JP2012091386A - カッティングヘッド付きプリンタ用のデータを作成するデータ作成装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】カッティングヘッド付きプリンタを利用して、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を比較的簡単に作製可能とする。
【解決手段】データ作成装置は、第1の輪郭によって画定される印刷領域と第2の輪郭によって画定されるカット線とを含むテンプレートを複数記憶した記憶部42を有する。画像変形部46は、原画像を第1の輪郭によって画定される印刷領域に応じた画像に変形する。印刷データ作成部48は、変形後の画像を印刷するための印刷用データを作成する。カットデータ作成部49は、記録紙を第2の輪郭に沿って切断するためのカット用データを作成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、カッティングヘッド付きプリンタ用のデータを作成するデータ作成装置およびコンピュータプログラムに係り、特に、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を作製するためのデータを作成するデータ作成装置およびコンピュータプログラムに関する。
画像が印刷された立体物を形成する方法として、紙等のシート状印刷物を立体物に貼り付ける方法が知られている。例えば、予め扇状のシート状印刷物を用意しておき、その印刷物を円錐体の側面に巻き付けるように貼り付けることによって、側面に画像が印刷された円錐形の立体物を得ることができる。
また、画像が印刷された立体物を形成する他の方法として、シート状印刷物を立体的に組み立てる方法も知られている。例えば、円錐の展開物(詳しくは、扇形部分と、その扇形部分の円弧に接するように設けられた円形部分とからなる展開物)に画像を印刷しておき、その展開物を組み立てることによって、画像が印刷された円錐形の立体物を得ることができる。
ところで、立体物を形成するために用いられるシート状印刷物では、立体物に貼り付けられた状態、あるいは立体的に組み立てられた状態において所定の絵柄が自然に見えるように、画像が印刷されなければならない。例えば、円錐体の側面に貼り付けられるシート状印刷物では、円錐体の側面に貼り付けられた状態で所定の絵柄が自然に見えるように画像が印刷されなければならない。そのため、紙等に画像を印刷する段階において、原画像をそのまま印刷するのではなく、原画像を立体物の形状に応じて変形させた画像を印刷しなければならない。例えば、円錐体の側面に貼り付けられるシート状印刷物では、紙等に対し、原画像を円周方向に伸長したような扇形の画像を印刷しなければならない。
従来、プリンタを用いてそのようなシート状印刷物を作製する場合、以下のような手順が採られていた。まず、専用のアプリケーションソフトウェアを用いて、原画像を立体物の形状に応じた画像に変形する。なお、画像の変形方法には、各種の公知技術(例えば特許文献1参照)を利用することができる。次に、専用のアプリケーションソフトウェアまたはプリンタに付属するソフトウェアを用い、変形後の画像を印刷するための印刷データを作成する。そして、プリンタに上記印刷データを入力し、紙等に変形後の画像を印刷する。画像印刷後は、カッティング装置を用いて上記紙等を切断する。その後、切断されたシート状印刷物を立体物に貼り付ける。
特公平7−61740号公報
ところで、印刷および切断の両方を実行可能な装置として、カッティングヘッド付きプリンタが知られている。カッティングヘッド付きプリンタを用いてシート状印刷物の印刷および切断を行うことができれば、プリンタおよびカッティング装置を用いて印刷と切断とを別々に行う場合に比べて便利である。カッティングヘッド付きプリンタは、印刷を行うプリントヘッドと、切断を行うカッティングヘッドとを備え、プリントヘッドは印刷用データに基づいて制御され、カッティングヘッドはカット用データに基づいて制御される。
カッティングヘッド付きプリンタを利用して上記シート状印刷物の印刷および切断を実行しようとすると、ユーザは、予め専用のアプリケーションソフトを使用して原画像の変形を行い、その後に、変形後の画像に基づいて、他のソフトウェアを用いて印刷データの作成およびカット用データの作成を行う必要があった。そのため、作業が面倒であり、ユーザの負担が大きかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、カッティングヘッド付きプリンタを利用して、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を比較的簡単に作製可能とすることにある。
本発明に係るデータ作成装置は、記録媒体に印刷を施すプリントヘッドと記録媒体を切断するカッティングヘッドとを備えたカッティングヘッド付きプリンタ用のデータを作成するデータ作成装置であって、原画像のデータが入力される画像入力部と、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を作製するためのテンプレートであって、第1の輪郭によって画定される印刷領域と第2の輪郭によって画定されるカット線とを含むテンプレートを複数記憶した記憶部と、前記複数のテンプレートのうちユーザがどのテンプレートを選択したかについての情報が入力されるテンプレート入力部と、前記テンプレート入力部に入力されたテンプレートに応じて、前記原画像を前記第1の輪郭によって画定される印刷領域に応じた画像に変形する画像変形部と、前記画像変形部によって変形された画像を印刷するように前記プリントヘッドを制御する印刷用データを作成する印刷データ作成部と、前記テンプレート入力部に入力されたテンプレートに応じて、記録媒体を前記カット線に沿って切断するように前記カッティングヘッドを制御するカット用データを作成するカットデータ作成部と、を備えたものである。
本発明に係るコンピュータプログラムは、記録媒体に印刷を施すプリントヘッドと記録媒体を切断するカッティングヘッドとを備えたカッティングヘッド付きプリンタ用のデータを作成するコンピュータプログラムであって、コンピュータを、原画像のデータが入力される画像入力手段、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を作製するためのテンプレートであって、第1の輪郭によって画定される印刷領域と第2の輪郭によって画定されるカット線とを含むテンプレートを複数記憶した記憶手段、前記複数のテンプレートのうちユーザがどのテンプレートを選択したかについての情報が入力されるテンプレート入力手段、前記テンプレート入力手段に入力されたテンプレートに応じて、前記原画像を前記第1の輪郭によって画定される印刷領域に応じた画像に変形する画像変形手段、前記画像変形手段によって変形された画像を印刷するように前記プリントヘッドを制御する印刷用データを作成する印刷データ作成手段、および、前記テンプレート入力手段に入力されたテンプレートに応じて、記録媒体を前記カット線に沿って切断するように前記カッティングヘッドを制御するカット用データを作成するカットデータ作成手段、として機能させるためのものである。
本発明によれば、カッティングヘッド付きプリンタを利用して、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を比較的簡単に作製することが可能となる。
カッティングヘッド付きプリンタの斜視図である。 (a)および(b)はインクジェットヘッドおよびカッティングヘッドの正面図である。 カッティングヘッド付きプリンタの制御系のブロック図である。 コンピュータの機能ブロック図である。 画像が印刷された立体物の一例を示す斜視図である。 シート状印刷物の一例を示す平面図である。 原画像の一例を示す図である。
本実施形態に係るデータ作成装置およびコンピュータプログラムは、図1に示すようなカッティングヘッド付きプリンタ(以下、単にプリンタという)1用のデータを作成するものである。なお、本実施形態では、プリンタ1はプリントヘッドとして、インクを吐出することによって印刷を施すインクジェットヘッド10を備えている。ただし、本発明に係るプリンタのプリントヘッドは、インクジェットヘッド10に限られず、他の種類のプリントヘッド、例えばドットインパクト方式の印刷を行うプリントヘッド等であってもよい。まず、プリンタ1の構成を説明する。
プリンタ1は、インクジェットヘッド10とカッティングヘッド20とを備えている。詳細は後述するが、インクジェットヘッド10およびカッティングヘッド20は、図示Y方向に移動可能に構成されている。以下では、Y方向を主走査方向または左右方向といい、Y方向と直交する方向であるX方向を副走査方向または前後方向という。
プリンタ1は、印刷時および切断時に記録紙50を支持するプラテン2を備えている。プラテン2には、グリッドローラ3が設けられている。グリッドローラ3は、フィードモータ61(図1では図示せず。図3参照)によって駆動される。プラテン2の上方には、ガイドレール5が設けられている。ガイドレール5は左右方向に延びている。ガイドレール5の下部には、ピンチローラ4a,4bが設けられている。ピンチローラ4a,4bは、ガイドレール5に対して上下方向に揺動自在に取り付けられている。ピンチローラ4a,4bは、グリッドローラ3に対向している。記録紙50がピンチローラ4a,4bとグリッドローラ3との間に挟み込まれた状態でグリッドローラ3が回転すると、記録紙50は前方または後方に搬送されることになる。
図2(a)に示すように、インクジェットヘッド10はキャリッジ11を介してガイドレール5に支持されている。カッティングヘッド20は、キャリッジ21を介してガイドレール5に支持されている。キャリッジ11およびキャリッジ21は、ガイドレール5に対し、左右方向に移動自在に係合している。
図2(a)に示すように、キャリッジ21には、ソレノイド22を介してカッター23が取り付けられている。ソレノイド22は、コントローラ60(図3参照)によって制御される。ソレノイド22がON/OFFされると、カッター23は上下方向に移動して記録紙50に接触し、あるいは記録紙50から離間する。キャリッジ21の右側には、磁石によって構成される連結部材24が固定されている。
キャリッジ21の背面上部には、左右方向に延びるワイヤー6の一部が固定されている。ワイヤー6は、スキャンモータ62(図3参照)に接続されている。スキャンモータ62が回転すると、ワイヤー6が左右方向に変位する。これにより、キャリッジ21は左右方向に移動することになる。なお、スキャンモータ62は、コントローラ60によって制御される。
インクジェットヘッド10のキャリッジ11には、インクジェット式の記録ヘッド12が支持されている。ここでは、5つの記録ヘッド12a,12bがキャリッジ11に支持されている。このうちの4つの記録ヘッド12aは、互いに異なる4つの色、具体的には、イエロインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインクを吐出する。これらの記録ヘッド12aは、いわゆるプロセスカラーインクを吐出するものである。他の1つの記録ヘッド12bは、白色インクや透明インク等のいわゆる特色インクを吐出する。ただし、記録ヘッド12aの個数は4個に限定されず、記録ヘッド12bの個数も1個に限定されない。また、特色インクを吐出する記録ヘッド12aを省略することも可能である。記録ヘッド12aは、モノクロのイメージを形成するものであってもよい。
本実施形態では、記録ヘッド12a,12bから吐出される各インクは、紫外線を受けることによって硬化する性質を有するインク、すなわち紫外線硬化インクである。ただし、インクの種類は紫外線硬化インクに限られない。インクジェットプリンタ用のインクとして従来から用いられている各種のインクを好適に用いることができる。なお、紫外線硬化インク以外のインクを用いる場合、後述する紫外線照射装置13a,13bは不要であり、省略することができる。
本実施形態では、記録媒体の一例として記録紙50を用いているが、記録媒体は記録紙50に限定されない。記録媒体として他のシート状部材、例えば、変形可能な樹脂性のフィルムまたは基板等を用いてもよい。
キャリッジ11の左側および右側には、紫外線照射装置13a,13bが設けられている。紫外線照射装置13a,13bの種類は何ら限定されないが、本実施形態では、紫外線照射装置13a,13bは紫外線を照射するLED(図示せず)を備えたものである。ただし、紫外線照射装置13a,13bは、ハロゲンランプ等の他の照射体を備えたものであってもよい。紫外線照射装置13a,13bは、紫外線を下向きに照射する。これにより、プラテン2上の記録紙50に紫外線が照射され、記録紙50上の紫外線硬化インクが硬化する。
左側の紫外線照射装置13aの左側には、磁石によって構成される連結部材14が設けられている。この連結部材14は、カッティングヘッド20の連結部材24に対し、着脱自在に連結する。本実施形態では、連結部材14,24は、磁力を利用するものである。ただし、連結部材14,24は磁力を利用するものに限られず、係合部材等の他の構成を備えたものであってもよい。右側の紫外線照射装置13bの右側には、L字状に形成された受け金具15が設けられている。
プラテン2の左右両端部には、サイドフレーム7L,7Rが配置されている。ガイドレール5は、両サイドフレーム7L,7Rに支持されている。右側のサイドフレーム7Rには、インクジェットヘッド10を待機位置にロックするためのロック装置30が設けられている。ロック装置30は、紫外線照射装置13bの受け金具15に引っ掛けられる受け金具31と、受け金具31をロック位置(図2(b)参照)と非ロック位置(図2(a)参照)との間で移動させるソレノイド32(図3参照)とを備えている。ソレノイド32は、コントローラ60によって制御される。
図2(a)に示すように、インクジェットヘッド10による印刷を行う場合には、受け金具31が非ロック位置に設定される。カッティングヘッド20のキャリッジ21が右方に移動し、連結部材24と連結部材14とが接触すると、キャリッジ21とキャリッジ11とが連結される。その結果、インクジェットヘッド10は、カッティングヘッド20と共に左右方向に移動可能となる。一方、カッティングヘッド20によるカッティングの際には、図2(b)に示すように、インクジェットヘッド10が待機位置に位置付けられ、ロック装置30の受け金具31がロック位置に設定される。これにより、インクジェットヘッド10の移動が阻止される。キャリッジ21が左方へ移動すると、連結部材24と連結部材14とが離反し、キャリッジ21とキャリッジ11との連結が解除される。その結果、インクジェットヘッド10が待機位置に待機した状態で、カッティングヘッド20が左右方向に移動可能となる。
図1に示すように、プリンタ1は、上側の筐体を構成する上カバー8を備えている。サイドフレーム7Lの左側、サイドフレーム7R(図2(a)参照)の右側には、サイドカバー9L,9Rがそれぞれ設けられている。右側のサイドカバー9Rの前面には、操作パネル35が配置されている。プラテン2の下方には、キャスター付きのスタンド36が設けられている。
図3に示すように、コントローラ60は、図示しないCPU、ROM、およびRAMなどからなるマイクロコンピュータによって構成されている。コントローラ60は、インターフェース63を介して外部のコンピュータ70に接続される。コンピュータ70には、プリンタ1の付属ソフトウェアがインストールされている。なお、この付属ソフトウェアは、本発明に係るコンピュータプログラムの一例である。コントローラ60は、コンピュータ70からデータを受け、フィードモータ61、スキャンモータ62、ロック装置30のソレノイド32、カッティングヘッド20のソレノイド22、インクジェットヘッド10の記録ヘッド12、および紫外線照射装置13a,13bを制御する。コンピュータ70には、キーボードやマウス等からなる入力装置71と、液晶ディスプレイ等からなる表示装置72とが接続されている。
図4は、コンピュータ70の機能ブロック図である。すなわち、コンピュータ70に上記ソフトウェアがインストールされることによって、当該コンピュータ70が果たすようになった機能を表すブロック図である。
図4に示すように、コンピュータ70は、原画像のデータが入力される画像入力部41と、後述する複数のテンプレートを記憶した記憶部42と、ユーザがどのテンプレートを選択したかについての情報が入力されるテンプレート入力部43と、を備えている。また、コンピュータ70は、ファイル変換部44を備えている。ファイル変換部44は、画像作成用の専用ソフトウェア独自の形式のデータをポストスクリプト(PostScript)ファイルに変換するものである。ただし、画像入力部41にポストスクリプトファイルが入力される場合には、上記変換は不要である。ファイル変換部44で変換されたポストスクリプトファイル、あるいは画像入力部41に入力されたポストスクリプトファイルは、RIP(Raster Image Processor)部45に送られる。RIP部45は、ベクターイメージ形式のポストスクリプトファイルをラスターイメージ形式のデータに変換する部分である。
記憶部42は複数のテンプレートを記憶している。各テンプレートは、印刷領域を画定する第1の輪郭と、カット線を画定する第2の輪郭とを含んでいる。次に、第1の輪郭および第2の輪郭の一例について説明する。図5は画像が印刷された立体物の一例としての球体58、図6はその球体58の展開図を表している。符号L1、L2は、それぞれ第1の輪郭、第2の輪郭を表している。本実施形態では画像は、第1の輪郭L1によって囲まれる領域に印刷される。なお、図中の「▲」は印刷画像の一例である。記録紙50は、第2の輪郭L2に沿って切断される。第2の輪郭L2は、いわゆるカット線に対応する。なお、本明細書において「切断」とは、記録紙50の厚さ方向の全体を切断することと、厚さ方向の一部を切断することの両方を含む意味である。記録媒体の厚さ方向の一部を切断する場合として、例えば、台紙とシール材とからなるステッカーのシール材のみを切断する場合等が挙げられる。
第1の輪郭L1と第2の輪郭L2とは、所定の位置関係にある。本例では、第2の輪郭L2により囲まれる領域は、第1の輪郭L1により囲まれる領域よりも面積が大きくなっている。特に本例では、第1の輪郭L1の外側且つ第2の輪郭L2の内側の部分39は、シート状印刷物55が立体的に組み立てられる際に、他の部分の裏面に貼り合わせられる部分である。すなわち、上記部分39はいわゆる糊代部分である。ただし、シート状印刷物を立体物に貼り付ける場合等、糊代が必要でない場合もある。そのような場合には、第1の輪郭L1と第2の輪郭L2とを一致させるようにしてもよい。
テンプレートは、少なくとも立体物の形状毎に設定されている。立体物の具体的形状は何ら限定されない。立体物の形状は、上述の球体の他、例えば、円錐、円柱、角錐、角柱、卵形、星形等であってもよい。シート状印刷物が貼り付けられる対象物も何ら限定されない。対象物は、例えば、自動車のヘッドランプ、ウィンカー、タイヤ部分、ドア部分等であってもよい。記憶部42(図4参照)にはそれら複数の立体物に応じて、第1の輪郭L11および第2の輪郭L21を含む第1のテンプレート、第1の輪郭L12および第2の輪郭L22を含む第2のテンプレート、第1の輪郭L13および第2の輪郭L23を含む第3のテンプレート、等が保存されている。
領域特定部47は、ユーザが選択したテンプレートに基づき、インクジェットヘッド10で印刷する領域と、カッティングヘッド20でカットする領域とを特定する部分である。例えば、テンプレートとして球体が選択された場合(図5参照)、第1の輪郭L1によって囲まれる領域を印刷領域とし、第2の輪郭L2によって囲まれる領域をカット領域として特定する。少なくとも第1の輪郭L1に関する情報は画像変形部46に送られ、少なくとも第2の輪郭L2に関する情報はカットデータ作成部49に送られる。
画像変形部46は、原画像を上記印刷領域に合わせて変形させる部分である。例えば図6に示すように、球体のテンプレートが選択された場合、両端が先細りの短冊部分に画像が印刷されることになるが、短冊部分の両端近傍部分では中央部分よりも画像が圧縮される。例えば、図7に示す原画像80は、図6に示すような画像に変形される。なお、画像変形部46における画像の変形方法には、従来から公知の各種方法を用いることができる。
図4に示すように、テンプレートに応じて変形された画像のデータは、印刷データ作成部48に送られる。印刷データ作成部48は、プリンタ1のインクジェットヘッド10を制御して記録紙50に上記画像を印刷するために、所定のコンピュータ言語(例えばRTL(Raster Transfer Language))で記述された印刷用データを作成する。この印刷用データは、インターフェース63を介してコントローラ60に送信される。
カットデータ作成部49は、プリンタ1のカッティングヘッド20を制御して記録紙50を第2の輪郭L2に沿って切断するために、所定のコンピュータ言語(例えば、HPGL(Hewlett−Packard Graphics Language))で記述されたカット用データを作成する。このカット用データは、インターフェース63を介してコントローラ60に送信される。
次に、データ作成装置としてのコンピュータ70およびプリンタ1の動作について説明する。ここでは、プリンタ1によって、図6に示すようなシート状印刷物55が作製されるものとする。
まず、コンピュータ70に、原画像80(図7参照)のデータが入力される。例えば、JPEG形式のデータ、ビットマップ形式のデータ等が入力される。この際、コンピュータ70は画像入力部41として機能する。
次に、ユーザにより、テンプレートが選択される。例えば、ユーザは、表示装置72に表示される所定のテンプレート選択画面に従って、入力装置71を使ってテンプレートを選択する。この際、コンピュータ70はテンプレート入力部43として機能する。ここでは、球体58のテンプレートが選択されたものとする。
画像入力部41に入力された画像データのファイルは、ファイル変換部44によってベクターイメージ形式のポストスクリプトファイルに変換され、RIP部45によってラスターイメージ形式のファイルに変換される。領域特定部47は、テンプレート入力部43にテンプレートが入力されると、そのテンプレートのデータ(すなわち、第1の輪郭および第2の輪郭の形状および寸法等に関するデータ)を記憶部42から読み出し、そのデータを画像変形部46およびカットデータ作成部49に出力する。
上記データを受けた画像変形部46は、入力された画像を変形させる(図6参照)。印刷データ作成部48は、プリンタ1のインクジェットヘッド10を用いて変形後の画像を印刷すべく、印刷用データを作成する。印刷用データは、インターフェース63を介してプリンタ1のコントローラ60に入力される。また、上記データを受けたカットデータ作成部49は、プリンタ1のカッティングヘッド20を用いて記録紙50を第2の輪郭に沿って切断すべく、カット用データを作成する。カット用データは、インターフェース63を介してプリンタ1のコントローラ60に入力される。
印刷用データを受けたコントローラ60は、インクジェットヘッド10を左右方向に往復させつつノズルからインクを吐出し、記録紙50を前方に適宜搬送させる。また、紫外線照射装置13a,13bから紫外線を適宜照射させることにより、記録紙50上のインクを硬化させる。これにより、記録紙50に画像が印刷される。
次に、コントローラ60は、記録紙50をいったん後方に戻した後、記録紙50を第2の輪郭に沿って切断する。詳しくは、コントローラ60は、記録紙50を前後方向に移動させつつカッティングヘッド20を左右方向に移動させ、第2の輪郭に沿って記録紙50を切断する。
以上により、シート状印刷物55が作製される。その後、このシート状印刷物55を組み立てることにより、画像が印刷された球体58を得ることができる(図5参照)。
従来は、ユーザが事前に専用のアプリケーションソフトを利用して変形画像を作成し、その変形画像のデータをプリンタに入力し、さらにカット用データを作成してカッティング装置に入力する必要があった。しかし、本実施形態によれば、そのような手間を省くことができる。また、専用のアプリケーションソフトに関する知識が不要である。本実施形態によれば、ユーザは原画像のデータを入力し且つテンプレートを選択するだけの簡単な操作によって、立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を容易に作製することができる。
1 カッティングヘッド付きプリンタ
10 インクジェットヘッド
20 カッティングヘッド
41 画像入力部
42 記憶部
43 テンプレート入力部
46 画像変形部
48 印刷データ作成部
49 カットデータ作成部
50 記録紙(記録媒体)
55 シート状印刷物
58 球体(立体物)
70 コンピュータ(データ作成装置)
80 原画像
L1 第1の輪郭
L2 第2の輪郭

Claims (4)

  1. 記録媒体に印刷を施すプリントヘッドと記録媒体を切断するカッティングヘッドとを備えたカッティングヘッド付きプリンタ用のデータを作成するデータ作成装置であって、
    原画像のデータが入力される画像入力部と、
    立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を作製するためのテンプレートであって、第1の輪郭によって画定される印刷領域と第2の輪郭によって画定されるカット線とを含むテンプレートを複数記憶した記憶部と、
    前記複数のテンプレートのうちユーザがどのテンプレートを選択したかについての情報が入力されるテンプレート入力部と、
    前記テンプレート入力部に入力されたテンプレートに応じて、前記原画像を前記第1の輪郭によって画定される印刷領域に応じた画像に変形する画像変形部と、
    前記画像変形部によって変形された画像を印刷するように前記プリントヘッドを制御する印刷用データを作成する印刷データ作成部と、
    前記テンプレート入力部に入力されたテンプレートに応じて、記録媒体を前記カット線に沿って切断するように前記カッティングヘッドを制御するカット用データを作成するカットデータ作成部と、
    を備えたデータ作成装置。
  2. 少なくとも一つのテンプレートにおいて、前記第2の輪郭により囲まれる領域は、前記第1の輪郭により囲まれる領域よりも面積が大きい、請求項1に記載のデータ作成装置。
  3. 組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を作製するためのテンプレートのうち少なくとも一つは、前記シート状印刷物の前記第1の輪郭の外側且つ前記第2の輪郭の内側の部分が、前記シート状印刷物の裏面に貼り合わせられる糊代部分となっている、請求項1に記載のデータ作成装置。
  4. 記録媒体に印刷を施すプリントヘッドと記録媒体を切断するカッティングヘッドとを備えたカッティングヘッド付きプリンタ用のデータを作成するコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
    原画像のデータが入力される画像入力手段、
    立体物に貼られるシート状印刷物または組み立てられることによって立体物を形成するシート状印刷物を作製するためのテンプレートであって、第1の輪郭によって画定される印刷領域と第2の輪郭によって画定されるカット線とを含むテンプレートを複数記憶した記憶手段、
    前記複数のテンプレートのうちユーザがどのテンプレートを選択したかについての情報が入力されるテンプレート入力手段、
    前記テンプレート入力手段に入力されたテンプレートに応じて、前記原画像を前記第1の輪郭によって画定される印刷領域に応じた画像に変形する画像変形手段、
    前記画像変形手段によって変形された画像を印刷するように前記プリントヘッドを制御する印刷用データを作成する印刷データ作成手段、および、
    前記テンプレート入力手段に入力されたテンプレートに応じて、記録媒体を前記カット線に沿って切断するように前記カッティングヘッドを制御するカット用データを作成するカットデータ作成手段、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
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