JP2012094709A - 半導体発光装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来のテレビ画面の照明装置として側面照明を行うために、長尺の矩形型回路基板に多数のLED発光素子を並べて実装していたが、側面全体に渡って照明効果が平均化されたLED発光装置を実現するのが困難であった。
【解決手段】
基板上に、複数の樹脂封止された半導体発光素子を直列接続して構成した発光素子ブロックを複数個設け、前記複数の発光素子ブロックを接続して構成する半導体発光装置において、前記基板上に接続配置された各発光素子ブロックを構成する各発光素子の順方向電圧の合計値が所定の範囲に入り、かつ輝度、色度の値が所定値範囲になるよう、各発光素子が選択組合せさられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体発光素子を備えた半導体発光装置及びその製造方法に関するものであり、詳しくは発光特性が均一化された半導体発光装置及びその製造方法に関する。
近年、半導体素子であるLEDは、長寿命で優れた駆動特性を有し、さらに小型で発光効率が良く、鮮やかな発光色を有することから、カラー表示装置のバックライトや照明等に広く利用されるようになってきた。その利用例として図24〜図26により液晶テレビの背面照明装置を説明する。なおLEDは様々な実装形態をとるので、以下とくに断らない限りウェハーから切り出したLEDのベアチップ(ダイともいう)をLEDチップと呼ぶ。同様にLEDチップを回路基板に実装し蛍光体とともに樹脂等で封止しパッケージ化した発光素子をLED発光素子、LED発光素子を組合せ照明装置用にモジュール化した半導体発光装置をLED発光装置と呼ぶ。
図24は従来の液晶テレビの背面照明装置に使われるLED発光装置100の構成を示す平面図、図25はその断面図である。LED発光装置100は、青色系のLEDチップと蛍光体を組合せて白色光Pwを出射するLED発光素子103を長方形の基板102に所定個数直列接続して構成したLEDブロック103Lを、さらに複数個直線的に配設したものである。
図26は前記LED発光装置100を用いた液晶テレビの背面照明装置の平面図であり、導光板200の両側面にLED発光装置100を配置し、矩形状の導光板200に対して側面から光を入射させ、紙面手前側にある液晶パネル(図示せず)を背面から照明している状態を示す。導光板200の全面から均一な輝度及び色度を有する照明光を出射させる必要があるため、LED発光装置100に含まれる全てのLEDブロック103Lは輝度及び色度を揃えている。
特性が分布するLED発光素子を無駄なく活用するため、特性の異なるLED発光素子を組合せてLED発光装置の輝度又は色度を一定の規格内におさめる手法が知られている(特許文献1、特許文献2)。以下各特許文献に提案されている色度の調整方法について説明する。
特許文献1に記載された方法は、多数のLED発光素子を備えるLED応用装置(LED発光装置)において、LED発光素子全体を所定数のLED発光素子を含む小集団に分割し、各小集団の色度を揃えるものである。特許文献1の図6に示すように、あらかじめ色度分布図(CIE1931色度図)上でa〜iのランクを設定し、各LED発光素子をこのランクa〜iに割り当てておく。このLED発光素子群から、バックライト等のLED応用装置に含まれる平面基板を仮想し、さらにこの平面基板のLED実装領域を所定数のLED実装部よりなる複数の区画に分割したとき各区画の色温度が均一になるようLED発光素子を選択する。そして図19および段落0043に記載されている如く、この選択したLED発光素子を順に一本のリールに装填する。つづいて実体のある平面基板に対し、このリールから順にLED発光素子をピックアップして平面基板上の所定位置(前述の区画に対応する)に実装する。これで所定位置に所望の色温度(色度)をもった小集団が形成され、最終的に平面基板の全面が均一な色度分布となるLED応用装置が得られる。
また特許文献2の技術は、色度座標によってランク分けしたLED発光素子を別々のリール(母集団)に装填しておき、所定の規則に基づいて各リールより少なくとも1個のLED発光素子が抽出され、この抽出されたLED発光素子が組合せられることによって、LED発光ユニット(半導体発光装置)の色度のバラツキを減少させようとするものである。
特開2008−147563号公報 (図6、図19、段落0043) 特開2009−158903号公報 (段落0006)
所定個数のLED発光素子が直列接続して構成したLEDブロックを一個ないし複数個備えるLED発光装置に特許文献1又は特許文献2の手法を適用する際、同時にLEDブロックの順方向電圧(電圧降下量、LED発光素子の順方向電圧の総計)を所定の範囲内におさめることにも配慮しなければならない。しかしながら特許文献1は白色LEDの小集団ごとの色度調整について検討しているが、各小集団の順方向電圧の調整についてなんら言及していない。特許文献2は段落0033において輝度及び点灯電圧(順方向電圧)も色度調整と同じ方法で調整できることが記載されているが、色度とともに順方向電圧を調整することは何も示唆していない。
特許文献1のように順方向電圧に言及していない場合、暗黙のうちに小集団(又はLEDブロック。以下LEDブロックを使う)の順方向電圧が所定値に入っていること前提にしているものと推定される。このような状況を実現するためには、周知の手法として、順方向電圧が所定のランクに入るLED発光素子だけでLEDブロックを構成し、LEDブロックの順方向電圧を所定値におさめてれば良い。この手法は、LED発光素子の順方向電圧に多少のバラツキがあっても、順方向電圧についてランダムにLED発光素子を選択すれば、ほとんどのLEDブロックは順方向電圧が一定の値の近傍に入る。しかしこのやり方では所定のランクから外れたLED発光素子を廃棄せざるを得ない。またLED発光素子が有する順方向電圧の誤差が累積して規格(所定値)に入らなくなったLEDブロック(又はLED発光装置)も廃棄せざるを得なくなる。
本発明の目的は上記問題点を解決しようとするものであり、LED発光素子を直列接続して構成したLEDブロックにおいて、LEDブロックの順方向電圧を所定の範囲におさめることと色度又は輝度の調整とを同時に行ってもLED発光素子又はLEDチップの無駄を少なくすることが可能な半導体発光装置及びその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため本発明は、
発光素子を直列接続して構成した発光素子ブロックを一個又は複数個を有する半導体発光装置において、
前記発光素子ブロックが、
各発光素子の順方向電圧の合計値が所定の範囲に入り、
且つ輝度若しくは色度の値が所定値範囲に入り、
前記発光素子ブロックが複数のグループに分割され、
該複数のグループのなかに、
前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも高い順方向電圧を有する発光素子からなるグループと、
前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも低い順方向電圧を有する発光素子からなるグループと
を備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、LED発光装置(半導体発光装置)に含まれるLEDブロック(発光素子ブロック)は、LED発光素子(発光素子)を組合せることにより、順方向電圧を所定の規格値におさめるのと同時に輝度又は色度が均一化するよう調整している。このときLEDブロックは、LED発光素子の順方向電圧の平均値より大きい順方向電圧を有するLED発光素子からなるグループと、LED発光素子の順方向電圧の平均値より小さい順方向電圧を有するLED発光素子からなるグループとを備えているので、順方向電圧の合計値が所定値に入るよう調整できるため順方向電圧が平均値から大きく離れたLED発光素子又はLEDチップが使えるようになる。この結果、LED発光素子又はLEDチップの無駄が少なくなる。
前記発光素子ブロックは、前記平均値近傍の順方向電圧を有する発光素子からなるグループを備えていると良い。
上記構成によれば発光素子ブロックは、平均値より大きい順方向電圧を有するLED発光素子からなるグループと、平均値より小さい順方向電圧を有するLED発光素子からなるグループに加え、一般にもっとも出現頻度の高い平均値近傍の順方向電圧を有するLED発光素子からなるグループ備えているので、各特性のLED発光素子を有効に使用できようになりLED発光素子の無駄が少なくなる。
前記発光素子ブロックがサブグループに分割され、該サブグループにおいて輝度若しくは色度の値が所定値範囲に入ると良い。
上記構成によれば、LEDブロックにおいて輝度若しくは色度の空間的な分布が細かくなり輝度若しくは色度の空間的ばらつきが視認されづらくなる。
本発明による半導体発光装置の製造方法は、発光素子が装填された搬送テープから前記発光素子を順に取り出し、該発光素子を順に実装した基板を有する発光素子ブロックを一個または複数個備える半導体発光装置の製造方法において、
順方向電圧並びに輝度若しくは色度、並びにその配置位置が分かる発光素子の集合体を準備する準備工程と、
前記順方向電圧並びに輝度若しくは色度に基づいて前記半導体発光素子の選択及び組合せを行い前記搬送テープに前記発光素子を装填する順序を決める選択組合せ工程と、
該装填順序に従って前記発光素子を前記搬送テープに装填していく装填工程と、
該搬送テープに装填された発光素子を前記基板に順次実装し前記発光素子ブロックを構成する実装工程とを有し、
前記選択組合せ工程は、
発光素子ブロックに実装する前記発光素子の数を所定数とした場合、
前記発光素子が前記集合体から取り出され前記搬送テープに搭載されたとき、
前記搬送テープに搭載する前記発光素子の前記所定数の配列において順方向電圧の合計値が第1の所定値範囲に入り、
前記所定数の配列の部分配列において前記発光素子の輝度の合計又は色度の平均が第2の所定値範囲に入り、
前記配列のなかに前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも高い順方向電圧を有する発光素子からなるグループがある場合には、
前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも低い順方向電圧を有する発光素子からなるグループとを備えている
という条件で前記発光素子を選択組合せることを特徴とする。
上記製造方法によれば、順方向電圧の調整と輝度又は色度の調整とが同時に行えるように発光素子の組合せを求め、この組合せに従って1本のテープに発光素子を装填していく。そしてこの1本の搬送テープのみを用いて発光素子を順次基板に実装することにより照明装置(半導体発光装置)に含まれるLEDブロックを効率よく製造できている。このときLEDブロックには、発光素子の順方向電圧の平均値より大きい順方向電圧を有する発光素子からなるグループがあるとき、発光素子の順方向電圧の平均値より小さい順方向電圧を有する発光素子からなるグループも備えるという条件を課しているので、順方向電圧が平均値から大きく離れたLED発光素子又はLEDチップも使えるようになる。この結果、LED発光素子又はLEDチップの無駄が少なくなる。
前記装填工程において、前記装填順序により特定される前記発光素子を前記集合体から一個ずつ取り上げ、該発光素子を前記搬送テープに装填することが好ましい。
上記製造方法によれば、搬送テープに所望の発光素子配列が正確に構成されることが保証される。
前記準備工程において、集合体の順方向電圧、輝度又は色度の平均値が所定の基準値に略一致するよう前記集合体が複数の生産ロットに渡っていると良い。
上記製造方法によれば、生産ロット間における順方向電圧、輝度又は色度のシフトを補正できるため、生産ロットの平均値とは別の所定の基準値に収れんしたLEDブロックを製造できる。
前記組合せ工程において、前記順方向電圧、輝度又は色度が前記所定数で略周期的に変動し、前記搬送テープの両端に向かって前記変動振幅が減衰し、前記搬送テープの両端部では前記平均値近傍の特性を備える発光素子を前記所定数より長く配列させるようにすると良い。
上記製造方法によれば、LEDブロックにLED発光素子を実装しているときに搬送テープが空になり、次の搬送テープでLED発光素子の実装を継続しても、そのLEDブロックは、空になった搬送テープから実装された発光素子も新しいテープから実装された発光素子もともに平均値近傍の特性を有するので特性値が所定の範囲に収まる。この結果、搬送テープ端部の発光素子の無駄が少なくなる。
上記の如く本発明によれば、LED発光素子を直列接続して構成されるLEDブロックは、所定の順方向電圧範囲に収め且つ輝度若しくは色度に対する調整を行ってもLED発光素子若しくはLEDチップの無駄が少なくなる。
本発明の第1実施形態において複数のLEDブロックを大型基板上に実装したLED実装基板の平面図である。 図1のLED実装基板から切り出したLED発光装置の実装構成を示す平面図である。 図2に示す各LED発光素子の断面図である。 図3のLED発光素子を支持装置上に複数個配置した集合体の平面図である。 図3のLED発光素子を装填した搬送テープの平面図である。 LEDチップの順方向電圧の分布状態を示す特性図である。 図6に示すLEDチップの順方向電圧Vfの発生率(%)を示す特性表である。 図2に示すLED発光装置のLEDブロックの平面図である。 図8に示すLEDブロックにおけるLED発光素子の位置と順方向電圧の関係を示す特性図である。 図3に示すLED発光素子の色度を示す特性表である。 図2に示すLED発光装置のLEDブロックの平面図である。 図11に示すLEDブロックにおけるLED発光素子の位置と色度の関係を示す特性図である。 図11に示すLEDブロックにおけるLED発光素子の位置と順方向電圧及び色度の関係を示す特性図である。 第2実施形態におけるLED発光素子の輝度を示す特性表である。 第2実施形態におけるLED発光装置のLEDブロックの平面図である。 図15に示すLEDブロックにおけるLED発光素子の位置と輝度の関係を示す特性図である。 図15に示すLEDブロックにおけるLED発光素子の位置と順方向電圧及び輝度の関係を示す特性図である。 本発明の第3実施形態のLEDブロックにおけるLED発光素子の位置と順方向電圧及び色度の関係を示す特性図である。 本発明の第4実施形態におけるLED発光装置を構成するため複数のLED発光素子の取り出し方を示す搬送テープの平面図である。 図19と同じ搬送テープの平面図である。 図20に示す搬送テープから取り出したLED発光素子を図2に示す大型基板2Lに載置した状態を示す断面図である。 本発明の第5実施形態における搬送テープと順方向電圧の関係を示す説明図である。 本発明の第6実施形態におけるLED発光素子の位置と順方向電圧、輝度及び色度の関係を示す説明図である。 従来のLED発光装置の構成を示す平面図である。 図26に示すLED発光装置の断面図である。 図24に示すLED発光装置を導光板に取り付けた状態を示す平面図である。
(第1実施形態)
以下図面により本発明の第1実施形態を説明する。図1は複数のLED発光素子を実装したLED実装基板の平面図であり、大量同時加工用の長方形の大型基板2L上に複数のLEDブロック(発光素子ブロック)ALa〜ALzが設けられている。各LEDブロックALa〜ALzはLED発光素子A1〜A30によって構成される。本実施形態のLED発光装置(半導体発光装置、図示せず)はLED実装基板(大型基板2L)から一個のLEDブロックを切り出したものとする。
図2は一個のLEDブロックALからなるLED発光装置10の平面図である。LEDブロックALを備えるLED実装基板2は大型基板2Lから切断分離したものであり、30個のLED発光素子A1〜A30によって構成される。なおこの1つのLEDブロックALを構成するLED発光素子の数は、実効値が100Vの商用交流電源で駆動するのに適した30個としている。すなわち青色系LEDチップの順方向電圧が約3,1VなのでLEDブロックの順方向電圧は30倍の約93Vになり、100Vの商用交流電源電圧で十分駆動することができるものである(なお商用電源で駆動する場合は抵抗など電流制限用の素子を付加する必要がある)。
図3は図2に示すLED発光素子Aの断面図である。回路基板4には電極5と接続電極5aが設けられ、電極5と接続電極5aは回路基板4の側面で接続している。この電極5にLEDチップ3がフリップチップ実装され、LEDチップ3は蛍光粒子8を混入した蛍光樹脂7で封止されている。本実施形態において、蛍光体8はYAG、蛍光樹脂7のバインダはシリコーンであり、LEDチップ3を青色LEDとすることにより白色光Pwを放出している。
図4は図3に示すLED発光素子Aを支持装置15上に複数個配置したLED集合体17の平面図である。各LED発光素子Aは特性値とその配置位置が分かる状態で集合体を構成している。なお、本図ではX1〜X10とY1〜Y10からなるアドレス(X1,Y1)〜(X10,Y10)に特性値が判定済みのLED発光素子A100個を配列させたが、実際には数千個(搬送テープ1本分)となる。
図5はLED発光素子Aを装填した搬送テープ16の平面図である。搬送テープ16上には、図4の支持装置15からLED発光素子Aを選択して順番に装填する。すなわち特性値とその配置位置が分かっているLED集合体17の中から、搬送テープ16の装填位置に最適なLED発光素子Aを選択し(選択組合せ工程)、このLED発光素子Aをピックアップして搬送テープ16に装填する(装填工程)。この操作を繰り返すと搬送テープ16上のLED発光素子Aの配列が図1に示したLEDブロックALa〜ALzの配列に相当するものとなる。
一般に搬送テープに電子部品を実装する場合、電子部品をパーツフィーダで整列させてから搬送テープに装填する。本実施形態ではパーツフィーダでの整列ではなく、装填順序により特定されるLED発光素子AをLED集合体17から一個ずつ取り上げ搬送テープ16に装填し、直接搬送テープに実装することで搬送テープ16に所望の発光素子配列が正確に構成される。
図6は1枚のLEDウェハーから得られるLEDチップの順方向電圧Vfの分布状態を示す特性図であり、図7はその順方向電圧Vfの電圧値と発生率(%)を示す特性表である。図6は、順方向電圧Vfが大きいものから順番に全LEDチップを並べた場合、最初から15%までのLEDチップの順方向電圧Vfが3,1Vより大きく、85%から最後までのLEDチップの順方向電圧Vfが3,1Vより小さいことを示している。順方向電圧のランクを7段階(Va〜Vg)とすると、図7の特性表に示す如く、LEDチップの順方向電圧の平均値Vdが3,1Vであり、Vaは3,20V〜3,25Vで2,5%、Vbは3,15V〜3,20Vで5,0%、Vcは3,10〜3,15Vで7,5%、Vdは3,10Vで70,0%、Veは3,05V〜3.10Vで7,5%、Vfは3,05V〜3,00Vで5,0%、Vgは3,00V〜2,95Vで2,5%となる。
図8は図2に示すLEDブロックALの平面図であり、LEDブロックALを4つに分け、各グループAL−1、AL−2、AL−3、AL−4に属する各LED発光素子Aの順方向電圧を示している。(A)はグループAL−1として、30個のLED発光素子A1〜A30によって構成されるLEDブロックALにおいて最初の10個のLED発光素子A1〜A10を示している。(B)はグループAL−2として5個のLED発光素子A11〜A15と、グループAL−3として5個のLED発光素子A16〜A20を示している。(C)はグループAL−4として最後の10個のLED発光素子A21〜A30を示している。
グループAL−1及び4番目のグループAL−4は全てのLED発光素子A1〜A10,A21〜A30がランクVd(基準値3,1V)に属する。すなわちグループAL−1及びグループAL−4は、基準値(平均値近傍)の順方向電圧を有するLED発光素子だけからなる。また、2番目のグループAL−2を構成するLED発光素子A11〜A15は順に順方向電圧のランクがVc、Vb、Va、Vb,Vcとなっている。同様に3番目のグループAL−3を構成するLED発光素子A16〜A20は順に順方向電圧のランクが、Ve、Vf、Vg、Vf、Veとなっている。グループAL−2の発光素子A11〜A15の順方向電圧Vc、Vb、Va、Vb,Vcは基準値Vdよりも大きな値であり山形状に配列している。同様にグループAL−3の発光素子A16〜A20の順方向電圧Ve、Vf、Vg、Vf、Veは基準値Vdより小さな値であり谷形状に配列している。グループAL−2及びグループAL−3に属するLED発光素子A11〜A20の順方向電圧の平均値は基準値Vdとなる。
図9は図8に示したLEDブロックALにおけるLED発光素子A1〜30の位置と順方向電圧の関係を示す特性図である。図の縦軸はLED素子A1〜30の順方向電圧、横軸はLED素子A1〜30の位置である。グループAL−1とグループAL4において順方向電圧は基準値Vdとなり、グループAL2において順方向電圧は基準値Vdより大きな値で山形状になり、グループAL−3において順方向電圧は基準値Vdより小さな値で谷形状になる。以上のようにLEDブロックALに属するLED発光素子A1〜30の順方向電圧は、左右が平坦で中央に凹凸がある形状となる。前出のように各LED発光素子A1〜30の順方向電圧の平均値は略基準値Vdと等しくなる。この結果、LEDブロックALの順方向電圧は基準値Vdの30個分となり所定の範囲に入る。すなわちランクVdにのみ属するLED発光素子だけによって構成されるLEDブロック(従来から知られている構成)と、基準値から大きく離れたLED発光素子を含むLEDブロックAL(本実施形態の構成)とは、同じ順方向電圧となり外見上区別されない。なお、LEDブロックAL−2とLEDブロックAL−3において順方向電圧の平均値が基準値Vdとなれば良いので、LEDブロックAL−2,AL−3に含まれるLED発光素子Aの個数及びランクはLEDブロックALごとに異なっても良い。
図10はLED発光素子A1〜A30の色度を示す特性表であり、色度はCa,Cb,Ccの3段階に分類されている。なお色度はLEDチップ3の強度と蛍光粒子8の分量の比で決まることが多いので色度図上で略直線的に分布する。このため色度の平均値が色度Cbとなる。
図11は、図8と同じLEDブロックALの平面図であり、各LED発光素子A1〜30の色度を示している。LEDブロックALにおいてLED発光素子A1〜A30の色度は、図10に示した色度ランクCa,Cb,Ccが3個周期(サブグループ)で分布している。なおサブグループはグループAL―1〜4とは無関係であり、サブグループとはLEDブロックALのなかで小さなグループという意味である。
次に図12の特性図により、図11に示すLEDブロックALにおけるLED発光素子の位置と色度の関係を説明する。図12の縦軸はLED発光素子A1〜A30色度であり、横軸はLED発光素子A1〜A30の位置である。LED発光素子A1〜A3の3個によって1つのサブグループC1を構成しており、その色度はCa,Cb,Ccの平均値Cb(色度)となっている。同様にLED発光素子A4〜A6からなるサブグループC2、LED発光素子A7〜A9からなるサブグループC3、LED発光素子A10〜A12からなるサブグループC4の如く、3個のLED発光素子An,An+1,An+2でサブグループを構成し、全てのサブグループの色度は平均値Cb(色度)となっている。すなわち図11に示すLEDブロックALは全体に渡って色度が平均値Cb(色度)となっている。
図13は図9に示したLED発光素子A1〜30の順方向電圧特性と、図12に示した色度特性とをまとめたLEDブロックALの特性図である。順方向電圧特性は、4個のグループAL−1、AL−2,AL−3,AL−4からなり、LED発光素子A1〜30の順方向電圧の平均値が基準値Vdになる。同様に色度特性は、10個のサブグループC1〜10からなり、LED発光素子A1〜30の色度の平均値が色度Cbになる。
LEDブロックの順方向電圧のバラツキは発光制御を行う電気回路の仕様に大きな影響を及ぼすことがある。しかしながらバラツキを抑え込むだけなら各LED発光素子の順方向電圧の加算値が揃えれば良い。すなわち図13にあるように幅の広い変動領域があっても良い。一方、視覚に影響する色度は、図13にあるように変動幅を細かくして目立たなくする。なお本実施形態では各LED発光素子A1〜30の輝度はばらつかないものとしている。
これまでの説明では基準値Vdや平均の色度Cbと製品における仕様値との関係には言及してこなかった。生産ロットが異なるとこれらの基準値Vdや平均の色度Cbが変動することが多く、これがはなはだしいと仕様値の範囲を大きくしなくてはならなくなり本実施形態のような微細な合わせ込みが無効になってしまう。このような場合、LED集合体17の順方向電圧、及び色度の平均値が目標仕様の値(所定の基準値)に略一致するよう複数の生産ロット(又はウェハー)からLED発光素子Aを集めるのが良い。このようにすれば、生産ロット間における順方向電圧及び色度のシフトを補正できるため、生産ロットの平均値とは別の仕様値に収れんしたLEDブロックを製造できる。
(第2実施形態)
次に図14〜図17により本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態との違いは、第1実施形態が各LED発光素子Aの輝度が一定で色度が3ランクあるものとしていたのに対し、第2実施形態が各LED発光素子Aの色度が一定で輝度が3ランクあるものとしていることである。このため順方向電圧Vfに関する事項は図1〜図9までと同じものとなる。
図14はLED発光素子A1〜A30の輝度を示す特性表であり、輝度はLa,Lb,Lcの3段階に分類されている。
図15は、図8と同等のLEDブロックALの平面図であり、各LED発光素子A1〜30の輝度を示している。LEDブロックALにおいてLED発光素子A1〜A30の輝度は、図14に示した輝度ランクLa,Lb,Lcが3個周期(サブグループ)で分布している。
次に図16の特性図により、図15に示すLEDブロックALにおけるLED発光素子の位置と輝度の関係を説明する。図16の縦軸はLED発光素子A1〜A30輝度のランクであり、横軸はLED発光素子A1〜A30の位置である。LED発光素子A1〜A3の3個によって1つのサブグループL1を構成しており、その輝度はLa,Lb,Lcの平均値Lbとなっている。同様にLED発光素子A4〜A6からなるサブグループL2、LED発光素子A7〜A9からなるサブグループL3、LED発光素子A10〜A12からなるサブグループL4の如く、3個のLED発光素子An,An+1,An+2でサブグループを構成し、全てのサブグループの輝度は平均値Lbとなっている。すなわち図15に示すLEDブロックALは全体に渡って輝度が平均値Lbとなっている。
図17は図9に示したLED発光素子A1〜30の順方向電圧特性と、図16示した輝度特性とをまとめたLEDブロックALの特性図である。順方向電圧特性は、4個のグループAL−1、AL−2,AL−3,AL−4からなり、LED発光素子A1〜30の順方向電圧の平均値が基準値Vdになる。同様に輝度特性は、10個のサブグループL1〜10からなり、LED発光素子A1〜30の輝度の平均値が輝度Lbになる。
色度と同様に輝度も視覚に影響するので、図16にあるように変動幅を細かくして目立たなくする。なお本実施形態では各LED発光素子A1〜30の色度はばらつかないものとしている。
(第3実施形態)
次に図18により、本発明における第3実施形態のLED発光装置10における色度特性の選択組合せの構成を説明する。図12示したLED発光素子Aの順方向電圧特性は図13と同等であり、同一要素には同一記号を付し、重複する説明を省略する。
図18の特性図において図13の特性図と異なるところは、色度サブグループC1を構成する3個の発光素子A1〜A3及び色度サブグループC2を構成する3個の発光素子A4〜A6が3個とも基準特性値である色度Cbに統一されており、色度サブグループC3を構成する3個の発光素子A7〜A9が色度Ca、Cb、Ccの異なる色度特性の組合せによって基準値色度Cbに調整されている点である。以後同様にLED発光装置10全体に対して、2個の基準値サブグループ(色度サブグループC1,C2等)と1個の調整サブグループ(色度サブグループC3等)が繰り返されてLED発光装置10全体の色度特性が均一化されている。
このような色度に関する基準値サブグループと調整サブグループとの組合せによる構成は、基準値特性Cbの数が多く、基準値以外の特性Ca,Ccが少ない場合に適用できるものである。特に特性バラツキの少ないLED発光素子Aの集合体の場合は、基準値サブグループが多数で、調整サブグループが少数のLED発光装置10を構成することができる。また輝度に付いても同様である。
(第4実施形態)
次に図19〜21により本発明の第4実施形態におけるLED発光装置11の製造方法を説明する。LED発光装置11は3個のLEDブロックからなる。
図19は複数のLEDブロックが装填された状態を示す搬送テープ16の平面図であり、第1実施形態における図5と基本的に同じ構成であり、同一要素には同一番号を付し、重複する説明を省略する。なお図中、LED装置11は具体的な形状ではなく矢印だけで示している。
搬送テープ16上には、基準値LEDブロックALs1,ALs2等と調整LEDブロックALm1等がある。基準値LEDブロックALs1,ALs2等は、順方向電圧が基準値VdであるLED発光素子のみによって構成されたLEDブロックである。調整LEDブロックALm1等は、順方向電圧が異なるLED発光素子の組合せで基準値Vdに調整したLEDブロックである。搬送テープ16上では基準値LEDブロックALs1,ALs2,調整LEDブロックALm1,基準値LEDブロックALs3,ALs4,調整LEDブロックALm2……というように2個の基準値LEDブロックALsの次に調整LEDブロックALmが規則的に配列している。
次にこの搬送テープ16の切り分け方法について説明する。なお実施形態1〜3までは搬送テープ16上のLEDブロックALとLED発光装置のLEDブロックが一対一で対応するものとしていたが、本実施形態では多少ずれても良い場合を扱う(本実施形態の説明のなかではとくに断らない限りLEDブロックは搬送テープ上で指定されたものを示す)。しかしながら実施形態1〜3と同様に搬送テープの出荷仕様として一台のLED発光装置あたり切り出すLED発光素子の数は制限されている(第1〜3実施形態では30個、本実施形態では90個)。本実施形態の場合、LEDブロックの切り分け方については2つのルールが適用される。すなわち第1のルールは、LED発光装置11を構成するLEDブロックに対応するLED発光素子Aの数(予め決めてあるもの、90個)で搬送テープからLED発光素子Aを分離する。第2のルールは、分離する最初の位置は基準値LEDブロックALsの位置から開始する。
上記ルールに従って切り分けた2組のLED発光装置11について説明する。まずLED発光装置(1)11について説明する。LED発光装置(1)11に対して、搬送テープ16の最初の切り分け点は基準値LEDブロックALs1と基準値LEDブロックALs2の間とし、最終の切り分け点は基準値LEDブロックALs3とLEDブロックALs4の間にしている。この結果、LED発光装置(1)11にはLEDブロックALs2、ALm1、ALs3が再現する。言い換えると、LED発光装置(1)11は基準値LEDブロックALs2の先頭と基準値LEDブロックALs3の最後で切り分けられたので、2個の基準値LEDブロックALs2,ALs3と1個の補正値LEDブロックALm1により構成される。
LED発光装置(1)11は搬送テープ16からLEDブロック単位でLED発光素子Aを実装するものであった。これでは取り出すための先頭位置の制限が厳しすぎる場合がある。そこでこの条件を緩めたLED発光装置(2)11について説明する。LED発光装置(2)11は基準値LEDブロックALs2の中間を最初の切り分け点とし、基準値LEDブロックALs4中間を最終の切り分け点にしている。この結果、LED発光装置(2)11は、基準値LEDブロックALs2の一部と補正値LEDロックALm1、基準値LEDブロックALs3と基準値LEDブロックAls4の一部から構成される。しかしながら順方向電圧の総和はLED発光装置(1)11と同じである。
要約すると、本実施形態では最初の切り分け点を基準値LEDブロックALs内とし、発光素子の切り出し個数を厳守すれば良い。この結果、順方向電圧の加算値は常に同じになる。このように基準値LEDブロックALs内のどのLED発光素子Aから切り分けを開始しても、全て同条件のLED発光装置11を連続して生産することができる。特に基準値LED発光素子の比率が高いLED集合体17の場合は極めて生産性の良い製造ラインを構成することができる。なお輝度又は色度については実施形態1〜3のようにサブグループ化して視認しづらくする。
次に図20、図21及び前述の各図面を参照し、さらに具体的にLED発光装置11の製造方法を説明する。図20は図19と同等の平面図であり、搬送テープ16上で図示した部分が異なっている。図21は図20に示す搬送テープ16から図2に示す第1実施形態と同等の大型基板2LにLED発光素子Aを載置した実装状態を示す断面図である。
本実施形態におけるLED発光装置11の製造方法を工程順に説明する。ウェハーから切断分離したLEDチップ3を図3に示すように回路基板4に実装した後、蛍光樹脂7で封止してLED発光素子Aを作成する。これらのLED発光素子Aに規定の電流を印加し、LEDチップ3と封止した蛍光樹脂7との合成された特性値として順方向電圧値、輝度値、色度値を測定し、その特性値に従って複数のLED発光素子Aを図4に示すように、その特性値と番地が分かる状態でLED集合体17に配置する。これが集合体を準備する準備工程である。
次にLED発光装置11の条件(LEDブロックALの数、1個のLEDブロックALを構成するLED発光素子Aの数、及び例えば図6〜図13に示した条件)を満足するようにLED発光素子Aを選択し組合せる。なお、一般に基準値を示すLED発光素子の数が多いのでLEDブロックALには基準値LEDブロックALs、調整LEDブロックALmが2:1の割合になるようにする。ここまでは計算機上の処理であり、支持装置15上の位置と搬送テープ16上の位置の関係を演算する。以上が選択組合せ工程である。
次に搬送テープ16を用意し、この搬送テープ16に上記の選択組合せ工程によって決められた順序に従ってLED発光素子Aを装填して行く。これが装填工程である。
次に電極に半田ペーストを印刷してある大型基板2L上に搬送テープ16から順番にLED発光装置Aをピックアップし仮実装する。全LED発光素子Aが大型基板2L上に搭載されたらリフローを行う。この大型基板2LをLEDブロックALに従って切断分離することによってLED発光装置(1)11が量産される。これが実装工程である。
このLED発光装置(1)11は、例えば基準値LEDブロックALs2、調整LEDブロックALm1、基準値LEDブロックALs3からなっている。切断分離の条件を緩和し、LED発光装置(2)11として搬送テープの先頭の取り出し位置、又は大型基板2Lの切断分離位置を基準値LEDブロックALsの中間にしても良い。
(第5実施形態)
これまで説明してきた第1〜4実施形態では搬送テープ16からLED発光素子A列を切り出す先頭位置に制限があった。そこで一台のLED発光装置あたり切り出すLED発光素子の数に対する制限だけは残し、切り出す先頭位置に対する制限を無くすことが可能な第5実施形態について図22により説明する。
図22は第5実施形態における搬送テープと順方向電圧の関係を示す説明図である。(a)は搬送テープ16全体を示している。搬送テープ16にはm個のLED発光素子Aが装填されている。図中、各LED発光素子Aは左から順に番号をつけてあり、この番号が搬送テープ16上の位置に相当する。また一般にmは数千となる。
(b)はLED素子の順方向電圧の分布を模式的に示している。縦軸は順方向電圧、横軸は位置である。搬送テープ16の両端には平坦な領域(基準値Vd)があり、搬送テープ16の中央部では振動している。振動部の周期(図中の矢印で示した範囲)はLEDブロックの個数nであり、搬送テープ16の両端に向かって減衰する。この減衰がなだらかであるため(図では減衰を強調して描いている)、数周期の範囲で振動部を眺めた場合、周期的(例えば正弦波的)に見える。すなわちこのような見方をすると搬送テープ16のどの部分も順方向電圧がLEDブロックの周期で繰り返すようにみえる。この結果、搬送テープ16のどの部分からn個連続したLED発光素子Aを切り出しても、順方向電圧の総和は等しくなる。
これを(c)と(d)でさらに詳しく説明する。(c)は1個のLEDブロックALa(図1のLEDブロックALaとは異なる)である。図示しやすいようにLEDブロックALaに含まれるLED発光素子Aの個数nを24とした。
(d)はLEDブロックALa(隣接するLED発光素子Aを含む)の順方向電圧の分布を示している。LEDブロックALaに含まれるLED発光素子Aは、左からVeランクが3個、Vdランクが4個、Vcランクが4個、Vbランクが4個、Vaランクが4個、Vbランクが4個、Vcランクが4個、Vdランクが4個、Veランクが4個、“Vfランクが5個”、“Vgランクが3個”、Vfランクが4個、Veランクが1個、が配列している。
対象性を乱している“Vfランクが5個”、“Vgランクが3個”の部分は、VgランクのLED発光素子Aが1個だけVfランクに置き換わったものであり、これが前述の減衰に相当する。同様に基準値Vdより大きい周期でも減衰は起こり、例えばVaランクの1個がVbランクにおきかわる。なおLEDブロックALaの場合は、順方向電圧の総和がVd×n(V)よりもランク1個分の差(0.05V)だけ大きくなっている。すなわち搬送テープ16のどこからn個連続するLED発光列を切り出しても、その順方向電圧の総和は、Vd×n(V)又は{Vd×n±0.05}(V)となる。
以上のように搬送テープ上において順方向電圧の分布に切り出す個数nの周期で周期性を持たせると、切り出し位置によらず順方向電圧の総和は一定になる。また緩やかに減衰させることで順方向電圧の総和の変動を小さくできる。さらに搬送テープの両端部に基準値VdとなるLED発光素子を配列させることで、LED発光素子を基板に実装している間に搬送テープが空になり、次の搬送テープに交換しても、そのLEDブロックの順方向電圧の総和はVd×n(V)となる。この結果、搬送テープ端部のLED発光素子の無駄がなくなる。なお輝度又は色度については第1〜3実施形態と同様にサブグループ化している。
(第6実施形態)
第1実施形態から第5実施形態に至る過程では搬送テープ16の切り出し位置に係わる制限を段階的に緩めてきた。つまり切り出し位置の先頭は、第1〜3実施形態が隣接するLEDブロックALの間、第4実施形態では基準値LEDブロックALsの任意の位置とし、第5実施形態では制限がない。このとき輝度又は色度の一方の分布がサブグループ化され視認できないものとしていた。(第1,3,4実施形態では色度が3ランクに分かれ輝度が一定、第2実施形態では輝度が3ランクに分かれ色度が一定)。しかしながら輝度、色度及び順方向電圧は略独立して変動することが知られているので、輝度又は色度の一方を一定とできない場合が生じる。色度はLED発光素子Aを製造するとき微調できるため、バラツキを狭い範囲に収めることができる。これに対し輝度はウェハーレベルや素子レベルなど様々な段階における要因が重なって決まるため、安定して所望の範囲に収めることは容易でない。そこで本実施形態において輝度と色度が同時に変動し、更に輝度のバラツキ範囲の大きい場合について説明する。
図23は本実施形態におけるLED発光素子の位置と順方向電圧Vf、輝度L5〜1及び色度Ca〜cの関係を示す説明図である。(a)は輝度のランク表であり、LED発光素子の輝度が5ランクに分かれることを示している。(b)は色度のランク表であり、LED発光素子の色度が3ランクに分かれることを示している。
(c)はLEDブロックAL60に抵抗R60が直列接続する様子を示している。本実施形態はLED発光装置に含まれるLEDブロックAL60の輝度が抵抗で微調される。つまり色度はLED発光素子ができあがると固有の値となって以後の調整ができなくなるのに対し、輝度はLED発光素子に流す電流で調整できるため、LEDブロックAL60に輝度ムラさえなければLED発光装置を組み上げる段階で電流量を調整し、複数のLEDブロックAL60間の輝度を均等化する。
(d)はLEDブロックAL60a〜cにおけるLED発光素子の位置と順方向電圧、色度及び輝度の関係を示す特性図である。LEDブロックAL60a〜cは第1〜3実施形態と異なり27個のLED発光素子Aからなる。各LEDブロックAL60a〜cにおいて、順方向電圧Vfの分布、及び色度の分布は図18の第3実記形態の分布と実質的に同一である。
LEDブロックAL60aはサブグループに属する3個のLED発光素子の輝度ランクがL5,L4,L3となり、サブグループの平均輝度がL4であり、LEDブロックAL60aの平均輝度もL4となる。同様にLEDブロックAL60bはサブグループに属する3個のLED発光素子の輝度ランクがL3,L2,L1となり、サブグループの平均輝度が輝度L2であり、LEDブロックAL60bの平均輝度も輝度L2となる。
LEDブロックAL60cはサブグループが3種類あり、各サブグループは3個のLED発光素子を備えている。第1のサブグループはLED発光素子の輝度ランクは全てL3である。第2のサブグループはLED発光素子の輝度ランクはL5,L3,L1となり、第3のサブグループのLED発光素子の輝度ランクはL4,L3,L2となっている。この場合、第1〜第3のサブグループの平均輝度はL3となり、AL60cの平均輝度も輝度L3となる。
すなわち本実施形態では、LEDブロックAL60において輝度分布はサブグループ化され、サブグループの平均輝度はLEDブロックAL60の平均輝度と等しい。この選択条件と、従前の色度及び順方向電圧の選択条件を組み合わせて搬送テープ上のLED発光素子配列を決定しLED素子の無駄を低減する。
(参考例1)
第1実施形態等(例えは図9)では、LEDブロックALにおいて順方向電圧が基準値VdのLED発光素子AよりなるグループAL−1,AL−4と、基準値Vdより大きな値のLED発光素子AからなるグループAL−2と、基準値Vdより小さな値のLED発光素子AからなるグループAL−3とを備えていた。グループAL−2とグループAL3を分離せず、たとえば基準値Vdより大きな値のLED発光素子Aと基準値Vdより小さな値のLED発光素子Aを交互に配置しても良い。この場合もLEDブロックのトータルの順方向電圧は所定の値になるという制限、及び輝度若しくは色度のサブグループ構造は守るものとする。このようにするとLED発光素子Aが順方向電圧Vfと発光輝度に相関を有する場合にも、LED発光素子Aを無駄なく利用できる。
(参考例2)
第4実施形態等(例えば図21)の説明では、大型基板2Lに一個ずつLED発光素子Aを実装していた。これに対し長尺の大型基板2Lの電極ピッチと搬送テープのLED発光素子Aの配置位置ピッチを等しくしておけば、一括実装が可能となり量産性に優れた製造方法が達成できる。
なお、本発明のように選択組合せが行われた半導体素子を、1本の搬送テープ上に順次装填して、長尺の大型基板に対して一括して実装する技術は、本発明のLED発光装置に限らず、特性の組合せを必要とする半導体装置には全て応用することができる。
A、103 LED発光素子(発光素子)
AL、103L LEDブロック(発光素子ブロック)
AL−1〜AL−4 グループ
ALs 基準値LEDブロック
ALm 補正値LEDブロック
C1〜C10 色度のサブグループ
L1〜L10 輝度のサブグループ
2、102 基板
2L 大型基板
3 LEDチップ
4 回路基板
5 電極
7 蛍光樹脂
8 蛍光粒子
10、11、100 LED発光装置
15 支持装置
16 搬送テープ
17 LED集合体
200 導光板
Pw 白色光

Claims (7)

  1. 発光素子を直列接続して構成した発光素子ブロックを一個又は複数個を有する半導体発光装置において、
    前記発光素子ブロックが、
    各発光素子の順方向電圧の合計値が所定の範囲に入り、
    且つ輝度若しくは色度の値が所定値範囲に入り、
    前記発光素子ブロックが複数のグループに分割され、
    該複数のグループのなかに、
    前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも高い順方向電圧を有する発光素子からなるグループと、
    前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも低い順方向電圧を有する発光素子からなるグループと
    を備えていることを特徴とする半導体発光装置。
  2. 前記発光素子ブロックは、前記平均値近傍の順方向電圧を有する発光素子からなるグループを備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 前記発光素子ブロックがサブグループに分割され、該サブグループにおいて輝度若しくは色度の値が所定値範囲に入っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
  4. 発光素子が装填された搬送テープから前記発光素子を順に取り出し、該発光素子を順に実装した基板を有する発光素子ブロックを一個または複数個備える半導体発光装置の製造方法において、
    順方向電圧並びに輝度若しくは色度、並びにその配置位置が分かる発光素子の集合体を準備する準備工程と、
    前記順方向電圧並びに輝度若しくは色度に基づいて前記半導体発光素子の選択及び組合せを行い前記搬送テープに前記発光素子を装填する順序を決める選択組合せ工程と、
    該装填順序に従って前記発光素子を前記搬送テープに装填していく装填工程と、
    該搬送テープに装填された発光素子を前記基板に順次実装し前記発光素子ブロックを構成する実装工程とを有し、
    前記選択組合せ工程は、
    発光素子ブロックに実装する前記発光素子の数を所定数とした場合、
    前記発光素子が前記集合体から取り出され前記搬送テープに搭載されたとき、
    前記搬送テープに搭載する前記発光素子の前記所定数の配列において順方向電圧の合計値が第1の所定値範囲に入り、
    前記所定数の配列の部分配列において前記発光素子の輝度の合計又は色度の平均が第2の所定値範囲に入り、
    前記配列のなかに前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも高い順方向電圧を有する発光素子からなるグループがある場合には、
    前記発光素子の順方向電圧の平均値よりも低い順方向電圧を有する発光素子からなるグループとを備える条件で前記発光素子を選択組合せることを特徴とする半導体発光装置及びその製造方法。
  5. 前記装填工程において、前記装填順序により特定される前記発光素子を前記集合体から一個ずつ取り上げ、該発光素子を前記搬送テープに装填することを特徴とする請求項4記載の半導体発光装置の製造方法。
  6. 前記準備工程において、集合体の順方向電圧、輝度又は色度の平均値が所定の基準値に略一致するよう前記集合体が複数の生産ロットに渡っていることを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体発光装置の製造方法。
  7. 前記組合せ工程において、前記順方向電圧、輝度又は色度が前記所定数で略周期的に変動し、前記搬送テープの両端に向かって前記変動振幅が減衰し、前記搬送テープの両端部では前記平均値近傍の特性を備える発光素子を前記所定数より長く配列させるようにすることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の半導体発光装置の製造方法。


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