JP2012096267A - 金属円管の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧作業の複雑化や押圧手段の大型化を招くことなく、突合せ部をその外周面がフラットになるように突合わすことができる金属円管の製造装置を提供すること。
【解決手段】金属円管の製造装置1は、円筒状にロール成形されて搬送されるワーク10の周方向端部である突合せ部10aを突合わせた状態で、レーザ溶接ヘッド22を用いて溶接するものである。この金属円管の製造装置1は、ワーク10の外径より僅かに大きい孔径の貫通孔21aを有する筒状金型21と、筒状金型21の貫通孔21aにワーク10が挿通された状態で、ワーク10の周方向において突合せ部10aと反対側に位置する反対部位10cをワークの軸中心O1に向けて押圧する押圧装置41,42,43と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、円筒状のワークの突合せ部が突合わされた状態で溶接する金属円管の製造装置、及び製造方法に関し、特に、突合せ部をその外周面がフラットになるように突合わすことができる金属円管の製造装置、及び製造方法に関する。
金属板から金属円管を製造する方法として、金属板を各種ロール群によって円筒状にロール成形し、その周方向端部である突合せ部を突合わせた状態で溶接する方法がある。この方法では、突合せ部をその外周面がフラットになるように突合わすことが重要である。なぜなら、突合せ部において例えば段差が生じている状態で突合わされた場合、溶接により溶融した突合せ部の表面がフラットにならない。これにより、溶融した突合せ部で接合する部分の体積が減少して、金属円管の接合強度が低下してしまう。また、金属円管の外周面がフラットでなくなり、見た目が悪く、金属円管の品質が低下してしまう。そこで、突合せ部をその外周面がフラットになるように突合わす方法として、例えば、下記特許文献1に記載された方法がある。
下記特許文献1に記載された方法では、図11に示したように、円筒状のワーク110に対してローラ141,142が左右に配置され、ローラ141,142に対してワーク110の搬送方向の出口側にローラ143,144が配置されている。そして、溶接ツール122の溶接位置よりワーク110の搬送方向の入口側において、突合せ部110aの内周面側にローラ145を配置するとともに、突合せ部110aの外周面側にローラ146を配置している。このようにして、ワーク110の左右からと、突合せ部110aの内周面及び外周面とから、ワーク110を押圧して、突合せ部110aをその外周面がフラットになるように調整している。
特開2002−248519号公報
ところで、上述した方法においては、左右のローラ141,142、143,144がワーク110に対して押圧する押圧力及び押圧位置とを左右均等にしなければならず、押圧力及び押圧位置の調整が難しかった。特に、ワーク110自体に製作誤差(精度のバラツキ)がある場合、即ち、図12(a)に示したように、外周長が軸方向に応じて異なるワーク110Aである場合(d1≠d2)、又は図12(b)に示したように、突合せ部110aの端面が軸方向に沿ってうねるワーク110Bである場合には、突合せ部110aの位置に応じて、外周面がフラットになるように突合わすための押圧力及び押圧位置が変化して、突合せ部110aを適正な位置で突合わすことが難しかった。
また、上述した方法においては、突合せ部110aを上下のローラ145,146で上下方向から押圧している。これにより図12(c)に示したように突合せ部110aに段差が生じていても、この段差を無くすことができる。しかし、この場合において、突合せ部110aの外周面に作用する摩擦力が大きくなり、外周面に傷が付いて、品質が低下するおそれがあった。
更に、図11に示した押圧手段140(各ローラ141,142,143,144,145,146)では、上下方向及び左右方向に押圧するため、押圧する方向が多くて、各ローラを駆動する駆動機構の押圧作業が複雑であった。また、各ローラがワーク110に対して左右及び上方に配置されるため、各ローラと駆動機構とを含めた押圧手段140が大型化するという問題もあった。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、押圧作業の複雑化や押圧手段の大型化を招くことなく、突合せ部をその外周面がフラットになるように突合わすことができる金属円管の製造装置、及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る金属円管の製造装置は、円筒状にロール成形されて搬送されるワークの周方向端部である突合せ部を突合わせた状態で、溶接ツールを用いて溶接するものであって、前記ワークの外径より僅かに大きい孔径の貫通孔を有する筒状金型と、前記筒状金型の貫通孔に前記ワークが挿通された状態で、前記ワークの周方向において前記突合せ部と反対側に位置する反対部位を前記ワークの軸中心に向けて押圧する押圧手段と、を備えることに特徴がある。
また、本発明に係る金属円管の製造装置において、前記押圧手段は、前記溶接ツールの溶接位置より前記ワークの搬送方向の入口側で、前記反対部位を押圧して前記突合せ部を突合せる第1押圧装置を有することが好ましい。
また、本発明に係る金属円管の製造装置において、前記押圧手段は、前記溶接ツールの溶接位置又はこの溶接位置より前記ワークの搬送方向の出口側で、前記反対部位を押圧して溶融した前記突合せ部を整形する第2押圧装置を有することが好ましい。
この場合において、前記溶接位置より前記ワークの搬送方向の入口側で、前記突合せ部の隙間の形状を測定する突合せ形状測定手段と、前記溶接位置又は前記溶接位置より前記ワークの搬送方向の出口側で、溶融した前記突合せ部のビードの形状を測定するビード形状測定手段と、前記突合せ形状測定手段及び前記ビード形状測定手段の測定値に基づいて、前記第2押圧装置が前記反対部位を押圧する押圧位置を決定し、前記第2押圧装置の駆動を制御する電子制御装置と、を備えることが好ましい。
また、本発明に係る金属円管の製造装置において、前記押圧手段は、前記第2押圧装置より前記ワークの搬送方向の出口側で、前記反対部位を押圧して溶融した前記突合せ部が連続した状態を維持する第3押圧装置を有することが好ましい。
また、本発明に係る金属円管の製造装置において、前記突合せ部の周方向の位置合わせをするガイド手段を備え、このガイド手段は、前記ワークの搬送方向に対して所定の勾配を有するように延び、前記ワークの搬送方向の入口側では前記突合せ部の隙間に入り込み、前記ワークの搬送方向の出口側では前記突合せ部の隙間から抜ける刃部を有することが好ましい。
本発明に係る金属円管の製造方法は、円筒状にロール成形されたワークをその軸方向に搬送し、前記ワークの周方向端部である突合せ部を突合わせた状態で、溶接ツールを用いて溶接するものであって、貫通孔を有する筒状金型に対して、前記貫通孔の孔径より僅かに小さい外径を有するワークを前記貫通孔に挿通して搬送する搬送工程と、押圧手段により前記ワークの周方向において前記突合せ部と反対側に位置する反対部位を前記ワークの軸中心に向けて押圧する押圧工程と、を備えることに特徴がある。
また、本発明に係る金属円管の製造方法において、前記押圧工程では、前記溶接ツールの溶接位置より前記ワークの搬送方向の入口側で、前記反対部位を押圧して前記突合せ部を突合せることが好ましい。
また、本発明に係る金属円管の製造方法において、前記押圧工程では、前記溶接ツールの溶接位置又はこの溶接位置より前記ワークの搬送方向の出口側で、前記反対部位を押圧して溶融した前記突合せ部を整形することが好ましい。
また、本発明に係る金属円管の製造方法において、前記搬送工程では、軸方向長さが500mm以下であるワークを搬送しても良い。
よって、本発明に係る金属円管の製造装置、及び製造方法によれば、ワークは筒状金型の貫通孔に対して浮いた状態で押圧され、ワークの外周面が筒状金型の貫通孔に沿って変形する。このように、ワークの外周面を変形させることを前提としているため、ワーク自体に製作誤差(精度のバラツキ)があっても、突合せ部の外周面を柔軟に変形させて、突合せ部をその外周面がフラットになるように突合わすことができる。
また、本発明によれば、押圧手段は、ワークの周方向において突合せ部と反対側に位置する反対部位をワークの軸中心に向けて押圧する。このため、押圧手段はワークを一方向から押圧するものであり、多方向から押圧するものではない。従って、押圧作業の複雑化を防止できる。また、押圧手段は、ワークに対して多方向(例えば、左右両方向)の位置に配置されるものではないため、押圧手段の大型化を防止できる。
また、本発明によれば、突合せ部の外周面は、筒状金型の貫通孔に拘束された状態で、ワークの周方向に僅かに揺動しながらワークの搬送方向に移動する。ここで、一般的に、外筒の円形孔に嵌合(拘束)された内筒が軸方向に移動する場合、内筒が周方向に僅かに揺動しながら軸方向に移動する場合の方が、内筒が単に軸方向に移動する場合に比して、内筒の外周面に作用する摩擦力が小さくなる。このため、突合せ部の外周面に作用する摩擦力が大きくなることを防止でき、外周面に傷が付き難くなり、品質を良好にすることができる。
第1実施形態における金属円管の製造装置を示した概略的な斜視図である。 図1に示した溶接装置等の縦断側面図である。 図1に示した溶接装置等の縦断正面図である。 図1に示した電子制御装置の制御系ブロック図である。 所定突合せ部に対する、金属円管の製造装置の動作を示したフローチャートである。 所定突合せ部に体積欠損が生じている状態を示した図である。 (a)図3に示した第1押圧装置のワークに対する力の伝達を示した図である。(b)従来の押圧装置のワークに対する力の伝達を示した図である。 (a)溶融した所定突合せ部が凹状になっている状態を示した図である。(b)溶融した所定突合せ部が凸状になっている状態を示した図である。 図4に示した押圧位置決定部の処理内容を示したフローチャートである。 第2実施形態における金属円管の製造装置を示した概略的な斜視図である。 従来の金属円管の製造装置において、ワークが押圧手段により押圧された状態を示した概略的な斜視図である。 (a)外周長が軸方向に応じて異なるワークを示した概略的な平面図である。(b)突合せ部が軸方向に沿ってうねるワークを示した概略的な平面図である。(c)突合せ部に段差が生じているワークを示した縦断正面図である。
次に、本発明に係る金属円管の製造方法及び製造装置について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、金属円管の製造装置1(以下、「装置1」と呼ぶ)を示した概略的な斜視図である。図1に示したように、搬送されるワーク10を連続的に溶接する溶接装置20と、ワーク10の移動をガイドするガイド部材30と、ワーク10を局所的に押圧する押圧手段40とを備えている。図2は、図1に示した溶接装置20等の縦断側面図であり、図3は、図1に示した溶接装置20等の縦断正面図である。
ワーク10は、薄板状の金属板が各種ロール群によってプレスされ、円筒状にロール成形されたものである。このため、ワーク10の断面形状は、略C字状になっていて、ワーク10の周方向端部が突合せ部10aとなっている。なお、ワーク10は、その外径が例えば100mm程度のものである。この装置1は、図示しない搬送装置によって、ワーク10を図1の左側から右側へ搬送し、突合せ部10aを突合わせた状態で連続的に溶接を行って、金属円管10Aを製造するようになっている。
溶接装置20は、ワーク10を挿通する筒状金型21と、ワーク10を溶接する溶接ツールとしてのレーザ溶接ヘッド22とを有している。筒状金型21は、直方体の箱状のものであり、中央に搬送されるワーク10を挿通する円形の貫通孔21aを有している。この筒状金型21の上部において、ワーク10の搬送方向(以下、単に「搬送方向」と呼ぶ)の入口側にガイド部材30が組付けられ、搬送方向の中央部にレーザ溶接ヘッド22が組付けられている。また、筒状金型21の下部において、搬送方向に沿って押圧手段40が組付けられている。
筒状金型21は、長手方向(図2の左右方向)の寸法が例えば250mm程度であり、高さ方向(図3の上下方向)の寸法が例えば200mm程度であり、幅方向(図3の左右方向)の寸法が例えば280mm程度のものである。また、筒状金型21の貫通孔21aの孔径は、ワーク10の外径より、僅かに大きく設定されている。レーザ溶接ヘッド22は、ワーク10の突合せ部10aにレーザ光を照射し突合せ部10aを接合するものである。
ガイド部材30は、突合せ部10aの周方向の位置合わせをするものである。このガイド部材30は、カミソリ状のものであり、下方に刃部30aを有している。この刃部30aは、図2に示したように、搬送方向に対して所定の勾配を有するように延びていて、搬送方向の入口側では突合せ部10aの隙間10bに入り込み、搬送方向の出口側では突合せ部10aの隙間10bから抜けるようになっている。この実施形態においては、刃部30aの厚さは2mm程度に設定され、突合せ部10aの隙間10bは3mm程度に設定されている。
押圧手段40は、図2に示したように、ワーク10の周方向において突合せ部10aと反対側に位置する反対部位10c(ワーク10の下方部分)を軸中心O1(図3参照)に向けて押圧するものである。この押圧手段40は、搬送方向の入口側から順に、第1押圧装置41と、第2押圧装置42と、第3押圧装置43とを有している。各押圧装置41,42,43は、図1に示したように、電子制御装置50に接続されていて、それぞれ独立して駆動するように構成されている。
第1押圧装置41は、図2に示したように、溶接位置(レーザ溶接ヘッド22の先端の位置)より搬送方向の入口側で、反対部位10cを押圧するものであり、ローラフォロア41aと第1駆動機構41bとを有している。ローラフォロア41aは、ワーク10の反対部位10cと直接接触し、回転しながらワーク10に径方向(図2の上下方向)の力を伝えるものである。第1駆動機構41bは、ローラフォロア41aを反対部位10cに向けて押圧し、その押圧荷重を制御できるように構成されている。この第1押圧装置41の作用効果については、後に詳しく説明する。
第2押圧装置42は、図2に示したように、溶接位置又は溶接位置より搬送方向の出口側で、反対部位10cを押圧するものであり、ローラフォロア42aと第2駆動機構42bとを有している。ローラフォロア42aは、ワーク10の反対部位10cと直接接触し、回転しながらワーク10に径方向(図2の上下方向)の変位を伝えるものである。第2駆動機構42bは、ローラフォロア42aを反対部位10cに向けて押圧し、その押圧位置を制御できるように構成されている。この第2押圧装置42の作用効果については、後に詳しく説明する。
第3押圧装置43は、図2に示したように、第2押圧装置42より搬送方向の出口側で、反対部位10cを押圧するものであり、ローラフォロア43aと第3駆動機構43bとを有している。ローラフォロア43aは、ワーク10の反対部位10cと直接接触し、回転しながらワーク10に径方向(図2の上下方向)の力を伝えるものである。第3駆動機構43bは、ローラフォロア43aを反対部位10cに向けて押圧し、その押圧荷重を制御できるように構成されている。この第3押圧装置43の作用効果については、後に詳しく説明する。
続いて、電子制御装置50の制御系について、図4を用いて説明する。図4は、電子制御装置50の制御系ブロック図である。この電子制御装置50は、第1駆動制御部51と、第2駆動制御部52と、第3駆動制御部53と、治具制御部54と、押圧位置決定部55とを備えている。また、この電子制御装置50には、突合せ形状測定手段としての第1レーザ変位装置61と、ビード形状測定手段としての第2レーザ変位装置62とが接続されている。
第1駆動制御部51は、第1駆動機構41bと接続していて、ワーク10の材質、板厚、外径等に基づいて生成した制御信号を第1駆動機構41bに出力して、第1駆動機構41bを駆動するようになっている。第2駆動制御部52は、押圧位置決定部55が決定した押圧位置Xfを入力し、この押圧位置Xfに基づいて生成した制御信号を第2駆動機構42bに出力して、第2駆動機構42bを駆動するようになっている。第3駆動制御部53は、第3駆動機構43bと接続していて、ワーク10の材質、板厚、外径等に基づいて生成した制御信号を第3駆動機構43bに出力して、第3駆動機構43bを駆動するようになっている。治具制御部54は、レーザ溶接ヘッド22及び図示しない搬送装置と接続していて、これらを駆動するようになっている。
ここで、第1レーザ変位装置61及び第2レーザ変位装置62について説明する。第1レーザ変位装置61は、図1及び図2に示したように、溶接位置より搬送方向の入口側で、突合せ部10aの隙間10bの形状を測定するものである。これにより、突合せ部10aの体積がどのくらい不足しているかを測定できる。第2レーザ変位装置62は、図1及び図2に示したように、溶接位置又は溶接位置より搬送方向の出口側で、溶融した突合せ部10aのビードの形状を測定するものである。これにより、溶融した突合せ部10aのビードの体積がどのくらい過不足しているかを測定できる。なお、突合せ形状測定手段及びビード形状測定手段は、レーザ変位装置61,62に限定されるものではなく、例えば画像処理装置であっても良い。
押圧位置決定部55は、ローラフォロア42aの押圧位置Xfを決定するものである。この押圧位置決定部55は、第1レーザ変位装置61により測定された測定値F1に基づいてフィードフォワード制御を行うとともに、第2レーザ変位装置62により測定された測定値B1に基づいてフィードバック制御を行っている。押圧位置決定部55の制御処理については、後に詳しく説明する。
次に、上記した構成を有する装置1の動作について、図5を用いて説明する。ここで、突合せ部10aは、ワーク10の周方向端部であり且つワーク10の軸方向に沿った全体を指し示す部分である。そこで、突合せ部10aのうち軸方向における所定部分を所定突合せ部10xとして、図5では、所定突合せ部10xに対する装置1の動作をフローチャートで示す。
図5に示したように、先ず、図示しない搬送装置によってワーク10の搬送が開始され、所定突合せ部10xが溶接装置20に向けて移動する(ステップ1)。そして、第1レーザ変位装置61が、溶接前の所定突合せ部10xの隙間10bの形状を測定する(ステップ2)。ここで、図6において、所定突合せ部10xに体積欠損VDが生じている状態を示す。図6に示したように、体積欠損VDは、金属板がプレス抜きされて端面にダレが生じることによって形成されたものである。このステップ2では、所定突合せ部10xの不足している体積が測定され、この測定値F1が押圧位置決定部55に入力される。
続いて、所定突合せ部10xは、ガイド部材30によりガイドされる(ステップ3)。このステップ3では、所定突合せ部10xは、ガイド部材30の刃部30aの搬送方向の入口から、刃部30aと離れている状態(隙間10bがある状態)で、搬送方向へ進んでいく。ここで、所定突合せ部10xが搬送方向に進むにつれて、ワーク10に対する第1押圧装置41の押圧荷重の影響が大きくなり、所定突合せ部10xの隙間10bが狭くなっていく。こうして、所定突合せ部10xは、刃部30aの搬送方向の中央部から出口側に向けて、刃部30aにまとわりつく。そして、刃部30aは上述したように勾配を有しているため、所定突合せ部10xは刃部30aの搬送方向の出口側で閉じて突合わされた状態になる。このようにして、ガイド部材30及び第1押圧装置41によって、所定突合せ部10xの周方向の位置合わせ(センタリング)がされる。
そして、ワーク10の周方向において所定突合せ部10xと反対側に位置する所定反対部位10yは、第1押圧装置41により押圧される(ステップ4)。ここで、第1押圧装置41の作用効果について、第1押圧装置41により押圧する場合と従来の押圧装置(手段)140(上記した特許文献1に記載されたローラ141,142,143,144,145,146)により押圧する場合とを比較して説明する。図7(a)では、筒状金型21を用いて第1押圧装置41が押圧する場合を概略的に示し、図7(b)では、従来の押圧装置140により押圧する場合を概略的に示す。
先ず、従来の押圧装置140が押圧する場合ついて説明する。図7(b)に示したように、従来の押圧装置140では、ワーク110を左右からローラ143(141),144(142)で押圧している。ここで、突合せ部110aをその外周面がフラットになるように突合わすことが重要である。なぜなら、突合せ部110aにおいて例えば段差が生じている状態で突合わされた場合、溶接により溶融した突合せ部の表面がフラットにならなくて、金属円管の強度不足、品質低下を招くためである。
従来の押圧装置140では、突合せ部110aをその外周面がフラットになるように突合わすためには、左右のローラ143(141),144(142)がワーク110に対して押圧する押圧力及び押圧位置とを左右均等にしなければならず、押圧力及び押圧位置の調整が難しい。特に、ワーク110自体に製作誤差(精度のバラツキ)がある場合、即ち、図12(a)に示したように、外周長が軸方向に応じて異なるワーク110Aである場合(d1≠d2)、又は図12(b)に示したように、突合せ部110aの端面が軸方向に沿ってうねるワーク110Bである場合には、突合せ部110aの位置に応じて、外周面がフラットになるように突合わすための押圧力及び押圧位置が変化して、突合せ部110aを適正な位置で突合わすことが難しい。
また、従来の押圧装置140では、突合せ部110aを上下のローラ145,146で上下方向から押圧している。これにより、図12(c)に示したように突合せ部110aに段差が生じていても、この段差を無くすことができる。しかし、この場合において、突合せ部110aの外周面に作用する摩擦力が大きくなり、外周面に傷が付いて品質が悪化するおそれがある。更に、円筒状のワーク110を左右のローラ143(141),144(142)及び上下のローラ145,146で拘束する必要があるため、ワーク110の外径が狙った外径に対してコンマ1mm以上の誤差がある場合に、各ローラ141,142,143,144,145,146で拘束することができなくなり、歩留まりが悪化する原因となっている。
これに対して、第1押圧装置41が押圧する場合においては、以下の作用効果が生じる。図7(a)に示したように、この第1押圧装置41では、ローラフォロア41aが所定反対部位10yを軸中心O1に向けて押圧する。これにより、ワーク10は筒状金型21の貫通孔21aに対して浮いた状態で押圧され、ワーク10の上方側の外周面が筒状金型21の貫通孔21aに沿って変形する。このように、ワーク10を変形させることを前提としているため、図12(a)に示したように、外周長が軸方向に応じて異なるワーク110Aである場合、又は図12(b)に示したように、突合せ部110aの端面が軸方向に沿ってうねるワーク110Bである場合、或いは図12(c)に示したように、突合せ部110aに段差が生じているワーク110Cである場合であっても、所定突合せ部10xの外周面を柔軟に変形させて、所定突合せ部10xをその外周面がフラットになるように突合わすことができる。
ところで、図7(a)に示したように、ローラフォロア41aの押圧力は、所定反対部位10yから所定突合せ部10xに向けて矢印で示したように伝達する。そして、所定突合せ部10xでワーク10の周方向に逆向きの押圧力が作用して、所定突合せ部10xがワーク10の周方向に僅かに揺動することになる。これにより、所定突合せ部10xの外周面は、筒状金型21の貫通孔21aに拘束された状態で、ワーク10の周方向に僅かに揺動しながら、図示しない搬送装置によりワーク10の搬送方向に移動する。ここで、一般的に、外筒の円形孔に嵌合(拘束)された内筒が軸方向に移動する場合、内筒が周方向に僅かに揺動しながら軸方向に移動する場合の方が、内筒が単に軸方向に移動する場合に比して、内筒の外周面に作用する摩擦力が小さくなる。このことから、筒状金型21を用いて第1押圧装置41により押圧する場合では、従来の押圧装置140により押圧する場合に比して、所定突合せ部10xの外周面に作用する摩擦力が大きくなることを防止でき、外周面に傷が付き難くなり、品質が悪化することを防止できる。
また、図7(a)に示したように、ワーク10は、第1押圧装置41により変形しながら局所的に押圧され、従来の押圧装置140で押圧される場合のように、ワーク10全体の形状が拘束された状態で押圧されない。このため、ワーク10の外径が狙った外径よりコンマ1mm以上大きい又は小さい場合であっても、言い換えると、ロール成形されたワーク10の外径の寸法精度が低くても、ワーク10が筒状金型21の貫通孔21aに挿通されるものであれば、所定突合せ部10xをその外周面がフラットになるように突合わすことができ、歩留まり悪化を防止することができる。
なお、図7(a)に示したように、ワーク10は筒状金型21の貫通孔21aに対して浮いた状態で押圧されるため、筒状金型21の貫通孔21aの断面は、円形ではなく、上半分の半円であっても良いと考えられる。しかしながら、筒状金型21の貫通孔21aの断面が上半分の半円である場合には、ワーク10が過剰に変形して断面が栗のような形状になる場合がある。このため、筒状金型21の貫通孔21aの断面は円形である必要があり、貫通孔21aの下半分の半円でワークの過剰な変形を防止することができる。
ここで、図5のフローチャートに戻る。第1押圧装置41の押圧の後、レーザ溶接ヘッド22が所定突合せ部10xの溶接を開始する(ステップ5)。このステップ5では、治具制御部54からの指令に基づき、レーザ溶接ヘッド22から所定突合せ部10xに向けてレーザが照射され、所定突合せ部10xが溶融する。ところで、溶融した金属が凝固する際の体積膨張や、非溶融部分の変態による体積変化、温度変化による膨張・収縮によって、ワーク10が変形する。このため、溶融した所定突合せ部10xの表面は、フラットにならず、凸状になったり凹状になったりする。
特に、図6で示したように所定突合せ部10xに体積欠損VDが生じている場合には、図8(a)に示したように、溶融した所定突合せ部10xの表面が凹状になる。また、所定突合せ部10xが突合わされる荷重が小さい場合においても、図8(a)に示したように、溶融した所定突合せ部10xの表面が凹状になる。一方、所定突合せ部10xが突合わされる荷重が大きい場合には、図8(b)に示したように、溶融した所定突合せ部10xの表面が凸状になる。なお、図8は、溶融した所定突合せ部10xの表面状態を示す断面図である。ここで、一般的に、溶融した所定突合せ部10xの表面がフラットになるように溶接条件が管理されている。ところが、突合せ部10aの端面の形状や溶接環境等が常に一定でないため、溶接条件を厳密に管理しても、安定的に溶融した所定突合せ部10xの表面をフラットにすることは困難である。
そこで、この装置1では、第2押圧装置42を用いて溶融した所定突合せ部10xを整形することにより、溶融した所定突合せ部10xの表面を精度良くフラットに(アップセット)するようにしている。ここで、第2押圧装置42によるローラフォロア42aの押圧位置Xfは、押圧位置決定部55により決定されるため、押圧位置決定部55の処理内容について、図9のフローチャートを用いて説明する。押圧位置決定部55は、図9に示したフローチャートに基づくプログラムを所定時間(例えば、5msec)の経過毎に開始・実行する。
図9に示したように、先ず、押圧位置決定部55は、予め設定されたワーク10の材質、板厚、外径等に基づいてローラフォロア42aの仮押圧位置Xaを決定する(ステップ61)。次いで、押圧位置決定部55は、第1レーザ変位装置61により測定された測定値F1、即ち突合せ部10aの体積の不足量を入力する(ステップ62)。なお、入力した測定値F1は、所定突合せ部10xより搬送方向の入口側に位置する突合せ部10aの体積の不足量であり、フィードフォワードされる値である。また、押圧位置決定部55は、第2レーザ変位装置62により測定された測定値B1、即ち溶融した突合せ部10aのビードの体積量を入力する(ステップ62)。なお、入力した測定値B1は、溶融した所定突合せ部10xより搬送方向の出口側に位置する溶融した突合せ部10aのビードの体積量であり、フィードバックされる値である。
次に、押圧位置決定部55は、測定値F1に基づいて仮押圧位置Xaに対する第1補正量Faを演算する(ステップ63)。そして、押圧位置決定部55は、仮押圧位置Xaに第1補正量Faを考慮した値である第1補正押圧位置Xbを決定する(ステップ64)。具体的に、押圧位置決定部55は、突合せ部10aに体積欠損VDが生じている場合(図6参照)、ローラフォロア42aの押圧位置をより大きく押圧力を付与する位置に調整する。このように、突合せ部10aの体積の不足量に基づいてフィードフォワード制御することより、溶融した所定突合せ部10xの表面が凹状になることを防止する。
続いて、押圧位置決定部55は、測定値F2に基づいて第1補正押圧位置Xbに対する第2補正量Baを演算する(ステップ65)。そして、押圧位置決定部55は、第1補正押圧位置Xbに第2補正量Baを考慮した値である押圧位置(第2補正押圧位置)Xfを決定する(ステップ65)。具体的に、押圧位置決定部55は、溶融した突合せ部10aのビードの体積量が不足している場合(図8(a)参照)、ローラフォロア42aの押圧位置をより大きく押圧力を付与する位置に調整する。また、押圧位置決定部55は、溶融した突合せ部10aのビードの体積量が余剰である場合(図8(b)参照)には、ローラフォロア42aの押圧位置をより小さな押圧力を付与する位置に調整する。このように、溶融した突合せ部10aのビードの体積量に基づいてフィードバック制御することにより、溶融した所定突合せ部10xの表面が凹状又は凸状になることを防止する。
こうして、押圧位置決定部55は、押圧位置Xfを決定した後、押圧位置Xfに基づいて生成した制御信号を第2駆動機構42bに出力して、第2駆動機構42bを駆動する(ステップ67)。これにより、ローラフォロア42aは、その位置が押圧位置Xfとなるように移動して、所定反対部位10yを押圧する。そして、押圧位置決定部55は、溶融した所定突合せ部10xの表面がフラットであるか否かを判定する(ステップ68)。溶融した所定突合せ部10xの表面がフラットである場合には、押圧位置決定部55は、押圧位置Xfを補正する必要がないため、「Yes」と判定し、このプログラムを一旦終了する。一方、溶融した所定突合せ部10xの表面がフラットでない場合には、押圧位置決定部55は、押圧位置Xfを補正する必要があるため、「No」と判定し、ステップ62〜68を繰り返して実行する。このようにして、第2押圧装置42により、溶融した所定突合せ部10xの表面を精度良くフラットに(アップセット)することができる。なお、溶融した所定突合せ部10xの表面形状を測定するための図示しないレーザ変位装置、又は画像処理装置が筒状金型21に設けられている。
ここで、図5のフローチャートに戻る。第2押圧装置42の押圧の後、所定反対部位10yは、第3押圧装置43のローラフォロア43aにより押圧される(ステップ7)。ステップ7では、第3押圧装置43の押圧により、溶融した所定突合せ部10xで突合せ方向に荷重が作用して、溶融した所定突合せ部10xが分離した状態で凝固することが防止される。即ち、溶融した所定突合せ部10xは、突合せ方向に荷重が付加されていなければ分離し易くなっていて、第3押圧装置43により溶融した所定突合せ部10xが連続した状態を維持できるようになっている。そして、最後に、第2レーザ変位装置62が、溶融した所定突合せ部10xのビードの形状を測定し、この測定値B1が押圧位置決定部55に入力される(ステップ8)。このようにして、所定突合せ部10xに対する装置1の動作が終了する。
この実施形態の作用効果について、説明する。
この実施形態における金属円管の製造装置、及び製造方法によれば、ワーク10は筒状金型21の貫通孔21aに対して浮いた状態で押圧され、ワーク10の上方側の外周面が筒状金型21の貫通孔21aに沿って変形する。このように、ワーク10の外周面を変形させることを前提としているため、ワーク10自体に製作誤差(精度のバラツキ)があっても、突合せ部10aの外周面を柔軟に変形させて、突合せ部10aをその外周面がフラットになるように突合わすことができる。
また、この実施形態によれば、押圧装置41,42,43は、反対部位10cをワーク10の軸中心O1に向けて押圧する。このため、押圧装置41,42,43は、ワーク10を一方向から押圧するものであり、従来の押圧装置140(図7(b)参照)のように、多方向から押圧するものではない。従って、各ローラフォロア41a,42a,43aを駆動する駆動機構41b,42b,43bの押圧作業が複雑になることを防止できる。また、押圧装置41,42,43は、ワーク10に対して下方にのみ配置されている。このため、押圧装置41,42,43は、従来の押圧装置140(図7(b)参照)のように、ワーク10に対して多方向の位置に配置されるものではなく、押圧装置の大型化を防止できる。
また、この実施形態によれば、突合せ部10aの外周面は、筒状金型21の貫通孔21aに拘束された状態で、ワーク10の周方向に僅かに揺動しながら搬送方向に移動する。ここで、一般的に、外筒の円形孔に嵌合(拘束)された内筒が軸方向に移動する場合、内筒が周方向に僅かに揺動しながら軸方向に移動する場合の方が、内筒が単に軸方向に移動する場合に比して、内筒の外周面に作用する摩擦力が小さくなる。このため、突合せ部10aの外周面に作用する摩擦力が大きくなることを防止でき、外周面に傷が付き難くなり、品質を良好にすることができる。
次に、第2実施形態について、図10を用いて説明する。第1実施形態では、連続造管により連続している金属円管10Aを製造したが、第2実施形態では、必要な長さ毎に造管して短管70Aを製造するようになっている。第2実施形態においては、第1実施形態と同一部材について同一の符号を付し、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
ワーク70は、その軸方向長さが500mm以下となっているものであり、ワーク70の突合せ部70aが溶接装置20により溶接されることによって、短管70Aが製造されている。この第2実施形態においては、図10に示したように、搬送方向において溶接位置と同じ位置に押圧装置80が設けられている。このように、第1実施形態と異なり、押圧装置が一つであるが、その理由について以下説明する。
先ず、第1実施形態においては、搬送されるワーク10は、第2実施形態のワーク70より長いものであり、連続して延びているものである。このため、突合せ部10aにおいて、溶接が既に完了している部分と溶接が未だ完了していない部分との間で、周方向に広がろうとする剛性の差が大きい。この剛性の差に基づく悪影響を抑えるという観点から、第1実施形態では、第1押圧装置41を備えることが好ましい。
一方、第2実施形態においては、搬送されるワーク70の軸方向長さが500mm以下であるため、ワーク70は短いものである。このため、突合せ部70aにおいて、溶接が既に完了している部分と溶接が未だ完了していない部分との間で、周方向に広がろうとする剛性の差は小さい。従って、この剛性の差に基づく悪影響が小さいため、第1押圧装置41に相当する押圧装置を設けなくてもよい。
また、第1実施形態の第3押圧装置43は、溶融した突合せ部10aが連続した状態を維持するためのものであり、ワークの材質、外径、板厚等の溶接条件等によって適宜省略できるものである。
このような理由に基づいて、第2実施形態では、押圧装置が一つである。
この第2実施形態においては、押圧装置が一つであるため、押圧装置をコンパクト且つ安価に構成することができる。その他の作用効果については、第1実施形態と実質的に同様であるため、その説明を省略する。
以上、本発明に係る金属円管の製造装置、及び製造方法について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第1実施形態において、押圧手段40として、第1押圧装置41,第2押圧装置42,第3押圧装置43を設けたが、第3押圧装置43を設けなくても良く、第1押圧装置41及び第2押圧装置42のうち何れか一方を設けなくても良い。
また、第2実施形態において、押圧手段として、押圧装置80のみを設けたが、第1押圧装置41に相当する押圧装置、又は第3押圧装置43に相当する装置を設けても良い。
また、各実施形態において、突合せ部10aの周方向の位置合わせをするガイド手段として、刃部30aを有するガイド部材30を用いたが、ガイド手段の構成は適宜変更可能である。また、ガイド手段を設けなくても良い。
また、各実施形態において、レーザ溶接を例示したが、溶接方法はレーザ以外(例えば、MIG,MAG,TIG,プラズマ溶接等)に対しても本発明を適用することができる。
1 金属円管の製造装置
10 ワーク
10A 金属円管
10a 突合せ部
10b 隙間
10c 反対部位
10x 所定突合せ部
10y 所定反対部位
20 溶接装置
21 筒状金型
21a 貫通孔
30 ガイド部材
30a 刃部
40 押圧手段
41 第1押圧装置
42 第2押圧装置
43 第3押圧装置
50 電子制御装置
55 押圧位置決定部
61 第1レーザ変位装置
62 第2レーザ変位装置
70 ワーク
70A 短管
80 押圧装置

Claims (10)

  1. 円筒状にロール成形されて搬送されるワークの周方向端部である突合せ部を突合わせた状態で、溶接ツールを用いて溶接する金属円管の製造装置において、
    前記ワークの外径より僅かに大きい孔径の貫通孔を有する筒状金型と、
    前記筒状金型の貫通孔に前記ワークが挿通された状態で、前記ワークの周方向において前記突合せ部と反対側に位置する反対部位を前記ワークの軸中心に向けて押圧する押圧手段と、を備えることを特徴とする金属円管の製造装置。
  2. 請求項1に記載する金属円管の製造装置において、
    前記押圧手段は、前記溶接ツールの溶接位置より前記ワークの搬送方向の入口側で、前記反対部位を押圧して前記突合せ部を突合せる第1押圧装置を有することを特徴とする金属円管の製造装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する金属円管の製造装置において、
    前記押圧手段は、前記溶接ツールの溶接位置又はこの溶接位置より前記ワークの搬送方向の出口側で、前記反対部位を押圧して溶融した前記突合せ部を整形する第2押圧装置を有することを特徴とする金属円管の製造装置。
  4. 請求項3に記載する金属円管の製造装置において、
    前記溶接位置より前記ワークの搬送方向の入口側で、前記突合せ部の隙間の形状を測定する突合せ形状測定手段と、
    前記溶接位置又は前記溶接位置より前記ワークの搬送方向の出口側で、溶融した前記突合せ部のビードの形状を測定するビード形状測定手段と、
    前記突合せ形状測定手段及び前記ビード形状測定手段の測定値に基づいて、前記第2押圧装置が前記反対部位を押圧する押圧位置を決定し、前記第2押圧装置の駆動を制御する電子制御装置と、を備えることを特徴とする金属円管の製造装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載する金属円管の製造装置において、
    前記押圧手段は、前記第2押圧装置より前記ワークの搬送方向の出口側で、前記反対部位を押圧して溶融した前記突合せ部が連続した状態を維持する第3押圧装置を有することを特徴とする金属円管の製造装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載する金属円管の製造装置において、
    前記突合せ部の周方向の位置合わせをするガイド手段を備え、
    このガイド手段は、前記ワークの搬送方向に対して所定の勾配を有するように延び、前記ワークの搬送方向の入口側では前記突合せ部の隙間に入り込み、前記ワークの搬送方向の出口側では前記突合せ部の隙間から抜ける刃部を有することを特徴とする金属円管の製造装置。
  7. 円筒状にロール成形されたワークをその軸方向に搬送し、前記ワークの周方向端部である突合せ部を突合わせた状態で、溶接ツールを用いて溶接する金属円管の製造方法において、
    貫通孔を有する筒状金型に対して、前記貫通孔の孔径より僅かに小さい外径を有するワークを前記貫通孔に挿通して搬送する搬送工程と、
    押圧手段により前記ワークの周方向において前記突合せ部と反対側に位置する反対部位を前記ワークの軸中心に向けて押圧する押圧工程と、を備えることを特徴とする金属円管の製造方法。
  8. 請求項7に記載する金属円管の製造方法において、
    前記押圧工程では、前記溶接ツールの溶接位置より前記ワークの搬送方向の入口側で、前記反対部位を押圧して前記突合せ部を突合せることを特徴とする金属円管の製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載する金属円管の製造方法において、
    前記押圧工程では、前記溶接ツールの溶接位置又はこの溶接位置より前記ワークの搬送方向の出口側で、前記反対部位を押圧して溶融した前記突合せ部を整形することを特徴とする金属円管の製造方法。
  10. 請求項7乃至請求項9の何れかに記載する金属円管の製造方法において、
    前記搬送工程では、軸方向長さが500mm以下であるワークを搬送することを特徴とする金属円管の製造方法。



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