JP2012083218A - アナログ式時間表示装置 - Google Patents

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潤 花岡
Yoichi Kodaira
洋一 小平
Kazuyoshi Watanabe
和義 渡辺
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武志 岩垂
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Abstract

【課題】見た人が瞬間的に残り時間または経過時間を感得することができるアナログ式時間表示装置を提供する。
【解決手段】このアナログ式時間表示装置1は、時刻の経過と共に相対回転する少なくとも2つの表示板である固定表示板2と分表示板4を有し、2つの表示板2,4の回転比によって残り時間または経過時間を表示する。また、アナログ式時間表示装置1は、時刻の経過と共に相対回転する少なくとも2つの表示板である分表示板4と秒表示板6を有し、2つの表示板4,6の回転比によって秒の単位の残り時間または経過時間を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログ式時間表示装置に関する。
従来から、残時間や経過時間を計測するものとしては、タイマーやストップウオッチなどが知られている。タイマーやストップウオッチなどは、細い針が動くことで、またはデジタル数字が変化していくことで、残時間や経過時間を表示している。また、一方で、装飾的な時計も知られている。たとえば、特許文献1では、アナログ式時計に装飾を施すため、様々な文字または模様等を文字盤、時針、分針または秒針に描いている。また、特許文献2では、時針と分針を回転ディスクで構成し、その回転ディスク面に模様を施している。
特開平10−142354号公報 特表2000−506618号公報
上述した細い針が動くタイマーやストップウオッチなどは、針が見づらく、残時間や経過時間の把握がしづらい。また、デジタル数字が変化していくタイマーやストップウオッチなどは、残時間や経過時間を頭の中で計算しなければならず、お年寄りや子どもには、それほど好ましいものではない。さらに、上述した特許文献1および2に記載されている時計は、装飾性は向上しているが、使い勝手が向上しているものではない。
そこで、本発明の目的は、上述の問題点の1つまたは複数を解決したアナログ式時間表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のアナログ式時間表示装置は、時刻の経過と共に相対回転する少なくとも2つの表示板を有し、表示板の回転比によって残り時間または経過時間を表示する。この発明のアナログ式時間表示装置は、表示板の回転比によって残り時間または経過時間を表示しているので、見た人は、瞬間的に残り時間または経過時間を感得することができる。
ここで、表示板の少なくとも1つの外形形状を多角形状または楕円形状で形成してもよい。この構成では、装飾性が向上する。
また、表示板の一方を固定された第1の表示板とし、表示板の他方をN分(Nは1から30のいずれかの整数)毎に1回転する第2の表示板としてもよい。この構成とすると、たとえば、従来の固定した文字盤を第1の表示板とし、分針を回転する表示板とすると、両者の回転比によって、経過時間または残時間を瞬間的に把握することができる。なお、Nを整数値としたが、3分30秒など、Nを秒数値としたり、30分を超える値としたりしてもよい。
また、表示板の一方を1時間毎、12時間毎または24時間毎に1回転する第1の表示板とし、表示板の他方をN分(Nは1から30のいずれかの整数)毎に1回転する第2の表示板としてもよい。この構成とすると、たとえば、従来の文字盤に相当するものを回転する第1の表示板とし、分針を回転する表示板とすると、両者の回転比によって、経過時間または残時間を瞬間的に把握することができる。また、たとえば、第1の表示板を6分毎に1回転するものとし、第2の表示板を60秒毎に1回転するものとすると、最初の状態から6分経過後は、最初の状態に戻ることとなるが、その戻りを感得することができる。なお、Nを整数値としたが、7分10秒など、Nを秒数値としたり、30分を超える値としたりしてもよい。
また、60秒毎に1回転する表示板をさらに有することが好ましい。この構成とすると、第1と第2の表示板が時と分に相当するものであるとき、60秒毎に1回転する表示板によって、秒の単位まで、経過時間または残時間を瞬間的に感得することができる。
また、表示板の一部に、穴または透明部を形成してもよい。この構成を採用すると、穴または透明部を活かしたデザインができ、装飾性が高まりやすい。また、この構成を採用した場合、他の利用方法として、秒の経過を表示するようにしてもよい。
また、複数の表示板を多段に重ねて設置し、各回転軸を同一の回転中心に形成するのが好ましい。このように構成すると、省スペース化が図れる。
また、表示板の一方が固定または回転する第1の表示板とされ、表示板の他方が60秒毎に回転する第2の表示板とされ、第2の表示板の一部に穴が設けられる一方、その穴を介して視認できるように、第1の表示板の一部に、徐々にまたは段階的に長さまたは太さが大きくなる図柄が描かれているようにしてもよい。
本発明では、見た人が瞬間的に残り時間または経過時間を感得することができるアナログ式時間表示装置を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。 本発明の第1の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置が備える表示板のうちの、最も下側(図1における紙面奥側)に配置される固定表示板を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置が備える表示板のうちの、最も下側(図4における紙面奥側)に配置される固定表示板を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置が備える表示板のうち、固定表示板の上側(図4における紙面手前側)に配置される、分表示板を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置が備える表示板のうち、分表示板の上側(図4における紙面手前側)に配置される、秒表示板を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置が備える表示板のうち、図9の下側(図9における紙面奥側)に配置される表示板である、固定表示板の平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の回転機構を動作させて、図9の状態から30秒経過した状態を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の回転機構を動作させて、図9の状態から55秒経過した状態を示す図である。
以下、本発明の各実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の構成および動作について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置1の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。アナログ式時間表示装置1は、時刻の経過と共に相対回転する3つの表示板2,4,6を有している。図2は、その表示板2,4,6のうちの、最も下側(図1における紙面奥側)に配置される固定表示板2を示す平面図である。固定表示板2は、外形が円形の板状部材であり、その円の中心Aを中心として60度間隔に6つの領域に分けられている。これらの6つの領域は、それぞれ異なる色が着色され、6つの色の領域2A〜2Fとされている。領域2Aは赤色、領域2Bは黄色、領域2Cは青色、領域2Dは緑色、領域2Eは茶色、領域2Fは白色である。また、中心Aの位置には円形の穴3が形成されている。なお、色分けの境界には実際は線が描かれていないが、便宜上、線を描き、色分けの境界部分をわかりやすくしている(図1、図2および図3の全ての色分け部分も同様)。
図1に示すように、アナログ式時間表示装置1の3つの表示板2,4,6のうちの、固定表示板2の上側(図1における紙面手前側)には、分表示板4が配置されている。分表示板4は、その直径が、固定表示板2の直径の70%の寸法であることが固定表示板2と異なるが、色の領域の配置は全く同じとされている。すなわち、分表示板4は、固定表示板2の6つの色の領域2A〜2Fと同一の色および配置となる領域4A〜4Fを有している。すなわち、領域4Aは赤色、領域4Bは黄色、領域4Cは青色、領域4Dは緑色、領域4Eは茶色、領域4Fは白色である。なお分表示板4は、その中心Bの位置には、穴3と同じ大きさの円形の穴5が形成されている。このように、固定表示板2と分表示板4とは相似形となっている。
図1に示すように、アナログ式時間表示装置1の3つの表示板2,4,6のうちの、分表示板4の上側(図1における紙面手前側)には、秒表示板6が配置されている。秒表示板6は、分表示板4よりも外形が小さい正六角形である。また、秒表示板6は、その中心Cから正六角形の各頂点へと伸びる直線によって領域6A〜6Fに色分けされている。領域6A〜6Fは、領域2A〜2Fおよび領域4A〜4Fと同一の色および配置とされている。すなわち、領域6Aは赤色、領域6Bは黄色、領域6Cは青色、領域6Dは緑色、領域6Eは茶色、領域6Fは白色である。また、秒表示板6の中心Cの位置には、穴3,5に比べ小さい大きさの円形の穴7が形成されている。
また、図1および図2では図示を省略しているが、アナログ式時間表示装置1は、通常の時計において使用される回転機構を備えている。ただし、時針に相当する部分は無く、しかも分針に相当する分表示板4の回転は、通常の時計に比べ、早くなるように、輪列が構成されている。すなわち、分表示板4の回転軸につながる減速輪列は、通常の時計機構に比べ、減速の程度を減らしている。アナログ式時間表示装置1は、固定表示板2の裏側にこの回転機構を備え、かつ分表示板4および秒表示板6は、それぞれ穴5および穴7から飛び出ている各回転軸に固定され、その各回転軸を共通の中心(中心A,B,Cを共通の中心)にして、その回転機構によって回転させられている。この回転機構は、基本的構成において従来の時計の針を回転させる機構と同様であるが、その輪列構成は、上述したように、時刻の時に相当するものが無く、分の構成が異なる。この回転機構は、穴5の縁を保持し分表示板4と一体回転する回転軸(従来の分針軸に対応)と、穴7の縁を保持し秒表示板6と一体回転する回転軸(従来の秒針軸)を別々に有している。そして、穴5の縁を保持する回転軸は、6分で時計回りに1回転するように輪列が調節され、穴7の縁を保持する回転軸は、1分で時計回りに1回転するように輪列が調節されている。すなわち、アナログ式時間表示装置1では、複数の表示板2,4,6は多段に重ねて設置され、各回転軸は同一の回転中心に形成されている。
(第1の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置1の動作)
まず初めに固定表示板2の領域2A〜2Fと、分表示板4の領域4A〜4Fと、秒表示板6の領域6A〜6Fとを、同じ色の領域が重なり合うようにする。そして回転機構を動作させる。すると、各領域の色がずれ始めて同じ色の領域が重なり合わないようになる。秒表示板6は、通常の時計と同様に1分間で1回転する。分表示板4の領域4A〜4Fは、1分経過毎に固定表示板2の2A〜2Fの1つ隣の領域同士が重なり合うようになる。
すなわち、当初、領域2Aと領域4Aと領域6Aとが重なり合っていたのが、1分経過すると領域2Aと領域4Fとが完全に重なり合うようになり、2分経過すると領域2Aと領域4Eとが完全に重なり合うようになり、3分経過すると領域2Aと領域4Dとが完全に重なり合うようになり、4分経過すると領域2Aと領域4Cとが完全に重なり合うようになり、5分経過すると領域2Aと領域4Bとが完全に重なり合うようになる。そして、5分を経過した後は、徐々に領域2Aと領域4Aとが重なり合い始め、完全に6分を経過すると領域2Aと領域4Aとが再度、完全に重なり合う。このとき、すなわち、6分ちょうどとなると、秒表示板6も重なり合うこととなり、同色の領域(たとえば、領域2Aと領域4Aと領域6A)がすべて、再び重なり合うようになる。同色の領域が重なり合っていないときは、固定表示板2と分表示板4の回転比が見た目で瞬間的に感得でき、6分までの残り時間または0分からの経過時間を感得することができる。また、秒表示板6と分表示板4または秒表示板6と固定表示板2との回転比から、秒の状態が把握できる。また、固定表示板2と分表示板4との回転比から、分の状態が把握できる。このように、このアナログ式時間表示装置1は、固定表示板2、分表示板4、秒表示板6の回転比によって6分までの残り時間または0分からの経過時間を表示することとなる。
また、初めに、固定表示板2と秒表示板6の各領域2A〜2Fおよび領域6A〜6Fを、同じ色の領域が重なり合うようにし、分表示板4の領域4Fを固定表示板2の領域2Aおよび秒表示板6の領域6Aとが重なり合うようにした状態で回転機構を動作させる。すると、5分経過した時に同色の領域(たとえば、領域2Aと領域4Aと領域6A)が重なり合うようになる。この場合は、5分タイマーとなる。同様に、初めに、固定表示板2と秒表示板6の各領域2A〜2Fおよび領域6A〜6Fを、同じ色の領域が重なり合うようにし、分表示板4の領域4Eを固定表示板2の領域2Aおよび秒表示板6の領域6Aとが重なり合うようにした状態で回転機構を動作させる。すると、4分経過した時に同色の領域が重なり合うようになる。この場合は、4分タイマーとなる。さらに同様に、分表示板4の初めの位置を調節することで、3分、2分、1分経過した時に同色の領域が重なり合うようになる。すなわち、3分タイマー、2分タイマー、1分タイマーとなる。
(第2の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の構成)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置11の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。アナログ式時間表示装置11は、時刻の経過と共に相対回転する4つの表示板12,14,16,17を有している。図3の最も下側(図3における紙面奥側)に配置される表示板は、固定されたケースに対し、回転可能に組み込まれた可動表示板12である。可動表示板12は、外形が円形で中央が空間となる輪状部材であり、ケースの外周に取り付けられている。また、可動表示板12には、その外端に180度間隔に2つの取っ手13が固定設置されている。この可動表示板12は、回転ベゼル状とされ、中心Eを回転中心として回転する。
また、アナログ式時間表示装置11が有する表示板のうち、可動表示板12の上側(図3における紙面手前側)には、時表示板14が配置されている。時表示板14は、1時間で1回転するものとなっているが、24時間で1回転するものとしたり、12時間で1回転したり、2時間で1回転するものとしたりしてもよい。時表示板14は、外形が円形の板状部材であり、その直径は、可動表示板12の直径の90%と若干小さくされている。時表示板14の表面は、第1の実施の形態に係る固定表示板2と同一の色と色分け形状と色配置となっている。すなわち、6つの色の領域14A〜14Fが描かれ、領域14Aは赤色、領域14Bは黄色、領域14Cは青色、領域14Dは緑色、領域14Eは茶色、領域14Fは白色とされている。時表示板14の中心Eには円形の穴15が形成されている。
また、アナログ式時間表示装置11は、時表示板14の上側(図3における紙面手前側)に、本発明の第1の実施の形態に係る分表示板4と同一の分表示板16を備えている。分表示板16の表面には、第1の実施の形態に係る分表示板4と同一の色と色分け形状と色配置が施され、6つの色の領域16A〜16Fが描かれている。すなわち、領域16Aは赤色、領域16Bは黄色、領域16Cは青色、領域16Dは緑色、領域16Eは茶色、領域16Fは白色である。また、分表示板16の上側(図3における紙面手前側)には、本発明の第1の実施の形態に係る秒表示板6と同一の秒表示板17が備えられている。秒表示板17の表面には、第1の実施の形態に係る秒表示板6と同一の色と色分け形状と色配置が施されている。すなわち、6つの色の領域17A〜17Fが描かれ、領域17Aは赤色、領域17Bは黄色、領域17Cは青色、領域17Dは緑色、領域17Eは茶色、領域17Fは白色とされている。分表示板16の中心Fおよび秒表示板17の中心Gには、それぞれ円形の穴18,19が形成されている。
また、アナログ式時間表示装置11は、通常の時計において使用される回転機構を備えている。ただし、時針に相当する時表示板14および分針に相当する分表示板16の各回転は、通常の時計に比べ、早くなるように、輪列が構成されている。すなわち、時表示板14および分表示板16の各回転軸への減速輪列は、通常の時計機構に比べ、減速の程度を減らしている。アナログ式時間表示装置11は、時表示板14の裏側にこの回転機構を備え、かつ、時表示板14、分表示板16および秒表示板17は、それぞれ穴15,18,19から飛び出ている各回転軸に固定され、その各回転軸を共通の中心(中心E,F,Gを共通の中心)にして、その回転機構によって回転させられている。この回転機構は、基本的構成において従来の時計の針を回転させる機構と同様であるが、その輪列構成は、上述したように、時および分の輪列構成が異なる。この回転機構は、穴15の縁を保持し時表示板14と一体回転する回転軸(従来の時針軸に対応)と、穴18の縁を保持し分表示板16と一体回転する回転軸(従来の分針軸に対応)と、穴19の縁を保持し秒表示板17と一体回転する回転軸(従来の秒針軸)を別々に有している。そして、穴15の縁を保持する回転軸は、1時間で時計回りに1回転するように輪列が調節され、穴18の縁を保持する回転軸は、6分で時計回りに1回転するように輪列が調節され、穴19の縁を保持する回転軸は、1分で時計回りに1回転するように輪列が調節されている。すなわち、アナログ式時間表示装置11では、複数の表示板14,16,17は多段に重ねて設置され、各回転軸は同一の回転中心に形成されている。
ここで、可動表示板12の取っ手13を手で持ち、可動表示板12に回転力を加えると、可動表示板12が回転する。可動表示板12の取っ手13は、タイマーの開始時点の変更に用いる。なお、可動表示板12に連動して分表示板16が回動するようにしてもよい。この場合、分表示板16の中心Fの穴18の縁と回転機構の回転軸とが強固に固定されているようにするのではなく、若干の自由な回転を許容するようにするのが好ましい。そして、分表示板16は、可動表示板12が回転すると、それに追従するに足りる摩擦力が加えられる機構とする。
(第2の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置11の動作)
アナログ式時間表示装置11の分表示板16および秒表示板17は、第1のアナログ式時間表示装置1の分表示板4および秒表示板6と同一の動作をすることができる。また、時表示板14は、穴15(中心E)を中心に60分に1回転する。
可動表示板12は、取っ手13を用い、図3における矢印X方向(時計回り方向)およびその逆方向である反時計回り方向に、回転機構を用いず手動で回転させることができる。そのため、たとえば、60分の残り時間または経過時間を計測するために回転機構が動作し始めた後、任意の時に取っ手13を用いて可動表示板12を回転させ、同色の領域が重なり合う開始時刻の位置に取っ手13を配置し、開始時点を再設定することができる。すなわち、各表示板14,16,17が図3の状態のとき、可動表示板12を矢印X方向に回転させ、取っ手13の一方を図3の真上に持ってくる。この状態で60分タイマーを開始させる。その後、たとえば、5分経過時点で、再度、60分を設定したいとき、可動表示板12を30度分だけ、矢印X方向に回転させる。これで、この位置が60分経過時点の重なり線位置となり、再設定が可能となった訳である。このように、アナログ式時間表示装置11は、時表示板14、分表示板16および秒表示板17の回転比によって残り時間または経過時間を表示することとなる。また、可動表示板12の利用によって、いわゆるタイマーの再設定が可能となる。
(第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の構成)
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置21の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。アナログ式時間表示装置21は、時刻の経過と共に相対回転する3つの表示板22,25,28を有している。図5は、その表示板22,25,28のうちの、最も下側(図4における紙面奥側)に配置される固定表示板22を示す平面図である。固定表示板22は、外形が円形の板状部材であり、扇形のイラスト23Aおよびイラスト23Bが、それぞれ、その中心Hから60度の角度の範囲にわたって、かつ互いが中心Hを中心として点対称的となるように描かれている。イラスト23Aとイラスト23Bは、図柄は異なるが、描かれている範囲は、中心Hに対して点対称的に描かれている。固定表示板22のうち、イラスト23Aとイラスト23Bが描かれていない部分は白色とされている。中心Hには円形の穴24が形成されている。
図6は、アナログ式時間表示装置21が有する表示板22,25,28のうち、固定表示板22の上側(図4における紙面手前側)に配置される、分表示板25を示す平面図である。分表示板25は、全体形状が固定表示板22と同一の円形の板状部材である。分表示板25は、6分間に1回転する構成とされているが、後述する輪列機構の減速比を変えることで、5分間に1回転する構成としたり、3分間に1回転する構成としたりしてもよい。そして分表示板25には、扇形のイラスト26Aおよびイラスト26Bが、それぞれ、その中心Jから60度の角度の範囲にわたって、かつ互いが中心Jを中心にして点対称的となるように描かれている。イラスト26Aとイラスト26Bは、図柄は異なるが、描かれている範囲は、中心Jに対して点対称的に描かれている。分表示板25のうち、イラスト26Aとイラスト26Bが描かれていない部分は透明とされている。中心Jには円形の穴27が形成されている。
図7は、アナログ式時間表示装置21が備える表示板22,25,28のうち、分表示板25の上側(図4における紙面手前側)に配置される、秒表示板28を示す平面図である。秒表示板28は、全体形状が固定表示板22と同一の円形の板状部材である。秒表示板28は、1分間に1回転する構成とされているが、後述する輪列機構の減速比を変えることで、30秒に1回転する構成としたり、120秒に1回転する構成としたりしてもよい。そして秒表示板28には、イラスト28Aとイラスト28Bが、それぞれ、その中心Kから60度の角度の範囲にわたって、かつ互いが中心Kを中心にして点対称的となるように描かれている。イラスト28Aとイラスト28Bは、図柄は異なるが、描かれている範囲は、中心Kに対して点対称的に描かれている。秒表示板28のうち、イラスト28Aとイラスト28Bが描かれていない部分は透明とされている。中心Kには円形の穴29が形成されている。
また、図4から図7では図示を省略しているが、アナログ式時間表示装置21は、通常の時計において使用される回転機構を備えている。ただし、時針に相当する部分は無く、しかも分針に相当する分表示板25の回転は、通常の時計に比べ、早くなるように、輪列が構成されている。すなわち、分表示板25の回転軸への減速輪列は、通常の時計機構に比べ、減速の程度を減らしている。アナログ式時間表示装置21は、固定表示板22の裏側にこの回転機構を備え、かつ分表示板25および秒表示板28は、それぞれ穴27および穴29から飛び出ている各回転軸に固定され、その各回転軸を共通の中心(中心J,Kを共通の中心)にして、その回転機構によって回転させられている。この回転機構は、基本的構成において従来の時計の針を回転させる機構と同様であるが、その輪列構成は、上述したように、時刻の時に相当するものが無く、分の構成が異なる。この回転機構は、穴27の縁を保持し分表示板25と一体回転する回転軸(従来の分針軸に対応)と、穴29の縁を保持し秒表示板28と一体回転する回転軸(従来の秒針軸)を別々に有している。そして、穴27の縁を保持する回転軸は、6分で時計回りに1回転するように輪列が調節され、穴29の縁を保持する回転軸は、1分(60秒)で時計回りに1回転するように輪列が調節されている。すなわち、アナログ式時間表示装置21では、複数の表示板22,25,28は多段に重ねて設置され、各回転軸は同一の回転中心に形成されている。
(第3の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置21の動作)
まず初めに図4に示すように、固定表示板22のイラスト23A、イラスト23Bと、分表示板25のイラスト26A、イラスト26Bと、秒表示板28のイラスト28Aおよびイラスト28Bとを互いが重ならないように結合させ、全体としてひとつのイラストとなるように配置する。なお、分表示板25と秒表示板28の各イラストが描かれていない部分は透明とされているため、固定表示板22のイラスト23A,23Bは、分表示板25と秒表示板28の透明部分を通して見ることができ、分表示板25のイラスト26A,26Bは、秒表示板28の透明部分を通して見ることができる。
そして回転機構を動作させる。すると、各イラストの配置がずれ始めて全体として一つのイラストとならないようになる。しかし、回転機構を動作させ始めてから6分経過後に図4に示す初めの状態と同じ状態となる。このように、アナログ式時間表示装置21は、固定表示板22、分表示板25、秒表示板28の回転比によって、6分の残り時間または0分からの経過時間を表示することとなる。このアナログ式時間表示装置21では、6分経過後に、再度、全体としてひとつのイラストとなるので、老人や子どもでも、より容易に、時間が来たことを瞬間的に感得することができる。なお、分表示板25を他の構成、たとえば、5分に1回転する構成とすると、5分の残り時間または0分からの経過時間を表示するものとなる。
(第4の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の構成)
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置31の平面図であり、タイマーの開始時刻および終了時刻の状態を示している図である。アナログ式時間表示装置31は、時刻の経過と共に相対回転する3つの表示板32,34,36を有している。図8の最も下側(図8における紙面奥側)に配置される表示板は、固定表示板32である。固定表示板32は、外形が円形の板状部材であり、その外端側に円環状のイラスト32Aが描かれている。固定表示板32のうち、イラスト32Aが描かれていない中央の円形領域は白色とされている。固定表示板32の中心Lには円形の穴33が形成されている。
また、アナログ式時間表示装置31が有する表示板32,34,36のうち、固定表示板32の上側(図8における紙面手前側)には、分表示板34が配置されている。分表示板34は、外形が円形の板状部材であり、その直径は、固定表示板32の中央の円形白色領域の直径と同一である。そして分表示板34は、その外端側に円環状のイラスト34Aが描かれている。分表示板34のうち、イラスト34Aが描かれていない中央の円形領域は白色とされている。分表示板34の中心Mには円形の穴35が形成されている。
また、アナログ式時間表示装置31が有する表示板32,34,36のうち、分表示板34の上側(図8における紙面手前側)には、秒表示板36が配置されている。秒表示板36は、外形が円形の板状部材であり、その直径は、分表示板34の中央の円形白色領域の直径と同一である。そして秒表示板36は、その全体にイラスト36Aが描かれている。秒表示板36の中心Nには円形の穴37が形成されている。
また、図8では図示を省略しているが、アナログ式時間表示装置31は、アナログ式時間表示装置1やアナログ式時間表示装置21と同様な回転機構を有している。すなわち、アナログ式時間表示装置31は、固定表示板32の裏側に設置され、分表示板34および秒表示板36をそれぞれ中心M、N(穴35、穴37)を中心に回転させる回転機構を備えている。この回転機構は、基本的構成において従来の時計の針を回転させる機構と同様の構成となっている。そのため、回転機構は、分表示板34の穴35の縁を保持する回転軸と、秒表示板36の穴37の縁を保持する回転軸を別々に有している。そして、分表示板34の穴35の縁を保持する回転軸は、3分で時計回りに1回転するように輪列が調節され、穴37の縁を保持する回転軸は、1分で時計回りに1回転するように輪列が調節されている。すなわちアナログ式時間表示装置31は、3分タイマーとされている。また、アナログ式時間表示装置31では、複数の表示板32,34,36を多段に重ねて設置し、各回転軸が同一の回転中心を持つように形成されている。
(第4の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置31の動作)
まず初めに図8に示すように、固定表示板32のイラスト32Aと、分表示板34のイラスト34Aと、秒表示板36のイラスト36Aとを、全体として1つの星空を示すイラストとなるように配置する。
そして回転機構を動作させる。すると、各イラストの配置がずれ始めて、全体として1つの星空を示すイラストとならないようになる。しかし、回転機構を動作させ始めてから3分経過後に図8に示す初めの状態と同じ状態となる。このように、アナログ式時間表示装置31は、固定表示板32、分表示板34、秒表示板36の回転比によって3分の残り時間または0分からの経過時間を表示することとなる。このアナログ式時間表示装置31では、3分経過後に、全体としてひとつのイラスト(星空)となるので、老人や子どもでも、より容易に、時間が来たことを瞬間的に感得することができる。なお、分表示板34を他の構成、たとえば、10分に1回転する構成とすると、10分の残り時間または0分からの経過時間を表示するものとなる。
(第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置の構成)
図9は、本発明の第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置41の平面図である。アナログ式時間表示装置41は、時刻の経過と共に相対回転する2つの表示板42,44を有している。図10は、図9の下側(図9における紙面奥側)に配置される表示板である、固定表示板42の平面図である。固定表示板42は、外形が円形の板状部材であり、その中央に渦巻曲線で囲われた内側部分が黒色(図9、図10、図11および図12では便宜上ドットが分散された模様として示している。)に塗りつぶされた形状のイラスト42Aが描かれている。固定表示板42のうち、イラスト42Aが描かれていない外周部分は白色とされている。固定表示板42の中心Pには、円形の穴43が形成されている。
また、アナログ式時間表示装置41が有する表示板42,44のうち、固定表示板42の上側(図9における紙面手前側)には、秒表示板44が配置されている。秒表示板44は、外形が円形で白色の板状部材であり、その直径は、固定表示板42の直径と同一である。そして秒表示板44には、その中央から外端側に伸びる長穴45が形成されている。この長穴45は、角に丸みを帯びた四角形状とされている。秒表示板44の中心Qには、円形の穴46が形成されている。
また、図9では図示を省略しているが、アナログ式時間表示装置41は、固定表示板42の裏側に設置され、秒表示板44を、秒表示板44の中心Q(穴46)を中心に回転させる回転機構を備えている。この回転機構は、基本的構成において従来の時計の針を回転させる機構と同様の構成を有している。この回転機構は、秒表示板44の穴46の縁を保持する回転軸を有している。そして、秒表示板44の穴46の縁を保持する回転軸は、1分で時計回りに1回転するように輪列が調節されている。すなわちアナログ式時間表示装置41は、複数の表示板を多段に重ねて設置し、回転軸が回転中心に形成されている。
(第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置41の動作)
まず初めに図9に示すように、アナログ式時間表示装置41の固定表示板42と秒表示板44との位置関係を、長穴45から見えるイラスト42Aの黒色部分が最小の長さとなるように配置する。そして回転機構を動作させる。すると、長穴45から見えるイラスト42Aの位置がずれ始めて、長穴45から見えるイラスト42Aの黒色部分が長くなる。
図11は、アナログ式時間表示装置41の回転機構を動作させて30秒経過した状態を示す図であり、図12は、アナログ式時間表示装置41の回転機構を動作させて55秒経過した状態を示す図である。図11では、長穴45から見えるイラスト42Aの黒色部分が、長穴45の長手方向の約半分を占め、図12では、長穴45から見えるイラスト42Aの黒色部分が、長穴45の長手方向の約90%を占めている。そして、アナログ式時間表示装置41の回転機構をさらに動作させて60秒経過すると、最初の図9に示す状態となる。このように、アナログ式時間表示装置41は、固定表示板42、秒表示板44の回転比によって1分の残り時間または0分からの経過時間を表示することとなる。
(本発明の実施の形態によって得られる主な効果)
本発明の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置1,11,21,31および41は、時刻の経過と共に相対回転する少なくとも2つの表示板を有し、その表示板の回転比によって残り時間または経過時間を表示する。そのため、アナログ式時間表示装置1,11,21,31および41は、時刻を表示する通常の時計とは異なり、表示板の回転比によって残り時間または経過時間を表示しているので、見た人は、瞬間的に残り時間または経過時間を感得することができる。また、装飾性が向上していると共に、その装飾物を活かして時間は把握しているので、使い勝手が向上している。
また、本発明の第2の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置11は、取っ手13を操作することによって、動作が開始した後でも、利用者が残り時間または開始時刻を変更することができ、より一層、使い勝手の良いものとなる。
また、本発明の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置21,31は、利用者の希望する模様が時刻の経過と共に形成されていくため、利用者にわくわく感を発生させると共に装飾性が高いものとなっている。また、ナログ式時間表示装置21,31においては、残り時間がゼロまたは経過時間到達時に形成される統一し結合したデザインによって、見た人は、一瞬で残り時間がゼロまたは経過時間到達を感得することができる。さらに、本発明の第5の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置41は、長穴45から見えるイラスト42Aの黒色部分の動きを、あたかも砂時計の動きとして見せることができ、アナログ式時間表示装置としては異質の表示を可能としている。
(他の形態)
上述した本発明の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置1,11,21,31および41は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々の変形実施が可能である。
本発明の実施の形態に係るアナログ式時間表示装置1,11,21,31および41は、時刻の経過と共に相対回転する少なくとも2つの表示板を有し、その表示板の回転比によって残り時間または経過時間を表示している。ここで、固定表示板2,22,32,42や可動表示板12を時刻の経過と共に回転するものとしても良い。また、秒表示板6,17,28,36は、設けないようにしてもよい。さらに表示板は、固定表示板2,22,32,42、可動表示板12、分表示板4,16,25,34、秒表示板6,17,28,36,44、時表示板14に限られず、1日に1回転する日表示板、1週間に1回転する週表示板等、種々の表示板としてもよい。
また、各種表示板の外形形状は円形または6角形とされている。しかし、その外形形状は3角形、4角形、5角形等の他の多角形状や、楕円形状、星形形状、等種々の形状で形成することができる。また、アナログ式時間表示装置21の分表示板25や秒表示板28の透明部分を取り除いたものとしてもよい。すなわち、扇形形状のものを2つ対称的に配置した形状としてもよい。さらには、表示板形状を、扇形形状とし、回転中心をその先端の尖った部分としてもよい。また、表示板の少なくとも1つの外形形状を多角形状や楕円形状としてもよい。
また、アナログ式時間表示装置1,21,31および41では、第1の表示板が固定された固定表示板2,22,32,42とされ、第2の表示板が回転する分表示板4,25,34とされ、アナログ式時間表示装置11では、第1の表示板が1時間に1回転する時表示板14とされ、第2の表示板が分表示板16とされている。しかし、第1の表示板と第2の表示板の関係は、これらのものだけではない。たとえば、第1の表示板を回転する分表示板4,16,25,34とし、第2の表示板を回転する秒表示板6,17,28,36,44としてもよい。また、時表示板14は1時間に1回転するが、24時間、12時間、2時間など他の時間毎に1回転するものとしてもよい。また、固定表示板2,22,32,42を回転するものとした場合も同様に各種の時間を採用することができる。さらに、分表示板4,16,25,34も上述した時間毎に1回転するものではなく、他の数値を採用してもよい。すなわち、分表示板4,16,25,34を何分毎に1回転させるかは任意に設定できる。たとえば第2の表示板となる分表示板4,16,25,34は、N分(Nは1から30のいずれかの整数)毎に1回転するようにすることができる。また、Nを整数値以外の数値(たとえばN=1.5=90秒)としたり、30分を超える値としたりしてもよい。また、秒表示板6,17,28,36,44は、60秒毎に1回転するものではなく、他の時間毎に1回転するもの、たとえば、30秒毎に1回転するものとしたり、90秒毎に1回転するものとしたりすることができる。
また、アナログ式時間表示装置1,11,21および31は、60秒毎に1回転する秒表示板6,17,28,36を有しているが、上述したように、秒表示板6,17,28,36は省略することができる。ただし秒表示板6,17,28,36は動きが速いため、アナログ式時間表示装置1,11,21および31が動作しているか否かを容易に把握できることから、それが存在することが好ましい。また、アナログ式時間表示装置41は、秒表示板44の代わりに、3分、4分など2分から10分のいずれかの周期で1回転するようにされた表示板を用いることができる。さらに、アナログ式時間表示装置11は、時表示板14を省略することができる。また、アナログ式時間表示装置41は、秒表示板44に代えて、N分(Nは1から30の範囲のいずれかの数値)毎に1回転する分表示板を設置することができる。
また、アナログ式時間表示装置41の秒表示板44には、秒表示板44の一部をくり抜いた長穴45が形成されている。しかし、長穴45に相当する部分を透明または半透明の部材等で構成することができる。ただし、透明または半透明の部材は、光の照射の状態によって光が反射し、イラスト42Aの黒色が見えにくくなる場合があるため、長穴45を設けることが好ましい。また、長穴45ではなく、丸穴や四角の穴など他の形状の穴としてもよい。
また、アナログ式時間表示装置1,11,21,31および41は、複数の表示板を多段に重ねて設置し、各回転軸を同一の回転中心に形成している。すなわち、回転中心は1つとされている。しかし、各回転中心を同一位置に設けず、歯車輪列のように、表示板の外周の一部のみが重なるように、回転中心を並列配置にしてもよい。そうすることで、利用者の希望する模様が時刻の経過と共に形成されていく過程のデザインや、残り時間または経過時間到達時に形成される模様のデザインのバリエーションをさらに増やすことができる。
また、アナログ式時間表示装置41は、固定表示板42が固定され、秒表示板44が60秒毎に回転し、秒表示板44の一部に長穴45が設けられる一方、その長穴45を介して視認できるように固定表示板42の一部に徐々に長さが大きくなる図柄が描かれている。しかし、アナログ式時間表示装置41は、秒表示板44が固定され、固定表示板42が60秒毎に回転するものとしても良い。また、アナログ式時間表示装置41は、長穴45を介して視認できるように固定表示板42の一部に徐々に太さが大きくなる図柄を描いても良い。また、図柄は、徐々にではなく、段階的に長さまたは太さが大きくなる図柄としてもよい。また、徐々にまたは段階的に長さまたは太さが小さくなる図柄としてもよい。
さらに、アナログ式時間表示装置41は、イラスト42Aに代えて、たとえば長穴45から順次異なる動物の絵が見えるようなイラスト等、他のイラスト、または秒数または分数を知らせるための数字等の文字等を採用することができる。さらに、長穴45の切り抜き形状は、角に丸みを帯びた四角形状に限らず、他の形状、たとえば、丸い形状、三角形状、さらには、秒表示板44の中央から外端を指すような矢印形状(通常のアナログ時計に用いられる針になぞらえることができる形状)等を採用することができる。
また、アナログ式時間表示装置1,11,21,31に用いられている各イラストは、利用者の好みに応じて、適宜変更することができる。たとえば、アナログ式時間表示装置1,11の各表示板に用いられているイラストは、それらの中心から60度間隔に6つに色分けされたものであるが、たとえば、それらの中心から72度間隔に5つに色分けされたもの等とすることができる。この色分け数は、3分計は3つ、5分計は5つ、など計測する時間数に対応させると、計測時間が分かりやすくなる。また、6つに色分けしたものでも、3領域と残りの3領域が同じような色並びとすると、6分計ではなく、3分計としても利用しやすくなり、3分計と6分計の2種類に使用可能となる。また、色分けに用いられる色と配置も適宜変更できる。さらに、アナログ式時間表示装置1,11の各表示板に用いられているイラストは、色分けによるものを採用しなくても良い。
また、アナログ式時間表示装置11は、可動表示板12の取っ手13に対して回転力を加えるようにすると、可動表示板12が回転するが、取っ手13に対して回転力を加えると、時表示板14、分表示板16および秒表示板17のいずれか1つまたは2つが連動して回転するようにしても良い。また、取っ手13は2つではなく、1つにしたり、3つ以上としたりしてもよい。また、可動表示板12を支持するケースを回動可能にしてもよい。このようにケースを回動可能にすると、時表示板14、分表示板16および秒表示板17は、時計機構によって回転し、可動表示板12とケースは手動にて回転することとなり、回転する表示板は5つとなる。また、取っ手13に相当する部材は、回動するケース、時表示板14、分表示板16および秒表示板17のいずれか1つまたは複数に取り付けられていても良い。
また、第1の実施の形態の固定表示板2を回転可能な可動表示板とし、取っ手を付け、回転可能とすることで、図3における矢印X方向(時計回り方向)およびその逆方向である反時計回り方向に、回転機構を用いず手動で回転させることができる。このようにすると、6分の残り時間または経過時間を計測するために回転機構が動作し始めた後、任意の時に取っ手を用いて可動表示板を回転させ、同色の領域が重なり合う開始時刻または終了時刻を変更することで、タイマーを再設定することができる。
また、分表示板4,16,25,34の一部に穴を開け、または一部を透明もしくは半透明とし、固定表示板2,22,32,42や時表示板14の図柄がその穴または透明部から見ることができる時刻になったら、所定の時間が経過した、または残時間がゼロとなったことがわかるようにしてもよい。さらには、穴または透明部から見ることができる図柄と、分表示板4,16,25,34の図柄との一致や統一性から、所定の時間が経過した、または残時間がゼロとなったことがわかるようにしてもよい。
さらに、各実施の形態では、6分タイマーなどタイマーとして機能させる場合を説明したが、通常の12時間時計や24時間時計に本発明を採用して、通常の時計として動作させることができる。さらには、通常の時計として機能する表示部の上に、本発明の表示装置を載せ、時計およびタイマーとして機能させることもできる。
1,11,21,31,41 アナログ式時間表示装置
2,22,32,42 固定表示板(表示板)
4,16,25,34 分表示板(表示板)
6,17,28,36,44 秒表示板(表示板)
12 可動表示板(表示板)
14 時表示板(表示板)
45 長穴

Claims (8)

  1. 時刻の経過と共に相対回転する少なくとも2つの表示板を有し、
    前記表示板の回転比によって残り時間または経過時間を表示することを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  2. 請求項1記載のアナログ式時間表示装置において、
    前記表示板の少なくとも1つの外形形状を多角形状または楕円形状で形成することを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  3. 請求項1または2記載のアナログ式時間表示装置において、
    前記表示板の一方が固定された第1の表示板とされ、
    前記表示板の他方がN分(Nは1から30のいずれかの整数)毎に1回転する第2の表示板とされたことを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  4. 請求項1または2記載のアナログ式時間表示装置において、
    前記表示板の一方が1時間毎、12時間毎または24時間毎に1回転する第1の表示板とされ、前記表示板の他方がN分(Nは1から30のいずれかの整数)毎に1回転する第2の表示板とされたことを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  5. 請求項3または4記載のアナログ式時間表示装置において、
    60秒毎に1回転する表示板をさらに有することを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のアナログ式時間表示装置において、
    前記表示板の一部に、穴を形成したことを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のアナログ式時間表示装置において、
    前記複数の表示板を多段に重ねて設置し、各回転軸を同一の回転中心に形成したことを特徴とするアナログ式時間表示装置。
  8. 請求項1または2記載のアナログ式時間表示装置において、
    前記表示板の一方が固定または回転する第1の表示板とされ、前記表示板の他方が60秒毎に回転する第2の表示板とされ、
    前記第2の表示板の一部に穴が設けられる一方、その穴を介して視認できるように、前記第1の表示板の一部に、徐々にまたは段階的に長さまたは太さが大きくなる図柄が描かれていることを特徴とするアナログ式時間表示装置。
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