JP2012091303A - 打ち抜き刃 - Google Patents

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Hiromasa Takahashi
広真 高橋
Mitsuhiro Takahashi
光広 高橋
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TAKAHASHI KEISEI KK
Takahashi Keisei Corp
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Abstract

【課題】
打ち抜き品が排出通路に詰まらずに、かつ外部に散逸することがない打ち抜き刃を提供する
【解決手段】
排出通路Pの壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に排出通路拡張段差gが形成され、排出通路拡張段差gの前では断面の内輪郭が打ち抜き品fの輪郭と同じまたは打ち抜き品fの輪郭よりも小さく、排出通路拡張段差gの後ろでは断面の内輪郭が打ち抜き品fの輪郭と同じまたは打ち抜き品fの輪郭よりも大きく、かつ、排出通路拡張段差gの高さが0.03mm以上であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、打ち抜き品が排出通路に詰まらずに、かつ刃の外部に散逸することがない打ち抜き刃に関する。
従来、薄状体を打ち抜くために、いわゆる彫刻刃が使用されることがある。この彫刻刃は、金属ブロックや金属板材をワイヤーカッタやグラインダを用いて切削形成される。
図16(A)に示すように、この種の彫刻刃91では、薄状体8の打ち抜き品fは排出通路Pを介して排出される。この排出通路Pは、刃先近傍において打ち抜き品fの輪郭よりも狭く形成されている。これにより、打ち抜き品fは、外部に散逸することなく打ち抜き刃911に保持される。
打ち抜き品fは、一回の打ち抜きごとに一枚ずつ排出通路Pから排出されることはなく、通常、複数の打ち抜き品が塊となって、刃先近傍にストックされる。そして、何回かの打ち抜きごとに、塊の状態で排出通路を通って排出される(特許文献1等参照)。
特開平05−154795参照
しかし、ときによっては、図16(B)に示すように打ち抜き品fが異常に大きい塊となり、排出通路Pに詰まって、刃先912を変形させて打ち抜きが不能になることがある。また、刃先912が変形しない場合であっても、カットされない部分が生じることがある。
このような不都合を解消するために、刃先近傍部分で打ち抜き品の通路を広くすれば(通路断面を打ち抜き品の輪郭に近づければ)打ち抜き品の詰まりは無くなるが、打ち抜き品が打ち抜き刃の内部から外部に散逸してしまう。
本発明者により提案されている超音波振動子を搭載した抜き型では、打ち抜き品の排出通路での詰りは生じにくい。
打ち抜き製品が打ち抜き刃から離脱し易くなる(とりわけ、上定盤に打ち抜き刃を取り付けた場合に顕著である)。
本発明は、打ち抜き品(製品またはカス)が排出通路に詰まらずに、かつ外部に散逸することがない打ち抜き刃を提供することを目的とする。
本発明は、超音波振動子を搭載した打ち抜き刃において、打ち抜き品の散逸を生じさせない打ち抜き刃を提供することを目的とする。
本発明の打ち抜き刃は、以下を要旨とする。
(1)
切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に排出通路拡張段差が形成され、
前記排出通路拡張段差の前では断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも小さく、前記排出通路拡張段差の後ろでは断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、かつ、 前記排出通路拡張段差の高さがg(0.03mm≦g)である、
ことを特徴とする打ち抜き刃。
(2)
切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に排出通路拡張段差が形成され、
前記排出通路拡張段差の前では前記断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも小さく、かつ、
前記排出通路拡張段差の高さがg(0.03mm≦g≦1.5mm)である、
ことを特徴とする打ち抜き刃。
なお、通常は、前記排出通路拡張段差の高さはg(0.03mm≦g≦0.5mm)で足りる。
(3)
前記排出通路拡張段差は、前記薄刃の周の全体にわたり形成され、または前記薄刃の周の一部に形成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の打ち抜き刃。
(4)
前記刃先から排出通路拡張段差までの距離が、前記薄刃の位置によって異なることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の打ち抜き刃。
なることを特徴とする(1)から(3)の何れかに記載の打ち抜き刃。
(5)
前記排出通路拡張段差の中心軸に対する傾斜角がθ(30°≦θ≦135°)であることを特徴とする(1)から(4)の何れかに記載の打ち抜き刃。
(6)
切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に下り傾斜が形成され、
前記下り傾斜の前では前記断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも小さく、前記下り傾斜の途中または終端では断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、かつ、
前記下り傾斜の中心軸に対する下り傾斜角がθ(15°≦θ≦45°)であり、
前記刃先から前記下り傾斜開姓位置までの距離が、前記薄刃の位置によって異なる、
ことを特徴とする打ち抜き刃。
(7)
切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に1つまたは複数の排出通路狭窄リブが前記排出通路の排出方向に沿って形成され、
前記排出通路狭窄リブが形成された壁面の断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、
前記排出通路狭窄リブが前記打ち抜き品を前記排出通路内で支持する、
ことを特徴とする打ち抜き刃。
(8)
切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に1つまたは複数の排出通路狭窄リブが前記排出通路の排出方向に交差するように形成され、
前記排出通路狭窄リブが形成された壁面の断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、かつ、
前記排出通路狭窄リブの高さがg(0.03mm≦g≦1.5mm)であり、
前記排出通路狭窄リブが、前記打ち抜き品の刃の外部への散逸を防止する、
ことを特徴とする打ち抜き刃。
(9)
前記排出通路狭窄リブは、前記薄刃の周の全体にわたり形成され、または前記薄刃の周の一部に形成されていることを特徴とする(8)に記載の打ち抜き刃。
(10)
前記刃先から排出通路狭窄リブまでの距離が、前記薄刃の位置によって異なることを特徴とする(8)または(9)に記載の打ち抜き刃。
(11)
超音波発生素子が取り付けられていることを特徴とする(1),(2),(6),(7)または(8)に記載の打ち抜き刃。
本発明の打ち抜き刃は、たとえばボードに固定されて使用される。本実施例では、薄状体を円形に打ち抜く打ち抜き刃について説明するが、本発明はこれに限定されない。本発明の打ち抜き刃は、薄状体を、楕円、多角形に打ち抜くものはもちろん、打ち抜きに適合した種々の形状に打ち抜くことができる。
本発明の打ち抜き刃は、下定盤または上定盤に(たとえば、ボード等に搭載されて)取り付けられる。上定盤を下降させることで、上定盤と刃先との間に配置された薄状体が打ち抜かれる。
打ち抜き品が異常に大きくなって通路に詰まる、といった不都合が生じることはなく、したがって、詰まった打ち抜き品が刃を押し広げて、刃先が変形したり、正常な打ち抜きを阻害したりするといった不都合は生じない。
また、打ち抜き品の詰まりをなくすとともに、刃先近傍部分での打ち抜き品の保持を確実に行うことができるので、打ち抜き品が刃の外に散逸しまうという問題も生じない。
図1は本発明の打ち抜き刃の一例を示す斜視図であり、(A)は超音波振動子を取り付けない打ち抜き刃を示す図、(B)は超音波振動子を取り付けた打ち抜き刃を示す図である。 図2は本発明の打ち抜き刃の第1実施形態を示す説明図である。 図3は図2の打ち抜き刃の作用を示す説明図である。 図4は本発明の打ち抜き刃の第2実施形態を示す説明図である。 図5は図4の打ち抜き刃の作用を示す説明図である。 図6は第2実施形態の変形態様を示す図である。 図7は図4の打ち抜き刃の作用を示す説明図である。 図8は本発明の第3実施形態を示す説明図である。 図9は本発明の第4実施形態を示す説明図である。 図10は本発明の第5実施形態の一例を示す説明図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。 図11は本発明の第5実施形態の他の例を示す説明図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。 図12は本発明の第6実施形態を示す説明図である。 図13は本発明の第7実施形態の一例を示す説明図である。 図14は本発明の第7実施形態の他の例を示す説明図である。 図15は本発明の第7実施形態のさらに他の例を示す説明図である。 図16は、従来技術の説明図であり、(A)は通常の打ち抜きの状態を示す図、(B)は打ち抜き品が排出通路に詰った状態を示す説明図である。
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、図面における、各部の寸法比率は、説明を判りやすくするために、実際の打抜き刃の各部の寸法比率とは異なって記載してある。
図1(A),(B)は本発明の打ち抜き刃の一例を示す斜視図である。
図1(A)において打抜き刃11は、基台部110と、薄状体8の打抜きのために使用される薄刃111を有しており、薄状体8に小径の孔を開けることができる。打抜き刃11は、金属ブロックまたは金属板材を、ワイヤーカッタやグラインダを用いて加工(掘削,切削等)することにより作成できる。また、基台部110には上下に連通する孔(排出通路P)が形成されている。
図1(B)の打抜き刃11の下面には超音波振動子が取り付けられており、たとえば、500kH程度の振動が打ち抜き刃に与えられる。
なお、以下の実施形態では、円形の打ち抜き品(製品または抜きカス)が形成される場合を説明するが、打ち抜き品は円形とは限らないし、大きさも自在に設定される。
図2は本発明の第1実施形態を示す説明図である。図2に示すように、薄刃111の刃先の断面(中心軸Lを通る断面)は排出通路Pを狭くするように内側に迫り出して形成されている。薄刃111の内側(排出通路Pの壁面)の迫り出した部分は、中心軸Lに平行な面を持つ内壁面W1(ここでは、均等な半径r1を持つ)に連続している。
薄刃111の内壁面W1(半径r1)の、刃先112からの距離h(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、排出通路拡張段差g(高さΔt:0.03mm以上)が形成されている。
この排出通路拡張段差gの前では、断面の内輪郭が打ち抜き品fの輪郭よりも小さいが、排出通路拡張段差gの後ろでは断面の内輪郭が打ち抜き品fの輪郭(刃先の輪郭)よりも大きく形成されている。
この排出通路拡張段差gは、中心軸Lに対し傾斜角がθ(奥に向かう方向に対して30°以上135°以下であり、本実施形態では約120°)となるように形成されている。
排出通路拡張段差gは、中心軸Lに平行な面を持つ内壁面W2(半径r2)に連続している。
また、内壁面W2はさらに排出通路Pを広くする内壁面W3に連続している。打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品fは、図3に示すように、刃先112から排出通路拡張段差gに至る領域(刃先112からの距離hの段差手前の領域)に離脱しないように保持されるとともに、刃先112からの距離hを過ぎた領域ではスムーズに排出される。
図4は本発明の第2実施形態を示す説明図である。
図4に示すように、薄刃111の刃先の断面(中心軸Lを通る断面)は排出通路Pを狭くするように内側に迫り出して形成されている。薄刃111の内側(排出通路Pの内壁面)の迫り出した部分は、中心軸Lに平行な面を持つ内壁面W1(ここでは、均等な半径r1を持つ)に連続している。
薄刃111の内壁面W1(半径r1)の、刃先112からの距離h(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、排出通路拡張段差g(高さΔt:0.03mm以上0.2mm以下)が形成されている。
この排出通路拡張段差gは、中心軸Lに対し傾斜角がθ(奥に向かう方向に対して30°以上135°以下であり、本実施形態では90°)となるように形成されている。
排出通路拡張段差gは、中心軸Lに平行な面を持つ内壁面W2(半径r2)に連続している。
また、内壁面W2はさらに排出通路Pを広くする内壁面W3に連続している。打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品fは、図5に示すように、刃先112から排出通路拡張段差gに至る領域(刃先112からの距離hの領域)に離脱しないように保持され、スムーズに排出通路Pに導かれる。
図6は第2実施形態の変形態様を示す図である。本実施形態では、排出通路Pには2つの排出通路拡張段差(第1排出通路拡張段差g1,第2排出通路拡張段差g2)が形成されている。
薄刃111の内壁面W1の、刃先112からの距離h1(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、第1排出通路拡張段差g1(高さΔt1:0.03mm以上0.2mm以下)が形成されている。また、第1排出通路拡張段差g1は、中心軸Lに平行な面を持つ内壁面W2に連続している。ここでは、内壁面W2は均等な半径r2を持つ(r2>r1)。
内壁面W2の第1排出通路拡張段差g1からの距離h2(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、第2排出通路拡張段差g2(高さΔt2:0.03mm以上0.2mm以下)が形成されている。
これらの排出通路拡張段差(第1排出通路拡張段差g1,第2排出通路拡張段差g2)は、中心軸Lに対し傾斜角θ(奥に向かう方向に対して30°以上90°以下)に形成されている。
第2排出通路拡張段差g2は、中心軸Lに平行な面を持つ内壁面W3に連続している。ここでは、内壁面W3は均等な半径r3を持つ(r3>r2)。
打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品は、図7に示すように、刃先112から第1排出通路拡張段差g1に至る領域に離脱しないように保持される。
図8は本発明の第3実施形態を示す説明図である。
図8では、内壁面W1の中心は、中心軸Lに一致し、排出通路拡張段差は、薄刃111の周の全体にわたり形成されていた。本実施形態では、内壁面W1の中心は、中心軸Lから、距離dだけずれて形成されており、実質上の排出通路拡張段差(本発明の作用を奏する排出通路拡張段差)は薄刃111の周の一部に形成されている。
本実施形態でも、打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品は、刃先112から排出通路拡張段差gに至る領域に離脱しないように保持される。そして、確実に排出通路Pに導かれる。
図示はしないが本実施形態でも、図5の第2実施形態の変形形態に示すと同様に、排出通路拡張段差を2段とすることができる。
図9は本発明の第4実施形態を示す説明図である。
図9に示すように、薄刃111の刃先の断面は排出通路Pを狭くするように形成されている。薄刃111の内側の字形の裾は、均等な半径r1の内壁面W1に連続している。
図4の実施形態では、薄刃111から排出通路拡張段差gまでの距離が、薄刃の位置にかかわらず一定(h)であったが、本実施形態では、距離h(0.1mm以上1.5mm以下)が薄刃111の位置によって異なっている。
この場合にも、打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品は、刃先112から排出通路拡張段差gに至る領域に離脱しないように保持され、確実に排出通路Pに導かれる。
図10は本発明の第5実施形態の一例を示す説明図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。
図10(A),(B)に示すように、薄刃111の刃先の断面は打ち抜き品の輪郭と同じに形成されている。薄刃111の内側は、均等な半径r1の内壁面W1である。本実施形態では、この内壁面W1に排出通路Pの排出方向に沿って排出通路狭窄リブRB_Aが形成されている。
打ち抜き品fは、排出通路狭窄リブRB_Aにより排出通路P内に排出通路狭窄リブRB_Aにより保持される。この保持力は適宜排出通路狭窄リブRB_Aの数や太さ(あるいは高さ)を変えることにより調整できる。
打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品fは、排出通路狭窄リブRB_Aにより離脱しないように保持され、確実に排出通路Pに導かれる。
図11は本発明の第5実施形態の他の例を示す説明図であり、(A)は側断面図、(B)は平面図である。
図10では内壁面W1に排出通路狭窄リブRB_Aを形成したが、図11ではバンクBKを形成してあり、打ち抜き品fは、バンクBKにより排出通路P内に保持される。この保持力は適宜バンクBKの幅や高さ(厚み)を変えることにより調整できる。
打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品fは、バンクBKにより離脱しないように保持され、確実に排出通路Pに導かれる。
図12は本発明の第6実施形態を示す説明図である。
図12に示すように、薄刃111の刃先の断面は排出通路Pを狭くするように形成されている。薄刃111の内側の排出通路Pは、均等な半径r1の内壁面W1に連続している。
薄刃111の内壁面W1の、刃先112からの距離h(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、ダウンスロープsが形成されている。このダウンスロープsは、中心軸Lに対し傾斜角15°以上45°以下で形成されている。
打抜き刃11により、薄状体8を打ち抜くと、打ち抜き品は、図13に示すように、刃先112から排出通路拡張段差gに至る領域に離脱しないように保持される。そして、確実に排出通路Pに導かれる。
図13(A)から(D)は本発明の第6実施形態の一例を示す説明図である。
図13(A)から(D)に示すように、薄刃111の刃先の断面は排出通路Pを狭くするように形成されている。薄刃111の内側の排出通路Pは、均等な径の内壁面に連続している。
薄刃111の内壁面の、刃先112からの距離h(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、排出通路狭窄リブRB_Bが形成されている。
図13(A),(B)では、排出通路狭窄リブRB_Bは中心軸Lに対して傾斜していない(軸対照である)。図13(C),(D)では、排出通路狭窄リブRB_Bは中心軸Lに対して傾斜している。
また、図13(A),(C)では排出通路Pが、排出通路狭窄リブRB_Bの部分から徐々に広くなっているが、図13(B),(D)では排出通路狭窄リブRB_Bの近傍でほぼ同じである。
これらの排出通路狭窄リブRB_Bの高さは、0.03mm≦g≦1.5mmに設定されている。
本実施形態の打抜き刃11により、薄状体を打ち抜く場合には、打ち抜き品は、排出通路狭窄リブRB_Bにより、外部への散逸が生じることなく、確実に排出通路Pに導かれる。
図14(A)から(D)は本発明の第6実施形態の他の例を示す説明図である。
図14(A)から(D)に示すように、薄刃111の刃先の断面は排出通路Pを狭くするように形成されている。薄刃111の内側の排出通路Pは、均等な径の内壁面に連続している。
薄刃111の内壁面の、刃先112からの距離h(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、排出通路狭窄リブRB_Bが形成されている。
図14(A)から(D)では、排出通路狭窄リブRB_Bは、排出通路Pの内壁面の全部には形成されていない(一部に形成されている)。
図14(A),(B)では、排出通路狭窄リブRB_Bは中心軸Lに対して傾斜していない。図14(C),(D)では、排出通路狭窄リブRB_Bは中心軸Lに対して傾斜している。
また、図14(A),(C)では排出通路Pが、排出通路狭窄リブRB_Bの部分から徐々に広くなっているが、図14(B),(D)では排出通路狭窄リブRB_Bの近傍でほぼ同じである。
これらの排出通路狭窄リブRB_Bの高さは、0.03mm≦g≦1.5mmに設定されている。
本実施形態の打抜き刃11により、薄状体を打ち抜く場合には、打ち抜き品は、排出通路狭窄リブRB_Bにより、外部への散逸が生じることなく、確実に排出通路Pに導かれる。
図15(A)から(D)は本発明の第6実施形態の他の例を示す説明図である。
図15(A)から(D)に示すように、薄刃111の刃先の断面は排出通路Pを狭くするように形成されている。薄刃111の内側の排出通路Pは、均等な径の内壁面に連続している。
薄刃111の内壁面の、刃先112からの距離h(0.1mm以上1.5mm以下の領域)に、排出通路狭窄リブRB_Bが形成されている。
図14(A)から(D)では、排出通路狭窄リブRB_Bは、排出通路Pの内壁面の全部には形成されていない(一部に形成されている)。また、排出通路狭窄リブRB_Bが形成されていない部分、ないし排出通路狭窄リブRB_Bの高さが低い部分には排出通路拡張段差gが形成されている。
図14(A),(B)では、排出通路狭窄リブRB_Bおよび排出通路拡張段差gは中心軸Lに対して傾斜していない。図14(C),(D)では、排出通路狭窄リブRB_Bは中心軸Lに対して傾斜している。
また、図14(A),(C)では排出通路Pが、排出通路狭窄リブRB_Bの部分から徐々に広くなっているが、図14(B),(D)では排出通路狭窄リブRB_Bの近傍でほぼ同じである。
これらの排出通路狭窄リブRB_Bの高さは、0.03mm≦g≦1.5mmに設定されている。
本実施形態の打抜き刃11により、薄状体を打ち抜く場合には、打ち抜き品は、排出通路狭窄リブRB_Bにより、外部への散逸が生じることなく、確実に排出通路Pに導かれる。
5 超音波振動子
11 打抜き刃
110 基台部
111 薄刃
112 刃先
BK バンク
f 抜き品
g 排出通路拡張段差
g1 第1排出通路拡張段差
g2 第2排出通路拡張段差
L 中心軸
P 排出通路
RB_A,RB_B 排出通路狭窄リブ
s ダウンスロープ
W1,W2,W3 内壁面
θ,θ1,θ2 傾斜角

Claims (11)

  1. 切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
    前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に排出通路拡張段差が形成され、
    前記排出通路拡張段差の前では断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも小さく、前記排出通路拡張段差の後ろでは断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、かつ、 前記排出通路拡張段差の高さがg(0.03mm≦g)である、
    ことを特徴とする打ち抜き刃。
  2. 切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
    前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に排出通路拡張段差が形成され、
    前記排出通路拡張段差の前では前記断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも小さく、かつ、
    前記排出通路拡張段差の高さがg(0.03mm≦g≦1.5mm)である、
    ことを特徴とする打ち抜き刃。
  3. 前記排出通路拡張段差は、前記薄刃の周の全体にわたり形成され、または前記薄刃の周の一部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の打ち抜き刃。
  4. 前記刃先から排出通路拡張段差までの距離が、前記薄刃の位置によって異なることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の打ち抜き刃。
  5. 前記排出通路拡張段差の中心軸に対する傾斜角がθ(30°≦θ≦135°)であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の打ち抜き刃。
  6. 切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
    前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に下り傾斜が形成され、
    前記下り傾斜の前では前記断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも小さく、前記下り傾斜の途中または終端では断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、かつ、
    前記下り傾斜の中心軸に対する下り傾斜角がθ(15°≦θ≦45°)であり、
    前記刃先から前記下り傾斜開姓位置までの距離が、前記薄刃の位置によって異なる、
    ことを特徴とする打ち抜き刃。
  7. 切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
    前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に1つまたは複数の排出通路狭窄リブが前記排出通路の排出方向に沿って形成され、
    前記排出通路狭窄リブが形成された壁面の断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、
    前記排出通路狭窄リブが前記打ち抜き品を前記排出通路内で支持する、
    ことを特徴とする打ち抜き刃。
  8. 切削形成した薄状体打ち抜き用の薄刃を有するとともに、前記薄刃の内側に打ち抜き品を排出するための排出通路が形成された打ち抜き刃であって、
    前記排出通路の壁面の刃先からh(0.1mm≦h≦1.5mm)の距離に1つまたは複数の排出通路狭窄リブが前記排出通路の排出方向に交差するように形成され、
    前記排出通路狭窄リブが形成された壁面の断面の内輪郭が前記打ち抜き品の輪郭と同じまたは前記打ち抜き品の輪郭よりも大きく、かつ、
    前記排出通路狭窄リブの高さがg(0.03mm≦g≦1.5mm)であり、
    前記排出通路狭窄リブが、前記打ち抜き品の刃の外部への散逸を防止する、
    ことを特徴とする打ち抜き刃。
  9. 前記排出通路狭窄リブは、前記薄刃の周の全体にわたり形成され、または前記薄刃の周の一部に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の打ち抜き刃。
  10. 前記刃先から排出通路狭窄リブまでの距離が、前記薄刃の位置によって異なることを特徴とする請求項8または9に記載の打ち抜き刃。
  11. 超音波発生素子が取り付けられていることを特徴とする請求項1,2,6,7または8に記載の打ち抜き刃。
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