JP2012092039A - 毛髪処理剤 - Google Patents

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篤志 前田
Shoko Inami
祥子 伊波
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Abstract

【課題】毛先のおさまりが向上し、毛髪を触った際の毛先までの油性感があり、柔らかさを感じる毛髪となる毛髪処理剤の提供。
【解決手段】毛髪に塗布し、洗い流される毛髪処理剤に、オリーブ油、メドウフォーム油、及びヤマトウツバキ油から選択された一種又は二種以上の植物油と、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットとを配合し、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度を1.0質量%以下とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗い流されるリンス、トリートメント、コンディショナー等として用いられる毛髪処理剤に関するものである。
毛髪に油分を補うことを意図し、油脂が毛髪処理剤の配合原料として任意採用される。例えば特許文献1には、テトラオクタン酸ペンタエリスチル(テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット)と共にオリーブ油を配合したヘアパックが開示されている。
特開2006−182743号公報
ところで、需要者毎に毛髪処理剤を使用したときに求める効果があり、その使用を行った後の毛髪の表面に油膜が形成した触感(油性感)や、毛髪のおさまりが求められることがある。毛先に近づくほどに毛髪が損傷していることが通常であって、毛先ほど油性感とおさまりが悪くなる傾向があるがために、毛先の油性感とおさまりが特に求められることがある。また、毛髪の柔らかさも一般的に求められる。
本発明は、上記事情に鑑み、毛先のおさまりが向上し、毛髪を触った際の毛先までの油性感があり、柔らかさを感じる毛髪となる毛髪処理剤の提供を目的とする。
本発明者等は、洗い流される形態の毛髪処理剤に特定の植物油及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットを配合する場合において、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度を所定量以下にすれば、毛先のおさまりが向上し、毛先までの毛髪表面の油性感があり、更には、柔らかな毛髪となることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る毛髪処理剤は、毛髪に塗布し、洗い流されるものであって、オリーブ油、メドウフォーム油、及びヤマトウツバキ油から選択された一種又は二種以上の植物油と、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットとが配合され、前記テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度が1.0質量%以下であることを特徴とする。
本発明の毛髪処理剤において、オリーブ油等の前記植物油の配合量は、前記テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットよりも多いと良い。また、本発明の毛髪処理剤において、オリーブ油等の前記植物油の配合濃度は、例えば5.0質量%以下である。
本発明によれば、特定の植物油及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合により毛先までの毛髪のおさまり及び毛先までの毛髪表面の油性感を向上させ、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度を1.0質量%以下に設定することで、毛髪の柔らかさの低下が抑えられる。
本実施形態の毛髪処理剤に基づき、本発明を以下に説明する。
本実施形態の毛髪処理剤は、水と共に、特定の植物油及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットが配合されたものである(毛髪処理剤における水の配合濃度は、例えば70質量%以上90質量%以下。)。また、この毛髪処理剤には、任意原料として公知の毛髪処理剤原料が適宜配合される。
(特定の植物油)
本実施形態の毛髪処理剤に配合される特定の植物油は、オリーブ油、メドウフォーム油、及びヤマトウツバキ油から選択された一種又は二種以上である。
オリーブ油は、オリーブ(Olea europaea)の果実の圧搾等を行うことにより得られる25℃で液状のものであり、淡黄色〜淡緑黄色透明のものであると良い。オリーブ油におけるトリグリセリドを構成する脂肪酸は、オレイン酸を主としており、その他の脂肪酸は、リノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸等である。メドウフォーム油は、メドウフォーム(Limnanthes alba)の種子の抽出等を行うことにより得られる25℃で液状のものであり、無色〜淡黄色透明のものであると良い。メドウフォーム油を構成する脂肪酸は、イコセン酸を主としており、その他の脂肪酸は、ドコセン酸、ドコサジエン酸等である。ヤマトウツバキ油は、ヤマトウツバキ(Camellia reticulata Lindl. f. simplex Sealy)の種子の圧搾等を行うことにより得られる25℃で液状のものであり、無色〜淡黄色透明のものであると良い。
オリーブ油、メドウフォーム油、及びヤマトウツバキ油のいずれかを配合することにより、毛髪の柔らかさ及び毛先までのすべりを感じる指通りの悪化を抑えつつ、毛先までの毛髪のおさまり及び毛先までの毛髪表面の油性感を向上させる。
上記の毛先までのおさまり、油性感の向上について、本発明者等が確認した結果が下記表1の通りである。すなわち、下記表1に示す原料を水に配合して処方1〜4に係る毛髪処理剤を調製し、この毛髪処理剤の評価を行った(毛髪処理方法、及び評価については、後記実施例1等と同様にして行った。)。
本実施形態の毛髪処理剤において、オリーブ油、メドウフォーム油、及びヤマトウツバキ油から選択された植物油の総配合濃度は、特に限定されないが、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合量よりも多くすると良い。その総配合濃度は、例えば0.1質量%以上5.0質量%以下が良く、0.2質量%以上3.0質量%以下が好ましく、0.3質量%以上1.5質量%以下がより好ましい。オリーブ油等の特定の植物油の配合濃度が0.1質量%未満であると、毛髪表面の十分な油性感が得られなくなる虞があり、5.0質量%を超えると、同油性感が強くなりすぎる虞がある。
(テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット)
本実施形態の毛髪処理剤におけるテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度は、1.0質量%以下である。この配合濃度により、毛先までのおさまりと毛先までの油性感が向上する。また、毛髪処理剤で処理した毛髪が柔らかになる。つまり、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合による毛髪の柔らかさの低下が抑えられる。
本実施形態の毛髪処理剤におけるテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度は、0.1質量%以上が良く、0.2質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましい。また、毛髪の柔らかさの観点からは、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度は、0.9質量%以下が好ましく、0.7質量%以下がより好ましい。
(任意原料)
上記特定の植物油及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット以外の原料として本実施形態の毛髪処理剤に任意配合されるものは、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、エステル油、シリコーン、低級アルコール、多価アルコール、高級アルコール、糖類、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤等である。
任意原料の組合せとしては、公知の毛髪処理剤と同様、4級アンモニウム塩、高級アルコール、低級アルコール、及びシリコーンである。
4級アンモニウム塩を任意原料として配合する場合、この4級アンモニウム塩としては、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート等のモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩;ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジココイルジメチルアンモニウムクロリド等のジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩;ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の長鎖アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩;が挙げられる。一種又は二種以上の4級アンモニウム塩を本実施形態の毛髪処理剤に配合すると良く、4級アンモニウム塩の配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば0.1質量%以上7.0質量%以下であり、通常1.0質量%以上5.0質量%以下である。
高級アルコールを任意原料として配合する場合、この高級アルコールとしては、例えば、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。一種又は二種以上の高級アルコールを本実施形態の毛髪処理剤に配合すると良く、高級アルコールの配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば3.0質量%以上10.0質量%以下であり、通常4.0質量%以上8.0質量%以下である。
低級アルコールを本実施形態の毛髪処理剤に配合する場合、この低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールが挙げられる。一種又は二種以上の低級アルコールを本実施形態の毛髪処理剤に配合すると良く、低級アルコールの配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば0.5質量%以上3.0質量%以下である。
また、シリコーンを本実施形態の毛髪処理剤に配合する場合、このシリコーンとしては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシクロメチコン;ジメチコノール;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチコン;アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアモジメチコン;が挙げられる。一種又は二種以上のシリコーンを本実施形態の毛髪処理剤に配合すると良く、その配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば1.0質量%以上10.0質量%以下である。
(剤型)
本実施形態の毛髪処理剤は、O/Wエマルションであると良く、このエマルションは市販のポンプ型容器から吐出可能なクリーム状のものであると良い。このようなクリーム状である毛髪処理剤の粘度は、例えば、B型粘度計を使用して25℃、ローターNo.4、12rpmで計測した60秒後の値が10000mPa・s以上25000mPa・s以下である。
(pH)
本実施形態の毛髪処理剤のpHは、特に限定されないが、酸性であると良い。25℃におけるそのpHは、例えば4.0以上6.5以下である。
(使用方法)
本実施形態の毛髪処理剤は、濡れた毛髪に対して適用されるものであり、その毛髪に本実施形態の毛髪処理剤を塗布し、当該塗布後の毛髪を水洗することにより用いられる。また、必要に応じて、本実施形態の毛髪処理剤の前に毛髪に適用する前処理剤と組合せて本実施形態の毛髪処理剤を用いても良い。前処理剤は、第1剤と第2剤を備える二剤式前処理剤であっても良い。前処理剤を用いる場合には、前処理剤を塗布した毛髪を水洗し又は水洗しないで、上記本実施形態の毛髪処理剤を塗布すると良い。また、第1剤と第2剤とを備える二剤式前処理剤を用いる場合には、濡れた毛髪に第1剤を塗布し、この第1剤を塗布した毛髪を水洗し又は水洗しないで、第2剤を毛髪に塗布すると良い.
(前処理剤)
上記前処理剤は、水と共に、公知の毛髪処理剤原料を配合したものである(前処理剤における水の配合濃度は、例えば60質量%以上90質量%以下。)。この毛髪処理剤原料は、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、エステル油、シリコーン、低級アルコール、多価アルコール、高級アルコール、糖類、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤等である。
第1剤と第2剤からなる二剤式前処理剤について以下に説明する。
二剤式前処理剤における第1剤は、水と共に、公知の毛髪処理剤原料を配合したものである(第1剤における水の配合濃度は、例えば60質量%以上90質量%以下。)。この毛髪処理剤原料は、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、エステル油、シリコーン、低級アルコール、多価アルコール、高級アルコール、糖類、油脂、脂肪酸、炭化水素、ロウ、高分子化合物、アミノ酸、動植物抽出物、微生物由来物、無機化合物、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤等である。
上記第1剤に配合される公知の毛髪処理剤原料の組合せ例としては、4級アンモニウム塩、高級アルコール、低級アルコール、及びシリコーンである。
二剤式前処理剤における第1剤に配合する4級アンモニウム塩としては、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムメトサルフェート等のモノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩;ジセチルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジココイルジメチルアンモニウムクロリド等のジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩;ステアロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド等の長鎖アルコキシアルキルトリメチルアンモニウム塩;が挙げられる。一種又は二種以上の4級アンモニウム塩を第1剤に配合すると良く、4級アンモニウム塩の配合濃度は、例えば1.0質量%以上7.0質量%以下である。
二剤式前処理剤における第1剤に配合する高級アルコールとしては、例えば、セタノール、イソセチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコールが挙げられる。一種又は二種以上の高級アルコールを第1剤に配合すると良く、高級アルコールの配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば3.0質量%以上12.0質量%以下である。
二剤式前処理剤における第1剤に配合する低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールが挙げられる。一種又は二種以上の低級アルコールを第1剤に配合すると良く、低級アルコールの配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば0.5質量%以上3.0質量%以下である。
また、二剤式前処理剤における第1剤に配合するシリコーンとしては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシクロメチコン;ジメチコノール;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチコン;アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアモジメチコン;が挙げられる。一種又は二種以上のシリコーンを第1剤に配合すると良く、その配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば1.0質量%以上10.0質量%以下である。
二剤式前処理剤における第1剤は、O/Wエマルションであると良く、このエマルションは市販のポンプ型容器から吐出可能なクリーム状のものであると良い。このようなクリーム状である第1剤の粘度は、例えば、B型粘度計を使用して25℃、ローターNo.4、12rpmで計測した60秒後の値が6000mPa・s以上13000mPa・s以下である。
また、上記第1剤におけるpHをアルカリ性にすれば、毛髪が膨潤し易くなって、毛髪内部への浸透性が高まる。25℃におけるそのpHとしては、例えば8.0以上11.0以下であり、通常9.0以上10.0以下である。なお、第1剤のpHをアルカリ性に調整するためには、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を用いると良い。
二剤式前処理剤における第2剤は、水と共に、公知の毛髪処理剤原料を配合したものである(第2剤における水の配合濃度は、例えば70質量%以上95質量%以下。)。
上記第2剤に配合される公知の毛髪処理剤原料の組合せ例としては、エステル油、シリコーン、低級アルコール、及びノニオン界面活性剤が挙げられる。
二剤式前処理剤における第2剤に配合するエステル油としては、例えば、イソノナン酸2−エチルヘキシル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、イソステアリン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、ステアリン酸コレステリルが挙げられる。一種又は二種以上のエステル油を第2剤に配合すると良く、エステル油の配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば1.0質量%以上10.0質量%以下である。
二剤式前処理剤における第2剤に配合するシリコーンとしては、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシクロメチコン;ジメチコノール;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチコン;アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアモジメチコン;が挙げられる。一種又は二種以上のシリコーンを第2剤に配合すると良く、その配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば1.0質量%以上5.0質量%以下である。
二剤式前処理剤における第2剤に配合する低級アルコールとしては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールが挙げられる。一種又は二種以上の低級アルコールを第2剤に配合すると良く、低級アルコールの配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば0.1質量%以上3.0質量%以下である。
また、二剤式前処理剤における第2剤に配合するノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。一種又は二種以上のノニオン界面活性剤を第2剤に配合すると良く、ノニオン界面活性剤の配合濃度は、適宜設定されるものであるが、例えば0.1質量%以上5.0質量%以下である。
二剤式前処理剤における第2剤は、O/Wエマルションであると良く、このエマルションは市販のポンプ型容器から吐出可能なクリーム状のものであると良い。このようなクリーム状である毛髪処理剤の粘度は、例えば、B型粘度計を使用して25℃、ローターNo.4、12rpmで計測した60秒後の値が6000mPa・s以上13000mPa・s以下である。
また、上記第2剤におけるpHは、酸性乃至中性であると良い。25℃におけるそのpHは、例えば5.0以上7.5以下である。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明の趣旨を逸脱することがない限り、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
二剤式前処理剤:
第1剤と第2剤とからなる二剤式前処理剤を調製した。二剤式前処理剤における第1剤として、ステアリルトリメチルアンモニウム塩2.7質量%、ジココイルジメチルアンモニウム塩0.3質量%、セタノール3.0質量%、イソプロピルアルコール1.1質量%、アモジメチコン4.4質量%、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール0.4質量%、アルギニン0.01質量%を配合したアルカリ性のクリーム状O/Wエマルションを調製した。また、二剤式前処理剤における第2剤として、イソノナン酸2−エチルヘキシル7.8質量%、ジメチコン3.4質量%、エタノール0.1質量%、ポリアクリル酸アミド0.2質量%、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース0.1質量%、プロピレングリコール0.05質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.04質量%、ポリエチレングリコール水添ヒマシ油エステル0.09質量%、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン0.01質量%、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット0.01質量%を配合した酸性のクリーム状O/Wエマルションを調製した。
実施例1、実施例2a〜2d、比較例1a〜1c、比較例2の毛髪処理剤:
下記表2又は3に示す原料を水に配合することにより、酸性のクリーム状O/Wエマルションである実施例1、実施例2a〜2d、比較例1a〜1c、及び比較例2の毛髪処理剤を調製した。
(毛髪処理)
カラーリング処理履歴のある頭髪をシャンプーで洗髪した後、適量の上記前処理剤における第1剤を頭髪に塗布し、揉み込んだ。次に、前記第1剤が塗布された頭髪に、適量の上記前処理剤における第2剤を塗布し、揉み込んだ。その後、温水で濯いだ頭髪に、実施例1、実施例2a〜2d、比較例1a〜1c、及び比較例2の毛髪処理剤のいずれかの適量を塗布し(頭髪の左半分に塗布した毛髪処理剤と右半分に塗布した毛髪処理剤は、異なるものとした。)、揉み込み、温水で洗い流し、頭髪をドライヤーで乾燥させた。
(評価)
「毛先のおさまり」、「毛先までの油性感」、「柔らかさ」、「すべり感のある指通り」について、以下の基準で評価した。
毛先のおさまり
表2の実施例等では比較例1bを基準とし、表3の実施例等では実施例2aを基準として、毛髪処理後の頭髪を外観視して、毛先のおさまりを相対比較することで評価した。評価は5名の評価者の多数決で決し、評価基準は次の通りとした。
○:基準よりもおさまりが良かった。
―:基準と同等であった。
△:基準よりもややおさまりが悪かった。
×:基準よりもおさまりが悪かった。
毛先までの油性感
上記「毛先のおさまり」の評価と同様に比較例1b等を基準として、毛髪処理後の頭髪を触ったときに感じる毛先までの油性感を相対比較することで評価した。ここで、「油性感」とは、毛髪表面が油分で薄くコーティングされているような感触を意味する。評価は5名の評価者の多数決で決し、評価基準は次の通りとした。
○:基準よりも毛先までの油性感が均一であった。
―:基準と同等であった。
△:基準よりも毛先の油性感がやや悪かった。
×:基準よりも毛先の油性感が悪かった。
柔らかさ
上記「毛先のおさまり」の評価と同様に比較例1b等を基準として、毛髪処理後の頭髪を触ったときに感じる毛髪の柔らかさを相対比較することで評価した。評価は5名の評価者の多数決で決し、評価基準は次の通りとした。
○:基準よりも柔らかさを感じた。
―:基準と同等であった。
△:基準よりもやや柔らかくないと感じた。
×:基準よりも柔らかくないと感じた。
すべり感のある指通り
上記「毛先のおさまり」の評価と同様に比較例1b等を基準として、毛髪処理後の頭髪の毛先までの指通りと当該指通りがすべる感じがするかを相対比較することで評価した。評価は5名の評価者の多数決で決し、評価基準は次の通りとした。
○:毛先までの指通りが良く、基準よりすべる感じの指通りであった。
―:基準と同等であった。
△:毛先までの指通りは良かったが、基準よりすべる感じの指通りがやや悪かった。
×:毛先までの指通り、指通りがすべる感じ共に基準より悪かった。
下記表2に、実施例1及び比較例1a〜1cの毛髪処理剤に配合した原料及び配合濃度、並びに評価結果を示す。
表2における実施例1と比較例1bとの対比により、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットを1.0質量%以下配合した実施例1は、毛先のおさまり及び毛先までの油性感が比較例1bより優れ、柔らかさ及びすべり感のある指通りについては比較例1bと同等であったことを確認できる。これに対して、比較例1aは、柔らかさが比較例1bよりも悪かったことを確認できる。
下記表3には、実施例2a〜2d及び比較例2の毛髪処理剤に配合した原料及び配合濃度、並びに評価結果を示す。
上記表3における実施例2aと実施例2bとの対比から、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの増量によって毛先のおさまり及び毛先までの油性感の評価が良化しているので、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合により毛先のおさまりと毛先までの油性感が向上することが分かる。また、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットが1.0質量%を超えれば、毛髪の柔らかさに劣る傾向があることを比較例2において確認できる。

Claims (3)

  1. 毛髪に塗布し、洗い流される毛髪処理剤であって、
    オリーブ油、メドウフォーム油、及びヤマトウツバキ油から選択された一種又は二種以上の植物油と、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットとが配合され、
    前記テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットの配合濃度が1.0質量%以下であることを特徴とする毛髪処理剤。
  2. 前記植物油の配合量が、前記テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットよりも多い請求項1に記載の毛髪処理剤。
  3. 前記植物油の配合濃度が、5.0質量%以下である請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
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