JP2012083328A - 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び携帯用時計 - Google Patents
時計用軸受ユニット、ムーブメント及び携帯用時計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012083328A JP2012083328A JP2011050226A JP2011050226A JP2012083328A JP 2012083328 A JP2012083328 A JP 2012083328A JP 2011050226 A JP2011050226 A JP 2011050226A JP 2011050226 A JP2011050226 A JP 2011050226A JP 2012083328 A JP2012083328 A JP 2012083328A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- bearing unit
- shaft body
- timepiece
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
【解決手段】軸受体181は、テーパ部147の外周面に当接可能に周方向に沿って配された少なくとも3つ以上の球体183と、テーパ部147との間で球体183を保持する外輪185と、を備え、外輪185には、周方向に沿って一定の間隔で球体183をそれぞれ転動自在に支持する複数の支持面187が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
図31に示すように、テンプ520は、テンプ受505及び地板504に中心軸線Cに沿って形成された時計用軸受510により両端の細い小径軸部521,522において中心軸線C回りで回転自在に支持されたてん真523と、てん輪本体をなす環状のリム部524、及びリム部524に両端でつながりリム部524の直径方向に延びたアーム部525を備え、アーム部525の中間部526において、てん真523の中央軸部527に固定されたひげ玉550と、振り石552を保持した振り座554と、を備えている。
しかしながら、携帯時計のような比較的小型の製品においては、それに組み込まれる玉軸受も微小なものとなる。そのため、玉軸受に組み込まれるリテーナの作製が困難であり、製造工数や製造コストの増加を招くという問題がある。
本発明に係る時計用軸受ユニットは、軸中心に回転する軸体と、前記軸体を回転可能に支持する軸受と、を備えた時計用軸受ユニットであって、前記軸受は、前記軸体の外周面に当接可能に前記軸体の周方向に沿って配された少なくとも3つ以上の球体と、前記軸体との間で前記球体を保持する外輪と、を備え、前記外輪及び前記軸体の何れか一方には、前記周方向に沿って一定の間隔で前記球体をそれぞれ転動自在に支持する複数の支持面が形成されていることを特徴としている。
さらに、球体を一定のピッチ間距離に保持することができるので、外輪と軸体との間に別体のリテーナを設ける必要がない。そのため、リテーナの製造や組み付け等に関する工程が不要になるので、時計用軸受ユニットの製造工程の削減を図り、製造効率を向上できるとともに、時計用軸受ユニットの低コスト化が可能となる。
この構成によれば、支持面を軸方向に対して傾斜する傾斜面とすることで、軸体と外輪との間隔が軸方向に沿って狭くなるように形成されるため、球体の抜けを防止して、軸体と外輪との間に球体を確実に保持できる。
この構成によれば、支持面の接続部分を角状に形成する場合と異なり、機械加工等により簡単に支持面同士を連続して配することができる。よって、更なる製造効率の向上及び低コスト化を図ることができる。
この構成によれば、支持面を曲面形状に形成し、各支持面内に球体をそれぞれ配置することで、各球体を一定のピッチ間距離に維持した状態で、転動自在に保持できる。
この構成によれば、支持面同士の接続部を角状に形成する場合に比べて、接続部の強度を確保できる。
この構成によれば、曲面形状の支持面に突起部を形成することで、各突起部間において各球体を一定のピッチ間距離に維持した状態で、転動自在に保持することができる。
この構成によれば、外輪における貫通孔の内面に支持面を形成することで、球体を一定のピッチ間距離に保持した状態で、軸体を回転可能に支持できる。この際、軸体に支持面を形成する場合に比べて組み付け易いので、製造効率をより向上できる。
この構成によれば、内輪を設けることなく、軸体と外輪との軸方向(スラスト方向)及び径方向(ジャーナル方向)での位置決めが可能になるので、軸受損失の増加を抑制できるとともに、時計用軸受ユニットの小型化を図ることができる。
この構成によれば、時計用軸受ユニットに大きな衝撃が加わって、軸体と軸受とが軸方向で逆方向に相対移動した場合であっても、軸体が軸受から脱落するのを防止することができる。
この構成によれば、軸体の中間部分(軸本体部)が軸受で支持されるので、軸体よりを安定して支持することができる。
この構成によれば、内輪を介して軸体を支持することで、軸体をより安定して支持することができる。
この構成によれば、軸体側に支持面を形成することで、球体を一定のピッチ間距離に保持した状態で、軸体を回転可能に支持できる。
この構成によれば、内輪を設けることなく、軸体と外輪との軸方向(スラスト方向))及び径方向(ジャーナル方向)での位置決めが可能になるので、軸受損失の増加を抑制できるとともに、時計用軸受ユニットの小型化を図ることができる。
この構成によれば、支持面が周方向に沿って連続的に形成されるため、支持面が不連続の形状に比べ、支持面をより軸中心側へと(深く)形成することができる。そのため、支持面に支持される球体の球径を大きくすることができる。したがって、球体の製造コストを低減することができ、また軸受ユニットの組立容易性も向上する。
この構成によれば、支持面を軸方向に対して傾斜する傾斜面とすることで、軸体と外輪との間隔が軸方向に沿って狭くなるように形成されるため、球体の抜けを防止して、軸体と外輪との間に球体を確実に保持できる。
この構成によれば、球体が支持面の内側に保持されることになるので、球体を一定のピッチ間距離で保持し易くなる。
この構成によれば、球体が支持面の内側に保持されることになるので、球体を一定のピッチ間距離で保持し易くなるとともに、軸体の中間部分を支持する場合であっても、内輪を形成する必要がないので、製造工数及び部品点数の削減を図ることができる。
この構成によれば、内輪の支持面により球体を保持できるため、外輪と内輪との間でピッチ間距離を一定に維持した状態で、球体を転動自在に保持できる。
この構成によれば、球体が支持面の内側に保持されることになるので、球体を一定のピッチ間距離で保持し易くなる。
この構成によれば、球体が支持面の内側により一層保持され易くなるので、球体を一定のピッチ間距離で保持し易くなる。
この構成によれば、各膨出部間において各球体を一定のピッチ間距離に維持した状態で、転動自在に保持することができる。
この構成によれば、外輪の軸方向端部で球体を軸方向で保持することができる。
この構成によれば、上記本発明の時計用軸受ユニットを備えているので、振り角及び歩度の変動を抑制して、計時精度の高いムーブメントを提供できる。
この構成によれば、上記本発明の携帯用時計を備えているので、振り角及び歩度の変動を抑制して、計時精度の高い携帯用時計を提供できる。
本発明に係るムーブメント及び携帯用時計によれば、振り角及び歩度の変動を抑制して、計時精度の高いムーブメントを提供できる。
(機械式時計)
図1は機械式時計のムーブメント表側の平面図であり、図2は香箱からがんぎ車の部分を示す概略部分断面図であり、図3はがんぎ車からテンプの部分を示す概略部分断面図である。なお、図1では一部の部品を省略し、受部材は仮想線で示している。
図1〜図3に示すように、機械式時計のムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を有している。地板102の巻真案内穴102aには、巻真110が回転可能に組み込まれている。文字板104(図2参照)はムーブメント100に取り付けられる。一般に、地板102の両側のうち、文字板104が配される側をムーブメント100の裏側と称し、文字板104が配される側の反対側をムーブメント100の表側と称する。ムーブメント100の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント100の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。なお、ムーブメント100にケーシング(不図示)を設けることにより携帯用時計として構成される。
すなわち、香箱真120fの上軸部120aは、香箱受160に対して回転可能に支持される。香箱真120fの下軸部120bは、地板102に対して、回転可能に支持される。二番車124、三番車126、四番車128、がんぎ車130は、地板102及び輪列受162に対して回転可能に支持されている。すなわち、二番車124の上軸部124a、三番車126の上軸部126a、四番車128の上軸部128a、がんぎ車130の上軸部130aは、輪列受162に対して回転可能に支持される。また、二番車124の下軸部124b、三番車126の下軸部126b、四番車128の下軸部128b、がんぎ車130の下軸部130bは、地板102に対して、回転可能に支持される。
次に、本実施形態のテンプの構造について説明する。
図3に示すように、テンプ140は、てん真140a及びひげぜんまい140cを備えている。
続いて、軸受ユニットについて説明する。図4は図3のA部拡大図であり、図5は図3のA部斜視図であり、図6は図5の平面図である。なお、図5,図6では、後述する枠体166及び弾性体182の記載を省略している。
図4〜図6に示すように、軸受ユニット105の軸受180は、中心軸線Cを中心に回転する軸体143の一端部(上端部)である軸部145側に設けられ、軸体143のスラスト方向(軸方向)及びラジアル方向(径方向)の移動を規制する軸受体181と、軸受体181の軸方向の移動を規制する弾性体182と、軸受体181及び弾性体182を内包する枠体166と、を備えている。なお、以下の説明では、中心軸線Cに沿った方向を「軸方向」とし、中心軸線Cに直交する方向を「径方向」とし、中心軸線C回りの方向を「周方向」とする。
ここで、弾性体182の構成及び枠体166に弾性体182を支持固定する構成について一例を用いて説明する。例えば、図7,図8に示すように、弾性体182は、軸受体181の外側端面181aに略当接される内輪部182aと、内輪部182aから径方向外方へ向かって放射状に複数形成されたバネ部182bと、を備えている。図7,図8では、バネ部182bが周方向に略等間隔に3箇所形成されている。また、枠体166の一方の面166eには、弾性体182のバネ部182bの先端を挿通可能な切欠部166fが、バネ部182bの形状に合わせて複数形成されている。そして、この切欠部166fと、枠体166の内周面166aに形成された溝部189と、は繋がっている。つまり、バネ部182bの先端を切欠部166fの位置に合わせて挿通させることにより、バネ部182bの先端を溝部189に配することができる。そして、この状態で弾性体182を枠体166に対して周方向に回転させてバネ部182bの先端を溝部189に支持固定することにより、弾性体182のバネ部182bを枠体166に支持固定することができるようになっている。
この構成によれば、軸体143の回転時において、球体183は隣接する支持面187間で支持された状態で転動するので、外輪185により球体183を周方向で位置決めした上で、軸体143を回転可能に支持できる。これにより、貫通孔186の内面によって球体183を一定のピッチ間距離に保持することができるので、軸体143が軸受181と回転接触する際の軸受損失を抑制できるとともに、軸体143のトルク変動や回転周期の変動も低減できる。よって、振り角及び歩度の変動を抑制して、ムーブメント100(携帯用時計)の計時精度を安定させることができる。
しかも、本実施形態の軸受ユニット105では、貫通孔186の内面によって球体183を一定のピッチ間距離に保持することができるので、別体のリテーナを設ける必要がない。そのため、リテーナの製造や組み付け等に関する工程が不要になるので、軸受ユニット105の製造工程の削減を図り、製造効率を向上できるとともに、軸受ユニット105の低コスト化が可能となる。
さらに、例えば軸部145に支持面を形成する場合に比べて組み付け易いので、製造効率をより向上できる。
また、本実施形態の軸受ユニット105は、軸体143がテーパ部147を介して外輪185に支持されているため、内輪を設けることなく、軸体143と外輪185との軸方向(スラスト方向)及び径方向(ジャーナル方向)での位置決めが可能になる。そのため、軸受損失の増加を抑制できるとともに、軸受ユニット105の小型化を図ることができる。
この構成によれば、機械加工等により簡単に貫通孔186を形成することができるので、更なる製造効率の向上及び低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図10は第2実施形態の軸受ユニットを示す斜視図であり、図11は図10のB−B線に沿う断面図である。なお、図10及び図11においては、上述した枠体166及び弾性体182の記載を省略している。
図10,図11に示すように、本実施形態の軸受体281(外輪285)の貫通孔286は、一端開口部286aから他端開口部286bに向かうにつれ径が漸次大きくなる略円錐台形状に形成されている。具体的に、貫通孔286の内面は、3つの支持面287(内面)が周方向に沿って配されて構成されている。支持面287は、軸方向一端側から他端側にかけて曲率半径及び周方向における長さが長くなる曲面形状に形成されるとともに、軸方向一端側から他端側にかけて径方向外側に向けて傾斜する傾斜面とされている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図12は第3実施形態の軸受ユニットを示す斜視図であり、図13は図12のC−C線に沿う断面図である。なお、図12及び図13においては、上述した枠体166及び弾性体182の記載を省略している。上述した第1,2実施形態では、軸受体181,281により軸体143の一端部分(軸部145)のテーパ部147を支持する場合について説明したが、本実施形態では軸体343の中間部分を支持する場合について説明する。
内輪391は、軸体343が圧入される圧入孔391aを有する円筒形状のものであり、その外周面には球体183を支持する支持面391bが形成されている。支持面391bは、軸方向一端部及び他端部から軸方向中間部に向けて内輪391の外径が漸次縮小するように形成されたくびれ状の湾曲面であり、周方向全周に亘って形成されている。
よって、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、内輪391を介して軸体343を支持することで、軸体343をより安定して保持できる。
この構成によれば、突出部392を鋭角に形成する場合に比べて、突出部392の強度を確保できる。
例えば、上述した第1,2実施形態では、軸部145の先端部において、円錐形状のテーパ部147を形成した場合について説明したが、これに限られない。図15に示すように、軸部145の先端部に軸方向外側(軸部145とは反対側)に向けて径方向内側に湾曲しながら漸次先細る先細り部447を形成しても構わない。この場合、先細り部447を、先端が外輪185の貫通孔186を貫通する長さに形成することで、衝撃により軸受体181が軸方向に沿って移動しても軸部145が軸受体181から外れてしまうことはない。その結果、時計の計時機能が停止してしまうのを防止することができるとともに、脱落した軸部145を元の位置に戻す修理作業が生ずるのを防止することができる。
また、図16に示すように、テーパ部147の端部から軸方向外側(軸部145とは反対側)に向けて突出する棒状部448を形成しても構わない。この場合、棒状部448が外輪185の貫通孔186を貫通する長さに形成することで、衝撃により軸受体181が移動しても軸部145が軸受体181から外れてしまうことはない。
また、図17(c)に示すように、大径部187aと、段差部187bを介して大径部187aよりも内径が縮径した小径部187cと、で構成され、大径部187aの内面と段差部187bとの二点で球体183を保持するようにしても構わない。この場合、大径部187aと段差部187bとがなす角度λは、90°≦λ≦150°に設定することが好ましい。
この構成によれば、支持面587を軸部545側に形成した場合であっても、上述した各実施形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、図21に示す軸部613(テーパ部611)のように、支持面612を、それぞれの周方向の両側から内側に向かうに従い、径方向(支持面612の法線方向)の内側に向けてV溝状に窪み形成しても構わない。
これらのような構成により、球体183が支持面602,612の内側に保持されることになるので、球体183を一定のピッチ間距離で保持し易くなる。また、隣接する支持面602,612同士を周方向の両側で連設させることで、支持面602,612が周方向に沿って連続的に形成されるため、支持面が不連続の形状に比べ、支持面602,612をより軸中心側へと(深く)形成することができる。そのため、支持面602,612に支持される球体183の球径を大きくすることができる。したがって、球体183の製造コストを低減することができ、また軸受ユニットの組立容易性も向上する。
この構成によれば、支持面622を、例えば上述した図20に示す支持面602の曲率半径と同等に形成した場合に、支持面622を軸部623の中心軸線Cから径方向の外側へ遠ざけることができるので、テーパ部621の外径を確保できる。そのため、軸部623の剛性を高めることができる。なお、接続部624は、軸方向に沿う平坦面等でも構わない。
この構成によれば、隣接する突起部634と支持面632とに囲まれるように、球体183が保持されるため、球体183を一定のピッチ間距離で保持し易くなる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図25は第4実施形態の軸受体を示す平面図であり、図26は図25のD−D線に沿う断面図である。本実施形態では、内輪側に支持面が形成されている点で、上述した各実施形態と相違している。
図25,図26に示すように、本実施形態の軸受体641は、中心軸線Cと同軸上に配置された外輪642及び内輪643と、外輪642及び内輪643の間であって、周方向に沿って配された複数(例えば、3個)の球体183と、内輪643の圧入孔643a内に圧入固定された軸体644と、を備えている。
外輪642は、円筒形状に形成され、その内面642a(レース面)は軸方向の両側から内側に向かうに従い外輪642の内径が漸次拡径する湾曲面に構成されている。
よって、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
図28,図29に示す内輪663は、軸体644が圧入固定された圧入孔663aを有する円筒形状をなしている。内輪663の側面は、軸方向の両側から内側に向かうに従い径方向の内側に向けて窪む湾曲面をなしている。また、内輪663には、側面の周方向に沿って等間隔に複数の膨出部666が形成されている。これら膨出部666は、軸方向が中心軸線Cと平行に配された半円柱形状に形成され、径方向(側面の法線方向)の外側に向けて膨出している。そして、各膨出部666間が球体183を支持する支持面665を構成している。
この構成によれば、隣接する膨出部666と支持面665とに囲まれるように、球体183が保持されるため、球体183を一定のピッチ間距離で保持し易くなる。
具体的に、図30に示す構成では、軸体674の円柱部(軸本体部)674aにおける外周面の周方向に沿って等間隔に複数の支持面675が形成されている。これら支持面675は、円柱部674aが径方向の内側に向けて半球状に刳り貫かれた湾曲面に形成され、これら各支持面675と外輪642(図28参照)との間に球体183が保持されている。
この構成によれば、球体183が支持面675の内側に保持されることになるので、球体183を一定のピッチ間距離で保持し易くなるとともに、内輪を形成する必要がないので、製造工数及び部品点数の削減を図ることができる。
さらに、外輪と軸部との間にシール部材を設けても構わない。
さらに、上述した各実施形態を適宜組み合わせても構わない。
また、上述した各支持面の形状は、外輪や内輪との間に球体が保持できる形状であれば、平坦面、湾曲面、溝状等、適宜設計変更が可能である。
Claims (24)
- 軸中心に回転する軸体と、
前記軸体を回転可能に支持する軸受と、を備えた時計用軸受ユニットであって、
前記軸受は、
前記軸体の外周面に当接可能に前記軸体の周方向に沿って配された少なくとも3つ以上の球体と、
前記軸体との間で前記球体を保持する外輪と、を備え、
前記外輪及び前記軸体の何れか一方には、前記周方向に沿って一定の間隔で前記球体をそれぞれ転動自在に支持する複数の支持面が形成されていることを特徴とする時計用軸受ユニット。 - 前記支持面は、前記軸体の軸方向に対して傾斜する傾斜面とされ、
前記複数の支持面は、前記周方向に沿って連続して配され、
前記球体は、隣接する前記支持面間で保持されていることを特徴とする請求項1記載の時計用軸受ユニット。 - 隣接する前記支持面の接続部分は、前記軸体の径方向の外側に向けて膨出する曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の時計用軸受ユニット。
- 前記支持面は、前記軸体の径方向に向けて湾曲する曲面形状に形成され、
前記複数の支持面は、前記周方向に沿って連続して配され、
前記球体は、前記支持面内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の時計用軸受ユニット。 - 隣接する前記支持面との接続部は、前記軸体の軸方向と平行な平坦面に形成されていることを特徴とする請求項4記載の時計用軸受ユニット。
- 前記複数の支持面は、前記軸体の径方向に向けて突出する突起部をそれぞれ備え、隣接する前記突起部間に前記球体が保持されていることを特徴とする請求項1記載の時計用軸受ユニット。
- 前記支持面は、前記外輪における前記軸体が挿通される貫通孔の内面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の時計用軸受ユニット。
- 前記軸体は、軸本体部と、前記軸本体部の軸方向端部に形成された先細り形状のテーパ部と、を有し、
前記軸体は、前記テーパ部を介して前記軸受に支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の時計用軸受ユニット。 - 前記軸体は、前記テーパ部を介して前記軸本体部の反対側に向けて突出形成された棒状部を備えていることを特徴とする請求項8記載の時計用軸受ユニット。
- 前記軸体は、軸方向に沿って外径が一様に形成された軸本体部を備え、
前記軸本体部が、前記軸受に支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の時計用軸受ユニット。 - 前記軸受は、前記軸本体部の周囲に配されるとともに、前記外輪との間で前記球体を保持する内輪を備え、
前記軸体は、前記内輪を介して前記軸受に支持されていることを特徴とする請求項10記載の時計用軸受ユニット。 - 前記支持面は、前記軸体の外周面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の時計用軸受ユニット。
- 前記軸体は、軸本体部と、前記軸本体部の軸方向端部に形成された先細り形状のテーパ部と、を有し、
前記テーパ部に前記支持面が形成されていることを特徴とする請求項12記載の時計用軸受ユニット。 - 隣接する前記支持面同士が前記周方向の両側で連設されていることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の時計用軸受ユニット。
- 前記支持面は、前記軸体の軸方向に対して傾斜する傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項14記載の時計用軸受ユニット。
- 前記支持面は、前記周方向の両側から内側に向かうに従い、前記軸体の径方向の内側に向けて湾曲する湾曲面に形成されていることを特徴とする請求項14記載の時計用軸受ユニット。
- 前記軸体は、軸方向に沿って外径が一様に形成された軸本体部を備え、
前記支持面は、前記軸本体部が径方向の内側に向けて窪んで形成された湾曲面であることを特徴とする請求項12記載の時計用軸受ユニット。 - 軸中心に回転する軸体と、
前記軸体を回転可能に支持する軸受と、を備えた時計用軸受ユニットであって、
前記軸受は、
前記軸体の周囲に配された内輪と、
前記内輪の外周面に当接可能に前記内輪の周方向に沿って配された少なくとも3つ以上の球体と、
前記内輪との間で前記球体を保持する外輪と、を備え、
前記内輪には、前記周方向に沿って一定の間隔で前記球体をそれぞれ転動自在に支持する複数の支持面が形成されていることを特徴とする時計用軸受ユニット。 - 前記支持面は、前記軸体の接線方向に沿って配置されるとともに、軸方向の両側から内側に向かうに従い、径方向の内側に向けて湾曲し、
隣接する前記支持面同士が前記周方向の両側で連設されていることを特徴とする請求項18記載の時計用軸受ユニット。 - 前記支持面は、前記周方向の両側から内側に向かうに従い、径方向の内側に向けて湾曲していることを特徴とする請求項18または請求項19に記載の時計用軸受ユニット。
- 隣接する前記支持面間には、径方向の外側に向けて膨出する膨出部が形成されていることを特徴とする請求項18記載の時計用軸受ユニット。
- 前記外輪は、軸方向の両側から内側に向かうに従い、内径が漸次拡大するように形成されていることを特徴とする請求項17ないし請求項21の何れか1項に記載の時計用軸受ユニット。
- 香箱、番車、がんぎ車、アンクル及びテンプを備えた時計のムーブメントであって、
少なくとも前記テンプの軸受に、請求項1ないし請求項22の何れかに1項に記載の時計用軸受ユニットが用いられていることを特徴とするムーブメント。 - 請求項23記載のムーブメントと、
前記ムーブメントを内包するケーシングと、を備えていることを特徴とする携帯用時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011050226A JP5688762B2 (ja) | 2010-09-14 | 2011-03-08 | 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び携帯用時計 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010205612 | 2010-09-14 | ||
JP2010205612 | 2010-09-14 | ||
JP2011050226A JP5688762B2 (ja) | 2010-09-14 | 2011-03-08 | 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び携帯用時計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012083328A true JP2012083328A (ja) | 2012-04-26 |
JP5688762B2 JP5688762B2 (ja) | 2015-03-25 |
Family
ID=46242332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011050226A Expired - Fee Related JP5688762B2 (ja) | 2010-09-14 | 2011-03-08 | 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び携帯用時計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5688762B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2645078A (en) * | 1949-08-22 | 1953-07-14 | Bulova Arde | Jewel bearing and method of making same |
GB764778A (en) * | 1952-01-29 | 1957-01-02 | Saphirwerk Nidau G Barth Vuill | Improvements in or relating to ball bearings |
JPS5865519U (ja) * | 1981-10-28 | 1983-05-04 | 日本精工株式会社 | 計器用玉軸受 |
JPH0386211U (ja) * | 1989-12-21 | 1991-08-30 |
-
2011
- 2011-03-08 JP JP2011050226A patent/JP5688762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2645078A (en) * | 1949-08-22 | 1953-07-14 | Bulova Arde | Jewel bearing and method of making same |
GB764778A (en) * | 1952-01-29 | 1957-01-02 | Saphirwerk Nidau G Barth Vuill | Improvements in or relating to ball bearings |
JPS5865519U (ja) * | 1981-10-28 | 1983-05-04 | 日本精工株式会社 | 計器用玉軸受 |
JPH0386211U (ja) * | 1989-12-21 | 1991-08-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5688762B2 (ja) | 2015-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5455115B2 (ja) | 時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計 | |
US10365608B2 (en) | Timepiece wheel set | |
TWI743189B (zh) | 陀飛輪及具有陀飛輪的錶 | |
JP5999882B2 (ja) | 時計 | |
JP6355102B2 (ja) | 定力装置、ムーブメントおよび機械式時計 | |
CN106896698B (zh) | 擒纵叉、调速擒纵器、陀飞轮、机芯和钟表 | |
JP2012117842A (ja) | 時計用軸受構造、ムーブメント、および時計 | |
JP6537177B2 (ja) | 時計用歯車、アンクル、てんぷ、時計用ムーブメント、及び機械式時計 | |
JP6653731B2 (ja) | 香箱アセンブリ、ムーブメント及び時計 | |
JP5435635B2 (ja) | 時計用軸受ユニット、ムーブメントおよび携帯用時計 | |
JP5688762B2 (ja) | 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び携帯用時計 | |
US20130250740A1 (en) | Timepiece wheel set with peripheral guiding | |
JP5891019B2 (ja) | 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び時計 | |
JP2013088179A (ja) | てんぷの耐振軸受機構、これを備えたてんぷ及びこれを備えた時計 | |
EP3765922B1 (fr) | Pièce d'horlogerie | |
JP2013170821A (ja) | 時計用軸受ユニット、ムーブメント及び時計 | |
JP7407287B2 (ja) | 時計器の表示機構 | |
JP2011185673A (ja) | 時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計 | |
JP2011180006A (ja) | 時計用軸受ユニット、ムーブメントおよび携帯用時計 | |
JP7407626B2 (ja) | 時計用歯車、ムーブメント及び時計 | |
JP2013145212A (ja) | 時計用動力発生装置並びに該装置を用いた香箱及び時計 | |
JP6591883B2 (ja) | 定力ばね調整機構、定力装置、および機械式時計 | |
JP2011185672A (ja) | 時計用軸受、ムーブメントおよび携帯用時計 | |
US3626443A (en) | Pivoting arrangement for moving parts of timepieces | |
JP6630168B2 (ja) | 脱進装置、定力装置、ムーブメントおよび機械式時計 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140717 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140812 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150113 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20150122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5688762 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |