバー部材80を開放することが可能である。
そして、ソレノイド75が駆動しロックピン71の副部712側の端部71aが矢印B方向に移動すると、ロックピン71の主部711が筺体側面50aからさらに突出し、筺体側面50aより離れた位置Pbへと移動する。そして、図3(B−2)に示されるように、ロックピン71が位置Pbに配置されることにより、カバーロック部70によってカバー部材80がロックされ、カバー部材80は閉じられた状態で固定される。具体的には、ロックピン71の端部71bが被拘束部85の開口87に進入しており、被拘束部85の移動経路上にロックピン71が位置する状態となる。これにより、被拘束部85はロックピン71によって移動が制限され、カバー部材80の開放が制限される。なお、ロックピン71が位置Pbへと移動する際、戻しばね73は圧縮される。
一方で、カバーロック部70によるカバー部材80のロックを解除する(ロックを外す)場合には、上述の動作とは反対の動作が行われる。具体的に説明すると、オン状態とされていたソレノイド75がオフ状態とされる。これにより戻しばね73が伸長する。そしてこの伸長によって、ロックピン71が矢印C方向に押圧され、被拘束部85から離れる方向にロックピン71が移動する。これにより、被拘束部85の移動経路上からはずれた位置Paにロックピン71が位置するようになる。そしてこの状態になると、カバー部材80の開放が可能となる。
<オフセット排出ロール23>
次に、図1及び図4乃至図6を参照しながら、オフセット排出ロール23について説明をする。ここで、図4は、本実施の形態が適用されるオフセット排出ロール23の駆動系を説明する説明図である。図5は、オフセット排出ロール23の動作を説明する図である。図6は、オフセット排出ロール23と用紙Sの位置との関係を説明する図である。なお、図6は、オフセット排出ロール23及び胴内積載部60を上方から眺めた状態を示している。また、図6では、後述位置Phの図示を省略している。
次に、図1及び図4乃至図6を参照しながら、オフセット排出ロール23について説明をする。ここで、図4は、本実施の形態が適用されるオフセット排出ロール23の駆動系を説明する説明図である。図5は、オフセット排出ロール23の動作を説明する図である。図6は、オフセット排出ロール23と用紙Sの位置との関係を説明する図である。なお、図6は、オフセット排出ロール23及び胴内積載部60を上方から眺めた状態を示している。また、図6では、後述位置Phの図示を省略している。
まず、図4に示すように、オフセット排出ロール23は、駆動源であるモータMからの駆動力を受ける駆動ロール23aと、この駆動ロール23aに従動しかつ駆動ロール23aとの間にニップ部を形成する従動ロール23bとを有する。なお、この駆動ロール23aと従動ロール23bとは、図2に示すように、筺体50の胴内積載部60が設けられる側の側面である筺体側面50aから露出した状態で設けられている。
また、本実施の形態では、駆動ロール23aと同軸で設けられ、駆動ロール23aを回転させる駆動力を受ける駆動歯車23cが設けられている。さらに、モータMからの駆動を駆動歯車23cに伝達する歯車G1、G2が設けられている。また、モータMと歯車G2との間に、電磁クラッチ25が設けられている。この電磁クラッチ25をオンまたはオフすることで、モータMからオフセット排出ロール23への駆動力の伝達を遮断される。
さらに、本実施の形態では、図5(A)に示すように、駆動ロール23aの軸方向において、歯車G1の軸方向における寸法が駆動歯車23cの軸方向における寸法よりも小さくなっている。さらに、本実施の形態では、図5の矢印E、Fに示すように、駆動ロール23aが、駆動ロール23aの軸方向に移動可能に設けられている。このため、本実施の形態では、駆動歯車23cが歯車G1に対して移動するようになる。なおモータMからの駆動力は、画像形成装置100の他の部材や他の機構(中間転写ベルト13や二次転写部19等)にも不図示のギアを介して伝達される。付言すると、本実施の形態では、モータMの共有化が図られている。なお、本実施の形態では、このようにモータMを共用しているが、駆動ロール23aを回転させる専用のモータを設けてもよい。
さらに、本実施の形態では、図5(A)に示すように、駆動ロール23aの軸方向において、歯車G1の軸方向における寸法が駆動歯車23cの軸方向における寸法よりも小さくなっている。さらに、本実施の形態では、図5の矢印E、Fに示すように、駆動ロール23aが、駆動ロール23aの軸方向に移動可能に設けられている。このため、本実施の形態では、駆動歯車23cが歯車G1に対して移動するようになる。なおモータMからの駆動力は、画像形成装置100の他の部材や他の機構(中間転写ベルト13や二次転写部19等)にも不図示のギアを介して伝達される。付言すると、本実施の形態では、モータMの共有化が図られている。なお、本実施の形態では、このようにモータMを共用しているが、駆動ロール23aを回転させる専用のモータを設けてもよい。
また、図5に示すように、オフセット排出ロール23の駆動ロール23aは、オフセット排出ロール23の回転軸となるシャフト23a1と、このシャフト23a1の周囲に設けられ従動ロール23bとともにニップ部を形成するロール部23a2とを有する。本実施の形態においては、2つのロール部23a2が、シャフト23a1に沿う方向において離間して設けられている。
また、駆動ロール23aのシャフト23a1は、用紙Sの搬送経路と交差する方向(直交する方向)に沿って配置される。このシャフト23a1は、図示しないリンク機構を介して、図示しないステッピングモータと接続されている。そして、このステッピングモータによって、駆動ロール23aは、シャフト23a1の軸線に沿う方向、すなわち用紙Sの搬送経路と交差する方向に移動する。具体的には、画像形成装置100のリア側(図1の紙面奥側、図5の右側)の位置Piと、フロント側(図1の紙面手前側、図5の左側)の位置Pjとの間で変位可能に設けられている(矢印E及びF参照)。また、本実施の形態では、位置Piと位置Pjとの中間点に、オフセット排出ロール23が待機する位置(ホームポジション)である位置Phが設定されている。
次に、図6を参照しながら、オフセット排出ロール23の動作について説明をする。
まず、用紙Sが定着装置21からオフセット排出ロール23に搬送されてくる前に、ステッピングモータの駆動により、オフセット排出ロール23は待機位置の一例であるホームポジションである位置Phから、リア側の位置Piへと一旦移動する。なお、オフセット排出ロール23と一体として設けられる駆動歯車23c(図4参照)は、ステッピングモータの駆動によりリア側へと移動するが、歯車G1、G2は移動しない。
そして、定着装置21から搬送されてきた用紙Sがオフセット排出ロール23に到達し、駆動ロール23aと従動ロール23bとによって用紙Sの搬送方向における先端が挟まれる。用紙Sを挟んだオフセット排出ロール23は、回転をするとともにリア側の位置Piからフロント側の位置Pjに向けて移動(矢印F参照)する。これにより、オフセット排出ロール23によって挟まれた用紙Sは、搬送方向下流側へと搬送される(矢印G参照)とともに、用紙Sの搬送経路と直交(交差)する方向に移動する(矢印F参照)。その結果、用紙Sは胴内積載部60の位置S1(図中左側に寄った位置、図中実線で示す位置)に配置される。
まず、用紙Sが定着装置21からオフセット排出ロール23に搬送されてくる前に、ステッピングモータの駆動により、オフセット排出ロール23は待機位置の一例であるホームポジションである位置Phから、リア側の位置Piへと一旦移動する。なお、オフセット排出ロール23と一体として設けられる駆動歯車23c(図4参照)は、ステッピングモータの駆動によりリア側へと移動するが、歯車G1、G2は移動しない。
そして、定着装置21から搬送されてきた用紙Sがオフセット排出ロール23に到達し、駆動ロール23aと従動ロール23bとによって用紙Sの搬送方向における先端が挟まれる。用紙Sを挟んだオフセット排出ロール23は、回転をするとともにリア側の位置Piからフロント側の位置Pjに向けて移動(矢印F参照)する。これにより、オフセット排出ロール23によって挟まれた用紙Sは、搬送方向下流側へと搬送される(矢印G参照)とともに、用紙Sの搬送経路と直交(交差)する方向に移動する(矢印F参照)。その結果、用紙Sは胴内積載部60の位置S1(図中左側に寄った位置、図中実線で示す位置)に配置される。
なお、オフセット排出ロール23によるオフセット処理が行われない場合には、用紙Sは、図中右側に寄った位置S0に配置される。付言すると、本実施の形態では、オフセット処理が行われない場合、用紙Sは右側に寄った位置S0に排出され、オフセット処理が行われる場合、用紙Sは左側に寄った位置S1に排出される。さらに説明すると、オフセット処理が行われる場合とオフセット処理が行われない場合とでは、用紙Sの排出位置が図6に示すように距離Pxだけずれる。
ここで、一枚目の用紙Sが胴内積載部60へ排出された後、オフセット排出ロール23は位置Piに戻る。そして、新たな用紙S(2枚目の用紙S)が搬送されてくると、ニップした状態で位置Pjに移動する。そして、本実施の形態では、用紙Sが搬送されてくる度に、位置Piへの移動、位置Pjへの移動が繰り返される。これにより、上記位置S1に用紙束が生成されるようになる。このように用紙束が生成された後、オフセット排出ロール23は、位置Piにて停止される。そして、オフセット排出ロール23は、この状態にて、用紙Sを胴内積載部60へ順次排出する。これにより、位置S0に用紙束が生成されるようになる。そして、本実施の形態では、オフセット処理を行う動作(位置S1に用紙Sを排出する動作)と、オフセット処理を行わない動作(位置S0に用紙Sを排出する動作)とが交互に繰り返される。これにより、距離Pxずれた状態の用紙束が、胴内積載部60上に積載されるようになる。ここで、このように用紙束がずれて積載される場合、一つの用紙束内に複数部の用紙束が含まれることが抑制され、各用紙束の配布等を行いやすくなる。
<画像形成装置100の動作>
ここで、画像形成装置100の動作について説明をする。
画像形成装置100が画像形成動作を開始すると、画像読取装置30等から入力された画像データは、予め定められた画像処理が施された後、各画像形成ユニット1に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット1Kでは、感光体ドラム12が回転しながら、予め定められた電位で一様に帯電された後に走査露光される。それにより、感光体ドラム12上には、黒(K)色画像に関する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は現像され、感光体ドラム12上には黒(K)色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット1Y,1M,1Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像が形成される。
ここで、画像形成装置100の動作について説明をする。
画像形成装置100が画像形成動作を開始すると、画像読取装置30等から入力された画像データは、予め定められた画像処理が施された後、各画像形成ユニット1に送られる。そして、例えば黒(K)色トナー像を形成する画像形成ユニット1Kでは、感光体ドラム12が回転しながら、予め定められた電位で一様に帯電された後に走査露光される。それにより、感光体ドラム12上には、黒(K)色画像に関する静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム12上に形成された静電潜像は現像され、感光体ドラム12上には黒(K)色トナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット1Y,1M,1Cにおいても、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像が形成される。
各画像形成ユニット1で形成された各色のトナー像は、回転駆動される中間転写ベルト13上に、一次転写ロール17により順次静電吸引される。これにより中間転写ベルト13には各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。そして、中間転写ベルト13上の重畳トナー像は、中間転写ベルト13の移動に伴って二次転写部19に搬送される。
一方で、用紙収容部41に積載された用紙Sは、繰り出しロール43によって繰り出され、捌きロール45によって捌かれて搬送される。さらに、捌かれた用紙Sはレジロール47によって二次転写部19へと供給される。
そして、重畳トナー像は、二次転写部19が形成する転写電界の作用により、レジロール47を経て供給される用紙S上に一括して静電転写される。
一方で、用紙収容部41に積載された用紙Sは、繰り出しロール43によって繰り出され、捌きロール45によって捌かれて搬送される。さらに、捌かれた用紙Sはレジロール47によって二次転写部19へと供給される。
そして、重畳トナー像は、二次転写部19が形成する転写電界の作用により、レジロール47を経て供給される用紙S上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Sは、中間転写ベルト13から剥離され、定着装置21まで搬送される。定着装置21に搬送された用紙S上のトナー像は、定着装置21によって熱及び圧力による定着処理を受けて用紙S上に定着される。そして、定着画像が形成された用紙Sは、エグジットセンサ22によって検知された後、オフセット排出ロール23によって胴内積載部60に排出され積載される。このようにして、画像形成装置100での画像形成がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返される。
ここで、図7(オフセット排出ロール23とカバーロック部70との関係を示すタイミングチャートを示した図)を参照して、胴内積載部60に用紙Sが排出される際の各部の動作を詳細に説明する。
図7の上段に示すように、エグジットセンサ22にて用紙Sの先端が通過したことが検知されると(符号7A参照)、回転しているオフセット排出ロール23がホームポジションである位置Phからリア側の位置Piへと移動する(符号7B参照)。そして、位置Piに配置されたオフセット排出ロール23に用紙Sの先端が到達するタイミングにて(符号7C参照)と、オフセット排出ロール23は回転を維持しながらリア側の位置Piからフロント側の位置Pjに向けて移動を開始する(符号7D参照)。これにより、用紙Sは搬送方向下流側に向けて搬送されるとともに搬送方向と直交する方向に移動するようになる。その後、用紙Sは胴内積載部60に排出される。ここで、胴内積載部60における用紙Sの排出位置は、上記にて説明したとおり位置S1である。
ここで、位置S1への用紙Sの排出が終了した後、位置Pjに位置するオフセット排出ロール23は、上記の通り位置Piまで移動する。そして、2枚目の用紙Sがオフセット排出ロール23に到達すると、オフセット排出ロール23は再び用紙Sを搬送しながら位置Piから位置Pjへと移動する。さらに3枚目以降の用紙Sについてもこの動作を繰り返す。これにより、上記にて説明したとおり、位置S1に用紙束が生成される。その後、本実施の形態では、上述のとおりオフセット排出ロール23が、位置Piにとどまった状態となり、複数の用紙Sが順次排出される。これにより、上記にて説明した位置S0にも用紙束が生成される。そして、本実施の形態では、上記の通り、オフセット処理を行う動作と、オフセット処理を行わない動作とが交互に繰り返される。これにより、ずれた状態の用紙束が胴内積載部60上に積載されるようになる。
ここで、胴内積載部60への用紙Sの排出が終了し、オフセット排出ロール23がホームポジションに移動する際の各部の動作を説明する。なお、ここでは、位置Piからホームポジション(Ph)に移動する際の動作について説明する。
まず、最後の用紙Sにおける搬送方向の後端がオフセット排出ロール23を通過した後、オフセット排出ロール23は、回転を停止する(符号7E参照)。そして、回転を停止したオフセット排出ロール23は、ホームポジションである位置Phへと移動する(符号7F参照)。より具体的には、符号7Fに示すように、フロント側の位置Pjに配置されているオフセット排出ロール23は、一旦リア側の位置Piへと移動した後に位置Phへと戻る。
まず、最後の用紙Sにおける搬送方向の後端がオフセット排出ロール23を通過した後、オフセット排出ロール23は、回転を停止する(符号7E参照)。そして、回転を停止したオフセット排出ロール23は、ホームポジションである位置Phへと移動する(符号7F参照)。より具体的には、符号7Fに示すように、フロント側の位置Pjに配置されているオフセット排出ロール23は、一旦リア側の位置Piへと移動した後に位置Phへと戻る。
そして、オフセット排出ロール23がホームポジションである位置Phに配置された後に、カバーロック部70によるカバー部材80のロックが解除される。より具体的には、ロックピン71が位置Pbから位置Paに移動(図3の矢印C参照)し、ロックピン71が被拘束部85の開口87の外に配置される。これにより、カバー部材80の開放が可能となり、画像が形成され胴内積載部60に積載された用紙Sの取り出しが可能となる。
ここで、本実施の形態においては、オフセット排出ロール23がホームポジションへ戻る際、オフセット排出ロール23は、上述のように一旦リア側の位置Piへと移動した後に位置Phへと戻る。また、上記で説明を省略したが、本実施の形態では、用紙S搬送後におけるオフセット排出ロール23の位置が位置Piとなっている場合、位置Piから直接位置Phへと戻る。つまり、本実施の形態では、オフセット排出ロール23の位置に関わらず、オフセット排出ロール23は、位置Piを経由して位置Phへと戻ることになる。このことにより、オフセット排出ロール23がホームポジションへと戻る際にいずれの方向から戻ったかによって生じ得るオフセット排出ロール23の位置のばらつきが抑制される。
また、本実施の形態の構成では、上記のように、オフセット排出ロール23の回転が停止した後に、カバーロック部70によるカバー部材80のロックが解除されるようになっている。この場合、回転しているオフセット排出ロール23にユーザが触れることが抑制されるようになる。また、本実施の形態では、図7の符号7Gに示すように、オフセット排出ロール23のホームポジションへの移動が終了した後に(移動が停止した後)に、カバーロック部70によるカバー部材80のロックが解除されるようになっている。この場合は、移動するオフセット排出ロール23にユーザが触れることが抑制されるようになる。
<第2の実施形態>
次に、図8を参照しながら、第2の実施形態について説明をする。ここで、図8は、オフセット排出ロール23とカバーロック部70との関係を示すタイミングチャートの他の一例である。
次に、図8を参照しながら、第2の実施形態について説明をする。ここで、図8は、オフセット排出ロール23とカバーロック部70との関係を示すタイミングチャートの他の一例である。
上述の態様においては、オフセット排出ロール23がホームポジションである位置Phへ戻った後に、カバーロック部70がカバー部材80のロックを解除した。一方で、本実施の形態においては、図8に示すように、オフセット排出ロール23がホームポジションへ戻る動作(符号H参照)を行う前に、カバー部材80のロックを解除する(符号8A参照)。付言すれば、最後に搬送されてきた用紙Sの搬送方向における後端が、オフセット排出ロール23を通過した後に、カバーロック部70によるカバー部材80のロックを解除する。
本実施の形態によれば、オフセット排出ロール23がホームポジションへ戻る前に、カバー部材80の開放が可能となり、上記にて説明した処理に比較してより早期に、用紙Sの取り出しが可能となる。
本実施の形態によれば、オフセット排出ロール23がホームポジションへ戻る前に、カバー部材80の開放が可能となり、上記にて説明した処理に比較してより早期に、用紙Sの取り出しが可能となる。
なお上記のように、オフセット排出ロール23がホームポジションへ戻る前にロックを解除する場合、回転しかつホームポジションに移動するオフセット排出ロール23にユーザがアクセス可能となってしまう。そこで、本実施の形態では、ユーザによってカバー部材80が開放された場合、オフセット排出ロール23の回転およびホームポジションへ戻る動作を停止させる。より具体的には、カバー部材80の開放がカバーセンサ(図示せず)により検知された場合に、電磁クラッチ25を動作させ、オフセット排出ロール23への回転駆動力の伝達を遮断する。また、オフセット排出ロール23を軸方向に移動させるステッピングモータ(図示せず)を停止させる。これにより、オフセット排出ロール23の回転およびホームポジションへの移動が停止する。
ここで、本実施の形態では、最後に搬送されてきた用紙Sがオフセット排出ロール23を通過した後も、図8の符号8Bに示すように、予め定められた時間、オフセット排出ロール23を回転させる。このように、オフセット排出ロール23の回転を継続させた場合、用紙Sの搬送方向における後端がオフセット排出ロール23(あるいはオフセット排出ロール23周辺の部材)に引っかかった状態となることが抑制される。付言すると、胴内積載部60に用紙Sが完全に落ちきらないという事態の発生が抑制される。
なお、上記のように、オフセット排出ロール23がホームポジションへ戻る動作を停止させた場合、ホームポジション以外の箇所にオフセット排出ロール23が位置するようになる。そこでこの場合、例えば、画像形成装置100にて次の画像形成動作が行われる際に、オフセット排出ロール23をホームポジションへ戻す。なおこの際、カバー部材80が閉じられていることを、カバーセンサ(図示せず)にて確認し、閉じられている場合のみ戻す処理を行うことが好ましい。
<他の実施形態>
上述の実施形態においては、記録材処理装置の例として画像形成装置100を用いて説明したが、これに限定されない。記録材処理装置としては、例えば後処理装置や用紙積載装置等であってもよい。後処理装置としては、ステープル針を用いて(あるいは用いることなく)記録材に対する綴じ処理を行う綴じ処理装置、パンチ穴をあけるパンチャ、折り筋を付ける折り筋装置等を有する構成がある。用紙積載装置としては、用紙を複数の積載部に仕分けられる機構等を有する構成がある。
上述の実施形態においては、記録材処理装置の例として画像形成装置100を用いて説明したが、これに限定されない。記録材処理装置としては、例えば後処理装置や用紙積載装置等であってもよい。後処理装置としては、ステープル針を用いて(あるいは用いることなく)記録材に対する綴じ処理を行う綴じ処理装置、パンチ穴をあけるパンチャ、折り筋を付ける折り筋装置等を有する構成がある。用紙積載装置としては、用紙を複数の積載部に仕分けられる機構等を有する構成がある。
また、上述の実施形態においては、カバー部材80を画像形成装置100の前面(操作面側)に設ける構成を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、画像形成装置100の側面に設けてもよい。図1を用いて例示すると、胴内積載部60と画像読取装置30との間に形成される空間の図1中の右側面に設けてもよい。
さらに、画像形成装置100の前面(操作面側)と画像形成装置100の側面との両面にそれぞれカバー部材80を設けるよう構成してもよい。
さらに、画像形成装置100の前面(操作面側)と画像形成装置100の側面との両面にそれぞれカバー部材80を設けるよう構成してもよい。
1Y,1M,1C,1K…画像形成ユニット、19…二次転写部、21…定着装置、23…オフセット排出ロール、23a…駆動ロール、23b…従動ロール、50…筺体、60…胴内積載部、70…カバーロック部、71…ロックピン、73…戻しばね、75…ソレノイド、80…カバー部材、85…被拘束部、87…開口、100…画像形成装置、S…用紙
Claims (6)
- 記録材が積載される積載面と、搬送されてきた記録材を保持しながら記録材の搬送方向と交差する方向に移動し当該積載面における記録材の積載箇所を異ならせる移動部材とを有し、搬送されてきた記録材を収容する記録材収容部と、
少なくとも一方向から前記記録材収容部を覆うとともに、当該記録材収容部に対して開閉可能に設けられる覆い部材と、
前記記録材収容部を覆った前記覆い部材を固定するとともに、前記移動部材の前記交差する方向における移動の終了に応じて固定を解除する固定解除機構と
を含む記録材処理装置。 - 前記固定解除機構は、前記移動部材が前記交差する方向における移動を開始する前に前記覆い部材を固定することを特徴とする請求項1記載の記録材処理装置。
- 前記移動部材は、搬送されてきた記録材を回転することにより前記積載面に送り出し、
前記固定解除機構は、前記移動部材の前記交差する方向における移動が終了し、かつ記録材の前記積載面に送り出す回転が終了した後に固定を解除することを特徴とする請求項1または2記載の記録材処理装置。 - 前記固定解除機構は、前記移動部材が複数の記録材を順に記録材の搬送方向と交差する方向に移動させる場合には、前記移動部材による最後の記録材の移動が終了した後に固定を解除することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の記録材処理装置。
- 記録材が積載される積載面と、待機位置で待機し搬送されてきた記録材を保持しながら記録材の搬送方向と交差する方向に移動し当該積載面における記録材の積載箇所を異ならせるとともに積載箇所を異ならせる動作を行った後当該待機位置に戻る移動部材とを有し、搬送されてきた記録材を収容する記録材収容部と、
少なくとも一方向から前記記録材収容部を覆うとともに、当該記録材収容部に対して開閉可能に設けられる覆い部材と、
前記記録材収容部を覆った前記覆い部材を固定するとともに、前記移動部材による記録材の積載箇所を異ならせる動作の終了に応じて固定を解除する固定解除機構と、
前記固定解除機構が固定を解除しているが前記移動部材が前記待機位置に戻る動作の間にユーザによって前記覆い部材に対する開放操作がなされた際、当該移動部材が当該待機位置に戻る動作を停止させる停止手段と
を含む記録材処理装置。 - 前記移動部材は、搬送されてきた記録材を回転することにより前記積載面に送り出すとともに当該送り出しを行った後も予め定められた時間、回転を継続し、
前記停止手段は、前記固定解除機構が固定を解除しているが前記移動部材が記録材の送り出しを行った後で回転を継続している間にユーザによって前記覆い部材に対する開放操作がなされた際、当該移動部材が回転する動作を停止させることを特徴とする請求項5記載の記録材処理装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018095343A (ja) * | 2016-12-09 | 2018-06-21 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート処理装置およびこれを備える画像形成装置 |
US11235942B2 (en) | 2016-12-09 | 2022-02-01 | Canon Finetech Nisca Inc. | Apparatus for processing sheets |
-
2010
- 2010-11-02 JP JP2010246301A patent/JP2012096897A/ja active Pending
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