JP2012082977A - 防熱板の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で防熱板を取り付けることができる防熱板の取付構造を提供する。
【解決手段】復水器内の配管、機器に固定金具取付孔を備えたスペーサを溶接し、貫通孔を備える防熱板を前記スペーサ上に配置し、回転させるための頭部と、固定金具取付孔に挿入される軸部と、軸部先端に設けられた羽根状の突起部からなる固定金具を、防熱板の貫通孔を経由して固定金具取付孔に挿入して固定する防熱板の取付構造であって、
固定金具取付孔は、固定金具の挿入を受け入れる固定金具受け入れ部と、固定金具の回転状態において、固定金具の突起部に係止して固定金具の着脱を阻止する回転時係止部を備えると共に、その内部に皿バネを載置している。
【選択図】図1
【解決手段】復水器内の配管、機器に固定金具取付孔を備えたスペーサを溶接し、貫通孔を備える防熱板を前記スペーサ上に配置し、回転させるための頭部と、固定金具取付孔に挿入される軸部と、軸部先端に設けられた羽根状の突起部からなる固定金具を、防熱板の貫通孔を経由して固定金具取付孔に挿入して固定する防熱板の取付構造であって、
固定金具取付孔は、固定金具の挿入を受け入れる固定金具受け入れ部と、固定金具の回転状態において、固定金具の突起部に係止して固定金具の着脱を阻止する回転時係止部を備えると共に、その内部に皿バネを載置している。
【選択図】図1
Description
本発明は、原子力発電所、火力発電所内に設置される復水器内に設置される機器、配管の外面に設置している防熱板の取付構造に関する。
防熱板は、原子力発電所、火力発電所内に設置される復水器内に設置される機器、配管の内部温度低下防止を目的として、復水器内の機器、配管に設置されている。
この防熱板は、復水器の運転中に復水器内部に生じている蒸気流に対しても強固に固定する必要があることから、従来は防熱板の固定に溶接を用いている。
然るに、防熱板を設置している復水器内の機器、配管に対して、発電所の運転開始後に様々な定期点検を実施する必要があり、その都度防熱板を取り外し、また点検後に取り付けを行う必要がある。
このため、防熱板を取外す際には機械工作機を用いて溶接ビードを撤去する必要がある。この結果防熱板を損傷することとなり、防熱板の再使用ができず、新たな防熱板製造の必要がある。その上、点検の準備に要する時間、点検後の復帰に要する時間が長大となり、かつ特殊機械を導入し、溶接などの専門家を必要とする。
この点に関し、特許文献1では、復水器内の機器、配管と防熱板を溶接するのではなく、着脱可能な固定金具によって支持することを提案している。
特許文献1では、配管にスペーサを溶接し、防熱板をスペーサ上部に配置する。スペーサはその内部に溝を形成してあり、固定金具の軸部が、防熱板の取付孔を介してスペーサ内部の溝に挿入される。
スペーサ内部の溝は縦横で径が相違しており、また固定金具の軸部はその先端に突起部を有しており、挿入後に固定金具が回転されることで、突起部が溝に係止し、もって配管と防熱板を係止固定する。
また、単に固定金具を回転させたのみでは、圧着力が十分でないことから、スペーサ内部の溝に板バネを吊り下げ固定しておき、他方固定金具の軸部先端の突起部には板バネが挟まる嵌合部が設けられており、回転時に嵌合して圧着力を生じせしめる。
特許文献1によれば、溶接する場合に比べて作業時間が短縮され、防熱板の再利用が可能であり、格別の工作機械も必要としない。
しかしながら、特許文献1はスペーサ内部あるいは、固定金具の構造が複雑であり、スペーサを配管に溶接取付後には、防熱板取付時の調整が困難であった。
以上のことから、本発明においては簡単な構造で防熱板を取り付けることができる防熱板の取付構造を提供することを目的とする。
復水器内の配管、機器に固定金具取付孔を備えたスペーサを溶接し、貫通孔を備える防熱板を前記スペーサ上に配置し、回転させるための頭部と、固定金具取付孔に挿入される軸部と、軸部先端に設けられた羽根状の突起部からなる固定金具を、防熱板の貫通孔を経由して固定金具取付孔に挿入して固定する防熱板の取付構造であって、
固定金具取付孔は、固定金具の挿入を受け入れる固定金具受け入れ部と、固定金具の回転状態において、固定金具の突起部に係止して固定金具の着脱を阻止する回転時係止部を備えると共に、その内部に皿バネを載置している。
固定金具取付孔は、固定金具の挿入を受け入れる固定金具受け入れ部と、固定金具の回転状態において、固定金具の突起部に係止して固定金具の着脱を阻止する回転時係止部を備えると共に、その内部に皿バネを載置している。
本発明によれば簡単な構造で防熱板を取り付けることができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。
図2は、復水器内配管1と、防熱板2の設置関係を示す図であり、図3はその縦断面図である。図2に示すように、復水器内配管1の周囲には防熱板2が距離を置いて設置される。3は、配管1に防熱板2を固定する為の固定部である。
固定部3は、図3に示すように溶接部15において配管1に溶接されたスペーサ4と、断面が半円状であり、半分が配管の半周を覆う重ねられた2枚の防熱板2と、固定金具10で構成される。この構造により、スペーサ4の高さhにより、配管1を覆う防熱板2までの距離が定まる。
図1は、固定部3を拡大表示した図であり、配管1上にはスペーサ4が、取付当板40を介して溶接固定されている。スペーサ4の内部には、固定金具取付孔11が穿たれている。また、防熱板2には貫通孔5が空けられており、貫通孔5を介してスペーサ4の固定金具取付孔11に、固定金具10が挿入される。
固定金具10は、回転のための溝が切られた頭部10Aと、固定金具取付孔11に挿入される軸部10Bと、軸部10Bの先端の羽根状の突起部10Cで構成される。
これに対し、固定金具10の軸部10Bを受け入れるスペーサ4の固定金具取付孔11は、図4のような構造とされる。スペーサ4の固定金具取付孔11は、軸部10Bが挿入される軸部受け入れ部11Bと、羽根状の突起部10Cが挿入される突起部受け入れ部11Cと、回転時係止部11Dの3つの孔から形成される。
固定金具10とスペーサ4の固定金具取付孔11は、以上のような構造を有しており、従って、10Bと11B,10Cと11Cが当接する位置関係で、固定金具10は固定金具取付孔11に挿入され、かつ回転されることで回転時係止部11Dに羽根状の突起部10Cが係止される。
図4の固定金具取付孔11は、スペーサ4に穿たれた空間を表示しているので、実際にスペーサ4を上部から見たときの固定金具取付孔11は、図5の実線部分のみが見えている。回転時係止部11Dは、図5では点線で表示されている。
図5において、C−C断面は、固定金具挿入時位置であり、D−Dは固定金具回転係止時位置であり、それぞれの断面での固定金具10と固定金具取付孔11の位置関係を図6、図7に示す。
図6によれば、軸部受け入れ部11Bと、突起部受け入れ部11Cが形成した空間に、軸部10Bと羽根状の突起部10Cが十分な余裕を持って挿入されている。
これに対し、固定金具回転係止時位置を示す図7では、軸部受け入れ部11Bが形成した空間に、軸部10Bは十分な余裕を持って挿入されるが、羽根状の突起部10Cは、回転時係止部11Dが形成した空間内に収納される。かつ、
これらの図に示すように固定金具取付孔11には皿バネ12が予め載置されているので、羽根状の突起部10Cの上部は、回転時係止部11Dが形成した空間の両肩部分に押し付けられ、圧着されることになる。
これらの図に示すように固定金具取付孔11には皿バネ12が予め載置されているので、羽根状の突起部10Cの上部は、回転時係止部11Dが形成した空間の両肩部分に押し付けられ、圧着されることになる。
この結果、防熱板2は、強い圧着力のもとに配管1に固定することができる。しかも、皿バネ12は、軸部受け入れ部11Bが形成した空間に、予め載置されたのみであり、設置に際して格別の位置関係、取付関係を有するものではない。このため、スペーサ4の構造を極めて簡便にできる。
上記の挿入位置関係を実現するためには、図8の断面図あるいは、図4の斜視図において、以下の関係を満足する必要がある。まず、固定金具10の軸部10Bの径d2よりも、軸部受け入れ部11Bの径D1が大きいこと、次に羽根状の突起部10Cまで含めた径d3は、突起部受け入れ部11Cの形成する径D2よりも狭く、かつ軸部受け入れ部11Bの径D1よりも大きくする必要がある。羽根状の突起部10Cの幅Hは、上記の関係を満たすように設定される。
上記実施例によれば、皿バネ12を固定金具取付孔11の内部に配置していることから、固定に用いる部品数が少なく、構造が簡単である。また、固定部分がスペーサ4の内部にあるため腐食しづらく、蒸気流動する際の温度上昇による焼付けが生じずらいといった経年的なリスクを低減できる。
また、固定金具10の回転のための溝が切られた頭部10Aは、ボルトやナットのようにトルク管理する必要がないので、薄い構造にできるので、防熱板表面に突起する部分が少なく、蒸気が流動している環境に対しても影響が少ない。
また、先に説明した各部大きさの関係を満足し、かつ寸法差の余裕を大きくしておくことにより、スペーサ4と防熱板2の貫通孔5の位置に施工ずれが生じた場合でも、固定金具4と固定金具取付孔11の寸法差により施工ずれを吸収して取りつけることができる。
本発明によれば、簡便な構造で、格別の機器を用いることなく作業ができるので防熱板を備えた復水器内配管に広く適用することができる。
1:配管
2:防熱板
3:固定部
4:スペーサ
5:貫通孔
10:固定金具
10A:固定金具頭部
10B:固定金具軸部
10C:固定金具の羽根状の突起部
11:固定金具取付孔
11B:固定金具の軸部受け入れ部
11C:固定金具の突起部受け入れ部
11D:固定金具の回転時係止部
12:皿バネ
15:溶接部分
2:防熱板
3:固定部
4:スペーサ
5:貫通孔
10:固定金具
10A:固定金具頭部
10B:固定金具軸部
10C:固定金具の羽根状の突起部
11:固定金具取付孔
11B:固定金具の軸部受け入れ部
11C:固定金具の突起部受け入れ部
11D:固定金具の回転時係止部
12:皿バネ
15:溶接部分
Claims (1)
- 復水器内の配管、機器に固定金具取付孔を備えたスペーサを溶接し、貫通孔を備える防熱板を前記スペーサ上に配置し、回転させるための頭部と、前記固定金具取付孔に挿入される軸部と、該軸部先端に設けられた羽根状の突起部からなる固定金具を、前記防熱板の貫通孔を経由して前記固定金具取付孔に挿入して固定する防熱板の取付構造であって、
前記固定金具取付孔は、前記固定金具の挿入を受け入れる固定金具受け入れ部と、前記固定金具の回転状態において、固定金具の突起部に係止して固定金具の着脱を阻止する回転時係止部を備えると共に、その内部に皿バネを載置していることを特徴とする防熱板の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010227111A JP2012082977A (ja) | 2010-10-07 | 2010-10-07 | 防熱板の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010227111A JP2012082977A (ja) | 2010-10-07 | 2010-10-07 | 防熱板の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012082977A true JP2012082977A (ja) | 2012-04-26 |
Family
ID=46242041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010227111A Pending JP2012082977A (ja) | 2010-10-07 | 2010-10-07 | 防熱板の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012082977A (ja) |
-
2010
- 2010-10-07 JP JP2010227111A patent/JP2012082977A/ja active Pending
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