JP2012083259A - 放射性廃棄物の保管方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】LPRMの取り替え作業期間中に、LPRMの切断作業を実施することを可能にする。
【解決手段】定期検査においてLPRM20の交換を行い、交換された使用済みのLPRM20を放射性廃棄物として、水が張られた燃料プール110内に保管する方法において、原子炉から使用済みのLPRM20を取り出して燃料プール110に移動する移動工程と、使用済みのLPRM20の高線量部を前記燃料プール内に位置付け、低線量部を燃料プール110の外に位置付け、LPRM20の高線量部と低線量部との境界付近を切断する切断工程と、切断したLPRM20の高線量部と低線量部とを燃料プール110内に保管する保管工程とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、使用済み中性子検出器や使用済みドライチューブ等の放射性廃棄物の保管方法に関する。
従来より、原子力発電所においては、定期検査期間中に取り替えた使用済みの中性子検出器(以下、LPRMと称する)は、原型のまま燃料プールへ一時的に保管される。さらに、燃料プール内に保管されたLPRMは、原子力発電プラントが通常運転をしている期間に、サイトバンカ貯蔵プールへ運搬され、サイトバンカ貯蔵プール内に保管される。ここで、LPRMをサイトバンカ貯蔵プールへ運搬する場合に、LPRMを専用の運搬容器内に収納する必要があるために、LPRMを切断して複数本に分割してから、専用の運搬容器内に収納された状態で運搬される。
また、LPRMは、約13mの長尺部材であるため、使用済みのLPRMが、原型のまま燃料プールに送られた場合、斜めの状態で燃料プール内保管される。この状態で長期間にわたって保管されるため、経時においてLPRMは、自重によって湾曲するようになる。そして、サイトバンカ貯蔵プールへ運搬する頃には、完全に湾曲してしまって真っ直ぐに戻らないようになる。このような湾曲したLPRMは、複数本に分割したとしても直線状のLPRMを分割した場合より、大きな収納スペースをとるようになる。このため、運搬容器におけるLPRMの収納効率が悪くなり、それに伴い、一回の運搬作業によって運搬できるLPRMの数が減るため、LPRMのサイトバンカ貯蔵プールへの運搬効率が悪くなることにつながる。
そこで、LPRMを切断し、燃料プール内に真っ直ぐな状態で保管できる程度の長さにしてから燃料プールへ一時的に保管することが考えられる。LPRMを切断してから燃料プールに保管する技術としては、例えば、特許文献1に記載された技術がある。特許文献1によれば、LPRMを切断し、ステンレス製ワイヤーロープによって束ねた状態で、燃料プールに保管することが提案されている。
特開昭60−93393号公報
ところで、使用済みのLPRMを切断してから燃料プールへ一時的に保管する場合、LPRMの切断作業は、LPRMが自重により湾曲する前に行うことが望ましく、特に、定期検査におけるLPRMの取り替え作業期間中に行うことが最も望ましい。
しかしながら、LPRMの切断作業は、LPRMが部分的に高線量の放射線を放射していることから水中での作業となり、困難性を有する。このため、作業員に対して熟練性が要求される。特許文献1に記載された技術においても、LPRMの切断及び束に縛る作業を水中で行う必要があるため、困難性を有する作業となる。
また、定期検査中は、複雑な検査工程を期間内に行う必要がある。このため、定期検査におけるLPRMの取り替え作業期間中に、比較的困難性が高いLPRMの切断作業を行うことは、定期検査のクリチカル工程に影響を及ぼすことになる。したがって、使用済みLPRMの切断作業は、検査が行われていない通常運転中に行っているのが現状である。
本発明は、このような問題点を解決し、LPRMの取り替え作業期間中に切断作業を実施することを可能にする放射性廃棄物の保管方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
(1) 定期検査において所定の長尺部材の交換を行い、交換された使用済み長尺部材を放射性廃棄物として、水が張られた燃料プール内に保管する放射性廃棄物の保管方法において、原子炉から使用済み長尺部材を取り出して燃料プールに移動する移動工程と、使用済み長尺部材の高線量部を前記燃料プール内に位置付け、使用済み長尺部材の低線量部を前記燃料プールの外に位置付け、使用済み長尺部材の高線量部と低線量部との境界付近の低線量部を切断する切断工程と、切断した使用済み長尺部材の高線量部と低線量部とを前記燃料プール内に保管する保管工程とを有することを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
(1)によれば、燃料プールに使用済み長尺部材(例えば、LPRMやドライチューブ)の高線量部を燃料プール内の水中に位置付けることによって、高線量部からの放射線による影響を低減させ、さらに、高線量部と低線量部との境界付近の低線量部を切断して、使用済み長尺部材の長さを燃料プールの長さあるいは深さより短くすることにより、使用済み長尺部材を真っ直ぐな状態で燃料プール内に保管することができる。これにより、燃料プール内の使用済み長尺部材を他の場所に移送する際に、多くの使用済み長尺部材をまとめて移送することが可能になる。また、高線量部をプール外に出すことはできないが、低線量部をプール外に出すことは可能である。そこで、高線量部と低線量部との境界付近の低線量部の切断作業は、低線量部を燃料プール外に出してフロア上で行うことにより、作業性がよくなり、LPRMの取り替え作業期間中に切断作業を実施しても、定期検査のクリチカル工程に影響を及ぼすことが低減される。
(2) (1)において、前記使用済み長尺部材は、中性子検出器であることを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
(2)によれば、使用済み中性子検出器(LPRM)の切断作業を、取り替え作業期間中に実施しても、定期検査のクリチカル工程に影響を及ぼすことが低減される。
(3) (2)において、前記保管工程の後に、前記中性子検出器の高線量部を前記燃料プール内で切断して、前記燃料プール内に予め用意した容器に収納する工程を有することを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
(3)によれば、LPRMの高線量部は真っ直ぐな状態で切断されるため、容器(バスケット)内に、LPRMの高線量部を整列させた状態で並べることによって、一度に多くのLPRMの高線量部を収納することが可能になり、その結果、一回の運搬作業で多くのLPRMの高線量部を燃料プールから他の場所に移送することが可能になる。
(4) (1)において、前記使用済み長尺部材は、中性子検出器から中性子の検出機能を有する部品を外してなるドライチューブであることを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
(4)によれば、使用済みドライチューブの切断作業を、取り替え作業期間中に実施しても、定期検査のクリチカル工程に影響を及ぼすことが低減される。
(5) (1)〜(4)において、前記保管工程において、使用済み長尺部材の高線量部は、上方から吊した状態で前記燃料プール内に保管されることを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
(5)によれば、使用済み長尺部材の高線量部を、燃料プール内において真っ直ぐな状態で維持しながら保管することが可能になる。
本発明によれば、使用済み長尺部材(例えば、LPRMやドライチューブ)の切断作業を取り替え作業期間中に実施することが可能になる。これにより、使用済み長尺部材が真っ直ぐな状態で保管されるため、燃料プール内の使用済み長尺部材を他の場所に移送する際に、多くの使用済み長尺部材をまとめて移送することが可能になる。
原子炉ウェルと使用済み燃料プールを上面視した際の概要を示す説明図である。 図1の側面図である。 LPRMの外観を示す側面図である。 炉心からLPRMを取り出して、燃料プールに仮保管するまでのLPRMの状態を示す説明図である。 燃料プールに仮保管されたLPRMの高線量部の切断作業を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、原子炉ウェルと燃料プールを上面視した際の概要を示す説明図、図2は、図1の側面図である。図1に示すように、原子炉ウェル100は、原子炉1に直接つながるプールである。燃料プール110は、原子炉1内の使用済み燃料を貯蔵するプールである。また、原子炉ウェル100と燃料プール110との間には、プールゲート120が設けられており、プールゲート120を開放することにより、原子炉ウェル100と燃料プール110とを連通させることができる。原子炉ウェル100の底部には、原子炉1(図2参照)の格納容器14の蓋16が設けられている。本実施形態においては、原子炉ウェル100の大きさは直径約13m、深さ約8m、燃料プール110は、長さ約12m、幅約7m、深さ約12mである。
原子炉1は、図2に示すように、炉心10を収納する圧力容器12、及び圧力容器12を収納する格納容器14を備えており、さらに、炉心10には、燃料集合体(図示せず)、制御棒(図示せず)、LPRM20(図3参照)等が配置されている。炉心10の燃料集合体、制御棒、LPRMを交換する際には、格納容器14の蓋16を開放し、さらに圧力容器12の蓋13を開放することによって炉心10の内部から燃料集合体、制御棒、LPRM等を交換することが可能になる。
燃料集合体(図示せず)、制御棒(図示せず)、LPRM等の交換は、主に、定期検査の期間中に行われる。原子炉1の炉心10の定期検査のためには、まず天井クレーン(図示せず)で、格納容器14の蓋16、及び圧力容器12の蓋13を開ける。次に、炉心10内から、気水分離器(図示せず)を取り外して、気水分離器用の貯蔵プール(図示せず)に移動させる。次に、原子炉ウェル100を満水にし、プールゲート120を開けて、原子炉ウェル100と燃料プール110を連通させ、そして、燃料集合体、制御棒、LPRM等を、炉心10から引き上げ、原子炉ウェル100から燃料プール110まで移送する。
また、原子炉ウェル100の近傍には、取替機200が備えられている。使用済みのLPRMを取り替える際には、取替機200を操作し、ワイヤの先端に取り付けられた掴み装置210を原子炉ウェル100に降ろし、掴み装置210に使用済みのLPRMの先端部を把持させて、引き上げることによって、LPRMを炉心10から取り出して、燃料プール110に搬送する。そして、専用バック(図示せず)に収納した新規のLPRMを炉心10に吊り降ろし、掴み装置210により、新規のLPRMの先端部を把持させ、炉心10内の所定位置に装荷する。
図3は、LPRMの外観を示す側面図である。LPRM20は、プランジャ22、プランジャチューブ24、カバーチューブ26、ハウジングチューブ28及び保護チューブ32を備えた長尺部材である。
プランジャ22は、LPRM20の上端部に位置し、炉心10内においてLPRM20の上端側の支持に用いられる部材である。
プランジャチューブ24は、一端部にプランジャ22をスライド移動可能に嵌挿し、内部にプランジャ22を突出させる方向に付勢するスプリング(図示せず)を備えたものである。
カバーチューブ26は、一端部にプランジャチューブ24の他端部を固定し、内部に4つの検出器(図示せず)を備えたものである。
ハウジングチューブ28は、一端部にカバーチューブ26を固定し、内部に、カバーチューブ26の4つの検出器からの信号線を案内する案内管(図示せず)備えたものである。
保護チューブ32は、ハウジングチューブ28に接続され、案内管(図示せず)によって保護された4つの検出器からの信号線を保護するものである。
圧力容器12の底部には、LPRM20の下端部を支持するインコアハウジング34が設けられている。このインコアハウジング34にハウジングチューブ28が挿入されることにより、圧力容器12の底部にLPRM20が装荷される。この時、保護チューブ32は、インコアハウジング34を介して圧力容器12の外部に位置する。そして、保護チューブ32内の信号線は、図示しない管理室の端末に接続されており、4つの検出器からの検出データは、信号線を介して管理室に送られる。
本実施形態によれば、LPRM20は、全長約13mである。LPRM20において、プランジャ22からインコアハウジング34までの約9mの部分、すなわち、図中AB間の部分は、炉心10において、燃料集合体(図示せず)の近傍に位置するため、多量の放射線を浴びるようになるため、比較的多量の放射線を発するようになる。以下の説明において、使用済みのLPRM20における、プランジャ22から約9mまでの部分(図中AB間の部分)を高線量部と称する。また、使用済みのLPRM20における、高線量部以外の部分、すなわち、図中BC間の部分は、燃料集合体(図示せず)から離れているため、燃料集合体(図示せず)からの放射線の影響が少ない。なお。以下の説明において、使用済みのLPRM20における、プランジャ22から約9mまでの部分以外の部分(図中BC間の部分)を低線量部と称する。
次に、LPRM20を炉心10から取り出して、燃料プール110に仮保管するまでのLPRM取出工程を、図2、図4を用いて説明する。
このLPRM取出工程は、定期検査において実行される工程であり、原子炉1から使用済みのLPRM20を取り出して、燃料プール110に移動する移動工程と、使用済みのLPRM20の高線量部と低線量部との境界を切断する切断工程と、切断したLPRM20の高線量部と低線量部とを燃料プール110内に保管する保管工程とからなる。
まず、使用済みのLPRM20の移動工程について説明する。
作業員は、取替機200を操作して、図2に示すように、取替機200の掴み装置210を原子炉ウェル100の水中に下ろす。そして、掴み装置210が使用済みのLPRM20のプランジャ22の位置に移動した時点で停止させ、掴み装置210にプランジャ22の先端部を把持させる。この状態で、掴み装置210を引き上げることにより、図4(a)に示すように、LPRM20が炉心10から離脱して引き上げられる。さらに、取替機200を操作し、燃料プール110及び原子炉ウェル100の水中領域内で、LPRM20の上端側(高線量部側)が燃料プール110を向くようにLPRM20を傾けて、図4(b)に示すように、LPRM20の上端側から燃料プール110に移動させる。
次に、切断工程について説明する。LPRM20の上端側を燃料プール110に移動させて、図4(b)に示す状態にした後、掴み装置(図示せず)を取り付けた天井クレーン(図示せず)によってLPRM20の下端側(低線量部側)を把持させて気中に持ち上げることにより、図4(c)に示すように、LPRM20の上端側を燃料プール110の下方に向け、LPRM20の下端側を水上に引き上げる。この際、LPRM20において水上に引き上げる部分は、低線量部の範囲とし、高線量部が水上に引き上げられないように注意する。そして、作業員は、フロア上で金属管切断工具を用いて、水上に引き上げられたLPRM20の低線量部と、高線量部との境界付近を切断する作業を行う。この場合、LPRM20の高線量部は水中であることが望ましいことから、低線量部における低線量部と高線量部の境界近傍の部位を切断することになる。本実施形態においては、LPRM20は、9mより若干長い高線量部と、4mより若干短い低線量部とに分割されるが、いずれも燃料プール110の深さ(約12m)よりは短くなる。
次に、保管工程について説明する。LPRM20の切断によって低線量部と高線量部の境界部分は、扇形状につぶれた状態となっており、切断作業によって扇形状につぶれたLPRM20の端部にワイヤを取り付ける。そして、図4(d)に示すように、LPRM20の高線量部は、ワイヤによって吊り下げられた状態で燃料プール110内に仮保管される。LPRM20の低線量部も同様に、端部にワイヤを取り付け、このワイヤによって吊り下げられた状態で燃料プール110内に仮保管される。なお、LPRM20の低線量部については、後に取り出しやすい状態であれば保管方法は問わない。例えば、フロア上で複数本のLPRM20の低線量部を束にしてから、燃料プール110内に沈めてもよい。
燃料プール110内に仮保管されたLPRM20の高線量部及び低線量部は、発電プラントの運転期間中に、さらに切断される。具体的に、LPRM20の高線量部については、燃料プール110内で2分割して、燃料プール110内に予め用意した専用バスケット300に収納する。このとき、検出器を切断しないように、切断位置を決定する。本実施形態においては、図3におけるDの部位、すなわち、カバーチューブ26とハウジングチューブ28との連結部分を切断する。LPRM20の低線量部については、約1/8に切断して、ドラム缶に収納する。
専用バスケット300にLPRM20の高線量部がある程度蓄積された場合には、LPRMを収納した専用バスケット300を、固体廃棄物移送容器(図示せず)に収納して、サイトバンカ貯蔵プールへ運搬する。低線量部を収納したドラム缶は、固体廃棄貯蔵所に搬入される。
以上、説明したように本実施形態によれば、燃料プール110に使用済みのLPRM20の高線量部を燃料プール110内の水中に位置付けることによって、高線量部からの放射線による影響を低減させ、さらに、低線量部における高線量部と低線量部との境界付近の部位を切断して、LPRM20の長さを燃料プール110の長さあるいは深さより短くすることにより、LPRM20を真っ直ぐな状態で燃料プール110内に保管することができる。これにより、燃料プール110内のLPRM20を他の場所に移送する際に、多くのLPRM20をまとめて移送することが可能になる。また、高線量部と低線量部との境界付近の切断作業は、低線量部であれば水上に引き上げても周囲を放射線で汚染するおそれがないことから、低線量部を水上に引き上げて燃料プール110外のフロア上で行う。これにより、切断作業における作業性がよくなる。しかも、取り替え作業期間中に行う切断作業は、高線量部と低線量部との境界部を切断して2分割するのみであるため、取り替え作業期間中に切断作業を実施しても、定期検査のクリチカル工程に影響を及ぼすことが低減される。
また本実施形態によれば、真っ直ぐな状態で仮保管されているLPRM20を切断して、専用バスケット300に収納するため、専用バスケット300内に、LPRM20の高線量部を整列させた状態で並べることが可能になる。これにより、専用バスケット300内に、一度に多くのLPRMの高線量部を収納することが可能になり、その結果、一回の運搬作業で多くのLPRMの高線量部を燃料プール110から他の場所に移送することが可能になる。
また本実施形態によれば、使用済みのLPRM20の高線量部を、燃料プール110内に上方から吊した状態で収納されるため、真っ直ぐな状態で維持しながら保管することが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、上述したものに限るものではない。例えば、上述した実施形態においては、放射性廃棄物としてLPRM20を原子炉1から燃料プール110に移動させるものであるが、それに限らず、LPRM20から中性子の検出機能を有する部品を外してなるドライチューブを原子炉1から燃料プール110に移動させる場合も、本発明は適用可能である。
1 原子炉
10 炉心
12 圧力容器
13 蓋
14 格納容器
16 蓋
20 中性子検出器(LPRM)
22 プランジャ
24 プランジャチューブ
26 カバーチューブ
28 ハウジングチューブ
32 保護チューブ
34 インコアハウジング
100 原子炉ウェル
110 燃料プール
130 プールゲート
200 取替機
210 掴み装置
300 専用バスケット

Claims (5)

  1. 定期検査において所定の長尺部材の交換を行い、交換された使用済み長尺部材を放射性廃棄物として、水が張られた燃料プール内に保管する放射性廃棄物の保管方法において、
    原子炉から使用済み長尺部材を取り出して燃料プールに移動する移動工程と、
    使用済み長尺部材の高線量部を前記燃料プール内に位置付け、使用済み長尺部材の低線量部を前記燃料プールの外に位置付け、使用済み長尺部材の高線量部と低線量部との境界付近の低線量部を切断する切断工程と、
    切断した使用済み長尺部材の高線量部と低線量部とを前記燃料プール内に保管する保管工程とを有することを特徴とする放射性廃棄物の保管方法。
  2. 前記使用済み長尺部材は、中性子検出器であることを特徴とする請求項1記載の放射性廃棄物の保管方法。
  3. 前記保管工程の後に、前記中性子検出器の高線量部を前記燃料プール内で切断して、前記燃料プール内に予め用意した容器に収納する工程を有することを特徴とする請求項2記載の放射性廃棄物の保管方法。
  4. 前記使用済み長尺部材は、中性子検出器から中性子の検出機能を有する部品を外してなるドライチューブであることを特徴とする請求項1記載の放射性廃棄物の保管方法。
  5. 前記保管工程において、使用済み長尺部材の高線量部は、上方から吊した状態で前記燃料プール内に保管されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の放射性廃棄物の保管方法。
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