JP2012091758A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シフトポジション情報等の既存の車両入力情報を利用する形で、車両の進行予定方向や進行の可否を直感的に認識できるよう、車両の前進、後退、停止等の情報をビジュアル化して表示できる車両用表示装置を低コストで実現する。
【解決手段】 ユーザーの操作入力に基づいて入力される、車両の進行予定方向が反映されている進行方向情報及び車両の進行可否が反映されている進行可否情報のいずれか又は双方共を含む車両の進行状態情報を取得し、取得した進行状態情報に基づいて予め定められた車両機能を実行する複数の車両装置5と、それら複数の車両機能実行手段が取得する進行状態情報を収集し、収集される複数の進行状態情報に基づいて、車両の進行方向と進行可否のいずれか又は双方からなる進行状態を特定して、特定された進行状態をユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で表示手段3に表示させる主制御部10を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の進行方向と進行可否のいずれか又は双方からなる進行状態を特定し、特定された進行状態をユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で提示することが可能な車両用表示装置に関する。
車両においては、運転者が視認可能なメーター等のディスプレイにシフトポジション情報(P、N、D、R等)が表示される(特許文献1)。このシフトポジション情報は、単に現在のシフトポジションを報知するものとして視認されるが、それ以外にも車両の進行予定方向(前進や後退)や進行可否状態(進退可能又は停止)を認識できるという副次的な効果を備えている。
特開平10−016598号公報
しかしながら、シフトポジション情報というのは、その主目的がシフトポジションを認識させることにあるため、現状では車両の進行予定方向や進行可能状態を直感的に分かり易く表示するものとはなっていない。即ち、シフトポジションは、一般的に文字や数字で表示されており、これを進行予定方向として認識するためには、頭の中でそれらの文字や数字を進行予定方向や進行の可否に置き換えるという思考が必要となるから、それを見て直ちに進行予定方向や進行の可否を把握できるといった類の情報とは言い難い。
本発明の課題は、シフトポジション情報等の既存の車両入力情報を利用する形で、車両の進行予定方向や進行の可否を直感的に認識できるよう、車両の前進、後退、停止等の情報をビジュアル化して表示できる車両用表示装置を低コストで実現することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用表示装置は、
ユーザー操作によって入力され、車両の進行予定方向が反映されている進行方向情報及び車両の進行可否が反映されている進行可否情報のいずれか又は双方共を含む車両の進行状態情報を取得し、取得した進行状態情報に基づいて予め定められた車両機能を実行する複数の車両機能実行手段と、
それら複数の車両機能実行手段が取得する進行状態情報を収集する進行状態情報収集手段と、
収集される複数の進行状態情報に基づいて、車両の進行予定方向と進行可否のいずれか又は双方からなる進行状態を特定する進行状態特定手段と、
特定された進行状態を、ユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で提示する進行状態提示手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、シフトポジション情報等の既存の車両入力情報を利用する形で、車両の前進、後退、停止等の情報をビジュアル化して表示できるため、車両の進行予定方向や進行の可否を直感的に認識できる車両用の表示装置を低コストで実現できる。
なお、ここでいう進行方向情報は、車両機能実行手段に対し、車両の進行可能方向を与える入力情報や、ユーザーの進行意図方向を与える入力情報を含む。具体的にいえば、車両機能実行手段に入力されるに伴い車両を予め決められた方向へと進行可能な状態とする車両制御を実施させる進行可能方向情報を挙げることができ、その予め決められた方向というのが上記でいう進行可能方向に相当し、上記でいう進行予定方向に含まれる。また、進行可能方向情報だけではなく、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向を特定可能な進行意図方向情報を含むことができ、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向というのが上記でいう進行意図方向に相当し、上記でいう進行予定方向に含まれる。また、ここでいう進行可否情報は、車両機能実行手段に対し、車両が進行可能な状態にあるか、進行不可な状態にあるかを与える入力情報を含む。具体的にいえば、アクセルONの状態とした場合に車両が進行できる状態、あるいはできない状態(少なくとも進行を妨げる状態)にする車両制御を実施させる情報である。進行状態提示手段は、複数の車両機能実行手段から取得したそれら複数の進行状態情報から、現状態の車両が進行可能状態にあるか否か、どの方向に進行を予定しているか、もしくはユーザーが車両にどの方向に進んで欲しいかを総合的に判断して、最終的に1つの車両の進行状態を決定し、それをユーザーに対し視覚的に表示する。例えば、車両の現状態では前進可能状態にあるという判断され、なおかつユーザーの進行意図方向が右折方向であるという判断がされれば、ユーザーの意図を優先して、ユーザーに提示する車両の進行状態を、右方向への進行に決定するような制御が可能となる。
上記本発明における車両機能実行手段は、進行状態情報としてユーザーによる所定のシフト操作に基づいて入力されるシフトポジション情報を取得する変速装置を少なくとも含み、なおかつ進行状態情報としてユーザーによるステアリング操作に基づいて変更される操舵角度情報を取得する操舵装置と、進行状態情報としてユーザーによる所定の方向指示操作により入力される指示方向情報を取得する方向指示器とのうちのいずれか又は双方を含むように構成できる。変速装置は、車両前後の進行予定方向(前進と後退)及び進行の可否(進行と停止)が反映される進行状態情報を取得可能であり、他方、操舵装置や方向指示器は、車両左右の進行予定方向(左折と右折)が反映されるから、これらを組み合わせることで、車両の前後左右十字方向の進行予定方向を表示可能となる。
個別に言えば、変速装置は、ユーザーによるシフト操作に基づくシフトポジション情報を取得し、そのシフトポジション情報に基づいてシフトレンジを切り替えるものである。ユーザー操作により入力されるシフトポジション情報は、「P」で停止、「D」や「1」、「2」等で前進、「R」で後退といった形で、車両の進行予定方向(前進と後退)及び進行の可否(進行と停止)が反映されており、これを取得することで、車両の進行可能方向を正確に特定し、ユーザーに提示できる。操舵装置は、ステアリングホイールのユーザーによる操舵によって変更される操舵角度情報が入力され、入力された操舵角度情報に基づいて例えば車輪を転舵させるものである。つまり、ユーザーの操舵により変更される操舵角度情報や、それと連動して動作する動作部の変位情報(例えばタイヤの転舵角度情報)には、車両の左右への進行予定方向が反映されているので、これらのうちいずれか又は複数を取得することで車両左右に係る進行可能方向を正確に特定し、ユーザーに提示できる。方向指示器は、例えば専用の操作部への方向指示操作により選択される、ユーザー意思に基づいた車両の指示方向情報を取得し、その指示方向情報に対応する方向指示表示部を点灯させるものである。方向指示器は、ユーザー操作により車両に対し確定された進行方向(進行可能方向)を与えるものではないが、ユーザーが意図している進行方向の操作入力を受け付けるものであるため、これを取得することで、車両の現状態のみならず、ユーザーの意思も考慮した形で、車両左右方向に係る進行予定方向をユーザーに正確に提示できる。
上記本発明における進行状態特定手段は、車両の進行状態としてその進行予定方向を、当該車両の前後左右の4方向のうちのいずれかに特定するものであり、進行状態提示手段は、進行状態特定手段により特定された進行予定方向をドライバーに提示するように構成できる。ユーザーに提示する進行予定方向を前後左右の4方向に限定することで、車両の進行予定方向をより直感的に把握し易くなる。
上記本発明における進行状態提示手段は、予め定められた表示手段に、車両の前後左右の4方向を示す方向指示画像を同時表示し、なおかつそれら方向指示画像のうち進行状態特定手段により特定された進行予定方向に対応するものを残余のものよりも強調して表示するように構成できる。この構成によると、表示可能な車両の進行予定方向を全て表示した上で、そのうちのどの方向に進行するかが表示されるため、漠然と単一の矢印画像などで方向指示されるよりも分かり易い。
上記本発明において、表示手段は、表示領域がドライバーに対し車両前方側に位置するものであって、その表示部の上下方向が車両の前後方向に対応し、左右方向が車両の左右方向に対応しており、進行状態提示手段は、4つの方向指示画像のうち、車両の前方に対応するものが奥、車両の後方に対応するものが手前に見えるような遠近感を表現する形で、それら4つの方向指示画像を表示手段に表示するように構成できる。これにより、遠近感によって進行予定方向をより直感的に認識し易くなる。
なお、表示手段は、車両に搭載されるナビ画面を有する表示手段など、様々な既存の車載表示手段を利用することができる。即ち、他の車両機能実行手段により利用される表示手段と兼用して利用することもできる。例えばヘッドアップディスプレイとして、ドライバーの正面のフロントガラス側にて表示がなされるようにしてもよく、この場合、フロントガラス側の予め決められた表示位置に固定表示されるようにして、進行状態表示専用の表示領域とすることでドライバーの認識度が高まる。
また、ディスプレイのような表示画面を用いない表示手段を用いてもよい。例えば進行状態提示手段は、予め定められた車両の進行予定方向に向って列をなす発光部群により、特定された車両の進行予定方向を表示するように構成できる。例えば、発光部にて十字状あるいは各進行予定方向に延びるラインを形成し、それら発光部の点滅の流れで車両の進行予定方向を表現するようにしてもよい。これにより、進行予定方向が明確に認識されるだけでなく、車室内の装飾効果としても有効となる。
上記本発明において、車両の進行禁止方向を特定する進行禁止方向特定手段を備え、進行状態提示手段は、進行状態特定手段により特定された進行予定方向が進行禁止方向特定手段により特定された進行禁止方向と一致する場合には、進行不可であることを表示するように構成できる。この場合、表示される進行予定方向が進行禁止と判断された場合にはそれが表示されるため、事前にそれを認識できる。
車両の進行予定方向を、前後左右の4方向を示す4つの方向指示画像にて表示する構成の場合、進行状態提示手段は、それら4つの方向指示画像のうち、進行禁止方向に対応する方向指示画像に重畳する形で、進行不可であることを示す進行不可画像が表示されるように構成できる。この構成によると、特定された進行予定方向が進行禁止とされた場合には、進行予定方向を指示する画像の上に重なる形で進行不可画像が表示されるため、進行不可であることを明確に認識できる。また、進行可能な方向と進行不可となる方向との双方が明確に明らかになるため、進行予定方向が進行不可として表示されたときには、それを回避して進める方向を容易に探し出すことができる。
なお、進行禁止方向特定手段は、車両周辺の予め定められた検出範囲内に位置する障害物を検出し、その検出方向を特定する障害物検出手段とすることができ、進行状態提示手段は、障害物検出手段の検出方向を進行禁止方向とすることができる。これにより、車両の障害物との接触を回避することが可能となる。また、道路地図情報と各道路の進入禁止情報とを記憶するナビデータ記憶手段と、車両の現在位置を特定する現在位置特定手段とを有した車載ナビゲーション装置を備えて構成し、進行禁止方向特定手段は、車載ナビゲーション装置において特定された現在位置から進入禁止の道路へと向かう進行予定方向を進行禁止方向とすることもできる。これにより、道路の通行止め情報や一方通行等の法規情報に基づいた適切な進行方向提示が可能となる。
本発明の一実施形態である車両用表示装置の構成を簡略的に示すブロック図。 図1の実施形態における表示器を説明するための模式的な車室内内観図。 図1の表示の表示面を示す車室内内観図。 障害物検出装置を説明するための模式図。 車載ナビゲーション装置の構成を簡略的に示すブロック図。 本発明における進行状態表示の第一例。 本発明における進行状態表示の第二例。 本発明における第一画面の第三例。 本発明における進行状態表示の第四例。 進行状態表示処理の流れを示すフローチャートの一例。 図2及び図3とは異なる本発明の車両用表示装置が搭載された車両の車室内内観図。 図2、図3及び図11とは異なる本発明の車両用表示装置が搭載された車両の車室内内観図。 図2、図3、図11及び図12とは異なる本発明の車両用表示装置が搭載された車両の車室内内観図。
以下、本発明の操作装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である車両用表示装置の構成を簡略的に示すブロック図である。図1における車両用表示装置1は、ユーザーの操作入力に基づいて入力されて、車両の進行予定方向が反映されている進行方向情報及び車両の進行可否が反映されている進行可否情報のいずれか又は双方共を含む車両の進行状態情報を取得し、取得した進行状態情報に基づいて予め定められた車両機能を実行する複数の車両装置(車両機能実行手段)5と、それら複数の車両装置5が取得する進行状態情報を収集し、収集される複数の進行状態情報に基づいて、車両の進行予定方向と進行可否のいずれか又は双方からなる進行状態を特定する主制御部(進行状態情報収集手段及び進行状態特定手段)10と、特定された進行状態をユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で予め定められた表示手段3に表示させる表示制御部13と、を備えて構成される。
なお、ここでいう進行方向情報は、車両装置(車両機能実行手段)5に対し、車両の進行可能方向を与える、あるいはユーザーの進行意図方向を与える、ユーザー意志に基づいた入力情報を含む。具体的にいえば、車両装置5に入力されるに伴い当該車両装置5によって車両を予め決められた方向へと進行可能な状態とする車両制御を実施させる進行可能方向情報を挙げることができ、その予め決められた方向というのが上記でいう進行可能方向に相当し、上記でいう進行予定方向に含まれる。また、進行可能方向情報だけではなく、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向を特定可能な進行意図方向情報を含むことができ、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向というのが上記でいう進行意図方向に相当し、上記でいう進行予定方向に含まれる。
また、ここでいう進行可否情報は、車両装置5に対し、車両が進行可能な状態にあるか、進行不可な状態にあるかを与える入力情報を含む。具体的にいえば、アクセルONとした場合に車両が進行できる状態、あるいは進行できない状態(少なくとも進行が妨げられる状態)にする車両制御を実施させる情報が含まれる。
主制御部10は、図示しないCPU,ROM,RAM等を有した周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、自身のROM等のメモリ12や図示しない外部記憶装置等の記憶部に記憶されたプログラムを実行する形で、各種の制御を実施する。また、主制御部10は、他の車載装置5,7の制御部に対し、通信部11を介して車載LAN4によって通信可能に接続しており、これらとの間でデータや制御信号の授受が可能である。
また、主制御部10は、複数の車両装置(車両機能実行手段)5から進行状態情報を通信取得し、それにより収集された複数の進行状態情報に基づいて、車両の進行可否と、車両の進行予定方向を特定し、それらを予め定められた表示手段3においてドライバーに提示させるための表示指令を、表示制御部13に対し出力する。具体的にいえば、主制御部10は、複数の車両装置5から取得したそれら複数の進行状態情報から、現状態の車両が進行可能状態にあるか否か、どの方向に進行を予定しているか、さらにはユーザーが車両にどの方向に進んで欲しいかを総合的に判断して、最終的に1つの車両の進行状態(進行の可否と、進行可である場合の進行予定方向)を決定し、それを予め定められた表示手段3にてユーザーに対し視覚的に表示させる。なお、取得される進行可能情報は1つではなく複数であることが望ましく、各種の車両機能実行手段から取得したそれぞれの進行方向情報の進行予定方向は、互いに異なっていてもよい。ただし、進行意図方向情報については、1つの車両装置5から1つだけ入力されるようにすると分かり易い。
本実施形態における車両装置5は、所定のユーザー操作を検出する操作検出部50を備え、その検出結果に基づいて、車両を予め決められた方向へと進行可能な状態とする、あるいは車両を進行できない状態とする車両制御を実施させるものや、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向を特定可能な進行意図方向情報の入力を受けるものを含む。そうした車両装置5として、進行状態情報としてユーザーによる所定のシフト操作に基づいて入力されるシフトポジション情報を取得する変速装置5Aを少なくとも含む。さらには進行状態情報としてユーザーによるステアリング操作に基づいて変更される操舵角度情報を取得する操舵装置5Bと、進行状態情報としてユーザーによる所定の方向指示操作により入力されるユーザーの進行意図方向情報を取得する方向指示器5Cとのいずれか又は双方を含む。変速装置は、車両前後の進行予定方向(前進と後退)及び進行の可否(進行と停止)が反映される進行状態情報を取得可能であり、他方、操舵装置や方向指示器は、車両左右の進行予定方向(左折と右折)が反映されるから、これらを組み合わせることで、車両の前後左右十字方向の進行予定方向を表示可能となる。さらに、進行状態情報としてユーザーによる所定の手動制動操作により入力される車両の制動実行情報を取得するパーキングブレーキ装置5Dを含んで構成してもよい。これにより、車両の進行可否状態をより正確に把握できる。本実施形態においては、これら車両装置5A〜5Dの全てを備えて構成されている。
変速装置5Aは、ユーザーによるシフト操作に基づくシフトポジション情報を検出するシフトポジションセンサ(シフトポジション検出手段)50A(50)を備えて構成され、その検出結果(シフトポジション情報)を取得し、その検出結果に基づいてシフトレンジを切り替えるものである。即ち、シフトポジション情報は、ユーザーによるシフトレバーの操作により変更入力されるものであり、「P」で停止、「D」や「1」、「2」等で前進、「R」で後退といった形で、車両の進行可能方向(前進と後退)ないしは進行の可否(進行と停止)が反映された進行状態情報である。主制御部10は、この変速装置5Aからこのシフトポジション情報を取得し、反映されている車両の進行予定方向と進行の可否を特定する。
操舵装置5Bは、ユーザーによるステアリングホイールSHの操舵に基づいて、ステアリングホイールSHの操舵角度情報を検出する操舵角度センサ(回転センサ:操舵角度検出手段)50B(50)を備えて構成され、その検出結果(操舵角度情報)に基づいて車輪を転舵して、車両の進行予定方向を左右方向に変化させるものである。即ち、操舵角度情報は、その角度位置が所定の中立位置から左又は右へと所定レベルをこえて変化した場合に、対応する左右方向のいずれかへと車両の進行方向を実際に変化させることに寄与する情報であり、車両の進行可能方向が反映された進行状態情報である。主制御部10は、この操舵装置5Bからこの操舵角度情報を取得し、反映されている車両の進行予定方向を特定する。なお、ユーザーの操舵により変更される操舵角度情報に限らず、それと連動して動作する車両動作部の変位情報(例えばタイヤの転舵角度情報等)には、車両の左右への進行予定方向が反映されているので、それらを検出する車両装置から進行状態情報を得てもよい。
方向指示器5Cは、ユーザーによる方向指示レバーの操作に基づいて、ユーザーの指示方向情報を検出する操作検出部50C(50)を備え、検出された指示方向情報に基づいて、車両左右のいずれかの指示方向を車両内外に表示させるものである。即ち、指示方向情報は、所定の中立位置から車両の左折に対応する側に操作された場合にはユーザーの左折意図が反映され、右折に対応する側に操作された場合にはユーザーの右折意図が反映される。主制御部10は、この方向指示器5Cからこの指示方向情報を取得し、反映されている車両の進行方向を特定する。
パーキングブレーキ装置5Dは、ユーザーによる手動のパーキングブレーキ操作に基づいて実行される制動装置(本実施形態ではサイドブレーキ装置)である。本実施形態においては、パーキングブレーキ操作の有無を検出するパーキングブレーキ操作の有無を検出する操作検出部50D(50)を備えて構成される。即ち、ユーザーによるパーキングブレーキ操作がなされた場合に検出される検出結果(パーキングブレーキ操作情報)には、車両の進行の可否(進行と停止)が反映されている。主制御部10は、このパーキングブレーキ装置5Dからこのパーキングブレーキ操作情報を取得し、反映されている車両の進行の可否を特定する。
表示制御部13は、周知の描画ICとして構成されており、自身と接続する記憶部(画像メモリ)14に、表示手段3に表示される各種画像情報を記憶する画像情報記憶領域(画像情報記憶部)を備える。表示制御部13は、主制御部10からの表示指令が入力された場合に、当該表示指令内容に対応する画像情報を記憶部14の画像情報記憶領域から読み出して、表示手段3に表示させる。本実施形態の表示制御部13は、表示手段3に車両の進行状態を表示させる。本発明の進行状態提示手段は、表示手段3と表示制御部13と主制御部10とを有してなる。
表示手段3は、ここではウインドシールドWSに画像を表示するHUD表示器(ヘッドアップディスプレイ)30であり、HUD用の表示制御部13に接続された構成を有する。本実施形態におけるHUD表示器30は、表示制御部13から表示指令を受けると、それに基づいて運転席に着座した運転者(ドライバー)DRの正面に位置するウインドシールドWS(フロントガラス)に上述した車両の進行状態を表示する。HUD表示器30は、図2に示すように、ウインドシールドWSの下側から車両の内側へ延出するインストルメントパネルIPの内部に配設されており、表示画像を映し出した液晶パネル30aに対しバックライト30bで光を照射すると、液晶パネル30aを透過した光がウインドシールドWSに入射し、運転席に着座した運転者DRの目に向けて反射されることで表示画像が虚像30Vとして運転者DRに捕らえられる。
ところで、本実施形態における主制御部10は、特定した進行状態がユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で提示されるように表示制御部13に表示指令を与える。表示制御部13は、その表示指令に基づく車両の進行状態を、表示手段3に表示させる。本実施形態においては、車両の進行予定方向を、当該車両の前後左右の4方向のうちのいずれかに特定し、車両の進行状態として、それら4方向の中から1つの進行予定方向をドライバーに提示するように構成される。
本実施形態においては、ウインドシールドWSの所定表示領域内に表示される表示画像2は、指示方向と表示位置とが異なる4つの方向指示画像21にて、車両の前後左右の4方向を表示するよう構成されている。具体的にいえば、車両の前後左右の4方向を示す方向指示画像21(21a〜21d)を同時表示しつつ、それら方向指示画像21のうち、特定された進行予定方向に対応するものを、残余のものよりも強調表示(符号210)するように構成されている(図6参照)。ただし、車両の進行が不可と特定されている場合には、いずれの方向指示画像21も非強調な状態で表示される(図7参照)。
また、本実施形態において、ウインドシールドWSの所定表示領域内に表示される表示画像2は、ドライバーに対する車両前方側に表示されており、その上下方向が車両の前後方向に対応し、その左右方向が車両の左右方向に対応するように構成されている。
本実施形態においては、ウインドシールドWSの所定表示領域内にて、上側には対応する車両前方を示す方向指示画像21aが、下側には対応する車両後方を示す方向指示画像21cが、右側には車両右方を示す方向指示画像21dが、左側には車両左方を示す方向指示画像21bが表示される(図6〜図9参照)。
また、本実施形態においては、ウインドシールドWSの所定表示領域内に表示される表示画像2は、4つの方向指示画像21(21a〜21d)のうち、車両の前方に対応するものが奥、車両の後方に対応するものが手前に見えるような遠近感を表示する形で、それら4つ方向指示画像21を表示している(図6〜図9参照)。
また、主制御部10は、車両の進行禁止方向を特定する進行禁止方向特定手段をなす車載機器7と通信可能とされており、特定された進行予定方向が進行禁止方向と一致する場合には、その進行予定方向が進行不可であることを、ユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で表示手段3において提示される表示制御部13に表示指令を与える。本実施形態においては、車両の進行予定方向を、前後左右の4方向を示す4つの方向指示画像21のいずれかを強調して表示する(符号210:図6参照)が、その進行予定方向が進行禁止方向と一致する場合には、強調された方向指示画像(進行禁止方向に対応する方向指示画像)21に重畳する形で、進行不可であることを示す進行不可画像220を表示させる。図8の場合は、進入禁止を示す交通標識画像221を進行不可画像220として表示しており、図9の場合は、進入禁止をより直感的に認識しやすい進行不可画像222を進行不可画像として表示する。
なお、本実施形態においては、進行禁止方向特定手段7として、車両周辺の予め定められた検出範囲内に位置する障害物を検出し、その検出方向を特定する障害物検出装置7Aと、地図データ(道路地図情報)と各道路の進入禁止情報とを記憶するナビデータ記憶手段74と、車両の現在位置を特定する現在位置特定手段71とを有した車載ナビゲーション装置7Bとを備える。
障害物検出装置7Aは、車両の周辺の予め定められた検知エリア内に侵入した障害物を検知するものであり、その検知結果を図示しない制御部に入力し、障害物が検知された場合に報知部において所定の報知出力を行うものである。ここでの障害物検出装置7Aは、図4に示すように、車両のバンパーの角部に搭載されたコーナーソナー(クリアランスソナー)7a〜7dを備えて構成される。本実施形態における各コーナーソナー7a〜7dは、障害物検知用出力波として超音波を送信する送受信部を備えた超音波センサである。なお、コーナーソナー7a〜7dは、車両の周辺の予め定められた検知エリア内に侵入した障害物を検知するものであれば、超音波センサでなくとも他の近距離センサでもよいし、カメラ等の撮影手段により撮影された撮影画像に基づいて車両周辺の障害物を検知するものでもよい。
車載ナビゲーション装置7Bは、制御部70に、車両の現在位置を検出する位置検出器71や、地図データ等を記憶しているHDD(Hard Disk Drive)装置74が接続された周知の構造を有する。また、制御部70は、他にも、車両の現在位置マークと推奨ルートと地図データ等とを重ね合わせて表示するためのLCD等の表示装置73や、使用者からの操作入力を受けるための操作部72(表示装置73の画面上に設けられるタッチパネル72aや他のメカニカルスイッチ72b等)、音声案内を行うためのスピーカ等の音声出力部75、道路近傍に配置されたVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報システム,登録商標)サービス用の固定局から交通情報等を無線受信する無線通信機76が接続されている。
車載ナビゲーション装置7Bの制御部70は、図示しないCPU,ROM,RAM等を有した周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMには、CPUが実行するナビゲーションプログラム及びそれに必要なデータが記憶されている。また、HDD74には、地図データが記憶されている。地図データには、道路情報のみならず、それら道路情報タが示す各道路に対する交通法規等の道路付随情報が対応して記憶されており、例えば各道路に定められている一方通行等の情報が記憶されている。
また、車載ナビゲーション装置7Bの制御部70は、ROMに記憶されたナビゲーションプログラムを実行することにより、位置検出器71からの各検出信号に基づき座標および進行方向の組として車両の現在位置を算出し、算出された現在位置付近の地図データをHDD74から読み出して、指示された範囲の地図等を算出された現在位置と共に表示装置73に表示する地図表示処理や、HDD74に格納された地点データに基づき、操作部72の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う経路案内処理等を行う。このように自動的に最適な経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。
なお、位置検出器71は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機71aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ71bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出する距離センサ71cと、地磁気から進行方位を検出する地磁気センサ71dとを備えている。そして、これら各センサ等71a〜711dは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。精度によっては、上述したうちの一部のセンサで構成してもよく、またステアリングホイールSHの操舵角度を検出する操舵角度センサや各転動輪の車輪センサ等(図示せず)を用いてもよい。
ここで、主制御部10が実行する進行状態表示処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、この進行状態表示処理は、終了後も所定周期にて繰り返し実行される。
まずS1にて、主制御部10は、各種の車両装置(車両機能実行手段)5からそれぞれの進行状態情報を通信により収集し(進行状態情報収集手段)、S2に進む。
S2にて、主制御部10は、収集した複数の進行状態情報のうち、車両装置5に入力されるに伴い当該車両装置5に、車両を進行可能な状態とする、あるいは進行不可な状態とする車両制御を実施させる進行可否情報から、車両が現時点で実際に進行可能な状態であるか否かを特定する。ここでは、変速装置5Aにてシフトレンジが「P」となっている場合、パーキングブレーキ装置5Dにてパーキングブレーキ操作がなされている場合のいずれか又は双方の場合に、車両が進行不可状態であると特定し、それ以外の場合は、進行可能な状態であると特定する。進行不可状態と特定された場合にはS4に進み(S3:Yes)、車両が進行不可状態であることを示す表示画像2を表示手段3に表示させ、本処理を終了する。例えば図7のような進行予定方向非表示により車両が進行不可状態であることを示す表示画像2を表示する。
つまり、本実施形態においては、車両の進行不可状態が特定された場合、それが残余の進行状態情報から進行予定方向が特定されていても、それよりも優先して表示される。
S4にて、主制御部10は、収集した複数の進行状態情報のうち、車両装置5に入力されるに伴い当該車両装置5に、車両を予め決められた方向へと進行可能な状態とする車両制御を実施させる進行可能方向情報から、車両が現時点で実際に進行可能な方向(進行可能方向)を特定する。
具体的にいえば、主制御部10は、変速装置5Aのシフトポジションセンサの検出結果(シフトポジション情報)を取得し、取得した検出結果に基づいて特定されるシフトレンジが「D」や「1」、「2」等であれば車両の進行予定可能を前、「R」であれば車両の進行可能方向を後ろと特定する。また、主制御部10が、操舵装置5Bの操舵角度センサの検出結果(操舵角度情報)を取得し、取得した検出結果に基づいて特定される操舵角度情報から、所定の中立位置から左に所定レベルを超えて変化していると判定される場合に車両の進行可能方向を左と特定し、所定の中立位置から右に所定レベルを超えて変化していると判定される場合に車両の進行可能方向を右と特定する。
さらにここでは、車両前後方向の進行可能方向を特定する進行可能方向情報と、車両左右方向の進行可能方向を特定する進行可能方向情報との双方が存在している場合には、車両左右方向の進行可能方向を特定する進行可能方向情報を優先し、当該進行可能方向情報に基づいて特定される車両左右方向の進行可能方向を、最終的な進行可能方向として特定する。例えば、車両の進行可能方向として前が特定される一方で、車両の進行可能方向として右が特定されている場合には、最終的に特定される進行可能方向は右となる。
S5にて、主制御部10は、収集した複数の進行状態情報のうち、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向を特定することができる進行意図方向情報から、ユーザーが意図している車両の今後の進行方向(進行意図方向)を特定する。ここでは、進行意図方向情報が取得できたか否かに基づいて判定する。
具体的にいえば、方向指示器5Cから、ユーザーによる方向指示レバーの操作に基づき検出される指示方向情報の有無を特定し、指示方向情報が無い(即ちユーザーによる方向指示レバーの中立位置からの移動操作が無い)場合には、進行意図方向が無いと特定する一方、指示方向情報があれば、それに反映された進行意図方向を特定する。
続くS6にて、主制御部10は、S5の特定結果に基づいて、進行意図方向が特定されたか否かを判定する。進行意図方向が特定されていればS11に進み、その特定結果を進行可能方向よりも優先し、その進行意図方向に対応する方向指示画像21(210)を残余の方向指示画像21よりも強調して表示する。他方、進行意図方向が特定されていなければS7に進み、S4の特定結果を優先して、S4で特定された進行可能方向に対応する方向指示画像21(210)を残余の方向指示画像21よりも強調して表示する。
なお、本実施形態においては、進行意図方向に対応する方向指示画像21を残余の指示画像よりも強調して表示する場合と、進行可能方向に対応する方向指示画像21を残余の指示画像よりも強調して表示する場合とで、強調表示方法が異なるように表示することにより、ユーザーに対し、車両の進行予定方向が進行可能方向であるのか進行意図方向であるのかを視覚的に表示している。ここでは、進行意図方向に対応する方向指示画像21と、進行可能方向に対応する方向指示画像21との双方ともを残余の方向指示画像21とは異なる色により表示するとともに、進行意図方向に対応する方向指示画像21を方向指示表示部の表示(ウインカー表示)と同様の点滅表示とし、進行可能方向に対応する方向指示画像21を非点滅表示として表示している。これによれば、点滅表示から進行意図方向の表示であることを直感的に理解し易くなる。
S7やS11にて、強調表示される方向指示画像21が決まると、次はその方向指示画像21に対応する進行予定方向に車両が進行可能であるか否かを判定する(S8,S12)。本実施形態においては、進行禁止方向特定手段7である障害物検出手段7Aの検知結果と、同じく進行禁止方向特定手段7である車載ナビゲーション装置7Bの道路情報とに基づいて判定される。
具体的にいえば、障害物検出手段7Aが車両周辺の予め定められた検出範囲内に位置する障害物を検出し、その検出方向が特定された場合に、主制御部10は、その特定された障害物の検出方向情報を取得し、その検出方向を進行禁止方向とする。そして、その進行禁止方向と、S7やS11で強調表示した方向指示画像21に対応する進行予定方向とが一致するか否かを判定する。一致する場合には、その進行予定方向に車両が進行不可(進行禁止方向)であると判定し、一致しなければその進行予定方向に車両が進行可能であると判定する。本実施形態においては、障害物検出手段7Aをなす各コーナーソナー7a〜7dは、車両の前後のバンパーの角部に搭載されたコーナーソナー(クリアランスソナー)7a〜7dであるから、コーナーソナー7aが障害物を検出した場合には車両前方と車両右方を進行不可であると判定し、残余の方向を進行可能と判定する。コーナーソナー7bが障害物を検出した場合には車両前方と車両左方を進行不可であると判定し、残余の方向を進行可能と判定する。コーナーソナー7cが障害物を検出した場合には車両後方と車両右方を進行不可であると判定し、残余の方向を進行可能と判定する。コーナーソナー7dが障害物を検出した場合には車両前方と車両左方を進行不可であると判定し、残余の方向を進行可能と判定する。強調表示される方向指示画像21に対応する進行予定方向に車両が進行不可と判定された場合には、主制御部10は、その進行予定方向に対応する方向指示画像21上に重なる形で、例えば図9のような進行不可画像222を表示させ(S9,S13)、本処理を終了する。進行可能と判定された場合には、その進行予定方向に対応する方向指示画像21を強調表示したままの状態として、本処理を終了する。
また、車載ナビゲーション装置において現在位置から進入禁止の道路へと向かう進行方向が特定された場合に、主制御部10は、その特定された進行方向を取得し、その進行方向を進行禁止方向とする。そして、その進行禁止方向と、S7やS11で強調表示した方向指示画像21に対応する進行予定方向とが一致するか否かを判定する。一致する場合には、その進行予定方向に車両が進行不可(進行禁止方向)であると判定し、一致しなければその進行予定方向に車両が進行可能であると判定する。本実施形態においては、HDD74に格納されている道路情報に基づいて、位置検出器71により特定される車両の現在位置から進行可能な道路のうちS7やS11で強調表示した方向指示画像21に対応する進行予定方向に存在する道路を特定するとともに、特定された道路に対応する道路付随情報に基づいて、当該道路における一方通行等の交通法規等を読み出し、現在位置から当該道路への進入が許可されているか否かを判定する。そして、許可されていれば当該道路への進入を可能、許可されていなければ当該道路への進入を不可と判定する。また、無線通信機76が受信する交通情報から道路の通行止め情報を受信し、受信した交通情報(通行止め情報等)に基づいて、位置検出器71により特定される車両の現在位置から進行可能な道路のうち、S7やS11で強調表示した方向指示画像21に対応する進行予定方向に存在する道路が、通行可能であるか否かを判定し、通行止めでなければ当該道路への進入を可能、通行止めであれば当該道路への進入を不可と判定する。強調表示される方向指示画像21に対応する進行予定方向に車両が進行不可と判定された場合には、主制御部10は、その進行予定方向に対応する方向指示画像21上に重なる形で、例えば図8の進行不可画像221を表示させ(S9,S13)、本処理を終了する。進行可能と判定された場合には、その進行予定方向に対応する方向指示画像21を強調表示したままの状態として、本処理を終了する。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。以下、上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。
上記実施形態においては、車両の進行禁止方向を特定し、特定した進行方向が進行禁止方向と一致する場合には進行不可であることを表示しているが、この構成は省略してもよい。
上記実施形態において、表示手段3としてHUD表示器30を利用しているが、様々な既存の車載表示手段、即ち他の車両装置5により利用される表示手段に兼用させてもよい。例えば表示手段3として、図11のように車両に搭載されるナビゲーション装置7Bの表示画面となる表示装置73を用いてもよいし、メーター表示装置MTを用いてもよい。
また、画面を用いない別の表示手段3としてもよい。予め決められている車両の進行予定方向に向って列をなす発光部群3RL,3FRを設け、その発光状態によって、特定された車両の進行予定方向を示すよう構成してもよい。例えば図13のように、LED等の発光部にて十字状あるいは各進行予定方向に延びるラインを形成し、それら発光部の点滅の流れで表現するようにしてもよい。
1 車両用表示装置
3 表示手段(進行状態提示手段)
5 車両装置(車両機能実行手段)
10 主制御部(進行状態情報収集手段、進行状態特定手段、進行状態提示手段)
13 表示制御部(進行状態提示手段)
7 車載機器(進行禁止方向特定手段)
73 ナビゲーション装置の表示装置
30 HUD表示器(ヘッドアップディスプレイ)
3RL,3FR 発光部群
3MT メーター表示装置
21 方向指示画像
210 強調表示された画像
220(221,222) 進行不可画像

Claims (11)

  1. ユーザー操作によって入力され、車両の進行予定方向が反映されている進行方向情報及び車両の進行可否が反映されている進行可否情報のいずれか又は双方共を含む車両の進行状態情報を取得し、取得した進行状態情報に基づいて予め定められた車両機能を実行する複数の車両機能実行手段と、
    それら複数の車両機能実行手段が取得する前記進行状態情報を収集する進行状態情報収集手段と、
    収集される複数の進行状態情報に基づいて、車両の進行予定方向と進行可否のいずれか又は双方からなる進行状態を特定する進行状態特定手段と、
    特定された進行状態を、ユーザーであるドライバーに視覚的に認識可能な形で提示する進行状態提示手段と、
    を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記車両機能実行手段は、前記進行状態情報として前記ユーザーによる所定のシフト操作に基づいて入力されるシフトポジション情報を取得する変速装置を少なくとも含み、なおかつ前記進行状態情報として前記ユーザーによるステアリング操作に基づいて変更される操舵角度情報を取得する操舵装置と、前記進行状態情報として前記ユーザーによる所定の方向指示操作により入力される車両の指示方向情報を取得する方向指示器とのうちいずれか又は双方を含む請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記進行状態特定手段は、前記車両の進行状態としてその進行予定方向を、当該車両の前後左右の4方向のうちのいずれかに特定するものであり、前記進行状態提示手段は、前記進行状態特定手段により特定された前記進行予定方向を前記ドライバーに提示するものである請求項1又は請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記進行状態提示手段は、予め定められた表示手段に、前記車両の前後左右の4方向を示す方向指示画像を同時表示し、なおかつそれら方向指示画像のうち前記進行状態特定手段により特定された前記進行予定方向に対応するものを残余のものよりも強調して表示するものである請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記表示手段は、前記表示領域が前記ドライバーに対し車両前方側に位置し、その上下方向が前記車両の前後方向に対応し、その左右方向が前記車両の左右方向に対応しており、
    前記進行状態提示手段は、前記4つの方向指示画像のうち、前記車両の前方に対応するものが奥、前記車両の後方に対応するものが手前に見える遠近感を表示する形で、それら方向指示画像を表示するものである請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記表示手段は、ヘッドアップディスプレイであり、前記ドライバーの正面のフロントガラスにて表示がなされる請求項4又は請求項5に記載の車両用表示装置。
  7. 前記進行状態提示手段は、予め定められた車両の進行予定方向に向って列をなす発光部群により、特定された車両の進行予定方向を表示するものである請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 車両の進行禁止方向を特定する進行禁止方向特定手段を備え、
    前記進行状態提示手段は、前記進行状態特定手段により特定された進行予定方向が前記進行禁止方向特定手段により特定された進行禁止方向と一致する場合に、進行不可であることを表示するものである請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の要件を備え、
    前記進行状態提示手段は、前記車両の前後左右の4方向を示す4つの方向指示画像のうち、前記進行禁止方向に対応する方向指示画像に重畳する形で、進行不可であることを示す進行不可画像を表示するものである請求項8に記載の車両用表示装置。
  10. 前記進行禁止方向特定手段は、車両周辺の予め定められた検出範囲内に位置する障害物を検出し、その検出方向を特定する障害物検出手段であり、前記進行状態提示手段は、前記障害物検出手段による前記障害物の検出方向を前記進行禁止方向とする請求項8又は請求項9に記載の車両用表示装置。
  11. 道路地図情報と各道路の進入禁止情報とを記憶するナビデータ記憶手段と、車両の現在位置を特定する現在位置特定手段とを有した車載ナビゲーション装置を備え、
    前記進行禁止方向特定手段は、前記車載ナビゲーション装置において特定された現在位置から進入禁止の道路へと向かう進行予定方向を前記進行禁止方向とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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