JP2012090855A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】液の滲み出し防止効果に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品1は、表面シート2、裏面シート3及びこれら両シート間に配された吸収体4を具備する縦長の本体部5、及び該本体部5の両側縁から延出する一対のウイング部6,6を有する。前記本体部5における、前記吸収体4の両側縁41,41それぞれの外方に、ウイング部形成材62と裏面シート3とがホットメルト型接着剤71を介して連続的に接合された帯状接合部7が、該本体部5の長手方向に延びて形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関し、特にウイング部を有する女性用吸収性物品に関する。
一般に、ウイング部を有する吸収性物品は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する本体部及び該本体部の両側縁から延出する一対のウイング部を有しており、その使用時には、一対のウイング部を、裏面シート側に折り曲げ、折り曲げたウイング部を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面等に粘着剤等で固定して使用する。
また、ウイング部に用いるシート材の使用量を低減する観点等から、ウイング部を有する吸収性物品の製造方法として、表面シートや裏面シート等の原反とは異なる原反から、ウイング部に近い形状のウイング片を形成し、そのウイング片を、表面シートや裏面シート等の本体部の構成材料と接合し、本体部の両側部に固定する方法が提案されている。
このようにウイング部に近い形状のウイング片を固定してウイング部を形成する場合には、吸収性物品の使用時に、ウイング部を引っ張ってもウイング片が本体部から取れたりしないように、ヒートシールにより、ウイング片を本体部の構成材料に接合することが行われている。例えば、特許文献1には、一部がウイング部を構成するサイド不織布と不透液性裏面シートとの固着に関し、該サイド不織布をヒートシールによって固着することが記載されている。
しかし、ヒートシールによりウイング片を固着し、そのシール部によって防漏効果も高めようとする場合には、ウイング部や本体部におけるウイング部近傍に連続して硬い部分が微小な凹凸を生じて形成され、吸収性物品の着用時に、着用者が違和感や不快感を与え易い。また、表面シートをウイング片と接合した後に、吸収体の側縁近傍において、該ウイング片を裏面シートにヒートシールにより接合した場合には、該裏面シートに破れが生じることがある。一方で、柔軟な固定とするためにウイング片を間欠に固定することができるが、シールによる接合が非連続であるため液が染み出る隙間が形成されやすく、間欠的な圧着加工では凹凸が形成されてより隙間が離間しやすく、防漏性が低下する。
また、特許文献2には、ウイング片を、接着剤を用いて、本体部から延出した表面シート及び裏面シートに間欠的に接合することが記載されている(特許文献2参照)。
しかし、特許文献2の技術は、ウイング片と本体部との接着剤による接合部を、ウイング部に形成しており、その接合部は、液の滲みだし防止性の向上を目的とするものではない。
特開2002−272786号公報 特開2001−61884号公報
従って、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の本体部、及び該本体部の両側縁から延出する一対のウイング部を有する吸収性物品であって、前記本体部における、前記吸収体の両側縁それぞれの外方に、ウイング部形成材と前記裏面シートとがホットメルト型接着剤を介して連続的に接合された帯状接合部が、該本体部の長手方向に延びて形成されている吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品によれば、ホットメルト型接着剤によりウイング部形成材を本体部に微小な凹凸(シワ)を生じさせずに強固に固定することができると共に、柔軟に変形可能な接合構造の形成により着用時に不快感や違和感が生じにくく、また、そのホットメルト型接着剤により、優れた液の滲み出し防止効果が得られる。
図1は、本発明の一実施形態である生理用ナプキンを表面シート側から見た平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンのウイング部形成材を示す平面図である。 図4は、表面シートとウイング部形成材とが融着した融着部の形成態様のいくつかの例を示す図である。 図5は、本体側部接合部と帯状接合部との位置関係の例を示す図である。 図6は、本発明の他の実施形態である生理用ナプキンを示す図(図1相当図)である。 図7は、図6に示す生理用ナプキンのVII−VII線断面図である。 図8は、本発明の更に他の実施形態を示す模式断面図であり、図8(a)はウイング部形成材として凹凸シートを用いた例、図8(b)は裏面シートとして凹凸シートを用いた例を示す図である。 図9は、本発明の更に他の実施形態を示す模式断面図である。
以下本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態である生理用ナプキン1(以下、ナプキン1ともいう)は、図1及び図2に示すように、縦長の本体部5及び該本体部5の両側縁から延出する一対のウイング部6,6を有する。
本体部5は、図1中X方向に長い形状を有し、その裏面には、該本体部5を、ショーツのクロッチ部の肌対向面(着用者の肌側に向けられる面)に固定するための本体粘着部(図示せず)が形成されており、ウイング部6の裏面には、各ウイング部6を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面(着用者の肌側とは反対側に向けられる面)に固定するためのウイング部粘着部61が形成されている。クロッチ部の非肌対向面には、上層及び下層を有する二重構造のクロッチ部の下層側の面も含まれる。
本体部5は、図1に示すように、左右両側方にウイング部6,6を有する中央部A、ナプキン1の着用時に中央部Aより着用者の腹側に配される前方部B、及びナプキン1の着用時に中央部Aよりも着用者の背中側に配される後方部Cを有している。ナプキン1の着用時には、通常、本体部5の中央部Aが、着用者の液排出部(膣口等)に対向配置される。
本体部5は、図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及びこれら両シート間に配された液保持性の吸収体4を具備する。
表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は、何れも、本体部5の長手方向(X方向)に長い縦長の形状を有している。表面シート2は、本体部5の長手方向(X方向)に沿って延びる両側縁21,21を有し、表面シート2の前後端は、ナプキン1及び本体部5の前後端の輪郭と一致する円弧形状を有している。吸収体4は、本体部5の長手方向(X方向)に沿って延びる両側縁41,41を有し、吸収体4の前後端は、ナプキン1及び本体部5の前後端よりやや内側に位置して同様の湾曲形状を有している。
裏面シート3は、本体部5の前方部B及び後方部Cにおいては、本体部5の輪郭と一致する輪郭を有しており、本体部5の中央部Aにおいては、前方部B及び後方部Cにおける本体部5の両側縁の位置から幅方向外方に延出し、その一部が、ウイング部6,6内に入り込んでいる。中央部Aにおける裏面シート3は、その両側縁31,31は、ウイング部6の突出方向における基端と先端との間に位置しており、より詳しくは、ウイング部6の突出方向において、基端と先端との間の中央位置より基端側に位置している。また、裏面シート3の両側縁31,31は、本体部5の長手方向(X方向)に沿って延びている。
ナプキン1における一対のウイング部6は、表面シート2及び裏面シート3とは別体である一対のウイング部形成材62を、本体部5の両側部に固定して形成されている。
第1実施形態のナプキン1におけるウイング部形成材62は、図3に示すように、本体部5の幅方向中央側に配される内側縁63は、本体部5の長手方向(X方向)に沿って延びる直線状をなしており、本体部5の幅方向外方側に配される外側縁64は、ナプキン1の輪郭に一致する形状を有している。
本体部5に対するウイング部形成材62の固定態様について説明すると、ウイング部形成材62は、図2に示すように、本体部5における吸収体4の側縁41より外方において、ホットメルト型接着剤71を介して裏面シート3に接合されている。
このホットメルト型接着剤71は、本体部5の長手方向に沿って連続的に配されており、このホットメルト型接着剤71による、ウイング部形成材62と裏面シート3との接合により、本体部5の両側部に、それぞれ本体部5の長手方向に沿って延びる一対の帯状接合部7,7が形成されている。
本ナプキン1における帯状接合部7は、本体部5、より詳細には、ウイング部6をショーツに固定する際の折り曲げ線Pの位置より内方側に形成されている。また、帯状接合部7は、ウイング部6、特に折り曲げ線Pの位置より外方に延出していない。
このホットメルト型接着剤71を用いた帯状接合部7の存在により、吸収体4に吸収された液(経血等)が、ウイング部形成材62と裏面シート3との間又はウイング部形成材中を通って滲み出すことが効果的に防止され、それにより、漏れ出した液による下着や肌の汚染を防止することができる。
また、表面シート2をウイング部形成材62と接合した後に、吸収体4の側縁41の近傍において、該ウイング部形成材62を裏面シート3にヒートシールにより接合した場合には、熱単独あるいは噛合せとの組合せの接合による材料の局所的延伸(と樹脂集合)により該裏面シート3に破れが生じ易くなる欠点があるが、ホットメルト型接着剤71により接合することにより、そのような場合にも、裏面シート3の破れを防止することができる。
なお、本体部5の中央部Aにおいて、帯状接合部7(ホットメルト型接着剤71)と吸収体4の側縁41との間の距離L1は、良好な接合強度(剥離強度)とウイング部の操作性(可撓性)の観点から、7mm以下であることが好ましく、より好ましくは良好な液の防漏性の観点を加えて1〜6mm、更に好ましくは2〜5mmである。
各材料間の隙間消失による液の滲み出し防止の観点から、帯状接合部7を形成するホットメルト型接着剤71の幅W(図2参照)は、1mm以上であることが好ましく、より好ましくは2mm以上、更に好ましくは4mm以上である。他方、良好なウイング操作性(可撓性)の観点から、ホットメルト型接着剤71の前記幅Wは、7mm以下であることが好ましく、より好ましくは5mm以下である。
また、接合の安定による液の滲み出し防止の観点から、帯状接合部7を形成するホットメルト型接着剤71の塗工坪量は、15g/m2であることが好ましく、より好ましくは20g/m2以上、更に好ましくは25g/m2以上である。他方、剛性や隆起による違和感の抑制の観点から、ホットメルト型接着剤71の塗工坪量は、50g/m2以下であることが好ましく、より好ましくは35g/m2以下である。
また、液の滲み出し防止の観点から、帯状接合部7は、図1に示すように、本体部5の長手方向において、ウイング部6の全長(X方向の全長)に亘っていることが好ましい。帯状接合部7は、ウイング部6の長さを超えて、前方部Bから後方部Cに亘っていることがより好ましい。帯状接合部7の全長L7は、例えば、ウイング部6の長さL6の90〜150%とすることができ、より好ましくは、ウイング部6の長さL6の95〜120%である。
また、本実施形態のナプキン1においては、図2に示すように、ウイング部形成材62の内側縁63側が、表面シート2の両側部上に積層されており、その積層部分に、表面シート2とウイング部形成材62とが、ヒートシール又は超音波シールにより融着された融着部8が形成されている。この融着部8も、帯状接合部7と同様に、本体部5に存在するものである。
本実施形態における融着部8は、帯状接合部7とほぼ平行に、連続直線状に形成されている。但し、表面シート2とウイング部形成材62とを接合した融着部8としては、本体部5の長手方向に連続的に形成されているものに代えて、長手方向に間欠的に形成されているものを設けても良い。また、本体部5の長手方向に直線状に延びている融着部8に代えて、図4に示すように、連続波状に形成された融着部8を設けることもできる。長手方向に間欠的に形成する個々の融着部の形状は、小円状や短冊状、円弧状等であっても良い。
また、本体部5の幅方向(Y方向)における融着部8と帯状接合部7の位置関係は、図4(a)に示すように、融着部8より帯状接合部7が、本体部5の幅方向の外方側にあっても良いし、図4(b)に示すように、融着部8より帯状接合部7が、本体部5の幅方向の内方側(幅方向中央側)にあっても良いし、両者が重なっていても良い。また、図4(c)に示すように、融着部8が、帯状接合部7と重なる部分と重ならない部分とを有していても良い。
本体部5の中央部Aにおいて、裏面シート3とウイング部形成材62とを連続帯状に塗工されたホットメルト型接着剤71に接合する一方、表面シート2とウイング部形成材62との間を、熱又は超音波による融着で接合することにより、液の滲み出しを効果的に防止しつつ、表面シート2と裏面シート3がウイング部形成材62を介して一体的にされることでウイング部形成材62の分離を防ぐことができる。
また、本実施形態のナプキン1は、図1に示すように、その周縁部に、裏面シート3と、ウイング部形成材62及び/又は表面シート2との間が、熱エンボス加工によって接合された周縁シール部11を有している。これにより、本体部5の長手方向の両側部、より詳細には、前方部B及び後方部Cにおける本体部5の側縁部5B,5Cに、ウイング部形成材62と、裏面シート3とが熱又は超音波により融着した本体側部接合部12を有している。本実施形態におけるウイング部形成材62は、その内側縁63側が、前述した融着部8で表面シート2に接合されており、該ウイング部形成材62は、表面シート2に接合されて該表面シート2から側方に延出している。
そして、図1に示すように、帯状接合部7における相互に離間した複数の部位7B,7Cが、それぞれ、図1及び図5(b)に示すように、本体側部接合部12と一部が重なっている。帯状接合部7の部位7B及び7Cは、それぞれ、図5(a)に示すように、本体側部接合部12と隣接していても良いし、それぞれの全部又は一部が重なっていてもよい。また、部位7B及び7Cの一方が、本体側部接合部12と隣接し、他方が、本体側部接合部12と重なっていても良い。
このように、帯状接合部7が、ウイング部6の前後に離間した複数箇所で、表面シート2又は該表面シート2と連結されたウイング部形成材62が裏面シート3に固定された本体側部接合部12と実質的に連続していることによって、本体側部接合部12が柔軟でありながら高い接合強度を得られるとともに、高い側方防漏性を得やすく、剥離基端部が形成されにくいため帯状接合部7の接合性も高め易い。
また、本ナプキン1においては、図1に示すように、本体部5の中央部Aに、表面シート2と吸収体4とを熱エンボス加工により一体的に圧縮して形成された2重の防漏溝9が形成されており、それによって、図2に示すように、吸収体4に、左右の防漏溝9間に挟まれた厚みの厚い部分42と、その両側に位置する厚みの薄い部分43,43とが形成されている。吸収体4の両側部に厚みの薄い部分を設けることにより、吸収体4中の液(経血等)の吸収容量が減少し、同じ構造部分での広がりや防漏溝に沿った拡散によって長手方向に拡散して側方に流れ出しにくくなり、結果として吸収体側方に至る液量を減少できるため、ウイング部形成材62と裏面シート3との間又はウイング部形成材中を通って液が滲み出すことが一層効果的に防止される。
なお、吸収体4の両側部の厚みの薄い部分43,43は、坪量が幅方向において均一な吸収体4の一部を加圧圧縮して形成したものであっても良いし、他の部分よりも吸収体の構成材料の坪量を他の部分より減らして形成したものであっても良い。
次に、本発明の第2実施形態である生理用ナプキン1A(以下、ナプキン1Aともいう)について、図6及び図7を参照して説明する。
第2実施形態のナプキン1Aについては、第1実施形態のナプキン1との相違点について主として説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態と同様であり、第1実施形態について上述した説明が適宜適用される。図6及び図7には、第1実施形態のナプキンの構成要素等と同様の構成要素等に同一の符号を付してある。
第2実施形態のナプキン1Aにおけるウイング部形成材62は、図3に示すように、本体部5の長手方向(X方向)の長さL7が、第1実施形態のナプキン1に比して短く、また、ウイング部形成材62の内側縁63側が、本体部5を構成する表面シート2と裏面シート3との間に配されている。
また、ナプキン1Aにおける表面シート2と裏面シート3とは、ほぼ同大同形であり、表面シート2の両側縁21,21及び裏面シート3の両側縁21,21は、何れも、本体部5の前方部Bから後方部Cに亘って、ほぼ直線状に延びている。第2実施形態におけるウイング部形成材62は、本体部5の長手方向(X方向)の長さL7が、本体部5(吸収性物品の全長に同じ)の全長の80〜95%程度である。
第2実施形態のナプキン1Aにおいても、本体部5の中央部Aにおいて、ウイング部形成材62と裏面シート3とが、本体部5の長手方向(X方向)に沿って塗工されたホットメルト型接着剤71を介して連続的且つ帯状に接合されている。そして、この接合により、本体部5の両側部に、それぞれ本体部5の長手方向に沿って延びる一対の帯状接合部7,7が形成されている。
第2実施態様のナプキン1Aにおいても、このホットメルト型接着剤71を用いた帯状接合部7の存在により、第1実施形態のナプキン1と同様の作用効果が奏し得られる。
第2実施形態のナプキン1Aにおいては、図7に示すように、ウイング部形成材62の内側縁63側が、表面シート2の両側部の下に積層されており、その積層部分に、表面シート2とウイング部形成材62とが、ヒートシール又は超音波シールにより融着された融着部8Aが形成されている。この融着部8Aの存在により、融着部8を有する第1実施形態のナプキン1と同様の作用効果が得られる。融着部8Aも、融着部8と同様に、その形成態様や帯状接合部7との位置関係について種々の変形が可能である。
第2実施形態のナプキン1は、図1に示すように、その周縁部に、裏面シート3と表面シート2とが、直接又はウイング部形成材62を間に挟んで、熱エンボス加工により接合された周縁シール部11を有している。これにより、本体部5の長手方向の両側部、より詳細には、前方部Bと中央部Aとの境界付近及び中央部Aと後方部Cとの境界付近における本体部5の側縁部5B’,5C’に、表面シート2と裏面シート3とが、ウイング部形成材62を間に挟んだ状態で熱又は超音波により融着した本体側部接合部12が形成されている。
そして、図6に示すように、帯状接合部7における相互に離間した複数の部位7B,7Cが、それぞれ、図6に示すように、本体側部接合部12と隣接している。帯状接合部7の部位7B及び7Cは、それぞれの全部又は一部が本体側部接合部12と重なっていてもよい。
このように、帯状接合部7が、ウイング部6の前後に離間した複数箇所で、表面シート2と裏面シート3とが直接又は間接的に接合された本体側部接合部12と実質的に連続していることによって、第1実施形態と同様の効果が奏される。
上述したナプキン1,1Aの製造方法は、当業者が考え得る任意の方法により製造することができるが、例えば、一枚の帯状シートから左右のウイング部形成材62を切り出し、それらのウイング部形成材62を、表面シート2の帯状原反の両側部にそれぞれヒートシール等により接合した後、その複合シートに吸収体4を乗せ、エンボスロール間に通して防漏溝9を形成した後、その上に、ホットメルト型接着剤71を塗工した裏面シート3の帯状原反を積層し、加圧及び周縁部のシールを行うことで、製造することができる。ホットメルト型接着剤71は、表面シート2の帯状原反側に塗工し、それに、ホットメルト型接着剤71を塗工していない裏面シート3の帯状原反を重ねて接合することもできる。
上述したナプキン1,1Aの各部の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種の材料などを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、単層又は多層構造の不織布や、開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート3としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したものや、各種公知のポリマーシート等を用いることができる。
ウイング部形成材62としては、単層又は多層の不織布や、該不織布と樹脂フィルムとの積層体等を用いることができる。単層の不織布としては、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布等が挙げられ、多層の不織布としては、スパンボンド−メルトブロー複合不織布(SM、SMS)や、エアスルー不織布とスパンボンド不織布の複合シート、エアスルー不織布とスパンボンド−メルトブロー複合不織布の複合シート等が挙げられる。
帯状接合部7を形成するためのホットメルト型接着剤としては、弾性を有するポリマー成分であるスチレンーブタジエン系やスチレンーイソプレン系のもの、また常温(体温相当)で粘着性がほとんど無い低タック性のホットメルト等が挙げられるが、動きにおける追従性の点から、弾性のある樹脂組成を有することが好ましく、それらの中でも、接合の維持の点から、タック性を有する接着剤が好ましい。
ウイング部形成材62及び/又は裏面シート3としては、図8に示すように、凹凸形状を有するものを用いることもできる。その場合、帯状接合部7を形成するホットメルト型接着剤71は、ウイング部形成材62及び/又は裏面シート3の相対向する面における、隣接する凸部間又は凹部間に亘るように連続的に塗工することが好ましい。
例えば、図8(a)は、ウイング部形成材62として、凹凸形状を有するものを用いた例であるが、ウイング部形成材62の裏面シート3側の面に、ホットメルト型接着剤71が、隣接する凸部72,72間に亘るように塗工されている。他方、図8(b)は、裏面シート3として、凹凸形状を有するものを用いた例であるが、裏面シート3のウイング部形成材62側の面に、ホットメルト型接着剤71が、隣接する凹部73,73間に亘るように塗工されている。
このように、ウイング部形成材62及び/又は裏面シート3として、凹凸形状を有するものを用い、隣接する凹部間及び/又は凸部間に亘るように、ホットメルト型接着剤71を比較的多量に塗工することで、ホットメルト型接着剤が、凹部では埋まり、凸部では隆起にあわせて広がることで隙間なく塗工され、接着面積も高くできることから接着力も高くなる。
ウイング部形成材62及び/又は裏面シート3として用いる凹凸形状を有する凹凸シートとしては、シートの平面方向の一方向及びその直交方向の両方向に、凸部と凹部とが交互に多数配されたものや、シートの一方向に延びる凸条部及び凸条部間の溝部を該一方向と直交する方向に交互に有するもの等を用いることができる。前者の凹凸シートは、前記一方向又は直交方向を本体部の長手方向に向けて用いることが好ましく、後者の凹凸シートは、凸条部及び溝部が延びる方向を、本体部の長手方向に向けて用いることが好ましい。前者の凹凸シートとしては、特開平5−154176号公報、特開平10−94558号公報、特開2008−148819号公報に記載のもの等を用いることができ、後者の凹凸シートとしては、特開2008−110029号公報、特開2006−129891号公報に記載のもの等を用いることができる。
また、本発明の吸収性物品においては、本体部5における吸収体4と裏面シート3との間も、該本体部5の幅方向の中央領域において、接着剤によって接合することが好ましい。但し、この接着剤(以下、中央接着剤51ともいう)は、スパイラルパターン等のパターン塗工や、帯状接合部7を形成するホットメルト型接着剤71よりも低坪量に塗工することが好ましい。
そして、この中央接着剤51の塗工範囲を、図9に示すように、吸収体4の側縁41より外方まで拡げて、該中央接着剤51が、帯状接合部7を形成するホットメルト型接着剤71と接触するようにすることが好ましい。
中央接着剤51の塗工範囲をホットメルト型接着剤71の位置まで拡げることにより、吸収体4の側縁41とホットメルト型接着剤71との間に、液が溜まる大きな空間が形成されることを防止することができ、それにより、ウイング部形成材62と裏面シート3との間を通って液が滲み出すことを、一層確実に防止することができる。
本発明は、上述したいくつかの実施形態について制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、ウイング部は、粘着部を介してショーツに固定するものに限られず、機械的面ファスナーのオス部材からなる係合部を用いてショーツに固定するものや、粘着部や機械的面ファスナーからなる係合部を介してウイング部同士を連結して固定するもの等であっても良い。また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等であっても良い。
また、表面シート2として、全域が液透過性のものに代えて、液透過性の中央シートの両側それぞれに、撥水性の不織布からなるサイドシートが連結した構成の複合シートを用いることもできる。
また、上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
1,1A 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 本体部
6 ウイング部
61 ウイング部粘着部
62 ウイング部形成材
7 帯状接合部
71 ホットメルト型接着剤
8,8A 融着部
A 中央部(左右にウイング部を有する部分)
B 前方部
C 後方部

Claims (4)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の本体部、及び該本体部の両側縁から延出する一対のウイング部を有する吸収性物品であって、
    前記本体部における、前記吸収体の両側縁それぞれの外方に、ウイング部形成材と前記裏面シートとがホットメルト型接着剤を介して連続的に接合された帯状接合部が、該本体部の長手方向に延びて形成されている吸収性物品。
  2. 前記本体部に、前記ウイング部形成材と前記表面シートとが熱又は超音波により融着された融着部を有しており、前記本体部の幅方向において、該融着部は、前記帯状接合部と近接しているか、該帯状接合部と一部又は全部が重なっている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記ウイング部形成材及び/又は前記裏面シートが、凹凸形状を有しており、前記帯状接合部を形成するホットメルト型接着剤が、隣接する凸部間又は凹部間に亘るように塗工されている、請求項1〜2の何れか1項に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体と前記裏面シートとの間が、前記本体部の幅方向の中央領域において、接着剤によって接合されており、該中央領域の接着剤は、前記帯状接合部を形成するホットメルト型接着剤の位置に達するように塗工されている請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
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