JP2012091564A - タイヤ - Google Patents

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    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0386Continuous ribs
    • B60C2011/0388Continuous ribs provided at the equatorial plane

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Abstract

【課題】中央陸部に溝部が形成されるタイヤにおいて、スノー性能を向上させつつも、ドライ操縦安定性能を維持できる。
【解決手段】本発明に係るタイヤは、端部120aは、中央周方向主溝150に開口し、端部120bは、中央陸部100において閉塞し、陸部踏面105から溝部120の溝底125までのタイヤ径方向に沿った深さは、中心領域CRよりも端部領域SRの方が深い。
【選択図】図4

Description

本発明は、タイヤ周方向に延びる中央陸部を備え、中央陸部には、溝部が形成されるタイヤに関する。
従来、スノートラクション性能(以下、スノー性能と適宜略す)を向上させるために、タイヤ周方向に延びる中央陸部を備え、中央陸部を横断する溝部が形成されたタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。中央陸部は、溝部によって、複数のブロックに分割されている。このようなタイヤは、雪路において、溝部に雪が入り込み、車両の荷重により入り込んだ雪を踏み固めて形成された雪柱を蹴ることによって、グリップを発生させている(いわゆる、雪中せん断力効果)。
特開2003−237318号公報
中央陸部のブロック剛性は、乾いている路面でのタイヤの接地感や安定感であるドライ操縦安定性に関係する。上述したタイヤでは、中央陸部に溝部が形成されるため、溝部が形成されないタイヤに比べると中央陸部のブロック剛性が低下してしまう。溝部の形成により、スノー性能は向上するものの、ドライ操縦安定性能が低下するという問題が生じていた。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、中央陸部に溝部が形成されるタイヤにおいて、スノー性能を向上させつつも、ドライ操縦安定性能を維持できるタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。本発明の特徴は、トレッド部において、タイヤ周方向に延びる主溝に隣接し、前記タイヤ周方向に延びる中央陸部を備え、前記中央陸部は、タイヤ赤道線上に配置され、前記中央陸部には、溝部が形成されるタイヤであって、トレッド幅方向における前記溝部の一方の端部は、前記主溝に開口し、前記トレッド幅方向における前記溝部の他方の端部は、前記中央陸部において閉塞し、前記トレッド幅方向において、前記タイヤ赤道線が位置する領域を中心領域とし、前記溝部の一方の端部が位置する領域を端部領域とすると、前記中央陸部の路面と接する陸部踏面から前記溝部の溝底までのタイヤ径方向に沿った深さは、前記中心領域よりも前記端部領域の方が深いことを要旨とする。
本発明の特徴によれば、トレッド幅方向における溝部の一方の端部は、主溝に開口し、トレッド幅方向における溝部の他方の端部は、中央陸部において閉塞する。溝部の他方の端部が中央陸部において閉塞するため、中央陸部が複数のブロックに分割されない。これにより、中央陸部のブロック剛性の低下が抑制される。溝部の一方の端部は、主溝に開口するため、雪が入り込むための空間を確保できる。これにより、雪中せん断力効果を高めて、スノー性能を向上できる。
さらに、本発明の特徴によれば、中央陸部の路面と接する陸部踏面から溝部の溝底までのタイヤ径方向に沿った深さは、中心領域よりも端部領域の方が深い。これにより、端部領域では、より多くの雪が入り込んで、圧雪されるため、雪中せん断力効果を高めることができる。中心領域では、端部領域よりも深さが浅いため、ブロック剛性の低下が抑制される。
本発明の他の特徴は、前記中央陸部は、前記タイヤ周方向にジグザグ状に延びることを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記タイヤ径方向に沿って前記トレッド部を視て、前記溝部は、前記トレッド幅方向に対する角度が45度以内である部分を有することを要旨とする。
本発明の他の特徴は、前記溝部は、前記一方の端部から前記他方の端部に向かってジグザグ状に延びることを要旨とする。
本発明によれば、中央陸部に溝部が形成されるタイヤにおいて、スノー性能を向上させつつも、ドライ操縦安定性能を維持できるタイヤを提供できる。
図1は、第1実施形態に係るタイヤのトレッドパターン展開図である。 図2は、図1の拡大図である。 図3は、第1実施形態に係る中央陸部100の拡大斜視図である。 図4(a)は、図2のA−A断面図である。図4(b)は、図2のB−B断面図である。 図5は、第2実施形態に係るタイヤのトレッドパターン展開図である。 図6は、第2実施形態に係る中央陸部100の拡大斜視図である。 図7(a)は、図5のC−C断面図である。図7(b)は、図5のD−D断面図である。 図8(a)は、その他の実施形態に係るタイヤのタイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面における中央陸部100の断面図である。図8(b)は、その他の実施形態に係るタイヤのタイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面における中央陸部100の断面図である。 図9は、その他の実施形態に係るタイヤのトレッドパターン展開図である。 図10は、その他の実施形態に係るタイヤの中央陸部100の拡大図である。
本発明に係るタイヤの一例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)第1実施形態、(2)第2実施形態、(3)その他の実施形態、(4)作用効果、(5)比較評価、について説明する。
以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)第1実施形態
(1.1)トレッドパターンの構成
本実施形態に係るタイヤのトレッドパターンの概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係るタイヤのトレッドパターン展開図である。図2は、図1の拡大図である。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係るタイヤは、トレッド部において、中央陸部100、ブロック部、及び、溝を備える。
中央陸部100は、タイヤ周方向に延びる。中央陸部100は、タイヤ周方向に延びる中央周方向主溝150に隣接する。中央陸部100は、タイヤ赤道線CL上に配置される。中央陸部100は、タイヤ周方向に延びる1本の陸部である。中央陸部100は、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる。中央陸部100には、複数の溝部120が形成される。溝部120の詳細は、後述する。
ブロック部は、中央側ブロック200と、端部側ブロック300とからなる。
中央側ブロック200は、トレッド幅方向において、中央陸部100と端部側ブロック300との間に形成される。中央側ブロック200は、略四角形状である。中央側ブロック200は、内側ブロック間副溝250によって、ブロック220とブロック260とに分断される。従って、中央側ブロック200は、ブロック220とブロック260とからなる。
ブロック220は、略四角形状のブロックである。より具体的には、ブロック220は、略菱形形状のブロックである。ブロック220には、複数のサイプ225が形成される。サイプ225は、サイプ222とサイプ227とからなる。サイプ222は、トレッド幅方向に沿って形成される。サイプ222は、タイヤ周方向において、一定の間隔をもって複数形成される。具体的には、サイプ222は、等間隔に5本形成される。
サイプ227は、タイヤ周方向に沿って形成される。サイプ227は、サイプ226とサイプ228とからなる。サイプ226の端部は、タイヤが回転する方向である回転方向において2本目に形成されるサイプ222と3本目に形成されるサイプ222とにそれぞれ開口する。サイプ228の端部は、回転方向において3本目に形成されるサイプ222と5本目に形成されるサイプ222とにそれぞれ開口する。従って、タイヤ周方向において、サイプ228の間には、回転方向において4本目に形成されるサイプ222が配置される。サイプ226の回転方向側の端部とサイプ228の回転方向と反対方向側の端部とは、タイヤ周方向において、同じ位置にある。サイプ226は、サイプ228よりもトレッド幅方向外側に形成される。
ブロック260は、略四角形状のブロックである。具体的には、ブロック260は、略台形形状のブロックである。ブロック260には、複数のサイプ265が形成される。サイプ265は、サイプ262とサイプ267とからなる。サイプ262は、トレッド幅方向に沿って形成される。サイプ262は、タイヤ周方向において、一定の間隔をもって複数形成される。具体的には、サイプ262は、等間隔に5本形成される。サイプ267は、タイヤ周方向に沿って形成される。
サイプ267は、サイプ266とサイプ268とからなる。サイプ266の端部は、回転方向において1本目に形成されるサイプ262と4本目に形成されるサイプ262とにそれぞれ開口する。従って、タイヤ周方向において、サイプ266の間には、回転方向において2本目に形成されるサイプ262と3本目に形成されるサイプ262とが配置される。サイプ268の端部は、回転方向において2本目に形成されるサイプ262と4本目に形成されるサイプ262とにそれぞれ開口する。従って、タイヤ周方向において、サイプ268の間には、回転方向において3本目に形成されるサイプ262が配置される。従って、タイヤ周方向において、サイプ268の間には、回転方向において3本目に形成されるサイプ262が配置される。サイプ266の回転方向側の端部とサイプ268の回転方向側の端部とは、タイヤ周方向において、同じ位置にある。サイプ266は、サイプ268よりもトレッド幅方向外側に形成される。
端部側ブロック300は、トレッド幅方向において、中央側ブロック200よりも外側に形成される。端部側ブロック300は、略四角形状である。端部側ブロック300には、複数のサイプ305が形成される。サイプ305は、サイプ325とサイプ365とからなる。端部側ブロック300は、外側ブロック間副溝380によって、ブロック320とブロック360とに分断される。従って、端部側ブロック300は、ブロック320とブロック360とからなる。
ブロック320は、略四角形状のブロックである。より具体的には、ブロック320は、略平行四辺形形状のブロックである。ブロック320には、複数のサイプ325が形成される。具体的には、ブロック320には、4本のサイプ325が形成される。サイプ325は、それぞれ等間隔に形成される。サイプ325は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。サイプ325は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向内側に向かう。
ブロック360は、略四角形状のブロックである。より具体的には、ブロック320は、略台形形状のブロックである。ブロック360には、複数のサイプ365が形成される。具体的には、ブロック360には、4本のサイプ365が形成される。サイプ365は、それぞれ等間隔に形成される。サイプ365は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。サイプ365は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向内側に向かう。
ここで、上述したサイプは、いずれもブロックが接地したときに、閉じることが可能な溝幅となるものである。具体的には、サイプは1.5mm以下の溝幅となる。
溝は、中央陸部100及びブロック部を区画する。溝は、中央傾斜溝130、中央周方向主溝150、外側周方向主溝230、内側ブロック間副溝250、外側傾斜溝330、及び外側ブロック間副溝380とからなる。
中央傾斜溝130は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。中央傾斜溝130は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向内側に向かう。中央傾斜溝130は、トレッド幅方向において、中央陸部100と端部側ブロック300との間に位置する。中央傾斜溝130は、タイヤ周方向において、各中央側ブロック200の間に位置する。中央傾斜溝130は、湾曲して延びる。中央傾斜溝130のトレッド幅方向内側端部は、中央周方向主溝150のタイヤ周方向端部と連通している。中央傾斜溝130のトレッド幅方向外側端部は、外側周方向主溝230と連通している。
中央周方向主溝150は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。中央周方向主溝150は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向外側に向かう。中央周方向主溝150は、トレッド幅方向において、中央陸部100と端部側ブロック300との間に位置する。中央周方向主溝150は、直線状に延びる。中央周方向主溝150の一の端部は、中央傾斜溝130のトレッド幅方向内側端部と連通している。中央周方向主溝150の他の端部は、中央傾斜溝130と連通している。
外側周方向主溝230は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。外側周方向主溝230は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向内側に向かう。外側周方向主溝230は、トレッド幅方向において、中央側ブロック200と端部側ブロック300との間に位置する。外側周方向主溝230は、直線状に延びる。外側周方向主溝230の端部はそれぞれ、中央傾斜溝130のトレッド幅方向外側端部及び外側傾斜溝330のトレッド幅方向内側端部と連通している。
内側ブロック間副溝250は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。内側ブロック間副溝250は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向外側に向かう。内側ブロック間副溝250は、トレッド幅方向において、ブロック220とブロック260との間に位置する。内側ブロック間副溝250は、直線状に延びる。内側ブロック間副溝250の端部はそれぞれ、中央傾斜溝130と連通している。
外側傾斜溝330は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。外側傾斜溝330は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向内側に向かう。外側傾斜溝330は、タイヤ周方向において、各端部側ブロック300の間に位置する。外側傾斜溝330は、湾曲して延びる。外側傾斜溝330のトレッド幅方向内側端部は、外側周方向主溝230のタイヤ周方向端部と連通している。外側傾斜溝330のトレッド幅方向外側端部は、ショルダー部へと延びている。
外側ブロック間副溝380は、タイヤ径方向から視てトレッド幅方向に対して傾斜する。外側ブロック間副溝380は、回転方向に進むにつれ、トレッド幅方向内側に向かう。外側ブロック間副溝380は、トレッド幅方向において、ブロック320とブロック360との間に位置する。外側ブロック間副溝380は、直線状に延びる。外側ブロック間副溝380の端部はそれぞれ、外側傾斜溝330と連通している。
図1に示されるように、トレッドバターンにおいて、ブロック部と溝との配列がタイヤ周方向に繰り返している。このブロック部と溝との配列の繰り返し単位をピッチPとする。ブロック部と溝との配列が1回繰り返せば、1ピッチである。図2において、2ピッチのトレッドバターンが描かれている。トレッドパターンは、タイヤ赤道線CLを基準として、タイヤ周方向にずれた線対称のパターンとなっている。
本実施形態に係るタイヤは、回転方向が指定されたタイヤである。具体的には、図1において、上側から下側に向かって回転する。従って、回転方向は、上側から下側に向かう。本実施形態に係るタイヤは、回転方向を示す印が付されている。なお、回転方向は、指定されていなくても良い。
(1.2)溝部120の構成
本実施形態に係る溝部120の概略構成について、図1から図4を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る中央陸部100の拡大斜視図である。図4(a)は、図2のA−A断面図である。図4(b)は、図2のB−B断面図である。
図1から図3に示されるように、中央陸部100には、1本の溝部110及び複数の溝部120が形成される。溝部110は、タイヤ周方向に延びる。タイヤ径方向から視て、溝部110は、タイヤ赤道線CL上に形成される。
溝部120は、トレッド幅方向に沿って延びる。溝部120は、トレッド幅方向における端部120a及び端部120bを有する。端部120aは、中央周方向主溝150に開口する。すなわち、端部120aは、中央陸部100の側面に接する。端部120bは、中央陸部100において閉塞する。すなわち、端部120bは、中央周方向主溝150に開口していない。従って、溝部120は、一方の端部のみが開口する、いわゆるクローズド溝である。溝部120は、トレッド幅方向における開口端を一つ有する。
溝部120は、タイヤ周方向において、中央周方向主溝150に交互に開口する。従って、一方の中央陸部100のトレッド幅方向側面側に端部120aが配置され、タイヤ周方向に沿って進むと、他方の中央陸部100のトレッド幅方向側面側に端部120aが配置される。他方の中央陸部100のトレッド幅方向側面側に端部120aが配置され、タイヤ周方向に沿って進むと、一方の中央陸部100のトレッド幅方向側面側に端部120aが配置される。本実施形態に係るタイヤにおいて、タイヤ赤道線CLを挟んで、端部120aが交互に配置される。
タイヤ周方向における溝部120の溝幅Wは、雪中せん断力効果を得るために、接地時に開いておくことが可能な溝幅である。従って、溝幅Wは、1.5mm以上が好ましい。
図4(a)及び図4(b)に示されるように、トレッド幅方向において、タイヤ赤道線CLが位置する領域を中心領域CRとし、端部120aが位置する領域を端部領域SRとする。中心領域CRにおいて、路面と接する陸部踏面105から溝部120の溝底125までのタイヤ径方向に沿った深さは、深さDcである。端部領域SRにおいて、陸部踏面105から溝部120の溝底125までのタイヤ径方向に沿った深さは、深さDsである。図4(a)及び図4(b)に示されるように、深さDsは、深さDcよりも深い。すなわち、中央陸部100の路面と接する陸部踏面105から溝部120の溝底125までのタイヤ径方向に沿った深さは、中心領域CRよりも端部領域SRの方が深い。
タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、溝底125は、傾斜している。中央周方向主溝150の溝底から溝底125までのタイヤ径方向に沿った溝底高さは、中心領域CRにおいて、最も高い。溝底高さは、トレッド幅方向外側に向かうにつれて低くなる。図4(a)及び図4(b)に示されるように、溝底125は、端部120a側だけでなく、端部120b側においても傾斜して良い。タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、トレッド幅方向に対する溝底125の傾斜角度は、タイヤ赤道線CLを挟んで、端部120a側も端部120b側も同じである。
深さDcは、陸部踏面105から中央周方向主溝150の溝底までのタイヤ径方向に沿った高さHの半分以上である。図4(a)及び図4(b)において、深さDsは、高さHよりも短いが、深さDsと高さHとは、同じ長さであっても良い。
溝部120のトレッド幅方向に沿った長さ、すなわち、端部120aから端部120bまでの長さをL1とする。端部120bに近い中央陸部100の側面から端部120bまでのトレッド幅方向に沿った長さをL2とする。本実施形態において、L1は、L2よりも大きい。
(2)第2実施形態
本発明の第2実施形態に係るタイヤについて、図5から図7を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係るタイヤのトレッドパターン展開図である。図6は、第1実施形態に係る中央陸部100の拡大斜視図である。図7(a)は、図5のC−C断面図である。図7(b)は、図5のD−D断面図である。以下の説明において、上述した第1実施形態と同様の部分は、適宜省略する。
図5及び図6に示されるように、溝部120は、タイヤ周方向において、中央周方向主溝150に3つづつ交互に開口する。従って、タイヤ周方向に沿って進むにつれ、一方の中央陸部100のトレッド幅方向側面側に端部120aが3つ連続して配置され、他方の中央陸部100のトレッド幅方向側面側に端部120aが3つ連続して配置される。本実施形態において、溝部120は、中央周方向主溝150に3つづつ交互に開口しているが、溝部120は、中央周方向主溝150に2つづつ交互に開口しても良いし、溝部120は、中央周方向主溝150に4つ以上交互に開口しても良い。
図7(a)及び図7(b)に示されるように、タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、端部120a側の溝底125のトレッド幅方向に対する傾斜角度と、端部120b側の溝底125のトレッド幅方向に対する傾斜角度とは、異なっている。具体的には、端部120b側の溝底125の傾斜角度の方が、端部120a側の溝底125の傾斜角度に比べて、大きい。従って、図7(a)及び図7(b)において、陸部踏面105から端部120bにおけるの溝底125までの深さは、深さDsと一致している。陸部踏面105から端部120bにおけるの溝底125までの深さは、深さDsよりも浅くても良いし、深くても良い。
(3)その他実施形態
本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。本発明はここでは記載していない様々な実施形態を含む。
例えば、上述した実施形態に係るタイヤでは、タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、溝底125は、傾斜していたが、これに限られない。図8(a)及び図8(b)に示されるように、溝底125は、ステップ状、すなわち階段状であっても良い。タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、陸部踏面105から溝底125までのタイヤ径方向に沿った長さは、トレッド幅方向外側に向かうにつれて、段階的に長くなる。すなわち、溝底高さは、トレッド幅方向外側に向かうにつれて、段階的に低くなる。図8(b)において、深さDsは、高さHとは、同じ長さである。
上述した実施形態に係るタイヤでは、中央陸部100は、タイヤ周方向にジグザグ状に延びていたが、これに限られない。中央陸部100は、直線状に延びても良い。
上述した実施形態に係るタイヤでは、溝部120は、タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、タイヤ赤道線CLを跨って形成されていた。すなわち、タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、溝部120は、溝部110と交差していたが、これに限られない。図9に示されるように、溝部110は、形成されていなくても良い。すなわち、中央陸部100には、溝部120のみ形成されていても良い。溝部120は、タイヤ赤道線CLからトレッド幅方向外側に向かって形成されていても良い。この場合、中心領域CRに端部120bが位置するため、端部120bにおける溝底高さは、端部120aにおける溝底高さよりも高い。
図9に示されるように、タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、溝部120は、トレッド幅方向に対して傾斜しても良い。トレッド幅方向に対する溝部120の傾斜角度を角度θとすると、角度θは、45°以内であることが好ましい。直進時のスノートラクション性能が向上するためである。
上述した実施形態に係るタイヤでは、溝部120は、直線状に延びていたが、これに限られない。図10(a)及び図10(b)に示されるように、溝部120は、端部120aから端部120bに向かってジグザグ状に延びても良い。
図10(a)において、溝部120は、トレッド幅方向端部に位置する端部部分122と、複数回屈曲してジグザグを構成するジグザグ部分126ととからなる。溝部120は、ジグザグ状にトレッド幅方向に延びている。タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、トレッド幅方向に対するジグザグ部分126の傾斜角度φは、45°以内であることが好ましい。
図10(b)において、溝部120は、ジグザグ部分126a及びジグザグ部分126bと端部部分122とからなる。溝部120は、ジグザグ状にトレッド幅方向に対して傾斜して延びている。トレッド幅方向に対する端部部分122の傾斜角度を傾斜角度αとする。トレッド幅方向に対するジグザグ部分126a及びジグザグ部分126bの傾斜角度をそれぞれ傾斜角度β、傾斜角度γとする。直進時のスノートラクション性能を向上させるためには、傾斜角度α、β、γは、それぞれ45°以内であることが好ましい。コーナーリング時のスノートラクション性能も向上させるため、傾斜角度αのみを45°以内にして、傾斜角度β、γをそれぞれ45°以上にしても良い。また、傾斜角度α及び、傾斜角度β又は傾斜角度γの一方を45°以内にして、傾斜角度β又は傾斜角度γの他方を45°以上にしても良い。タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、溝部120は、トレッド幅方向に対する角度が45度以内である部分を有することによって、直進時のスノートラクション性能を向上できる。
本発明に係るタイヤは、空気入りタイヤであっても良いし、ゴムが充填されたタイヤであっても良い。また、アルゴン等の希ガスが入れられた空気以外の気体入りタイヤであっても良い。
このように、本発明の技術的範囲は本明細書の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
(4)作用効果
本発明によれば、端部120aは、中央周方向主溝150に開口し、端部120bは、中央陸部100において閉塞し、陸部踏面105から溝部120の溝底125までのタイヤ径方向に沿った深さは、中心領域CRよりも端部領域SRの方が深い。端部120bは、中央陸部100において閉塞するため、中央陸部100が複数のブロックに分割されない。このため、溝部120によって区切られたブロックの倒れ込みが抑制されるため、中央陸部100のブロック剛性の低下が抑制される。端部120aは、中央周方向主溝150に開口するため、雪が入り込むための空間を確保できる。これにより、雪中せん断力効果が高まるため、スノー性能を向上できる。さらに、中心領域CRよりも端部領域SRの方が深いため、端部領域では、より多くの雪が入り込んで、圧雪されるため、雪中せん断力効果を高めることができる。タイヤ赤道線CLが位置する中心領域CRにおいて、深さを浅くすることによって、中心領域CRでは、溝部120によって区切られたブロックの倒れ込みが特に抑制される。中心領域CRのブロック剛性は、端部領域SRのブロック剛性よりも、ドライ操縦安定性により関係がある。従って、中央陸部に溝部が形成されるタイヤにおいて、スノー性能を向上させつつも、ドライ操縦安定性能を維持できる。
本発明によれば、中央陸部100は、タイヤ周方向にジグザグ状に延びても良い。中央陸部100が直線状である場合に比べて、中央周方向主溝150に入り込んだ雪が逃げにくくなる。これによって、雪中せん断力効果がより高まるため、スノー性能を向上できる。中央周方向主溝150に入り込んだ雪をより逃げにくくするため、中央周方向主溝150は、中央陸部100に併せてジグザグ状に延びている方がより好ましい。
本発明によれば、タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、溝部120は、トレッド幅方向に対する角度が45度以内である部分を有しても良い。溝部120により形成されたエッジにより、直進時のスノートラクション性能を向上できる。
本発明によれば、溝部120は、端部120aから端部120bに向かってジグザグ状に延びても良い。これによって、溝部120に入り込んだ雪が逃げにくくなるため、雪中せん断力効果をより高めることができる。
(5)比較評価
本発明に係るタイヤの効果を確かめるために、ドライ操縦安定性能及びスノートラクション性能について評価を行った。なお、本発明は、以下の実施例に限定されないことは、もちろんである。
ドライ操縦性能及びスノートラクション性能の評価にあたり、表1に示される実施例及び比較例に係るタイヤを用いた。比較例1では、中央陸部に形成された溝部の両端とも主溝に開口している。比較例2〜6、実施例1〜3では、溝部の一方の端部のみ主溝に開口し、他方の端部は、中央陸部において閉塞している。中央陸部の形状は、比較例1、2では、直線形状である。比較例3〜6、実施例1〜3では、中央陸部の形状は、ジグザグ形状である。表1に示される「傾斜角度θ」とは、タイヤ径方向に沿ってトレッド部を視て、トレッド幅方向に対する溝部120の傾斜角度である。表1に示される「深さ差」とは、中心領域CRにおける陸部踏面から溝部の溝底までのタイヤ径方向に沿った深さと、端部領域SRにおける陸部踏面から溝部の溝底までのタイヤ径方向に沿った深さとの差である。すなわち、深さ差が無い場合は、タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、溝底は、傾斜していない。深さ差がある場合は、タイヤ径方向及びトレッド幅方向に沿った断面において、溝底は、傾斜している。深さ差がある場合において、溝底の傾斜角度は、どの実施例も一定である。タイヤサイズ等の条件は、以下の通りである。
・タイヤサイズ:195/65R15
・リムサイズ:6J−15
ドライ操縦安定性能は、FF車(荷重:2名)に内圧250/210kPaのタイヤを装着し、円旋回(R25)のコースにて運転し、車両の動きの正確性について、官能評価した。指数が大きいほど、性能が良いことを示す。
スノートラクション性能は、普通自動車に指定内圧のタイヤを装着し、雪上路面において、停止状態から急加速し、所定距離走行するまでの時間で評価した。
ドライ操縦安定性能及びスノートラクション性能のいずれも比較例1の結果を基準(基準値:100)として相対的に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2012091564
表1に示されるように、実施例に係るタイヤは、いずれもドライ操縦安定性能を維持しつつも、スノートラクション性能が向上できることが分かった。一方、溝部の一方の端部のみ主溝に開口している比較例2〜6では、スノートラクション性能が向上するものの、ドライ操縦安定性能は、低下することが分かった。
100…中央陸部、 105…陸部踏面、 110…溝部、 120…溝部、 120a…端部、 120b…端部、 122…端部部分、 125…溝底、 126…ジグザグ部分、 126a…ジグザグ部分、 126b…ジグザグ部分、 130…中央傾斜溝、 150…中央周方向主溝、 200…中央側ブロック、 220,260,320,360…ブロック、 222,225,226,227,228,262,265,266,267,268,305,325,365…サイプ、 230…外側周方向主溝、 250…内側ブロック間副溝、 300…端部側ブロック、 330…外側傾斜溝、 380…外側ブロック間副溝

Claims (4)

  1. トレッド部において、タイヤ周方向に延びる主溝に隣接し、前記タイヤ周方向に延びる中央陸部を備え、
    前記中央陸部は、タイヤ赤道線上に配置され、
    前記中央陸部には、溝部が形成されるタイヤであって、
    トレッド幅方向における前記溝部の一方の端部は、前記主溝に開口し、
    前記トレッド幅方向における前記溝部の他方の端部は、前記中央陸部において閉塞し、
    前記トレッド幅方向において、前記タイヤ赤道線が位置する領域を中心領域とし、前記溝部の一方の端部が位置する領域を端部領域とすると、
    前記中央陸部の路面と接する陸部踏面から前記溝部の溝底までのタイヤ径方向に沿った深さは、前記中心領域よりも前記端部領域の方が深いタイヤ。
  2. 前記中央陸部は、前記タイヤ周方向にジグザグ状に延びる請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記タイヤ径方向に沿って前記トレッド部を視て、前記溝部は、前記トレッド幅方向に対する角度が45度以内である部分を有する請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記溝部は、前記一方の端部から前記他方の端部に向かってジグザグ状に延びる請求項1から3の何れか1項に記載のタイヤ。
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