JP2012082860A - 着脱自在トラニオン及びリニアアクチュエータ - Google Patents

着脱自在トラニオン及びリニアアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】ケーシング等の筒状物の形状を複雑にすることなく、トラニオンを後付けすることができる着脱自在トラニオンおよびリニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】筒状のケーシング10外周に沿って周方向に配置される複数の半環状部材51,51を有し、半環状部材51,51がケーシング10の中心軸Nに対して直交方向からケーシング10外周に着脱可能となっているトラニオン支持部材55と、トラニオン支持部材55によって、ケーシング10外周からケーシング10の中心軸Nと直交方向に突出する状態に支持されるトラニオン軸40と、ケーシング10外周に装着したトラニオン支持部材255の各半環状部材51,51を結合する環状結合部材52と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニアアクチュエータ等の筒状物外周に対してトラニオン軸を後付け可能とする着脱自在トラニオン及びこれを装着したリニアアクチュエータに関する。
従来のこの種のリニアアクチュエータとしては、たとえば、特許文献1に記載のようなものが知られている。すなわち、筒状のケーシング外周にケーシングの中心軸に対して直交方向に突出するように一対のトラニオン軸が設けられ、このトラニオン軸を支えとしてリニアアクチュエータを揺動自在に支持するようになっている。
しかし、特許文献1のトラニオン軸はケーシング自体の形状として一体に成形されているので、トラニオン軸の突出分だけケーシングの最大径が大きくなってしまう。また、トラニオン軸の取り付け位置や形状寸法が決まってしまい、後から変更することができないという問題があった。
特開昭63−136939号公報
本発明の目的は、トラニオン軸を後付けすることができる着脱自在トラニオン及びリニアアクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の着脱自在トラニオンは、装着対象の筒状物外周に沿って周方向に配置される複数の支持片を有し、該支持片が前記筒状物の中心軸に対して直交方向から前記筒状物外周に着脱可能となっているトラニオン支持部材と、
該トラニオン支持部材を介して、前記筒状物外周からケーシングの中心軸と直交方向に突出する状態に支持されるトラニオン軸と、
前記筒状物外周に装着された前記トラニオン支持部材の各支持片を環状に結合する結合部材と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明のリニアアクチュエータは、筒状のケーシングと、該ケーシングに対して出没自在に設けられた出力ロッドと、出力ロッドを駆動する駆動手段と、を有し、前記ケーシングに着脱自在トラニオンが装着されたリニアアクチュエータであって、
前記着脱自在トラニオンは、前記ケーシング外周に沿って周方向に配置される複数の支持片を有し、該支持片が前記ケーシングの中心軸に対して直交方向から前記ケーシング外周に着脱可能となっているトラニオン支持部材と、
このトラニオン支持部材を介して、前記ケーシング外周からケーシングの中心軸と直交方向に突出する状態に支持されるトラニオン軸と、
前記ケーシング外周に装着された前記トラニオン支持部材の各支持片を環状に結合する結合部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、所定の寸法形状のトラニオン軸を、リニアアクチュエータのケーシング等の筒状物外周の所望の位置に後付けすることができる。また、ケーシング等の筒状物
自体には、トラニオン軸は形成されないので、着脱自在トラニオンを装着しない状態では、小径に維持することができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る着脱自在トラニオンを備えたリニアアクチュエータを示すもので、(A)は概略斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は出力ロッドの先端側から見た図、(E)は(B)のE−E線断面図である。 図2(A)は図1の着脱自在トラニオンの分解斜視図、(B)は着脱自在トラニオンのトラニオン軸部分の部分分解断面図、(C)は(B)の組立状態の部分断面図である。 図3(A)は図2の着脱自在トラニオンの分解平面図、(B)は(A)の一部破断側面図、(C)は(A)のC−C線断面図である。 図4は図1のケーシングのケーシング継手部を示すもので、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は右側面図、(D)は平面図、(E)は(A)のE−E線断面図、(F)は回り止め機能を有する半環状部材の係合状態を示す図、(G)は環状溝の周方向2カ所に回り止め用のカット部を設けた(E)と同様の断面図、(F)は回り止め機能の無い半環状部材の係合状態を示す図である。 図5(A)は図4のケーシングのトラニオン装着部の環状溝をテーパ溝とした例を示す部分断面図、(B)は装着途中の着脱自在トラニオンの分解斜視図である。 図6は本発明の実施の形態2に係るリニアアクチュエータを示すもので、(A)は概略斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図、(D)は出力ロッドの先端側から見た側面図、(E)はトラニオン軸部分の拡大断面図、(F)はケーシング外周の環状凸部の部分斜視図である。 図7は図6の着脱自在トラニオンを示すもので、(A)は分解斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図、(D)は側面図、(E)は支持軸半部を突き合わした状態の合せ軸部の部分図である。
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る着脱自在トラニオンが装着されたリニアアクチュエータを示す図で、(A)は概略斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図、(D)は出力ロッドの先端側から見た図、(E)は(B)のE−E線断面図である。
このリニアアクチュエータ1は、筒状のケーシング10と、このケーシング10に出没自在に設けられた出力ロッド20と、出力ロッド20を駆動する駆動機構30と、を有し、ケーシング10外周に着脱自在トラニオン50が着脱自在に装着されている。
駆動機構30は、この例では、モータ31と、モータ31の回転運動を出力ロッド20の直線運動に変換する送りねじ機構32とを有する構成で、出力ロッド20をケーシング10の中心軸に沿って直線的に駆動するようになっている。駆動機構30としては、このようなモータ31と送りねじ機構32に限定されるものではなく、出力ロッド20を直線的に駆動する機構であれば、リニアモータを用いてもよいし、空圧、油圧機構等、種々の駆動機構を用いることができる。
ケーシング10は2段の段付き円筒形状で、出力ロッド20が出没する側のケーシング小径部11と、出力ロッド20と反対側のケーシング小径部11より大径のケーシング大径部12と、ケーシング小径部11とケーシング大径部12を連結するケーシング継手部13とを備えている。ケーシング大径部12にモータ31が収容され、ケーシング小径部
11に、送りねじ機構32及び出力ロッド20が収容されている。
ケーシング継手部13は、図2(A)に示すように、ケーシング小径部11内周に嵌合される小径筒部13aと、ケーシング大径部12内周に嵌合される大径筒部13bと、ケーシング10外周の一部を構成する継手本体部13cとから構成されている。この例では、継手本体部13cの外径はケーシング小径部11と同一径で、この継手本体部13cの外周に着脱自在トラニオン50が装着される。
着脱自在トラニオン50は、図2及び図3に詳細に示すように、装着対象である筒状のケーシング10外周に沿って周方向に配置される複数の支持片としての一対の半環状部材51,51を有するトラニオン支持部材55と、トラニオン支持部材55によって、ケーシング10の外周からケーシング10の中心軸Nと直交方向に突出する状態に支持される一対のトラニオン軸40と、ケーシング10外周に装着したトラニオン支持部材55の各半環状部材51,51を環状に結合する結合部材としての環状結合部材52,52と、を備えている。
この実施の形態では、一対の半環状部材51,51の周方向に対向する端部である端辺部51c、51c間に、トラニオン軸40の基端部42を挟み、環状結合部材52,52によって、半環状部材51,51とトラニオン軸40を環状に結合している。また、ケーシング継手部13には、ケーシング10に対するトラニオン支持部材55の軸方向の相対移動を規制する軸方向移動規制手段としての環状溝14が設けられている。
トラニオン軸40は直線的に延びる軸部材で、断面円形状のトラニオン軸本体部41と、トラニオン軸40の中心軸と平行に一対の平坦な座面42a、42aが形成された基端部42とから構成されている。この座面42a,42aはトラニオン本体41の円筒形状を切り欠いて肉厚を薄肉にした構成で、平坦な座面42a、42aを正面に見て左右の側面は、トラニオン軸本体部41の円筒面から連続しており、基端部42の側面間の幅はトラニオン軸本体部41の直径の幅である。座面42a,42a間の幅は、環状溝14の内側壁間の間隔とほぼ同一で、基端部42の先端が環状溝14に係合するようになっている。
半環状部材51,51は、円環状の平ワッシャを直径と平行な直線でカットした円弧状の板状体で、環状溝14の溝底の径と同一径の小径円弧部51aと、ケーシング10よりも大径で小径円弧部51aと同心的に設けられる大径円弧部51bと、小径円弧部51aと大径円弧部51bの周方向両端を結ぶ直線状の端辺部51c、51cとで囲まれた円弧形状となっている。
この半環状部材51,51は、ケーシング10の中心軸Nに対して直交方向からケーシング10外周に着脱可能であり、この実施の形態では、半環状部材51,51の小径円弧部51a,51aが、ケーシング10の外周に設けられた環状溝14に係脱する構成となっている。
小径円弧部51a,51aを環状溝14に係合させた状態で、各半環状部材51,51の端辺部51c,51cを平行に対向させると、端辺部51c、51c間にはトラニオン軸40の直径分の隙間が開くようになっている。対向する端辺部51c,51cは、トラニオン軸40の基端部42の側面に当接し、トラニオン軸40は、ケーシング10の中心軸線Nと直交方向に保持される。
一方、環状結合部材52,52は、平ワッシャ状の円環状部材で、その外径は半環状部材51の大径円弧部51bと同一径に設定され、内径はケーシング10のケーシング継手
部13の外径とほぼ同一径に設定されている。これら環状結合部材52,52は環状溝14を境にして軸方向両側に配置され、図2(B)、(C)に示すように、環状溝14に係合された一対の半環状部材51、51とトラニオン軸40の基端部42を、軸方向両側から挟持し、ねじ部材53によって軸方向に締め付け固定される。
出力ロッド20側の一方の環状結合部材52には、周方向4か所に、ねじ部材53が挿通されるねじ部材挿通孔52mが等配され、出力ロッド20と反対側の他方の環状結合部材52には、上記ねじ部材挿通孔52mに対応して、ねじ部材53がねじ込まれるねじ孔52nが、周方向4か所に設けられている。
また、環状溝14に係合する一対の半環状部材51、51と、一対のトラニオン軸40、40の基端部42、42には、上記ねじ部材挿通孔52m及びねじ孔52nに対応して、ねじ部材挿通孔51m、42mが設けられ、各半環状部材51、51が環状結合部材52,52の間に挟まれて、ねじ部材53によって締め付け固定される。また、トラニオン軸40,40の基端部42,42についても環状結合部材52,52に挟まれてねじ部材53によって締め付け固定され、環状結合部材52,52を介して、半環状部材51,51がトラニオン軸40と共に環状に結合されるようになっている。
この例では、一方の環状結合部材52にねじ孔52nを設けてねじ込むようになっているが、ねじを切らないで、ねじ部材53がねじ込まれるナットを用いて締め付け固定するようにしてもよい。
また、一対の環状結合部材52、52で半環状部材51,51を軸方向に挟み付ける構成となっているが、環状結合部材52を一つだけとし、1つの環状結合部材52に、半環状部材51,51とトラニオン軸40,40をねじ部材53で固定するようにしてもよい。その場合、ねじ孔は、半環状部材51,51及びトラニオン軸40側と、環状結合部材52側のいずれに設けてもよい。
また、この例では結合部材として環状に連続する環状結合部材52を用いているが、半環状部材51、51とトラニオン軸40、40をリング状に結合することができればよく、環状結合部材52の一か所が切断されたC字形状の構成でもよいし、複数に分割されていてもよい。
上記実施の形態の着脱自在トラニオン50の装着作業は、たとえば、次のようにして行われる。
まず、図5(B)に示すように、環状結合部材52、52を、ケーシング小径部11側から挿入し、環状結合部材52,52を環状溝14を挟んで軸方向両側に配置する。
次に、半環状部材51、51を、ケーシング10の中心軸Nと直交方向から環状結合部材52,52の間に挿入し、小径円弧部51aを環状溝14に係合させ、ねじ部材53によって仮固定する。次いで、この半環状部材51,51の端辺部51c、51c間に、トラニオン軸40、40の基端部42を差し込んで環状溝14に係合させ、ねじ部材53によって仮止めし、最後に、各ねじ部材53、53を強固に固定する。
これにより、一対のトラニオン軸40,40の基端部42,42は、半環状部材51,51の端辺部51c、51cによって周方向に固定され、一対の環状結合部材52,52によって軸方向に固定され、トラニオン軸40,40の姿勢がケーシング10の中心軸Nに対して直交方向に確実に保持されることになる。
このように、本実施の形態の着脱自在トラニオン50によれば、リニアアクチュエータ1のケーシング10の外周に、所望の寸法形状のトラニオン軸40,40を後付けすることができる。
また、トラニオン支持部材55及びトラニオン軸をケーシング10外周の環状溝14に
係合させることによって、トラニオン軸40の軸方向の位置決めが確実になる。
なお、この実施の形態では、ケーシング10のケーシング継手部13外周に、軸方向移動規制手段としての環状溝14が設けられているが、環状溝14はケーシング継手部13に限定されず、ケーシング小径部11又はケーシング大径部12の任意の位置に設けることができ、着脱自在トラニオン50をケーシング10の任意の位置に装着することができる。特に、本実施の形態の場合には、ケーシング継手部13に装着するようにしているので、既存のリニアアクチュエータ1についても、ケーシング継手部13を交換するだけで、本実施の形態の着脱自在トラニオン50を装着可能である。
上記実施の形態では、半環状部材51,51の小径円弧部51a及びトラニオン軸40、40の基端部42が係合する環状溝14の溝底は円形であり、環状結合部材52、52の内周が嵌合するケーシング10の外周面は円形なので、着脱自在トラニオン50はケーシング10に対して中心軸回りの回転自由度を持っているが、図4に示すように、ケーシング10に対する相対回転を規制するような回り止め手段を備えていてもよい。
図4(A)乃至(E)は、環状溝14の溝底面に直線状のカット部14aを設けてD形断面とした例である。
そして、図4(F)に示すように、半環状部材51の小径円弧部51aに、環状溝14のカット部14aに対応する直線部51dを設け、カット部14aと直線部51dの係合によって回り止めを図るものである。
回り止めによって、ケーシング10に対するトラニオン軸40の周方向の相対位置を確実に位置決めすることができる。
このカット部14aは、一か所でよく、一方の半環状部材51の直線部51dがカット部14aに係合すれば、他の半環状部材51及びトラニオン軸40,40の周方向の位置は確定する。もっとも、環状溝14の底面を二面幅としてカット部14aを2カ所に設け、一対の半環状部材51、51のそれぞれに、直線部51d、51dを設けた構成としてもよい。
また、図4(G)に示すように、環状溝14の溝底に直線部14a、14bを90°の角度で2カ所に設けてもよい。このように2カ所に設ければ、ケーシング10に対するトラニオン軸40,40の位置を、90°離れた2カ所に装着することが可能となる。
また、半環状部材51については、小径円弧部51aを、図4(H)に示すように円弧形態のままとすれば、回り止め機能はなく、環状溝14にカット部14aがあっても中心軸N回りの回転方向に自由度を有する。したがって、環状溝14にカット部14aを設けた構成としておけば、半環状部材51の小径円弧部の形状を選択するだけで、回転自由とするか、回り止め機能を持たせるか、選択することができる利点がある。
図4に記載の例では、トラニオン軸40を支持する半環状部材51と環状溝14との間で回り止めをする構成としているが、トラニオン軸40の基端部42の先端面をカット部14aに係合させて回り止めを図るようにしてもよい。
図5(A)は、着脱自在トラニオン50の軸方向のガタつきを防止するガタつき防止構造を備えた例である。
この例では、環状溝14の溝内壁14c、14cを、溝底に向かって徐々に狭まるようなテーパ形状とし、環状溝14に係合するトラニオン軸40の基端部42の座面42a,42aの先端部42e,42eも先端に向かって徐々に狭まるテーパ形状とし、テーパ面同士が係合するようにしたものである。このようにすれば、くさび作用によって軸方向のガタつきを確実に防止することができる。
なお、この実施の形態1では、半環状部材51,51及びトラニオン軸40を環状溝14に係合させて軸方向の移動を規制するようになっているが、溝構造ではなく、ケーシング10側に不図示の凸部を設け、半環状部材51,51側に凸部に係合する凹部を設けて軸方向移動を規制するようにしてもよい。また、装着部に大きな軸力が作用しない場合には、ケーシング10外周面との摩擦力のみで軸方向の移動を規制するようにしてもよく、軸方向移動を規制可能な種々の構造を適用可能である。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る着脱自在トラニオンを装着したリニアアクチュエータを示している。
このリニアアクチュエータ201も、筒状のケーシング210と、このケーシング210に出没自在に設けられた出力ロッド220と、出力ロッド220を駆動する不図示の駆動機構と、を有し、ケーシング210外周に着脱自在トラニオン250が装着されている。
出力ロッド220を駆動する駆動機構は、特に図示しないが、実施の形態1と同様に、モータと、モータの回転運動を出力ロッド220の直線運動に変換する送りねじ機構とを有する構成となっている。もっとも、他の油圧、空圧機構、リニアモータ等を用いる構成であってもよい。
ケーシング210は3段構成の段付き円筒形状で、出力ロッド220側のケーシング小径部211と、出力ロッド220と反対側のケーシング小径部211より大径のケーシング大径部212と、小径部211より大径で大径部212より小径のケーシング中径部213と、を備え、ケーシング中径部213に着脱自在トラニオン250が装着されるようになっている。
ケーシング210の出力ロッド220と反対側の端部には、枢支孔216aが設けられたブラケット216が突設され、出力ロッド220のロッド端部にも枢支孔221が設けられている。このブラケット216の枢支孔216aの孔軸とロッド端部の枢支孔221の孔軸とは互いに平行に構成されている。
また、ケーシング大径部212からケーシング中径部213は中心軸線を通る平面で縦に分割された半割構造でねじ部材によって結合されている。ねじ止め部217は、ケーシング大径部212の出力ロッド220と反対側の端部と、ケーシング中径部213に設けられ、円筒状の外周面から窪んだ凹部となっている。
着脱自在トラニオン250は、図7に詳細に示すように、ケーシング210のケーシング中径部213外周に沿って周方向に配置される複数の支持片としての一対の半割リング251,251を有するトラニオン支持部材255と、トラニオン支持部材255を介して、ケーシング210の外周からケーシング210の中心軸Nと直交方向に突出する状態に支持されるトラニオン軸240とを備えている。
この実施の形態では、図6(F)に示すように、ケーシング中径部213に、ケーシング210に対するトラニオン支持部材255の軸方向の相対移動を規制する軸方向移動規制手段としての環状凸部214が設けられている。図示例では、環状凸部214の位置が、ケーシング210を固定するためのねじ止め部217と重なっており、ねじ止め部217の部分だけ、環状凸部214が不連続となっているが、軸方向移動を規制する機能に支障はない。
半割リング251,251は内周側に開く断面コ字形の半円状部材で、内周側にケーシ
ング210に設けられた環状凸部214に嵌合する環状凹部251aが設けられ、ケーシング210の中心軸Nに対して直交方向から着脱可能に構成される。環状凸部214は断面矩形状で、環状凹部251aも環状凸部214の形状に倣って断面矩形状となっている。
各半割リング251,251の周方向に対向する端部には、トラニオン軸240,240を支持する支持凸部を構成する支持軸半部253,253が突設されている。
この支持軸半部253,253はケーシング210の中心軸Nに対して直交方向外方に向かって延び、一対の半割リング251、251をケーシング210の外周に装着した際に、合せ面253a、253aが互いに突き合わされる構成となる。この例では、各支持軸半部253は、丸軸を縦に半割り構成とした断面半月形状で、半月の弦側の半割面が合せ面253aとなっており、図7(E)に示すように、対向する合せ面253a、253a同士が互いに突き合わされて丸軸形状となる。この丸軸形態を、以下、合せ軸部254と呼ぶ。
一方、トラニオン軸240は円筒状の中空軸で、支持軸半部253,253が突き合わされた合せ軸部254が差し込まれる差し込み孔241が設けられており、このトラニオン軸240を合せ軸部254に差し込むことによって、支持軸半部253,253を結合し、これによって半割リング251,251を環状に結合するようになっている。したがって、このトラニオン軸240が、半割リング251,251を結合する結合部材として機能する。トラニオン軸240は、支持軸半部253の突出長さよりも長くなっている。
また、トラニオン軸240,240と合せ軸部254間は抜け止めピン256によって抜け止めが図られている。すなわち、トラニオン軸240と支持軸半部253,253には、ピン孔257が直径方向に貫通形成されており、このピン孔257に抜け止めピン256が差し込まれている。
なお、互いに係合する合せ軸部254とトラニオン軸240の差し込み孔241の断面形状は円形に限定されるものではなく、楕円、多角形等の非円形断面でもよい。
次に、着脱自在トラニオン250の装着手順について説明する。
まず、ケーシング210の環状凸部214に、ケーシング210の中心軸Nと直交方向から一対の半割リング251,251内周の環状凹部251a,251aを嵌合させ、各半割リング251,251の両端の支持軸半部253,253の合せ面253a,253aを互いに突き合わせて丸軸形態の合せ軸部254とする。この支持軸半部253,253が接合された合せ軸部254外周にトラニオン軸240の差し込み孔241を嵌合し、ピン孔257に抜け止めピン256を差し込んで固定する。
このように合わせ軸部254にトラニオン軸240,240を差し込むだけで、トラニオン軸240,240は、ケーシング210の中心軸Nに対して直交方向に確実に保持されることになる。
このように、本実施の形態2の着脱自在トラニオン250によっても、リニアアクチュエータ201のケーシング210の外周に、所望の寸法形状のトラニオン軸240,240を後付けすることができる。
また、この実施の形態では、ケーシング210のケーシング中径部213外周に、軸方向移動規制手段としての環状凸部214が設けられているが、環状凸部214はケーシング中径部213に限定されず、ケーシング小径部211又はケーシング大径部212の任意の位置に設けることができ、着脱自在トラニオン250をケーシング210の任意の位置に装着することができる。
また、この実施の形態2では、着脱自在トラニオン250は、ケーシング210に対して回転自体となっており、トラニオン軸240の中心軸と、ケーシング210の端部に設けられたブラケット216の孔軸216aとの平行度のずれが自動調整される。
もっとも、本実施の形態についても、ケーシング210に対するトラニオン支持部材255の相対回転を規制する回り止め機構を設けてもよい。回り止め機構としては、たとえば、環状凸部214の外周に一部直線状のカット部を設け、嵌合する半割リング251の環状凹部251aに直線部を設けるような構成とすればよい
なお、トラニオン軸240を支持するトラニオン支持部材255の軸方向移動規制手段としては、ケーシング210外周の環状凸部を214の代わりに、実施の形態1のように、ケーシング外周に環状溝を設け、半割リング251の内径部を環状溝に係合させるようにしてもよい。
以上、上記実施の形態1、2では、リニアアクチュエータのケーシングが円筒形状の場合について説明したが、断面が円筒形状に限定されるものではなく、断面が四角形等の多角形、楕円等、種々の断面形状を採用することができる。
また、上記各実施の形態ではリニアアクチュエータの筒状のケーシングに装着する場合を例にとって説明したが、リニアアクチュエータに限定されるものではなく、たとえば、ショックアブソーバ等のシリンダの途中にトラニオンを設けるような場合等、要するに筒状体の外周にトラニオンを後付けするような各種装置に適用可能である。
1 リニアアクチュエータ、10 ケーシング、14 環状溝、20 出力ロッド、40
トラニオン軸、50 着脱自在トラニオン、51 半環状部材(支持片)、52 環状結合部材、53 ねじ部材、55 トラニオン支持部材、
201 リニアアクチュエータ、210 ケーシング、214 環状凸部、220 出力ロッド、240 トラニオン軸(結合部材)、250 着脱自在トラニオン、251 半割リング(支持片)、253 支持軸半部(支持凸部)、254 合せ軸部、255 トラニオン支持部材

Claims (6)

  1. 装着対象の筒状物外周に沿って周方向に配置される複数の支持片を有し、該支持片が前記筒状物の中心軸に対して直交方向から前記筒状物外周に着脱可能となっているトラニオン支持部材と、
    該トラニオン支持部材を介して、前記筒状物外周からケーシングの中心軸と直交方向に突出する状態に支持されるトラニオン軸と、
    前記筒状物外周に装着された前記トラニオン支持部材の各支持片を環状に結合する結合部材と、を備えていることを特徴とする着脱自在トラニオン。
  2. 前記筒状物に対する前記トラニオン支持部材の軸方向の相対移動を規制する軸方向移動規制手段を備えている請求項1に記載の着脱自在トラニオン。
  3. 筒状物外周は円筒形状であり、前記筒状物に対する前記トラニオン支持部材の相対回転を規制する回り止め手段を有する請求項1に記載の着脱自在トラニオン。
  4. 前記トラニオン支持部材は、分割構成の支持片の周方向に対向する端部と端部の間に前記トラニオンの基端部を挟んで支持し、結合部材によって支持片とトラニオンを環状に結合する構成となっている請求項1に記載の着脱自在トラニオン。
  5. 前記トラニオン支持部材は、前記筒状物外周に着脱自在に装着される支持片としての一対の半割リングを有し、各半割リングの周方向に対向する端部に前記トラニオンを支持する支持凸部が設けられており、
    前記トラニオン軸には、前記半割リングの端部の突き合わされた状態の支持凸部が差し込まれる孔が設けられ、前記トラニオン軸を結合部材として利用して半割リングを結合する請求項1に記載の着脱自在トラニオン。
  6. 筒状のケーシングと、該ケーシングに対して出没自在に設けられた出力ロッドと、出力ロッドを駆動する駆動手段と、を有し、前記ケーシングに前記請求項1乃至5のいずれかの項に記載の着脱自在トラニオンが装着されたことを特徴とするリニアアクチュエータ。
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