JP2012086486A - 液体吐出ヘッドのクリーニング機構および液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でノズル面の二度拭きを防止することが可能な液体吐出ヘッドのクリーニング機構を提案する。
【解決手段】クリーニング機構20は、待機位置21Aと拭取り完了位置21Bとの間でワイパー21を移動させる第1移動機構22と、ノズル面18aとワイパー21とが当接可能な当接可能位置とノズル面18aとワイパー21とが離れる離間位置との間で液体吐出ヘッド18を移動させる第2移動機構とを備えている。クリーニング機構20では、1個の駆動用モーターが一方向へ回転すると、第1移動機構22は、待機位置21Aと拭取り完了位置21Bとの間でワイパー21を往復移動させ、第2移動機構は、ワイパー21が待機位置21Aから拭取り完了位置21Bへ移動するときに液体吐出ヘッド18を当接可能位置で保持し、ワイパー21が拭取り完了位置21Bから待機位置21Aへ移動するときに液体吐出ヘッド18を離間位置で保持する。
【選択図】図4
【解決手段】クリーニング機構20は、待機位置21Aと拭取り完了位置21Bとの間でワイパー21を移動させる第1移動機構22と、ノズル面18aとワイパー21とが当接可能な当接可能位置とノズル面18aとワイパー21とが離れる離間位置との間で液体吐出ヘッド18を移動させる第2移動機構とを備えている。クリーニング機構20では、1個の駆動用モーターが一方向へ回転すると、第1移動機構22は、待機位置21Aと拭取り完了位置21Bとの間でワイパー21を往復移動させ、第2移動機構は、ワイパー21が待機位置21Aから拭取り完了位置21Bへ移動するときに液体吐出ヘッド18を当接可能位置で保持し、ワイパー21が拭取り完了位置21Bから待機位置21Aへ移動するときに液体吐出ヘッド18を離間位置で保持する。
【選択図】図4
Description
本発明は、液滴を吐出する複数のノズルが配列される液体吐出ヘッドのノズル面をクリーニングする液体吐出ヘッドのクリーニング機構に関する。また、本発明は、このクリーニング機構を有する液体吐出装置に関する。
従来、インク滴を吐出する印刷ヘッドが搭載されたキャリッジを印刷用紙の幅方向へ往復移動させながら印刷用紙に印刷を行うインクジェットプリンターが知られている。この種のインクジェットプリンターは、印刷ヘッドのノズル面を拭くワイパーを備えている(たとえば、特許文献1参照)。ワイパーを備えるインクジェットプリンターでは、一般に、ノズル面とワイパーとが接触可能な位置までノズル面に向かってワイパーを移動させた状態で、キャリッジを一方向へ移動させて、ワイパーでノズル面を拭く。また、このインクジェットプリンターでは、ノズル面が拭き終わると、ノズル面とワイパーとが接触しない位置までノズル面に直交する方向へワイパーを退避させて、ワイパーによるノズル面の二度拭きを防止している。このように、ワイパーによるノズル面の二度拭きを防止することで、ワイパーに付着した異物がノズルに刷り込まれるのを防止し、また、ワイパーの劣化を防止している。
上述のように、従来、印刷用紙の幅方向へ移動可能な印刷ヘッドを有するインクジェットプリンターにおいては、ワイパーによって印刷ヘッドのノズル面をクリーニングするクリーニング機構が提案されている。しかしながら、印刷用紙の幅方向へ印刷ヘッドが移動しないインクジェットプリンターにおいては、ワイパーによって印刷ヘッドのノズル面をクリーニングするクリーニング機構が提案されていない。また、印刷用紙の幅方向へ移動可能な印刷ヘッドを有する従来のインクジェットプリンターの場合、ノズル面の二度拭きを防止するために、キャリッジを移動させるための駆動源と、ワイパーを移動させるための駆動源とが個別に必要となり、装置の構成が複雑になる。
そこで、本発明の課題は、印刷用紙等の媒体の幅方向へ液体吐出ヘッドが移動しない場合であっても液体吐出ヘッドのノズル面をクリーニングすることが可能で、かつ、簡易な構成でノズル面の二度拭きを防止することが可能な液体吐出ヘッドのクリーニング機構を提案することにある。また、本発明の課題は、この液体吐出ヘッドのクリーニング機構を有する液体吐出装置を提案することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の液体吐出ヘッドのクリーニング機構は、液滴を吐出する液体吐出ヘッドのノズル面に当接して前記ノズル面を拭くワイパーと、前記ノズル面の一端側に前記ワイパーが配置される待機位置と、前記ノズル面の他端側に前記ワイパーが配置される拭取り完了位置との間で、前記ワイパーを移動させる第1移動機構と、前記ノズル面と前記ワイパーとが当接可能な当接可能位置と、前記ノズル面に直交する方向で前記ノズル面と前記ワイパーとが離れる離間位置との間で、前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を移動させる第2移動機構と、前記第1移動機構および前記第2移動機構に連結される駆動用モーターと、を有し、前記第1移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って、前記待機位置と前記拭取り完了位置との間で前記ワイパーを往復移動させ、前記第2移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って、前記待機位置において前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を前記当接可能位置へ移動させ、前記拭取り完了位置において前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を前記離間位置へ移動させるとともに、前記待機位置から前記拭取り完了位置へ前記ワイパーが移動するときに前記当接可能位置で前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を保持し、前記拭取り完了位置から前記待機位置へ前記ワイパーが移動するときに前記離間位置で前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を保持することを特徴とする。
本発明の液体吐出ヘッドのクリーニング機構では、第1移動機構は、駆動用モーターの一方向への回転に伴って、ノズル面の一端側にワイパーが配置される待機位置とノズル面の他端側にワイパーが配置される拭取り完了位置との間でワイパーを往復移動させている。そのため、ワイパーの移動方向と印刷用紙等の媒体の幅方向とを一致させれば、媒体の幅方向へワイパーを往復移動させることが可能になる。したがって、本発明では、媒体の幅方向へ液体吐出ヘッドが移動しない場合であっても、ワイパーによって液体吐出ヘッドをクリーニングすることが可能になる。
また、本発明では、第2移動機構は、駆動用モーターの一方向への回転に伴って、ノズル面とワイパーとが当接可能な当接可能位置へ液体吐出ヘッドおよびワイパーの少なくとも一方を待機位置において移動させ、ノズル面に直交する方向でノズル面とワイパーとが離れる離間位置へ液体吐出ヘッドおよびワイパーの少なくとも一方を拭取り完了位置において移動させるとともに、待機位置から拭取り完了位置へワイパーが移動するときに当接可能位置で液体吐出ヘッドおよびワイパーの少なくとも一方を保持し、拭取り完了位置から待機位置へワイパーが移動するときに離間位置で液体吐出ヘッドおよびワイパーの少なくとも一方を保持している。そのため、本発明では、1個の駆動用モーターを用いた簡易な構成で、ノズル面の二度拭きを防止することが可能になる。また、本発明では、駆動用モーターを一方向へ回転させれば、ワイパーが、ノズル面を拭きながら待機位置から拭取り完了位置まで移動し、かつ、ノズル面から離れた状態で拭取り完了位置から待機位置まで移動する。したがって、本発明では、クリーニング機構の制御を簡素化することが可能になる。
本発明において、前記第1移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って一方向へ回転して前記待機位置と前記拭取り完了位置との間で前記ワイパーを往復移動させるリードスクリューと、前記駆動用モーターの動力を前記リードスクリューへ減速して伝達する動力伝達機構と、を有し、前記第2移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って一方向へ回転して、前記ノズル面に直交する方向へ前記液体吐出ヘッドまたは前記ワイパーを移動させるカムを有することが好ましい。
本発明において、液体吐出ヘッドのクリーニング機構は、前記拭取り完了位置で前記ワイパーに付着している液滴を拭き取るワイパー清掃部材と、前記ワイパー清掃部材を保持する保持部材と、前記駆動用モーターに連結されるとともに、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って前記保持部材を回動させて前記ワイパーに前記ワイパー清掃部材を接触させる第3移動機構と、を有することが好ましい。このように構成すると、ワイパー清掃部材によってワイパーに付着している液滴を除去することができる。したがって、ワイパーによってノズル面をきれいに拭くことが可能になる。また、このように構成すると、拭取り完了位置でワイパーを移動させなくても、ワイパーに付着した液滴を除去することができる。したがって、ワイパーの可動範囲を狭めてもワイパーに付着した液滴を除去することが可能になる。すなわち、ワイパーに付着した液滴の除去が可能であっても、ワイパーの可動範囲を狭めることが可能となり、その結果、クリーニング機構を小型化することが可能になる。また、このように構成すると、第1移動機構および第2移動機構に連結される駆動用モーターの一方向への回転に伴って、保持部材が回動するため、保持部材を回動させるための駆動源を別途設ける必要がない。したがって、クリーニング機構の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、前記ワイパー清掃部材は、吸湿性を有する吸湿性材料で形成されるとともに円筒状に形成され、前記保持部材は、前記ワイパー清掃部材を回転可能に保持し、前記ワイパーと前記ワイパー清掃部材との接触時に、前記ワイパー清掃部材が回転しながら前記ワイパーに接触することが好ましい。このように構成すると、ワイパーに付着している液滴をワイパー清掃部材が拭き取る際に、ワイパー清掃部材の回転に伴って、ワイパーに対するワイパー清掃部材の接触位置が変わっていく。したがって、吸湿性材料で形成されたワイパー清掃部材によって、ワイパーに付着している液滴を効果的に除去することが可能になる。
本発明において、前記ワイパーは、可撓性を有する可撓性材料で形成され、前記待機位置から前記拭取り完了位置までの間において撓んだ状態で前記ノズル面に当接し、前記保持部材には、撓んだ状態の前記ワイパーを徐々に復元させる傾斜面が形成されていることが好ましい。このように構成すると、撓んでいるワイパーが復元する際に、ワイパーに付着した液滴の飛び散りを防止することが可能になる。また、このように構成すると、ワイパー清掃部材を保持する保持部材に傾斜面が形成されているため、クリーニング機構の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、前記第3移動機構は、前記保持部材に当接するカム面が形成されるとともに、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って一方向へ回転して、前記保持部材を揺動させる第2のカムを有することが好ましい。
本発明において、たとえば、前記液体吐出ヘッドは、前記ノズル面が上下方向と平行になるように配置され、前記第1移動機構は、前記ワイパーを上下方向へ移動させる。この場合には、前記待機位置は、前記拭取り完了位置の上側にあり、前記ワイパーは、下側へ移動しながら前記ノズル面を拭くことが好ましい。このように構成すると、ワイパーによって拭き取られた液滴が重力によって、ワイパーの進行方向へ移動していくため、ワイパーによってノズル面をきれいに拭くことが可能になる。
本発明において、液体吐出ヘッドのクリーニング機構は、前記ワイパーの下方に配置され、前記ワイパーで拭き取られた液体が溜まる液体受け部を有することが好ましい。このように構成すると、ノズル面から除去された液体が液体吐出ヘッドの周囲を汚してしまうのを防止することが可能になる。また、本発明において、前記液体受け部には、吸湿性を有する吸湿性材料で形成される液体吸収部材が配置されていることが好ましい。このように構成すると、液体受け部に溜まる液体は、液体吸収部材に吸収される。そのため、ノズル面から除去された液体が液体吐出ヘッドの周囲を汚してしまうのを効果的に防止することが可能になる。
本発明の液体吐出ヘッドのクリーニング機構は、液体吐出装置に用いることができる。この液体吐出装置では、媒体の幅方向へ液体吐出ヘッドが移動しなくても、ワイパーによって液体吐出ヘッドをクリーニングすることが可能になる。また、この液体吐出装置では、1個の駆動用モーターを用いた簡易な構成で、ノズル面の二度拭きを防止することが可能になり、かつ、クリーニング機構の制御を簡素化することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の液体吐出装置の実施形態である小切手処理装置1を説明する。
(小切手処理装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる小切手処理装置1の外観斜視図である。図2は、小切手処理装置1の平面図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる小切手処理装置1の外観斜視図である。図2は、小切手処理装置1の平面図である。
小切手処理装置1は、装置本体側の本体ケース2と、左右の開閉カバー3、4とを備えている。本体ケース2と開閉カバー3、4との間には、小切手5を搬送するための小切手搬送路6が形成されている。本形態の小切手搬送路6は、上から見た場合に略U字状に湾曲して延びている細幅の垂直溝によって規定されている。小切手搬送路6の小切手搬送方向の上流端は、細幅の垂直溝からなる小切手送り出し通路7を介して広幅の垂直溝からなる小切手供給部8に繋がっている。小切手搬送路6の下流端は、左右に分岐している細幅の垂直溝からなる左右の分岐通路9、10を介して、左右の広幅の垂直溝からなる第1および第2小切手排出部11、12に繋がっている。
小切手5の表面5aの下端部分には、磁気インク文字列5Aが印刷されている。また、表面5aには、所定の模様の背景に、金額、振出人、番号、サイン等が記載されており、裏面5bには裏書き欄等が設けられている。小切手5は、その幅方向と上下方向とが一致するように、小切手供給部8に挿入される。また、小切手5は、表面5aがU形状の小切手搬送路6の外側を向くように、小切手供給部8に挿入される。
小切手搬送路6には、小切手搬送路6に沿って小切手5を搬送するための複数の搬送ローラ対が配置されている。また、小切手搬送路6には、図2に示すように、磁気インク文字列5Aを読み取るための磁気ヘッド15と、小切手5の表面画像を読み取るためのイメージスキャナー16と、小切手5の裏面画像を読み取るためのイメージスキャナー17と、小切手5の裏面5bに印刷を行うための印刷ヘッド(液体吐出ヘッド)18とが小切手搬送路6に臨むように配置されている。
小切手供給部8から小切手送り出し通路7を介して送り出された小切手5は、小切手搬送路6に沿って搬送されながら、その表面5aに印刷されている磁気インク文字列5A、その表面画像および裏面画像が読み取られた後に、第1小切手排出部11または第2小切手排出部12に振り分けられて排出される。また、小切手5の裏面5bには、必要に応じて印刷が行われる。
(印刷ヘッドのクリーニング機構の構成)
図3は、小切手搬送方向の上流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す斜視図である。図4は、小切手搬送方向の上流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す側面図である。図5は、小切手搬送方向の下流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す斜視図である。図6は、小切手搬送方向の下流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す側面図である。図7は、印刷ヘッド18が離間位置18Bにあるときの印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す側面図である。図8は、ワイパー清掃部材45、保持部材46およびインク受け部48の拡大斜視図である。
図3は、小切手搬送方向の上流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す斜視図である。図4は、小切手搬送方向の上流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す側面図である。図5は、小切手搬送方向の下流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す斜視図である。図6は、小切手搬送方向の下流側から印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す側面図である。図7は、印刷ヘッド18が離間位置18Bにあるときの印刷ヘッド18およびクリーニング機構20を示す側面図である。図8は、ワイパー清掃部材45、保持部材46およびインク受け部48の拡大斜視図である。
印刷ヘッド18は、U形状の小切手搬送路6の内側に配置されている。また、印刷ヘッド18は、ヘッド保持部材19に固定されている。印刷ヘッド18には、インク滴を吐出する複数のノズルが配列されるノズル面18aが形成されている。また、印刷ヘッド18の内部には、複数のピエゾ素子が配置されている。ノズル面18aは、細長い長方形の平面状に形成されており、上下方向と平行に配置されている。また、ノズル面18aは、その長辺の方向と上下方向とが一致するように配置されている。本形態の小切手処理装置1は、印刷ヘッド18をクリーニングするためのクリーニング機構20を備えている。
クリーニング機構20は、ノズル面18aに当接してノズル面18aを拭くワイパー21を備えている。ワイパー21は、ゴム等の可撓性を有する可撓性材料によって平板状に形成されており、U形状の小切手搬送路6の外側に配置されている。また、クリーニング機構20は、ワイパー21を上下動させる第1移動機構22と、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へ印刷ヘッド18を移動させる第2移動機構23とを備えている。第1移動機構22および第2移動機構23には、共通の駆動用モーター(図示省略)が連結されている。
第1移動機構22は、ワイパー21を保持するワイパー保持部材24を備えている。また、第1移動機構22は、ワイパー21を上下方向へ往復移動させるリードスクリュー25と、ワイパー21を上下方向へ案内するガイド軸26とを備えている。リードスクリュー25は、上下方向を軸方向として配置されており、小切手処理装置1の本体フレームに固定されるフレーム27に回転可能に支持されている。ガイド軸26は、リードスクリュー25と平行にフレーム27に固定されている。ワイパー保持部材24には、リードスクリュー25が挿通される筒部24aと、ガイド軸26が挿通される筒部24bとが形成されている。リードスクリュー25およびガイド軸26が取り付けられたフレーム27は、U形状の小切手搬送路6の外側に配置されている。
リードスクリュー25には、ワイパー21を下方向へ移動させるための螺旋状の第1溝部と、ワイパー21を上方向へ移動させるための螺旋状の第2溝部とからなる溝部が形成されている。第1溝部と第2溝部とは、180°位相がずれており、かつ、上端および下端で繋がっている。ワイパー保持部材24の筒部24aの内周面には、リードスクリュー25の溝部に係合する係合突起が形成されている。この係合突起は、リードスクリュー25が一方向へ回転すると、第1溝部に沿った下方向への移動と、第2溝部に沿った上方向への移動とを交互に繰り返す。すなわち、リードスクリュー25が一方向へ回転すると、ワイパー保持部材24は、上下方向へ往復移動する。本形態では、ワイパー21は下側へ移動しながらノズル面18aを拭くように構成されており、リードスクリュー25が一方向へ回転すると、ワイパー保持部材24に保持されるワイパー21は、ノズル面18aの上端よりも上側にワイパー21が配置される待機位置21Aと、ノズル面18aの下端よりも下側にワイパー21が配置される拭取り完了位置21Bとの間を往復移動する。
リードスクリュー25には、動力伝達機構30を介して上述の駆動用モーターが連結されている。動力伝達機構30は、リードスクリュー25の下端に固定される平歯車31と、平歯車31と噛み合う平歯車32と、平歯車32と一体で形成されるかさ歯車33と、かさ歯車33と噛み合うかさ歯車34と、かさ歯車34と一体で形成されるプーリー35と、上述の駆動用モーターが連結される回転軸36の一端側に固定されるプーリー37と、プーリー35とプーリー37とに架け渡されるベルト38とを備えている。回転軸36は、U形状の小切手搬送路6の内側に配置されている。また、回転軸36は、小切手搬送方向を軸方向として小切手処理装置1の本体フレームに回転可能に支持されている。動力伝達機構30は、駆動用モーターの動力を減速してリードスクリュー25へ伝達する。
第2移動機構23は、回転軸36の他端側に固定されるカム41を備えている。カム41は、その回転中心となる回転軸36から外周面(カム面)までの距離が一定でない偏心カムであり、偏心した円板状に形成されている。回転軸36の他端側には、引張りコイルバネ42の一端が取り付けられている。引張りコイルバネ42の他端は、ヘッド保持部材19に固定された固定ピン43に取り付けられている。カム41のカム面は、引張りコイルバネ42の付勢力で固定ピン43に当接している。
ヘッド保持部材19は、小切手処理装置1の本体フレームに対して水平方向へ移動可能となっており、カム41の回転に伴って、固定ピン43がカム41のカム面に沿って移動すると、ヘッド保持部材19とともに印刷ヘッド18は、ワイパー21に近づく方向および離れる方向へ移動する。具体的には、カム41が回転すると、ノズル面18aとワイパー21とが当接可能な当接可能位置18A(図4、図6参照)と、水平方向でノズル面18aとワイパー21とが離れる離間位置18B(図7参照)との間を印刷ヘッド18が移動する。
本形態では、ワイパー21が待機位置21Aにあるときに、離間位置18Bから当接可能位置18Aへ印刷ヘッド18が移動し、ワイパー21が拭取り完了位置21Bにあるときに、当接可能位置18Aから離間位置18Bへ印刷ヘッド18が移動する。また、ワイパー21は、印刷ヘッド18が当接可能位置18Aにある状態で、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動し、印刷ヘッド18が離間位置18Bにある状態で、拭取り完了位置21Bから待機位置21Aまで移動する。待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動するときには、ワイパー21は、撓んだ状態でノズル面18aに当接して、ノズル面18aを拭く。
ノズル面18aの下方には、拭取り完了位置21Bでワイパー21に付着しているインク滴を拭き取るワイパー清掃部材45が配置されている。ワイパー清掃部材45は、スポンジ等の吸湿性を有する吸湿性材料で形成されている。また、ワイパー清掃部材45は、円筒状に形成されており、小切手搬送方向を軸方向として保持部材46に回転可能に支持されている。保持部材46は、小切手処理装置1の本体フレームに固定される固定軸(図示省略)に回動可能に支持されている。また、保持部材46は、バネ等の付勢部材(図示省略)によって上述の固定軸を中心に図4の反時計方向へ付勢されている。
保持部材46には、カム(第2のカム)47の外周面(カム面)が当接している。カム47は、プーリー37と隣接するように回転軸36の一端側に固定されている。カム47は、その回転中心となる回転軸36からカム面までの距離が一定でない偏心カムであり、偏心した円板状に形成されている。本形態では、カム47が回転すると、拭取り完了位置21Bにあるワイパー21にワイパー清掃部材45が接触するように、カム47のカム面に沿って保持部材46が回動する。具体的には、カム47が回転すると、拭取り完了位置21Bにあるワイパー21の下側にワイパー清掃部材45が配置される待機位置45A(図4、図6参照)と、ワイパー21の清掃が完了する清掃完了位置45B(図7参照)との間を保持部材46が揺動する。なお、本形態では、保持部材46を付勢する付勢部材およびカム47等によって、保持部材46を回動させてワイパー21にワイパー清掃部材45を接触させる第3移動機構が構成されている。
保持部材46には、撓んだ状態でノズル面18aに当接するワイパー21を徐々に復元させる傾斜面46aが形成されている。具体的には、図8に示すように、保持部材46に形成される複数のリブの側面が傾斜面46aとなっている。傾斜面46aは、ワイパー清掃部材45が待機位置45Aにあるときに、ノズル面18aの下端に隣接するように配置されている。また、傾斜面46aは、ワイパー清掃部材45が待機位置45Aにあるときに、下側に向かうにしたがって、印刷ヘッド18側へ傾くように傾斜している。
ノズル面18aおよびワイパー21の下方には、ワイパー21で拭き取られたインクが溜まるインク受け部(液体受け部)48が配置されている。インク受け部48は、浅い容器状に形成されている。また、本形態のインク受け部48は、フレーム27と一体で形成されている。インク受け部48には、吸湿性材料で形成されるインク吸収部材(液体吸収部材)が配置されている。
なお、クリーニング機構20は、ノズル面18aを覆うクリーニングキャップ(図示省略)を備えている。このクリーニングキャップは、印刷ヘッド18のクリーニング時に印刷ヘッド18のノズルを吸引する。
(クリーニング機構の動作)
図9は、ワイパー21が待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動する時のクリーニング機構20の状態を示す側面図である。図10は、ワイパー21が拭取り完了位置21Bにあるときのクリーニング機構20の状態を示す側面図である。
図9は、ワイパー21が待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動する時のクリーニング機構20の状態を示す側面図である。図10は、ワイパー21が拭取り完了位置21Bにあるときのクリーニング機構20の状態を示す側面図である。
印刷ヘッド18のクリーニング時には、まず、クリーニングキャップによって、ノズルの吸引が行われる。ノズルの吸引が終了すると、クリーニングキャップは、退避する。クリーニングキャップが退避したときには、ワイパー21は、待機状態となっている。この待機状態では、図4、図6の実線で示すように、ワイパー21は、待機位置21Aにある。また、この待機状態では、印刷ヘッド18は、当接可能位置18Aにあり、ワイパー清掃部材45は、待機位置45Aにある。
この状態で上述の駆動用モーターが一方向へ回転して回転軸36が回転すると、リードスクリュー25およびカム41、47が回転する。リードスクリュー25が回転すると、ワイパー21は、印刷ヘッド18が当接可能位置18Aにある状態で、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動する。すなわち、ワイパー21が待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動するときには、カム41および引張りコイルバネ42によって、印刷ヘッド18は当接可能位置18Aで保持されている。また、このときには、図9の実線で示すように、ワイパー21は、撓んだ状態でノズル面18aに当接して、ノズル面18aを拭く。ワイパー21がノズル面18aの下端よりも下側へ移動して、ノズル面18aから外れると、ワイパー21は、傾斜面46aに沿って移動する。このときには、図9の二点鎖線で示すように、撓んでいたワイパー21は、傾斜面46aに沿って徐々に復元していく。
ワイパー21が拭取り完了位置21Bまで移動すると、図10に示すように、カム47のカム面に沿って保持部材46が回動して、ワイパー清掃部材45が待機位置45Aから清掃完了位置45Bに向かって回動する。このときには、ワイパー清掃部材45は回転しながらワイパー21に接触してワイパー21に付着しているインク滴を拭き取る。
また、ワイパー21が拭取り完了位置21Bまで移動すると、図7に示すように、カム41のカム面に沿って印刷ヘッド18は離間位置18Bへ移動する。また、ワイパー21は、印刷ヘッド18が離間位置18Bにある状態で、拭取り完了位置21Bから待機位置21Aまで移動する。すなわち、ワイパー21が拭取り完了位置21Bから待機位置21Aまで移動するときには、カム41および引張りコイルバネ42によって、印刷ヘッド18は離間位置18Bで保持されている。拭取り完了位置21Bから待機位置21Aまでワイパー21が移動している間に、カム47のカム面に沿って保持部材46が回動して、ワイパー清掃部材45が清掃完了位置45Bから待機位置45Aまで回動する。
ワイパー21が待機位置21Aまで移動すると、カム41のカム面に沿って印刷ヘッド18が当接可能位置18Aまで移動して、ワイパー21は、待機状態となる。
(本実施の形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、駆動用モーターが一方向へ回転すると、ワイパー21は、印刷ヘッド18が当接可能位置18Aにある状態で、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動し、かつ、印刷ヘッド18が離間位置18Bにある状態で、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動する。そのため、上下方向へ印刷ヘッド18が移動しなくても、上下方向へワイパー21を往復させて、ワイパー21によって印刷ヘッド18をクリーニングすることができる。
以上説明したように、本形態では、駆動用モーターが一方向へ回転すると、ワイパー21は、印刷ヘッド18が当接可能位置18Aにある状態で、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動し、かつ、印刷ヘッド18が離間位置18Bにある状態で、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動する。そのため、上下方向へ印刷ヘッド18が移動しなくても、上下方向へワイパー21を往復させて、ワイパー21によって印刷ヘッド18をクリーニングすることができる。
また、本形態では、駆動用モーターが一方向へ回転して、ワイパー21が待機位置21Aから拭取り完了位置21Bまで移動すると、拭取り完了位置21Bで、当接可能位置18Aから離間位置18Bへ印刷ヘッド18が移動し、かつ、ワイパー21が拭取り完了位置21Bから待機位置21Aまで移動すると、待機位置21Aで、離間位置18Bから当接可能位置18Aへ印刷ヘッド18が移動する。そのため、本形態では、1個の駆動用モーターを用いた簡易な構成で、ノズル面18aの二度拭きを防止することができる。また、本形態では、駆動用モーターを一方向へ回転させれば、待機状態のワイパー21がノズル面18aを拭いて、再び、待機状態に戻る。したがって、本形態では、クリーニング機構20の制御を簡素化することができる。
本形態では、ワイパー21が拭取り完了位置21Bまで移動すると、ワイパー清掃部材45がワイパー21に接触してワイパー21に付着しているインク滴を拭き取る。そのため、ワイパー清掃部材45によってワイパー21に付着しているインク滴を除去することができる。特に本形態では、ワイパー清掃部材45が回転しながらワイパー21に接触するため、ワイパー21に付着しているインク滴をワイパー清掃部材45が拭き取る際に、ワイパー21に対するワイパー清掃部材45の接触位置が変わっていく。したがって、本形態では、吸湿性材料で形成されたワイパー清掃部材45によって、ワイパー21に付着しているインク滴を効果的に除去することができる。そのため、本形態では、ワイパー21によってノズル面18aをきれいに拭くことが可能になる。
また、ワイパー21が拭取り完了位置21Bまで移動すると、ワイパー清掃部材45が待機位置45Aから清掃完了位置45Bに向かって回動するため、拭取り完了位置21Bでワイパー21を移動させなくても、ワイパー21に付着したインク滴を除去することができる。したがって、本形態では、ワイパー21の可動範囲を狭めてもワイパー21に付着したインク滴を除去することができる。すなわち、本形態では、ワイパー21に付着したインク滴の除去が可能であっても、ワイパー21の可動範囲を狭めることができ、その結果、クリーニング機構20を小型化することが可能になる。
また、本形態では、駆動用モーターが一方向へ回転すると、保持部材46が回動し、ワイパー清掃部材45がワイパー21に接触してワイパー21に付着しているインク滴を拭き取るため、保持部材46を回動させるための駆動源を別途設ける必要がない。したがって、本形態では、クリーニング機構20の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、保持部材46に、撓んだ状態のワイパー21を徐々に復元させる傾斜面46aが形成されている。そのため、撓んでいるワイパー21が復元する際に、ワイパー21に付着したインク滴の飛び散りを防止することが可能になる。また、保持部材46に傾斜面46aが形成されているため、傾斜面46aが形成される部材が別途設けられる場合と比較して、クリーニング機構20の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、ワイパー21は、待機位置21Aから拭取り完了位置21Bへ向かって下側へ移動しながらノズル面18aを拭いている。そのため、ワイパー21によって拭き取られたインク滴は、重力によって、ワイパー21の進行方向へ移動していく。したがって、本形態では、ワイパー21によってノズル面18aをきれいに拭くことが可能になる。
本形態では、ノズル面18aおよびワイパー21の下方にインク受け部48が配置されている。そのため、ワイパー21によってノズル面18aから除去されたインクやワイパー清掃部材45によってワイパー21から除去されたインクが印刷ヘッド18の周囲を汚してしまうのを防止することが可能になる。また、本形態では、インク受け部48に液体吸収部材が配置されているため、インク受け部48に溜まるインクは、液体吸収部材に吸収される。したがって、ノズル面18aから除去されたインク等が印刷ヘッド18の周囲を汚してしまうのを効果的に防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へ印刷ヘッド18が移動するように第2移動機構23が構成されているが、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へワイパー21が移動するように第2移動機構23が構成されても良い。また、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へ印刷ヘッド18およびワイパー21が移動するように第2移動機構23が構成されても良い。
上述した形態では、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へ印刷ヘッド18が移動するように第2移動機構23が構成されているが、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へワイパー21が移動するように第2移動機構23が構成されても良い。また、水平方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へ印刷ヘッド18およびワイパー21が移動するように第2移動機構23が構成されても良い。
上述した形態では、ワイパー21は下側へ移動しながらノズル面18aを拭いているが、ワイパー21は上側へ移動しながらノズル面18aを拭いても良い。また、上述した形態では、ノズル面18aが横向きに配置され、ワイパー21が上下方向へ往復移動するように第1移動機構22が構成されているが、ノズル面18aが下向きに配置され、ワイパー21が水平方向へ往復移動するように第1移動機構22が構成されても良い。この場合には、上下方向においてノズル面18aとワイパー21とが近づく方向および離れる方向へ印刷ヘッド18およびワイパー21の少なくともいずれか一方が移動するように第2移動機構23が構成される。
上述した形態では、印刷ヘッド18は上下方向へ移動しないが、印刷ヘッド18は上下方向へ移動しても良い。また、上述した形態では、小切手処理装置1を例に本発明の液体吐出装置の実施の形態を説明したが、本発明の構成が適用される液体吐出装置は、磁気ヘッド15およびイメージスキャナー16、17を備えていないインクジェットプリンターであっても良い。また、本発明の構成が適用される液体吐出装置は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、FED(面発ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材や色材等の液体をノズルから吐出する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置や、バイオチップ製造に用いられる生体有機物をノズルから吐出する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置や、精密ピペットとして試料をノズルから吐出する液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置などであっても良い。
1 小切手処理装置(液体吐出装置)、18 印刷ヘッド(液体吐出ヘッド)、18a ノズル面、18A 当接可能位置、18B 離間位置、20 クリーニング機構(液体吐出ヘッドのクリーニング機構)、21 ワイパー、21A 待機位置、21B 拭取り完了位置、22 第1移動機構、23 第2移動機構、25 リードスクリュー、30 動力伝達機構、41 カム、45 ワイパー清掃部材、46 保持部材、46a 傾斜面、47 カム(第3移動機構の一部、第2のカム)、48 インク受け部(液体受け部)
Claims (11)
- 液滴を吐出する複数のノズルが配列される液体吐出ヘッドのノズル面に当接して前記ノズル面を拭くワイパーと、
前記ノズル面の一端側に前記ワイパーが配置される待機位置と、前記ノズル面の他端側に前記ワイパーが配置される拭取り完了位置との間で、前記ワイパーを移動させる第1移動機構と、
前記ノズル面と前記ワイパーとが当接可能な当接可能位置と、前記ノズル面に直交する方向で前記ノズル面と前記ワイパーとが離れる離間位置との間で、前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を移動させる第2移動機構と、
前記第1移動機構および前記第2移動機構に連結される駆動用モーターと、を有し、
前記第1移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って、前記待機位置と前記拭取り完了位置との間で前記ワイパーを往復移動させ、
前記第2移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って、前記待機位置において前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を前記当接可能位置へ移動させ、前記拭取り完了位置において前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を前記離間位置へ移動させるとともに、前記待機位置から前記拭取り完了位置へ前記ワイパーが移動するときに前記当接可能位置で前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を保持し、前記拭取り完了位置から前記待機位置へ前記ワイパーが移動するときに前記離間位置で前記液体吐出ヘッドおよび前記ワイパーの少なくとも一方を保持することを特徴とする液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記第1移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って一方向へ回転して前記待機位置と前記拭取り完了位置との間で前記ワイパーを往復移動させるリードスクリューと、前記駆動用モーターの動力を前記リードスクリューへ減速して伝達する動力伝達機構と、を有し、
前記第2移動機構は、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って一方向へ回転して、前記ノズル面に直交する方向へ前記液体吐出ヘッドまたは前記ワイパーを移動させるカムを有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記拭取り完了位置で前記ワイパーに付着している液滴を拭き取るワイパー清掃部材と、
前記ワイパー清掃部材を保持する保持部材と、
前記駆動用モーターに連結されるとともに、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って前記保持部材を回動させて前記ワイパーに前記ワイパー清掃部材を接触させる第3移動機構と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記ワイパー清掃部材は、吸湿性を有する吸湿性材料で形成されるとともに円筒状に形成され、
前記保持部材は、前記ワイパー清掃部材を回転可能に保持し、
前記ワイパーと前記ワイパー清掃部材との接触時に、前記ワイパー清掃部材が回転しながら前記ワイパーに接触することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記ワイパーは、可撓性を有する可撓性材料で形成され、前記待機位置から前記拭取り完了位置までの間において撓んだ状態で前記ノズル面に当接し、
前記保持部材には、撓んだ状態の前記ワイパーを徐々に復元させる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記第3移動機構は、前記保持部材に当接するカム面が形成されるとともに、前記駆動用モーターの一方向への回転に伴って一方向へ回転して、前記保持部材を揺動させる第2のカムを有することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。
- 前記液体吐出ヘッドは、前記ノズル面が上下方向と平行になるように配置され、
前記第1移動機構は、前記ワイパーを上下方向へ移動させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記待機位置は、前記拭取り完了位置の上側にあり、
前記ワイパーは、下側へ移動しながら前記ノズル面を拭くことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。 - 前記ワイパーの下方に配置され、前記ワイパーで拭き取られた液体が溜まる液体受け部を有することを特徴とする請求項7または8に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。
- 前記液体受け部には、吸湿性を有する吸湿性材料で形成される液体吸収部材が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構。
- 請求項1から10のいずれかに記載の液体吐出ヘッドのクリーニング機構を有することを特徴とする液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010236199A JP2012086486A (ja) | 2010-10-21 | 2010-10-21 | 液体吐出ヘッドのクリーニング機構および液体吐出装置 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2010236199A Withdrawn JP2012086486A (ja) | 2010-10-21 | 2010-10-21 | 液体吐出ヘッドのクリーニング機構および液体吐出装置 |
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Country | Link |
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- 2010-10-21 JP JP2010236199A patent/JP2012086486A/ja not_active Withdrawn
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