JP2012086339A - 部品組立方法および部品組立装置 - Google Patents

部品組立方法および部品組立装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品組立方法および部品組立装置において、挿入部材が被挿入部材の凹部に引っかかりやすい場合にも、効率よく被挿入部材に挿入部材を挿入することができるようにする。
【解決手段】被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して部品を組み立てる部品組立方法であって、凹部の開口を上方に向けて被挿入部材の位置を固定する被挿入部材固定工程(ステップS1)と、挿入部材を凹部上に配置する挿入部材配置工程(ステップS2)と、ステップS2で配置された挿入部材の、凹部に対する偏心方向を検出する偏心方向検出工程(ステップS3)と、挿入部材の水平面に対する傾斜が、偏心方向に沿ってより増大するように被挿入部材を傾ける被挿入部材傾斜工程(ステップS4)と、ステップS4を行った後に挿入部材に衝撃を加える衝撃印加工程(ステップS5)と、を備える方法とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、部品組立方法および部品組立装置に関する。例えば、被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して、被挿入部材および挿入部材を含む部品を組み立てる部品組立方法および部品組立装置に関する。
従来、被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して部品を組み立てる際、被挿入部材の凹部と挿入部材との間に隙間代が少ないと、挿入部材の挿入姿勢によっては挿入部材が凹部に干渉して挿入に失敗し、挿入をやり直さなければならない場合がある。
このため、被挿入部材と挿入部材とを自動組立して部品を製造する場合には、画像処理等を用いて部材間の位置決めを高精度に行ったり、倣い機構を有する把持部を用いて挿入作業を行わせたりすることが一般的である。これらの技術は挿入作業時において、挿入部材の一端が被挿入部材の凹部に接触できることが前提となっている。
しかし、凹部が被挿入部材の奥まったところにある場合、挿入部材が凹部に到達する前に把持部が被挿入部材と干渉して、挿入部材の一端を凹部に当接させることができないため、同様の技術が適用できない。
そこで、特許文献1では、ロボットハンドを用いて、挿入部材である軸状部品を被挿入部材である本体部品の嵌入孔(凹部)付近まで挿入し、軸状部品をアンチャックするとともに、本体部品および治具を固有振動数付近の振動数にて振動させて、軸状部品を嵌入孔に嵌入させるようにした軸状部品の嵌め込み方法が提案されている。
特開2006−26781号公報
しかしながら、上記のような従来の部品組立方法および部品組立装置には、以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術は、例えば、挿入部材が被挿入部材の挿入穴に傾いた状態で引っかかった状態で嵌り込んでしまうと、引っ掛かり部の摩擦力によって挿入部材が被挿入部材と連結されてしまう。この場合、挿入部材が軽量であると、被挿入部材である本体部品および治具の固有振動数は、挿入部材の固有振動数に比べて低周波になる。そのため、本体部品および治具の固有振動数に一致する振動を加えると、挿入部材も本部品および治具と一体となって振動することになる。このため、相当な時間加振しても挿入穴に挿入することができない場合があるという問題がある。
この対策として、挿入部材と被挿入部材との引っ掛かり部における摩擦力を超える力を作用させるために、振動の振幅を大きくすることも考えられるが、このような加振力は、正負交替して周期的に作用する。すなわち、このようにして挿入部材を被挿入部材から離間させたとしても、挿入部材が被挿入部材から離間した後にも続けて同様の加振が続くため、挿入部材と被挿入部材との衝突が繰り返される。このため、挿入部材が動きすぎて挿入孔から飛び出してしまったり、挿入穴内に入り込むことができなくなったりするという問題がある。さらには、このような衝突が続く結果、挿入部材あるいは被挿入部材が破損したりするおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、挿入部材が被挿入部材の凹部に引っかかりやすい場合にも、効率よく被挿入部材に挿入部材を挿入することができる部品組立方法および部品組立装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して、前記被挿入部材および前記挿入部材を含む部品を組み立てる部品組立方法であって、前記凹部の開口を上方に向けて前記被挿入部材の位置を固定する被挿入部材固定工程と、前記挿入部材を前記凹部上に配置する挿入部材配置工程と、該挿入部材配置工程において配置された前記挿入部材の、前記凹部に対する偏心方向を検出する偏心方向検出工程と、前記挿入部材の水平面に対する傾斜が、前記偏心方向検出工程において検出された前記偏心方向に沿ってより増大するように前記被挿入部材を傾ける被挿入部材傾斜工程と、該被挿入部材傾斜工程を行った後に前記挿入部材に衝撃を加える衝撃印加工程と、を備える方法とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の部品組立方法において、前記衝撃印加工程では、前記偏心方向に沿う方向において衝撃を加える方法とする。
請求項3に記載の発明では、被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して、前記被挿入部材および前記挿入部材を含む部品を組み立てる部品組立装置であって、前記凹部の開口を上方に向けて前記被挿入部材の位置を固定する被挿入部材保持部と、前記被挿入部材上に配置された前記挿入部材の前記凹部に対する偏心方向を検出する偏心方向検出部と、前記被挿入部材保持部を、前記挿入部材の水平面に対する傾斜が、前記偏心方向検出部において検出された前記偏心方向に沿ってより増大するように前記被挿入部材を傾ける被挿入部材傾斜部と、該被挿入部材傾斜部によって傾けられた前記被挿入部材上に配置された前記挿入部材に、前記被挿入部材を介して衝撃を加える衝撃印加部と、を備える構成とする。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の部品組立装置において、前記衝撃印加部の衝撃を加える方向を前記偏心方向に沿う方向に揃える衝撃方向調整部を備える構成とする。
請求項5に記載の発明では、請求項3または4に記載の部品組立装置において、前記衝撃印加部は、圧電アクチュエータで駆動される打撃部材によって衝撃を加える構成とする。
本発明の部品組立方法および部品組立装置によれば、被挿入部材上に配置された挿入部材の偏心を検出し、偏心方向に沿って挿入部材を傾斜させてから、被挿入部材を介して衝撃を加えることができるため、挿入部材が被挿入部材の凹部に引っかかりやすい場合にも、効率よく被挿入部材に挿入部材を挿入することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る部品組立装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の実施形態に係る部品組立装置で組み立てられた部品の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る部品組立装置の主要部の構成を示す模式的な側面図である。 本発明の実施形態に係る部品組立装置の主要部の構成を示す模式的な平面図である。 本発明の実施形態に係る部品組立方法の工程フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る部品組立方法の被挿入部材傾斜工程について説明する工程説明図である。 本発明の実施形態に係る部品組立方法に用いる衝撃の一例を示す加速度のグラフである。 本発明の実施形態に係る部品組立装置で組み立てることができる部品の他の一例を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る部品組立装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る部品組立装置の概略構成を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る部品組立装置で組み立てられた部品の一例を示す模式的な断面図である。図3は、本発明の実施形態に係る部品組立装置の主要部の構成を示す模式的な側面図である。図4(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る部品組立装置の主要部の構成を示す模式的な平面図である。
図1に示す本実施形態の部品組立装置1は、被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して、被挿入部材および挿入部材を含む部品を組み立てるものである。
被挿入部材と挿入部材とは、挿入部材を被挿入部材に設けられた凹部に挿入して組み立てることができるものであれば、特に限定されない。ただし、ここで言う「挿入して組み立てる」とは、挿入部材の自重による落下によって挿入して組み立てることを意味し、挿入部材を圧入する組み立ては含まない。
すなわち、被挿入部材の凹部と挿入部材の凸部との間の嵌め合いは、隙間嵌めに限るものとする。
このような組み立てに用いられる挿入部材は、被挿入部材の凹部内では滑らかに摺動できるようになっている。このため、挿入部材が被挿入部材の凹部の開口に引っ掛かることなく内部に進入した状態では、凹部内を自重で落下して挿入が完了できるようになっている。
被挿入部材の例としては、例えば、穴部や溝部を凹部として有するブロック状部材を挙げることができる、また、挿入部材の例としては、被挿入部材の穴部や溝部に挿入可能な軸部材やブロック部材を挙げることができる。
また凹部の断面形状は、挿入部材を一方向に挿入できる形状であれば、特に限定されない。また、凹部の内面は、挿入方向に対して真直に形成された面であってもよいし、傾斜した面であってもよい。
以下では、図2に示すように、挿入部材としてはレンズ51、被挿入部材としてはレンズ鏡筒50を用い、部品としては、レンズ鏡筒50にレンズ51に挿入したレンズ組立体52を組み立てる場合の例で説明する。
レンズ51は、レンズ外径、すなわちレンズ側面51aの外径の公称値がDとされ、光軸方向の両端部に凸面である第1レンズ面51bおよび第2レンズ面51cを有する両凸レンズである。
レンズ鏡筒50は、側面50aが円筒面からなる全体として円筒状の部材であり、軸方向の一端側に断面円形の穴部である開口部50bが形成され、開口部50bの中心部にレンズ51を挿入する凹部であるレンズ収容穴部50cが設けられている。このため、開口部50bの穴底部の中心には、レンズ収容穴部50cの端部により円形の挿入開口50d(開口)が形成されている。
レンズ収容穴部50cの内径の公称値は、レンズ側面51aの外径の公称値と同じDである。
また、レンズ収容穴部50cは、レンズ鏡筒50の他端側において、レンズ収容穴部50cの内周面よりも径方向内側に突出された平面視円環状のレンズ受け部50eが形成されている。
レンズ51とレンズ鏡筒50との組み立ては無調整で行う。このため、レンズ51とレンズ収容穴部50cとの嵌め合い公差は、側面50aを基準としたときに、レンズ51の偏心量が許容値以下となるようするとともに、隙間嵌めとなるように設定する。
例えば、レンズ外径Dに対する寸法公差は、0mm〜−0.030mmに設定し、レンズ収容穴部50cの内径Dに対する寸法公差は、+0.010mm〜+0.030mmに設定する。
部品組立装置1の概略構成は、図1に示すように、架台2上に設けられた作業室4と、作業室4の内部を清浄化するクリーンユニット6と、作業室4の内部に設けられた、ストッカ8、搬送ロボット11(挿入部材移動部)、組立ステージ12(被挿入部材保持部)、カメラ23(偏心方向検出部、挿入状態検出部、図3参照)、および接着剤塗布ユニット13と、架台2の内部に設けられた制御ユニット17(偏心方向検出部、挿入状態検出部)とを備える。
作業室4は、架台2上に設けられた矩形板状のベース3を上側から覆うカバー筐体5の内部に形成された直方体状の密閉空間である。
カバー筐体5は、ベース3の外周の四辺から立設された正面側壁5a、背面側壁5b、左側側壁5c、および右側側壁5dによって水平方向が囲まれ、これらの上端部が天面5eで覆われた直方体状の形状を有する。
正面側壁5aおよび背面側壁5bは互いに対向する側壁部である。また、左側側壁5c、右側側壁5dは、正面側壁5aから背面側壁5bに向かう方向に見たとき、それぞれ左側、および右側に位置する側壁部である。
以下では、作業室4内の方向を参照する際に、簡単のため、水平面内で直交する2軸をx軸、y軸と、鉛直軸をz軸とするxyz直交座標系を用いる場合がある。x軸の正方向は、背面側壁5bから正面側壁5aに向かう方向であり、y軸の正方向は、左側側壁5cから右側側壁5dに向かう方向であり、z軸の正方向は、鉛直上方である。
カバー筐体5の正面側壁5aの下側の左側側壁5c寄りには、後述するストッカ8を出し入れし、ストッカ8を搬入した後は、気密を保つストッカ搬入開口5fが設けられている。
カバー筐体5の天面5eの上部には、クリーンユニット6が取り付けられ、クリーンユニット6から供給される清浄化された空気を下向き(z軸負方向)に送風する不図示の送風口が設けられている。
また、ベース3には、図示しない排気孔が多数設けられており、クリーンユニット6から送風される清浄化された空気が下方に抜けるようになっている。
このため、カバー筐体5およびベース3で囲まれた作業室4の内部には、上方から下方に向かう清浄化された空気のダウンフローが形成され、カバー筐体5の外部に対する正圧を保つことができるようになっている。
ストッカ8は、作業室4内で用いる部材および部品の搬送治具である複数のパレット7を作業室4の内外に搬入搬出するための収容容器であり、カバー筐体5のストッカ搬入開口5fを通して、x軸方向に沿って作業室4内に出し入れ可能に設けられている。
る。
本実施形態における各パレット7には、ストッカ8の搬入時には、レンズ組立体52の組み立てに必要なレンズ鏡筒50、レンズ51が一定の位置関係に載置されている。
また、パレット7は、組み立てに使用されたレンズ鏡筒50の代わりに、組み立てが終了したレンズ組立体52を載置し、ストッカ8とともに、載置されたレンズ組立体52を作業室4の外部に搬出できるようになっている。
搬送ロボット11は、レンズ組立体52の組立作業を行うため、作業室4の内部で、レンズ鏡筒50、レンズ51、およびレンズ組立体52を移動するものである。
搬送ロボット11は、ベース3上においてy軸方向の中央部の背面側壁5bの近傍に基台部が固定された多関節ロボット10と、多関節ロボット10の先端部に設けられたハンド9とからなる。
多関節ロボット10は、本実施形態では、基台部から先端部に向かって回転関節が6つ設けられており、これによりハンド9の位置および姿勢を作業室4内で変更することができるようになっている。
ハンド9は、レンズ鏡筒50、レンズ51、およびレンズ組立体52を保持および保持解除するものである。ハンド9の構成としては、例えば、図1に示すように、対向する1対の把持アームによって被保持物を側方から把持して保持する構成を採用することができる。ただし、ハンド9の保持機構は、このような把持機構には限定されず、例えば、被保持物をエア吸着機構によって吸着して保持する構成を採用してもよい。
多関節ロボット10およびハンド9は、制御ユニット17に電気的に接続され、制御ユニット17からの制御信号に応じて、それぞれの動作が制御されるようになっている。
制御ユニット17からの制御信号に応じて、搬送ロボット11が行うことができる動作の例としては、例えば、パレット7上に配置されたレンズ鏡筒50およびレンズ51を右側側壁5dの近傍のベース3上に設置された組立ステージ12上に移動する動作や、組立ステージ12上で組み立てが終了したレンズ組立体52をパレット7上に移動する動作などを挙げることができる。
組立ステージ12は、レンズ鏡筒50のレンズ収容穴部50cの開口部50bを上方に向けてレンズ鏡筒50の位置を固定するものである。組立ステージ12の構成は、図3、図4(a)に示すように、右側側壁5dの近傍のベース3上に設置され(図1参照)y軸方向に移動するY軸アクチュエータ18と、Y軸アクチュエータ18によってy軸方向に移動可能に支持されたゴニオステージ21(被挿入部材傾斜部)と、ゴニオステージ21の上部に固定された回転アクチュエータ19と、回転アクチュエータ19の上面19a上で水平方向に移動して上面19a上に載置されたレンズ鏡筒50の側面50aを把持および把持解除する一対のチャック部22(被挿入部材固定部)と、ゴニオステージ21の基台部21bの側面に衝撃を加えるピエゾハンマ20(衝撃印加部)とを備える。
Y軸アクチュエータ18の駆動機構の構成は、例えば、送りねじをモータで回転させる構成や、リニアモータを用いた構成などを採用することができる。
ゴニオステージ21は、本実施形態では、外形線がx軸方向またはy軸方向に平行な平面視矩形状の基台部21bと、基台部21b上でy軸に平行な軸回りに回動して、上側に形成されたステージ面21cを水平面に対して傾動させる傾動ステージ部21aとを備える。
基台部21bと傾動ステージ部21aとは、相対移動可能に機械的に連結されており、基台部21bに衝撃が加えられると、衝撃による弾性波が基台部21bから傾動ステージ部21aに伝播するようになっている。
また、回転アクチュエータ19は、ゴニオステージ21のステージ面21cの中央部に、例えば不図示のねじなどによって固定されている。
回転アクチュエータ19の具体的な構成は、傾動ステージ部21aから伝播される弾性波を上面19aに伝達できる連結構造が設けられていれば、駆動機構の構成は特に限定されない。駆動機構としては、例えば、モータとギヤ伝達機構とを用いた構成や、DDモータを用いた構成などを採用することができる。
また、回転アクチュエータ19の配置姿勢は、ステージ面21cが水平に配置されたときに、回転アクチュエータ19の回転中心軸が鉛直軸に整列し、かつゴニオステージ21の回動の中心軸と交差するようになっている。
チャック部22は、図4(a)に示すように、それぞれ対向する端部に側面50aの外径と同様の内径を有する平面視円弧状の溝が設けられている。これにより、レンズ収容穴部50cの挿入開口50dを上方に向けて上面19a上に載置されたレンズ鏡筒50の側面50aを、水平方向に挟持し、レンズ鏡筒50の中心を回転アクチュエータ19の回転中心位置と一致した状態に位置決めして把持できるようになっている。
このため、回転アクチュエータ19の上面19aと、上面19aに設けられたチャック部22とは、レンズ鏡筒50の位置を固定する被挿入部材保持部を構成している。
なお、図4(a)に示すチャック部22の形状は、側面50aがチャック部22によって面受けされるため、後述する衝撃を効率的に伝達できて好ましいが、チャック部22の形状は、レンズ鏡筒50の側面50aを水平方向に把持できる形状であれば、特に限定されない。例えば、平面視V字状の溝として、側面50aの線受けする構成としてもよい。この場合、チャック部22の対向間隔を変えることによって被挿入部材の外径が異なる部材でも把持することができる。
また、Y軸アクチュエータ18、ゴニオステージ21、回転アクチュエータ19、およびチャック部22は、それぞれ、制御ユニット17に電気的に接続され、制御ユニット17からの制御信号に応じて、それぞれの移動量が制御されるようになっている。
ピエゾハンマ20は、図3に示すように、電圧の印加によって一方向に伸縮するピエゾ素子(圧電素子)によって構成された圧電アクチュエータであるピエゾアクチュエータ20bと、ピエゾアクチュエータ20bの一方の端部に固定され、ピエゾアクチュエータ20bの伸長の際にゴニオステージ21の基台部21bの側面を打撃する半球状の打撃部20aと、ピエゾアクチュエータ20bの他方の端部をピエゾアクチュエータ20bの伸縮方向に沿って一方の端部側に付勢する付勢部材20cとを備える。
本実施形態では、打撃部20aの材質は、例えば金属やセラミックスなどからなる硬質材料を採用している。
また、付勢部材20cとしてコイルスプリングを採用している。
このような構成のピエゾハンマ20は、ピエゾハンマホルダ24によって、ゴニオステージ21の基台部21bの側部に固定されている。
ピエゾハンマホルダ24は、ゴニオステージ21の基台部21bの側部に固定されて水平に延ばされたブロック状の固定ブロック24bと、固定ブロック24b上に固定されたホルダ本体24aとを備える。
ホルダ本体24aは、付勢部材20cおよびピエゾアクチュエータ20bを進退可能に収容するピエゾハンマ収容穴24cが中心部に設けられた有底筒状の部材である。
また、ホルダ本体24aは、ピエゾハンマ収容穴24cの開口部が基台部21bのx軸正方向側の側面に向けられ、ピエゾハンマ収容穴24cの中心軸がx軸に平行となる姿勢で、固定ブロック24b上に固定されている。
ピエゾハンマ収容穴24cには、穴底側から付勢部材20c、ピエゾアクチュエータ20bの順に挿入され、これらが穴部内で進退可能に保持されている。
ピエゾアクチュエータ20bは、打撃部20aを基台部21b側に向けた状態に配置され、付勢部材20cを穴底側に圧縮した状態で挿入されている。
また、打撃部20aは、ホルダ本体24aの開口から水平方向に突出されホルダ本体24aに対向する基台部21bの側面に当接されている。このため、打撃部20aは、付勢部材20cの弾性復元力に等しい一定荷重で基台部21bの側面に押圧されている。
また、ピエゾアクチュエータ20bは、不図示の配線によって制御ユニット17に電気的に接続され、制御ユニット17からの駆動信号によって、伸縮量、伸縮速度が制御されるようになっている。
カメラ23は、図3に示すように、組立ステージ12のチャック部22に把持されたレンズ鏡筒50、およびレンズ鏡筒50内に配置されたレンズ51を撮像するものであり、不図示の支持部材によって作業室4内に支持され、図3に示すよう、予め決められたレンズ51の挿入を行う位置(以下、組立位置と称する)に移動されたレンズ鏡筒50、およびレンズ鏡筒50内に配置されたレンズ51を上方から撮像できるようになっている。
また、カメラ23は、制御ユニット17と電気的に接続され、撮像された画像は制御ユニット17に送出されるようになっている。制御ユニット17では、後述するようにカメラ23からの画像に画像処理を施すことにより、レンズ収容穴部50cに対するレンズ51の偏心方向を画像によって検出できるようになっている。このため、カメラ23は画像による偏心方向検出部を構成している。
また、カメラ23と制御ユニット17とは、レンズ鏡筒50上に配置されたレンズ51のレンズ収容穴部50cにおける挿入状態を検出する挿入状態検出部を構成している。
接着剤塗布ユニット13は、組立ステージ12上に配置されたレンズ鏡筒50と、レンズ鏡筒50のレンズ収容穴部50cに挿入されたレンズ51とを接着するためのものである。
接着剤塗布ユニット13の概略構成は、図1に示すように、右側側壁5dに設置されx軸方向に沿って移動するX軸アクチュエータ14と、X軸アクチュエータ14によってx軸方向に移動可能に支持されz軸方向に移動するZ軸アクチュエータ15と、Z軸アクチュエータ15によってz軸方向に移動可能に支持され接着剤を下方に向けて供給するディスペンサ16とを備える。
また、接着剤塗布ユニット13は、不図示の配線によって制御ユニット17に電気的に接続され、制御ユニット17からの制御信号によって、X軸アクチュエータ14、Z軸アクチュエータ15の移動量が制御されるようになっている。
制御ユニット17は、部品組立装置1の動作全体を制御するもので、不図示の配線によって上記に説明した部品組立装置1の装置各部、および不図示の操作部に電気的に接続されている。
制御ユニット17の装置構成は、適宜のハードウェアと、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などからなるコンピュータとから構成されている。コンピュータによって行われる制御機能や演算機能は、コンピュータに記憶された制御プログラムを実行することにより実現されている。
このため、制御ユニット17は、不図示の操作部からの操作入力や制御プログラムに基づいて、部品組立装置1の動作を制御できるようになっている。
制御ユニット17の機能構成としては、図3に示すように、部品組立装置1の動作全体を制御する装置制御部17aと、カメラ23が取得した画像からレンズ51の偏心方向を検出したり、レンズ51の挿入状態を検出したりするための画像処理や演算処理を行う処理部17bとを備える。
装置制御部17aが行う制御の例としては、例えば、クリーンユニット6を起動、停止する制御、搬送ロボット11の動作制御、組立ステージ12の動作制御、ピエゾハンマ20の動作制御、接着剤塗布ユニット13の動作制御を挙げることができる。
また、処理部17bが行う画像処理としては、カメラ23が撮像した画像から挿入開口50dやレンズ51の輪郭を抽出する画像処理を挙げることができる。また、処理部17bが行う演算処理としては、抽出された輪郭から挿入開口50dやレンズ51の中心位置を算出したり、これらの中心位置からレンズ収容穴部50cの中心軸に対するレンズ51の偏心量を算出したりする演算処理を挙げることができる。
カメラ23が撮像する画像では、挿入開口50dの輪郭は、レンズ51が引っ掛かっていない場合には、円になるため、抽出された輪郭に円の当て嵌めを行うことにより、挿入開口50dの中心位置を算出することができる。
また、レンズ51の輪郭は、レンズ51の光軸が鉛直軸に対して傾斜している場合には、楕円になる。このため、レンズ51の中心位置は、例えば、抽出された輪郭に楕円の当て嵌めを行って、各焦点位置を求め、これらを結ぶ線分の中点として算出することができる。
ただし、楕円の対称性によれば、楕円の焦点を結ぶ線分の中点は楕円の近似円の中心位置に一致するから、抽出された輪郭に円の当て嵌めを行ってこの近似円の中心位置を求めるだけでもよい。また、抽出された輪郭の長軸、短軸を求め、これらの交点を演算することによりレンズ51の中心位置を算出してもよい。
次に、部品組立装置1の動作について、部品組立装置1を用いた本実施形態の部品組立方法を中心として説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る部品組立方法の工程フローを示すフローチャートである。図6(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る部品組立方法の被挿入部材傾斜工程について説明する工程説明図である。図7は、本発明の実施形態に係る部品組立方法に用いる衝撃の一例を示す加速度のグラフである。
部品組立装置1の電源を入れると、制御ユニット17の制御によってクリーンユニット6を稼動される。これにより、作業室4内の雰囲気が清浄化される。
作業者は、部品組立装置1によって組立作業を行う準備として、パレット7にレンズ鏡筒50、レンズ51を載せて、これらのレンズ鏡筒50、レンズ51が載置された複数のパレット7をストッカ8へ投入する。
作業者が、不図示の操作部から組立作業の開始を指示すると、部品組立装置1は、図5に示すフローチャートにおけるステップS1〜S8を順次行って、レンズ組立体52を組み立てる。
まずステップS1では、被挿入部材固定工程を行う。
本工程は、被挿入部材に設けられた凹部の開口を上方に向けて被挿入部材の位置を固定する工程である。
制御ユニット17は、組立ステージ12のゴニオステージ21、回転アクチュエータ19を予め決められた移動の中立位置(移動の基準位置)に移動し、チャック部22を互いに離間した把持解除状態に設定する。ゴニオステージ21の移動の中立位置は、ステージ面21aが水平となる位置である。
そして、Y軸アクチュエータ18を駆動して、y軸方向においてカメラ23の直下の組立位置に組立ステージ12を待機させる。
次に、制御ユニット17は、搬送ロボット11を駆動してパレット7上のレンズ鏡筒50をハンド9によって把持し、把持されたレンズ鏡筒50を組立ステージ12の上部に移動し、レンズ鏡筒50のレンズ受け部50e側の端部をチャック部22の間に挟まれた回転アクチュエータ19の上面19a上に載置した後に、ハンド9の把持を解除する。
ハンド9の把持解除後、制御ユニット17は搬送ロボット11を駆動して、ハンド9をパレット7の上方に移動する。
次に、制御ユニット17は、各チャック部22を対向方向に進出させ、チャック部22によってレンズ鏡筒50の側面50aを把持させる。
このようにして、レンズ鏡筒50に設けられたレンズ収容穴部50cの挿入開口50dを上方に向けてレンズ鏡筒50の位置が固定される。
次に、制御ユニット17は、カメラ23によってレンズ鏡筒50を撮像し、撮像された画像に基づいて、組立ステージ12上におけるレンズ鏡筒50の挿入開口50dの中心位置の情報を取得する。
すなわち、カメラ23によって撮像された画像は、制御ユニット17の処理部17bに送出される。このとき、本工程に用いる画像は、挿入開口50dの画像が含まれていればよいため、制御ユニット17に送出する画像の撮像倍率は適宜調整しておく。
処理部17bは、送出された画像に輪郭抽出などの画像処理を施し、これにより抽出された輪郭の中から、挿入開口50dに対応する円状の輪郭を選択し、選択された輪郭に円の当て嵌めを行うことにより、挿入開口50dの中心位置を算出する。
求められた挿入開口50dの中心位置は、制御ユニット17のメモリに記憶する。
以上で、ステップS1が終了する。
次にステップS2では、挿入部材配置工程を行う。
本工程は、挿入部材を凹部上に配置する工程である。本実施形態では、凹部の上方から落とし込んで配置する。
制御ユニット17は、搬送ロボット11のハンド9によってパレット7上のレンズ51のレンズ側面51aを把持し、多関節ロボット10を駆動して、レンズ51を組立ステージ12上に固定されたレンズ鏡筒50の上方に移動する。
次に、制御ユニット17は、多関節ロボット10を駆動して、ハンド9の姿勢を制御して、レンズ51の姿勢を第1レンズ面51bが下に向けられた状態でレンズ51の光軸が鉛直軸に略整列された姿勢に調整する。また、レンズ51のxy平面内の位置は、ステップS1でメモリに記憶された挿入開口50dの中心位置に基づいて、レンズ51の光軸が、レンズ収容穴部50cの中心軸と略同軸となる位置に位置合わせする。
また、この姿勢・位置合わせの動作は、カメラ23で撮影したレンズ収納穴部50c、レンズ51の画像から画像処理によりレンズ収納穴部50cに対するレンズ51の姿勢・位置ズレ量を算出し、その値を基にロボット10を駆動させ、レンズ51の姿勢・位置を補正しても良い。
そして、制御ユニット17は、ハンド9を下降させ、レンズ51を可能な限り開口部50bに近づくように移動する。
本実施形態では、開口部50bが狭いため、ハンド9で把持されたレンズ鏡筒50は開口部50bの内部に移動することはできない。そこで、ハンド9は、開口部50bよりわずかに上方に移動する。
次に、制御ユニット17は、ハンド9の把持を解除してレンズ51を落下させる。
また、制御ユニット17は、把持解除したハンド9を多関節ロボット10とともにレンズ鏡筒50上の領域から退避させる。これにより、カメラ23がレンズ鏡筒50および落下されたレンズ51を撮像することができる。
以上で、ステップS2が終了する。
このように、搬送ロボット11は、レンズ51をレンズ鏡筒50のレンズ収容穴部50cの上方に移動して、レンズ51を開口部50bの上方から落とし込んでレンズ鏡筒50上に配置する挿入部材移動部を構成している。
ステップS2において、開口部50b内に落下したレンズ51は、さらにレンズ収容穴部50c内に落下してレンズ収容穴部50cの奥まで落とし込まれるか、または、図4(a)に示すように、挿入開口50dに引っ掛かって止まる。
挿入開口50dに引っ掛かって止まる場合、レンズ51が挿入開口50dに対して偏心しているため、レンズ51は、偏心方向と反対側のレンズ側面51aの一部がレンズ収容穴部50cの内部に落ち込むようにして水平面に対して傾斜している。
次に、ステップS3では、偏心方向検出工程を行う。
本工程は、挿入部材配置工程において配置された挿入部材の、凹部に対する偏心方向を検出する工程である。本実施形態では、偏心方向の検出は、挿入部材の中心位置を算出して、凹部の中心位置と比較することにより行う。
本ステップでは、制御ユニット17は、カメラ23によってレンズ鏡筒50を撮像し、撮像された画像に基づいて、組立ステージ12上におけるレンズ51の中心位置の情報を取得する。
すなわち、例えば、カメラ23によって撮像された画像は、制御ユニット17の処理部17bに送出される。このとき、カメラ23は、例えば、図4(a)のような画像を撮像することができるが、本工程に用いる画像は、レンズ51の画像が含まれていればよいため、制御ユニット17に送出する画像の撮像倍率は適宜調整しておく。
処理部17bは、送出された画像に輪郭抽出などの画像処理を施し、これにより抽出された輪郭の中から、レンズ51における第2レンズ面51cの外周エッジに対応する輪郭を選択し、選択された輪郭からレンズ51の中心位置を算出する。
次に、処理部17bは、このように算出されたレンズ51の中心位置と、制御ユニット17のメモリに記憶された挿入開口50dの中心位置とから、挿入開口50d上におけるレンズ51の偏心量および偏心方向を算出し、制御ユニット17のメモリに記憶する。
すなわち、図4(a)に示すように、挿入開口50d、レンズ51のそれぞれの中心を点O、Oと表すと、偏心方向は、点Oから点Oに向かうベクトルOで表される。
以上で、ステップS3が終了する。
次に、ステップS4では、被挿入部材傾斜工程を行う。
本工程は、挿入部材の水平面に対する傾斜が、偏心方向検出工程において検出された偏心方向に沿ってより増大するように被挿入部材を傾ける工程である。
処理部17bは、図4(a)に示すように、ベクトルOとx軸とのなす角度θを算出し、装置制御部17aに送出する。ここで、ベクトルOの大きさが0の場合は、角度θは0度とする。
装置制御部17aは、まず、図4(b)に示すように、角度θが0度となるように、回転アクチュエータ19を回転させる。
これにより、レンズ51は、x軸正方向に偏心した状態となり、図6(a)に示すように、zx平面に平行断面において、水平に対してx軸負方向側が下がり、x軸正方向側が上がるように傾斜している。
この状態では、レンズ51に作用する重力Fと、挿入開口50dから作用する抗力および摩擦力(いずれも不図示)とがつり合っているため、レンズ51の位置は安定している。
次に、装置制御部17aは、図6(b)に示すように、ゴニオステージ21を駆動して、水平に対するレンズ51の傾きがより大きくなる方向に、ステージ面21cを傾動させる。これにより、挿入開口50d上に引っ掛かったレンズ51の水平面に対する傾斜が、ステップS3で検出された偏心方向に沿ってより増大するように高さが増加するようにレンズ鏡筒50が傾けられる。
以上で、ステップS4が終了する。
ステップS4の終了後の状態では、ゴニオステージ21の傾動角をφとすると、重力Fによって、レンズ51には、光軸方向に沿う分力F=cosφと、レンズ51の径方向に沿うとともにレンズ51の挿入開口50dに対する偏心方向と逆方向に作用する分力F=Fsinφとが作用している。
このため、ステップS4を実行する前の状態と比べると、静止摩擦力と逆方向に作用する分力Fが発生しているとともに、摩擦力に影響する垂直抗力成分がFからFに減少している。この結果、レンズ51が偏心方向と逆方向により運動しやすい状態になっている。すなわち、より小さな力によってレンズ51を傾斜方向に沿って移動させることが可能になっている。
次に、ステップS5では、衝撃印加工程を行う。
本工程は、被挿入部材傾斜工程を行った後に挿入部材に衝撃を加える工程である。
本工程では、制御ユニット17は、ピエゾハンマ20を駆動して、ピエゾハンマ20の打撃部20aによってゴニオステージ21の基台部21bに打撃を加える。
すなわち、制御ユニット17の装置制御部17aは、ピエゾハンマ20のピエゾアクチュエータ20bに、ピエゾアクチュエータ20bを短時間に伸長させた後、伸長前の長さに戻すような制御電圧を印加する。
本実施形態では、一例として、0.0012sの間に加速度が0m/s(0G)から最大19.8m/s(2G)に増大して0m/s(0G)に戻るようなパルス状の制御電圧を印加している。
なお、レンズ51に代えてサイズや質量の異なる他品種の挿入部材を挿入する場合には、駆動信号を変更して、必要な撃力を得ることができる。
基台部21bに加えられた打撃による衝撃は、パルス状の弾性波として基台部21b内を伝播し、傾動ステージ部21a、回転アクチュエータ19、およびチャック部22を介してレンズ鏡筒50に伝播する。そして、レンズ鏡筒50に伝播した衝撃はレンズ51との接触部を通してレンズ51に伝播する。このようにしてレンズ51に衝撃が加えられる。
したがって、ピエゾハンマ20は、搬送ロボット11によってレンズ鏡筒50上に配置されたレンズ51に、レンズ鏡筒50を介して衝撃を加える衝撃印加部を構成している。
図7には、チャック部22上で測定した加速度波形の一例を示す。なお、曲線100は、実測波形の曲線をそのまま転記しているため、測定ノイズにより衝撃印加前後の加速度が0G(0m/s)からオフセットしている。
以上で、ステップS5が終了する。
このように衝撃が伝播することにより、レンズ51は、撃力を受け、重力の分力Fと撃力との和が最大静止摩擦力を上回ると、レンズ鏡筒50に対して相対運動を起こす。この結果、レンズ鏡筒50との接触部から離間してレンズ51の姿勢が変化し、重力によって下方に再落下しようとする。
本実施形態では、このような衝撃印加工程を被挿入部材傾斜工程の後に行うため、被挿入部材傾斜工程を行わない場合に比べて、小さな撃力によって、レンズ51を落下させることができる。
特に、本実施形態では、ピエゾハンマ20が衝撃を加える方向と偏心方向とが揃えられている。この結果、水平面内における撃力の方向と、分力Fの方向とが略一致するため、撃力が効率的に加算される。
レンズ51を落下させるのに必要なゴニオステージ21の傾動角φと、撃力の大きさは、レンズ51の質量や、レンズ51およびレンズ鏡筒50の間の静止摩擦係数によって異なるため、予め実験を行うなどして設定することができる。
このような衝撃の印加前後において、レンズ51の位置、姿勢は、以下のケースA、Bの場合が考えられる。
ケースAは、レンズ51がレンズ収容穴部50c内に落とし込まれる結果、レンズ収容穴部50cを穴底部まで落下して正確な挿入位置に落とし込まれる場合である。
ケースAでは、衝撃を与えることで挿入が完了することになる。このため、ケースAの場合が確認されれば、挿入後の組立工程を行うことができる。
本実施形態の場合、レンズ51がレンズ収容穴部50cの内部に進入すると、レンズ収容穴部50c内を自重で落下することができる。このため、カメラ23による画像からレンズ51と挿入開口50dとの間に重なりがないことが確認できれば、ケースAと判定することができる。
ケースBは、レンズ51の位置または姿勢が変化するものの、挿入開口50dに再度引っ掛かってしまう場合である。
ケースBでは、挿入の完了には到らないものの、引っ掛かりは一旦解除され、新たな引っ掛かりの強さは、最初の引っ掛かりの強さよりも弱くなる。
したがって、撃力を繰り返し印加すれば、ケースBの場合が繰り返されたとしても、最初の引っ掛かりよりも弱い状態の引っ掛かりが繰り返されることになる。
このため、レンズ51は、撃力による相対移動が容易となり、ケースAの場合に移行する確率が高まる。この結果、何回か衝撃の印加を繰り返した後にはケースBの場合から、ケースAの場合に移行することが期待される。
そこで、本実施形態では、ステップS5の次に、衝撃を印加した後に挿入部材の挿入状態を確認する挿入状態確認工程であるステップS6を行う。
ステップS6では、制御ユニット17は、カメラ23によってレンズ鏡筒50内のレンズ51を撮像し、レンズ51の挿入状態を確認する。
本実施形態では、レンズ51が挿入状態にないと、挿入開口50d上にレンズ51が重なる状態となるため、挿入開口50dに対応する画像が全周にわたって取得できるかどうかを判定している。
挿入開口50dに対応する画像が周方向にとぎれている場合は、制御ユニット17は、挿入状態が不良と判定し、ステップS3に移行する。
挿入開口50dに対応する画像が周方向にとぎれていない場合、制御ユニット17は、挿入状態が合格(挿入OK)と判定し、ステップS7に移行する。
このように、本実施形態では、ステップS5とステップS7との間に、レンズ51の挿入状態を判定するステップS7を設け、挿入状態が不良と判定された場合には、衝撃印加工程を含むステップS3〜S5を繰り返し、挿入状態が合格した場合のみ、ステップS7に移行できるようになっている。
かくして本実施形態では、レンズ51の挿入状態が合格するまで衝撃印加工程が繰り返される。レンズ51には、衝撃が断続的に繰り返して印加されるとレンズ51の位置や姿勢が衝撃を受けるごとに徐々に変化し、やがてレンズ51のレンズ収容穴部50c内へ挿入が完了する。
このような断続的な衝撃の繰り返しでは、固有振動数の振動を印加する従来の部品組立方法のように、加振力が正負交替して周期的に作用することがない。このため、挿入部材が共振することはなく、衝撃を繰り返しても、挿入部材の運動が激しくなるということがない。このため、挿入部材が動きすぎて挿入孔から飛び出してしまったり、恒常的に振動して挿入穴内に入り込むことができなくなったりすることを防止することができる。
また、このような衝突が続くことを回避できるため、挿入部材あるいは被挿入部材が破損することを防止することができる。
次に、ステップS7では、後処理工程を行う。
本工程は、レンズ鏡筒50にレンズ51を挿入した後に、レンズ組立体52を完成させるための後処理を行う工程である。
本実施形態では、後処理の一例として、レンズ51をレンズ組立体52に接着する処理を行う。
制御ユニット17は、Y軸アクチュエータ18を駆動して、組立ステージ12に保持されたレンズ鏡筒50およびレンズ51を接着剤塗布ユニット13の下方の所定位置(以下、塗布位置と称する)に移動する。
次に、制御ユニット17は、接着剤塗布ユニット13のX軸アクチュエータ14およびZ軸アクチュエータ15を駆動して、ディスペンサ16の先端部をレンズ収容穴部50c内に挿入し、ディスペンサ16の先端部をレンズ51のレンズ側面51aとレンズ収容穴部50cとの隙間の上方に位置させる。
次に、制御ユニット17は、回転アクチュエータ19を1回転以上回転させるとともに、ディスペンサ16から接着剤を滴下させる。これにより、レンズ51の外周部とレンズ収容穴部50cとの間に周方向にわたって接着剤が供給される。
制御ユニット17は、接着剤の供給終了後に回転アクチュエータ19を停止し、X軸アクチュエータ14およびZ軸アクチュエータ15を駆動して、ディスペンサ16をレンズ鏡筒50の外部に移動する。
この状態で接着剤の硬化を進行させる。
例えば、接着剤が紫外線(UV)硬化接着剤の場合には、不図示のUV光源によって、UV光を照射して接着剤の硬化を進行させる。
また、接着剤が2液反応によって硬化する接着剤の場合には、反応が進行して硬化が進む間、暫時放置する。
このようにして、接着剤の硬化がある程度進行したら、制御ユニット17は、Y軸アクチュエータ18を駆動して、組立ステージ12を塗布位置から組立位置に戻す。
以上で、ステップS7が終了する。
なお、挿入を行うだけで部品が完成する場合には、本工程は省略することができる。
次に、ステップS8では、完成部品払い出し工程を行う。
本工程は、組立ステージ12上から、後処理工程が終了した完成部品であるレンズ組立体52を払い出し、次のレンズ組立体52を組み立てられるようにする工程である。
制御ユニット17は、チャック部22を駆動して、レンズ組立体52に対する把持を解除する。そして、搬送ロボット11を駆動して、レンズ組立体52を空いているパレット7上に移動する。このようにして組立ステージ12からレンズ組立体52が払い出される。
以上で、ステップS8が終了する。
このようにして、パレット7上に完成したレンズ組立体52が移動され、1個のレンズ組立体52の組み立てが終了する。
さらに、他のパレット7上のレンズ鏡筒50およびレンズ51を、上記と同様にして、それぞれ組み立て、他の完成部品であるレンズ組立体52を順次パレット7上に移動する。
レンズ組立体52がすべてパレット7上に移動されたら、作業者はストッカ8を装置外部に引き出して、これらレンズ組立体52を装置外部に取り出す。
このようにして、部品組立装置1により複数のレンズ組立体52が組み立てられる。
以上に説明したように、部品組立装置1によれば、衝撃印加部としてピエゾハンマ20を備えるため、レンズ51がレンズ鏡筒50の凹部であるレンズ収容穴部50cに引っかかりやすい場合にも、効率よくレンズ鏡筒50にレンズ51を挿入することができる。
すなわち、ピエゾハンマ20によれば、レンズ51が挿入開口50dに引っ掛かった場合にも、レンズ鏡筒50を介してレンズ51に断続的な衝撃を与えることでレンズ51に撃力を作用させることができる。このため、挿入開口50dまたは開口部50bに引っ掛かったレンズ51の位置または姿勢を断続的に変化させることができる。
したがって、衝撃を与えたレンズ51がレンズ収容穴部50cの奥まで落下せず挿入できなかったことがカメラ23によって確認された場合、衝撃によるレンズ51の動きが落ち着いた後に再度行われる衝撃印加工程によってさらに衝撃が印加される。このため、レンズ51には、レンズ51の固有周期よりもはるかに長い周期で断続的に衝撃与えることになり、レンズ51が共振して飛び出したり暴れたりすることを抑制しつつ、レンズ収容穴部50c内に自重落下させていくことが可能となる。
また、レンズ51やレンズ鏡筒50の形状を変更して部品組み立てを行う場合にも、そのたびに加振に用いる固有振動数を測定したりしなくてもよいため、生産性を向上することができる。
また、本実施形態では、衝撃印加工程に先立って、偏心方向検出工程、被挿入部材傾斜工程を行うため、被挿入部材上に配置された挿入部材の偏心を検出し、偏心方向に沿って挿入部材を傾斜させてから、被挿入部材を介して衝撃を加えることができる。
このため、偏心方向検出工程、被挿入部材傾斜工程を行わない場合に比べて、より小さな撃力を加えることによって、挿入部材を自重落下させることができ、装置の簡素化や小型化を図ることができる。
なお、上記の説明では、一例として、レンズ鏡筒50にレンズ51を挿入して、レンズ組立体52を組み立てる場合の例で説明したが、いずれの実施形態においても、1つの被挿入部材に複数の挿入部材を挿入して部品を組み立ててもよい。
図8に、このような部品の一例を示す。
レンズ組立体60(部品)は、上記に説明したレンズ鏡筒50を被挿入部材として、凹部であるレンズ収容穴部50cに、複数の挿入部材であるレンズ51、間隔リング53、絞り54、レンズ55をこの順に挿入し、レンズ55の外周とレンズ収容穴部50cの内周面とを接着して固定したものである。
これら挿入部材の外径の公称値は、いずれもDであり、レンズ51と同様な寸法公差で製作されている。
間隔リング53は、レンズ51、55の間の面間隔を空けるため、レンズ収容穴部50cに内嵌する円環状に設けられた部材であり、レンズ51の第2レンズ面51cに当接されている。
絞り54は、レンズ組立体60を透過する光束の光束径を規制する孔あき円板であり、レンズ収容穴部50cに内嵌した状態で、間隔リング53上に重ねて配置されている。
レンズ55は、レンズ51と同一の外径を有する両凸レンズであり、第1レンズ面55aが、絞り54の開口部に当接して配置されている。
このようなレンズ組立体60は、部品組立装置1を用いて同様にして組み立てることができる。
すなわち、上記実施形態の部品組立方法と同様に、ステップS1〜S6を行って、レンズ収容穴部50cにレンズ51を挿入する。
次に、間隔リング53を挿入部材として、ステップS2〜S6を行って、レンズ収容穴部50c内のレンズ51上に間隔リング53を挿入する。
次に、絞り54を挿入部材として、ステップS2〜S6を行って、レンズ収容穴部50c内の間隔リング53上に絞り54を挿入する。
次に、レンズ55を挿入部材として、ステップS2〜S6を行って、レンズ収容穴部50c内の絞り54上にレンズ55を挿入する。
その後、ステップS7、S8を順次行う。
これにより、レンズ組立体60を組み立てることができる。
また、上記の説明では、衝撃方向調整部として回転アクチュエータ19を備え、挿入部材および被挿入部材を回転させることによって、衝撃を加える方向を偏心方向に揃える場合の例で説明したが、衝撃を加える方向と偏心方向とを揃えるには、挿入部材および被挿入部材と、衝撃印加部とを相対的に移動させればよい。
すなわち、回転アクチュエータ19を削除して挿入部材および被挿入部材を固定し、衝撃方向調整部として、ピエゾハンマ20を保持するピエゾハンマホルダ24をチャック部22の把持中心回りに回転移動させる回転ステージ等を採用してもよい。このような衝撃方向調整部によれば、ピエゾハンマ20による打撃方向を移動させて、衝撃を加える方向と偏心方向とを揃えることができる。
また、このようなピエゾハンマホルダ24の移動と回転アクチュエータ19による回転とを併用してもよい。
また、上記実施形態の説明では、ピエゾハンマ20が、ゴニオステージ21の基台部21bを打撃することで衝撃を加える場合の例で説明したが、ピエゾハンマ20による打撃箇所は、基台部21bには限定されない。
被挿入部材を介して挿入部材に衝撃を加えることができれば、被挿入部材保持部を構成するどの部材を打撃してもよい。例えば、レンズ鏡筒50に接触する部材に直接的、間接的に連結された部材であって、衝撃による弾性波が伝播可能な固体部材を打撃してもよい。例えば、チャック部22、回転アクチュエータ19、Y軸アクチュエータ18等を打撃してもよい。
また、上記の説明では、衝撃印加工程では、偏心方向に沿う方向において衝撃を加える場合の例で説明したが、衝撃を加える方向は、偏心方向に沿う方向には限定されない。
偏心方向に沿う方向に撃力が作用する場合でも、挿入部材と被挿入部材との間の摩擦力による引っ掛かり状態を解除する作用がある。したがって、万一、撃力の成分が偏心方向と反対側に作用しない場合でも、引っ掛かり状態が解除されることにより、衝撃を受ける前に挿入部材の移動を阻止する摩擦力が一時的に解除される。このとき、挿入部材は偏心方向と反対側に下がる方向により傾斜されているため、重力Fの分力Fを受けて凹部に落ち込む方向に移動する。このように撃力が引っ掛かり状態を解除するきっかけとなる結果、挿入部材がより凹部内に落ち込む状態を実現することができる。
例えば、このような引っ掛かり状態を解除する作用は、撃力が鉛直上方に作用する場合に顕著となるため、鉛直上方に向けて衝撃を加えてもよい。
また、打撃位置から挿入部材と被挿入部材との引っ掛かり位置までの間の部材構成によっては、衝撃による弾性波の伝播経路が変化するため、打撃位置における衝撃を加える方向と、挿入部材に接する被挿入部材から最も強く伝達される衝撃の方向とは一致しない場合がある。このため、衝撃を加える方向は、衝撃の伝達系の特性を考慮して、適宜設定すればよい。
このため、上記実施形態の構成から、衝撃方向調整部を削除した構成としてもよい。
また、上記の説明では、衝撃印加部は、1つのピエゾハンマ20によって衝撃を加える場合の例で説明したが、衝撃印加部を複数設けて、複数の方向から同時に、あるいは複数の方向から選択して、衝撃を加えるようにしてもよい。
例えば、回転アクチュエータ19によってレンズ鏡筒50を回転させる代わりに、衝撃を加える部材の外周部に放射状に複数の衝撃印加部を設け、偏心方向検出工程で検出された偏心方向に最も近い方向となる衝撃印加部を駆動してもよい。
また、複数の衝撃印加部の撃力の大きさを変えて同時に印加してもよい。この場合、これらの撃力が合成された撃力が作用するため、撃力の大きさや方向の設定自由度を高めることができる。
また、上記の説明では、挿入状態確認工程を衝撃印加工程と後処理工程との間で行う場合の例で説明したが、同様の工程を挿入部材配置工程と偏心方向検出工程との間で、例えばステップS2’として行い、挿入OKの場合にはステップS7に移行し、挿入OKでない場合には、ステップS3を行うようにし、ステップS6で挿入OKでない場合には、ステップS3に代えてステップS2’に移行するような工程フローとしてもよい。
また、上記の説明では、レンズ51が、レンズ収容穴部50cの内部では引っ掛からないものとして説明したが、レンズ51、レンズ鏡筒50の形状や大きさや材質などによって、レンズ収容穴部50c内でも引っ掛かるおそれがある場合でも、上記と同様に部品組み立てを行うことができる。
この場合、レンズ51の偏心量は、レンズ収容穴部50cとレンズ51との嵌め合いの隙間の範囲であり上記実施形態に比べてより小さくなっているが、レンズ51の偏心方向とレンズ51の傾斜方向とは、上記実施形態と同様な関係にある。このため、被挿入部材傾斜工程によって、レンズ51に重力の分力Fが作用するようになるため、レンズ収容穴部50c内での相対移動が起こりやすくなり、レンズ51の落下を促進する効果がある。
また、上記の説明では、挿入部材移動部として、多関節ロボット10を備える搬送ロボット11を用いた場合の例で説明したが、挿入部材移動部の構成としては、これに限定されない。例えば、多関節ロボット10に代えて、直交ロボットやスカラロボットを用いてもよい。
また、上記の説明では、偏心方向検出部、挿入状態検出部として、カメラ23と制御ユニット17とを組み合わせて、画像による検出を行う場合の例で説明したが、偏心方向や挿入状態を検出できれば、偏心方向検出部、挿入状態検出部はこれには限定されない。
例えば、カメラ23に代えて、レーザー変位センサなどの測定機を採用することができる。
また、上記の説明では、衝撃印加部として、圧電アクチュエータを用いた場合の例で説明したが、衝撃を加えることができれば、衝撃を加える部材を鋼球等の硬質部材によって、機械的に打撃を加える構成としてもよい。
また、上記の説明では、挿入状態確認工程を部品組立装置が行う場合の例で説明したが、例えば、カメラ23が撮像した画像をモニタなどに表示して、この画像を作業者が見て挿入状態を確認してもよい。
また、例えば、挿入部材配置工程において挿入部材の配置位置が安定している等の理由で、挿入部材が被挿入部材に引っ掛かった場合でも確実に挿入できるような衝撃の大きさや衝撃の繰り返し数が予め知られている場合には、挿入状態確認工程を省略してもよい。
また、上記の各実施形態で説明した構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
1 部品組立装置
4 作業室
7 パレット
8 ストッカ
9 ハンド
10 多関節ロボット
11 搬送ロボット(挿入部材移動部)
12 組立ステージ(被挿入部材保持部)
13 接着剤塗布ユニット
17 制御ユニット(偏心方向検出部、挿入状態検出部)
19 回転アクチュエータ(衝撃方向調整部)
20 ピエゾハンマ(衝撃印加部)
20a 打撃部(打撃部材)
20b ピエゾアクチュエータ(圧電アクチュエータ)
20c 付勢部材
21 ゴニオステージ(被挿入部材傾斜部)
21a 傾動ステージ部
21b 基台部
21c ステージ面
22 チャック部(被挿入部材固定部)
23 カメラ(偏心方向検出部、挿入状態検出部)
50 レンズ鏡筒(被挿入部材)
50b 開口部(開口)
50c レンズ収容穴部(凹部)
51、55 レンズ(挿入部材)
52、60 レンズ組立体(部品)
53 間隔リング(挿入部材)

Claims (5)

  1. 被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して、前記被挿入部材および前記挿入部材を含む部品を組み立てる部品組立方法であって、
    前記凹部の開口を上方に向けて前記被挿入部材の位置を固定する被挿入部材固定工程と、
    前記挿入部材を前記凹部上に配置する挿入部材配置工程と、
    該挿入部材配置工程において配置された前記挿入部材の、前記凹部に対する偏心方向を検出する偏心方向検出工程と、
    前記挿入部材の水平面に対する傾斜が、前記偏心方向検出工程において検出された前記偏心方向に沿ってより増大するように前記被挿入部材を傾ける被挿入部材傾斜工程と、
    該被挿入部材傾斜工程を行った後に前記挿入部材に衝撃を加える衝撃印加工程と、
    を備えることを特徴とする部品組立方法。
  2. 前記衝撃印加工程では、前記偏心方向に沿う方向において衝撃を加えることを特徴とする請求項1に記載の部品組立方法。
  3. 被挿入部材に設けられた凹部に挿入部材を挿入して、前記被挿入部材および前記挿入部材を含む部品を組み立てる部品組立装置であって、
    前記凹部の開口を上方に向けて前記被挿入部材の位置を固定する被挿入部材保持部と、
    前記被挿入部材上に配置された前記挿入部材の前記凹部に対する偏心方向を検出する偏心方向検出部と、
    前記被挿入部材保持部を、前記挿入部材の水平面に対する傾斜が、前記偏心方向検出部において検出された前記偏心方向に沿ってより増大するように前記被挿入部材を傾ける被挿入部材傾斜部と、
    該被挿入部材傾斜部によって傾けられた前記被挿入部材上に配置された前記挿入部材に、前記被挿入部材を介して衝撃を加える衝撃印加部と、
    を備えることを特徴とする部品組立装置。
  4. 前記衝撃印加部の衝撃を加える方向を前記偏心方向に沿う方向に揃える衝撃方向調整部を備えることを特徴とする請求項3に記載の部品組立装置。
  5. 前記衝撃印加部は、圧電アクチュエータで駆動される打撃部材によって衝撃を加えることを特徴とする請求項3または4に記載の部品組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107891260A (zh) * 2017-09-30 2018-04-10 浙江向隆机械有限公司 一种三销节型等速驱动轴安装滚轮的工艺装备
CN113732660A (zh) * 2021-08-16 2021-12-03 东莞长盈精密技术有限公司 辅料压装装置

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